asakusa777さんが投稿したキュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ(東京/都庁前)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

(主に)浅草の良い店美味しい店メモ(現在レビュー活動を物凄くスローペースで再開中です)

メッセージを送る

この口コミは、asakusa777さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

閉店キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ都庁前、西新宿、西新宿五丁目/フレンチ、レストラン

1

  • 夜の点数:2.5

      • 料理・味 2.0
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 3.0
      • |CP 1.5
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2016/02 訪問

  • 夜の点数:2.5

    • [ 料理・味2.0
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.0
    • | CP1.5
    • | 酒・ドリンク4.0

【新宿】 「トロワグロの素晴しき世界」は過去のものになってしまった。

この日はいつも確定申告の度に大変お世話になっている会計士の先生をご接待。
先生のご希望によりフレンチに行く事になった。
この時季のフレンチと言えば「黒トリュフ」、と来ればこの店を真っ先に思い付いた。
7年前に初めてこの店を訪れて、トリュフの美味しさと美しくファンタジーに溢れる多くの皿に感動させられた。
その後何度か利用したが、4年前に来た際にはなんだかおざなり感溢れる普通の料理にガッカリさせられて以来、この店には来ていない。
だが、「黒トリュフとなればまたトロワグロの素晴らしきファンタジーの世界を楽しめるんじゃないか?」との一縷の期待を胸に向かった。

先ずはグラスのシャンパーニュで乾杯、その後のワインは多くのワインを少しづつ楽しめる「デギュスタシオン」でもらった。
料理はフルコース。
7年前のような黒トリュフ専用のメニューは無くて、通常のフルコースに黒トリュフを追加するシステムだった。
メニューのフルコースの料理の幾つかに「T」マークが付いていて、それには各2000円でトリュフを追加出来る。
せっかくなので「T」マークの料理全てに黒トリュフ追加をオーダーしたが、やはりイヤな予感を禁じ得なかった。
「なんで黒トリュフをメインに組み立てられたメニューが無いんだ?」
で、実際出された料理には、やっぱし皿が進むに連れガッカリさせられた。
黒トリュフがホントにただの「追加トッピング」にしかなっていない。
もちろん、基本となる料理はトロワグロのフルコースなのだが、そもそもその料理に以前のようなファンタジーは感じられない。
凡庸な盛り付け、凡庸な味、凡庸な素材。
そこにスライスされるか刻まれるかした黒トリュフが添えられただけの連続。
これではトロワグロに来た意味が無い。
黒トリュフさえ使えば何処ででもお目に掛かれるようなつまらない皿の数々。
段々食べるのが苦痛になってきた僕だったが、先生は喜んでくれたみたいだったのが不幸中の幸いだ。

トロワグロもつまらない店になってしまった。
トロワグロ本人も本国フランスから遠く離れた日本の支店の事など、もう殆ど気にもしなくなっちゃったのかな。
僕達が最初に来た際に感動させてくれた料理人も他の店に移ってしまったと聞いた。
まばらな客入りやオープンキッチンの中で私語ばかりで遊び半分のような雰囲気で作業していたスタッフ達の姿にこの店の凋落ぶりが現れていた。
「もうこの店に来る事はないな」そう思いながら店を後にした僕だった。


(2013,12月)

2013年大晦日、相方の指示の元に大掃除を終わらせて、「サテ、夜は酒を飲みながらダウンタウン観ながらノタ〜っと年を越すぞ〜」と思っていたら友人から忘年会のお誘いの電話。
この友人とは今年なかなか会えなかった。「フレンチとワインで静かに最後の忘年会をしよう」との事、まあタマにはそーゆー年越しも良いかなと思い相方と出掛けました。

ミシュランスターホルダーのトロワグロ、その絵画のような美しい料理に魅了されて3年前に来て以来何度か利用したが、この日は大晦日という事もあってメニューはコース1種類のみ、選べるのはワインだけだ。
仕方ないとはいえイヤな予感、以前、やっぱしそれまで気に入って利用していた恵比寿のガストロノミー ジョエル・ロブションに12月に行ってクリスマス限定メニューにゲンナリさせられて以来、そのレストランには行く気がしなくなってしまった。
おざなりで手抜き感満載、普段は素晴らしいレストランなのにやっつけ仕事のオンパレード、「ロブションもとうとうこうなったか。これではロブション風の料理を出す普通のレストランだ」と思い、それ以来行ってない。
その代わりとなるのがトロワグロだったが、この日の限定メニューの料理の数々は、、、やっぱしダメだった。

気合が入っているかどうか、それは盛り付けに現れる。
ファンタジーが無い、ストーリーが無い、普段と比べて酷く雑だ。
市場が休み、だからこそ気合を入れて欲しかった。
トロワグロはほぼ全ての料理を真っ白な皿に盛り付ける。
トロワグロは色とりどりの食材を美しく用いる料理が多いので、皿に色や柄は邪魔になる。
しかし、この日の料理はどれも凡庸、なので皿の白さがとても寂しく感じる。
良かったのは子牛のカルパッチオだけだった。それ以外は出て来るたびにガッカリさせられる料理ばかり。
とうとう最後には男性スタッフに「なんだ、この手抜きは?」と文句を言ってしまった。

来る日が悪かったと言ってしまえばそれまでだが、そーゆー日こそウデの見せ所ではないのか?
おざなりなやっつけ料理を平気で出すようではロブションと変わらない。
2013年の締めくくりの食事はとてもガッカリしたものになってしまった。


(2011,1月)
何もすることがない正月休み、俺はカウチに根を生やし「のた~」っとFOXチャンネルの「24」一挙放送を観ていた。
すると、トツゼン携帯が鳴った。
かけて来たのは正月休みを海外で過ごしていた社長だった。
それまで、カウチにダラーっと座っていた俺はそれを見た瞬間「ぴょん」と飛び上がり着地と同時に正座して電話を取った。

「あ~~~、ワシじゃ、社長じゃよ、うおっほん。」
「ははーっ、これは社長様、新年おめでとうござりまする~。」
「ウム、おめでとう。」
「海外はいかがですか~?ゴルフの首尾は上々でございますか~?」
「ウム、ショットはいいのじゃがパットがイカン。なかなか穴に入ってくれんのじゃ。」
「それは悪い穴ですな~。今度埋めておきましょう。で、何用でござりましょうか?」
「ウム、実は今日の夕方帰国するのじゃが、出迎えがないとヒジョーにサビシイ。出迎えと自慢話をする為のレストランのリザベ~ションを頼みたいのじゃ。」
「ははーっ、かしこまってたてまつってそのように致しまする~。」
「ウム、良きにはからいたまえ、ウム~~~、ガチャン。」

電話を終えるやいなや、俺は携帯を床に叩きつけて「チキショー、このタコ社長ーっ!せっかくの休みだっちゅーのにそんなことで呼び出すんじゃねーよっ。しかもレストランだとーっ?三が日のレストランなんてそんな急に取れねーっつーのっ!」と、ひとしきり毒づいたが、なんとかこのレストランが予約出来たので一安心、空港まで社長を迎えに行き、誰にあげるのかサッパリわからん土産の山をトランクに押し込み、それでも入りきらないヤツを2~3個投げ捨てて新宿のハイアットリージェンシーに向かいました。

このレストランに行くのは初めて、モチロン評判は聞いていたのだがロブションやトゥールダルジャンと比べて些か軽いカンジがするトロワグロは、「せっかくのフレンチならヤッパシ重厚感がなくっちゃね~」と思って敬遠していた。
が、しかし、それが大きなカン違いであったと思い知らされる事となった。
「コレは料理であると同時に最高級の絵画だっ」というのが感想。
海外での自慢話をひたすらしゃべり続ける社長の言葉は俺の耳を右から左へとスルーして、この素晴しい料理の世界にカンペキに引き込まれてしまった。
特に、ウェイーターのフランス人がさも自慢げに持ってきたプレゼン用の黒トリュフ、この色、ツヤ、香りといったらそれはそれは素晴しく、「この最上級のトリュフをフンダンに使ったトロワグロのワールドを存分にお楽しみクダサ~イ」の言葉で、もう社長などどーでも良くなってしまった。

黒トリュフを使った料理はどれも筆舌に尽くしがたく、俺程度の文章力では表現しきれないので控えるが、特に「トリュフ 栗のかけらと共に」「アンディーブフラワー」「トリュフのディスクを乗せた帆立貝」などは感動で言葉も出ない。デザートにまでトリュフのアイスクリームである。「明日の体臭はきっとトリュフの香りがするんだろうな~。」なんて考えながら貪り食ってる俺を見て、「ワシも若い頃はそれぐらい食べれたモンじゃよ~。」とミョーにご満悦の社長もフランス人ウェイターのどこから見ても「ミエミエ」なお世辞に上機嫌である。

トリュフ以外の料理でも、やはりトロワグロは非凡であった。
鮟鱇のロティー」は彼のスペシャリティーの1つだが、今まで和食として食べたどのアンコウよりも旨かった。グレープフルーツとサフランのソースとアンコウを合せるなんて和食の範疇ではムリだろうが、これが絶望的に合う。
牡丹海老とイカ バニラの香りのトマトウォーター」、トマトから出る水にバニラの香りをつけて海老にかける、この発想って普通では有り得んだろうが、これが海老の甘さと相まって極上の味へと昇華していた。

食後、カプチーノを楽しみながら社長が「どうじゃ?ワシの海外での武勇伝は?」というので、社長がしゃべった内容など何一つ覚えちゃいなかったが、「イヤイヤ、さすがわ我らの社長様でごじゃりまする~。感服いたしました~。」というと、「ウムウム、そうであろう。ヨシっ、ではバーに移って続きを聞かせてしんぜよう。案内せいっ。」ときやがった。
「ゲゲーっ、まだ解放されないのか~。」と思ったが、すかさず「ははーっ、ありがたき幸せ」と即答してしまうサビシサをデザートに噛み締める俺がいた。

今度はゼッタイ相方と来よう。このレストランはそーゆー時のためにある、そー思いながら延々と続く社長の自慢話を深夜まで聞いていた俺なのでした~。

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • 2018,2月

  • ここから2011,1月です ミッシェル トロワグロ

  • 黒トリュフ

  • 黒トリュフ 帆立貝

  • アンディーブフラワー

  • 「冬の黒トリュフに捧ぐ」

  • ここから2013,12月です。

  • 軽くスモークした子牛のカルパッチオとコンディモン

  • ファアグラのヴェロア

  • 帆立貝 小さな野菜のラケ

  • ラングスティーヌ

  • ブレス産ヴォライユのロティ トリュフバター

  • テート・ド・モアンヌの花びら

  • ドライフルーツとナッツのディムサム

2016/02/23 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ