ぽちーぬさんが投稿した田吾作(島根/益田)の口コミ詳細

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ぽち~ぬの伊能忠敬的食地図作成日記

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田吾作益田/居酒屋

1

  • 夜の点数:4.7

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.7
      • |雰囲気 4.7
      • |CP 3.9
      • |酒・ドリンク 4.2
1回目

2012/05 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.7
    • | 雰囲気4.7
    • | CP3.9
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

「居酒屋交響曲 第九番 梁山泊」

梁山泊というのは、『水滸伝』に出てくるお話。
日本では、「優れた人物たちが集まる場所」、
「有志の集合場所」という意味ですが、
何となくアウトローで豪放磊落な武闘派が
集結するイメージですよね。

さてこちらの田吾作さんは、まさに、
「居酒屋梁山泊」(太田和彦さんのお言葉)
という以外表現しようの無い、現代日本が生んだ
驚異の居酒屋では無いでしょうか。

島根の益田という失礼ながら観光するところが
なかなか思いつかないところにあります。
(ごめんなさい)
そんな街に梁山泊があると聞いて伺いました。
街から中心とは反対側へ歩いて行くと住宅地
があり、大きな池が現れます。
その池からはウシガエルの大きな鳴き声が。
こんなところにお店があるのか、と思ったところ
にありました。
まずは案山子さんがお出迎えです。

お店の中は木造りで立派です。
大きな階段を下りて行くとそこには水槽が
ありお魚がたくさんいる様子です。
とにかくこちらは建物の造りが大きい。
まさに豪放磊落です。
玄関から階段を下りていくと厨房があり、
その前にカウンタ席が。
今宵もカウンタ席に座ります。
カウンタの前に大皿料理が6種類。
いかにも田舎のお惣菜系郷土料理が
山盛りになっています。
何を頼もうかと考えているとところで、
突出しが供されます。
その大皿から少しづつ全部盛られています。
これは素晴らしい。
まずはビールでのどを潤してから、一口
料理を頂きますが、実に素朴で美味い。
フキの煮物やタケノコの酒粕煮など、
いかにも郷土の田舎料理です。

厨房の中では、他のお客さんの料理で
お忙しそう。ふと上を見上げると弥栄の
どぶろくの文字が。
弥栄とはこの近所の地方の名前で、どぶろく
特区としてどぶろくづくりが盛んとのことです。
ここは当然それを注文し、一口飲むと、
これはうまい。良くできています。

さてここからが本番。
名物の「いかの活造り」を頂きます。
ちょうど今日入ったところでした。良かった。
いかは透き通っており、まだ動いています。
氷とのコントラストがとてもきれいです。
一口食べてビックリ。
身の部分は甘く、ゲソや内臓はコリコリです。
このように新鮮なイカは初めてです。

他にもお魚を頂きたいので厨房の若い方
にお勧めを聞いてみます。
まずはかさごの唐揚げをお願いします。
これが、一度揚げられてストックされている
ものを2度揚げします。
大きな魚ですが白身のところはほこほこで、
外側はパリっとからからで舌触りが良いです。
頭から全部食べ、何も残りませんでした。

カウンタですので厨房を眺めつつ頂くのですが、
この厨房がまたアウトロー的造りなのです。
雑然として、これまた大きな造りで、その中を
若いご主人が動き回ります。
そしてお店の奥へ行くと、お花が整然と飾って
あり、造りの違う整然とした個室がいくつも
あります。
大正時代のような丸テーブルや座椅子の部屋
など落ち着いた趣きです。

さてお食事ですが、「さざえの造り」はこれまた
大きく新鮮。「豆腐」は地元の大豆の濃厚な味が
楽しめます。「地の冷やしトマト」も氷の上に
のせて頂きます。
地元の素材で田舎料理を頂くのは贅沢ですね。

その後もいくつか料理を頂きますが、このお供
は、お店のラベルのついた日本酒「田吾作」。
益田のお酒なのですが、スッキリ美味しいです。
地元益田のお酒というのが良いです。
今宵はこれ一本、4合瓶で行きます。

その後もいくつかお料理を頼み、最後に
「鯛の頭の煮つけ」をお願いしましたが、
これこそ武闘派そのもの。
とにかく大きな頭に大量のごぼうがついて
5人前かと思いました。
これが程よい煮つけのたれと絡まり、箸が
止まらず、骨を残してすべて食しました。

お店の方々は親切で、お店の成り立ちや
家族経営の変遷などをお伺いしながらお話
して、いよいよ帰宅です。
外は真っ暗で相変わらずカエルが泣いてます。

これは想像以上でした。
まさに交響曲のイメージ。
既成の概念を越え、交響曲に合唱が入った
あの大作を彷彿とさせます。
「居酒屋交響曲 第九番 梁山泊」
益田の郷土料理とお魚による居酒屋交響曲。
なんべんも味わいたい大作です。

  • 石見空港に到着です。

  • お店の入り口です。

  • お店の前は池。かえるさんがゲコゲコ泣いています。

  • お店には杉の玉が。

  • カウンタの前には大皿が並びます。

  • 大皿の種類はたくさん。

  • メニューにどぶろくの文字が。来てますね。

  • 大皿のふきの煮物が美味しそう。

  • お店の中は田舎のおうちみたいです。

  • 大皿料理を少しづつ取り分けて頂きました。

  • おからの料理も素朴。

  • 魚の種類も料理方法もいろいろです。

  • これが弥栄のどぶろく。実に良いです。

  • こちらはオリジナルブランドの日本酒。地元益田のお酒です。

  • こちらもオリジナルのおちょこで頂きます。

  • いか刺しです。これはきれい。

  • 生け造りなので超新鮮です。

  • いかやお魚はこちらの水槽で泳いでいます。

  • お魚のお刺身も新鮮そのもの。

  • サザエも新鮮でコリコリしています。しかも大きい。

  • この唐揚げが大きくてパリパリ。骨まで全部食べました。

  • お豆腐も大豆の味が濃密です。

  • 地のトマトも冷やして食べると美味しい。

  • 魚の肝も煮付けます。

  • 筍に少し酒粕の香りが。これが絶妙。

  • 店内はお花もあり、そことなく整頓され、良い雰囲気です。

  • こんなおしゃれなお部屋もあります。

  • こんな丸テーブルのお部屋も。

  • 座椅子の部屋もあり、部屋ごとに趣が異なります。

  • たいの頭の煮つけが超巨大でした。でも美味しい。完食です。

  • 暗くなったお店の看板です。ご馳走様でした。

  • 益田に来たら近くの三段峡へぜひ。広島県ですが(笑)

  • 舟に乗って滝つぼを見に行くことができますよ。

2012/08/19 更新

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