takaboさんのマイ★ベストレストラン 2014

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博士のグルメリポート

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

ブレストンコート ユカワタン (中軽井沢 / フレンチ)

2回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2018/07訪問 2018/07/28

シェフが替わってもやはりユカワタンは最高でした

娘たち夫婦を連れて総勢6人で星のや軽井沢へ。ディナーはユカワタン。私たち夫婦には11年ぶりの星のや軽井沢。さらに私たちは4年前にブレストンコートに宿泊してそこのメインレストランであるユカワタンに来ています。当時は浜田シェフがおられましたが、浜田シェフは現在は星のや東京に移転されました。ということで浜田シェフご自慢のアミューズのスペシャリテが現在はユカワタンで食べることができません。それがとても残念なのですが、さて新しいシェフになってユカワタンはどうなったでしょう。結論から言えば、シェフが替わってもやはりユカワタンは最高でした。

星のやからは5分の距離ですが車で送迎されます。森への小径を進むとギャルソンがお出迎え。「まずはアペリティフと共にいくつかのお料理を外でいかがでしょう」。これは粋な演出。「今日は最高の日ですよ。雨は降っていなく、涼しく、虫がいない」。日本列島の猛暑が嘘のように涼しい軽井沢。外にもうけられたステージの脇には薪がくべられていて暖かい。飲めない人は桃のノンアルコールカクテル、飲める人は桃のシャンパンカクテルで乾杯。それから始まるアミューズの驚くべき10品。まさにモダンフレンチ。

小一時間ほどして、日も暮れてから店内へ。ここから改めてグラスワインなどで乾杯。メニューは18,000円のお任せコースのみ。
鯉のマリネとその燻製をラディッシュとハーブの香りと合わせて;鯉もうまいんだ……
里山の恵み;驚くべき約60種類の野菜をすべて違う調理法で。このときばかりはベジタリアンになったかと思いました。しかしこの野菜の酵素が効いてきてフィニッシュまで行けました。図らずもそういう効果が。
桜鱒;立派な桜鱒が2匹。その良いところだけを切り分けて6人で。ソースが見事。
仔鳩のベッシー包み。ルッコラとサマートリュフのリゾットを添えて;これも見た目のインパクト大! 何と豚の膀胱に鳩を入れて調理している! でも豚の膀胱は調理器具としての役目だけでほっとしました。
チーズ各種
さくらんぼのコンポジション
ショコラのグラスを杏のロースト、コンポートと合わせて
森のお菓子;鳥の巣箱をイメージしたようなシェフオリジナルのからくり箱に詰め込まれた小菓子の数々。箱が開かれていく度に驚きがあります。食べきれないので一部お持ち帰り可能。外から中へ、実に4時間に及ぶ華麗なるディナーでした。

新しい松本シェフは、銀座のシェ・トモを経てユカワタンに来られたようです。オリジナリティ溢れる料理とその見せ方。さらにギャルソンやソムリエなど給仕の方々の紳士的な振る舞いや会話、軽井沢のロケーションを生かした演出など文句の付けようがありません。それを踏まえてのコスパの高さ。評価としては満点とさせて頂きます。

P.S. )ギャルソンの方から「以前おいでになった時には……」という台詞があり「どうしてそれを」と尋ねると「苦手な料理などございませんように記録してありますので」と。さすがです。星のやでもそうです。ユカワタンで話した内容が星のやでも共有されているし、どうして分かるのか初めて見るスタッフが私を名前で呼ぶのです。「アマンかよ」と思いましたね。
お盆休みにユカワタンに行くために軽井沢に行くことを思い立った吉日は、まだイタリア旅行前の4月のある日。まずは目的であるところのユカワタンに電話して予約確保。次に宿を決めるに当たって、同じ星野リゾート内の「星のや」はすでに経験済みなので、ユカワタンがメインレストランのホテル「ブレストンコート」の、どうせなら一番良い部屋をネット予約。せっかく軽井沢に行くので1泊ではもったいないと、次の日はどうせなら超有名な「万平ホテル」に電話して、どうせならもっとも歴史の古いアルプス館の部屋を予約確保。前日がフレンチなので万平では鉄板焼きステーキの店を予約。後はお盆休みを待つだけでしたが台風11号などでどうなることかと。

ユカワタンはフレンチレストランです。湯川というのは軽井沢を流れる川で星野リゾートエリアを流れています。タンというのはフランス語で時間のこと。「湯川を流れる時間」という意味らしいです。ユカワタンのシェフ、浜田統之さんは2013年ボキューズ・ドール国際料理コンクール世界大会で銅メダルを確保しました。これは凄いことだったようです。ボキューズドールというのはフランス料理で最も権威ある賞であり、各国の大会からアジアなど地方大会を勝ち抜いた、世界で24人の料理人が出場するサッカーのワールドカップのようなものです。歴代の受賞者はフランスやスカンジナビア勢などヨーロッパ勢ばかりで、日本がメダルを確保したのは浜田シェフが初の快挙でした。

「水のジビエ」というのがユカワタンのテーマ。これは欧米には存在しない概念のようですが、魚の豊富な日本では珍しくない発想のように思います。湯川など地元で取れる魚などを生かしたフランス料理。その自信は本物で、先のボキューズドールでも魚部門の採点では世界最高点だったようです。またFoodie Top 100レストランの日本国内部門で紹介されている100店舗の中で、フレンチはユカワタンを含めて8店舗のみです。

フォト1)ブレストンコートの部屋はコテージなので、ユカワタンの予約に間に合うように、フロントに電話して部屋まで車で迎えに来てもらいました。リゾートの敷地内、森の小道の奥にひっそりと建つ一軒家レストランです。

フォト2)ボキューズドールの賞状

フォト3)高い屋根、広い窓からの景色はライトアップされた庭に茂る木々、落ち着いた装飾の9テーブル24席のゆったりとした店内。

フォト4)ディナーのみの営業。15,000円と18,000円のコースから前者を選択。いずれもスペシャリテのアミューズは付いています。私はシャンパン・グラン・クリュのChinchilla、家内はブドウジュースで乾杯です。

フォト5)まずはお口取りの一品。開いた魚のフリッターが切れ目の入った岩石に刺さって出てきます。見せ方が異色ですし、海老せんべいの様な食感と塩加減がとても良い。

フォト6)そして登場! ユカワタンのスペシャリテ。丸い石の上に乗った小さな料理たち。手で取って一口で食べていきます。左から順に、アミューズ、前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザートの6品。つまりこの6個を食べることで小さなフルコースを食べることになるのです。それぞれの料理に合わせて台となる石の温度が違っているという徹底ぶり。スープなどは膜で包まれているので口の中でスープとなります。見た目も素晴らしく味も美味しい。まさに芸術的で感動します。「サンパウ」のミクロメニューを超えました。

フォト7)食べてしまうのがもったいないです。

フォト8)続いて前菜。鮎と茄子。皿の空白を生かした盛りつけ方は珍しくありませんが、より洗練されたセンスを感じます。

フォト9)さてスープです。これは何でしょう? かぼちゃの様ですが…

フォト10)かぼちゃです。蓋を開けるとくり抜かれた部分を使った膜に包まれたかぼちゃの冷製スープです。乗っているのはかぼちゃの種でしょう。このアイデアも見事。実に面白いし、味も良いです。

フォト11)魚料理。これも水のジビエですね。中央の円は皿の柄ではなくソースです。美味しいです。

フォト12)ところで、パンに付けるものとして、これは豆腐とクリームチーズで作られたもの

フォト13)バターとワサビバターの形もユニーク。

フォト14)赤ワインをグラスで注文。BEAU PAYSAGE “TSUGANE” la montagne 2010が供されました。日本のワインですがとても美味しい。

フォト15)メインの料理は、私は魚料理。野菜に包まれています。見た目はやはりユニークで、美味しいです。

フォト16)家内は肉料理。串刺しになった3種類の味が楽しめます。

フォト17)さてこれは、食後のコーヒー紅茶です。コーヒーを選択。まるでワインのように瓶詰めになったグランクリュの豆で、ユカワタンのために作られた逸品です。

フォト18)家内のデザート。メロンとジェラート。そもそもメロンはそのまんまで美味いので。

フォト19)私のはブルーベリーがふんだんに入ったサングリアのシャーベットです。爽やか。

フォト20)そして最後に登場! これがまたびっくりのプチフール(小菓子)です。テーブルを埋め尽くされたお菓子の森の景色に圧倒されます。実に一人分11種類ものお菓子。手前の葉っぱもチョコレート菓子です。フレンチコースでは、ほぼ満腹状態でのプチフールは私たちの間では「嫌がらせ」という名前で呼ばれていますが、こんな嫌がらせなら楽しいです。手前の大人用キャンディーは持ち帰りましたが、他は完食しました。

フォト21)帰りはライトアップされた森の中をコテージまで歩きました。 世界3位の期待を裏切らない感動的に美しい料理。ユカワタンに来るためにまたいつか軽井沢を再訪しようと思います。
 

  • (説明なし)
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2位

カンテサンス (北品川、大崎、品川 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2014/12訪問 2014/12/07

頂点に立つ者の手

平日に東京出張しなければならなくなって真っ先に思いついたのが有名レストランでディナーが取れるということ。休前日なら用がなくても東京に行くこともできるが平日は理由がなければ不可能。しかし休前日の有名レストランの予約は極めて困難であろう。そういうわけで、2ヶ月前にカンテサンスに電話をかけまくり木曜日のディナーを押さえた(妻が)。

レストランは劇場だ。ただし観客参加型の。私たちは客であると同時に画を完成させる重要なピースの一つとなる。高級レストランならなおさらのこと。私たちは料理やスタッフや店の中を見るが、店も私たちを見る。当然のことだ。ドレスコードもそういったことの一つの表れである。カンテサンスはエレガントカジュアルを推奨しているので私たちも小綺麗な格好をしていくのだった。

ホテルからタクシーに乗り「カンテサンス」と言っても通じないので、北品川のガーデンシティ品川御殿山を目指す。しかし同所は新しいため古いナビではよく分からない。近くで降ろされて歩くことにする。ガーデンシティのガードマンが居たので「カンテサンス」を尋ねるが知らない。つまりこういうことだ。ミシュランの星を取ったレストランなんてものは、大部分の人には何の関心もないということ。きっと「マクドナルドはどこ?」って聞けばすぐに答えが返ってくるのだろう。まだテナントも入っていない出来たてのガーデンシティの中を歩きつつ、妙に納得しながらカンテに辿り着く。

センスの良い木の扉を開けるとウェイティングルーム。すでに何人かのお客が座っている。奇抜なデコレートライトとキノコをちりばめた机。案内された席に座る。壁には横長の鏡。座った位置からは立ち位置のスタッフの動きが見えるが隣の人は見えない。上手い具合に配置された鏡だと感心した。木目を基調としてシンプルで高級感のある内装。BGMは無い。料理に集中するための演出であろう。客の話し声が心地良い通奏低音となって流れる。メニューには岸田シェフの考える料理における重要な要素は「プロデュイ(素材)」と「キュイソン(火入れ)」と「アセゾネ(味付け)」であると書かれている。料理の内容は書かれていない。その日のシェフおまかせのコース1種類しかないためだ。私はシャンパン(後ほど赤ワイン)、家内はシャテルドンで乾杯し全12品の料理がスタートする。料理の一品ずつの量は多くないので小食の人でも安心して食べられるだろう。料理哲学に謳われているように、どの品も火入れなどで手の込んだ仕事がなされている。味付けは非常に繊細で、高級和食懐石にも通じるものがある。だからインパクトの強い大味を好む御仁にはぼんやりした料理と感じられるかもしれない。私には好みの味であった。ホールスタッフの説明も分かりやすく、つかず離れずの丁度良い間合いで入ってくる接客はスマートだ。隣の席との間隔も狭くないので他の客が気になることもない。

1) ビスケットの上に薄くスライスした原木椎茸を乗せボルチーニパウダーをまぶしたもの
2) 牛すじ煮込みのスープ、アンティーヴとタマネギ入り
3) 塩とオリーブオイルが主役の山羊乳のババロア、これはカンテサンスのスペシャリテ
4) フォアグラとセロリやナッツのサラダ
5) サクレにウニとマッシュルームが乗ったもの。通常のサクレはその中に食材を入れるが、ウニとマッシュルームとサクレではそれぞれ最適な火入れが違うのでこのような形になったとの説明に納得
6) イカとナスの料理
7) マナガツオに牛蒡のソース、この後肉料理となるが量はいかがかとの質問があり小食の家内が少し減らしてくれるよう頼む
8) 鳩とズッキーニ、長芋、ちなみに出されていたパンは酵母の酸味が感じられるおいしいもの、この後デザートが4品続く
9) 熟成させた栗の甘みだけで作ったアイスクリーム
10) モロッコのパスタで包んだコロッケのように見えるマスカルポーネ、ウイスキーソース
11) 焼きたてのチーズケーキ
12) メレンゲのアイスクリームに塩をスプレーしたもの
13) コーヒー紅茶に小菓子

奇しくもこの日の2日前にミシュラン東京2015年の発表があったばかりで、当然のことながらカンテサンスは見事8年連続三つ星の栄誉に輝いていたのだった。東京で三つ星のフレンチはまたもロブションとカンテだけ。岸田シェフおよびスタッフの方々おめでとう。しかし頂点に立つ者はきっと、それがまた喜びであるかもしれないプレッシャーを感じ続けるのであろう。食事を終えて店を出ようとする私たちを見送るために出てきてくれたシェフの顔には、その日の仕事を終えた安堵と疲労とが現れていた。しかし握手をしたその手は、繊細なお顔から想像するよりも大きく、そして自信に溢れた力強さを感じさせるものであった。

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3位

梶川 (池下、覚王山、今池 / 日本料理)

16回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2021/12訪問 2021/12/16

ついに3ヶ月後も予約が取れなくなりました

今回もいつにも増して素晴らしい。

1)河豚刺身と白子、帆立貝柱
 写真の奥の丸いのが熱した石でここで炙って頂くわけだが香ばしい香りが広がってとても良い。河豚の白子は予め炙られている。不味かろう筈はない。

2)牡蠣の酢味噌、サーモン、金柑
 火を通した牡蠣の酢味噌かけ、サーモンと金柑も合う。

3)海老芋、海老、鮑
 この店のお吸物の出汁は控えめに言っていつも最高。

4)お造り;鰹の山かけ、ヒラメにウニとカラスミ
 この組み合わせも良い。雲丹が上手い具合に香る。

5)八寸;烏賊の明太子和え、次郎柿とカマンベールの生ハム巻き、鮟肝、ナメコとコノワタ、河豚の白子と胡麻豆腐
 クリスマスシーズンらしい八寸である。和食の枠に囚われない。

6)ブリ大根、大浦ごぼう、クワイ
 この店の焼き魚は控えめに言っていつも最高である。

7)かぶら蒸し、ゆり根、銀杏、うなぎ蒲焼き、海老
 熱々の蕪蒸し。鰻もしっかり入っている。

8)蟹おこわ、河豚のアラの味噌汁
 どこかで来ると思っていたがここで蟹が登場。

9)洋梨コンポート、紅茶ジュレ、紅茶わらび餅
 洋梨と紅茶の組み合わせが美味しいデザートである。
夫婦で3ヶ月毎に訪れています。今日もとても良かったです。会計の後いつものように次の予約を最短で入れるのですがまた3ヶ月後しか空いてませんでした。
梶川さんは9人までのカウンター席のみの店。梶川さんでも感染予防がアップグレードされていました。入店時のアルコール消毒はもちろん、カウンターの客同士のパーテーションは、無粋なアクリル板ではなく、グループ毎に洒落た簾でなされています。料理人の仕事には味と臭いが、つまり口と鼻が重要なのでマスクはどうかと思っていましたが、このご時世、客と対面の店であればこそ、さすがの梶川さんも着用をせざるを得なくなったのでしょう、マスクをされていました。お気の毒です。でも心配ご無用。今夜の味も完璧でした。雄弁な店主の店ならばその変化に気になるかもしれませんが、このご時世、寡黙である方が自然に感じられます。仕事の合間をみて語りかければ、マスクの下の笑顔が分かる返答もあり感じよいです。

飲食店が苦境に陥っている今日この頃、梶川さんに関しては以前と変わらず3ヶ月先まで予約が埋まっている盛況ぶり。その秘密は何だろう。この居心地の良さ、抜群の費用対効果、バランスの良い量、毎回変わる豊富なレシピ、驚きの見た目と、もちろん味も。だから何度か通ううちすっかりファンになって、帰りしな次の予約を入れていくのが常連の習慣になっています。私の知人のつわものさんは月に一度訪れているわけですが、3ヶ月先まで予約できないのにどうやって毎月行けるのかと尋ねたところ「帰りしなに3ヶ月後の予約を入れるでしょ、そして次の月初めに電話してその3ヶ月後の予約入れて、さらに次の月の初めに3ヶ月後の予約入れるわけです。そうすれば3ヶ月連続の予約が入るので、あとは帰りしなに毎回予約すれば延々と毎月行けるのです」と仰いました。また他の知人は「私もいろいろな店に行きましたが、ここに戻ってきちゃうんですよね。結局ここが一番いいです」とのことです。こういった強力なファンに支えられているので強いんですよね。

今夜もまた3ヶ月後の予約を入れて帰る私でした。
1)キャビア・ボタン海老・湯葉
2)土瓶蒸し(松茸・鱧)
3)造り(鰹・烏賊)
4)秋刀魚焼・松茸天麩羅・雲丹ご飯
5)八寸(栗・自家製塩辛・むかご・芋・蟹)
6)舞茸のポタージュ・鮑
7)椀(甘鯛)
8)ご飯(鮭・筋子)
9)次郎柿・白玉・マロンクリーム・イチジクアイス・芋
この食材!そして一つとしてハズレの無い料理。なのにこの値段。

1)牡蠣、サーモン、白子、柿、ハム
2)松茸、鮑
3)カワハギ、鰹、烏賊
4)八寸
5)ノドグロ、銀杏、朴葉味噌
6)蟹、芋 あんかけ
7)松茸太刀魚ご飯 蜆味噌汁 香物
8)バニラアイス、コーヒーわらび餅、栗、マロンクリーム

2019年12月2日から値上げとなりますとのお知らせ。
当然です。遅すぎるぐらいかと思います。
昼6,500 夜13,500 になります。
梶川さんは今まで通りがんばってくれるでしょう。
また3ヶ月後におじゃまします(だってそれまで満席ですから)。
3ヶ月毎の「梶川」へ。いつ来ても私たち夫婦にとっては満足感が凄い。次の予約も3ヶ月後にしか取れなかったけど。
最初の一皿から美しい。葉っぱに乗せられた氷が梅雨時期らしい雨粒を表しているのでしょう。続く前菜の炙った鱧の盛り付けもフレンチのようです。長良川の天然鮎の八寸、雲丹と玉蜀黍の一品、鱧の卵を使ったあんかけの茶碗蒸しなど、今日は全ての皿が見事でした。デザートはアールグレイを使ったスイーツなど。和食でもデザートまで創作の手を抜かないのはさすがです。今日も次の予約を入れました。2ヶ月先まで満席です。
最近は2〜3ヶ月毎に通っています。常に満席で、ほとんどのお客は私たちと同じ様に次回の予約を入れて帰ります。次はしばらく空けようかなと思いながら訪れるのですが、食後の満足感が高いので、つい次も予約を入れてしまいます。「予約を取ろうと思ってもちっとも取れない」という話をよく耳にしますが、月単位で、3ヶ月後までの予約しか受け付けていないので、月終わりになると2ヶ月後ぐらいまでは埋まってしまっていることが多いですね。複数の日にち候補があれば、2〜3ヶ月後なら全く予約が取れないわけではありません。毎回違う料理を出しながら、クオリティと、1万円という料金を頑なに維持し続けている。色々な店に行けば行くほど、梶川の凄さ、コスパの高さに驚かされます。
宮崎のグルメ友人が遠路はるばる名古屋に来たので、名古屋の美食家の友人夫妻と当方夫婦ともに梶川さんへ。ほぼ同年代同士で、プログレッシブロックの話などで盛り上がりました(笑)。テタンジェやブルゴーニュを空けて、相変わらず寡黙な(決して機嫌が悪い訳ではありません笑)梶川さんに果敢に質問しながら頂いた食事は、いつもながらハズレがありません。スペシャリテというものが無く、毎回違う、フレンチかと見紛う創作和食には驚かされます。
妻は2ヶ月ぶり、私は5ヶ月ぶりの訪問です。相変わらずハズレのない美味しさ。コスパ高し。相変わらず無口な職人風の大将の説明は聞き取りにくいですけれど。木の芽味噌の胡麻豆腐や、八寸の炭火焼魚や白子が大変美味しかったです。

1)木の芽味噌、胡麻豆腐、白魚、海老、コゴミ
2)お椀
3)お造り
4)もち米に飛騨牛
5)八寸、炭火焼き魚、白子、タケノコ等
6)雲丹とアスパラすり流し
7)カニ、タケノコ、あんかけ
8)ちらし寿司
9)木の芽アイスクリーム、苺とトマトのゼリー
2016年10月

今夜も夫婦で美味しく頂きました。

1)牡蛎をサーモンで包んで、酢味噌、トンブリなど。
2)胡麻豆腐と白子。シャインマスカットのサラダ。
3)松茸とがんもどきのお椀。
4)ヒラメの薄造りとウニ、カツオの造り。
5)カマスと飛騨牛の朴歯焼き。
6)ズワイガニと芋の餡掛け。
7)甘鯛とつくねのお椀。
8)松茸と鮎の炊き込みご飯、蜆味噌汁、香の物。
9)栗の渋皮煮のアイスクリーム、柿、マスカット、自家製羊羹。

3ヶ月後まで予約がほぼ一杯なので次回は1月にまた伺います。

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2016年8月

今日も満席。というか、11月まで満席に近いようです(次の予約は何とか10月に滑り込みました)。相変わらずの人気。そりゃそうでしょ。料理は毎月新メニュー、全く同じものは2度と出ない。そのどれもが美味しく、値段は10,000円丁度(ディナー)で変わらないコスパの良さ。

1)松茸・渡り蟹・トンブリのジュレ仕立て(激うま)
2)太刀魚・小蕪・雲丹のお椀
3)お造りは秋刀魚寿司・ケンサキイカ・イチミダイ・ツバス
4)キノコポタージュスープに蒸し鮑(激うま・このままフレンチに出しても良さそう)
5)八寸は鰹タタキ・イカの塩辛・マナガツオ・栗・里芋・茶豆等
6)土瓶蒸しで鱧・松茸・海老
7)サーモン・キノコ・筋子の御飯、シジミ味噌汁、漬物
8)シャインマスカットと杏仁ジュレ・イチジクシャーベット

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2016年6月

1)貝の器に入った、雲丹と鮑とコーンスープを固めたもの。まずいきなりの美味しさ!
2)生ハムに無花果と茄子。紫陽花の花がそえられた器で季節感あり。生ハムの塩味と無花果の甘味と茄子の旨味の調和。
3)紫陽花の描かれたお椀で、ジュンサイとキスと冬瓜。優しい出汁。
4)お造りは、炙りハモなど。梅肉ソースで。炙りハモの香ばしさが嬉しい。
5)天然鮎の塩焼き。飛騨牛の朴歯味噌の石焼き。やはり魚は鮎だよね。朴歯の味噌が美味しい。
6)鳥貝、シャコ+モズク、イカは、箸休めの3皿。
7)ハモと蓮根団子のオニオンスープ。オニオンスープである面白さ。
8)ベーコンとアスパラの炊き込み御飯、アサリのお吸物。ベーコンを使うことでピラフ的な。
9)焼き茄子と生姜のシャーベット。焼き茄子と生姜の味がちゃんと出ていて。

この日もまた大変美味しかったので、2ヶ月後の予約を入れて店を後にしました。

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2016年4月

この日も満席。梶川のお客はいつもおとなしくて品が良いです。料理はいつものように丁寧な仕事がなされ、独創的で、とても美味しい。ずっと変わらない料金設定は10,000円のコースのみで、この料理の質を考えれば大変にお得です。我々だけでなく他のお客も次の予約を入れて帰ります。すでに結構予約が入っているのでそれが賢明でしょう。

Lansonのハーフを飲みながら、
ウニとアワビ、白アスパラポタージュ:美しい。そして美味いに決まっている。
菜の花、筍、蛤のお椀:美味しい。
鳥貝、水蛸、鯛の造り:美味しい。
桜蕎麦など:独創的で美味しい。
新玉葱、コゴミなどのサラダ
タラの芽、タラバガニ、筍の揚げだし:独創的で美味しい。
八寸;おおみこんにゃく、セロリ、海老、田楽、ぬた、鯛の白子、サヨリの寿司、あまご、鮎:八寸はいつも豪華。
桜海老とこうなご、筍ご飯
バニラ、苺、杏仁ムース:フレンチやイタリアンのデザートにも負けていない。

私「ほとんど同じ料理が出ませんね」
店主「はい」
私「でもレシピはちゃんと取ってあるんですよね。それを見たりするのですか」
店主「見ると影響されるのであまり見ないんです」
私「よくあるスペシャリテみたいなものもありませんよね」
妻「全部がスペシャリテですものね」
店主はにかむ。
妻「でもどうしてもあれが食べたいって言うお客さんもいらっしゃるでしょ?」
店主「そういう料理は覚えていて、いつかアレンジして出したりしています」

料理を作っている間は喋りかけにくい店主ですが、仕事が終わるとこんな感じで話し相手になってくれます。

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2016年2月

日記にも書きましたが、年始からのごたごたでディナーどころではなかったのですが、梶川さんには予約が入れてありました。娘たちにでも譲ろうかとも思ったのですが、状況が何とか落ち着きを取り戻しつつあり、予約通り伺うことができました。そして今夜も満席。そして今夜もいつものように美味しくて、リフレッシュできました。良い食事っていうものは、2時間そこそこでリフレッシュできるとても良いレジャーですよね。また次の予約を入れて店を後にしました。

1) 赤貝の酢味噌
2) 白魚と卵豆腐と菜の花のお椀
3) イカとホタテの刺身とサヨリの寿司
4) 八寸;タラの芽の天ぷら、蛸、ナマコとモズク、ごま豆腐など
5) 焼き魚、筍
6) 蟹とトマトとアボカドの蟹味噌和え
7) 柚子の中に、ウニ、白子
8) 明太子とシラスの菜めし、赤出汁、香の物
9) タラの芽のシャーベット、鶯餅、白ごまプリン

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2015年12月

今夜の梶川さんも美味しかったです。いつも割と濃いめの味付けですが、今日は比較的薄味でより一層良かったです。タラの白子とマスカルポーネの豆腐の組み合わせが良い。蟹味噌の茶碗蒸しも、とても好みでした。雲丹とトンブリ(キャビアかと思いました)のジュレ仕立てなどは、梶川さんらしいフレンチのようなエレガントさ。炭火焼きのブリや穴子のとろけるような美味さ。得意な料理しか出さないのでしょうね。安心して頂けます。いろいろ食べ歩きしていくと、ここのコスパの良さが際立つように感じます。2ヶ月後の予約、かなり埋まってましたがまた入れておきました。

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2015年10月

梶川さんについてはもう特に何も付け加えることはありません。秋の味覚。写真だけアップしておきます。とりあえずお気に入りなのでまた次の予約を入れて帰りました。今日は9席の内、私たち夫婦を入れて5人がたまたま知り合いでした。奇遇です。まあ、みんなが好きな梶川ってことで。

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2015年7月

ハモを使った料理が多かった。出汁の味がいつものようにとても良い。八寸の長良川天然鮎の幽庵焼き美味し。スパゲティのように見えるものはビーフンに雲丹を絡めたまさにパスタ料理で面白い。いつものように楽しく美味しく頂けた。常連をきどって、次の予約入れておこうとしたが9月までほぼいっぱい。なので10月に入れた。

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2014年6月

お隣のご夫婦と4人で「梶川」でのディナーへ。お隣さんてところが凄くないですか? たいていご近所同士って仲が悪いのが普通ですから。同じぐらいの年代のご夫婦で、子供も同じような歳の、手の離れた娘が二人。よく似た境遇なのです。今日も梶川の10品の料理は美味しかったです。テタンジェやビールで乾杯。バローロや冷酒を合わせながら食が進みます。雲丹とジュンサイではじまり、鱧と鮑の椀、鱧と牡蠣の造り、蛤とご飯、盛りつけが見事な鮎と海老、牛肉と茄子、ハムと桃、鰻、穴子ご飯、焼き茄子と生姜のシャーベット。相変わらず寡黙な店主も良い味です。

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2013年11月

大学の同級生と会食しました。先日北海道で30年ぶりに偶然再会したことがきっかけです。著名な彼が名古屋で講演する日に合わせて予約しました。9席のカウンターだけのこの店ですが、知人のご夫婦とも偶然再会しました。良い店には良い出会いがありますね。料理は写真の通りの季節感ある9品。お酒も、シャンパンのテタンジュ、白ワインのシャブリ、赤ワインのキャンティクラシコとフルコース。楽しい夜でした。

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2013年5月

家内の誕生日近辺なので久しぶりに名古屋の人気和食店「梶川」へ。随分前に予約してましたが、カウンターのみの9席はやはり満席。フランス人も2人来てましたが、さぞかし日本食を堪能したことでしょう。竹野内豊似の店主は相変わらずシャイ。
テタンジェのシャンパンと共に…
1)先付け;オクラ、蟹、茄子の何かw
2)サラダ:ホタルイカ、鳥貝、フルーツトマト
3)椀物:新生姜の葛、ハモ
4)造り:カレイ
5)八寸:鮎、蛸、鮑、鴨、など
6)雲丹、シシトウ、冬瓜のジュレ
7)桜海老の衣の鯛の白子、シシトウ、春茄子
8)飛騨牛、竹の子ご飯(おかわりしました)とアサリの味噌汁と香の物
9)デザート;メロンソースにカモミールのジュレと枇杷のコンポート

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2012年3月

久しぶりの梶川。次女の大学卒業祝いと、夫婦の結婚記念月の祝いを兼ねて家族四人のディナーへ。一ヶ月前に予約しましたがこの日も満席。おしゃれな雰囲気と美味しい料理に娘たちも喜んでいました。 今夜の品は、

1)季節物の桜の花びらが浮いた白湯。うす塩味に桜の薫り。
2)木の芽田楽、寿司、鮎などの八寸。二人で一皿。
3)トリ貝とホタルイカをしゃぶしゃぶで。めちゃうま。
4)椀物の旬の筍は天ぷらで。魚はほくほく。当然旨い。
5)お造りは、鯛の白子、鰹のタタキ、イカ等。梅のタレにつけて食べると、うーんたまらん。
6)焼き物は、ホタテとウニと魚。
7)トマトと木の芽のジェラードとモッツッァレラ。創作和食ならでは。
8)ホワイトアスパラガスと蒸し鮑は、クリーム味。
9)桜エビの炊き込み御飯とアサリの味噌汁。
10)イチゴのシャーベットとわらび餅は優しい甘さ。

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2010年11月

名古屋で最も予約が取れないと噂の梶川さんへ、常連さんに誘われて行きました。家内が飲まないので車で行きましたが、駐車場は近くのコンビニ横の駐車場内に3台分あります。雑居ビルの1階にひっそりと佇む小さい店。通りに面した板塀の内側には店内から見える坪庭があります。木戸をくぐると落ち着いた暖かい照明の中、ジャズが流れ、8席(最大9席)のカウンターの向こうでは竹野内豊にそっくりな店主が、先客への仕事に取り組んでいました。着席し、モエのシャンパンで乾杯。目の前の炭焼きからは、調理される食材の良い薫りが漂ってくるので、否が応でもお腹の準備が整ってきます。おまかせコース1万円のメニューは毎月変わり、常連さんによると別の年になっても2度と同じものが出たことはないとのこと。今夜の品は、

1)ふぐの刺身を自分で石焼にのせて好きに炙って頂くもの。
2)お椀もの。抹茶の衣の海老と、蓮根の餅が入っている。
3)お造り。赤貝と、ヒラメと、何とか言う白身魚。
4)焼き魚の上に雲丹がたっぷり乗っている。
5)石焼の上にホタテの殻が乗りその中にホタテや銀杏などが西京味噌クリームに。
6)餅米の上に牡蛎。
7)蟹などのサラダ。
8)白子と湯葉。
9)ふぐの雑炊。
10)バニラアイスとスイートポテトのデザート。

どれもが見事な織部などの器に芸術的センスで盛りつけられ、繊細な味。量は小ぶりでヘルシー。一つ一つ丁寧に目の前で調理され、店主自らが供してくれます。出来上がるまでの過程、その匂いを愛で、そしてタイムレスに提供される一品一品に箸をつけることができるのはカウンター席ならではの喜びでしょう。この品数、仕事ぶりでこの値段はコストパフォーマンスが良いです。やはり日本人の胃袋には和食だね、そんな思いを新たにしました。二枚目店主は寡黙ですが、そこがまた仕事人って感じで好感が持てます。帰る時は笑顔で店の外までお見送りしてくれました。私の評価のマイナスポイントは唯一、クレジットカードが使えないという点だけです。(そのためサービスが3.5と致しました)
 

  • 2017.11
  • 2017.11
  • 2017.9

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4位

熊魚菴 たん熊北店 軽井沢万平ホテル店 (軽井沢 / 日本料理、鉄板焼き)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2014/08訪問 2014/08/18

肉はもちろん前菜も満足できるステーキコース

「たん熊」は万平ホテルの離れにあります。この建物は総檜造りで三井財閥の家を1919年に移築したもので、万平ホテル本体に劣らずこれもまた貴重な歴史的建造物です。たん熊は京都料理の料亭ですが、この鉄板焼きステーキの部屋は6席だけの個室となっております。今回は私たち夫婦と、お隣は4名様のグループでした。それぞれにシェフが付きます。私たちには店長さんが付きました。ゆっくりと丁寧に仕事をされる方で、静かにお話しをされます。鉄板焼きのシェフにもいろいろ個性がありますが、店長さんの接客は上品なお店に合ってましたよ。

福岡県産A5特選黒毛和牛フィレの12,500円のコース。メインのお肉に到るまでの野菜やホタテや鯛や、鉄板で作る生麩のクレープなどの前菜や、料理店のために作られた特注の諸味が凄い。ステーキが出てくる前からすでにこの店を選択して正解だったと思いました。そして鉄板焼きと炭火焼きの2種類で供され、擦り立ての生ワサビと揚げたてサクサクのニンニクチップを載せて食べるお肉は美味いに決まっています。ガーリックライスと野沢菜ご飯を二人で分けて頂きました。最後はテーブル席でデザートを頂きます。ワインセラーには凄いワインが揃ってましたので、その方面の通の方も満足されることでしょう。私は地元のクラフトビール950円とグラスワイン1000円で満足しましたけれど。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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5位

得仙 (国際センター、伏見、近鉄名古屋 / 日本料理、海鮮、あんこう)

2回

  • 夜の点数: 3.8

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2017/12訪問 2017/12/15

贅沢な宴会に

今年もまた恒例の忘年会に参加しました。今年は2室あるうちの大きい方、20人での宴会でした。毎年飲みすぎるので気をつけていましたが、私のテーブル5人で、シャンパンとワインの合わせて4本空けてしまいました。酒の進む料理であります。料理の進み具合はいつもと同じようですが、今回は鮪の刺身から始まり伊勢海老、牡蠣、鮟鱇などなど、あん肝の出汁につけていただく訳です。最後に雑炊、デザートは熟したメロンとピスタチオアイスクリーム。また1年後の再会を約束して3時間の宴が終わりました。
2016年12月

得仙に行かないと年が越せないようになってきました。毎年ここでしかお会いしない方々とも楽しく語らいました。女将もあいかわらずお元気です。今更ながらシャンパンやワインなどの値段が安いことに気がつきCPの点数を上げました。そしてまた来年の予約を入れておひらきとなるのです。

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2015年12月

ということで今年もまたやってきました。シャンパンはボランジェですし、ワインも好みの味をリクエストしたらそれらしいものを出してくるなど案外良いのでドリンクの点数をちょっと上げました。私のテーブルでは、4人でビール、日本酒、シャンパン1本、ワイン2本空けてしまいました。鮟鱇鍋はもちろん美味いに決まってますので、酒も進んでしまっていけません。来年は飲み過ぎに注意しよっと。

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2014年12月

1年ぶりの得仙。今年も13人で各方面入り乱れての合同忘年会の形相。2回目ともなれば私もそろそろ要領が分かってきて、余裕で味わうことができた。お口取りはサメの皮の味噌ダレ。すっきりした味わいで歯触りがいい。続いて豪快に投入される伊勢エビと牡蠣。鮟鱇のキモのつけだれに浸して頂く。そして鮟鱇。そして雑炊。シャンパンやワインは意外に良心的?でどれでもボトル1万円均一。13人もいれば数本空けることになる。そしてホストはまた1年後の予約を入れるのだった。

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2013年12月

得仙に誘われた。ああ、あの有名な店ですかと快諾。予約の取れない店と聞いていたが、どうして予約が取れないのかは訪れてみて納得。他のレビュアーさんの記事にもあるように、常連客が次の予約を取って帰るからだ。私を誘ってくれた方も、来年の予約を取って帰った。リピーターになるのはそれなりの理由があるのであろう。まず当然、料理が美味しいということ。それからまた、女将さんのキャラクターも憎めない。厳しい表情で、料理の食べ方に細かい注文を付けてくる女将さんは、実は全く怒っていない。実は全く朗らかな人だ。それは誰だって分かる。そして親しみが湧くのだろう。店内は広くない。それぞれ十数人しか入れない2つの座敷があるだけだ。座敷には小さな座卓が3つあり、卓を囲んで4-5人が座る。だから十数人の2グループで店は満員となる。誰かの家で宴会をしているような雰囲気。必然的に恋人同士や家族で訪れるには不向きと言えよう。料理については他の方のレビューの通りだ。複雑なことはなにもない。初めに刺身が出され、これもとても美味しい。そして主に出汁を取るために鍋に伊勢エビが豪快に投入される。それから牡蠣も。その後で鮟鱇投入。最後に御飯を入れて雑炊にする。これらの作業は女中さんが行うので楽。これらを通して使用する自分用の取り皿の中の出汁を飲み干すと、もったいないので女将に注意されるがもちろん美味しい。シャンパンのボトルを空けたりしなければ値段はどうだったのかは定かでない。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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6位

蓬左茶寮 (池下、今池、覚王山 / 日本料理、海鮮)

2回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2017/04訪問 2017/04/09

唎酒師の女将が選んだマリアージュ

昨夜は歳の近いご近所さん夫婦とのディナー。10,000円のコースに、唎酒師の女将が料理に合わせた日本酒をセレクトして出してくれました。なかなか手に入らない8種類の日本酒を頂きましたが、いずれも美味しい酒でした。一回の食事でこれだけの種類の日本酒を頂いたのは初めてです。私は「裏鍋島」が一番だったかな。アルコールがだめな妻は特選のジャスミンティーを。これも香りが素晴らしいものでした。桜海老のご飯、蛤のお椀、泡醤油で頂く赤貝や金目鯛の造り、ノレソレ(穴子の稚魚)と雲丹、フルーツトマトと平貝などを最中で挟んで手づかみで頂く一品、殻ごと出されるトリ貝とブリのシャブシャブなど、どの料理も素晴らしいものでした。

私はビールやワインほどには日本酒の銘柄の違いがわかりません。しかしさすがに専門家の目利きによって料理に合わせてセレクトされた日本酒の旨さはわかりました。「蛤の出汁の味が残っているうちにこの天狗舞を口に含んでください」「お造りには今や日本を代表する酒となった磯自慢と、それとは異なるクセのある雄町を用意しました。磯自慢はガラスの器、雄町は木曽檜の器で飲み比べてください」「ぜひ飲んで頂きたいと思って用意していましたのが鍋島の希少品、裏鍋島です」などなど、全ての酒は事前に味見をしてセレクトされたようです。この日本酒マリアージュは一人3,000円ほどでとても良心的な値段でした。
このお店の評判は友人から聞いていましたし、食べログでの評判も良いようで、いつか行ってみたいと思っていましたところ、旧友との会食の機会が訪れましてこの店を選択しました。初めて食べログを通してのネット予約をしてみました。希望日に「少し空きあり」とのことで予約を入れましたところ、「空きなし」に表示が変わりました。つまり私たちで満席になったのだな、と思いました。ディナーは8,000円からとのことですが、その8,000円(税サ抜)のコースが自動的に選択されました。

お店の場所は、池下から桜通に向かうセントラルガーデン沿いの道で仲田の交差点近くだと認識していましたが、いざその辺りに行ってみてもそれらしいお店がありません。しかたがないので電話を入れましたところ、しばらくしてからお店の方が出られました。その時間差から、おそらく忙しいのだろうと思いました。感じの良い応対で、目の前のビルの2Fで、通りに看板が出ていないので分かりにくいと説明されました。2Fに上がりますと、他の方の写真にありますような行灯様の看板がありました。

最近移転されて新装されたというお店の中は、新しい白木による内装で明るく清潔感があります。おや? 連れの二人はもう到着しているようです。テーブル席しか選択できなかった予約画面でしたが、靴を脱いで上がる個室に居ます。それに店内にはまだ他にお客は居ないようです。電話に出た人らしいお店の方が出迎えに来られました。そしてその方がのちのちすべての料理を運んでこられて、私たちのリクエストに応えて記念写真を撮ってくれたり、そして会計もされ、一人でホールをこなして大変だなと思っておりましたが、頂いた名刺には松本善隆さんの名前があり、ああ、オーナーシェフだったんだなと最後に気がつきました。つまり自分で作り、それを個室まで運んで来られていたのです。その日のお客は私たち3人以外にはテーブル席の2人だけ。つまり何らかの事情でその日は一人できりもりしなくてはならなくなり、予約を制限されていたのでしょう。それで空いている個室も使わせてくれたのでしょう。そういった事情も一切お話にならず、感じのよい応対もされていたので、思い起こしてみるとなかなかの人物なのかなと思いました。

まあしかしそういう事情もあってか、7時スタートの会食が終わって店を出るときには10時半頃になっていました。17年ぶりの友達3人で話に花が咲いていたので、それほどの時間が経っていたとは感じられませんでしたけど。料理は写真のような品々で、見た目はシンプルでもどれもが一工夫あり、素材は新鮮で、口取りからデザートまで、美味しいものばかりでした。お酒はビールと冷酒を頂きました。日本酒の好みを言いますと持ってこられたお酒は写真の品で、他の方のレビューにもありました「醸し人九平次」です。パリの三つ星レストランでも採用されているとのことで、その三つ星のお店の名前は? と尋ねますと「ルドワイヤン」など3軒ほどあげてくださいました。確かにまろやかでコクがあってフルーティさも感じられるよいお酒でした。次回は家内と二人で、賑やかな店内も見てみたいものです。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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7位

柳家錦 (栄町、栄(名古屋)、久屋大通 / 郷土料理)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2014/11訪問 2014/11/24

未体験ゾーンへ

マイレビュアーさんからのお誘いで、全国からの強豪グルメさん方と会食の機会を頂きました。8人で貸しきりです。用意されたお酒は8種類。これを全て飲むことになるとはびびります。しかし意外な学歴を誇るソムリエさんによって料理に合わせて的確にチョイスされていたことが分かります。口取りの蜂の子など頂きながら、お腹いっぱいに卵をつめこんだ大きな鮎が目の前で焼かれていくのを眺めます。しかしそこから先は一気に未体験ゾーンへ。奥深きジビエの世界。ほとんどの料理についてノーコメントをお許しあれ。ご自身でご体験ください。さて料理も後半になるとでっかい天然鰻の蒲焼きへ。50年来の秘伝のタレにつけて焼き上げられます。最後は自然薯とろろご飯。もちろんおかわりしました。若き店主もにこやかな応対でとても感じの良い店です。しかも何とも良心的なお値段。

  • 歓楽街のビルの1階にあります
  • お口取りは、松茸とか、ただの佃煮かと思ったら蜂の子でした
  • これを全部飲むことになります。びびります

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8位

すぺいん (第一通り、遠州病院、新浜松 / スペイン料理)

2回

  • 夜の点数: 4.8

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2024/07訪問 2024/07/07

10年ぶりの来訪

40年以上前によく行っていた店。その頃はまだ若くてこの店に行くのが一番の贅沢だったかもしれません。一人2500円以上の飲食で10%の飲食税がかかった時代。だから二人で5000円以内に抑えたものです。それでも十分満足が得られたのがこの店でした。

10年ぶりの再訪となりましたが、コロナ禍が終わってから金土の営業のみとなったとのこと。それが大きな変化。それ以外はシェフとマダムも健在で、料理の味ももちろん変わりませんでした。1ヶ月前のある日に電話したら満席で予約が取れず、改めてこの日の訪問となりました。そしてこの日も予約で満席。予約外のお客さんが断られていました。変わらずとても人気のようです。

予約時にパエリャの注文の有無を聞かれます。もちろん注文。入店30分後ぐらいの提供で良いですかと聞かれましてそのようにしました。作るのに1時間かかるからです。

毎度同じものを頼んでしまいます。それは気に入っているサングリア、ホタテ貝のパイ包、牛肉とじゃがいものマラガ風、パエリャ。今回はそれにプラスして地中海風サラダ。

○ サングリア(ピッチャー)890円。私はこの店以上に美味しいサングリアを知りません。たっぷりフルーツが入った濃厚な一品です。アルコール不可の妻はウーロン茶 480円。
○ 地中海風サラダ 1200円。軟らかいホタテやイカや魚の入ったサラダ。空腹なお腹にスイスイ入っていきます。だいたい二人分。
○ ホタテ貝のパイ包 1580円。ド定番。一皿3個入り。クリームが絶品。だいたい二人分。
○ 牛肉とじゃがいものマラガ風 1890円。スペインのこの街の名前をこの料理で知りました。マラガに関係あるのかどうかは知りませんが、いわゆる肉じゃがのような料理です。しかしこの肉の塊の軟らかくて美味しいこと。毎回頼んでしまいます。だいたい二人分。
○ パエリャ(2人分)2980円。魚介類が豪快に入ったパエリャ。その旨みがご飯の中に凝縮されています。そろそろお腹が満タンですが美味しいので完食しちゃいます。

税込9,922円。はっきり言って安い。
さあ次はいつ来れるでしょうか。どうぞそれまでお元気で続けてくださるようお願いします。
2014年6月

昨日は浜松で所用があったので、大好きなスペイン料理屋「すぺいん」を予約しておいた。前回は銀婚式の時に行ったので4年ぶり。妻だけでなく、娘二人も行くというので4人でディナー。変わらぬ味に舌鼓を打つ。ここの「サングリア」は私の知るスペイン料理屋で一番美味しい。「エビのアヒージョ」は海老丸ごといただき、パンを追加注文して残ったソースも付けて食べる。でかい帆立とまろやかクリームが絶品の定番「ホタテ貝のパイ包み」は一皿3つのところを4人なので追加注文で4つにした。これも定番、肉じゃが風の「牛肉とじゃがいものマラガ風」の肉の軟らかさと旨み。そしてもちろん当店名物の「パエリア」は、山盛りの魚介類からの旨みが凝縮したライスが絶品だ。妻とのデートで初めてこの店に来たのは30年前。その後私は世界中の美味いものを食べてきたが、パエリアに関しても、この店より美味い店をまだ知らない。ということで、さすがに土曜日の夜。店は予約客だけで満席だった。昔っから店主夫婦だけできりもりしているので相変わらずてんてこ舞い。妻以外はアルコールを飲めるのでサングリアのデキャンタは追加したし、スペインビールも飲んで、4人で1万円。安い。30年以上流行っている店というのはそれだけのものはある。 お二人にはいつまでもお元気で店を続けてもらいたいものだ。

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2010年3月

35年間、同じシェフとウエイトレスで、変わらぬ味の料理を出し続け、お客に親しまれている店があったらどうだろう。その店は間違いなく美味く、素敵な雰囲気だ。そんな店が浜松市にもある。スペイン料理の「すぺいん」だ。元城町のリッチモンドホテルの裏、アルスパーキングの目の前にある。

店内は薄暗い。どっしりした木製のテーブルと椅子、古いワイン瓶が並び、年季の入ったスペインのポスターなどが貼られている。20席程度の小さな店。スペインの田舎のレストランはこんな雰囲気だろうかと思わせられる。

メニューの品数はそれほど多くはないが、どれも美味しい。中でもこの店の名物はパエリアだ。調理に1時間ほどかかるので先に注文しておく。また私が必ず注文するお気に入りのものは、まずはサングリア。お馴染みのスペインのカクテルで、赤ワインにオレンジジュースを混ぜ、カットフルーツを入れたものだ。酸味と甘みのバランスの取れた、もともと美味しいカクテルだが、この店のサングリアも美味しい。ピッチャーで850円。あまりに美味しいのであっという間に飲み干してしまうのが欠点だ。

続いて「ホタテのパイ包み」。ホタテの殻の形をしたパリッパリのパイに、甘くふんわりとした蟹風味のホワイトソースに包まれたホタテが入ったものが3個。まるでデザートのような嬉しい美味しさ。1380円。

続いて「牛肉とじゃがいものマラガ風」。日本の肉じゃがもそうだが、牛肉とジャガイモが合わない筈はない。とろっとろでコンビーフのようになった牛肉と、ほくほくのジャガイモの組み合わせ。絶妙な塩味のタレがきっと秘伝。美味いとしか言いようがない。1380円。

そして真打ちのパエリア登場。見てくださいこの豪華な盛りつけを。熱々のパエリア皿の上には、カニ、エビ、ムール貝、イカ、白身魚、チキン、ピーマン、トマトなどが所狭しと盛り上がり、その下に、これらの具のエキスをたっぷり吸ったライスが横たわる。パエリアの不味いスペイン料理屋はないだろうが、この店ほど美味い店を私は知らない。2人分で2600円ほど。

あとはグラスワインやオレンジジュースなど頼み、以上の品で、2人でお腹一杯になった。その日は私たちの結婚記念日で、しかも銀婚式。結婚前、この店でデートしたこともある。私たちはこの店に通ってまだ25年のひよっこだ。次回は金婚式にも来ますよ、とシェフに約束しておいとました。

価 格:二人で約8000円(料理3種、飲み物4種)
満足度:星5

  • (説明なし)
  • サングリア
  • ホタテ貝のパイ包

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9位

バー・バーンズ (伏見、大須観音、栄(名古屋) / バー)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 -
    • | サービス 4.8
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2015/11訪問 2015/12/31

接客も一流

2014年9月

数年前から友人に勧められていたバー。しかし家内が下戸なのでなかなか行く機会に恵まれず(お酒が飲めない人にもノンアルコールがあるので連れて行けないこともないのですが)今回やっと友人3人を誘って行くことを計画しました。平日でも予約が望ましい店なので土曜日の夜は予約必須。3週間前に予約しておきました。当然カウンター席が人気ですが、4人組なのでボックス席が用意されていました。予約時間に店に到着すると、さっそく入り口で予約していないお客さんが断られていました。

ほどなく4人揃って注文になります。まずは私はさっぱりした炭酸系のカクテルの好みを言って適当に作ってもらいます。他の人もそれぞれ注文するのですが、バーテンダーの説明でフルーツカクテルを注文。入荷したての新鮮なフルーツが各種あり、いろいろ注文してそれぞれ飲み比べをしました。どれもが濃厚で美味。我々は男性ですが、女性でもアルコールであることを忘れてぐいぐい飲み続けてしまいそうです。

続いてラフロイグ好きの私は、珍しいラフロイグを何か出してくれと注文。すると数本のラフロイグを出してくれたのでそこから2本を選択しストレートで頂きました。蓋付きのテイスティング・グラスで供されます。まずはラフロイグ・Cairdeas。ラフロイグ独特のスモーキーさはありますが、甘みもあり複雑で優美な味わいです。続いてラフロイグ・Smoking Islay。ラフロイグのスモーキーさを強調した味で、私はどちらも好みです。加水用のグラスと小さなスプーンが添えられてきますので、それらで少し水を入れると、それぞれまたガラリと違った味に変化するので、いろいろな味が楽しめました。

他の3人もそれぞれ好みを言って好き好きに注文するのですが、質問に対して即答するバーテンダーの解説がまた的を射たもので、楽しめます。また我々の様子をカウンターの中から見ているのでしょう(バーテンダーさんは5人ほどいまして、その中の一人が我々のボックスの担当です)絶妙な頃合いでやってきては注文を聞いたり、サービスのおつまみを持って来たり(貴腐ワインに付けたレーズンの入ったチョコレートが美味)、あるいは我々の会話の中からお酒関係の話であるとそこに意見を述べたりするのです。しかし彼が我々の様子を観察していることに我々は気づかない。そういう気配りが一流です。グラスの縁に付けられた、フルーツで作ったマスコットを気に入ると見るや、様々な種類を持って来て、グラスに付け、懐中電灯でライトを当てて写真撮影の手伝いもしてくれました(この店ではグラスの写真はOKですが人物が写るような撮影はNGです)。

コースターのデザインが秀逸で(店主のデザインだそうです)、何枚をどのように並べてもそれぞれ別の柄が完成します。そのことに気がついて遊んでいると、全員に新しいコースター4枚セットでプレゼントしてくれました。店の雰囲気も良く、もちろんお酒の種類も豊富で、実に気持ちの良い接客で、次回は家内を連れてカウンターに座りたいと思いました。

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2015年11月

久々のバーンズ。今回は6人で。予約時に確認されていたことだが、3人ずつ二手に分かれて小さなテーブルへ。後ほど広いテーブルが空いてそちらに移動。その際の店員さんの気遣いと案内はさすが。ベストな座席はカップルでカウンターというのは言うまでもないが。今回はフルーツカクテルで行こうと思う。当日のフルーツは、レモン、ライム、ラ・フランス、オレンジ、林檎、栗、南瓜が用意されているとのこと。

まずはラ・フランス。素晴らしく美味しい。10%ほどのアルコールが感じられない。デザートを食べているようだ。
次に林檎。変色しない「千雪」という品種。これも美味しい。デザートだ。
次は栗。素晴らしく美味しい。これを作るためにどれほどの手間がかかるのだろう。アルコールは栗の焼酎を使用。まるで飲む栗きんとん、または飲むモンブラン。
翌日も仕事のため、アルコールはこの辺にしておいて、ラ・フランスをノンアルコールでもう一杯。アルコール入りと比べても遜色ない味。
友人が飲んだ一品も紹介しておこう。南瓜だ。下の緑色の部分は皮を使用し抹茶と合わせ、上の褐色の部分が果肉。あたかもフレンチの前菜。実際、スプーンが出され、それですくって飲むことになる。濃厚だ。

一人当たり5,000円の会計はリーズナブル。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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10位

アルキオーネ (星ケ丘、一社 / イタリアン、肉料理)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 昼の点数: 3.7

    • [ 料理・味 3.7
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 3.7
    • | CP 3.7
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 ¥4,000~¥4,999

2014/03訪問 2014/03/21

スタイリッシュなイタリアン

2014年3月

名古屋のこの地区は「星ヶ丘」といいます。その星をコンセプトに「アルキオーネ」は作られました。2013年牡牛座の月に。牡牛座の中には有名なプレアデス星団(すばる)があります。プレアデスはギリシア神話に登場する7姉妹。その中の一人、ひときわ輝くのがアルキオーネ姉さんというわけです。今年の結婚記念日、イブのディナーはここにします。

6,000円、8,000円、12,000円のコース。種類が食べたい私たちは12,000円のコースにして、量を70%ぐらいに減らしてもらいます。ホールは西村支配人ソムリエを初めとして、イタリア在住11年の杉村さんと可愛い女性の3人。キッチンはシェフ、スーシェフともう一人のイケメン揃い。

夜のアルキオーネはやはり落ち着いた良い雰囲気。天井のライトは星空です(fig.1)。私はスパークリングワインのプロセッコ、下の駐車場に停めているので家内はミネラルウォーターのサンペレグリノで乾杯。開けたてのプロセッコは爽やかでフルーティー、西村ソムリエの手つきも優雅(fig.2)。アミューズは最中生地の中に入った和牛のタルタル。ティアドロップ型のガラス器。手で食べます。早くも和を感じさせる演出です(fig.3,4)。

前菜一皿目は、魚のカルパチョ、モッツアレラチーズ、フルーツトマト、キャビア、空豆のペースト、そしてなんとオリーブオイルの凍結粉末!(fig.5)。美味しい。

前菜二皿目は、フォアグラのペーストをアップルマンゴーのクリームと菊芋の板ではさんだもの、菊の花が乗ってます(fig.6)。手で頂きます。ほのかなフォアグラの風味が絶妙。食感はクリームチーズの様。菊芋の板はほんのりポテトチップのような風味。これは凄い。この店のスペシャリテにすればよいのに。

前菜三皿めは、菜の花、帆立の入ったコンソメ。下地は茶碗蒸し状態(fig.7)。ここでも和の雰囲気が。涼しげなガラス器ですが実は温かい。

前菜の四皿目は「海と大地の出会い」と銘打って、海の幸と何と30種類の山の幸を盛り込んだ一皿。丸い皿の辺縁に盛りつけられ、皿の大きな余白が和を感じさせられます。印象的な泡はアサリから作られています。2杯目のワインは、コール・セッコ・モンテプルチアーノ・リゼルバ。中重で良い香り、複雑な味のワインでこれは当たりです(fig.8,9)。なにしろ私たちは華やかな前菜が一番好き。それが5品もあって嬉しいメニューです。さらにイタリアンと言えばのパスタ2品へと続いていきます。

まずはメロンの形のガラス器に入った良質のトリュフが登場。それをパスタ一皿目の上で削っていきます。鶏のキンカン(白身が付く前の黄身)の温泉卵と黒トリュフのカルボナーラです。金柑に似た卵の金柑を潰して混ぜて食します(fig.10-12)。もう、日本のイタリアンのレベル高すぎでしょう。こんどイタリア旅行に行くんですがどうしましょう。日本で食べてりゃいいような気が…。

パスタ二皿目は、空豆のペーストの入ったメッツァルーナという半月状のラビオリ。黒い皿は夜空で、その中のラビオリは三日月(fig.13)。やはり和です。濃い味のイタリアンが多い中、この店の味は全般的に薄味のフレンチのよう。お腹に優しい。そして盛りつけは和風なのです。

メイン一皿目は、魚料理。鰆にあおさ海苔のソース(fig.14)。とろけるような舌触り。お口直しに登場したのは、凍らせたメレンゲにライムが入ったもの(fig.15)。シャーベットでもアイスでもない面白い冷菓です。肉料理に向けての3杯目のワインは、バローロで作られるランゲ・ネッビオーロ。深みのある味わいで間違いありません(fig.16)。

メイン二皿目は、フランス産鳩のローストを選択しました。レバー、心臓、砂肝、胸肉、首肩肉をそれぞれ調理したもので、まるで焼き鳥屋のコースの様ですね(笑)それぞれに美味しいし、バラエティに富んでいて面白いです(fig.17)。

デザートは、お祝いの言葉の書かれたプレート。タルト風味のアイスクリームに、イチゴソースの袋を潰して食べます(fig.18)。ここで座席を、気になるカウンタールームに移動してみます。杉村さんのイタリア話などを聞きながら、小菓子と紅茶を頂きます(fig.19,20)。見た目にもバラエティに飛んだ13皿。リクエスト通り量を少なめにして頂き、最後まで満足のいくディナーでした。

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2014年2月

昔、スバルにアルシオーネという名前の車がありましたが、アルキオーネは牡牛座を形成するプレアデス星団(すばる)の中で一番大きな星の名前です。家の近くにそういう名前の格好良さそうなイタリアレストランができたのを最近知って、日曜日のランチを予約しました。近隣に駐車場があるとのことでしたが、店は建物の2Fにあり1Fはコインパーキング(9台)になっているので、空いていればそちらに停めるのが便利です。昨年オープンした新しい店なので、期待通りにスタイリッシュな内装です。大きなワインセラーには石の外装が施されています。フロアーの中央には木の装飾が、天井の照明は星の輝きを連想させ、欧州の街角をイメージさせられます。清潔感のあるキッチンはオープンになっています。

支配人でソムリエの西村さんの応対はスマートでとても良いですね。以前、アロマフレスカにいらっしゃったのですが、その時の感じの良い応対を私たちは覚えています。

ランチは¥2,500、3,500、5,000、8,000(要予約) がありますが、¥3.500のものにしました。昼間の用事があったのでアルコールを頼めないのが心残りでしたが、自家製ジンジャエールを飲みました。そこそこ美味しいです。フラスコに麦が入っておりそこに地面から木が生えているような形をしたグリッシーニが刺さったものが出されます。グリッシーニやパン(一部のパンは、ドイツでマイスターを取った隣のパン屋さんから調達しています)は四角い陶器の皿に置いて食します。こういう器の使い方がおしゃれですね。

初めの一皿はティアドロップ型のガラスの器に入った一口大のポークペースト。前菜は薄くスライスした大根の上に5種類の春野菜とブリのカルパッチョ。ボリュームがありますが、くさみもなく食べやすい刺身です。選択製のパスタは夫婦で別の物を選んでシェアして出してもらいます。一つ目は、白魚とルーコラと唐墨のヴィゴリ(少し太めのロングパスタ)。洒落た器で少しの量で盛りつけられたパスタは見た目通りの美味しさ。二つ目は、大きめの伊勢のアサリを使ったトマトスパゲティ。普通に美味しい。次がメインで、魚料理を選択。皮をパリパリに焼いた鰆と、山芋を使ったニョッキ。デザートは苺のスフレグラッセとフロマージュのジェラード。苺味のシャーベットの鮮やかな赤にクリームチーズのアイスクリームの白が乗り、赤い飴の板が被さっているのを潰して食べます。氷結した苺味の粉末と柑橘類のゼリーが添えられます。色形が鮮やかで凝っていてとても気に入ったデザートでした。コーヒー紅茶に小菓子。小さいチョコレートの中には生姜の粒が入ってます。

お気に入りの店になったので、その場でディナーの予約を入れて帰りました。

  • 1)夜の店内。天井の照明は天空の星。
  • 2)やや甘口のプロセッコ。スパークリングワイン。
  • 3)お馴染みの木の形のグリッシーニ。

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