4回
2018/12 訪問
豪華で美味しいレストラン
クリスマスも開けた平日の夜、広いフロアーは満席ではないですが12組ほどの客がいて、それなりに盛況です。高い天井に据え付けられた豪華な木製シャンデリアがいつもながら目を惹きます。その下では豪華な生花が色を添えます。ザ・グランメゾンって感じで良いですね。
コースは10,000円からの4種類に絞られていました。品数には差がないため値段の差は食材の差のようです。15,000円のと迷いましたが10,000円のコースにしました。結論から言うとこれで満足でした。この店のこの味にしてこの値段はCPも良いと感じました。
はじめにHiramatsuラベルのドゥラモットとノンアルコールカクテルで乾杯。いつもながらこのドゥラモットは美味しいです。途中でリースリングの白ワイングラスを追加しました。お口取り3品は、フォアグラなどを使ったフィンガーフードで美味しいです。
前菜一品目は「燻製鴨胸肉のタルタルとマロングラッセのガトー仕立て」。名前から想像される通りの味で美味しいです。
前菜二品目は「天然ホタテ貝のタルタルとセップ茸のヴルーテ、フォアグラのカダイフ包み」。これは凄い。帆立は何をしてもそれだけで美味いし、フォアグラを衣で包んで揚げたのも斬新で美味い、そして下に張られたスープが絶品です。花があしらわれていて見た目も綺麗。
魚料理は「的鯛のポワレ チリメンキャベツのクルート 干し柿のチャツネ、アーモンドのクレープで包んだ雲丹のウフブルイエ 赤ワインのコルス」。この魚がまたとても美味しい。雲丹のクレープも面白い。
肉料理は「フランス産リ・ド・ヴォのパネ カルボナーラ風」。リドボーとは仔牛の胸腺のことです。白くて柔らかい、白子のようとも言える高級食材です。味は、まあまあですね。淡泊であまりクセはありません。
プレデセールは、ほんのり甘くて滑らかな一品。美味しい。
デザートは「ラ・フランスのキューブ‘ベルヘレン’」。洋梨のコンポートをホワイトチョコレートで包んだものでこれも美味しいです。洋梨のソルベが添えられています。その後、お茶と小菓子で終了。
いつ来てもここは豪華で美味しく、素晴らしいレストランです。
2018/12/28 更新
2018/01 訪問
豪華で幻想的な雰囲気の個室
久しぶり4回目ぐらいのオーベルジュドリル名古屋。今回は11人のディナーパーティー(私以外全て女性。ハーレムかよ)のため、個室を利用しました。一人15,000円のコース(消費税 8%・サービス料13%別)。個室使用料はありません。予約時間の少し前にソムリエさんと打ち合わせしてドリンクを決めましたが、飲める人が6人しかいなかったため、まずはお馴染みHiramatsuラベルのDELAMOTTE(13,000円)、そして白は抜いて、赤はブルゴーニュのピノで予算的に合いそうなもの(12,000円)を選んでおきました。ノンアルコールの面々には、フルーツエキスの入った甘みを抑えたノンアルコールスパークリング(グラスで1,300円)を選択しておきました。
この店はそもそも入り口からして豪華。hを二つ並べたマークは本家オーベルジュドリルのエーベルラン(Haeberlin)さんと平松さんのHを模ったもの。天井は高く、窓は大きく、42階から見る名古屋の夜景も結構良いじゃないかと思わせられます。そしてメインフロアーの照明は森田恭通さんデザインの木製シャンデリア。これには初めて来店した人が必ず目を奪われます。個室はさらにその奥にあります。
窓側は件の夜景が広がり、反対側の壁は一面ワインセラー。セラーのワインの隙間から、その向こうの厨房の様子が伺えます。暗めの照明のため、豪華で、幻想的な雰囲気となっています。14人まで座れる長楕円形のテーブルで、円卓ほどではないですが、皆さんで会話できるの仕様が良いです。この豪華な雰囲気なら、招待された方も、わざわざ着飾って来た甲斐もあろうかと言うものです。個室の隣にソファーのある前室、その隣にトイレが一つあり、トイレが近くて便利です。
料理は、アミューズブーシュ、1皿目の前菜(冷製フォアグラ)、2皿目の前菜(ホタテとラビオリ)、魚料理(鰻とエスカルゴ。これはアルザスの本店でも看板メニューのようです)、肉料理(鹿肉でした)、プレデザート、デザート、コーヒー等、小菓子という内容。それぞれ写真は載せておきます。味はどれも美味しいです。鹿肉も嫌な臭みがなく、ジビエ苦手の人にも問題ありませんでした。3時間弱の宴。いずれにせよ、大変楽しいひと時でした。
森田さんの照明
前室
個室
セラー越しに厨房が覗ける
アミューズ
HiramatsuラベルのDelamotte
冷製フォアグラ
ホタテとラビオリ
鰻とエスカルゴ
ブルゴーニュのピノ
鹿肉
プレデザート
デザート
プチフール
2018/01/23 更新
2010/05 訪問
名物料理は変わらず美味しい
先日、フレンチ好きの友人達との会食に選んだのは久しぶりのこの店。ミッドランドの42階はこことエノテカ・ピンキオーリだけという絶好の立地です。フロアの角を曲がると数メートル先のお店のロゴがドンと目に入り、エントランスには店員が直立して待ち構えます。入店する前からのこの高級感の演出はさすが。若干早く着いた私はもちろんウェイティングのラウンジに案内されます。その場所からは夜景が一望です。もう少し名古屋の夜景が良ければ言うことないのに……(結構中途半端なんだよな)。
メンバーが揃ったところでテーブルへ。今夜のディナーは下から2番目の12600円のコース。デザート2種を入れて6品という品数ですが、小食の我々にはちょうど良い量です。料理に合わせてグラスのシャンパンと白、赤ワインをソムリエチョイスで出してもらいました。コースには名物「グルヌイユのムースリーヌ、ポール・エーベルラン」が入ってないので、コース中の1品と交換してもらいました。見た目にも美しく、もちろん美味しい。オーベルジュドリルに来たなら食べないでカエルわけにはいきません(蛙料理だけにw)。小さいサイズもあるのでお腹に自信のある人は1品付け加えるのもよいでしょう。また、メインの「仔牛フィレ肉のソテー、フォアグラとパルメザンのクルスティヤン、ソース・ポワヴルヴェール」もとても美味しく印象的でした。
その日は平日ということもあり、店内は我々を入れて5組。空席もありました。開店当初の賑わいはないですが平日なら上々でしょう。高い天井には森田恭通によってオリーブの木から作られた自慢のシャンデリアがかかり、広い窓には42階からの眺望が広がります。テーブル間が離れているので隣の話し声も気になりません。堂々たるグランメゾンです。接客は気にならない動きなので、淡々としているようですがそつがない。これが意外に難しいことではないかと思います。ディナーは10500円から26250円まで5種類あり、この店の格ならばコストパフォーマンスが良いとも言えるでしょう。
2010/05/31 更新
名古屋には記念日に使いたいグランメゾンが少ないですね。東京ならロオジエやロブションやアピシウスなど相応しいレストランがいくつもありますけれど。まあ人の数が違うから仕方がないですね。だからこそこの店は貴重です。ここと、あと同じミッドランド・スクエア42階にあるエノテカ・ピンキオーリぐらいですかね、グランメゾンって言って良さそうなのは。造りが豪華で、天井が高く、テーブルには白いクロス、数人のギャルソンとソムリエが居て、シェフは奥の厨房に籠っているって感じの店。そうではない流行りのスモールラグジュアリーは結構あるんですけどね。
結婚記念月には外食が増えます。そしてエノピンの方は先日行ったばかりなので、40周年のための記念すべきディナーはここに決まりとばかり予約を入れました。思えばあっという間に数年ぶりのリルとなりました。家族で訪れたり、仕事仲間と来たり、個室でパーティーをしたりもしました。いいですよねやはりここは。フランスで実に72年もの間ミシュラン星を維持し続けているオバケのような店の海外フランチャイズ1号店だけあります。つくづく、ひらまつさんいい仕事しましたよね。
それにしても、いつ来ても森田恭通氏の木のシャンデリアは、それこそ氏の会社名じゃないけどグラマラスで良い味出してますよね。季節がらその下に置かれた桜の生花がまた良いじゃないですか。全体的に明るい雰囲気で、色温度が冷たい方に寄っているのが玉にキズのエノピンと対照的に暖かみのある照明が心地良いです。
テーブル間が広く空いていますので、満席になっても隣の音は聞こえても話の内容までは聞こえません。この日もほぼ満席で皆さん何らかのハレの日なのかなって雰囲気でした。特に、隣の若いカップルの男性が、途中で膝をついてパカって開けて彼女の薬指に指輪をさしたのは気持ちよかったです。その後二人で笑顔で記念写真を撮ってもらっていましたので。あなたたちの40年後がここにいますよ。
スタッフの皆さんも感じが良くて、高級レストランはこうでなくっちゃって感じです。ソムリエさんと特に、たぶん一番年配のギャルソンさんが優れています。「シェフに見られたら叱られますが、この〇〇は特別に良いものですので混ぜる前にこのようにして味見してみてください…」とか気のきいたことをおやりになるし、「当初メニューにあったポール・エーベルランのスペシャリテのグルヌイユが好きだったのですがやはり出すのは難しいですか?」と聞きますと「それらはぜひ復活させたい一皿なんですけれども食材を手に入れるのが至難でして、数日前にリクエストいただきましたら何とかできるかも…」とか即座に返答されるのがベテランらしかったです。
さて私たちがこの日いただいたのは、メニューの上から2番目に載っている「Le Menu Haeberlin(珠玉のスペシャリテの数々を詰め込んだ贅沢なコース)¥27,346(税込)」というものでした。サービス料は別途13%。飲み物は、私はシャンパン(好みのルイロデレール)と白ワインをグラスで、これについては、こういう感じのが良いのだけどとリクエストしましたところ、メニューには載ってませんがこれぐらいの値段でこういうのがお出しできますと言われたものを選びました。これがまた希望していた味に近くてとてもよかったです。妻は飲んだことのないこれまた良いチョイスのノンアルコールスパークリングと白。
1)アミューズの3品
:メニューにないこういう口取りがフレンチの醍醐味の一つですよね。
2)ビーツで模った本マグロのタルタル フロマージュブランとオシェトラキャビアのソース
:赤い色も鮮やかな一品。高級キャビアのソースとともに。まあそりゃ美味いですとも。
3)烏賊飯と大根のラグー フォアグラポアレ添え ハーブの香り
:妻は今までで一番美味しいフォアグラだと言ってました。
4)オマールブルーのバターソテー ソース・ヴァンジョーヌ ホワイトアスパラガスとモリーユ茸のラグー
:高級なオマール海老ですから、そりゃ美味いに決まってますとも。さらにこれに別料金でトリュフスライスを追加してあります。
5)アイルランド産仔羊のロティ さつま芋とエピスのクロケット 人参のピューレとレッドオニオンのピクルス添え
:羊は好きという訳ではないですが臭みが少なくて私でもよかったです。
6)クラシックなパンナコッタ柚子風味
:普通に美味しいです。
7)苺のティラミス 大葉のアクセント
:苺のティラミスをピラミッド状に作り、その下にメレンゲで逆ピラミッドを入れた構造で、見た目に美しく記念日に相応しい感じでした。
8)小菓子とコーヒーなど
ハレの日だけでなくいつでもまた訪れたいと思いました。