takaboさんが投稿したレミニセンス(愛知/大須観音)の口コミ詳細

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博士のグルメリポート

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移転レミニセンス大須観音、矢場町、伏見/フレンチ、イノベーティブ

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥15,000~¥19,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.8
      • |雰囲気 4.8
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2016/07 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.8
    • | 雰囲気4.8
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥15,000~¥19,999
    / 1人

追憶のストーリーテラー

2016年7月

レミニセンスは開店して1年。早くも風格すら感じられるようになってきた。約1年前に夫婦で訪れて以来の訪問は、娘の誕生日を口実に娘二人とともに家族4人で。スタッフさんは前回のことを覚えていてくれており(データがあるのだろうと思うが)、そういうところにも一流を目指す心意気を感じさせられる。

内装は引き続き私好みのミニマルでスタイリッシュだが暖かみのある照明で落ち着く。木の枝のオブジェが増えていたがこれも良い。前回注目したBGMは聞こえなかった。やめたのか、それともその夜は満席で賑やかだったので聞こえなかっただけなのか分からない。賑やかと言っても、テーブルの間隙にゆとりがあるので隣席の会話が分かることはない。そのような心地良い喧噪はフレンチレストランにお似合いだ。

私と長女は料理に合わせたワインコース、Short 5,500円(シャンパン90ml、ワインペアリング40mlx4の5種)。空になったグラスに何度か追加で注いでくださっていたのはきっとサービス。ビオ系の飲みやすいワインが多かった。妻と次女はノンアルコールで。

料理のコンセプトは1年前とあまり変わっていない。自信のあるこの方向性で行くのだ、ということで良いだろう。ただ2回目になると目新しさという点で驚きは減る。その構成は物語をイメージさせる以下の13皿。

第一章〜余韻〜 雲丹、鱒、玉蜀黍、フォアグラ、鮎の5皿
口直し1皿
第二章〜記憶〜 鰻、金目鯛、鳩の3皿
娘へのバースデープレートのサービスがあり
第三章〜安堵〜 パイナップル、さくらんぼのデザート2皿
終章〜追憶〜 コーヒーと茶菓子4種

今回印象的だったのは、38度の低温で調理された鱒、玉蜀黍のスープを飲みながらバニラビーンズを嗅ぐというもの、マークロスコの絵を彷彿とさせるフォアグラ、鰻白焼き(これは蓬莱軒で修行したシェフのスペシャリテ)は1年前から更に腕を上げられたようで素敵な焼き具合と、金目鯛である。品数が多くバリエーションがあり、一つずつの量が多すぎないので気持ちよくお腹が一杯になる。

前回以降にスタッフに加わったソムリエさんが名刺を出して挨拶されたり、会計の後は、2階の店からシェフとホールスタッフさんが一緒に降りて来られて記念写真を撮り、我々の姿が見えなくなるまで見送ってくださるなど、嬉しい心配りであった。

追憶(レミニセンス)のストーリーテラー Masaki Kuzuhara 31才。次はどんな物語を聞かせてくれるだろうか。

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2015年8月『抜群に美味しい。ミニマルな店内装飾と器のセンスも素晴らしい。スタッフやシェフは感じが良い二枚目で言うことなし。』

店内の装飾は大変私好み。床の石の風合いや、全く何も飾られていない壁も、照明の妙でミニマルな芸術に見える。大きなガラスで入店の動線を店内に取り込むところなど卓越したセンスだ。今後、例えば赤色など派手な色の大きな抽象画を1個壁に付けるなどしても、面白いかもしれない。テーブルの間隔は広く、落ち着いた雰囲気を醸し出している。肌触りの良い木製の椅子も良い。何しろ新しい物は良い。テーブルクロスはパールホワイトの色合いで、穏やかな照明が反射してお客の顔色が良く見える。

BGMは静かに流れる環境音楽系。BGMの選択にはさぞかし悩んだだろうと思われる。悩んだ末に辿り着いたのがこの系統の曲なんだろうが、店の雰囲気に非常にマッチしている。これしかないだろうと思われるほど。ジャズやクラシックでも無難だったろうが、これにしたことで先に述べたような店のイメージがはっきりする。無音という選択肢もあっただろう。しかしそれではカンテサンスになってしまう。ここはカンテとはまたひと味違った店なのだ。(スタッフに聞いたところ、通行する車の音が多少入るので無音という選択はしなかったのだそうだ)

料理毎に登場する器がまたそれぞれに素敵だ。はじめに置かれている台やパン皿は木の様に見えるが有田焼。雲丹が載せられた器も、小鉢をひっくり返したものの様にも見えてユニーク。牡蠣の料理に使われた器の曲線美。フォアグラの皿は木を彫った様なこれも陶器。グラニテや小菓子に使われた小さなイッタラのウルティマ・ツェーレは私たちが普段使っているお気に入りのグラスのミニチュアだ。鰻料理に使われた見事な木の葉形の陶器。カフェオレのカップは、ミラノサローネで発表された有田焼、ショルテン&バーイングス作の「1616/arita japan」だ。

メニューを見るとこのように書かれている。(数字は書かれていない)
第一章 余韻
 1)雲丹 2)玉蜀黍 3)牡蠣 4)フォアグラ
第二章 記憶
 5)鰻 6)サラダ 7)魚 8)肉
第三章 安堵
 9)葡萄 10)桃 
終章 追憶
 11)茶菓子(4種)
これに口直しのグラニテを加えると15種類の料理である。

こういった所にもセンスが現れている。まあ現代フレンチらしいとも言えるが。格好ばっかりつけて肝心の味はどうなんだ、と思うところだが、店に入って店員さんと少し会話しただけでほとんどその心配はしていなかった。そして思った通り、どの料理も大変美味しい。すべてハズレなし。味も濃すぎず、量も丁度良い。たいていのフレンチでは、もし量を減らしてもらわなければ最後の小菓子のところで満腹すぎて味わうどころではなくなるのが私たち二人なのだが、今夜は最後の最後まで美味しく味わうことができた。こういうことは全く珍しい。いや、決して量が少ないと言っているのではない。もちろん量が多いわけではないがとにかく味付けや、持ってくるタイミングなどが絶妙なので、気持ちよく食べることができるのだ。そしてきっと消化も良い素材を使っているのだろう、後から胃にもたれることも全くないのだ。

私はワイン40mLを5種類、料理によって提供される、wine pairing half 4,500円をオーダーしたのだが、最初の1つをグラス・シャンパンに交換してくれるようにリクエストしたところ、快く応じてくれた。グラスシャンパンの「R&L ルグラ ブリュット ブラン・ド・ブラン」は美味い。私はアルコールにとても強いという訳ではないので、ついつい飲み過ぎてしまうと最後の方の料理の味が分からなくなってしまうのだが、今回のワイン・ペアリングはとても丁度良く、大変気に入った。それでも途中の鰻と魚が続くところでは、白ワインを多めに注いでくださったようだ。

主な料理を紹介しておこう。
葛粉の上に乗せた雲丹;なにしろ雲丹というものは美味い。
玉蜀黍スープ;妻の一押し。甘いトウモロコシを色々に調理してミルクの泡を載せたもの。
牡蠣;焼き方を変えた2種類の牡蠣。低温ローストしたものは、生牡蛎と焼牡蠣の良いとこどりでクリーミーで非常に美味い。牡蠣ソースとアオサでのサポートも良い。私の一押し。
フォアグラ;茄子との組み合わせが大変良い。フォアグラ自体も大変美味しいもの。
鰻;蓬莱軒でも修行した甲斐があるのか、自慢の一品らしく、皮はパリッと、中身はほわっと柔らかで味わいぶかい。これは箸で頂く。
鯛;特別に歯触りのよい鱗焼きだ。
鴨;表面の胡椒辛い香ばしさと中身のソフトな火入れが自慢の一品。ソースも美味い。
葡萄;葡萄づくしでバリエーションを形成する。単なるフルーツデザートではないが、フルーツそのものの美味さを生かしたもの。
桃;付け合わせのオーストラリア産 冬トリュフのシャーベットとともに、大変美味しい桃。
小菓子;シェフの子供時代の思い出の4種。ソフトクリームの形のアイスクリーム。プリン。小さな小さなショートケーキ(でも生クリームなどしっかり作られている)。生チョコ。
コーヒー;名古屋市のジムランコーヒーという店の豆。本来の味を消さないためにエスプレッソとカフェラテは出さない主義とのことでカフェオレを注文。確かに良い味わい。

帰る際には、ちゃんとシェフが挨拶に出てこられた。若くてハンサム。妻のポイントが一気に2倍に上がった(笑)

  • 【以下の写真は2016.7】

  • ノンアルコールスパークリング

  • ワインペアリング(1)

  • 雲丹・キャビア

  • 38度の低温で仕上げた鱒

  • パンは「baguette rabbit」の特注品

  • バニラビーンズは次のスープの香りとして使用

  • 玉蜀黍(トウモロコシ)で作られた品々に

  • スープをかけ

  • バニラビーンズの香りを嗅ぎながら頂く

  • ワイン(2)

  • フォアグラのパテ

  • 上から見るとマーク・ロスコの絵のようだ

  • ワイン(3)

  • 鮎と稚鮎

  • トマトのグラニテ

  • 更に腕を上げた鰻の白焼

  • 金目鯛

  • ワイン(4)

  • ワイン(5)

  • 娘へのバースデープレートのサービス

  • パイナップルのソルベ

  • サクランボ、日本酒のアイスクリーム、焼き菓子

  • ジムランコーヒーと茶菓子4種

  • 【以下の写真は2015.8】木のように見える皿は有田焼

  • R&L ルグラ ブリュット ブラン・ド・ブラン

  • 葛粉チップスに雲丹

  • 玉蜀黍づくしのスープ

  • 甘みのある美味しいパン

  • ローストした北海道の牡蠣と低温ローストした牡蛎と牡蠣とアオサのソース

  • フォアグラと茄子とカカオ

  • ソルベ

  • 鰻と各種ソース

  • 7種類の野菜と15種類のハーブのサラダ

  • 鯛の鱗焼きとフリット

  • 鴨、表面は辛口カリカリで中は柔らかジューシーという、自慢の火入れ

  • 巨峰と巨峰ゼリーと巨峰フラッペ

  • 桃と冬トリュフのシャーベット

  • 小菓子4種

  • ジムランコーヒーのカフェオレ

2016/07/17 更新

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