sugar0214さんが投稿した赤坂 渡なべ(東京/赤坂)の口コミ詳細

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sugar0214 (女性・神奈川県) 認証済

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赤坂 渡なべ赤坂、溜池山王、六本木一丁目/日本料理

1

  • 夜の点数:4.7

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.7
      • |雰囲気 4.7
      • |CP 4.7
      • |酒・ドリンク 4.5
1回目

2025/11 訪問

  • 夜の点数:4.7

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.7
    • | 雰囲気4.7
    • | CP4.7
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

香り立つ季節と心に残る余韻 赤坂 渡なべで過ごす至福の夜

赤坂の繁華街から少し離れた場所にそっと暖簾を掲げる「赤坂 渡なべ」
街の喧騒を離れた穏やかな時間が流れます。
凛とした空気の流れる店内には長い白檜の一枚板カウンター席、個室も完備しているので会食や家族の集まりにもぴったり。
お子様もOKなのも嬉しいポイント。

店主の渡邊雄二郎氏は新潟県出身。
赤坂の老舗割烹「津やま」や「新ばし金田中」で腕を磨き2018年に独立。
蝶ネクタイと笑顔がチャーミングな方♡
2025日本料理百名店に選ばれるほどの人気のお店です。

この日はおまかせ会席(25,000円)をいただきました。

まずは自家製の酵素ドリンクでスタート。
ケールや林檎、人参とライムを使った一口は体を優しく整えこれから始まるコースへの期待を高めてくれます。

佐渡島のおけさ柿を器に仕立てた、秋の香り漂うひと皿からスタート。
能登産の蟹に菊花を合わせ、お酢のジュレでまとめた上品な前菜。
酸味の輪郭が美しく、蟹の甘みが引き立ちます。
思わず笑みがこぼれる一品♡

続く八寸は、瓢箪のお盆に小さな幸せが並ぶ贅沢な世界。
鶉とあわ麩のくわ焼き、鹿児島のアオリイカ、北海道雲子、九条ネギと赤貝、春菊の白和え、芋けんぴ…
季節の恵みを少しずつ楽しむ贅沢が広がります。
白子はとろりと濃厚でクリーミー。
苦手な私がもっと欲しいと思うほど美味♡
烏賊は細やかな包丁仕事で甘みがぐっと増し、鰹の酒盗ソースが更に旨味を添えて。
赤貝と九条ネギの酢味噌あえも食感、香り共に素晴らしく、甘くカリッとした芋けんぴは合間のアクセントに。

そして思わず声が漏れるカラスミドリア!
熱々のドリアにこれでもかと削られたカラスミの香り。
濃厚でいて塩気も味わいも繊細。
熱でねっとりさを増したカラスミがドリアのまろやかさと溶け合い 、止まらない美味しさとはまさにこのこと。
今日は飲まないと決めていた日本酒をいただく決定打!
罪深くも幸せな一皿です♡

海老芋の胡麻あえは炊いた京都産の海老芋をカラッと揚げて。
煎りたて・当たりたての胡麻の香ばしさがふわっと広がり、 しっとりとシルキーな海老芋にとてもマッチ。
胡麻の芳香と優しい甘さが口いっぱいに。
小ぶりに切られた一口サイズにも細やかな心遣いが感じられます。

すまし椀の中には紅葉に見立てた人参と帆立真薯。
鰹節とまぐろ節のお出汁は澄み切った味わいで、
ほのかな塩気がお出汁の繊細な旨みをしっかり感じさせます。
真薯がほどけると帆立の甘みがふわりと広がり
目を閉じて余韻に浸ってしまう素晴らしい一品でした。

お造りは鹿児島・串木野の鰆と青森のメジマグロ。
藁焼きの鰆は香ばしい香りと脂のキレが素晴らしく
昆布醤油や檸檬塩でいただくのも楽しい。
お出汁をとった後の昆布で作った昆布醤油は、日本酒のアテにちびちびいただきたくなる美味しさ。

大分のとらふぐは身の弾力と上品な甘みが素晴らしく、皮の煮凝りも食感が楽しめる仕上がり。
お出汁で炊かれた鮟肝は裏ごししており、滑らかさも旨味も格別♡
ポン酢のゼリーが全体をまとめ、奥行きを与えてくれます。

続くとらふぐの唐揚げは、衣はカリッと、身はぷりんっ。
ひと絞りした酢橘の香りが爽やかで、ジューシーな甘みが広がります。
幸せな美味しさ。

銚子の金目鯛は松笠焼きに。
パリパリッと繊細に崩れゆく香ばしい鱗とふっくらした身のコントラストが美しい。
鯛の甘みに柚子胡椒おろしの華やかな刺激がアクセント。
大好きな松笠焼きに大満足!

そして、豊後水道の白甘鯛の蕪蒸し。
もう唸るしかない逸品!
聖護院蕪の瑞々しい甘みが白甘鯛の濃厚な旨みを柔らかに包み込みます。
ほっくりとした銀杏、ほのかな柚子の香りが重なり、 この夜の中でも特に心に残るひと皿でした!

そしてなんと、長野のツキノワグマ!
群馬の下仁田ネギ、秋田の芹、愛媛の天啓恵を合わせた白味噌仕立て。
脂身が驚くほど旨く、お味噌のコクと香りの中に優しい甘みが広がる。
ネギの甘さや芹の香りが重なり、あまりの美味しさに夢中でいただくほど。
熊のイメージを覆す、圧倒的な美味しさにただ感服・・!

締めは名物鯛茶漬け。
店主のご家族が作られている関川村のコシヒカリを羽釜で炊き上げたご飯。
それだけでもう贅沢極まりないのですが、そこに香ばしい胡麻だれと真鯛。
まずはそのまま一口。
胡麻の香ばしいさと甘みが鯛の旨味を引き立てて旨い!
続いてお茶をかければ、ほのかに火が通った鯛がまた違う表情を見せます。
そしてなんと・・・お代わり鯛!
ご飯のお代わりならぬ鯛のお代わりまでさせていただくという贅沢さ。
少食のはずがご飯、鯛、どちらもお代わりしてしまった♡
一度で二度、何度でも美味しい、まさに締めにふさわしい一杯!

デザートまで抜かりなく。
白いコーヒープリンは蓋に店主の似顔絵が(笑)
純喫茶のマスターのようで遊び心が♡
そしてこのプリン、さりげなくとても美味しかったです。


渡邊氏の朗らかな笑顔の奥にある情熱が伝わる素晴らしいお料理でした。
器の美しさや盛り付けの細やかさにも、美しい日本の四季と日本料理の奥行きを感じます。
店主の話術やお店の方々の心遣いもどれをとっても素晴らしく、記憶に残る素晴らしい一夜でした。

2025/11/06 更新

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