蔘鷄湯(サムゲタン)は日本でもすっかりお馴染のポピュラーな料理ですな。
韓国に行くと何処でも見かけるスープ料理で、専門店も沢山あります。
丸のままの若鶏にモチ米の他に高麗人参、ナツメ、栗、松の実、ニンニクなどの薬膳を詰めて煮込むので滋養効果が高く、韓国ではもっぱら「夏の料理」とされています。
暑くて体力が落ちた時に食べる料理、ちょうど日本の「ウナ丼」のようなカンジですね。
韓国中で食べられるし、専門店、有名店も沢山あります。
1番有名なのはソウルの鍾路区にある『土俗村』(トソッチョン)というお店でしょうかね。
ワタシも以前行きましたが、とにかく終日行列が絶えないお店です。韓国人だけではなく日本人、中国人などが長蛇の列を作っているのにビックリしました。
韓国で日本で、蔘鷄湯はいろいろ食べましたが、ワタシ的に1番のお気に入りは有名店でも専門店でもなくって、ココ韓国釜山の国際空港「金海空港」の国際線出発ロビー2階にある韓国料理レストランの蔘鷄湯なんです。
いかにも空港のレストランってカンジの店、韓国料理だけではなくってソバやウドンなんかも出すお店ですが、何故か、何故なのかココの蔘鷄湯が1発で気に入っちゃいました。
以来、釜山旅行の帰りには、飛行機に乗る前に必ず食べてます。
蔘鷄湯という料理、専門店や有名店で出されるヤツは確かに豪華です。豪華と言っても内容がガラっと変わるって言うんじゃなくて、中に入る薬膳の量が増えたり、高麗人参が高価なモノになったりです。それを長時間煮込むんでしょうな、スープもけっこう濃厚です。
しかし、ワタシ的に蔘鷄湯のスープはあんまし濃厚過ぎても良くない。薬膳の具もそんなに沢山要りません。ワリとアッサリめな蔘鷄湯が好きなんです。
デモ、テキトーに作っている店もあって、そーゆーところのはアッサリと言うより薄いです。
それではイケません。
アッサリなんだけど味は濃厚で、米や薬膳も適量、鶏肉は柔らかくスプーンだけで骨が簡単に外せるというヤツがワタシのタイプでして、韓国滞在中の暴飲暴食で疲れた胃腸を優しく整えてくれるご馳走なんです。
塩味はついていないので、自分好みに塩やカクテキのタレで味を調整出来るのもいい。
相方も大好物で、帰国の朝はホテルで何も食べずに、ちょっと早めに空港に行ってコレを食べるのがワタシ達の定番です。
とは言っても、やっぱし空港の「なんでもレストラン」で出てくる蔘鷄湯ですから、韓国人に言わせれば「あんなのはダメだ」っていうカモ知れないし、もしかしたらパック詰めのヤツかも知れません。それでもやっぱし好きなんですな~。
韓国人の友人で、来日すると真っ先に「リンガーハット」のちゃんぽんを食べに行くヤツがいますが、ちょうどそんなカンジなんでしょうな~。