『「鈴木雅之クリスマスディナーショウ」にオッサン2人で行く場合、、、。』asakusa777さんの日記

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(主に)浅草の良い店美味しい店メモ(現在レビュー活動を物凄くスローペースで再開中です)

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日記詳細

お付き合いで「クリスマスでな~ショウ」に行っちゃいました。
お台場の「ホテル日航東京」の大広間で行われた『鈴木雅之クリスマスディナーショー』です。

ワタシ、このテの歌謡曲にはサッパリです。
普段ロックやブルースばっかし聴いていて、最語に行ったライブは数年前に行ったラスベガスのハードロックホテルでやっていた『サンタナ』か、あるいは武道館の『エリック・クラプトン』ですから。
知り合いからチケットを頂いて、っていうか、断りたくても断れない相手だったので大喜びしたフリだけして頂戴しました。
こーゆーのって、興味がある人や好きな人にはタマらないのでしょうね~。
なんてったって1席4万円ですから。
「まあ、メシ付きだからいいジャン。タダメシ喰えると思って行こうよ。」と、同じくチンプンカンプンでとまどっている仕事仲間
と2人、オッサン2人組みにはとても似つかわしくないクリスマスのオーナメントでキラキラの日航ホテルに行きました。

広い会場、そこかしこにムードを盛り上げる装飾、各テーブルには薔薇の花びらとアロマキャンドルが配置されています。
「お飲み物は?」と聴く女性スタッフに「焼酎のお湯割りを、、、」と言いかけた仲間のスネを思いっきり蹴飛ばして「シャンパンをクダサイ」というワタシ、周りには着飾ったカップルばっかしの中、とんでもなく浮いてるワタシ達です。
客の年齢層もワリと高めですな。まあ、自ら進んで4万円も出してくる人達ですから、ソリャそうですよね。女性が持ってるカバンは殆どがエルメスのバーキン、この一晩だけで軽く50個以上のバーキンを見かけました。
ディナーはフレンチのコースです。まあ味より雰囲気、内容より見てくれ重視の料理なので特筆すべき点はありません。
小一時間かけてディナーを食べ終わる頃、ライブの始まりです。

本人がステージに登場、「ああ~、昔チャネルズとかいう顔を黒く塗ってた人達のウチの1人だね」という仲間、3回くらいチャネルズって言った時に、もういよいよガマン出来なくなった隣に座っていたオバチャンから「シャネルズですっ!」と叱られてましたな。
ステージのライトがキラキラして眩しかったのと同じくらいに、そのオバチャンが首に何重にも巻きつけてる真珠のネックレスも眩しかったのを覚えています。
しかし、こうして聴いてみるとケッコウ聴いたことある曲もあるもんですね。「想いを~、今~、届けたい~、、、」って歌い出した時は、「ああ、この曲は俺でも知ってる、、、」と仲間に言おうと思って横を見たら熟睡状態一歩手前だったので、再びスネにケリを入れて「こんな近くで観てるんだから寝るんじゃないっ!」って叱り飛ばしました。ハラも膨れて酔いも回ってきて、そこへ優しいバラードが続いたモンですから、まあ仕方ないと言えば仕方ないか。
しかし、終盤近くになって「チャネルズ」時代のヒット曲「ランナウェイ」を歌い出したら会場は割れんばかりの大盛り上がり。
「流石にこの曲はキミも知ってるだろう?」と横を見たら、すでに立ち上がってさっき説教されたオバチャンと手をつないで踊り狂ってる仲間がそこにいました。流石は熟女好きで鳴らした男だけのコトはありますな。お持ち帰りとか言い出したら殺してやろうと思いました。

しかし、こういった曲や歌手に興味が無くても案外楽しめるモンですね。
流石に年季の入ったエンターテイナーですな。
何より嬉しかったのは、彼って決して「イケメン」でも「いい男」でもないでしょ~?
顔なんかワタシよりもデカくって、どう見ても5頭身くらいです。
デモ、カッコイイんですな。
歌が上手いのはモチロンですが、あの見てくれでもなりきればカッコよく見えるモンなのですね。
50をとうに過ぎたオッサン、キザなセリフ、キザな仕草、デモそれが妙に板についていて、確かにカッコいいんです。
多くの女性ファンが熱中しているようですが、それも判る気がします。
コレはちょっと勇気が出ますね。
「俺もまだイケる」と思えてきます。1時間半のライブですっかり感化された仲間などは出口で売っていた6万円もする鈴木雅之モデルのサングラスをサッサと買い込んで、「明日から俺ヒゲ生やすわ」とスッカリその気です。

まあ、いろいろ楽しかったです。
コレでチケットをくれた人にも素直に感謝出来ます。
ただ、やっぱしこの時期のホテルのディナーショウにはオッサンとじゃなく相方と来たかったな~。


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