2回
2018/02 訪問
宇宙一美味いメンマを食べに行く
2018/02/17 更新
2016/11 訪問
あさりラーメンと炒めし
2016年5月
最近は2回連続でちゃいなぽーとの味が落ちたのでしばらく遠のいていた。関係あるかどうか分からないが2回とも見たことがないアルバイト風の店員さんが調理していた。今回は久しぶりにどうかと思い訪ねてみた。陰から登場したのは私が店長だと思っている(未確認)最も古株の店員さんだ。久しぶりだ。心の中で「よっしゃ」と叫び密かに期待した。注文したのは私の定番「手もみラーメン、小盛り、スープ味ノーマル+炒めしのセット」830円。まずは炒めしが登場。「おおっ!」黒光りした何と美しい色艶だ。さっそくほおばると「うーん美味い!」。これぞちゃいぽの炒飯。天下一品! 私の中の評価でスランプに陥っていたちゃいぽが、一気に頂点に返り咲いた瞬間だ。続いてアサリスープの手もみラーメン薄醤油味が登場。「おおっ! これも違う」。常連にしか分からないだろうが、同じ具材なのに作る人によって微妙に見た目が異なる。上品で美しい盛りつけなのだ。さっそくほおばると「やった! これぞちゃいぽだ」。麺のゆで加減とかが違うのだろうか。何故かスープの風味まで違って感じる。こんな美味いスープを残すことなど冒涜だと思われ、一滴残らず飲み干した私。
たかがラーメン、たかが炒飯、使う材料も一緒、それなのに作り手によってこうも味が変わるということを初めて知って衝撃を受けた今回の昼飯であった。
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2016年1月
だいたい月1ぐらいで通っている。1年ほど前からだろうか、メニューの内容が変わった。担々麺や台湾ラーメンなどが加わったり、メンマなどトッピングで追加できるようになっているが、前述の絶品炒めしも健在だ。最近の私の一押しは定番「手もみラーメン」の、よりあっさりした「塩」720円。もともと絶品のメンマ数本やチャーシュー3枚が付いているが、それに更にメンマトッピング100円をx3ぐらいで加えるというもの。これで出汁のしみ込んだ、ほくほくで柔らかい白っぽい5cmほどのメンマが15-6本になる。満足できること請け合いだ。薄味のスープも思わず飲み干してしまうことだろう。
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2013年2月
ちゃいなぽーとのメインの解説は先の2010年9月の記事を参照頂きたい。今回はどうしても追記しておかねばならない項目について解説したいと思う。それは炒めし(ちゃいなぽーとではチャーハンのことをイタメシと言う)が美味いということについてだ。
私は炒飯が好物だ。子どもの頃から続く嗜好の一つだ。ただし今風の炒飯はあまり好きではない。私が子どもの頃、40年以上前の頃だが、我が家の外食と言えば中華料理が定番だった。というよりも、町中(名古屋市だが)にあるレストランと言えば中華料理屋ぐらいしかなかったのだ。寿司屋、うなぎ屋、うどん屋、デパートの洋食屋はあったが、もちろんファミリーレストランもなければファストフードもない。イタリアンなんてあるわけない。フレンチはあったかもしれないが行ったことはない。そんな中華料理屋の中でも特にお気に入りの店は、栄の丸栄の南の今は無き「赤坂飯店」だった。チャイナドレスを着た品の良い中国人マダムの顔を何となく覚えている。チンジャオロースーや蟹玉など何でも美味しかったが、炒飯もおいしかった。
炒飯は焦げ茶色、米は旨みたっぷりの油を吸い込み、しっとりしている。今風の白っぽくてパラパラでヘルシーっぽい炒飯ではない。いかにも高カロリーな一品だ。しかしいつしか赤坂飯店は閉店となり、好みの炒飯ともお別れとなった。余談だが、赤坂飯店でマネージャーをやっていた人が、数十年後、名東区極楽にあった「彩華」の支配人になっていて再会したのも束の間、なかなか良い店だった彩華も閉店となってしまった。だが彩華の炒飯も今風であった。また、東京の赤坂飯店でも食べたがその炒飯も普通であった。
このような私の炒飯へのこだわりに似た人はいないかと先頃ネット検索したら「炒飯を熱く語る〈考察編〉」というブログに出会い、合点がいった。そこにはこのような一文があった。「炒飯とは、一粒一粒の飯に熱い油を廻した喰い物である」と。
前置きが長くなったのでそそくさと結論を言うと、ちゃいなぽーとの炒めしは私の理想の炒飯に近いということだ。色は薄い焦げ茶色。具は旨みのあるチャーシューとネギと卵。旨みたっぷりのエキスを吸い込んだ米。私のお気に入りの注文は、あさりラーメンの小もり550円に炒めしハーフのセット+200円の計750円。つまりたった200円でこの炒飯が食えるのだ。炒めしは単品なら500円、ハーフで300円だがそれでも安い。
もともとちゃいなぽーとではこのような炒飯のメニューはなかったと思う。中華料理の娘娘飯店が経営するようになってしばらくして、ここ2年ぐらいのことだと思う。ということで、娘娘飯店の本店にも行ってみたところ、同様の炒飯だった。つまりちゃいなぽーとの炒めしは娘娘飯店の炒飯なのである。
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2010年9月
ちゃいなポートは私の記憶ではおそらく30年ほど前に焼山で創業したのではないかと思います。その後みよし市を中心とした外食チェーングループの娘娘飯店が平成10年に合併して今日に至ります。ジャスコ三好店内にある三好店は、そのアクセスの良さで私の行きつけの店の一つになっています。
ちゃいなポートのメニューは基本的には一つだと言ってもいいかもしれません。「手もみらーめん」というものです。スープは豚骨、鶏ガラにあさりなどの海産物を加えたもので「あさりスープ」という名前ほどあさりの風味が強いわけではありません。良く味わうとほんのりあさりを感じられる程度です。その名から連想されるように「あっさり」しています。しかし旨味たっぷりで、上品な中国料理店の魚介類のラーメンスープに近いものです。今日全盛のとんこつこってり系のラーメンとは真逆の部類のものでしょう。スープ一つ取っても稀少で独自性が強いと思います。好みの問題でしょうが私などはもちろん最後の一滴まで飲み干してしまうほどの美味しさです。近年、流行を取り入れるべく「ハード」タイプのスープが選べるようになりましたが、こちらにするとあさりスープの良さが分からなくなりますので、常連さんの気まぐれで注文するのが良いでしょう。辛いラーメンを食べたいなら他に美味い店はいくらでもありますから。
このスープにからむのが「手もみ」のちぢれ麺です。先ほど高級中国料理店のスープに近いと書きましたが、細いストレート麺が多いそういった店とは異なり、この手もみ麺が入る事で中国料理ではなく歴とした日本のラーメン店の味になるので不思議です。この麺がまたスープに良く合い美味しいです。
さて次に最も重要なポイントを説明しましょう。メンマです。最初に言っておきましょう。抜群に美味いです。メンマの常識が覆ります。もう、これを食べるためだけに行ってもいいぐらいです。メニューには「めんまラーメン」というものもありますが、これは「手もみラーメン」のメンマ増しと同じです。同様に「ポークラーメン」は焼豚増し、「ミックスラーメン」はメンマと焼豚増しです。ですから最初に言ったようにメニューは基本的に一つなのです。話はもどりますが、このメンマ。色が白くて、肉厚で、しこしこしていて、噛むとほろっとほどけて、辛くもしょっぱくもなく、スープとタケノコの旨味がほんのりと広がります。
もう一つの具が焼豚です。これは最も評価が分かれるものではないでしょうか。私もはじめは違和感がありました。なぜならこれは焼豚だからです。つまり煮豚ではないのです。今日ではラーメンの具としての焼豚(チャーシュー)と言えば肉厚でとろっとろの焼豚ならぬ煮豚しか目にしません。たしかにそういう柔らかい焼豚(煮豚)は美味しいですしラーメンと良く合いますよね。しかしちゃいなポートは何故か本物の焼豚にこだわっているようです。肉の厚みは薄く、脂分が落ちてかっちりした肉は硬いのです。私の好みの食べ方は、この薄い焼豚に麺の上に乗っているネギを巻いて食べるという方法で美味しいですよ。
メニューの基本は一品だと言いましたが、季節ごとに、つけ麺だとか、冷麺だとか、担々麺だとかも取り入れています。あとは、ランチメニューや餃子があります。でも私は密かに「めんまラーメンのメンマ大盛り」という注文ができるようになることを願っておりますが。
2016/11/29 更新
数え切れないほど通っている店だ。今日も宇宙一美味いメンマに会いに行く。
しばらく前に会計システムが自販機の食券に変わった。これはこれで問題ない。最近の私のお気に入りの注文方法は、メンマラーメン¥850にメンマトッピング¥110をプラスするというものだ。
メンマラーメンは通常のラーメン¥740(この店では手もみラーメンという名称)のメンマ部分を増量したものである。つまり手もみラーメンにメンマトッピングをしたものと料金も中身も一緒。自分の注文方法はそれに更にメンマトッピングをプラスしているので、手もみラーメンから見ればメンマの量が約3倍になっているわけだ。
で前々から考えていたことだが、客が少なかったし店長らしい人が一人だったので、今回思い切って食券を出すときにリクエストしてみたことがある。「チャーシューを無しにして、その分メンマに変える事ってできますか? いや、チャーシューが嫌いなわけではないですよ。でも今日はちょっとそういう気分でして」と言うと、店長はちょっと戸惑った表情ではにかみながら「私がいるときでしたらお受けします」と言ってくれた。実際私はこの店のチャーシューが嫌いなわけではない。でも一度やってみたかったことなのだ。
そうして登場した特製ラーメン! 写真を撮ってないのでお見せできないのが残念だ。麺を覆い尽くすメンマ! まあ、メンマの量としてはメンマトッピングを更に一つ追加したのと同じ量(つまり通常の4倍)なのだが、チャーシューを除いているため、メンマだけで覆い尽くされている感がより一層味わえるのだ。嬉しい。
浅利スープの出汁が浸み込んだ、縦でも横でもサクッと切れて歯に挟まらない、宇宙一美味いメンマを味わい尽くすことができて今日はより一層満足であった。