takaboさんが投稿したESPRIT C. KEI GINZA(東京/銀座)の口コミ詳細

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ESPRIT C. KEI GINZA銀座、東銀座、新橋/フレンチ、スイーツ

1

  • 夜の点数:4.5

    • ¥40,000~¥49,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2025/06 訪問

  • 夜の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥40,000~¥49,999
    / 1人

華麗な店内、美味しい料理、優れたスタッフ

誰もが知る和菓子の老舗「とらや」。その銀座ビルは2024年1月に新装開店しましたが、2024年4月にはそのビルの11階に、アジア人ではじめてパリのフレンチでミシュラン3つ星を取った小林圭さんがプロディースするレストランがオープンしました。虎屋が経営するのですが、圭さんは料理だけでなく内装などに至るまで深く関わっているようです。

11階まで直通エレベーターで行きます。11階はこのレストランだけのフロアです(12階にはKEIのバーがあります)。レストランの内装は豪華でお洒落。檜貼りの天井は入り口付近から窓際に向かって格子がランダムに伸びていき、それは氷柱をイメージしたものですが、檜のブロックがところどころでライトに置き換わっています。これだけで相当なデザイン力です。

広く厨房がありそれを囲むようにカウンター席と、4人掛けや2人掛けのテーブル席が数席あります。カウンター席にしましたが、自分たちはそれで良かったと思っています。テーブル席でも悪くはないと思います。カウンター席は厨房を眺めることができますが、換気扇が巨大で吸引力に優れているように見受けられましたので、匂いが付く心配はありません。

その目立つ換気扇は一見よく分からない金属か石のような外観をしておりますが、スタッフに質問したところによると、錫製であると、そしてこのように大量に錫をつかってこのようなものを作るということは(貴重すぎて)今後はできないのではないかとのことでした。表面は自然の風合いで模様がつけられています。

カウンター席の上部の照明は、片面が木の自然なカーブを生かしたもので、これもまたとても洒落ています。

スタッフは厨房内に8人ほど、ホールに4人ほどでしょうか、もちろんみなさん身だしなみが良く、そしてまた誰に何を尋ねてもよどみなく答えが返ってくるので、しっかり教育されているなという印象です。そういう点が一流を感じさせて、客として良い気分になります。

料理の構成はコースではなくアラカルトのみです。日本の高級レストランではコースしかない店も多いと思います。しかし食通はアラカルトを注文するものだという印象を私は持っています。しかし同時にアラカルトのみでは一品ずつの量が多くなり種類を頼めなくなるのではないかとの危惧を持っておりますが、ただこの店ではそのような心配はないだろうとも思っていました。だってコースがないのですから一品ずつの量に差をつける必要がないからです。

何を頼めばいいのかはその場でスタッフに聞きながら決めればよいでしょう。時間がかかったとしても問題ありません。だって店がそのような方針なのですから。一品ずつスタッフの説明を聞きながら選ぶのは楽しいことです。

例によって妻は飲めませんのでノンアルコール。そして私はアルコールを頼むわけですが、最初の乾杯には4種類ほどのシャンパンの銘柄から私はローランペリエを頼みました。これは(もちろん?)グラス単位です。¥3600と結構な値段でした。その後のアルコールとして「うちはペアリングをやっていないのですよ」という説明があり、しかしハーフボトルを豊富にそろえているとのことで、こんなにたくさんのハーフがある店は初めてですと言いますと、日本では手に入らないハーフが多いが現地では調達できるのですとの説明を聞きました。私はたくさんワインが飲める方ではないのですが、グラス単位で注文できなくても、ハーフならまあいいかと考え、好みに合いそうなムルソーを注文しました。これが当たりで、とても良かったです。¥25000と結構な値段でしたが、これでもお値打ちな方です。高級な店で飲むってのはそういうものですから。

料理の方はだいたいみなさん3-4皿とデザートを注文されますとのことで、私と妻は前菜が好きなので前菜2皿とメイン1皿とデザートにしました。メニューは写真に載せましたが型のごとく私には値段がついたメニュー、妻にはついていないものが渡されました。

初めに一口サイズのグレニテ、36か月熟成生ハムで巻いたもの、タルトなど3種類のアミューズブーシュが出されましたがいずれもおいしいものでした。また前菜はどれもこれも見た目も美しく凝った料理でしたが、妻はスペシャリテのひとつであるキャビアと毛蟹などを虎屋の最中生地に包んで頂くもの¥5800、私もスペシャリテのひとつであるキャビア(10gと20gを選べますが10gにしました)をワッフルのような生地に載せたものに色とりどりの具材をヨーグルトベースのクリームとともに載せて頂くものからスタートしました¥6000。

2皿目は妻は高糖度のアメーラトマトのサラダ¥1900、私はホッキ貝とカブのポアレです¥2200。いずれもとてもおいしいものでした。

このパン美味しいですねと妻が言いますと「三島のアダチさんのものです」とのこと。オリーブオイルもKEIさんが直々に選んでおります、とのこと。

メインは妻がイサキのポアレ¥3200、私はA5松坂牛の炭火焼フィレ100g ¥14000にしました。肉料理の選択前に肉を木箱に入れてプレゼンされ、また焼いた後も網に載せられてプレゼンされてから盛り付けに供されました。ステーキには薬味を選択しました。また付け合わせとしては妻は焼き野菜¥1200、私はポテトのピュレをサマートリュフと合わせたものを選びました¥1900。

魚も肉も2つにカットして供されましたので、しませんでしたがシェアもやりやすそうです。ポテトのピュレは妻の味見のため別皿に分けて出してくださいました。トリュフを細かくカットしてマッシュポテトと合わせたこの一品は大変美味で、妻が言うには本日の優勝料理とのことです。

私としましては、この松坂牛のステーキは予想以上の美味しさで一番の驚きでした。フレンチやイタリアンの肉料理は、ソースなどに工夫がなされているものの、直球勝負の鉄板焼きステーキなどと比べると肉そのものの美味しさでは引けをとると思っていましたが、それがこのステーキは、実にすばらしい焼き加減で、肉そのものの美味しさが引き立てられていて感動ものでした。味付けは薬味で十分であり、なんなら薬味もつけずに(塩コショウの味付けはされているので)そのままで頂くのが一番おいしかったです。

デザートは妻はブリヤサヴァランのチーズケーキ¥1300、私はスペシャリテのヴァシュランというメレンゲとアイスクリームのデザート¥1800、そしてコーヒー¥1200と小菓子。

ほぼ満席でした。そしてみなさん着飾って来られています。だからこそ一層華やかになります。帰りのエレベーターでご一緒になったカップルから、妻は服装を褒められて、または褒め返して、良い気分になりました。一期一会、このようなやり取りが行われるのも一流店の証でしょうね。

  • 銀座虎屋ビル

  • カウンター席

  • 檜造りの天井

  • ローランペリエ

  • アミューズブーシュ

  • アミューズブーシュ

  • デュック・ドゥ・モンターニュ ノンアルコール・スパークリングワイン

  • ムルソー クロ デュ ミュルジェ

  • キャビアと毛蟹の最中

  • キャビアのワッフル

  • ワッフルにかけるソース

  • アダチさんのパン

  • トマトのサラダ

  • ホッキ貝とカブ

  • A5松阪牛の炭火焼

  • イサキのポアレ

  • 焼き野菜

  • フィレステーキとポテトのピュレとサマートリュフ

  • ヴァシュラン

  • チーズケーキ

  • コーヒーと小菓子

お店からの返信

ESPRIT C. KEI GINZA

2025/06/10

ESPRIT C.KEI GINZAのご来店ありがとうございます。投稿では店内デザインの紹介、料理やワインの詳しい説明、数々の素敵な画像を投稿いただきありがとうございます。今後もESPRIT C.KEI GINZAらしい料理、ワイン、サービス、雰囲気を提供してまた来たいと思っていただけるようなレストランを目指してまいります。お食事の機会ございましたらまたのご来店スタッフ一同お待ち申し上げております。

2025/06/10 更新

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