takaboさんが投稿した山荘無量塔(大分/由布院)の口コミ詳細

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山荘無量塔由布院/料理旅館

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥40,000~¥49,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2015/08 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥40,000~¥49,999
    / 1人

ずば抜けた雰囲気

湯布院には御三家と呼ばれる宿がある。「亀の井別荘」「玉の湯」そして「山荘 無量塔(むらた)」。甲乙付けがたい最高級旅館として比較され続けている三つの宿。亀の井と玉の湯が観光客で溢れた湯布院町の中心に位置するのに対して、無量塔は人里離れた山の中にあり、静けさに包まれている。この場所を選択したところからも創業者で2010年8月に亡くなった藤林晃司氏の優れた美的感覚がうかがえる。無量塔はハード、ソフト共に私が過去に宿泊した施設の中では、(俵屋やアマンキラなどに並ぶ)最高の所に位置するものであった。

事前に迎えのリクエストしてあった通り、由布院駅で待機していたタクシーで7分ほどの道程(因みにこの後、チェックアウト後さえも街までのタクシー利用では宿が料金を持ってくれた)。支配人他数名が宿の前でお出迎え。チェックインは3時だが到着したのが1時なので、準備が出来次第早めに案内してもらえるとのことで、それまでは宿自慢の「Tan's Bar」でサービスされるコーヒーとお菓子を楽しむとしよう。

無量塔は全12室、12通りの部屋。すべて離れの棟で、大浴場はなく、源泉掛け流しの温泉は客室風呂となっている。1泊目は「汲」、2泊目は「暁」と名付けられた部屋を予約してある(お盆休み期間なので予約開始直後に電話して押さえた)。この2つの部屋は2004年に新築されたもので、創業者と親交のあった「Simplisity」の緒方慎一郎というデザイナーの作。インテリアだけでなく、無量塔で使用される食器もシンプリシティ製のものは多い。緒方さんは相当な方のようで、最近ではアンダーズ東京も手がけている。

「汲」は91㎡。都会の高級ホテルと比べるのは反則だろうが、それにしてもこの広さ。それでも無量塔では広い方ではない。また庭から裏山への緑の広がりでさらに広く感じられる。室内は段差が多く、和洋折衷という言葉では片付けられないエキセントリックな造り。一例を挙げれば、昼寝スペースの和室の中央の畳が電動でせり上がり、掘りごたつ式の机に変身する。和室の下には冷蔵庫がありビールやジュースが用意されているが、これで料金を取ろうなどという姑息な考えは無量塔には存在しない(つまり無料だ、無量だけに…)。

一方、「暁」の部屋は87㎡。体感的には「汲」とほぼ同じ大きさ。「汲」とは隣り合わせで、汲の浴室の石の壁が、暁のリビングの壁となる(もちろん隣の音は全く聞こえない)。こちらも都会的センスに溢れた造りとなっている。リビングのヴィンテージソファの出所をフロントに尋ねたが分からなかったため、ソファの中にあったマークを元に自宅に戻って調べたところ稀少品の「ペーターヴィッツ&オラ・モルガード・ニールセン(Frans&Son)」だと判明した。玄関からリビングが直接見えない汲に対して、暁は玄関から直結している。私は汲の間取りの方が好きだが、リビングの開放感は暁が勝る。庭に向けた窓が広々としている。廊下を進むと寝室と洗面室、そしてシャワールームから半露天の浴室へと続く。

「汲」も「暁」も共に、昼寝スペースの和室は、中央部分の畳が電動でせり上がり掘りごたつ式のテーブルに早変わり。これは何度見ても面白い。「汲」と「暁」は夕食は部屋食で、朝食は食事処「紫扉洞」の個室で用意される。ドリンクメニューも豊富。グラスシャンパンはPM champagne。もちろん冷蔵庫の中の無料のビールを開けるも良し。土鍋で炊いたご飯が美味い。この土鍋は館内のショップで自分用土産として購入した(二合羽釜15,120円)。

2泊とも同じお部屋担当の女中さんが配膳してくれた。溢れる笑顔が印象的。若いが、よく勉強していて質問にも的確な答えが返ってくる。豊後牛(ぶんご=現在の大分県)の炭焼きや、地元で取れた野菜などをふんだんに使った郷土料理の会席。洗練されたというよりも、無骨で素朴で生命力の感じられる料理であった。デザートのマンゴーアイスとケーキは場所を変えてTan's Barで頂くことにした。夕食で余ったご飯はおにぎりにしてくれて、夜食として持って来てくれた。数時間経つとお腹って空いてくるもので、これがまた美味いのだ。

2019/01/25 更新

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