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1位
2回
2018/01訪問 2018/01/05
今年も正月特別献立、頂いて来ました。クエ、ふぐ、すっぽん、鮑、唐墨、干し数の子…絶品料理の数々…
日本料理の隠れた名店が、武蔵小山から蒲田へ。
予約の取れないお店になる日も近いです。
2018年1月2日、友人3名と訪問。
今年の外食始めは、やはりこちらから。
恒例の正月特別営業の訪問です。
武蔵小山から、こちらに移転しての初めての正月特別営業になります。
通常、『お任せコース』は、8800円(税・サ別)ですが、『新春特別献立』は、16000円(税・サ別)です。
豪華食材をおもいっきり使って、リミッターを外した衛藤さんが腕を振るってくれます(笑)
武蔵小山時代より、すべてがブラッシュアップされていて、お店もより落ち着いた雰囲気となり、お正月料理を頂くのにぴったりのお店になりました。
『新春特別献立』(16000円税・サ別)
まずは、お屠蘇代わりの日本酒、『鳳凰美田 ワインセル純米吟醸』で乾杯です。
この日本酒は、ワイン酵母仕込みで、葡萄の香りのする吟醸酒です。
【祝飯】
・鯛赤飯、焼き唐墨のせ…
もちもちのお赤飯の上に焼いてほぐした真鯛の身が乗せてあり、更にその上に自家製の炙った唐墨が乗せてある贅沢な逸品。
唐墨は、バーナーではなく、わざわざ炭火で焼いてます。
【付出】
・鮑の肝煮…めちゃめちゃ柔らかく煮た鮑に肝が和えてあります。
日本酒飲むっきゃないです。
・車海老…お正月らしく美しい。
・菜花…早くも春を感じます。
・干し数の子…戻すのに1週間掛かったそうです。
一般な塩数の子と歯応えが違います。
・田作り…丁寧に煮てあります。
・ちょろぎ…素揚げしてあります。
箸休めにぴったり。
・くわい煎餅…歯応えと香りが良い。
・すっぽん煮…生姜で甘辛に煮てあります。
美味しい。
・黒豆…丁寧に綺麗に煮上がっています。
【御椀】
丸雑煮…すっぽんのお雑煮です。
内臓からぺら(甲羅)までが、余すとこなく旨味が出ています。
【造里】
・天然とらふぐ…旨味の塊です。
・ふぐ煮こごり…上品な味わい。
白醤油か、透明で美しい。
・黒むつ…脂の乗りは、赤むつ(のどぐろ)に負けていません。
【揚物】
ふぐの白子と筍の天婦羅、蕪餡掛け…これ以上の贅沢な揚げ物はありません。
上品な餡は、繊細なとらふぐの白子の旨味を最大限引き出しています。
【焼魚】
真名鰹西京焼き、蕪添え。
程よく西京味噌に漬け込んだ、真名鰹が皮目をパリッと、身はジューシーに焼いた逸品。
※真名鰹の語源は、“真似”鰹、鰹の揚がらない瀬戸内地方で、鰹に見立ててこう呼ばれたとか。
鰹とは違う種。
【止め鍋】
クエのしゃぶしゃぶ、京水菜。
幻の高級魚クエは、お初でした。
11㎏超えの魚体だそうです。
店主が、目の前で丁寧にしゃぶしゃぶして取り分けて頂きました。
クエは、淡白ですが旨味がたっぷりで、身はプリップリで弾力があり、噛み堪えがあります。
クエに合わせた自家製のちり酢も爽やかな酸味で美味しい。
【食事】
・お吸い物…クエの骨から取った出汁を使った滋味深いお味。
・ご飯…羽釜炊きの魚沼産こしひかりです。
これはもう凄すぎます。
もっちりとして甘味があり、今まで食べてきたお米で、一番美味しいご飯です。
炊きたての香りに思わず泣きそうになりました。
ご飯のお供は、
・本鮪の赤身、中とろ、葱とろ…摺ったばかりの山葵の香りも良く、言うことありません。
・卵の黄身の味噌漬け…赤身と相性がぴったり。
・焼き海苔….焙りたてでパリッとしている厚い海苔です。
香の物は、
・赤蕪、山芋、山牛蒡、ちしゃとう(茎レタス)の糠漬け。
・昆布。
【菓子】
すべて女将の手作りです。
・和菓子3種、アイスクリーム3種から選びます。
自分は、苺の最中アイスクリームを頂きました。
パリッとした最中の皮も最高です。
・抹茶…お正月料理の〆は、店主の奥様が立てたお抹茶です。
頂いた飲み物は、
『琥珀ヱビス』(660円)
『奈良萬 (福島)純米生酒』(1合930円)
『春霞(秋田)特別純米』(1合1100円)
『知多ハイボール』(600円)
『ザ・ニッカ12年ハイボール』(860円)
普段のおまかせコースも十二分に美味しかったのですが、お正月特別献立は、とにかく贅を尽くした食材を使うのですから間違いありません。
おまけに武蔵小山時代のお正月特別献立より更にレベルアップしています。
鯛、唐墨、ふぐ、すっぽん、鮑、クエ…贅沢過ぎますね。
多分、こちらではなく、六本木や銀座にお店があったら、お値段も倍近くはするのではないでしょうか。
なのでCPは抜群です。
お聞きしたところ、今年の正月特別営業も満員御礼だとか。
年々予約が取りづらくなって来ています。
やはり武蔵小山から、蒲田に移転してしまいましたが、至宝と言って良い名店です。
年々極みに近づいています。
ごちそうさまでした。
2017年10月3日、友人と2名で移転後の初訪問。
日本料理の衛藤さんは、今年の春まで我が武蔵小山の至宝でした。
それが移転されると聞いて大ショック。
4月に閉店され、こちらに6月に再オープンされました。
武蔵小山時代、衛藤さんを訪問したのは、かれこれ7、8年前になります。
初投稿から、あれよあれよと、食べログのポイントも3.7を越えて、人気店になり、御正月の特別営業にも何度もお邪魔させて頂きました。
ご主人は、あの恵比寿の『賛否両論』の笠原将弘シェフと、新宿の『正月屋吉兆』時代の兄弟弟子です。
11年修業ののち、笠原シェフは、創作和食の道へ行かれ、ご主人は、正統派の日本料理『衛藤』さんを武蔵小山に構えられました。
それから、12年。
ご主人の地元の大田区蒲田へ移転されました。
お店の場所は、JR蒲田駅と京急蒲田駅の中間地点で、大通りの路地を少し入った所あり、落ち着いた佇まいです。
武蔵小山の時よりかなり高級感が増して、知っていると自慢できる“隠れ家”になりました。
店内は、入って左側に、4名用の個室が2室。
仕切りを外せば、8名の小宴会も可能です。
奥には、カウンターが7席。
あちこちに生け花や盆栽などが飾ってある落ち着いた雰囲気に、居心地凄く良いです。
頂いたのは、
おまかせコース(8800円)
武蔵小山時代の最後が、5000円でしたので、かなり価格が上がったようですが、雰囲気も食材もかなりブラッシュアップされていますが、CPは相変わらず素晴らしいです。
【先付】
・原木舞茸天婦羅…一品目から、いきなりの揚げ物にびっくり。
でも頂いてみて納得。
貴重な原木舞茸の天ぷらです。
舞茸本来の風味は、人工栽培の舞茸とまったく別物です。
食事の最初の味覚がまだ覚醒する前に、ぴったりの逸品。
・ワタリガニとお浸し…菊の花などで色とりどりに盛られて美しい。
ワタリガニ、味が濃いです。
春菊の飯(いい)和え…鮒鮨に使われているのお米を和えてあります。
【お凌ぎ】
新銀杏の飯蒸し(餅米)…十五夜の前日らしく、兎の器に盛られた蒸した餅米です。
甘味があって、もちもちしていて美味しいです。
【御椀】
御椀代わりの土瓶蒸しです。
松茸(ブータン産)、十分に香りが立っています。
今年は国産松茸が不作で、20万円/㌔もするそう。
焼いた甘鯛が入っています。
ふっくらとしていて、めちゃくちゃ美味しい。
粟麩も滑らかで良い舌触りです。
土瓶蒸し定番の薬味は三つ葉。
お水にも拘りがあって、白神山地の湧水を使っています。
元々日本は軟水ですが、白神山地の湧水は、超軟水で、昆布出汁が良く出るそうです。
【造里】
真鯛(石巻)…プリっとした歯触りです。
真蛸(石巻)…新鮮で甘みがあります。
鮪(長崎県壱岐)…ねっとりとした歯触りが心地良いです。
赤ほや(北海道産)…漬けです。
真ほやの8倍の甘味と旨味だそうですが、磯臭さはまったくありません。
日本酒のあてには最高に贅沢な逸品です。
【焼物】
赤むつ(のどぐろ)…土瓶蒸しの甘鯛もですが、衛藤さんでは、遠火の炭火でふっくらと焼き上げています。
脂が最高に乗っていて、言うまでもなく美味しいです。
【揚げ物】
秋刀魚が二種。
・肝ソース…サクッと揚がった秋刀魚です。
肝ソースは、やや苦みがあって大人の味。
・幽庵揚げ…白胡麻が香ばしい。
骨煎餅と枝豆が添えてあります。
【焚合】
万願寺唐辛子、里芋、茄子、赤オクラ(沖縄県産丸オクラ)…大変上品に焚いてあります。
かと言って、薄味という訳でもないので、日本酒に凄く合います。
【食事】
衛藤さんのご飯は、以前もとても美味しかったです。
より高見を目指し、銅製羽釜を使いたかったそうですが、ガスのバーナーの口に限りがあったので、前のお店では、断念していたとのこと。
今回の新しいお店では、厨房も広くなって、バーナーの数も増えたので、その夢が叶ったそうです。
有機栽培の魚沼産コシヒカリは、つやつやもっちりで、涙が出るほど美味しく炊けていました。
そしてご飯のお供は、茸の醤油煮の上にいくらの醤油漬けがたっぷり乗った小鉢です。
ご飯にぶっかけたら、そりゃもう…!
お味噌汁は、赤だしで、具は栃尾の油揚げと岡山ねぎ。
美味しいなぁ~。
【香物】
みずの実(ミズムカゴ)
昆布
きゅうりと山芋の糠漬け。
どれもさっぱりしていて美味しい。
【菓子】
・かりんとアイス最中…パリッパリの最中に入ったアイスクリームです。
かりんとうが練り込んであり、まるでカラメルの様な風味です。
友人は、
・栗の和菓子…季節の手作り和菓子です。
甘さを抑えた小豆と栗の風味が豊かに味わえます。
お味見で、
・味噌アイス、蒲田の黒豆の甘納豆の和菓子
レモンを入れると、レアチーズケーキ!めちゃくちゃ美味しいです。
ハーゲンダッツで出して欲しい!(笑)
菓子は、すべて衛藤さんの女将の手作りです。
年々腕前を上げているが良く分かります。
頂いた飲み物は、
『サッポロ 琥珀ヱビス』(660円)
『十四代(山形)純米吟醸』(グラス890円)
『たかちよ(新潟)しぼりたて生原酒』(610円)
『田从~たびと(秋田)山廃純米』(670円)
『萩の鶴 メガネ専用(青森)特別純米』…10月1日はメガネの日らしく、洒落の利いた限定酒。
全員メガネ蔵人が作りましたって(笑)
『果実酒(柚子)鳳凰美田 炭酸割』(600円)
日本酒のチョイスは、相変わらず素晴らしかったです。
やっぱり衛藤さんは、凄い!、このひと言に尽きます。
仕事の丁寧さ、季節感を大切にした食材、おもてなしの温かさ…どれをとっても一流です。
自分は、バブル時代、円山町、新橋、神楽坂から、京都の宮川町まで、料亭さんを数えきれないほど巡りましたが、お料理は衛藤さんが一番です。
しかもCPの差は歴然。
もし、お店が麻布や銀座でしたら、間違いなく倍以上されていても納得するでしょう。
まだ、オープンして間もないので、客足には波はあるようですが、そのうち予約が取れないお店になる日も遠くないと思います。
訪問するならば、食べログのポイントが低い今のうちです。
予約は営業日の営業開始時間の17時まで。
お勧めは、カウンター席。店主と料理談義に花を咲かせるのが楽しいです。
衛藤さんは自分が食べログを始めるきっかけのお店でもあります。
また季節の変わり目にお邪魔したいと思います。
2位
1回
2018/07訪問 2018/07/30
ニューオープンの隠れ家フレンチ。変わり行く武蔵小山のシンボリックなレストランです…
2018年7月29日、友人と2名で初訪問。
フランス郷土料理、バスク料理のお店。
場所は、武蔵小山駅徒歩3分、『サルバトーレクオモ』さんがある高層マンションの向かいの、お洒落なガーデニングショップの奥にあります。
ちなみに、こちらのガーデニングショップは、これまたお洒落なスイーツ店『ドゥボンクーフゥ』さんと同じデザイナーさんだとか。
お店は、まさに隠れ家。
前を通るだけでは、お店の存在に絶対に気づきません。
緑溢れる通路を抜けると、店内は、フランスの片田舎の民家のようなインテリアで、置いてある小物類も良い雰囲気を醸しています。
右手にカウンター席があり、内側にも椅子があるので、ちょっとしたパーティにも使えそうです。
こちらの武藤泰通シェフは、代官山の有名なレストランを皮切りに、世界中を巡り、フランスの三ツ星レストランやシャルキュトリーの修行後、代官山の『マダム・トキ』さんの副料理長を経て、こちらをオープンされたとのこと。
ソムリエでもあります。
既に大変な人気店と聞いて、予約を入れておきました。
アラカルトが主体の様ですが、コースもあるということで、5500円のお手頃のコースをお願いしておきました。
【おまかせコース】(5500円)は、
『桃と生ハムのビシソワーズ』…まるで桃のヨーグルトデザート。
香りの豊かな生の桃と甘く冷たいスープに生ハムの適度な塩気が甘さを際立たせた、スイーツのような一品。
『フレンチタパスの盛り合わせ』…5種類の冷前菜が盛ってあります。
・鱈とポテトのサラダ…
・パテドカンパーニュ…
・シャルキュトリー(サラミ)…シェフの修行先であったバスクのシャルキュトリー工房、ピエールオテイザ社製の逸品。
独特の深い味わいと香りのバスク豚と粒マスタードが合います。
・マンゴーの白和え…爽やか白和えと甘い完熟マンゴー。
・ミキュイ(たたき状の半生)した一本釣り鮪の南仏マリネ。
『テットドフロマージュ』…豚の頭の煮こごり。
アクセントにマスタードソース。
これが、最高に柔らかく、最高に美味い。
究極まで煮込んだ豚の角煮のようです。
『スープガルビュール』…バスクの郷土料理。
野菜と豆と生ハムの具だくさんのスープで、とても優しい味です。
『羊のラビオリ』…トマトソースとコリアンダーシード(パクチーの種)
中の羊の挽き肉は、一瞬カレーの様。
クミンで香りづけがしてあるみたいです。
メインは、友人と別々のものをシェアしました、
『本日のパイ包み焼き 本日の厳選素材』…豚とパプリカと万願寺唐辛子のアショア。
こんがり焼けているサクサクのパイから、肉汁溢れる挽き肉が出てきます。
味に深みがあって、凄く美味しい。
※アショア…バスク地方の郷土料理。バスク語で“刻んだもの”の意。
『東京軍鶏と海老のバロティーヌ』…濃厚なシャモとしっかりした海老の風味が素晴らしく美味しい。
※バロティーヌ…冷製ガランティーヌ(鳥や魚の詰め物)を指すが、明確な差はない。
〆ものは、2種類ありましたが、友人と別々に頼み、シェアしました、
『鮑の肝のカレー』…軽く磯の香りがします。
優しい味のカレーです。
友人はめちゃめちゃ気に入ったみたい。
『羊のスパイシー煮込みご飯』…デミグラスでしっかり煮込まれた羊肉は、臭みは全くなく、牛肉の様です。
やはりほんのりとカレー風味を感じます。
デザートからも、友人と2種類選びました、
『プリンアラモード』…濃厚なプディングと季節のフルーツが楽しい。
『レザーウッドハニーとフロマージュブラン』酸味の利いたフロマージュに、甘い蜂蜜と酸味の利いたルバーブ(蕗のジャム)の大人のデザートです。
頂いた飲み物は、
『シードル』(900円)…バスクのリンゴの発泡酒。
爽やかな酸味です。
『Eme特製シトロンボール』(900円)…ウイスキーと凍らせたレモンの特製ソーダ割です。
レモンピールの苦味が心地良い。
【ここが凄い!】
武蔵小山初、本格的なバスク料理が頂けます。
どのお料理も複雑で、深みがあり素晴らしい。
おまかせコースのCPはめちゃめちゃ良いです。
【だったら良いな…】
敢えて言うなら、武蔵小山という下町に合う、酎ハイなどの下衆な(笑)ドリンクも置いて頂きたい。
スペシャルなレモンサワーとか。
今の武蔵小山には、似つかわしくないと思いますが、再開発が進み、生まれ変わる武蔵小山では、ランドマークになるお店かも知れません。
アラカルトのメニューは、結構良いお値段ですが、おまかせコースは、超お得だと思います。
お腹の具合を聞きながら、色々調整して頂けるのも、食いしん坊からすると有難いです。
ランチも良さそうですが、やはりディナーを食べて頂きたい。
ごちそうさまでした。
3位
1回
2018/11訪問 2018/11/22
茨城の食材に拘った日本料理店。丁寧な仕事ぶりと居心地の良さが素晴らしい…
2018年11月20日、友人と2名で初訪問。
こちらは、赤坂見附駅から、徒歩4分ほどのところに、9月にオープンされた日本料理店です。
オーナーの出身地でもある茨城の食材に特に拘っているとのこと。
食材の宝庫だけに、期待が膨らみます。
店内は白木造りのカウンター7席とテーブル席が3卓12席と、席も広々として落ち着いた贅沢な雰囲気で、凛としていますが居心地が素晴らしい。
頂いたコースは、
『黒蓮』(8000円)
【先附】…燻製とチーズ彩々。
ミモレット、グルニエール、鯖の燻製。
日本料理店の最初の一品がチーズとは一本やられました(笑)
乾杯ビールのあてにめちゃ良いです。
【酒肴】…奥久慈の子持ち鮎甘露煮、鯛の南蛮漬け、常陸牛のしぐれ煮。
どれも贅沢な酒肴(しゅこう)です。
特に子持ち鮎が最高に美味しかったです。
友人と顔を見合わせて、思わず「うまっ!」
【造り】…本鮪、甘海老(煎り酒)、ふぐ叩き(ジュレポン酢)。
どれもひと手間を掛けた逸品。
板長さん、只者ではありません(笑)
すべてに仕事が施してあるので、浸け醤油はありません。
ふぐの叩きは、アミノ酸MAXです。
なに~この旨さは…。
【焼物】…鰤の塩焼きと照り焼き。
鰤を違う焼き方で食べ比べさせて頂ける楽しい趣向です。
ふっくらと焼き上がった鰤は、時期的に早いかと思いきや、脂の乗りがめちゃめちゃ良かったです。
【揚物】…雲丹真薯(うにしんじょ)、リンゴの天ぷら、干し芋の天ぷら。
雲丹しんじょうは、白身魚を擦り下ろしたものの間に雲丹を挟んであります。
表面には蕎麦の実をまぶしてあり、香ばしい。
しかし、雲丹のしんじょうとは贅沢過ぎます(笑)
リンゴと干し芋の天ぷらは、素朴なスイーツです。
【温物】…鴨と蓮根と蓮根餅の治部煮。
こちらの名物。
一見地味に見えますが、これは美味しい!
鴨も蓮根も素晴らしい食感です。
蓮根餅、素晴らしい!
餅食いの自分には嬉しい一品。
【食事】…奥久慈の秋蕎麦です。
二八くらいかな。
乱切りで喉越しが良い。
汁がまた鰹の風味が立っていて、凄く深い味。
蕎麦湯で割って飲むと、幸せです。
【甘味】…栗金団。
〆は、栗きんとんです。
ちょっと大人しめですが、なんとも滋味深く、さっぱりと頂けました。
頂いた飲み物は、
『生ビール(マスターズ ドリーム)』(900円)
『男山 生もと純米(北海道)』(1合ボトル1000円)
『山崎ハイボール』(900円)
『渡船(芋焼酎)ソーダ割』(900円)
【ここが凄い!】
茨城県の奥深さを最大限に引き出す板長の腕が凄い!
【だったら良いな…】
どれかひとつ少し派手さがあれば言うことなし。
赤坂の路面で、この佇まいだと、敷居が高いのでは?と思われるかも知れませんが、アラカルトも始められて、身近に“高級”日本料理を味わえる良店です。
お料理や食材のことなど、気軽に訊ねられるし、マネージャーを始め、スタッフのホスピタリティも完璧!(二人してドリンクこぼしちゃったりご迷惑お掛けしました)
実直な板長さんの真面目さが、派手さはありませんが、お料理から伝わりました。
お一人様やデート、プチ贅沢な女子会、会席料理デビューのレッスンにぴったりです。
ごちそうさまでした。
4位
8回
2024/11訪問 2024/11/17
創業60年の老舗酒場。店主ご夫婦、お料理、雰囲気、お客さん、すべてが優しく温かい…
2024年11月16日、友人と2名で訪問。
武蔵小山の至宝、豚太郎さんは、今年60周年を迎える老舗酒場です。
もう、数え切れないほど、お邪魔していますが、今年は春先に、地元中心の飲み会グループで、60周年祝いを兼ねて宴会をやらせて頂きました。
今回は、豚太郎さん未踏の友人を連れてお邪魔しました。
一軒家で、“サッポロビール”や“清酒 白鹿”の看板は、見るだけ嬉しくなります(笑)
絵に描いたような昭和の酒場です。
基本は、割烹着がよく似合うお母さんと、もつ焼とドリンク担当のお父さんの二人で回しています。
お二人共、80歳近くかな…
宴会の時は、娘さんがお手伝いに来てくれてました。
店内は、奥に小上がり、手前にコの字カウンターで、ガラスケースの上には、
お母さんの手作りお料理が並んでいます。
メニューは無く、多少お品書きの短冊は貼ってありますが、基本、むさこ価格なんで心配はいりません。
お通しは、かぼちゃ。
甘〜い(笑)
頂いたお料理は、
『お刺身盛り合わせ』…こちらもお品書きにはありませんが、自分は「お母さん、今日は魚なにがいい?」と聞くと、凄い魚が出てきます。
今日は、
・本マグロ…天然鮪の大トロです。
もう、言う事無し。
・ヒラメ…白身と言えばこれ。
・イカ…新鮮で歯応え良いです。
・鱈…お刺身、珍しいです。
凄く柔らかく、臭みはまったくありませんでした。
『おから』…自分が名付けた“幻のおから”
10回に1回しか出会えません。
以前の仕入先のお豆腐屋さんが廃業し、本当に幻になってしまいましたが、今は千葉県のお豆腐屋さんから取り寄せているそうですが、そちらのご主人も腰がヤバいらしい。
有れば、即注文してください(笑)
『四方竹(しほうちく)の煮物』…高知県の秋の味。
ほんの短い期間しか食べられないと聞いてお願いしました。
皮まで柔らかく、驚きの美味しさです。
『八宝菜』…豚肉、海老、白菜、玉ねぎ、きくらげ、ピーマンなど、絶妙の味付けです。
『もつ焼き』(1本/160円)…色々な部位(笑)
お父さんが丁寧に焼いてくれます。
部位指定は出来ませんが、どれも美味い。
豚太郎さんのたれは、継ぎ足し継ぎ足しで、恐らく数十年。
正直、むさこNo.1のもつ焼きだと思います。
必食。
〆のサービスは、おうどん。
優しい味が染みます。
頂いた飲み物は、
『サッポロ黒ラベル』(大瓶/700円)
『カボスサワー』(600円)…大分出身のお母さんの田舎から送ってくる秋冬限定。
香りが素晴らしいです。
『冷酒 菊正宗』(500円)
【ここが凄い!】
これぞ酒場。とにかくすぐ訪問。
【だったら良いな…】
特になし。
むさこで一番お料理が美味しいお店だと思います。
その数も凄く、お母さん一人で作っていると思うと感動してしまいます。
お料理も、お店の雰囲気も、お客さんも全てが優しいお店です。
食べログのレーティングも、例のレギュレーションの偏向で、落ちていましたが、また3.51と戻した実力店です。
【豚太郎さんマナー】
・19時30分丁度に開くので、鍵が開くまで待つ。
・お母さん、お父さん共に高齢なので、お料理が出てくるまで、急かさず気長に待つ。
・お品書きはないので、カウンターのおばんざいは、指差し注文。
・お刺身は、お母さんに直接何が良いか聞いて注文する。
・どうしても訪問したい場合は、電話予約で。但しお父さんがちょっと耳が遠いので、ゆっくり丁寧に伝えてください。
お初だった友人も、凄く気に入ったみたいでした。
以前の「酒場放浪記」に続いて、つい先週、BS-TBSの人気番組「おんな酒場放浪記」の撮影があったとのこと。
放送されたら、またまた混むなぁ…
また近い内にお邪魔します。
ごちそうさまでした。
2024年5月3日、ひとりで再訪問。
もう数え切れないほど、お邪魔している、今年で創業60年を迎える武蔵小山でもトップクラスの老舗酒場。
佇まいから涙ものですが、店内もコの字カウンターと小上がりという雰囲気が抜群の酒場です。
カウンターのガラスのショーケースの上には、手作りのおばんざいがズラリ。
お店は、元々お蕎麦屋さんだったらしく、数十年前に近所からの立ち退きで、移転してきたとのことで、切り盛りは、割烹着が良く似合うお母さんと、もつ焼きと飲み物担当のお父さんの2名体制。
ちなみに、お母さんのお母さんが創業されたそうです。
基本、お品書きは壁の短冊のみで、しかもほんの一部しか書いていません。
おすすめメニューすらないので、ショーケースを指差しながら「お母さん、これなに?」と直接聞くのがローカルルールです。
それと侮れないのが、お刺身です。
これまたお母さんに「今日はお刺身何?」と聞いて、初めて仕入れた魚が解るシステムです(笑)
お通しは、ひと口刺身こんにゃく。
こんなんでいい、いや、こんなのがいい(by 井之頭五郎)
頂いたお料理は、
『お刺身盛り合わせ』…お品書きにはないので、お母さんから聞き出して、オーダーしました。
三点盛りにしてもらいました。
・鮪の脳天…超希少部位の本マグロの脳天です。
脂の載りは、大トロに近く、肉質は赤身。
最高級の鮪のお刺身です。
・天然ブリ…寒ブリも終わりに近いですが、脂の載り最盛期にまさるとも劣らない。
美味しい。
・関サバ…なんと、今日は「何が入ってる?」の質問に関サバがあると聞いてびっくり。
お母さんが、大分県出身だからかと聞きましたが、関係なく魚屋さんが持ってきてくれたそうです(笑)
美味しいです。
ご存知かと思いますが、“関サバ”は、大分県と愛媛県の間、海流の早い豊後水道で、大分県漁協佐賀関支店所属の漁師が一本釣りで獲った鯖に与えられる称号で、ブランド鯖の走りです。
鯖は、“鯖の生き腐れ”というくらい足が早い(傷みやすい)ですが、なんでもそれが遅いらしいです。
なので、鯖特有の生臭さがなく、生で食べられる貴重な鯖です(昔、銀座で一切れ1000円してました)
『イカのチリソース』…エビチリならぬイカチリです。
美味いなぁ…白飯にも合いそうです。
『もつ焼』(1本/160円)…3本頂きました。
豚太郎さんの名物です。
部位の指定はありませんが、みんな部位が違います。
自分的には、むさこで一番美味いもつ焼きです。
頂いた飲み物は、
『ハイサワーレモン』(500円)×2…やっぱりドリンクは、地元武蔵小山に本社がある博水社のハイサワーですね。
『ハイッピー』(500円)…これは、ビアテイストのレモンサワー。
〆には、サービスで、うどんを出して頂きました。
出汁の利いためちゃ美味しいおうどんでした。
※支払価格は税込。
【ここが凄い!】
美味い料理が頂ける老舗酒場。
【だったら良いな…】
特になし。
武蔵小山でも、創業60年は超老舗です。
なのになぜか地元民でも知らない方が多い隠れた名店です。
一見、常連さんが多く、入りにくそうですが、敷居を跨いだ瞬間から、常連さんになれます(笑)
お料理の美味さと品数は、むさこ随一だと思います。
多少のワガママも聞いてもらえるので、お母さんとのコミュニケーションを楽しんでください。
お母さんもお父さんも高齢の為、混むとお料理やドリンクの提供時間は掛かるので、それを納得の上、訪問ください。
価格表がないので、一品一品の価格は不明でしたが、お会計は、5280円でした。
また近々寄ります。
ごちそうさまでした。
2023年12月23日久しぶりに1人で訪問。
今日の飲み歩き2軒目は、豚太郎さん。
こちらのお店、創業60年になり、武蔵小山では『牛太郎』さんに続いての老舗です。
お店は、ご夫婦で営まれていて、お料理は割烹着がトレードマークのお母さんが担当しています。
お父さんは、もつ焼きを焼くの配膳担当です。
基本すべてが手作りで、お母さんの故郷大分県の旬の柑橘を使ったサワーが絶品です。
もちろん地元むさこのブランド、博水社のハイサワーも置いてあります。
店内は、コの字カウンターと小上がりで、本当に居心地が良いです。
お通しは、カニかま(笑)
ここまで手が込んでないのも潔い。
でも、お通しなんてこんなんで良いです、料理名人のショーは、これから幕が開くのですから。
頂いたお料理は、
『ぶりと鰹の盛り合わせ』…店内のメニューにはお刺身系は書いてありませんが、間違いなく良い魚介類が入っているので、「今日は何か良い魚入ってますか?」と一言お母さんに、聞くと良いとお勧めを教えて貰えます。
今日のお勧めは、氷見産のぶり&鰹です。
氷見のぶりは、もうこれ以上ないくらい有名ですが、氷見の鰹は初めてです。
小皿に、わさび、にんにく、生姜と3種類出して頂きました。
いやぁ、美味しい。
臭みもなく、適度な熟成で深い旨味が溢れています。
『煮あわび』…トコブシと思いきや、小さいけど“鮑”でした。
良く煮てあり、肝も一緒に煮てあるので、味わい深いです。
鮑と聞く、お高いのかと思いましたが、今夜はクリスマスイブイブ。
思いきって頂きました。
一緒にクラゲの酢の物をサービスで出してくれました。
『スペアリブ』…とんかつ定食を食べてきたのに(笑)
煮玉子とトマトが添えられて、見るからに美味しそう。
骨を持って、歯でこ削げ取ると、血沸きに肉踊ります(笑)
濃い味つけが美味しい。
〆にいつも色々サービスで出して頂けます。
今日は、おうどんでした。
優しい味。
頂いた飲み物は、
『生かぼすサワー』(600円)…かぼす1個と、ガラス製の果汁しぼり器が懐かしいです。
やはり香りが素晴らしいです。
『緑茶ハイ』(500円)
※表示価格は、すべて税込み。
【ここが凄い!】
食材への拘りは素晴らしい。
【だったら良いな…】
特になし。
「まるで田舎に帰ったよう」…食べログのレビューを読んで頂いてお店に来てくれた学生さんたちの感想です。
気取らず、のんびり美味しいものをただ食べに来て欲しいです。
お品書きがないので、心配する方もいるかも知れませんが、食べたいものを相談して遠慮なしに値段を聞いちゃうか、多少贅沢しても、むさこ価格なんで安心です。
特にお刺身類は何があるか、聞くのが必須です。
今日も鮑を頂いても、4200円でした(笑)
また年明けに寄ります。
ごちそうさまでした。
2022年12月11日、忘年会の2次会で、4人で訪問。
こちらのお店、来年創業60年を迎えるコの字酒場。
地元でも、案外知らない方が多い穴場中の穴場です。
むさこでは、今年、牛太郎(事実上の閉店)さん、日の出(閉店)さんと、老舗酒場が次々、無くなってしまいました。
豚太郎さんは、最後の砦になります。
高齢のご夫婦で切り盛りされており、なんとお休みは、第3日曜日のみ。
お料理は、ほぼ割烹着姿が可愛らしいお母さんが担当です。
店内は、コの字のカウンターと小上がりがあります。
素晴らしいエイジングで、めちゃ良い雰囲気です。
メニューは無く、短冊に書かれたお品書きがぶら下がっていますが、基本は、“カウンターの大皿のお料理を指差す”か、“お母さんに聞いてみる”の二つです。
特に豚太郎さんのお刺身は、めちゃめちゃ良いので、今日のおすすめを聞いてみると良いでしょう。
価格表示はありませんが、安いので安心です(笑)
お通しは、ちくわきゅうり。
ちくわの穴にきゅうりを通した、まさにお通し(笑)
酒飲みは、こんなんで良いのです。
頂いたお料理は、
『肉団子』…意外にもトマトソースで煮込んであり、おもいっきり洋風。
なんか家庭の味っぽくて、良いです。
『もつ焼き』(1本/160円)…部位の指定はなし。
たれのみ。
今回は、2本ずつ頂きましたが、違う部位を1本ずつ出してくれました。
甘辛のたれの美味さはトップクラス。
このたれ、お母さんは無くなったら作って足すと言っていましたが、これもしかして、50年以上継ぎ足しているってこと?
とにかく美味しいです。
『大根煮』…塩味の煮物です。
かなり長い時間炊いたみたいで、口の中で溶けて無くなるほど。
『筑前煮』…れんこん、ニンジン、えんどう豆、鶏肉などをじっくり煮込んであります。
美味いなぁ…(しみじみ)
〆にサービス、
『お味噌汁&一口お赤飯』…甘海老の頭で出汁を取ってあるので、旨味が凄いです。
またお赤飯も、もっちりで美味しい。
〆は、毎回違います。
ジャムサンドが出てびっくりしたことがあります(笑)
頂いた飲み物は、
『生かぼすサワー』…お母さんの田舎、大分から送ってもらう柑橘類でサワーを出してくれます。
今はギリギリで、完熟のかぼす。
とても甘い良い香りです。
旬があるので、季節に依っては国産レモンだったりしますが、無い時は、地元、博水社のハイサワーがデフォです。
※価格表示はありませんが、軽く飲み食いして、2000円前後~お刺身などを頼んでも、いつも5000円以内で収まります。
【ここが凄い!】
おばんざいの美味しさと、雰囲気が素晴らし過ぎる。
【だったら良いな…】
特になし。
2次会でしたので、友人たちもお腹が膨れていましたが、やっぱ食べ出すと食べてしまいます(笑)
毎回、おばんざいがほぼほぼ違うのは驚異的です。
そしてどれもが美味いのと、量もリクエストに応えてくれます。
お母さんも70代後半くらいなので、心配です。
いつまでも、お元気で続けて頂きたいなぁ…。
また寄ります。
ごちそうさまでした。
2022年5月3日、友人4名と久しぶりの訪問。
こちらのお店、来年で創業60年を迎える武蔵小山でも、牛太郎さんに続く伝統的なコの字酒場で、あの吉田類さんの酒場放浪記でも紹介されました。
店内の壁は、元お蕎麦屋さんの物件だったので、黒曜石張り。
手前に焼き台とコの字カウンター、奥に小上がりがあります。
このレトロな雰囲気は、超良い感じ。
文化遺産クラスです(笑)
そして、こちらのお料理は、凄いの一言。
お父さんは、焼き物担当で、それ以外の調理は、割烹着が似合うお母さんが、ひとりで回していますが、お休みは第三日曜日しかありません。
食材は国産に拘っていて、ほとんどが手作りです。
今回は、豚太郎さん未踏の酒朋のリクエストで、他の酒朋にも声を掛けました。
お通しは、玉子豆腐。
こんなんで良いんですよね。
頂いたお料理は、
『おから』…自分が命名した“幻のおから”です。
一時、おからを仕入れていたお豆腐屋さんが廃業して、消えていましたが、千葉のお豆腐屋さんで、良いおからが見つかり復活しました。
ただかなり手間が掛かるので、あまり出会えません。
見つけたら必食です。
隠し味に桜エビが使われていて、10種類もの具材が炊き込んであります。
もうこれ以上のあてはありません。
思わず唸る美味しさです。
『刺身盛り合わせ』(時価)…今日は、凄い種類の魚が入っているようで、メニューにはありませんが盛り合わせにして頂きました。
マグロ、あじ、甘海老、いかなど、どれも高級寿司店の寿司ネタレベルです。
まぐろは、本マグロの大トロで、めちゃめちゃ美味い。
『蛤の酒蒸し』…小ぶりですが、出汁が濃い。
体に良い一品です。
『もつ焼き』(1本140円)…豚太郎さんと言えば“もつ焼き”です。
但し、部位はおまかせで、味はたれのみです。
今日は、かしらと豚たんでした。
こちらのたれの熟(こな)れ方は、半端ないです。
お母さんは、まったく意識せずに継ぎ足し継ぎ足しを40年以上しているみたいです。
もつ焼きの美味さでは、むさこでトップクラスだと思います。
『秋刀魚の煮付け』…よーく味が染みていて、骨までほろほろです。
こういうのが一番酒のあてには良いんだよなぁ…。
『レタス』(300円)…完全にサラダでした(笑)
『煮豚と煮玉子』…甘辛に煮たチャーシューです。
ラーメンに乗せたい!
『蕗の煮物』…これは天然の蕗なので、しゃきしゃき感が良いのに、味つけは濃いめで、しみしみ。酒のあてに丁度良いです。
『海老と空豆の炊き合わせ』…一つ一つ手で剥いた空豆と車海老の炊いたもので、味の深みが凄い。
美味しいなぁ♪
『おからと鰊の酢漬け』(サービス)…ままかりのような風味。
箸休めにぴったり。
『お赤飯とお味噌汁』(サービス)…このお赤飯がただ者ではない。
藁で炊いたそうです。
お味噌汁は、甘海老の頭の出汁で、本当に美味い。
料理名人のお母さんの真骨頂です。
頂いた飲み物は、
『レモンサワー』…国産レモンをあの懐かしいガラス製のレモン絞り器を使います。
焼酎は金宮。
素晴らしくすっきりしています。
『ハイッピー』(450円)…地元、博水社のレモンビアテイストの割り材を使ったドリンクです。
『芋焼酎』…吹上焼酎 薬王門。
中延の㈱こむろ商店のブランドです。
※おばんざいは、店内メニューに価格表示がありませんが、かなり飲み食いしても、大体5000円以内です。
【ここが凄い!】
存在自体が奇跡です。
【だったら良いな…】
いつまでも続けて頂きたい。
コロナ禍、ご高齢の女将ご夫婦なので、遠慮していましたが、お元気そうで何よりです。
以前は、19時半オープンでしたが、現在は18時半です。
現在のお母さんは、二代目。
昨日今日出来たチェーンの居酒屋とまったく別物です。
創業60年は伊達じゃありません。
絶対今行くべき酒場です。
ただお料理提供には時間が掛かる場合があるので気長に待てる方限定で、大勢で押し掛けるのは✕です。
食通の有名人も来ることがあるのでご配慮ください。
またお邪魔します。
ごちそうさまでした。
2018年11月8日、友人と2人で訪問。
武蔵小山の駅からは、少し離れていて、場所は説明しにくいので、地図で調べてみてください。
もう数え切れないほど通っています。
最近はお父さんもお店に顔を出しますが、普段はお母さんが、お一人で第三日曜日以外は休みなしでやっているのが凄い。
お店は、創業昭和38年の老舗。
店内は、コの字カウンターと小上がりで、カウンターの上には大皿に手作りのお料理が一杯並んでいます。
冷凍ショーケースには、魚介類が入っているので、お刺身などは、お母さんに相談してみてください。
壁のお品書き以外はメニューはありませんが、お安いので心配なく。
お通しは、枝豆豆腐。
頂いたお料理は、
『煮バイ貝』…大きなバイ貝を優しい味つけで煮てあります。
『ハンバーグ』…豚太郎さんで初めて見ました。
お母さん曰く「気が向いた時に作るのよ~」
こりゃ頼むしかありませんわ。
出て来てびっくり。真っ赤か(笑)
付け合わせがゆで玉子とは、また可愛い。
ソースは、ケチャップベースで、まさに家庭の味です。
めちゃめちゃ美味しい♪
あれば必食です!
『お刺身盛り合わせ』…イカ、赤貝、サヨリ、中トロ、カツオと豪華。
豚太郎さんは、刺身も美味しい。
『もつ焼き』(1本130円)…もつ焼きは、デフォです。
とにかく臭みが無く、美味い。
基本、部位はおまかせですが、苦手はあれば伝えとけば良いです。
今日は、レバとシロでした。
豚太郎さんのタレは、ただ者ではないありません。もつ焼きの照りが違います。
創業以来55年間、継ぎ足し継ぎ足しで、タレを作るのに数時間、鍋を焦がさない様に混ぜながら煮詰めるそうです。
お鍋も歴史もの。
ちなみに煮込みも、創業以来の継ぎ足しだそうです。
サービス↓
・天然真鯛のあら煮…甘辛の良い出汁が美味しいです。
・お新香…大根の漬物。
・ひと口うどん…〆には必ず色々なものを出して頂けます。
頂いた飲み物は、
『生カボスサワー』×2…お母さんの田舎、大分から送ってもらっているカボスです。シーズン最終なので、大きくて黄色になっていました。また来年!
『冷酒』…菊正宗生貯蔵酒。
【ここが凄い!】
この雰囲気は、昨日今日オープンされたフューチャーレトロのお店には出せません。
お母さんの丁寧な仕事ぶりから生み出されるお料理は凄いの一言。
【だったら良いな…】
いつまでもお元気で、続けてください。
チェーン店と個人店の違いがこれほど分かるお店はありません。
本物の“おもてなし”を味わいたいならば、ぜひ行ってみてください。
吉田類の酒場放浪記特需も落ち着いたようです(笑)
これだけ頂いて、3500円ほどでした。
また寄りまーす。
2017年3月23日、数えきれないほどの訪問。
今日は、ひとりです。
こちらのお店、割烹着の似合うお母さんがひとりで切り盛りしています。
詳しくは、以前のレビューを読んで頂くとして、前回書いたレビューの“幻のおから”が意外に反響があったらしく、お客様で「幻のおからください!」と言ってくる方が居たらしく、自分も嬉しく思います。
今日のお通しは、ほんの少しの卵豆腐。
これで良いんです。
頂いたお料理は、
『サクラマス南蛮漬け』…肉厚のサクラマスを天ぷらにしてあり、それに酸味の利いた餡を絡ませてあります。
美味しいなぁ~
『牛肉と大根の煮物』…濃いめの味付けが、こじゃれてないのが良い。
酒のあてはこうでなくちゃ(笑)
『おから』…おからの話題で盛り上がっていたら、明日出す予定だったのを特別に出して頂きました。
やっぱ美味い。
『もつ焼き』…豚太郎さんのもつ焼きは、トップクラスだと思います。
部位は指定せずに何本と伝えれば、適当に良いところを混ぜてくれます。
基本だれ焼きで、つやっつやで、臭みがまったくありません。
もつ焼きが苦手な方はぜひ食べて頂きたいです。
頂いた飲み物は、
『ハイッピー』(400円)
『生レモンサワー』…レモン丸ごと1個付いてきます。
今日の〆は、サービスのきしめんです。
ひと口ですが、こういうのが嬉しいんですよね。
料理や飲みものの値段は表示されていませんが、大体いつも3000円台くらいで収まります。
料理のクオリティを考えると、安い!と言えます。
安心して料理を堪能してください。
2016年12月5日、数えきれないほどの訪問、数えきれないほどの感動をもらってるお店です。
創業昭和38年。お母さんの愛情たっぷりの美味しいお料理が頂ける大衆酒場です。
今日は、仕事で帰りが遅くなり、ついついお母さんの顔が見たくなって寄りました。
自分は、むさこNo.1の酒場だと思っています。
コの字カウンターのお店は自分が知ってる限り、武蔵小山では3軒くらい。
コの字のカウンターはやっぱり最強ですね。
まずは、黒ラベルの大瓶を頂き、そしてお通しは、胡瓜の糠漬け二切れと実にシンプル。
頂いたお料理は、
『お刺身三点盛り』…お任せで作って頂きました。
インド鮪の中とろと赤身、氷見の寒ブリ、天然ヒラメ。
豚太郎さんは、もつ焼きを始め“肉”のイメージですが、魚もどうして素晴らしい。
『おから』…これこれ、幻の卯の花です。
千葉の手作り豆腐店から取り寄せている、このおからに出会えたら本当にラッキーです。
噂には聞いていましたが、今まで食べたおからで、これほど美味しいものは初めてでした。
手間暇掛かるらしく、お母さんの気が向いたときにしか作らないみたい。
おそらく、魚介類で出汁を取っているのでしょう。
海老の風味がほんのりして優しくて奥が深い。
酒のあてにぴったりです。
訪問時にあれば注文必至です。
『鯵の大葉はさみ揚げ』と『ホタテの天ぷら』…醤油を浸けて頂きます。
白飯が欲しくなります。
『もつ焼き』…鉄板です。
濃ーいタレが美味しい。
『目玉焼き』(350円)…気になっていたのでお願いしましたが、まったくまんまの目玉焼きでした(笑)
炊き込みご飯となめこ汁…いつものサービス。
優しい味に泣けます。
頂いた飲み物は、
『サッポロ黒ラベル(大)』(600円)
『ハイッピー』(400円)
途中で若い友人が参戦してきましたば、彼女には〆はサンドイッチを出してもらっていました(笑)
今日も若者のグループが来店しにきました。
食べログを始め、ネットや雑誌に取り上げられるようになって、客層の幅の拡がり、お母さんも喜んでいます。
おからを生まれて初めて食べたらしい若者から「美味い!」「これ、ヤバイ!」の歓声を聞いて、自分もちょっと、嬉しくなりました。
ーーーー
2016年7月21日、ここのところ数えきれないほど再訪問してます。
今、武蔵小山で自分がイチオシの酒場です。
お店は、昭和の佇まいと丁寧な手作り料理が秀逸なお店。
創業は昭和38年。
道路拡張で近くから移られて来た、今の場所でも45年営業されている老舗大衆酒場です。
もつ焼きの下拵えは、お父さんが、手伝って、19時半の開店からお母さんひとりで切り盛りされます。
創業されたのは、大分県ご出身の先代のお母さんのお母さん。
お店は、常連さん専用っぽい、なかなか入るのに勇気がいる佇まいですが、食べログに紹介したことで、かなり払拭出来たらしく、毎度感謝されます(笑)
今回は友人と二人で腹ペコでの訪問です。
カウンターのガラスケースの上には大皿料理が乗っているので「これとこれを頂戴…」と頼みます。
お値段は書いてありませんが、とにかく安いから大丈夫。
頂いたお料理は、
『もつ焼き』(1本130円)…「適当に三本をたれで」お願いしました。
出てきたのは、しろ、れば、かしらの3種類出てきました。
『煮込み』(400円)…さっぱりした味噌味で、臭みもなく優しいお味です。
『ぶり大根』…濃いめの出汁がよ~く染み込んだ大根が美味い!
『麻婆茄子炒め』…ピリ辛で、酒が進みます。
『金目のあらの煮付け』…ガラスケースに金目鯛が入っていて、頭は煮付けにしてあるとのことなので、頂くことにしました。
料理屋さんの金目は、結構上品に薄味のところが多いですが、こちらは、濃いめの味付けが嬉しい。
飲み屋の煮付けはこうじゃなきゃ(笑)
頂いた飲み物は、
『ハイッピー』(400円)
『ハイサワー』(400円)
〆にひと口おにぎりと味噌汁をサービスしてくれました。
あとお隣さんが話していたサンドイッチ、旨そうだと話していたら聞こえちゃったらしく出してくれました(笑)
相変わらず、お料理をカウンター越しではなく、わざわざ、ぐるっと回って運んで来てくれます。
友人も恐縮していました(笑)
お母さん、また逢いに来ます!
ーーーー
2015年12月9日、友人2名と3人で再訪問。
武蔵小山に残ってる数少ない昭和の大衆酒場です。
詳細は以前のレビューを参考にして頂くとして、あまりにも歴史が有りすぎて、逆に意外に地元でも穴場です。
忙しいとき以外、基本お母さんがひとりで切り盛りされているのが素晴らしい。
お休みが月に1度(第三日曜日)というから凄いです。
食べログに紹介して以来、若いお客さんがかなり増えたらしく、大変喜んで頂きました。
なかなかこういう大衆酒場は若い方には敷居が高いかも知れませんが、ぜひ、勇気を出して行って頂きたい。
ハマります。
お品書き以外の大皿料理がお勧めです。
価格表示はありませんが、お財布にも優しいです。
お通しは、
さつま揚げでした。
頂いたお料理は、
『たらこの煮つけ』…これ好きなんです。
甘辛に煮付けた真鱈のたらこです。
『きのこ炒め』…なんか洋風なのにびっくり。
お母さん、ハイカラ~ (笑)
『かぼちゃの煮物』…田舎の大分から、送られてきたひょうたんみたいな珍しいカボチャで作ったとのこと。
優しいお味でした。
『お澄まし(うどん入り)』…サービスです。
飲んだ後に、優しい出汁の利いたお吸い物は最高です。
頂いた飲み物は、
『ハイッピー』(400円)…レモンビール味。
やや甘いです。
『レモンサワー』(400円)
元、お蕎麦屋さんだった佇まいからして、世界遺産に登録して欲しくなります(笑)
ちなみに歴史では武蔵小山で1、2を競う『おでん くりこ』さんとはお知り合いだとか。
優しい気持ちにさせてくれる武蔵小山の大切なお店です。
ーーーー
2015年8月13日、友人と2名で久しぶりの訪問。
相変わらず、こちらのお母さんの働きぶりは大したものです。
やきとんはお父さん(?)が黙々と焼いていました。
武蔵小山には『牛太郎』という超有名店がありますが、豚太郎も歴史と味では負けていません。
今回はすぐお隣の『鮨のわたなべ』さんからのハシゴでしたので軽くにしましたが、お母さんの手料理は最高です。
昔ながらの酒場の雰囲気も味わえます。
とにかく、1度は訪問をおすすめします。
金曜の夜のせいかかなり混んでいます。
カウンター越しで良いのに、わざわざ大回りして料理を運ぶお母さんのフットワーク全開です。
今日のお通しは手作りの肉団子風のシュウマイでした。
頂いたお料理は、
『ポテトサラダ』…手作り感満載で美味しいです。
『やきとん』(1串130円)…適当に6本ほどお願いします。
しろやレバー、軟骨など、タレでお願いしましたが、こちらのタレ、只者ではないと思います。
お寿司で腹が脹れているにも関わらず、いくらでも行けそうです。
二軒目とあって頂いた飲み物は、
『レモンサワー』1杯で撤収しました。
〆にサービスで、上品な出汁のにゅうめんを出してくれました。
これで、ひとり1000円ちょっと。
次回は腹を減らして色々頂きたいと思います。
ーーーー
2014年6月8日、友人と2名で初訪問。
1軒目に近くの『てりや』さんで食事を済ませて、ふらふら歩いていて偶然こちら見つけました。
直感的に良い店だと思い、スマホで調べると何にも出ません(笑)
かなり年季の入った佇まいと常連さんの談笑にちょっと入るのに躊躇しましたが、そこは酔った勢いで飛び込んでみました。
こちらのお店、今の場所の近くで昭和38年創業されたそうです。
道路の整備で今の場所に移って既に43年になるそうです。
お店はお母さん1人で切り盛りされています。
もともと先代のお母さんのお母さんが始めたそうですが若くして鬼籍に入られたので、お手伝いをしていたお母さんが継いだそうです。
ちなみに武蔵小山の人気店、『牛太郎』さんとは関係ないそうです
店内はコの字型のカウンターに奥に小上がりがあり、昔ながらの大衆酒場の普請です。
カウンターの上の大皿には美味しそうなお料理が並んでいます。
お腹は膨れていましたが食欲を誘います。
お通しはさつま揚げがちょこっと。
頂いたお料理は、
『長茄子のさつま揚げ』…長茄子に魚の擂り身を詰めて揚げたものです。
ものすごく優しい味でした。
『やきとん』(1本130円)…色々な種類があるらしいですが、カシラを出して頂きました。
コクのある甘めのタレが良いです。
『スペアリブ』…これも手作り感たっぷりで美味しい!
適度に歯応えもあり、無駄に濃い味付けではありません。
『南瓜の煮物』…んもー優し過ぎます。
子供の頃、母親が作ってくれたカボチャの煮物そのものです。
頂いた飲み物は、
『レモンサワー』(400円)×2
あと、赤だしの味噌汁とおいなりさんをサービスしてくれました。
優しいなぁ。
大皿料理はほぼ毎日違うものを作るそうです。
涙ものです。
お店の定休日は月にたったの1日だけです。
お母さん、いつまでもお元気で、無理せずお店を続けてください。
5位
2回
2025/08訪問 2025/08/25
五反田の古民家を改築した和食居酒屋。拘りの純米酒と拘りの料理が素晴らしい…
2025年8月23日、友人と3名で、久しぶりの訪問。
こちらは、純米酒に拘る和食居酒屋さん。
今回は、我が地元洗足池で、怪談話の落語会を観た帰り、日本酒好きの友人を誘っての伺いました。
“それがし”グルすープは、五反田を拠点としていて、目黒、恵比寿に姉妹店があります。
他にも、アッパークラスの焼き鳥店『とり口』さんや『とり料理ふじ』さんなどもあります。
場所は、五反田駅東口のオフィス街の狭間にあり、古民家を改装した店舗は、渋すぎます(笑)
店内も、1階はカウンター5席のみの手狭さで、2階はテーブル席22席。
今回は2階へ。
頂いたのは、
『それがしコース(全12品)』(5500円)
【前菜三種】
・醤油豆…固めに煮た煮豆。
つまみにぴったり。
・おぼろ豆腐…塩で頂きます。
・蛸の柔らか煮…これぞ柔らか煮。
飲める蛸(笑)
【お椀もの】
・とうもろこしの摺り流し…冷製のコーンスープみたい。上に浮かんでいるものの招待が分からず、揚げたスルメ?揚げた貝紐?
食べても分からず、正体をお聞きしてびっくり!
揚げたえのき茸でした。
美味し〜♫
【お刺身二種】
・鰆…常道の皮を炙ったサワラです。
香りが良いです。
・本鮪…ねっとり旨味たっぷり赤身。
・真鯛…これまた熟成具合抜群。
抜群に美味しいけど、全部が、一切れずつなのが寂しい(笑)
【サラダ】
・三代目ポテトサラダ…こちらの名物とのこと。
上に乗った半熟玉子を崩して混ぜて頂きます。
マヨネーズの酸味が良い感じです。
洋風なのに、日本酒に合うのが面白い。
【焼き物】
・西京焼き…王道の銀鱈の西京焼きです。
焼き魚では、一番美味いと思います。
【揚げ物】
・特製メンチカツ…このメンチ凄いです。
挽き肉の下味にはお味噌?
味が濃いので、日本酒、特に吟醸酒に良く合います。
【食事】
・本まぐろ鉄火太巻き…本鮪の赤身の叩きをたっぷり巻いてあります。
ひと切れだけど、満足度が高い逸品です。
・味噌汁…海苔のお味噌汁です。
・ぬか漬け…大根。
【甘味】
・酒粕アイスもなか…パリパリの最中に滋味溢れるアイスクリームと粒あん。
印象に残る〆です。
頂いた飲み物は、
『日本酒10種類セット(18時までにご来店限定)』(2200円)
・それがし 純米(福島)
・楯野川 純米大吟醸(山形)
・ロ万 純米吟醸(福島)
・冩樂 純米(福島)
・鳳凰美田 純米吟醸(栃木)
・山本 ピュアブラック 純米吟醸(秋田)
・大那 超辛口純米(栃木)
・鶴齢 純米(新潟)
・大信州 超辛口純米吟醸(長野)
・それがし 純米大吟醸(福島)
1種類につき50cc(お猪口2杯)の飲み比べでしたが、最初に2、3種類はお酒のメニューから、リクエストOKとのことでしたが、わがままを言って、ほとんど飲みたいお酒をお願いしてしまいました(笑)
※表示価格は、税込。
※支払いは現金不可。
【ここが凄い!】
拘りの純米酒に、拘りの酒のあて。
【だったら良いな…】
特になし。
創業13年になるそうで、今回の訪問は、約7年ぶりになります。
やはり素晴らしい。
そして、9月12日(金)に、高輪ゲートウェイシティNEWoman TAKANAWAのNorth 28階に、高輪それがしさんをオープンされるとお聞きしたので楽しみです♫
ごちそうさまでした。
2018年5月3日、友人と2名で初訪問。
こちらのお店、五反田には姉妹店『 鳥料理 それがし』さん、『 肉料理 それがし』さん、焼き鳥『とり口』さんがあり、いずれもアッパークラスですが、大変人気のあるお店です。
以前『鳥料理 それがし』さんは、お邪魔したことがあり、そのレベルの高さにびっくりしたので、期待も膨らみます。
今回は、口開けの17時過ぎに、大変な人気店ですので、早めに予約を入れました。
場所は、五反田駅から大崎広小路方面に向かい路地を入った徒歩3分ほどのとこ。
佇まいは古民家で、店内も渋めの造りで、老舗酒場の雰囲気を醸しています。
1階はカウンター席で、2階もあります。
初訪問なので、コースをお願いしていました。時間は三時間です。
頂いたコースは、
『それがしコース』(3500円)+『日本酒10種』(1500円)
【前菜】
・新もずくと桜エビのナムル…もずく=酢の物という概念を崩してくれました。
出汁が利いていて、桜エビの香ばしさが素晴らしい。
・二色アスパラガスのお浸し…さっぱりとしています。
【副菜】
・三代目ポテトサラダ… 先日、お邪魔したお店でも、酒盗+ポテサラが出ました。
確かに合います。
ちょっと酸味が利いていて美味しいです。
【刺身】
・本日の刺身…メバチ鮪と鰹でした。
ひと切れずつは、ちょっと寂しい。
もっと食べたい!(笑)
【揚げ】
・特製メンチカツ…めちゃめちゃジューシー。
優しい味付けで、お肉の香りが立っています。
【珍味】
・燻製明太…これは美味い。
日本酒にこれ以上のあてはありません。
・漬けチーズ…酸味、甘味、チーズの風味、言うことなし。
・鯖のへしこ…強め塩味は酒にぴったり。
・きゅうりの味噌和え…箸休めに。
・まぐろのカラスミ…これまた酒に合います。
初めて頂きました。
・いぶりがっこ…大好物です。
秋田の名物。
【煮物】
・牛すじ煮込み…とろとろの牛肉、大根や人参などの根菜を優しい甘さで焚いてあります。
【〆】
・おいなりさん…〆にはこれくらい量で良い。
と言っても二軒目に行っちゃいましたけど(笑)
・赤だししじみ汁…ホッとさせて頂きました。
飲み物は、
『生ビール(プレミアムモルツ)』(650円)
『日本酒10種』…純米酒、特別純米酒、純米吟醸、純米大吟醸など、お料理に合わせて、お店の女性スタッフにチョイスして頂きました。
飲むペースにより、10種類に到達出来ない場合もあるそうなので注意。
・風の森(奈良県)
・それがし(オリジナル)
・土佐しらぎくぼっちり(高知県)
・くどきじょうず(山形県)
・ロ万(福島県)
・加賀鳶(石川県)
・出雲富士(島根県)
・七田(佐賀県)
・阿櫻りんごちゃん(秋田県)
・英雄~ひでお~にごり酒(埼玉県)
こうして飲み比べると、一口に純米酒と言っても、違いがはっきり分かります。
良い酒は、抜けも良く、二日酔いにもなりにくいです。
日本酒好きには堪らないお店です。
また色々好みの相談に乗って頂けるので、日本酒デビューをするのにも良いです。
良い水と良い米のみで造る純米酒、それに合わせた拘りの素晴らしいお料理に出会えます。
6位
2回
2018/08訪問 2018/08/21
極上焼き肉と厳選純米酒のマリッジ。やっぱりパイオニアは違います…
2018年8月19日、二度目の訪問。
前回は、5月に昼の部で訪問しましたが、今回は19時からの夜の部です。
こちらのお店、肉山さんプロデュースの極上の焼き肉と銘酒を合わせるという、今ではやたら、コピーキャットが増えた業態の先駆けかも知れません。
完全予約貸切り制、最低実施人数20名以上という高い壁にも関わらず、予約1年以上待ちという超レアなお店です。
店内は右側に銘酒の一升瓶がズラリと並び、左側はテーブル席、奥が小上がりになっています。
料金は、定額の6500円。
日本酒飲み放題(瓶ビールも)です。
本日の献立は、
【前菜】
・キムチ…辛さはマイルドでした。
・青菜のナムル
・豆もやしのナムル
・ぜんまいのナムル
・チャプチェ…挽き肉が上手く絡んでいて美味しい。
【野菜】
・包み野菜盛り合わせ…サンチュ(サニーレタス)、荏胡麻の葉、にんにく、唐辛子。
おかわり自由。
【塩焼肉】
・三十日熟成タン食べくらべ…厚切りタンとタン元です。
厚みはありますが、柔らかい。
めちゃめちゃ美味しいです。
・大山鳥もも肉
・イベリコ豚の豚とろ
・かたさんかく…霜の入りが絶妙でめちゃめちゃ美味しい。
・上ばら…カルビでも最上級クラスです。
・そともも(しきんぼ)…適度な霜降りでしつこくありません。
【タレ焼肉】
・谷中かるび…カルビとは思えない綺麗な霜の入りです。
・かたろーす(ざぶとん)…これも脂の乗りが最高です。
少しわさびを乗せて頂きました。
・かめのこ…凄く柔らかくジューシーです。
和牛は、やっぱり別物です。
・ばら…青ネギで良い塩梅です。
・ピリ辛はらみ…さほど辛くはありませんでした。
・しまちょう(大腸)…脂たっぷり。
・しょうちょう…歯応えが良いです。
※前回も頂いたものにはコメントをつけませんでした。
痛恨のミスで、たれ焼きの肉の写真を撮り忘れました(涙)
他の方の写真を参考にしてください。
【〆】
一口冷麺…〆にさっぱり。
薬味として、今回は味噌と辛味噌韮が出てきました。
頂いた日本酒は、
『ロゼノユキドケ()純米大吟醸』
『町田酒造(群馬)特別純米55』
『一歩己 いぶき(福島)純米』
『夏の酒 喜楽長(滋賀)純米』
『来福 イチゴの花酵母(茨城)純米吟醸』
『十四代(山形)純米吟醸』
『松の寿 夏のうすにごり()吟醸酒』
『櫛羅くじら(奈良)純米』
『開運(静岡)無濾過純米』
『亀齢 きれい(長野)純米』
しかし、良く飲みました。
効率を上げるために、自前のお猪口を持参しましたが、今回は大正解でした。
セルフなので、あまり冷蔵庫と遠い席だと、運ぶのに苦労します。
・牛丼…ごろごろ肉の贅沢牛丼です。
・カレー…これ単体でお店が出せるわけです。
・TKG…この卵(100円)が絶品。
【ここが凄い!】
とにかく、良い肉と良い酒のコラボで、この定額制は、凄いです。
【だったら良いな…】
特にありませんが、品切れの酒が目立ちました。
今回は二回目なので、勝手を知っていたので、前回より楽しめました。
次があればもっと効率良く飲めるかも知れませんね。
ごちそうさまでした。
2018年5月6日、飲み仲間、23名で初訪問。
こちらのお店、あの予約の取れないことで有名な『肉山』さんの系列で、貸し切り専門店。
『肉山』さんには未訪問ですが、以前伺ったプロデュース店、『肉友』さんは、そのCPの良さとレベルの高さに驚きました。
今回は、酒朋のお誘いで、訪問出来ることになりました。
通常、最小催行人数は20名で、しかも予約1年半以上待ちという超難関店なので、酒朋は大事にしないと行けませんね(笑)
お店は、扉の横に“肉”の文字のみで、隠れ家感満載。
ひと度中に足を踏み入れると、銘酒十四代がズラリと並んでいるのが圧巻です。
この演出に酒飲みのテンションはMAXです。
店内は、テーブル席と小上がりで、トータル44席ほど。
まるで古い酒蔵の中のような雰囲気で渋い。
コースの料金は、6500円で絶品の焼肉や牛丼やカレーなどと日本酒約60種類が飲み放題なので、人気なのも納得です。
今回は、飲み仲間23名と主催者のお仲間、合計43名の満席です。
定時の12時になるとまず、お店の方からの説明があり、肉まみれ、酒まみれがスタートです。
料理は各テーブルに提供され、日本酒とビールは、ご飯、牛丼、カレーライス等もセルフです。
紙コップか自前のお猪口(大きめ)は持ってきた方が良いかも。
あと日本酒以外のドリンクや焼き物の野菜は持ち込み出来ます。
本日の献立は、
【前菜】
・キムチ…辛さはマイルドでした。
・青菜のナムル
・豆もやしのナムル
・ぜんまいのナムル
ナムルは箸休めに丁度良いです。
・ちゃぷちぇ…優しいお味。
【野菜】
・包み野菜盛り合わせ…サンチュ(サニーレタス)、荏胡麻の葉。
荏胡麻の葉に辛味噌を付けて焼き肉に巻いて頂きます。
香りが素晴らしく美味い。
【塩焼肉】
・三十日熟成タン食べくらべ…タンとタン元です。
どちらもめちゃめちゃ柔らかく旨味が溢れます。
・大山鳥もも肉…ジューシーで美味しい。
・イベリコ豚の豚とろ…歯応えがあって、溢れる脂が美味いのなんの。
その辺の豚とろと別物です。
・そともも…脂と赤身のバランスが良いお肉です。
・かいのみ(バラの一部)…脂多し。
素晴らしいサシが入っていて、めちゃ柔らかいです。
・かめのこ(しんたま)…赤身でサシが適度に入っていて、肉らしい肉で自分の一番の好みです。
【タレ焼肉】
・ざぶとん(肩ロースの芯)…ざぶとんの由来を教えて頂きました。
牛の背に跨がった時に当たる部分とか…言っていたような気が…(笑)
・ささみ…牛のささみって初耳の初食です。
お腹(ともばら)の肉だそうです。
柔らか~い。
・しきんぼ(外ももの内側)…
赤身で噛み応えがあります。
・ばら(カルビ)…濃いめに味付けしてあります。
・ピリ辛はらみ(横隔膜の筋肉)…こちらも味付け濃いめ。
このはらみ、最高です。
・しまちょう(大腸)…脂の旨味たっぷり。
・しょうちょう…思ったより柔らかく、食べやすかった。
【〆】
一口冷麺…さっぱりと頂けました。
良くある焼肉店の冷麺のような弾力のある麺ではありません。
薬味として、韮のキムチと海苔の佃煮が出てきました。
頂いた日本酒は、
『亀の海 蝉しぐれ(長野)』
『五橋(山口)』
『正雪(静岡)』
『純米 日輪田(宮城)』
『十四代 龍の落とし子』…ネットでは、一升8~9万円はするそうです。
その他、数え切れないほど飲みました。
この他に、牛丼は肩ロースを角切りにしてじっくりとお豆腐と共に煮込んであります。
牛丼屋さんのとは別物。
カレーは、懐かしいお味でした。
今回改めて、牛肉の部位を調べましたが、こちらの希少部位の多さにびっくり。
事細かく書きましたが、一言で、“どれもとても美味しい”ということだけです。
どの肉も最大限にポテンシャルを生かしていると思いました。
ブランド牛偏重の焼肉業界で、本当に良いお肉を最高の状態で提供する肉山さんはパイオニアです。
そのプロデュースされたこちらも、ちゃんと肉山イズムが生きていると思います。
高い肉は美味いに決まっていますからね。
+日本酒飲み放題は、やっぱり凄いです。
壁のアンジャッシュ渡部のサインは伊達じゃありませんね(笑)
チャンスがあって、こちらに訪問できる方はラッキーです。
ごちそうさまでした。
7位
1回
2018/06訪問 2018/06/19
西小山の隠れ家イタリアン。驚くほど美味すぎるムール貝が待っています…
2018年6月16日、友人と2名で初訪問。
こちらは、西小山で人気の本格派イタリアン。
ムール貝が美味しいお店があるという情報を聞いて、お友達が声をかけてくれました。
1991年に麻布で創業され、広尾、日本橋などを経て、昨年1月にこちらでリニューアルオープンされたそうです。
現在は、“ビゴーテ”ブランドで、デパートの催し物などでピザの販売もされたりしているそうです。
西小山の駅から、徒歩3分ほどの好立地です。
店内は手前にL字型カウンター席とオープンキッチン、奥がテーブル席になっていて、凄くお洒落な雰囲気です。
お通しとして、バゲットと生ハム。
結構なボリュームがあります。
頂いたお料理は、
『ムール貝セット』(レギュラーサイズ 3500円)…好きなムール貝に前菜3種類とファーストドリンク1杯。
ムール貝の味は、
・ガーリックソース
・トマトソース
・パクチーソース
・カレーソース
・ハーブソース
・クリームソース
・サフランソース
・レモンバターソース
※ローストポテト付き
選べる前菜は、
・ローストビーフ
・スモークサーモンとローストビーツ
・タラモサラータ
・トマトとモッツァレラのカプレーゼ
・ゴルゴンゾーラとリンゴのブルスケッタ
・羊のスパイシーミートボール
最初、味を変えてハーフセット(2400円)を二つ頂こうとしましたが、前菜6種類はボリュームが有りすぎるとのことで、レギュラーサイズをシェアして味を変えて頂きました。
選んだムール貝の味付けは、
・ガーリックソース…王道のガーリックです。
もう香りだけで、食欲爆発です。
残ったストックの素晴らしいことと言ったら!
・レモンバターソース…こちらは、さっぱりしていて、滋味深く、よりムール貝の素材の良さが際立ちます。
それもそのはず、こちらのムール貝、只者ではありません。
青森産の活ムール貝で、良くある冷凍ものとまったく別物です。
今回も、かなりサイズが大きかったのですが、季節によっては、更に巨大化するとのこと。
そのプリプリ感と言ったら“今まで食べてきた情けないものはなんだったんだ感”に襲われます。
選んだ前菜は、
・スモークサーモンとローストビーツ…サーモンの美味さも去ることながら、ローストビーツのスモーキーで、しっかりした味わいにびっくり。
まるで、無名の地方のアイドルが、総選挙でいきなりベスト3に食い込んで来たくらい驚きました。
・タラモサラータ…タラモサラダのことですね。
しつこいマヨネーズ感がなく、めちゃめちゃ美味しい。
・トマトとモッツァレラのカプレーゼ…これは定番。
自分のイタリアン歴の中では、圧倒的に注文回数が多いです。
そして、〆に残ったムール貝の旨味たっぷりのストックで、+400円でパスタ又はリゾットを作って頂けます。
『パスタ』…ムール貝のコハク酸がまんまレモンバターに溶けだしているストックに、平打ちパスタの中では一番細い“タリオリーニ”を使ってあります。
エッジが立っていて、ソースと良く絡みます。
『リゾット』…ガーリックソースに、アクセントに枝豆を加えてあります。
お米は、玄米を使い、もっちりしたテクスチャとガーリックの濃厚な香りが、素晴らしく美味しいです。
頂いた飲み物は、
『生ビール』…セットのドリンクです。
『リグレザ ビアンコ(白・イタリア産)』(4500円)…白ワインですが、オレンジ色っぽく、香りはかりんの様で、華やかです。
【ここが凄い!】
とにかく、ムール貝が素晴らしい。
それと〆のリゾット&パスタは、必食。
食べないのは、雑炊のない鍋のようなもの。
【だったら良いな…】
お店には置いてないみたいですが、催事で評判らしいピザを食べてみたいですね。
他は言うことなし!
今回は、“ムール貝が美味しいお店”ということでの訪問でしたが、他の方が頼んでいたステーキを始め、肉料理もかなり旨そうでした。
機会があればぜひ頂いてみたいものです。
今現在の食べログのポイントは、まったく低すぎると思います。
ごちそうさまでした。
8位
1回
2018/03訪問 2018/03/11
和魂洋才。拘りの素材と丁寧な仕事ぶりから生まれる美味しいお料理と自然派ワインのマリッジ…
2018年3月9日、食べログレビュアの友人を誘って2名で初訪問。
JR飯田橋駅から、徒歩4分ほどの神楽坂。
神楽坂で食事をするのは、なんと30年ぶり。
お店は、和モダンをコンセプトにした大変おしゃれな佇まい。
店内は、広いカウンター7席とお洒落なテーブル6卓14席ほどで、落ち着いた非常に良い雰囲気で居心地が良いです。
オープンキッチンでは、ご主人と友人でもあるスタッフの方が調理、フロアは、奥様が担当されています。
ご主人は、グローバルダイニング出身で、驚いたのは、代官山の『タブローズ』さんに居られたとのことです。
『タブローズ』さんは、昔、数え切れないほど通ったお店です。
和食の経験も豊富です。
まずは、お通しは、
『白菜と千住葱の擦り流し』…優し~い!
言われなければ、白菜とは気づきませんでした。
ポタージュと思いきや、鰹と昆布の出汁だそうです。
頂いたお料理は、
『自家製牡蠣のオイル浸け』(800円)…桜チップで、スモークした牡蠣のオイル浸けです。
濃厚な牡蠣が更に深い味わいになっています。
やっぱり本物の燻製は違います。
下にあるのは、蕗を煮たものです。
ワインにぴったり。
『雲丹とトウモロコシの冷製茶碗蒸し』(1500円)…トウモロコシの甘味と濃厚な雲丹のマリッジ。
めちゃめちゃ美味しいです。
『天然真鯛のからあげ 山茶銀あんかけ』(2000円)…肉厚の天然真鯛、菜花、山茶、筍などに銀餡をかけ、桜の花の塩漬けを乗せた、春を感じる逸品。
薄衣を付けて揚げたの桜の葉を崩しながら頂きます。
『行者にんにく入り 自家製ソーセージ』(1050円)…プリップリのソーセージ、美味しいです。
自家製のマスタードが良いアクセントになっています。
『うずらの山椒照焼き(半身)』(1680円)…半身を更にシェアして頂きました(写真)
鶉肉は、久しぶりでしたが、小骨が多く食べるところは少ないですが、大変味の濃いお肉です。
鳥肉に、照り焼きほど合う調理法はないと思います。
山椒が良いスパイスです。
『函館産桜マスといくらの土鍋飯』(3200円)…春を感じる逸品です。
桜マス(サクラマス)は、海降型ヤマメです。
ヤマメに比べて凄く大きくなり、身もヤマメ(白)と違って美しいサーモンピンク。
養殖される前は幻の魚と呼ばれる高級魚でした。
土鍋で炊いたご飯は、めちゃめちゃ出汁が利いていて、その上にいくらがごっそり。
桜マスのいくらかな?小粒ですが、程よい塩味で美味い。
何度もおかわりしちゃいました。
お味噌汁もホッとさせられる味。
贅沢を言わせて頂くと、美味しいお漬物が欲しいところ。
それ以外は、パーフェクトでした。
頂いた飲み物は、
『コルメシアン シャルドネ・ブリュット・スプマンテ』(グラス700円)
『チヴィテッラ(ラツィオ・イタリア産、赤)』(フルボトル6800円)
『レモンサワー』(600円)
有機や自然派のワインの取り揃えが凄い。
ひと昔前の有機ワインは、味が薄っぺらかったですが、お料理に合う赤ワインをお願いすると、ミディアムボディの大変美味しいワインを選んで頂きました。
和食と言えば日本酒しか合わないという考えを改めさせられました。
レモンサワーがちょっと甘かったのが残念。
美味しいレモンサワーは、強力な武器になると思うので、研究をして頂きたいな。
お料理は、素材への拘りと丁寧な仕事ぶりを和魂洋才で体現しているのが素晴らしいです。
どれも優しさを感じられ、お店の居心地の良さと相まって、ついつい長居をしてしまいました。
ごちそうさまでした。
9位
3回
2025/10訪問 2025/10/23
大人気の珍しい親鳥の焼き肉のお店。リニューアルされて、パワーアップ…
2025年10月21日、友人と2名で訪問。
なんと7年ぶりの訪問の鶏焼肉のお店です。
今月10日にリニューアルされたのを、社長のインスタで知り、早速予約を入れました。
場所は、五反田駅西口から、大崎広小路に向かった“おおさきばし”手前の目黒川沿いにあります。
リニューアル前から大変人気の予約困難店です。
鶏肉の焼き肉って珍しいですよね?
しかも、親鳥です。
親鳥と言うと、旨味が強く、かなり身が硬く、香川県の名物、骨付鳥(ホイル焼き)を思い出しますが、こちらの親鳥は、旨味は強いのに、硬くありません。
今は、どこのお店も、柔らかいひな鳥を売りにしていますが、昔の鶏肉は、親鳥ばかりだった気がします(笑)
何でも、この肉に出会えた事が、こちらをオープンするきっかけになったらしいです。
今回は、“はなれ”(向かって左側)に通されました。
店内は、きれいな焼肉屋さん風というか、鶏焼肉屋さんですもんね(笑)
頂いたのは、
『キムチ盛合せ』…サービス。
マイルドな辛さで食べやすい。
『韓国のり』…サービス。
塩味少なめで、海苔の香りが良いです。
『親鳥ホルモンMIX ばかたれ盛り』(2100円)…親鳥と希少な脂付き親皮の幻の鶏ホルモンが、旨辛のたれに漬け込んであります。
250㌘とボリュームたっぷり。
『プラチナ白レバー』(1400円)…ばかたれさんに来たらこれを頼まないといけません。
希少中の希少で、他店にはない逸品で
確かにギルティですが、臭みがまったくなく、レバーが苦手な人にこそ食べてもらいたいです。
『和牛ホルモン3種盛り』(2300円)…ツラミ(頬肉)、ギャラ(4番胃袋)、ハツ(心臓、ハートが語源)
とにかく新鮮、まったく臭みなし。
『タコ』(1100円)…たれで
頂きました。
+100円で激辛に変更。
実は今回同行の友人は、激辛女子で、自分も、それなりに辛さには強いつもりでしたが、激辛界では園児クラス(笑)
真だこの足の細い所が中心ですが、マジ辛い!だけど旨い!
『親鳥のソーセージ』(800円)…これがまた絶品のソーセージで、深い味わいとパキッとした歯応えが堪りませんでした。
『チーズ(トッピング)』…サービス。
ダブルチーズが、メニューから消えていました(泣)
お店の方にお聞きすると、サービスで出して頂けました♫
ナチュラルチーズ&チェダーチーズブレンド。
アルミグラタン皿で出てくるので、コンロに乗せて溶けたチーズを、色々なお肉に絡めて頂くとそりゃあもう言う事有りません。
『低温調理 親鳥のユッケ』(1200円)…卵の黄身、刻み小ネギ、刻み長ネギを混ぜて頂きます。
コリコリした歯触りが楽しい。
頂いた飲み物は、
『生ビール(プレミアムモルツ香るエール)』(700円)
『メガ角ハイボール』(1000円)×2
『純生マッコリ』(750ml/2300円)…女友達がほとんど飲みました(笑)
味見しましたが、甘いので苦手です(汗)
※表示価格は、すべて税込。
【ここが凄い!】
親鳥の美味さに感動します。
【だったら良いな…】
多少煙い以外は、特になし。
本当に久しぶりの訪問でしたが、やっぱり美味い。
鶏肉というと、串打ちの焼鳥提供が圧倒的に多いと思いますが、鶏焼肉は珍しいです。
しかも、鶏肉のクオリティがレベチで、CPの良さが際立ちます。
またお邪魔します。
ごちそうさまでした。
2019年2月24日、友人3名と再訪問。
先々週、2号店にお邪魔したばかりですが、ご近所の友人の飲み会に誘ってもらっての再訪問です。
実は、こちらのお店、初回はその友人(居酒屋つきのママさん)に教えてもらって訪問したご縁であります。
大人気で予約の取れないお店ですが、オープンの16時半を狙って予約してもらいました。
こちらは、親鳥専門店です。
親鳥とは、廃鶏。つまり卵を産まなくなった大人の鶏です。聞こえは悪いですが、ひな鶏とは真逆で、その肉は、かなり硬く、ただ噛めば噛むほど旨味が溢れます。
西の方では、ひな鶏より珍重されていて、香川県の名物、“骨付鳥”はこの親鳥を使っています。
こちらのお店は、東京ではパイオニア的存在で、一度訪問するとリピートしたくなる中毒性があります。
なので、本当に予約困難店で、飲み友だちには、3度フラれたと嘆いているのもいるくらい(笑)
店内はカジュアルな焼き肉店といった雰囲気で、明るく元気な名物社長が飛び回っています。
今回、頂いたのは、
『親鳥の焼肉フルコース』(5000円)
2時間飲み放題付きでめちゃお得です。
・名物「とろける白レバー」…レバ刺しで行けるほど新鮮な鶏の白レバーです。
ネギと胡麻油で下味が着いていて、サッと炙るとめちゃめちゃ美味い。
・名物「鶏ホルモンの舟盛り」…これは笑えるくらい圧巻です。
こちらの名物の鶏ホルモンを始め、親鳥のホルモンのオンパレード。
・名物「ばかたれ煮込み」…トマト風味の煮込みです。
洋風な味付けで美味しい。
・特製ナムル
・キムチ
・韓国のり
・GPS(五反田のポテトサラダ)…先々週も2号店で頂きましたが、ピリ辛でつまみにぴったりのポテサラです。
・サンチュセット
・〆の鶏白湯ラーメン…ミニラーメン。
麺は中太ちぢれ麺。
濃厚でとろとろにエマルジョンされたスープは、専門店クラスの美味しさ。
・鶏屋さんのとろけるプリン…可愛いプリンです。
オプションで、チーズとおろしニンニクを頂きました。
チーズを溶かしながら、ニンニクを加え、それにホルモンを浸けて頂くと、ドハマりします。
翌日、他人には接近出来ませんが(笑)
頂いた飲み物は、
『生レモンサワー』
『メガ生レモンサワー』
『メガ角ハイボール』
『緑茶ハイ』など。
【ここが凄い!】
このコースのCPは、凄すぎです。
【だったら良いな…】
特になし。
ひな鶏をウリにしているお店は多々ありますが、親鳥をウリにしているお店は、まだ少ないです。
特にこちらのような生(無冷凍)の親鳥を使っているお店は、なかなかありません。
まだ親鳥を食べたことない方は、ぜひ味わって頂きたいです。但し、歯に自信がなければ止めといた方が良い(笑)
それでも、こちらの親鳥は、生のせいかまだ食べやすいです。
また予約が取れたらお邪魔します。
2018年8月17日、友人と2名で初訪問。
今日は、『 寿司処 都々井』さんで軽くつまみ、飲み直しにうろちょろしていて、こちらを思い出しました。
凄い人気店なので、電話を入れたところ、時間制限でなんとか予約が取れました♪
お店は、川沿いの2階にあります。
店内は、芸能人のサインや写真も多く、メニューのポップなど見ると、マスプロっぽかったですが、お聞きすると、個人店でオーナー店長さんでした。
この店長さんが、元気で面倒見が良い(笑)
焼き方の指導から、注文までテキパキと気持ち良くこなしていています。
来年2月には、同じ五反田に二号店をオープンされるとのことです。
お通しは、もやしナムルとサニーレタス。
このナムルが油っぽくなくてめちゃ美味い。
添えてあるコチュジャンが焼きものにも大活躍です。
頂いたのは、
数量限定、
『白レバー(80g)』(680円)…臭みもなくふっくら。
さっぱりしたつけだれで頂きます。
コチュジャンを少し付けて頂くと凄く美味しい。
親鳥より、
『おや(100g)』(780円)…飼育日数700日の茨城県産の親鳥だそうです。
歯応えはありますが、噛めば噛むほど、旨味が溢れます。
下味がしっかり着いているいるので、そのままでも美味しかったです。
『丸かわ(100g)』(720円)…親鳥の皮です。
厚みがあって脂がたっぷり。
皮目(外側)から焼くと美味しい脂が落ちにくいとのことで、皮目から焼きました。
これはたれにつけて頂きました。
サラダチキンブームの昨今、皮は嫌われてますが、やっぱり鶏肉の旨みは皮ですね。
いやぁ~美味い。
『幻の鶏ホルモン(100g)』(880円)…ホルモンといってももつではありません。
“せせり”とは違う親鳥の首の外側の肉で、1羽にひとつしかない希少部位。
全国の養鶏場から取り寄せているそうです。
コチュジャンベースのたれに漬け込んであります。
歯応えがありますが凄く良い味です。
トッピングより、
『チーズ』(300円)…これは必ず頼んだ方が良いです。
アルミ皿に入った山盛りのチーズを焼き網に乗せて溶かし、肉を絡めて頂くとチーズタッカルビ風になります。
コクのあるブレンドチーズで、ボリュームがあってCPも抜群。
若どりより、
『わか(100g)』(620円)…大山鶏の若鳥です。
追加注文したトッピングのチーズに合うという、たれ味で頂きました。
頂いた飲み物は、
『生レモンサワー』(550円)
『メガ角ハイボール』(777円)…ハイボール2杯飲むなら、こちらがお得。
【ここが凄い!】
親鳥を焼き肉スタイルで頂いたのは、初めての経験でした。
とにかくどれも美味い❗
【だったら良いな…】
特になし。
こちらのお店、“親鳥専門店”とあるので、てっきり香川の郷土料理“骨付き鳥”と関係があるのかと思っていましたが、九州など各地で、親鳥は食べられているとのこと。
親鳥とは、卵を産まなくなった廃鶏のことで、身はめちゃめちゃ固いのですが、旨味は若鶏に比べて遥かにあります。
こちらの親鳥は、あまり固くならない品種とのことで、固さと旨さのバランスが絶妙でした。
基本的な味付けは、タッカルビの本場、韓国風です。
今回、お寿司を食べたあとで、軽くつまむつもりが、気がついたら、あまりの美味さに本気食いしてました(笑)
あとで、プロにこちらのチーズは残ったら、ポテサラにかけると絶品とお聞きし、次回は、ぜひやってみたいと思います。
ごちそうさまでした。
10位
1回
2018/11訪問 2018/11/05
言うなれば“クラフト日本酒”。自家製どぶろくとそれに合う料理への拘りが素晴らしい…
2018年11月2日、友人と2人で初訪問。
8月1日にオープンされたばかりのどぶろくと魚料理のお店で、店名の“酒肴”は、“シュコウ”と読みます。
場所は、赤坂見附駅から歩いてすぐのビルの2階にあり、店内は、テーブル8卓16席、カウンター9席、個室6席と使い勝手と居心地の良さは抜群です。
こちらのお店は、以前、お邪魔した店内でどぶろくを醸造している神田の『にほんしゅ ほたる』さんの姉妹店で、ほたるさんは店内のタンクで、どぶろくを醸造していて、その新鮮などぶろくに感動したのを覚えています。
最近、イギリスのパブを真似た自家醸造ビールのお店は増えていますが、日本酒の自家醸造の店は、都内では皆無に近いと思います。
この「神田マドンナ」と名付けられたどぶろく、言うなれば、“クラフト日本酒”です。
その神田本店から、新鮮さそのままで、どぶろくを直送しているそうです。
お通しは、信田巻き。
上品な出汁の味わいと盛り付けの美しさは、のっけから「おっ、やるな」と思いました。
頂いたお料理は、
『酒呑み八寸』(780円)…八寸(のある店)は、お店の実力、料理人のセンスが一番分かるので、必ずお願いします。
・ごま豆腐…添えたわさびが良いアクセントです。
・牛ばらネギ巻き、蓮根の酢漬け添え…東京野菜の葱を使った逸品。
葱はびっくりするくらい甘く、牛肉と合わさると更に美味しい。
・押し寿司…こはだと海老のお寿司ですが、なんと、ご飯代わりにさつまいもを使っていました。
遊び心がありますね。
・バイ貝…薄く焚いてあります。
・もろみチーズ…もろみの良い香りとクリーミーなチーズが、酒に良く合います。
・煮穴子…薄く焚いた上品な味わい。
・丹波の枝豆…本物は初めて頂きました。
豆がまん丸、色は薄茶色で味が濃いです。
・栗せんべい…飾りであり、箸休め。
『館山直送 天然刺身盛り』(一人前980円)…フッコ、こしょう鯛、平目、メジマグロ、アカハタ、金目鯛、間八。
添えられているのは、煎り酒です。
室町時代から伝わる日本酒に梅干しなどを入れて煮詰めたもので、白身の淡白な刺身に、醤油が強いときに、なかなか良いものです。
どのお魚も新鮮で、地物はやっぱり違います。
特に、今日入荷したアカハタは、白身で柔らかく旨味が素晴らしかったです。
『天使の海老 』(5尾980円)…ニューカレドニアで養殖している海老で、釜茹で又は素揚げを選べます。
店長さんお勧めの釜茹でにしてもらいました。
塩とレモンで頂きましたが、頭からイケちゃいます。
味噌が美味い!
『ほたるの海鮮茶碗蒸し』(580円)…具は、刻み穴子、雲丹、イクラ、旬の野菜。
本当に贅沢で美味しい茶碗蒸しです。
玉子と雲丹の風味が素晴らしく、自分の茶碗蒸し史上、過去イチかも。
塩味がしっかりしているので、酒の肴にもなります。
こんな贅沢な茶碗蒸しは初めてです。
『自家製塩辛』(480円)…薄塩で新鮮なイカで作った塩辛。
『白子の天ぷら』(680円)…塩で頂きます。
サクッとしていて、ふわふわで、濃厚です。
『手作りふわふわさつま揚げ』(580円)…今日は、鯛とカニを使ったさつま揚げです。
さつま揚げというより、真薯(しんじょう)ですね。
会席料理の一品に出てきそう。
『鮭と秋野菜の朴葉味噌バター』(880円)…これは美味い!
言うなれば北海道の郷土料理“ちゃんちゃん焼き”です。
最初、少し鮭の生臭さを感じましたが、甘めの味噌と混ざるとそれも消えて、他の茸や野菜の旨味と複雑なハーモニーを奏でます。
『白子ポン酢』(680円)…まだ旬にはやや早いせいか白子は小ぶりですが、プリプリなテクスチャは、十分楽しめました。
『珍味盛り』(880円)…鮭トバ、鰹の酒盗、生からすみ。
このラインナップは、日本酒が止まらない(笑)
・鮭トバは、スパイシーなマヨネーズをディップして、スナック感覚で頂きます。
・酒盗が、日本酒に合うのは言うまでもありません。
・生の唐墨は、初めてですがプチプチした舌触りはなんとも言えませんでした。
『江戸前島寿司』(5貫680円)…伊豆諸島の郷土料理。
魚のヅケをわさびではなく、辛子を付けて握ったお寿司です。
本日の寿司だねは、スズキ。
〆には丁度良いサイズと量です。
頂いた飲み物は、
『どぶレモンサワー』(830円)…これは面白い。
甘くなく新感覚のどぶろくベースのレモンサワーです。
『どぶろく片口(180ml)』(980円)…驚きました。
以前、神田本店で頂いた時は、甘くマッコリに近いなと思いましたが、スッキリとした辛口にブラッシュアップされていました。
濾せば、辛口の清酒になりそうです。
これならば、繊細な日本料理にも良く合います。
研究を止めず日々手を加えているんですね。
『タクシードライバー(純米原酒/岩手)』(グラス780円)…名前に釣られて飲んでみました。
ちょっと面白い癖のある純米酒です。
瓶のラベルのデ・ニーロが興味深い。
『自家製塩レモンサワー』(630円)
『ハイボール』(500円)
『芋焼酎(杜氏潤平/宮崎)』(650円)
【ここが凄い!】
とにかく、日本酒に合う“あて”に拘っているのが凄い。
【だったら良いな…】
特になし。
居心地も良く、気がつけば滞在3時間超え。
置いてある日本酒の種類は、専門店に比べるとさほど多くはありませんが、質とお料理に拘っています。
料理人の腕はかなりのもので、その味つけは自分の好みの、ど真ん中でした。
神田本店より、更に本格的な和食にシフトしているようです。
まだ開店して間もないので、知られていない穴場ですが、予約の取れないお店になる日も遠くはないと思いますので、今から要予約です。
ごちそうさまでした。
ジャンルに拘らない美味しいと思った素直な順位です。
今年も1位は蒲田の衛藤さんになりました。