『稲荷町にあるグレートなお米屋さん。』asakusa777さんの日記

日本人である以上、美味しいご飯、ツヤツヤ炊きたての銀シャリを嫌いな人っていませんよね？
食べログに出てくるような美味しいレストラン、素晴らしい料理はいろいろありますが、美味しい銀シャリを食べさせるお店って極めて少ないと思いませんか？
一流の料亭や旅館だと、新米の時期に炊きたてのご飯、土鍋炊きのご飯等を出してくれたりしますが、ワタシはいつも「う〜ん？」ってカンジなんです。
今まで食べたご飯で一番美味しかったのは、15年くらい前に京都の嵯峨野の料亭で懐石の最後に出してくれた土鍋炊きの銀シャリでした。
まだ夏真っ盛りだったので、お米は九州地方のミルキークィーンだと言ってましたが、アレにはビックリしました。あまりの旨さに腰を抜かしたモンです。
なんとも高貴な香りで、モッチリと甘く、もうトンデモナく旨くって、最初の一杯はオカズなしに白米だけでイッキに食べちゃいました。
以来、取り憑かれたように自宅でアレを再現出来ないかいろいろ試しましたが、アレほど旨くはなりません。
それから毎年のようにそこへ行って食べましたが、悔しいくらいに旨いですな〜。
「プロの一手間」って、それによって料理がビックリするくらい旨くなりますが、その方法ってなかなか教えてくれませんな。
何時聞いても「丁寧に作ってるだけです」って言うだけですから。
ただ、「水」の旨さが炊き上がりの米の味を大きく左右する事は間違いないようです。
その料亭も近くにものすごく美味しい水が湧いていて、料理全般にその水を使うそうですから。
こればっかしは都内では無理な条件です。東京の水道水の味は絶望的ですし、例えミネラルウォーターを洗米から使っても所詮はミネラルウォーター、一度殺菌のために沸騰させてますから水本来の旨味は壊れてしまってます。

まあ、無いモノねだりばかりしていても仕方ないので、自宅で食べるご飯には出切る限りのコトをしましょうか。
そこで、お米です。

【稲荷町 相沢米店】
ウチがいつもお米を買うお店です。
ココはスゴいお米屋さんなんですよ〜。
店主の相沢さんは5つ星お米マイスターさんです。
お店には日本全国から選び抜いたお米が常時50種類以上揃ってます。
買いに行くと、「今イチオシの米は何？」とか「今回はモッチリ系の甘いヤツ」とか、「今回は少しシャープなヤツ」とか言っていろいろリクエストするのですが、店主の相沢さんはとても嬉しそうにアレコレと考えて選んでくれます。
また、お米の話だけではなくて、お米の砥ぎ方、その米に合った水加減や漬ける時間、炊き方、土鍋の手入れの仕方なんかも教えてくれます。当たり前だと思っているコトでも改めて聞いてみると以外な発見があるモンですよ〜。
今回教わったのは土鍋の洗い方です。
「土鍋の寿命が短いんだよね〜。もっと高級品にしないとダメなのかな？」って言ったら、「ひょっとしてスポンジなんかで洗ってないですか？それはダメです。土鍋を洗うにはタワシがイチバンです。タワシで優しく洗って下さい。タワシって椰子ですから、微量のヤシ油が出るんです。それが土鍋を上手いコト保護してくれるんですよ〜。」とのコトでした。

サテ、今回買ったお米は『佐賀県白石産 にこまる』っていうお米です。
「モッチリ甘くて噛めば噛むほど味が出るお米」というワタシのリクエストに店主が選んでくれました。
このお米、田んぼにタップリとミネラル塩を入れて育てた「塩米」なんだそうです。こだわってますな〜。もう楽しみで仕方ありません。
この店の最上級のお米は、「魚沼産コシヒカリ」の中でも希少価値の高い水沢集落産の『沢田米』というお米です。
ホントはソレを買いたいです。デモ、ソレを食べちゃうともうソレ以上は無いワケですから、次からどうすればいいか解りません。なので、毎回買おうと思うのですがまだ買った事がありません。
何か特別の時のためにとっとこうと思ってます。
よく、「地球滅亡の日には何を食べる？」って質問あるでしょう？
ワタシならこのお米ですな。「相沢米店の沢田米」と答えます。

このお店、買いたいお米を1キロから売ってくれます。しかもその場で玄米を買う分だけ精米してくれるので、いつ行っても精米したてのお米を少しづつ買えます。
お米は精米してからみるみる味が落ちるので、家に精米機が無いのであればココで精米したてのお米を少しづつ買うのがいいですよ〜。

そして土鍋も重要です。どんなに炊飯器が進化しても土鍋炊きには絶対に叶いません。だいたい1年くらいで買い換えるのでかっぱ橋道具街で物色します。今回はワリと四角っぽいヤツを試してみる事にしました。

オッサンなのに米屋に行ったりご飯を炊くのが好きってヘンでしょ〜？
デモ、こればっかしは相方には任せられません。