takaboさんが投稿したレフェルヴェソンス(東京/表参道)の口コミ詳細

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博士のグルメリポート

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レフェルヴェソンス表参道、乃木坂、広尾/フレンチ

1

  • 夜の点数:4.6

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.6
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2016/04 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.6
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

ここに来るために名古屋から来ましたと彼女は言った

彼女とは私の妻のことだけど。表向きはこう。学会に出席するために東京に来て、シャングリ・ラに宿泊し、夕食をレフェルヴェソンスで取った。しかし事実はこうだ。レフェルヴェソンスで食事をするためにシャングリ・ラに宿泊しついでに学会に出た。そしてその行動は正解。こういう店で食事をすると、「愛する人」と「高級レストラン」で「美味しい食事」をすることが素晴らしいエンタテイメントであることをあらためて実感させられる。

東京駅に至近のホテル、シャングリ・ラからタクシーで20分。行き先を告げると、おそらく何人ものお客を運んだであろう運転手は慣れたもので迷うことなく閑静な住宅街へ。店の前の細い路地は何台ものタクシーで混雑していた。そのヘッドライトの中、石の壁に浮かび上がるL'Effervescenceの文字が、まだ見ぬ出会いの予感を醸し出す。ミニマルな装飾のアプローチを入り予約の旨を告げると、今夜のドラマが幕を開ける。照明を落とした落ち着いた店内は、広く、そしてお客で一杯だ。楽しく食事をする人々の会話が柔らかい波のように空間を満たしている。その波の中を沢山の給仕さんたちが優雅に泳ぐ。そんな雰囲気。

リコンファームの電話の際に、妻がアルコールがだめなことを伝えてある。金色のお猪口に、日本酒と白ワインをブレンドしたウェルカムドリンクが注がれる。妻は一口含んで残りは私が頂く。つまりここは少し減点。塩とオイルのオリーブ2種がおつまみ。ドリンクの注文では私がワインペアリングを、妻はノンアルコールのペアリングをオーダー。ここでは予約係から妻の事情を聞いているスタッフが対応したので、了解しているもよう。アミューズの品にアルコールが使われているものがあるので、それも対処する旨の説明がなされた。この先、料理の合間の会話でも、スタッフに話した内容が、他のスタッフにもその情報が伝えられており、感心させられたことがあった。情報の伝達が常に機能しているとは言えないまでも、スタッフ数が多いからこそ、そういった細かい気配りの重要性が認識されているのだろうと感じた。また、自分たちの務めている店は一流なのだという矜持が、この先の会話でも感じられることがあり、それは客にとっても気持ちの良いことである。

別オーダーの最初のシャンパンを除いて、ワインのペアリングはワインが4種、そして何と日本酒が4種であった。如何に和を取り入れたフレンチであるかが分かるというものだが、個人的には、ワインを増やして、驚きの日本酒はもう少し少なくても良いと思う。ノンアルコールのペアリングも驚きのラインナップで、料理に使用した食材の出汁を使用したカクテルなどオリジナリティ溢れるものが多かった。だが必ずしもそれが美味しいとは限らず、シンプルなジュースの中に、たまに驚きのドリンクを出す程度で良いのではないかと個人的には思った。

さて、今宵のメニューは(この店のメニューはお任せの1コースしかない。もちろん苦手な食材には対処してくれる)「おもいがけない美しい出逢い」と題されたコース。

鮑、からすみ、紅芯大根、アーモンド、ポンカン、お酒 泡の中にひそむ鮑とからすみが美味な一品。見た目もエレガント。

アップルパイのように#23〜イノシシ、桜、セロリラブ 「わたしたちのアップルパイ」と題された生江シェフによる解説文とともに供される。イノシシの肉も臭みがなく滋味深いものであった。

パンとペーストが出される。ペーストは豆腐とサワークリームとオリーブオイルで作られたもの。ユニークだ。

上昇〜上り鰹の昆布締め、栄螺と黒にんにくのエミュルション、紫蘇の葉と花、コンブチャで発酵させたセロリと発酵乳 大変美味しい一品であった。とても和風。

定点〜蕪とパセリ、キントアハム、ブリオッシュ 有名なスペシャリテ。季節毎にもとの蕪の味は変わる。その蕪に合わせて味付けを替えるのではなく、あえて同じ味付けにすることによって、季節毎にこの料理の味が変わるのだと言う。4時間ほどの丁寧な火入れがなされる。

陽だまり〜甘鯛のポワレ、たけのこ、縮緬キャベツ、木の芽 この日の1−2を争う美味さだ。

山風〜蛍烏賊と山菜たち、はまぐりと長葱のジュ、発酵クリームとマイクロトマト 目の前でソースが注がれる。

安らぎと〜ちいさな茶碗蒸しと雉のコンソメ、しじみのジュ、桜の花 フレンチで茶碗蒸しとは! それにしても美味しい。

メイン料理の前にお好みの柄のナイフを選ぶ。

南から始まる〜今帰仁アグー豚を薪で、沖縄ヨモギのジュとシャンピニオンのピュレ、菜花とアミガサ茸 アグー豚の原種を使ったステーキ。原種は珍しいらしい。脂まで臭みのない美味しいものであった。

西と東と〜チーズたちあるいはお野菜たち チーズは4種。妻が選んだサラダの方は、一つずつの生産者の名前が記された解説文が添えられた。

緑の山〜空豆のクレームと桑の実のコンフィチュール、トンカ豆のアイスクリーム 素材の味が生きているデザートだ。

情熱のちいさな赤〜ビーツのソルベ、ブルーチーズのムース、テリーヌショコラ これも素材の味が感じられる美味しいデザート。

アルコールとノンアルコールのペアリングをオーダーしたため、その沢山のドリンクを運び、解説をしてくれたのはソムリエの竹内さん。名札にはTAKEと書かれている。この店では名札は愛称で記されているのだという。

ミニャルディーズ&お薄 小菓子と共に供される抹茶はテーブルサイドで外国人のZACさんが点ててくれる。これもまた楽しい余興である。

コース料理 ¥19,440x2、グラスシャンパン ¥3,600、ノンアルコールカクテル ¥1,200、アルコールペアリング ¥14,000、ノンアルコールペアリング ¥3,500、サービス料10%合わせて約68,000円のディナーであった。

  • ウェルカムドリンク

  • シャンパン

  • オリーブ

  • アミューズ

  • ワイン1

  • アップルパイ

  • パン

  • ワイン2

  • ノンアルコール1

  • 日本酒1

  • スペシャリテの蕪

  • ノンアルコール2

  • ワイン3

  • 甘鯛

  • ノンアルコール3

  • 日本酒2

  • 蛍烏賊

  • 茶碗蒸し

  • ナイフを選ぶ

  • ワイン4

  • アグー豚

  • ノンアルコール4

  • 野菜

  • チーズ

  • 日本酒3

  • 日本酒4

  • デザート1

  • デザート2

  • 抹茶を点てる

  • お薄と小菓子

2019/01/25 更新

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