takaboさんが投稿した星のや東京ダイニング(東京/大手町)の口コミ詳細

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星のや東京ダイニング大手町、竹橋、神田/フレンチ

1

  • 夜の点数:4.8

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2018/09 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

素晴らしい工芸作品のような

以前、軽井沢のユカワタンで浜田シェフの料理に感動してからというもの、もう一度と思っている間に、星のや東京が誕生して浜田シェフは転勤となってしまいました。もちろんユカワタンの記事に書きました通り、継がれた松本シェフのもとでユカワタンは現在も素晴らしいレストランでありますけれども。

星のや東京のレストランは、個室6室、半個室4室の限られたキャパシティ。一方、宿の部屋数は84。つまり宿のメインレストランでありながら宿泊客でも利用できない場合が多いということです。ということで、現在では宿泊しないレストランのみの予約ができないようになっています。(先日トランプ大統領の娘イバンカさんがここを訪れた時はまだレストランのみの利用ができたとのことです)

今回夫婦で東京に所用があり、星のや東京にレストラン確約のプランを見つけましたので予約しました。連休なか日のハイシーズン、夫婦で夕食込み一泊約16万円(内ディナー代は一人18,000円)と、なかなかの料金です。星野リゾートの中で「星のや」ブランドの料金は高騰して、アマンなどと変わらない値段になっていますね。大手町という立地もあり海外からのビジネス利用が多いと思われますが、スタッフに聞いたところでは宿泊客の8割が外国人とのことです。これは京都のリッツカールトンと同じ割合です。星のやの中でも優秀なスタッフを集めているのではないかと思われるほど、宿の中では流暢な英語ばかりが聞こえてきますのでまるで海外のホテルにいるようです。

ヒバの木を見事に寸断した一枚板の自動ドアが開くと、高い天井に奥行きのある玄関が広がります。迫力とオリジナリティの感じられる空間です。ここで靴を脱いで上がります。つまりホテルのような旅館です。館内はエレベーターの中までも畳です。部屋着は何とスウェット素材の「着物」です。これはユニーク。レストランにはドレスコードがありませんし、これを着ていくのがよろしいかと思います。

レストランのある地下一階でエレベーターを降りると巨石が置かれ、地層に見える石の壁に囲まれた空間は秘密の地下基地のようです。個室は飾り気のないシンプルな造りで閉塞的。半個室は隣が見えるパーテーションで個室という感じがしません。店の雰囲気からは個室の方が良さそうに思えましたが、今回は半個室に通されました。料理を際立たせるためにはこの方が良いという意見もあるかもしれませんが、他が凝っているだけに、もう少し部屋に工夫が欲しいと思いました。これが雰囲気を満点にしなかった理由。

グラスシャンパン(2,000円)とノンアルコールワイン・セッコリーノ(1,200円)で乾杯。ミネラルウォーター(300円)。

アミューズブーシュとして出されたのは、黒くて薄いチュイールと一口サイズの黒いフリット。インパクトあります。

ここからお品書きに沿って。しかしお品書きにはそれぞれ代表的な素材などが書かれているだけでどういう物だか分かりません。

 菊芋
菊芋のスープに燻製の素材。

 五つの意思
これは浜田シェフのスペシャリテです。私たちはこれを食べに来たと言っても過言ではありません。一つずつ温度を変えた石に乗せられた、5つの一口大の料理。それぞれが、前菜、スープ、魚料理、肉料理、デザートを表し、これを食することでフランス料理のミニコースを頂いたような体験をすることになります。ただし、このレストランの料理は魚が中心で肉は使わないので、肉を表す料理はそれを模した魚が使われています。

 鯵
5種類のミニ茸で覆われた鯵の料理。美しいです。

 スッポン
お椀。スッポンの出汁。スッポンの肉は水餃子に。葱と松茸。

 りんご
皿に一つ林檎が置かれています。これを持ち上げると中から料理が。バースデーケーキのような、お花畑のような一品。中身は蟹肉。側面は白身魚の刺身を重ね巻き。上面は蟹の内子と小さな野菜。工芸品のような作品です。

 穴子
穴子と炭のソース。

 サメガレイ
浜田シェフがコンペティションで世界3位になったときに使用した木の箱。これを開けるとサメガレイのムニエル。3種のソース。

 梨と黒
梨のデザート。

 ほうじ茶と栗
モンブラン。

黒文字茶や緑茶などを選びます。ミニヤルディーズの器に使われているのは、浜田シェフ自らが拾ってきた流木だそうです。また浜田シェフの持ち込んだ流木は宿泊部屋の棚の一部にも使われています(写真参照)。

妻は小食なので少し減らしてくれるようリクエストしていましたが、細かい細工の必要な料理は変えることができないので、メインの穴子とサメガレイが小さめになりました。それがなかったとしても、量的には多すぎず少なすぎずだと思います。期待したとおり大変美しく、美味しい料理ばかりでした。リクエストして食後に浜田シェフに来て頂き、少し会話をして一緒に写真を撮ってもらいました。

  • 星のや東京 玄関

  • 着物風の部屋着

  • 地下1階ダイニング

  • グラスシャンパンとノンアルコールワイン

  • アミューズブーシュ

  • 菊芋のスープ

  • 浜田シェフのスペシャリテ

  • 鯵と5種類の茸

  • スッポン

  • 林檎を持ち上げると

  • 蟹と白身魚で作られた一品

  • 表面は蟹の内子と野菜

  • 穴子、銀杏、炭のソース

  • 箱を開けると

  • サメガレイを3種のソースで

  • 梨のデザート

  • モンブラン

  • 黒文字茶、緑茶

  • ミニヤルディーズ

  • 宿泊部屋に使われた浜田シェフの流木

2019/01/25 更新

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