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先付け
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お造り（鯛、マグロ、シマアジ）
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シマアジの炙り、胡麻ポン酢だれ
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椀もの
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椀
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鮎の塩焼き＆干物withウルカ
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タコ焚いたん、アナゴ牛蒡巻き、笹の中はしめ鯖鮨
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鱧鍋
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〆のお新香
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家内と二人で夏休みで京都に２泊の京旅行に出掛けました。
家内が事前に食べログで評価の高い所を探して大神さんを予約。 扉を開けると誰も居ない綺麗な檜のカウンターに、ご主人のぎらりと光る眼差し、それと黙々と仕込みをする若衆に期待が高まる。
初めての場所はちょっと緊張するけど「お待たせしたすみません、今用意しますからぁ」とご主人の明るく気さくな言葉に場が和む。
まずは先付け。早速、旬の鱧、梅のソース添え茗荷の香りが良いねぇ、それとトウモロコシのソースにウニの冷製の一皿。冷やしたトウモロコシのソースの甘い香りとウニの甘さがマッチします。
次はお造り。鯛はシコシコの歯応え。自分で釣る鯛でもここまで食感を味わう事は出来ないよなぁ。隠し包丁が効いていて丁寧な仕事を感じさせてくれます。中トロも同じく隠し包丁、中トロって結構スジが多いことあるけど、こうしてくれると口当たりがいいね。
驚いたのはシマアジ。皮を引かずに皮をさっと炙り、これに胡麻ポン酢、紅葉おろしを合わせたタレ。シマアジの皮からは香ばしい香り、ここでも包丁技が効いていて、細かく包丁が入っている事で香ばしさが引き立つとともに、食感にも変化がでるみたい。なるほどシマアジもこうやると良いのね。勉強になりました。今度釣ってきたときはやってみよう！
ビールを飲み干し、ここから冷酒、京都の地の酒を頼みました（名前忘れたぁ。）
冷えた皿が続いたので、ここで温かい椀もの。確か、レンコダイってご主人が言ってたっけなぁ。レンコダイってアマダイの外道で釣れる魚という印象しかなかったけど、しっかりした主役になっていました。カツオの出汁が効いていて酔い始めの舌に心地よい味わい。ああ、ほっとする一杯だね。
それにしても供されるお皿、お椀の綺麗なこと。このお椀は京漆器かなぁ。ここにもご主人の気合いが感じられます。
さらに料理は続きます。次は旬の鮎。料理の前に若衆が「これを料理します！」と活きている鮎を見せてくれた。
生きの良い鮎を贅沢にも塩焼き、それに鮎を一夜干しにしたもの、それとうるかを合わせてあって、鮎尽くしの一品。鮎の塩焼きは熱々、ホクホクで爽やかな夏の香りが感じられる一品、こんな美味しい鮎の塩焼きを食べたのは初めて！ 蓼酢も酢の感じがまろやかで鮎に合います。
一夜干しは干して鮎の旨味が凝縮され、一塩がこれまた効いていて酒が進むわぁ。うるかが乗っていてこれまた珍味。鮎の色々な味を楽しめる一品ですね。 添えられているのは湯葉と確かトマト？のジュレだったかなぁ。口の中の鮎の脂をリセットしてくれて、鮎との相性は中々ですね。
お次は焚き物。タコやカボチャ、牛蒡のアナゴ巻きなどちょっと関東風。笹に包まれたしめ鯖鮨がアクセントかな。
さらにさらに料理は続きます。
次は旬の鱧の鍋。カツオの出汁が効いていて、その中に秋の香りが・・・なんと松茸。旬とはしりの両方を味わえる貴重な鍋。こんな贅沢をしていいのだろうか。。。それにしてもご主人凄すぎます。仕込みが相当たいへんなんだろうな。
それはそうと、我々以外にお客さんが来ない。なんでも他に２組お客さんの予約が入っているそうだが、１組は予約時間の３０分遅れでキャンセルの電話、もう一組は電話すらこないという。これだけの料理を出すには材料だけでなく、仕込みも相当時間を掛けているだろうに、ひどい客がいるものだ。「よくあるんですよ・・・」とご主人は堪えていたが、やるせないだろうなぁ・・・。
さらにさらにさらに料理は続きます。
今度は和と洋の融合。ポテトのとろんとしたソースとサザエ、煮こごり風のジュレがかかった一品。それとズッキーニが入った椀もの。ああ、この辺りになると酒が回ってきて料理を良く覚えてない・・・美味かった事しか。
相当お腹が一杯になってきた。一方の家内はかなり食べてきたのだが途中から昼の暑さで熱中症のようになりダウン。この辺りから食べられなくなってしまいました。
最後に炊きたてのご飯。鱧、タコ、生姜、（あとなんだったけなぁ？もう１つあったはずなんだけど）から１つを選んで焚いてもらう。最初が鱧なら最後も鱧ということで鱧ご飯にして頂きました。さすがに食べきれずにおにぎりにしてもらいお土産。（家内もホテルで休んでいたら回復して夜中に鱧おにぎりとお新香を頂きました。）
あああ、これで一人１万円ちょっとなんて信じられません。ご主人との会話も楽しいし、若衆はひたすら桂剥きや仕込みをしていて、やる気と気合いと旬の食材とおいしい料理と全て味わう事ができる最高のお店でした。
京都に来たときはまた来よう！
おしまい。