『初めての『初詣』』asakusa777さんの日記

皆様、新年明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。

サテ、ワタシは浅草に住んで長いのですが、「初詣」というものをした事がありません。
子供の頃、近所の友達と近所の神社に行った事はありますが、その目的は気になるあの娘が来るのを張り込んでいたからで、決して何かをお祈りしたり祈念したりするためではありませんでした。
「何で行かないの？」って言われる事も多いのですが、その場合には「何で行くの？」と聞き返したりするうっとーしいヤツなんですな、ワタシ。
信仰心が無いワタシにしてみたら、信仰心も無いのに行く人の気持ちが解りません。神道や仏教を信じてもいないし、普段はマッタク知らん顔してるクセに、正月だけお参りに行って「誰に何を感謝やお願いしてるの？」って思います。
この様な習慣は明治時代以降、鉄道会社が輸送客拡大の為に広めたと聞いてます。本来は「年籠り」と言って家長が氏神様が祀られている神社に大晦日の夜から元日の朝まで籠って祈願したというものです。そーゆー風に信者が厳粛な気持ちで行うのであればわかるのですが、今の初詣は単なる風習、もっと言えば単なるレジャーですよね。
だから、行きたい人は行けばいいし、興味ない人は行かなくてもいい、それだけのハナシなのに、「どうして行かないの〜？」なんて大袈裟に聞いて来るヤカラ（タイテイ親戚のオバチャン系に多い）には、「何で行くの？」と聞き返します。

ただし、今年は少し様子が違いました。
大晦日と言えば「ダウンタウンの笑ってはいけない」を観ることを何より楽しみにしているワタシ達ですが、アレってCMが多いでしょ～？だから放送をそのまま観るとけっこうストレスが溜まります。なので放送開始後2時間くらいしてからHDDで観ると思いっきりCMカット出来るからヒジョーに快適です。
なのでソレまでの間どうしようと思案していると相方が「そうだ、ワタアメ買いに行こうよ～」って言い出しました。ワタアメは相方の大好物で、大晦日から浅草寺の境内には無数の出店がよりどりミドリ状態です。
タコヤキ、焼そば、お好み焼き、かるめ焼き、鮎塩焼き、牛串焼き、豚串焼き、焼き鳥、焼きトウモロコシ、あんず飴、リンゴ飴、ワタアメ、ベビーカステラ、チョコバナナ、おでん、みそおでん、磯辺焼き、ジャガバター、ジャンボフランク、いか焼き、モツ煮込み、とん汁、貝焼き、おやき、ソースせんべい、ホットドック、博多ラーメン、甘酒、七味唐辛子、、、、、
大晦日から正月にかけての浅草寺は、無数の出店が織りなすお祭りフードのバイキング状態です。
中には海の家みたいな座って飲み食い出来る店もあって、そこで飲むワンカップの熱燗が旨いんだよな〜。
熱燗飲んであったまって、相方もお気に入りのワタアメをゲットして、「さあ、では帰ろうか。ガキ使始めるのにイイ時間だよ」と言ったら、「せっかくだから初詣して行かない？今なら空いてるし、人生初体験もいいんじゃない？」と相方が言いました。
まあ、確かに此処にいてワザワザしていかないというのも大人げないよな〜。まだ時間は31日の夜の7時30分、確かに境内は既にスゴい人出だがお参りしている人は殆どいない。そりゃそ〜だ。なので行列大っキライな我々には絶好のチャンス、さっそくチャッチャと初詣するコトにしました。ま、初詣の前倒しですな。

「浅草寺」とはその名の通り『お寺』さんです。寺院とは仏教徒がそこに住んで教えとやらを勉強する所です。なので「家内安全』とか「無病息災」なんかをお願いするにはあんまし向きませんな。ソレはやっぱし隣の「浅草神社」の出番なのですが、この神社は可哀想なくらいに存在感が薄いです。この二つは元々一つだったのですが明治時代の神仏分離で別々になりました。境内のセンターにド〜ンとそびえる浅草寺の本堂と比べ、境内の隅っこにこじんまりと佇む浅草神社、確かに影は薄いです。デモ、有名な「三社祭」はこの浅草神社の例大祭なので、もっとコッチにもスポットライトがあたってもいいと思います。
行ってみたらやっぱし影薄〜い。出店と人出で賑わう浅草寺本堂周辺とは対象的に薄暗くて人もあんましいません。
初詣なんだからあくまでコッチがメイン、浅草寺はサブのハズなのに、きっと初詣客で賑わう正月もあんましかまわれないんだろうな〜って思うとガゼンお賽銭をフンパツしてあげたくなっちゃいます。
サテ、これでなんとか初詣初体験もつつがなく終了です。
信仰心も無いのに勝手なコトをお願いして、この方がよっぽどバチ当たりのような気もしますが、元々信じてないのだからバチも当たりませんな。
皆さんも浅草寺に起こしの際にはゼヒ浅草神社も覗いてやってクダサイね〜。狛犬がナカナカの怖い顔ですよ〜。