takaboさんのマイ★ベストレストラン 2013

レビュアーのカバー画像

博士のグルメリポート

メッセージを送る

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

私のベストレストランの順位は、必ずしも評価点の順位とは一致しません。どれだけ強く印象が残ったかということで順位が変わりました。そのため、より非日常で利用したレストランが上位になっています。10店中5店が旅先での店です。また2店が記念日に利用した店です。普段通っているお気に入りの店が美味しいのは言うまでもありませんが、その年のベストレストランに挙げるには印象に乏しいのです。

マイ★ベストレストラン

1位

レストラン サンパウ (日本橋、三越前、茅場町 / スペイン料理)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥30,000~¥39,999 -

2012/12訪問 2019/01/25

日本で味わうスペイン名店の味は

カルメ・ルスカイェーダは世界で最も多くのミシュラン・スターを獲得している女性シェフとして有名です。本店のサンパウはスペイン北東部のカタルーニャ州のバルセロナ近郊の町St. Pol de Mar にあります。バルセロナにはサンパウの支店「モーメンツ」があり、カルメの息子さんのラウルさんがシェフをつとめています。今年の5月にモーメンツを訪れたのですが、素晴らしいものでした。もう一つの支店がここ東京のコレド日本橋にある本店と同じ名前の店です。

この時期所用で東京に来ることが決まっていましたので「モーメンツ」の味が忘れられない私は家内との「サンパウ」でのクリスマスディナーを計画しました。クリスマスシーズンということでコースは決まっており、ハーフワイン1本付きで一人35,000円とのこと。高額ですがシーズンなのでしかたがありません。窓際のお席をご用意致しました、と言われました。

その日はお昼まで東京は雨。その後晴れた東京の夜は冷えます。めかしこんだ私たちは、東京駅近くのホテルからタクシーに乗りワンメーターで到着。コレド日本橋の隣にコレド日本橋アネックス(別館)がありそこがすなわちサンパウです。1階にレセプションと厨房があり、2階に客席があります。通りからはガラス張りの厨房を見ることができ、本店を彷彿とさせる作りです。東京の一等地にこの大きなレストランを構えるとは驚くべきことです。日本での経営はグラナダというレストランチェーンが行っているようで、さもありなんです。

予約は夜7時。10分ほど前に到着しましたので、調理の様子をじっくり眺めたかったのですが、私たちを察したスタッフが扉を開けました。それでも厨房の様子を見ていると、それを察したスタッフがまた扉を閉めます。まあいいや、と、じらさずに入店することにしました。レセプションは小ぶりの高級ホテルのそれのよう。やわらかそうな革のソファーと、テーブルにはカルメシェフのレシピ本が並びます。壁にはカタルーニャの画家による水彩画が彩りを添えています。ここでコートを預け、立派な現代アートの飾られた大理石の階段を2階へと案内されます。そこにはバーやシガールームを備えたウェイティングルームが広がり、スタッフたちの歓迎を受けながら客室へと誘われます。客室も木質系の落ち着いた色調でまとめられ、壁にはカタルーニャで収集された数々の絵画が飾られています。とても品の良い空間です。

窓際の席に案内されます。コートヤードのイルミネーションが見えてクリスマスらしい雰囲気です。ディナーコースにはハーフボトルが付いていて、高級シャンパンのKrugがサービスされました。通常なら2万円以上はするのではないでしょうか。下戸の家内はノンアルコールのサングリアを飲んでいましたので、私はこのハーフボトルだけで十分です。マヨルカ島の塩、カタルーニャのオリーブオイル、グリッシーニも並べられます。

カタルーニャの画家による素敵な装丁のメニューと、カルメさん手書きのミクロメニューとプチフールのメニュー。可愛らしいイラストは、サンパウならではのお楽しみとも言えます。

では食事の開始です。まずはアミューズの「栗の温かいスープ」(1)。器ごと手に持って飲むとのことで日本風のアレンジが感じられます。

続いてサンパウ名物、ミクロメニューが始まります。「キジのクロケッタ」(2)。つまりキジ肉の一口サイズのコロッケです。

「ミニクロワッサンとハモンイベリコ」(3)イベリコの浮かんだクリームスープに乗ったクロワッサンをスプーンごと頂きます。「アワビ茸と松の実の卵料理」(4)茸と松の実の卵とじ。「マジパンとチーズ、ワインのゼリー」(5)。この3つはまとめて写真を撮りましたがピンぼけで失礼します。小さいだけで可愛らしく、また少量しかないので一生懸命味わうために印象が強く残って面白いですね。

メインメニューへと進みます。「カスピ海産オシェトラキャビア、ほうれん草のトルティーヤ」(6)トルティーヤはスペインオムレツ。四角い形が面白いですね。美味しキャビアが乗っています。この非対称系の現代アートのような形のガラス皿は日本製だそうです。

「エスクデーリャ(カタルーニャのクリスマスの伝統的なスープ)ちりめんキャベツ、ラビオリ、ブティファラネグラ」(7)これはまた面白い。まるで中華スープだからです。ラビオリはさしずめワンタン。美味しいですよ。

「フォアグラ、メンブリーリョ(マルメロのコンフィ)、リンゴ」(8)私が今までに食べたフォアグラの中で最も美味しい一品でした。

「ブルターニュ産オマール海老、青パパイヤ、カリフラワー、キャビアライム」(9)上品な味。

「クエのプランチャ(鉄板焼き)、野菜のフィデウア(パスタ)」(10)海草のような食感のパスタも面白い。

「ブレス産ホロホロ鳥、イベリコ豚とドライフルーツのファルシ、黒トリュフ」(11)軟らかく味のある鳥肉の中にイベリコ豚とドライフルーツが詰められています。

「チーズプレート。18ヶ月熟成のコンテとコントラスト」(12)

「洋梨のリフレシュ・シャーベット」(13)

「クリスマスの定番のトゥロンを一口サイズで」(14)トゥロンはスペインではクリスマスに食べる伝統的なお菓子だそうです。クッキーのような生地の上にホワイトチョコレートのようなものが乗っています。

「石焼き芋のイメージで」(15)サツマイモのデザートでリキュール玉が入っています。ガラスの器の中に石焼き芋を包む新聞紙を連想させる紙が仕込まれています。

「黒トリュフのアイスクリームのフリット、カルキニョーリ」(16)落ち葉が描かれた紙がガラスの皿の間に入っています。揚げたトリュフのアイスクリームとクリスマスらしい星形のクッキー。

「プティフール」7種類の小菓子。はじめに「ピルレタ」(17)という串に刺さった木イチゴのシャーベットのようなものが渡されます。皿には「ココナッツのマシュマロ」(18)「お米のクランチチョコ」(19)「レーズンバターサンド」(20)「パッションフルーツのグミノラ」(21)「バジルのマカロン」(22)「モスカテルのゼリー、くるみ」(23)が並びます。家内と、どれが好きか、などと順番を言い合いながら食べるのも楽しいものです。

BGMが静かに流れる店内での優雅なディナー。1棟独立した店舗は立派です。店員さんの態度も良いし、質問には的確に答えます。料理も美味しく、クリスマスディナーということで割高ではありますが、Krug付きだったので得したような錯覚を覚えます。代え難い異国の雰囲気と、食材の斬新さ、洗練された店員の動き、驚異的なコスパという点で、姉妹店のバルセロナのモーメンツには及びませんが、日本でサンパウが味わえるのは嬉しいことです。

  • エントランスの前にクリスマスイルミネーションが華やか。
  • エントランスの隣には外に向かって厨房内が公開されています。
  • レセプションの壁を飾る水彩画。暖かなカタルーニャの雰囲気があります。

もっと見る

2位

おしどり (すすきの(市営)、すすきの(市電)、狸小路 / 海鮮、寿司、日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2013/05訪問 2013/05/16

札幌での記憶に残るイベントとなる

ミシュラン3つ星の定義は「それを味わうために旅行する価値がある卓越した料理」ということだが、そういう定義ならこの札幌の小料理屋は私の中の3つ星である。つまり食事のためだけに名古屋から札幌まで行ってもいいということだ。単に美味しいだけではない。面白いのだ。

場所は地下鉄などのすすきの駅を出てすぐのところにある第2グリーンビルという薄汚れたビルの6F。このビルには多くの飲食店が入っているようだが、よくよく注意して見ないと「おしどり」の名前は見つからない。こんなに控えめなアピールで大丈夫なんだろうかと思いながら、薄汚れたエレベーターで上がる。6Fで降りると「北海道ふるさと村」なる看板と「留萌 おしどり」の文字がありほっとする。もっとも店の入り口まで来ると、よくあるビルの小料理屋の風情で何ら問題ないものだが。

1ヶ月ほど前に予約を入れたときには「テーブル席ならまだあります」という返事だったが、予約時間の7時に入店するとまだカウンターには常連さんらしい先客が1人。「カウンターへどうぞ。早い者勝ちですから。どうぞどうぞ目の前に」と軽いノリの店主。お言葉に甘えて店主の真ん前に座る我々夫婦。目の前のショーケースの中には新鮮で珍しい海の幸が並ぶ。カウンターは7人ぐらい、テーブルは10人ぐらいの席数で、結局この日はテーブルにグループ2組が入りほぼ満席の状態で、予約無しのお客さんが何人か断られていた。人気だ。

まずは生ビールを飲みながらお通しの、ウニやカニなど、今後の広がりを予感させられる小物を少しずつ頂く。この時点ではまだどのコースにするかメニューと店主の解説を聞きながら考えている。「本日の選べる料理」というのがどうやらこの店のウリのようなので、本日のお勧め2品を選べる中ぐらいのコース「錦 12,600円」にオプションで「無敵のウニ丼2,500円」を付けた。選べる料理は夫婦で違うものを頼み、分けて食べたので4品分を味わった。選択したものは「ごじら海老」「極太ホワイトアスパラ」「真つぶ貝」「蝦夷あわびの秘め事」だ。

先付の次に登場したのは「八角・ホタテ・毛ガニ」の刺身盛り合わせ。八角はドラゴンのような顔をした白身魚。その恐ろしげな顔を愛でながら頂く。ホタテは、本日の午後2時に捕れたもの。だからこそ貝柱だけでなくキモもヒモも美味しい! 

ここらで日本酒に行く。北海道の酒、国稀の鬼ころし 1杯600円。店主がなにやら語り出した。「留萌の海で鮑を獲るんですが、たまに獲れたてのあわびを剥いて、海水につけてがぶりとやるんです。内緒でね」。そして出てきたのは、名物「あわびの秘め事」だ。剥きたての鮑がコップの塩水につかって出てきた。これをがぶりとやる。そして付け合わせの雲丹をほおばるというもの。何とも贅沢な一品だ。

続いてお勧め2品目「真つぶ貝」の登場だ。どうですこの見事な色つや。キモの入った醤油につけて頂く。貝類好きの家内にはたまらない品が続く。と、ここで少し間が空くので一品出てくる。雲丹の漬物、ニシンの燻製、小エビ、漁師の食べる塩っぱいサケのおつまみ。それらも食べてぼやっとしているとすかさず店主がニシンの燻製を手渡しする。「客がぼやっとしていたら何か食べ物を握らせておけとばーちゃんに言われてるんで(笑)」と店主。店主の口は好調のようだ。

お勧め3品目は「極太アスパラガス」を雲丹味噌につけて頂くもの。錚々たる魚介類に混じって何でアスパラ? って聞かれるんですけど、意外に値段が高くて儲からないんですよと店主。そういう品。で、続いてお勧め4品目の「ゴジラ海老」の登場。見たことのない海老だが、たしかにゴジラに似た顔つき。味の方は顔に似合わずまろやかなものだ。さてこの海老の皿にはごはんが乗っかっている。海老を食べたら教えてくださいと店主。その通りにすると、カウンター越しに海老を付けて食べたタレに雲丹を入れる、そして雲丹をスプーンで潰せと、そこに先のごはんを入れろと、そしてかき混ぜろと。昔の留萌の漁師には、鶏の卵は手に入らないが雲丹はいくらでも手に入ったのだ。彼らはこれをたまごかけご飯と呼びましたと。なるほど見た目はたしかにたまごかけご飯! 豪華だけどたまごかけご飯らしく、美味い。

そうこうしているうちに「毛ガニ」が出てきた。お酒のほうも、国稀 北海にごり酒 1杯700円を追加。ご飯ものになり「無敵のウニ丼」の登場。これは酢飯にたっぷりのウニを混ぜ合わせ、その上にこんもりとウニをのせ、香ばしくあぶった焼きウニを盛りつけた、まさにウニだらけの逸品。家内にはウニ丼と山盛りのイクラ丼などが組み合わさった「痛風盛りw(店主曰く)」。家内のイクラの味がちょっと濃かったが、幸い痛風にもならなかった。お吸物を飲んで終了。

留萌出身、朗らかで話し好きの店主と、札幌出身の控えめな奥さんのおしどり夫婦で切り盛りしているこの店は、カウンターに座ったお客通しも親しくなれそうな雰囲気だった。

  • すすきのグリーンビルエレベーターを6Fで降りたところ。こんなところに名店があるのかよという雰囲気だが
  • 店の入り口は普通のビルの小料理屋然。
  • カウンター席では、陽気な店主の詳しい解説を聞きながら料理を頂くので味わい深い

もっと見る

3位

梶川 (池下、覚王山、今池 / 日本料理)

16回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2021/12訪問 2021/12/16

ついに3ヶ月後も予約が取れなくなりました

今回もいつにも増して素晴らしい。

1)河豚刺身と白子、帆立貝柱
 写真の奥の丸いのが熱した石でここで炙って頂くわけだが香ばしい香りが広がってとても良い。河豚の白子は予め炙られている。不味かろう筈はない。

2)牡蠣の酢味噌、サーモン、金柑
 火を通した牡蠣の酢味噌かけ、サーモンと金柑も合う。

3)海老芋、海老、鮑
 この店のお吸物の出汁は控えめに言っていつも最高。

4)お造り;鰹の山かけ、ヒラメにウニとカラスミ
 この組み合わせも良い。雲丹が上手い具合に香る。

5)八寸;烏賊の明太子和え、次郎柿とカマンベールの生ハム巻き、鮟肝、ナメコとコノワタ、河豚の白子と胡麻豆腐
 クリスマスシーズンらしい八寸である。和食の枠に囚われない。

6)ブリ大根、大浦ごぼう、クワイ
 この店の焼き魚は控えめに言っていつも最高である。

7)かぶら蒸し、ゆり根、銀杏、うなぎ蒲焼き、海老
 熱々の蕪蒸し。鰻もしっかり入っている。

8)蟹おこわ、河豚のアラの味噌汁
 どこかで来ると思っていたがここで蟹が登場。

9)洋梨コンポート、紅茶ジュレ、紅茶わらび餅
 洋梨と紅茶の組み合わせが美味しいデザートである。
夫婦で3ヶ月毎に訪れています。今日もとても良かったです。会計の後いつものように次の予約を最短で入れるのですがまた3ヶ月後しか空いてませんでした。
梶川さんは9人までのカウンター席のみの店。梶川さんでも感染予防がアップグレードされていました。入店時のアルコール消毒はもちろん、カウンターの客同士のパーテーションは、無粋なアクリル板ではなく、グループ毎に洒落た簾でなされています。料理人の仕事には味と臭いが、つまり口と鼻が重要なのでマスクはどうかと思っていましたが、このご時世、客と対面の店であればこそ、さすがの梶川さんも着用をせざるを得なくなったのでしょう、マスクをされていました。お気の毒です。でも心配ご無用。今夜の味も完璧でした。雄弁な店主の店ならばその変化に気になるかもしれませんが、このご時世、寡黙である方が自然に感じられます。仕事の合間をみて語りかければ、マスクの下の笑顔が分かる返答もあり感じよいです。

飲食店が苦境に陥っている今日この頃、梶川さんに関しては以前と変わらず3ヶ月先まで予約が埋まっている盛況ぶり。その秘密は何だろう。この居心地の良さ、抜群の費用対効果、バランスの良い量、毎回変わる豊富なレシピ、驚きの見た目と、もちろん味も。だから何度か通ううちすっかりファンになって、帰りしな次の予約を入れていくのが常連の習慣になっています。私の知人のつわものさんは月に一度訪れているわけですが、3ヶ月先まで予約できないのにどうやって毎月行けるのかと尋ねたところ「帰りしなに3ヶ月後の予約を入れるでしょ、そして次の月初めに電話してその3ヶ月後の予約入れて、さらに次の月の初めに3ヶ月後の予約入れるわけです。そうすれば3ヶ月連続の予約が入るので、あとは帰りしなに毎回予約すれば延々と毎月行けるのです」と仰いました。また他の知人は「私もいろいろな店に行きましたが、ここに戻ってきちゃうんですよね。結局ここが一番いいです」とのことです。こういった強力なファンに支えられているので強いんですよね。

今夜もまた3ヶ月後の予約を入れて帰る私でした。
1)キャビア・ボタン海老・湯葉
2)土瓶蒸し(松茸・鱧)
3)造り(鰹・烏賊)
4)秋刀魚焼・松茸天麩羅・雲丹ご飯
5)八寸(栗・自家製塩辛・むかご・芋・蟹)
6)舞茸のポタージュ・鮑
7)椀(甘鯛)
8)ご飯(鮭・筋子)
9)次郎柿・白玉・マロンクリーム・イチジクアイス・芋
この食材!そして一つとしてハズレの無い料理。なのにこの値段。

1)牡蠣、サーモン、白子、柿、ハム
2)松茸、鮑
3)カワハギ、鰹、烏賊
4)八寸
5)ノドグロ、銀杏、朴葉味噌
6)蟹、芋 あんかけ
7)松茸太刀魚ご飯 蜆味噌汁 香物
8)バニラアイス、コーヒーわらび餅、栗、マロンクリーム

2019年12月2日から値上げとなりますとのお知らせ。
当然です。遅すぎるぐらいかと思います。
昼6,500 夜13,500 になります。
梶川さんは今まで通りがんばってくれるでしょう。
また3ヶ月後におじゃまします(だってそれまで満席ですから)。
3ヶ月毎の「梶川」へ。いつ来ても私たち夫婦にとっては満足感が凄い。次の予約も3ヶ月後にしか取れなかったけど。
最初の一皿から美しい。葉っぱに乗せられた氷が梅雨時期らしい雨粒を表しているのでしょう。続く前菜の炙った鱧の盛り付けもフレンチのようです。長良川の天然鮎の八寸、雲丹と玉蜀黍の一品、鱧の卵を使ったあんかけの茶碗蒸しなど、今日は全ての皿が見事でした。デザートはアールグレイを使ったスイーツなど。和食でもデザートまで創作の手を抜かないのはさすがです。今日も次の予約を入れました。2ヶ月先まで満席です。
最近は2〜3ヶ月毎に通っています。常に満席で、ほとんどのお客は私たちと同じ様に次回の予約を入れて帰ります。次はしばらく空けようかなと思いながら訪れるのですが、食後の満足感が高いので、つい次も予約を入れてしまいます。「予約を取ろうと思ってもちっとも取れない」という話をよく耳にしますが、月単位で、3ヶ月後までの予約しか受け付けていないので、月終わりになると2ヶ月後ぐらいまでは埋まってしまっていることが多いですね。複数の日にち候補があれば、2〜3ヶ月後なら全く予約が取れないわけではありません。毎回違う料理を出しながら、クオリティと、1万円という料金を頑なに維持し続けている。色々な店に行けば行くほど、梶川の凄さ、コスパの高さに驚かされます。
宮崎のグルメ友人が遠路はるばる名古屋に来たので、名古屋の美食家の友人夫妻と当方夫婦ともに梶川さんへ。ほぼ同年代同士で、プログレッシブロックの話などで盛り上がりました(笑)。テタンジェやブルゴーニュを空けて、相変わらず寡黙な(決して機嫌が悪い訳ではありません笑)梶川さんに果敢に質問しながら頂いた食事は、いつもながらハズレがありません。スペシャリテというものが無く、毎回違う、フレンチかと見紛う創作和食には驚かされます。
妻は2ヶ月ぶり、私は5ヶ月ぶりの訪問です。相変わらずハズレのない美味しさ。コスパ高し。相変わらず無口な職人風の大将の説明は聞き取りにくいですけれど。木の芽味噌の胡麻豆腐や、八寸の炭火焼魚や白子が大変美味しかったです。

1)木の芽味噌、胡麻豆腐、白魚、海老、コゴミ
2)お椀
3)お造り
4)もち米に飛騨牛
5)八寸、炭火焼き魚、白子、タケノコ等
6)雲丹とアスパラすり流し
7)カニ、タケノコ、あんかけ
8)ちらし寿司
9)木の芽アイスクリーム、苺とトマトのゼリー
2016年10月

今夜も夫婦で美味しく頂きました。

1)牡蛎をサーモンで包んで、酢味噌、トンブリなど。
2)胡麻豆腐と白子。シャインマスカットのサラダ。
3)松茸とがんもどきのお椀。
4)ヒラメの薄造りとウニ、カツオの造り。
5)カマスと飛騨牛の朴歯焼き。
6)ズワイガニと芋の餡掛け。
7)甘鯛とつくねのお椀。
8)松茸と鮎の炊き込みご飯、蜆味噌汁、香の物。
9)栗の渋皮煮のアイスクリーム、柿、マスカット、自家製羊羹。

3ヶ月後まで予約がほぼ一杯なので次回は1月にまた伺います。

***************************************
2016年8月

今日も満席。というか、11月まで満席に近いようです(次の予約は何とか10月に滑り込みました)。相変わらずの人気。そりゃそうでしょ。料理は毎月新メニュー、全く同じものは2度と出ない。そのどれもが美味しく、値段は10,000円丁度(ディナー)で変わらないコスパの良さ。

1)松茸・渡り蟹・トンブリのジュレ仕立て(激うま)
2)太刀魚・小蕪・雲丹のお椀
3)お造りは秋刀魚寿司・ケンサキイカ・イチミダイ・ツバス
4)キノコポタージュスープに蒸し鮑(激うま・このままフレンチに出しても良さそう)
5)八寸は鰹タタキ・イカの塩辛・マナガツオ・栗・里芋・茶豆等
6)土瓶蒸しで鱧・松茸・海老
7)サーモン・キノコ・筋子の御飯、シジミ味噌汁、漬物
8)シャインマスカットと杏仁ジュレ・イチジクシャーベット

***************************************
2016年6月

1)貝の器に入った、雲丹と鮑とコーンスープを固めたもの。まずいきなりの美味しさ!
2)生ハムに無花果と茄子。紫陽花の花がそえられた器で季節感あり。生ハムの塩味と無花果の甘味と茄子の旨味の調和。
3)紫陽花の描かれたお椀で、ジュンサイとキスと冬瓜。優しい出汁。
4)お造りは、炙りハモなど。梅肉ソースで。炙りハモの香ばしさが嬉しい。
5)天然鮎の塩焼き。飛騨牛の朴歯味噌の石焼き。やはり魚は鮎だよね。朴歯の味噌が美味しい。
6)鳥貝、シャコ+モズク、イカは、箸休めの3皿。
7)ハモと蓮根団子のオニオンスープ。オニオンスープである面白さ。
8)ベーコンとアスパラの炊き込み御飯、アサリのお吸物。ベーコンを使うことでピラフ的な。
9)焼き茄子と生姜のシャーベット。焼き茄子と生姜の味がちゃんと出ていて。

この日もまた大変美味しかったので、2ヶ月後の予約を入れて店を後にしました。

***************************************
2016年4月

この日も満席。梶川のお客はいつもおとなしくて品が良いです。料理はいつものように丁寧な仕事がなされ、独創的で、とても美味しい。ずっと変わらない料金設定は10,000円のコースのみで、この料理の質を考えれば大変にお得です。我々だけでなく他のお客も次の予約を入れて帰ります。すでに結構予約が入っているのでそれが賢明でしょう。

Lansonのハーフを飲みながら、
ウニとアワビ、白アスパラポタージュ:美しい。そして美味いに決まっている。
菜の花、筍、蛤のお椀:美味しい。
鳥貝、水蛸、鯛の造り:美味しい。
桜蕎麦など:独創的で美味しい。
新玉葱、コゴミなどのサラダ
タラの芽、タラバガニ、筍の揚げだし:独創的で美味しい。
八寸;おおみこんにゃく、セロリ、海老、田楽、ぬた、鯛の白子、サヨリの寿司、あまご、鮎:八寸はいつも豪華。
桜海老とこうなご、筍ご飯
バニラ、苺、杏仁ムース:フレンチやイタリアンのデザートにも負けていない。

私「ほとんど同じ料理が出ませんね」
店主「はい」
私「でもレシピはちゃんと取ってあるんですよね。それを見たりするのですか」
店主「見ると影響されるのであまり見ないんです」
私「よくあるスペシャリテみたいなものもありませんよね」
妻「全部がスペシャリテですものね」
店主はにかむ。
妻「でもどうしてもあれが食べたいって言うお客さんもいらっしゃるでしょ?」
店主「そういう料理は覚えていて、いつかアレンジして出したりしています」

料理を作っている間は喋りかけにくい店主ですが、仕事が終わるとこんな感じで話し相手になってくれます。

***************************************
2016年2月

日記にも書きましたが、年始からのごたごたでディナーどころではなかったのですが、梶川さんには予約が入れてありました。娘たちにでも譲ろうかとも思ったのですが、状況が何とか落ち着きを取り戻しつつあり、予約通り伺うことができました。そして今夜も満席。そして今夜もいつものように美味しくて、リフレッシュできました。良い食事っていうものは、2時間そこそこでリフレッシュできるとても良いレジャーですよね。また次の予約を入れて店を後にしました。

1) 赤貝の酢味噌
2) 白魚と卵豆腐と菜の花のお椀
3) イカとホタテの刺身とサヨリの寿司
4) 八寸;タラの芽の天ぷら、蛸、ナマコとモズク、ごま豆腐など
5) 焼き魚、筍
6) 蟹とトマトとアボカドの蟹味噌和え
7) 柚子の中に、ウニ、白子
8) 明太子とシラスの菜めし、赤出汁、香の物
9) タラの芽のシャーベット、鶯餅、白ごまプリン

***************************************
2015年12月

今夜の梶川さんも美味しかったです。いつも割と濃いめの味付けですが、今日は比較的薄味でより一層良かったです。タラの白子とマスカルポーネの豆腐の組み合わせが良い。蟹味噌の茶碗蒸しも、とても好みでした。雲丹とトンブリ(キャビアかと思いました)のジュレ仕立てなどは、梶川さんらしいフレンチのようなエレガントさ。炭火焼きのブリや穴子のとろけるような美味さ。得意な料理しか出さないのでしょうね。安心して頂けます。いろいろ食べ歩きしていくと、ここのコスパの良さが際立つように感じます。2ヶ月後の予約、かなり埋まってましたがまた入れておきました。

***************************************
2015年10月

梶川さんについてはもう特に何も付け加えることはありません。秋の味覚。写真だけアップしておきます。とりあえずお気に入りなのでまた次の予約を入れて帰りました。今日は9席の内、私たち夫婦を入れて5人がたまたま知り合いでした。奇遇です。まあ、みんなが好きな梶川ってことで。

***************************************
2015年7月

ハモを使った料理が多かった。出汁の味がいつものようにとても良い。八寸の長良川天然鮎の幽庵焼き美味し。スパゲティのように見えるものはビーフンに雲丹を絡めたまさにパスタ料理で面白い。いつものように楽しく美味しく頂けた。常連をきどって、次の予約入れておこうとしたが9月までほぼいっぱい。なので10月に入れた。

***************************************
2014年6月

お隣のご夫婦と4人で「梶川」でのディナーへ。お隣さんてところが凄くないですか? たいていご近所同士って仲が悪いのが普通ですから。同じぐらいの年代のご夫婦で、子供も同じような歳の、手の離れた娘が二人。よく似た境遇なのです。今日も梶川の10品の料理は美味しかったです。テタンジェやビールで乾杯。バローロや冷酒を合わせながら食が進みます。雲丹とジュンサイではじまり、鱧と鮑の椀、鱧と牡蠣の造り、蛤とご飯、盛りつけが見事な鮎と海老、牛肉と茄子、ハムと桃、鰻、穴子ご飯、焼き茄子と生姜のシャーベット。相変わらず寡黙な店主も良い味です。

***************************************
2013年11月

大学の同級生と会食しました。先日北海道で30年ぶりに偶然再会したことがきっかけです。著名な彼が名古屋で講演する日に合わせて予約しました。9席のカウンターだけのこの店ですが、知人のご夫婦とも偶然再会しました。良い店には良い出会いがありますね。料理は写真の通りの季節感ある9品。お酒も、シャンパンのテタンジュ、白ワインのシャブリ、赤ワインのキャンティクラシコとフルコース。楽しい夜でした。

***************************************
2013年5月

家内の誕生日近辺なので久しぶりに名古屋の人気和食店「梶川」へ。随分前に予約してましたが、カウンターのみの9席はやはり満席。フランス人も2人来てましたが、さぞかし日本食を堪能したことでしょう。竹野内豊似の店主は相変わらずシャイ。
テタンジェのシャンパンと共に…
1)先付け;オクラ、蟹、茄子の何かw
2)サラダ:ホタルイカ、鳥貝、フルーツトマト
3)椀物:新生姜の葛、ハモ
4)造り:カレイ
5)八寸:鮎、蛸、鮑、鴨、など
6)雲丹、シシトウ、冬瓜のジュレ
7)桜海老の衣の鯛の白子、シシトウ、春茄子
8)飛騨牛、竹の子ご飯(おかわりしました)とアサリの味噌汁と香の物
9)デザート;メロンソースにカモミールのジュレと枇杷のコンポート

***************************************
2012年3月

久しぶりの梶川。次女の大学卒業祝いと、夫婦の結婚記念月の祝いを兼ねて家族四人のディナーへ。一ヶ月前に予約しましたがこの日も満席。おしゃれな雰囲気と美味しい料理に娘たちも喜んでいました。 今夜の品は、

1)季節物の桜の花びらが浮いた白湯。うす塩味に桜の薫り。
2)木の芽田楽、寿司、鮎などの八寸。二人で一皿。
3)トリ貝とホタルイカをしゃぶしゃぶで。めちゃうま。
4)椀物の旬の筍は天ぷらで。魚はほくほく。当然旨い。
5)お造りは、鯛の白子、鰹のタタキ、イカ等。梅のタレにつけて食べると、うーんたまらん。
6)焼き物は、ホタテとウニと魚。
7)トマトと木の芽のジェラードとモッツッァレラ。創作和食ならでは。
8)ホワイトアスパラガスと蒸し鮑は、クリーム味。
9)桜エビの炊き込み御飯とアサリの味噌汁。
10)イチゴのシャーベットとわらび餅は優しい甘さ。

***************************************
2010年11月

名古屋で最も予約が取れないと噂の梶川さんへ、常連さんに誘われて行きました。家内が飲まないので車で行きましたが、駐車場は近くのコンビニ横の駐車場内に3台分あります。雑居ビルの1階にひっそりと佇む小さい店。通りに面した板塀の内側には店内から見える坪庭があります。木戸をくぐると落ち着いた暖かい照明の中、ジャズが流れ、8席(最大9席)のカウンターの向こうでは竹野内豊にそっくりな店主が、先客への仕事に取り組んでいました。着席し、モエのシャンパンで乾杯。目の前の炭焼きからは、調理される食材の良い薫りが漂ってくるので、否が応でもお腹の準備が整ってきます。おまかせコース1万円のメニューは毎月変わり、常連さんによると別の年になっても2度と同じものが出たことはないとのこと。今夜の品は、

1)ふぐの刺身を自分で石焼にのせて好きに炙って頂くもの。
2)お椀もの。抹茶の衣の海老と、蓮根の餅が入っている。
3)お造り。赤貝と、ヒラメと、何とか言う白身魚。
4)焼き魚の上に雲丹がたっぷり乗っている。
5)石焼の上にホタテの殻が乗りその中にホタテや銀杏などが西京味噌クリームに。
6)餅米の上に牡蛎。
7)蟹などのサラダ。
8)白子と湯葉。
9)ふぐの雑炊。
10)バニラアイスとスイートポテトのデザート。

どれもが見事な織部などの器に芸術的センスで盛りつけられ、繊細な味。量は小ぶりでヘルシー。一つ一つ丁寧に目の前で調理され、店主自らが供してくれます。出来上がるまでの過程、その匂いを愛で、そしてタイムレスに提供される一品一品に箸をつけることができるのはカウンター席ならではの喜びでしょう。この品数、仕事ぶりでこの値段はコストパフォーマンスが良いです。やはり日本人の胃袋には和食だね、そんな思いを新たにしました。二枚目店主は寡黙ですが、そこがまた仕事人って感じで好感が持てます。帰る時は笑顔で店の外までお見送りしてくれました。私の評価のマイナスポイントは唯一、クレジットカードが使えないという点だけです。(そのためサービスが3.5と致しました)
 

  • 2017.11
  • 2017.11
  • 2017.9

もっと見る

4位

マラルンガ鉄板焼 (宮古島市 / 鉄板焼き、創作料理)

2回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2021/05訪問 2021/05/30

ザ・シギラにインクルードされているコースで

予約時間が近づくとザ・シギラまでバトラーさんが迎えに来てアラマンダの本館に向かいます。マラルンガというレストランの鉄板焼は8年前にも利用したことは前述の通りです。店の雰囲気も記憶のままで、古さを感じません。料理長らしきシェフが担当です(このリゾート内ではザ・シギラのお客様はいろいろな場面で特別扱いのようです)。事情通らしいシェフからいろいろ蘊蓄を聞きました。オーナー(このセブンマイルズリゾートの親会社はユニマットでオーナーは有名な大富豪の高橋氏です)は鉄板焼きが好物であるとか、フラミンゴが好きでフラミンゴ園を作りたかったが実現せず、しかしリゾート内の建物がどれもピンク色なのはフラミンゴの色だとか。

店内はそこそこ高級感ありますが特別なものではありません。シャンパンはペリエ・ジュエ。

1)鉄板アミューズ シェフ厳選琉球食材にて
2)オマール海老と魚介のフラン 琉球野菜のソース
3)琉球アグー豚のセイロ蒸し 
4)宮古島の地取れ焼野菜 自家製油味噌と琉球塩で
5)玄界灘産 活黒鮑の鉄板焼き 肝ソース
6)牛肉の握り
7)宮古牛 サーロイン
8)宮古牛 フィレ
9)ガーリックライス 味噌椀 香の物
10)チョコレートケーキ

ザ・シギラは宿泊代にリゾート内でのいろいろな物事がインクルードされていますが食事もそうです。これは20,000円相当のコース内容だったかと思います。

サーロインが脂っこくてちょってくどかったけど、その他は美味しかったです。満腹です。デザートの頃からシェフが居なくなったのでどこに行ったかと思っていましたが「お迎えのお車がまいりました」と言われて店を出たら、車の前でバトラーさんらと共に整列されていました(^^;)
シギラベイサイドスイートアラマンダは宮古島のオールスイートの高級リゾートホテル。2013年ゴールデンウィークに家族4人で宿泊した。リゾート内にはいくつかのレストランがあるが、マラルンガは朝食バイキングのレストランにもなっている琉球創作料理のメインレストランの一つ。マラルンガの中には独立した鉄板焼きカウンター個室が2ヶ所にある。マラルンガ自体は広いのだが、鉄板焼きカウンターは24席しかないので予約しておくのが無難であろう。ディナーメニューは基本的には12,000円からあるが、鮑や宮古牛に惹かれて16,000円のコースを選んだ。まずはビールなどで乾杯。オリオン生が800円、赤ワイングラス850円、ソフトドリンク類は600円。

目の前に食材が並べられる。玄界灘産活鮑はまさに活きが良く、ぐにゃぐにゃと動いていた。「前菜3種盛り」宮古産の蛸や海草やミミガーなど美味しい。その間シェフが鉄板で焼いていた「紅豚アグーロースの焼きしゃぶサラダ〜黒胡麻ドレッシング〜」が続いて出される。アグー豚と黒胡麻ドレッシングの相性がとても良い。

「玄界灘産活鮑の鉄板焼き、島豆腐と琉球野菜の鉄板焼き」はお口直しにさっぱりと頂く。鮑のキモも美味い。さてお待ちかね「特選宮古牛フィレ80g」の登場だ。ニンニクチップをたっぷりのせて塩やタレで頂くが、まさに絶品。とろける美味しさである。

随分たくさんニンニクを炒めているなと見ていた「島らっきょう入りガーリックライス」は、さっぱりと大葉も入ってこれまた美味い。ダイビング疲れも吹き飛びそうだ。シェフや給仕のスタッフの感じも良く、このホテルはどこのスタッフもそうで感心させられる。

高級リゾートホテル内のレストランなので高額なのは当たり前。それでもまずければ不満が残るが値段に見合った満足感が味わえた。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

5位

グランマーレ (宮古島市 / イタリアン)

2回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2021/05訪問 2021/05/29

優しい味のイタリアン

コロナ禍の真っ最中、今年のGWには宮古島のセブンマイルズリゾートに行きました。私は仕事がら、毎日60人以上の人と2メートル以内で濃厚接触をしていますが、これを1年続けると単純に計算して少なくとも1万5千人以上の人と濃厚接触したことになります。が、もちろんコロナに感染していません。こんな日常と比べると、このGWの旅行ではほとんど家族以外の人と2メートル以内で同席しておりません。旅行に行ったこの数日間ほど感染機会に乏しい日はありませんでした。

このリゾートには8つのホテルがありますが、中でも最も高級なホテルが「ザ・シギラ」です。今回このザ・シギラに娘夫婦とともに4人で滞在しました(2ベッドルームの温水プール付きのヴィラです)。

ザ・シギラはいろいろな物事が宿泊代にインクルードされていて、食事ももちろんそうです。リゾート内には24ものレストランがありますが、その中で最も高級なのが「グランマーレ」と「マラルンガ鉄板焼」だろうと思いますが、8年前にこのリゾート内のホテル・アラマンダに宿泊した際にもこの2つのレストランを利用しました。そしてどちらも美味しかったので今回敢えて別のレストランではなく、同じこの2つのレストランを予約しました。

ザ・シギラの客のための「サンセットクルージング」が終わるとバトラーさんが迎えに来ています。その足でアラマンダの本館、プールヴィララグーンスイート棟1階にあるイタリアン「グランマーレ」に行きます。

グランマーレのある棟のプールに住むウミガメを眺めながらレストランにエスコートされます。広い店内は我々を入れて4組ぐらいで流石に少ないですね。

造りがしっかりしているので店内は8年経ってもちっとも変わらず古さを感じさせません。ディナーはおそらく高い方のコース(16,500円)がインクルードされています(ドリンク代は別です)。9品からなります。

1)始まりの一口
2)宮古の海の恵み(お造り)
3)自家製サルシッチャ、島ビーツのロースト、マスタード・シード
4)焼きリゾット、貴賓のコンソメスープ
5)島で獲った鮮魚のプレゼ、アーサーと鰹味噌のバター、モズクの泡と春キャベツ
6)パスタ・フレスカ、牛ほほ肉のワイン煮込み、フレッシュトリュフ
7)黒毛和牛ヒレ肉とハーブのコートレット、宮古島産新タマネギの雪塩釜、ジーマーミーのクリーム
8)ドルチェ
9)珈琲と小菓子

量的には多すぎず少なすぎず丁度よいです。全体的にイタリアンにしては薄味で、優しい味と言えばそうですが、インパクトは弱いですね。8年前に食べた時はもう少し印象的だったように思いました。シェフが変わったのかなと聞きますとそうだとのことでした。
シギラベイサイドスイートアラマンダは宮古島のオールスイートの高級リゾートホテル。リゾート内にはいくつかのレストランがあるが、2013年3月に新しくできたイタリアンレストランがここグランマーレ。プールヴィララグーン棟の1Fに位置する。完全予約制。アラマンダの他の施設同様、琉球石灰岩を多用した内装が豪華。感じが良いスタッフとの会話は楽しい。メニューは「スペラーレ」¥8,000(プリフィックスなので選択肢によっては最も高いコースにもなる)、「マーレ」¥10,000、「ディマーネ」¥12,000の3種類のコース。我々はマーレとスペラーレを頼んだが、今回スペラーレの一例をレポートする。グラスワインやシャンパンは¥1,200前後で数種類。フレッシュジュース類は¥600。

前菜は5種類の中から「宮古近海マグロの炙りカルパッチョ ギリシャ風野菜のマリネを添えて」を選択。淡泊で軽い舌触りのマグロの炙り。さらっと爽やかな前菜。

二品目の皿は5種類の中から「シーフードスパゲッティーニ ペスカトーレ」+¥1,200を選択。やはりイタリアンなのでパスタが欲しい。特に私はスパゲティーが好みなので。味は想像通りで問題なし。ややボリュームがあり後半大丈夫かと心配になる。

魚介料理は5種類の中から「イトヨリ鯛のポアレ カリフラワーピューレのビヤンコ マンジャーレ」。普通に美味しい。

メインディッシュは5種類の中から「ヤンバル鶏モモ肉のロースト トリュフの香るイタリアンソース」。鶏肉が好物なので普通に美味しい。ボリュームも大丈夫であった。

デザートは3種類の中から「マンゴーのヴァヴァロアとココナッツジェラート」。真ん中はパッションフルーツ。

コーヒー又は紅茶で終了。選択する料理にもよるが、全体的なボリュームは女性でも安心して完食できるものである。飛び抜けて美味しいものはないが、どれも美味しい。基本的に沖縄の食材は美味しいものが多いように思う。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

6位

イグレック アサイ (栄町、久屋大通、栄(名古屋) / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2013/01訪問 2014/11/23

絶品トリュフコース

2014年11月

東京からグルメの友人夫婦が名古屋に来ることになったので予約を入れました。10,000円のセゾンコース。友人の奥さんとうちの家内はアルコールを飲みませんので、私と友人で勧められるがままにグラスのシャンパン、白ワイン、赤ワインをしこたま飲んで、飲み物代は20,000円ほどと無難なところ。料理が出てくるタイミングはいつものようにゆっくりで、4時間近くの会食となりました。料理は2014年11月分の写真をご参照あれ。今日はメインの和牛フィレ肉のローストなどがいいお味でした。綺麗な料理とセンスの良い店内での楽しい時間がすごせ、友人夫婦も喜んでくれました。いつものように浅井シェフがご挨拶にいらっしゃり、皆さんで記念写真を撮りました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2013年1月

イグレックアサイは私が最も好きなレストランの一つで年に1-2回訪れている。例年この季節になるとトリュフづくしのコースの案内状が送られてくるのが今年も届いた。今年は15,000円のコース。確か昨年まではもっと高い料金設定だったように思う。この値段でのトリュフコースはお得だ。早速予約を入れて家内と二人でおじゃました。

いつもながらにこやかなマダム他スタッフに迎えられる。のぞき窓から厨房を見ると、3人ほどのお弟子さんとともに浅井シェフが忙しげに仕込んでいる。石上誠画伯のモンサンミッシェルなどの素敵な絵が飾られた店内は、淡い光に満たされた上品な空間。とても居心地がよい。

私はシャンパン、家内はノンアルコールのシードルで乾杯。「今日は何かの記念日ですか?」とマダム。「いえいえ、今日はトリュフ記念日です」と私たち。家内のフランス産ノンアルコールシードルは爽やかな甘さで美味しく、料理の味を損ねない。イグレックアサイのテイクアウト店舗でも販売しているそうなので、お持ち帰り用に1本注文しておいた。

アミューズの1品目は3種のおつまみの盛り合わせ。2品目は三重県産生牡蠣。生牡蠣はそれだけでも美味しいのに、その下には牡蠣のエキスで作られた絶品クリームと、その上にはキャビアが乗っている。この料理は感動ものだった。ここらで白ワイン、家内はノンアルコールの赤ぶどうジュースを頼む。

前菜1品目はフォアグラのテリーヌ。もちろんトリュフが乗っている。このテリーヌがまた抜群に美味しい。「今回はこのトリュフを使用しています。どうぞご覧ください。良い薫りがしますよ」とマダムがトリュフをディッシュに乗せて私たちのテーブルに置いた。さすが黒いダイヤモンドと言われるものだけある。

続いてスープ。軽い白いんげん豆のスープと下仁田葱のフラン、刻んだトリュフが入っている。葱をペースト状にして固めたものも面白く、トリュフ風味の上品な味だ。

次はアサイシェフのスペシャリテ。トリュフのガレット。トリュフの下には甘いタマネギ料理。周りを彩るプチトマトにもトリュフが乗っている。見た目も美しく、上品な味でとても美味しい。魚料理は、ハタのポアレと白子のフリット。白子はとろとろで美味。刻んだトリュフが乗っている。肉料理に備えて赤ワインのグラスは重めのものを注文した。

お口直しの花梨のグラニテに続いて、肉料理。「和牛頬肉の赤ワイン煮込み」か「フランス産子鳩のロースト、紫芋のドフィーヌ」の選択制。私と家内で別々のものを頼んだ。それぞれとても美味しい。ここでチーズを勧められ、お互いに気になるものを選んだ。これらも美味しく、私は特に冬季限定のモミの木の樹皮で包んで熟成させたチーズが気に入った。

デザートの1品目は苺のムース。2品目はトリュフと洋梨のクラフティ、トリュフのアイスクリーム、リンゴのシャーベット。トリュフのアイスクリームは、トリュフの風味が生きていてなかなか深い粋なお味。紅茶と小菓子で終了。これほどの充実感でこのお値段は大変お得だと思った。

食後に、いつもながらイケメンの浅井シェフが挨拶にいらっしゃった。しばし歓談。「この時期のトリュフを使って料理ができることはフレンチのシェフの醍醐味です」という言葉が記憶に残った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2009年冬

 フレンチ好きの友人との会食に選んだのは名古屋、栄のイグレック・アサイ。以前、別の友人に誘われて訪れた際、すっかり惚れ込んだ店です。再訪を約束しながらなかなか行けなかったのでとても楽しみにしていました。2009年の冬の夜のことです。

 ドアを開けるとすぐにフロアー担当のシェフの奥さんがにこやかな笑顔でお出迎え。とても可愛い奥さんなのです。先日のディナーの後に、我々と友人夫妻とシェフと奥さんで撮った写真をお土産に手渡したら喜んでくれました。淡い光に包まれた店内は上品な白を基調として暖かい。その雰囲気にマッチした淡い色調で描かれたかれたモンサンミッシェルの絵の前のテーブルに着きます。MenuDecouverte(デクゥヴェルト)を頂きました。シャンパンでスタートし、続いてブルゴーニュとボルドーを飲みながら。料理写真は以下の通り。

アミューズ

一皿目の前菜「香箱ガニのバニラ風味」

二皿目の前菜「鮑、茄子とカレイのタルタル キャビア添え」

フォアグラのお料理「毛蟹のラヴィオリ フォアグラのソース」

お魚料理「クロムツのフリット 柚子風味のソース」

お口直しのグラニテ

お肉料理は和牛か猪の選択で「和牛フィレ肉のロースト」

デザート「紅玉のスープ仕立て」

メインデザート「洋梨の赤ワイン煮 バニラアイスクリーム モンブラン」

コーヒー紅茶 小菓子

 この他途中でチーズのワゴンサービスがありました。どの料理も上品なお味でとても美味しかったです。最後にシェフが挨拶にみえました。相変わらずのイケメンで、初対面の友人(女性)はぼーっとなってしまいました。

価 格:コース 12,000円

  • 白を基調にした落ち着いた色彩の店内
  • アミューズ(1)
  • アミューズ(2)三重県産生牡蠣、キャビア、牡蠣のクリームが下敷きに

もっと見る

7位

レストラン ラ・フロレゾン・ドゥ・タケウチ (伏見、大須観音、矢場町 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2013/03訪問 2013/03/23

気持ちの良い店

以前の「グランファミーユ・シェ・松尾」の料理が好みだった私たち夫婦は、食べログつながりの「てるてる」さんに竹内シェフが独立したことを聞き、ディナーに訪れる日を狙っていたのですが、先日結婚記念日を迎えるにあたって予約の電話を入れました。しかし平日にもかかわらずテーブル席は満席で、オープンキッチンに面したカウンター席となりました。繁盛しているんだなと、むしろ楽しみになりました。

いつものように私の運転で行き、帰りはアルコールを飲めない妻の運転となります。お店には駐車場がありませんが近隣にたくさんのコインパーキングがあります。新しいビルの1Fの洒落たお店は「レストラン・サンパウ」などのように通りに面した窓から厨房の様子が伺えます。予約時間に到着した私たちを出迎えるために、外で待っていてくれたソムリエさんが扉を開けてくれます。中からは「お待ちしておりました」とホールスタッフの女性が思いっきりの笑顔で出迎えてくれます。しょっぱなからの感じ良さで心が和みます。

シンプルですが、明るく清潔でモダンな内装。テーブル席は12〜14人、カウンターは6人が座れます。カウンターの向こうはオープンキッチンが広がりますので、カウンター席に座った私たちはまるで「料理の鉄人」の試食係になったような気分に浮かれます。私たちはこのカウンター席の方がテーブル席よりもセンス良いと思うし、落ち着くし、気に入りました。ぴかぴかのステンレスのアイランドキッチンには花を象ったロゴマークが品良くプリントされています。キッチンでは竹内シェフを入れて3人のシェフの手が踊るように動き回っています。ホールには可愛らしく愛想のよい女性と、黒服のソムリエさんが居ますのでスタッフは合計5人です。

ディナーコースは6,930円のものと10,500円のものがあります。私たちは品数の多い10,500円の方を頼んでいましたので、テーブルにはすでにお品書きが置かれていました。家内のものは少し量を少なめにとリクエストしてあります。メインの肉料理が8割程度の量になっていました。でも通常の量でも多すぎるということはないと思います。もちろん十分にお腹はふくれますが。私はシャンパン、妻はシードルで乾杯。まず本日のお口取りは「ホタルイカと菜の花」でした。

冷前菜は「なめらかな人参のムースリーヌ オマール海老のジュレと雲丹、キャビア添え」。竹内シェフの繊細さが生きています。

白ワインを頼みます。アルザスのリースリング。バランスの良い味です。

フォアグラの一皿は「フランス産フォアグラのポアレ 名古屋コーチンの砂肝とシャンピニョン パルメザンのリゾットと共に ミモレットコポーを添えて」。このフォアグラの表面の焼き加減が絶妙で、素晴らしい旨みが引き出されています。これは抜群に美味しい一品です。下にひかれたリゾットや砂肝もとても良い組み合わせです。この日一番の料理でした。

魚料理は「山口県産甘鯛のうろこ焼き 季節野菜と柚子の香り 帆立と甘鯛のフュメのソースで」。給仕の手でかわいらしい蓋が開けられて、香ばしいうろこ焼きを頂きます。うろこの食感が良いですね。

赤ワインを頼みます。2010 Bourgogne Cuvee Numero 1。これもマイルドでバランスの良い味です。

肉料理は「シャラン産鴨の低温ロースト 牛蒡のキャラメリゼと栗のコンフィー 香り高い鴨のジュー」。これに良いトリュフが入ったとのことで添えられていました。鴨の焼き加減がとても良い具合で、表面の皮は香ばしく、肉は軟らかジューシーでした。臭みも全くなく美味しいお肉でした。

デザート一皿目は「マンダリンのコンポートとグラニテ」。甘酸っぱいマンダリンオレンジのシャーベットです。

ここでサプライズ。まずはお店から、私たち二人の名前とBon Anniversaire de Mariageの文字と共にアイスクリームがサービスされました。次に私たちの娘からお店に託されたプレゼントとメッセージカードが渡されました。これにはびっくり。私たちがこの店に来ると知った娘があらかじめ用意していたようです。当然、娘は随分と株を上げました (^^)

デザートの二皿目は「赤い果実の軽いコンポート マスカルポーネのムースとヨーグルトのソルベと共に」。甘酸っぱい苺が爽やか。ソルベは薄い飴細工に包まれています。甘い飴を砕いて一緒に食べます。

紅茶と小菓子。小菓子といっても大量に出されると、私たちは密かに嫌がらせ(^^)と命名しちゃうのですが、この店のは生チョコと小さな焼き菓子1個なので丁度良いです。

最後に手の空いたところでシェフを挟んで3人で記念写真を撮ってもらいました。店の雰囲気、スタッフの人柄、料理のいずれもが気持ちのよいお店でした。

  • 外で待っていてくれたソムリエさん
  • カウンター席
  • シャンパンで乾杯

もっと見る

8位

シェ・ブラウゼ (根本、小泉 / フレンチ)

2回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥5,000~¥5,999

2018/11訪問 2018/11/04

素晴らしいロケーションで頂くヘルシーフレンチ

妻は友人と何度か訪れているシェブラウゼ。今日は私と久しぶりに来ました。木々も少し色づき始めています。あいにくの空模様でしたが、いつ来てもこちらのロケーションは絵になります。人気のお店ですが数日前にランチの予約ができました。

薔薇が浮かんだドリンクとノンアルコールのモヒートで乾杯。
森の家のアミューズ
 「シェフTAKIGAMIのグレープフルーツの釜焼き」
 こちらのスペシャリテです。前の記事参照。やはり美味しいです。
オードブル冷製
 「恵那地鶏胸肉のパブールと旬の柿と春菊を自家製柚子のジュレで」
 味の組み合わせが上手いです。
お野菜たっぷりポタージュ
 「蕪と生姜のヘルシーポタージュ」
 生クリームとバターを使用せずに調理されています。
メインはお魚料理を選択。
 「朝市直送 マダカのムニエル 大葉とベルギーエシャロットの白ワインソース」
Brousseごはん
 「岩田県嵯峨農園産の雑穀米の変わりごはん」
 山葵と梅肉を出汁に混ぜていただきます。
デザートとドリンク
 手作りチーズケーキ、マロンアイスクリームなど。
 中国茶(ジャスミンとローズのブレンド)など選択しました。

休日のランチコースはスペシャリテの付いた4,500円のものから。今回頂いたものもそれです。窓には緑の風景が広がります。落ち着いた木の内装。テーブルにはクロス。皿やコップなどはオリジナルで絵付けされたものです。シェフや給仕の方も感じが良いです。会計は1万円以上で各種カード使えます。味、雰囲気、コストと3拍子揃った出来映えです。
人気のお店なので1週間前に予約を入れました。景色が良さそうなので天気の良い昼間に訪問したいと思っていましたところ、頃合い良く梅雨が明けそうな晴天となりました。岐阜県の多治見インターから車で10分ぐらいの距離、愛車をすっ飛ばして家内と休日のランチに行きました。

幹線道路から小道に折れるといきなり山の中。すれ違う車を心配しながら進むとかなりの駐車スペースがあり結構な人出。名水の「不動明王の滝」がある人気スポットのようです。フレンチレストラン「シェ・ブラウゼ」は「アルティスト・ビラージュ(芸術家の村)」という複合施設の一角を占めます。ここにはシェブラウゼの他にベーカリーカフェ(シェ・ブラウゼとは店内で通じており、パンはここから運ばれます)、ギャラリー、陶芸家のアトリエがあります。シェブラウゼの建物は築30年(シェ・ブラウゼ自体は1年前にオープン)の古民家風。この季節、新緑が生い茂った中に、鳥がさえずり、せせらぎに架かる橋の向こうに店はあります。抜群のロケーションです。入り口の看板には、予約制であること、小さなお子さんはご遠慮願うこと、コース料理のみの金額が表示されています。本日は満席となっていました。

店内も落ち着いた古民家風。調度品も品良く置かれています。BGMはジャズ。満席とは言うものの、この日のランチは我々含めて3組だけでした。そのため店内も適度に静かで落ち着いて食事ができました。若いシェフと給仕の女性スタッフもとても感じのよい人たちです。

ランチは2500円と5000円のコース料理のみ。5000円の方を注文してあります。家内はぶどうジュース、私はイタリア赤フルボディのグラス1200円を注文しました。まずはアミューズ。ここでいきなりのスペシャリテです。「シェフTAKIGAMIのグレープフルーツの釜焼」SSサイズのグレープフルーツをくり抜いて、ホタテの貝柱、チキン、刻んだ果肉のホワイトクリームで仕立て、2種類のチーズで焼いたもの。この後からもフルーツをポイントに使った料理が出てくるように、このシェフは酸味をフルーツで出すのが好きなのでしょう。優しい味で、美味しい料理でした。パンは隣のベーカリーカフェから運ばれてきます。味わいのある美味しいパンなので帰りにカフェに寄って買っていきました。

オードブル冷製は「ブドウ・白桃と生ハムの冷菜、朝市直送ムツと甘エビの刺身に柚子ポン酢、ジュンサイとオクラのジュレ」。スープは「トウモロコシ "ゴールドラッシュ" のポタージュ」生クリームとバターを使用していない素朴な味のヘルシースープです。メインの魚料理は「朝市直送マトウ鯛のムニエル、グリーンアスパラのソテー、ベルギーエシャロットと大葉」やはりヘルシーで素朴な味。メインの肉料理は「黒毛和牛のヒレ肉」美味しい肉で、付け合わせの野菜も素朴で美味しい味です。

このあとがご飯料理です。和食のようで面白いです。「雑穀米の炙りにシェフ自家製ちりめん雑魚とイクラ」出汁にワサビと梅肉を入れて頂きます。この料理のアイデアは是非自宅でもやってみたいものです。あとから「あそこでご飯料理というのが面白いですね」とシェフに言いますと「最近はそういう店も増えてきてます。賛否両論ですけれど、がんばって続けています」と言ってました。最後にコーヒー、紅茶、ハーブティーなどとデザート「マンゴーアイスクリーム、シュークリーム、佐藤錦」。

シェフは滝上庄太郎氏。見た目体格のいいヤンキー兄さんかと思いましたが優しい味の料理を作ります。帰りに店の前でシェフを挟んで記念写真を撮ってもらいました。ライトアップされた夜や、紅葉の季節などにも再訪してみたいお店です。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

9位

テラスレストラン (直島町その他 / フレンチ、ヨーロッパ料理)

1回

  • 夜の点数: 3.7

    • [ 料理・味 3.7
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.7
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2013/11訪問 2013/11/19

まあとにかく天下のベネッセハウスのレストランなので◎

ベネッセハウスは私の大のお気に入りのホテルです。美しい瀬戸内海を臨む眺望。隠れ家的静かさ。世界に冠たる安藤忠雄の建築。そして何より、美術館の中に宿泊するという世界でも類のないホテルだからです。そもそも直島を筆頭に、豊島、犬島を含む一帯の島々が凄い。過疎で衰退していくだけだった島々を、ベネッセの福武さんが巨額の資金を投じて、世界的に有名な現代アートのメッカに変えてしまったという、世界に類を見ない驚くべき地域です。まるで現代のメディチ家です。福武さんに協力して、ベネッセハウス、地中美術館をはじめその一帯の数多くの建築を手がけたのが、もはや生ける伝説の安藤忠雄さん。海外の旅行本では日本で訪れるべきに三つの宿の一つにあげられているのも当然です。

そんなベネッセハウスですから、代表的なミュージアム棟、ミュージアムからケーブルカーで高台に登った場所にあるオーバル棟、ミュージアムから少し離れた海岸近くにあるパーク棟、ビーチ棟と客室を増やしていったのですが、それでも決して多くはない客室のため数ヶ月前にほぼ満室になってしまう状況が続いています。私は数年おきに訪れており、今回が3回目です。レストランは和食と洋食が一つずつあります。洋食のレストランは3回目の利用となりました。

インターネットのサイトからの宿泊予約の際に、その他のアトラクションへの参加の有無で、レストランの時間も考えて予約を入れておきます。今回は地中美術館でのタレルの「ナイト・プログラム」への参加を考慮し、レストランでの夕食は午後8時からの遅い部にしました。地中美術館や直島村内の「家プロジェクト」などもベネッセハウスと同組織の運営なので連携はバッチリです。和食のレストランはミュージアムにありますが、洋食はパークの方にありますので、私の部屋のあるミュージアムからは施設のバスで移動します。食後は遅くなるのでバスがなくなりますが、車のお迎えがあります。

コースは10,000円と7,500円があり後者にしました。シャンパンと赤ワインはグラスで頼みます。店は開放的で明るい雰囲気です。洗練されたというよりはフランクな感じです。かなりの収容人数がありますので、皆さんの会話で賑やかですが、空間が広いので隣の声は聞き取れませんし、自分たちの会話は普通にできるいい音響レベルです。よく見ると、ここでも壁は安藤コンクリートです。この島はどこまでも安藤なのが素敵です。

アミューズが2品。おつまみ程度ですが、品数が多いのは嬉しいですね。刺身系の前菜、スープ。前日に他店でがっつりと肉だったのでメインは魚にします。日本の魚は美味しいので、魚料理はまちがいありませんね。デザートも写真の通り2品あり、楽しめます。この店でいつも残念なのは、窓の外を向いた座席なのに、夜なので、外は真っ暗で何も見えないということです。せめてイルミネーションでもすればよいのに。

  • アミューズ(1) アンチョビの入ったクロワッサンなど
  • アミューズ(2) マグロのタルタルなど
  • 前菜。瀬戸内海産天然鯛のマリネ、渡り蟹のファルシ、焼き茄子のピューレ

もっと見る

10位

Cafe Lembeek (本山、覚王山、東山公園 / ダイニングバー、ビアバー、居酒屋)

3回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2018/10訪問 2018/10/19

めくるめくベルギービールの世界

数多く揃えられた珍しいベルギービールの樽生。こんなに揃えている店は他にありません、お店スペシャリテのタジン鍋でのでかいムール貝のビール蒸しは是非。
ベルギービールの信者を増やすべく(笑)今日も一人レンベークに連れて行く。1週間のベルギー遠征から帰国したての中村オーナーからベルギーのチョコレート工場直出しの絶品チョコレートも頂く。ベルギービール初体験の人に、まずは樽生の野生酵母のビールからはじめて、チェリービールのクリーク、さらにベルギーを代表するトラピストビールのロシュフォールなど充実のラインナップを披露。食べては絶品ムール貝白ビール蒸し他、こちらもレンベークご自慢の品々を満喫す。
昨夜は久しぶりに日本屈指のベルギービールレストラン「レンベーク」でベルギービール好きが12人集まってのオフ会。この会は2006年7月から始まってもう何回目かはわからない。でも1回目のメンバーで今回も参加しているのは永遠の幹事さんと私だけです。でも数年前からはだいたい固定メンバーですけどね。

私はクリーク(チェリービール)が好きなのでその手のものを2本と、 修道院系のビールを飲みました。でもおすすめは、数多く揃えられた珍しいベルギービールの樽生です。

料理はビールでウォッシュしたAOCチーズを皮切りに、生ハムは今日のために店主自ら切り始めの一枚を、生牡蠣も美味い! そしてもちろんお店スペシャリテのでかいムール貝白ビール蒸し、その他、美味なる豚のタンやら、でかい豚肉ステーキなど豚づくしコースが今日のメインでした。

年齢層は30代から50代、着物姿の主婦ら3人を含む職業バラバラな皆さんとの楽しい宴でした。
2016年3月

いわゆるオフ会みたいなもの。2006年7月からはじまって10年が経とうとしている。当初は別の店で催されていたがしばらくしてレンベークに固定化されている。初期のメンバーは私を含めて二人だけ。メンバーは年齢からも社会の中枢部にいる人間が多く、転勤などで流動的だ。今回は12人で6時半から10時頃まで。私はカウンターが好きなのだが宴会の時はテーブルで、大皿を取り分けて頂くわけで、それは致し方ない。常時数種類の珍しい樽生ビールを注文するのはもちろんだが、大人数でなければ飲めない珍しい大瓶のビールも何種類か頂く。この日もカウンターも含めて満席で店長以下3人のスタッフは大忙しだ。

まずは元教師ロックマニアの中曽根さんからの本日の樽生の解説に基づきそれぞれ好みの一杯でスタート。チーズが6種類。続いて67度で30分ボイルした牡蠣。生牡蛎の食感で美味しい。続いてハムや玉子やサーモンなどのオードブル。蛸のマリネに続いて、お待ちかねムール貝のビール蒸し。サメの心臓は初体験。コリコリした食感のアッサリした味でレバーより食べやすい。肉のパテや骨付き三河豚丸焼きで締め。その間、樽生おかわりや大瓶小瓶合わせて稀少なものばかり5種類のビールを堪能する。会計は一人1万円也。

=====================
2015年5月

何度目かの訪問かわからない。この日は急遽お呼びがかかって8時頃に入店。最近ではレンベークの知名度がうなぎ上りで、予約無しでは難しい日も多い。この日も賑わっていた。職種の違う知人と3人で芸術やら宇宙やら人体やらスピリッチュアルやらの楽しい話で盛り上がる。常時数種類あるベルギービールの生からは、まだ飲んだことのないものを2種類と、デュシャス・ド・ブルゴーニュの大瓶を3人で分けて飲んだ。ベルギービールはワインと同じように瓶の大きさで味が変わる。デュシャスはオーク樽で熟成させた酸っぱ甘めのビールだが大瓶の方が飲みやすいと感じた。そして鳥の丸焼きやら、定番のムール貝、ベルギービールソフトクリームなど食す。良い夜だ。

=====================
2014年11月

今日は名古屋を代表するベルギービール専門カフェ「レンベーク」で、昼間っから「ヴィンテージベルギービールの会」。コアなファン6人が参加。うち4人は初対面。例えば「ドリーフォンテンネンのオード・グーズ1999年」(ランビックという自然発酵の酸っぱい系のビールです)。15年モノです。言っときますけどワインじゃなくてビールですからね。まあ1万円は下らない品ですが特別に8千円で、これを6人で分ける。そんな感じでいろいろ飲んで、最後はベルギービールソフトクリームで〆。ごちそうさまでした。

=====================
2013年11月

またもや恒例、ベルギービールオフ(facebookやらmixiやらのベルギービール好きが集まる会)。私はほぼ毎回参加のご意見番みたいなものかもしれません。レンベークのことをご存じない方に説明しますと、ここは名古屋だけでなく日本を代表するベルギービール専門店であるとともに、料理にも大変力を注いでいるお店です。大人数で飲むメリットとしては写真にありますように大瓶を分けて飲むことができることもあります。ワインもそうですが、特にベルギービールのようなビールですと、瓶の大きさでも微妙に味がかわるのです。まあしかし酔っ払っていくとそんな微妙な違いはどうでもよくなってしまうのですけれど。写真に挙げました迫力の料理は、定番のムール貝に、フランス産のブランド肉(切り分け前)と牛タンのカルボナード(切り分け前)であります。

=====================
2013年1月

私のネット友達の間では、2006年頃からベルギービール好きが集まって年に1-2回の飲み会が催されている。今回で約14回目になるのだがここ数年はレンベークが常店になっている。今回は13人が集まった。この店ではカウンターで飲むのがベストだが15人ほどまでの集団ではテーブル席を使う。本日の生ビールは写真の黒板に書かれている通り。これほど多種のベルギービール生を常時提供している店は、国内でも他に例がないのではないかと思う。瓶はよいのだ。特にベルギービールは長期熟成に堪え得るので。しかし多種の生を維持するのはリスキーなのだ。よほど回転が良くないと難しい。つまりこの店はよほど回転が良いという証拠だ。実際週末ともなると予約必須である。さてこの日はパーティーなので料理は大皿で供され、取り分けて食べる。印象に残ったのは写真に示したラムの丸焼き。タジンのムール貝はいつもながら大粒で美味い。この日のビールは私はややセーブして珍しい生2種類(ホワイトビール、フルーツビール系)と珍しい瓶1種類(ランビック系)にした。

=====================
2012年4月

初ベルギービールの友人を誘い、お気に入りのベルギービール専門レストラン「レンベーク」に行きました。

はじめは無難に白ビールの生で乾杯。ベルギービール初心者君はもうこの白ビールという時点で驚愕。で、これを飲みながら注文したのが、ムール貝白ビール蒸し。これはベルギー料理の定番であるとともに、この店の看板メニューでもあります。しかししかし、この店のムール貝は天然物で、しかも今回のムール貝はある漁師さんが特別に採取した逸品でした。我々の分で品切れで、次のお客さんは蛤になってしまいました。この驚きの肉厚をご覧下さい。これほどのものは本場ベルギーでもなかなかないですよ。 1Kgがタジン鍋で供されますので、二人で食べるのが丁度良いです。ガーリックトーストをオプションで付けるのもよいです。

さてさて、次のビールはと言うと……
「ウエストフレテレン、まだあります。\2,800」の黒板メニューの文字。はい。例の、幻のビール。世界ビール番付ナンバーワン。あまりの稀少さ故、ほとんど入手困難のあのビールでございます(私が先日ネットで検索したところ、現在日本でネットでの入手は不可能でした)。

ウエストフレテレンは、世界に6ヶ所しかない「トラピストビール」の中の最高峰です。私は7年前に飲んだっきりです。瓶にラベルがないので、王冠が唯一の戦利品となります。 フレテレンはアルコール度数によって3段階ありますが今回は中間の8%のものを頂きました。

やっぱ美味いわ。良い香り。ワインじゃないんだから、ビールなんだけど、でもグラスをくるくる回して、匂いを嗅いでから頂く、そんなビールなんです。ねっとりとした食感。旨み。アルコール度数8%にもかかわらず、爽やかとでも言えるような喉越し。やはり世界一はダテではない。もちろん初心者君はと言えば、そのあまりの美味さに言葉を失っていたのでした。

続く料理はカレーライス。カレーと言ってもあなどるなかれ。十六穀米の上にチキンの具がたっぷり入った旨みたっぷりの逸品です。

さて、〆のビールはデザート感覚で、「クリークあります?」【解説しよう。クリークとは、自然発酵したビール、つまりランビック(自然発酵ですよ! つまり空気中の菌によって自然に発酵させるという、ベルギービール独特の驚くべき飲み物です)に、さくらんぼをつけ込んだビールのことである】クリークにもいろんな銘柄がありますが、私が注文したのは上級者っぽく「ドリー・フォンテンネン(英語ではスリー・ファウンテイン、つまり3つの泉)」です。

このワインなのか、ジュースなのか、なんなのか、得体の知れない飲み物を飲まされた哀れ初心者君のビールの常識は、完全に瓦解し、放心状態になっておるのでした。

そんなこんなで、また一人、禁断のベルギービールの世界に引きずり込んでやったという次第です。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

もっと見る

ページの先頭へ