鈴木ファンドさんのマイ★ベストレストラン 2010

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鈴木ファンドの東京フレンチガイド

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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2010年から食べログに参入させていただきました。
仕事の関係でなかなか投稿するのが難しいのですが、何とか週1のペースで更新できました。
タイトルのとおり、フレンチに特化した書き込みですが、来年もこの方向性で攻めつつ、他のジャンルの幅も広げていきたいと考えております。

マイ★ベストレストラン

1位

フロリレージュ (外苑前、表参道、乃木坂 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.8
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2010/07訪問 2015/03/27

モダンだけれども骨太。私の最も好きなレストランの1つです。

[b■ :フロリレージュ(フレンチ・青山)について/22.7.20]
 昨年オープンしたばかりでいきなりミシュラン1つ★を獲得したという話題のお店。しかもオープンしたばかりということもあってか評判の割にはお値段も非常にリーズナブル。先物買い的な不純な動機で2ヶ月前に予約を入れて訪問させていただきました。
 場所は結構分かりにくいです。青山ザ・タワーの交差点を南に一本入ると、外苑西通りに沿った細い道があり、西麻布方面に2~3分歩くと大きな階段がありますので、その階段を登っていただければ右手にフロリレージュがあります。

1.雰囲気について
 閑静な住宅街に突如姿を現す白い建物はまるでブティックを思わせるほど高級感が漂い、レストランとはとても思えないスタイリッシュ。入店するのに多少戸惑います(笑)
 恐る恐る扉を開けると内部は以外と広いつくりで、隣席の距離も適度にあり、ゆっくり食事と料理楽しむには十分なスペース。内装も外観と同じくスタイリッシュで洗練されていて、どんな料理を出していただけるのか期待が持てます。

2.料理について
 ディナーのメニューはシェフのお任せコースのみ。総じて独創的かつ華麗でモダンフレンチそのもの。見た目の美しさはまるで絵画のようで思わず写真をとりたい衝動に駆られます。またシェフの腕が素晴らしく、特に火入れの技術と繊細さは突出したものがあり、味だけでなく食感を楽しませてくれる素晴らしい料理の数々です。個々の料理の感想については下記のとおりです。
(1)スナック
 シラスとチーズを和えたものをパイ生地で挟みキャビアをのせたもの。一口でいただけてしまうほどの小さなスナックなのですが、さわやかな磯の風味と塩気が楽しめ、シャンパンにピッタリといった感じです。
(2)四角いグリーンオリーブ
 他の方のレビューにも書かれているとおり、フワフワの生地にオリーブが練り込まれ、見た目と食感はオリーブと全く異なるのですが、味と香りはオリーブそのものというちょっとした遊び心が感じられます。こちらもお酒との相性が良いですね。
(3)車海老のコンフィ 
 車海老を丸ごと一匹をコンフィしたもので、枝豆のフリットと枝豆の葉を揚げたものが添えられてます。 
 このお料理は海老の部位によって火の入れ方を変えており、身の部分は限りなくレアで海老のジューシーでプリプリした食感が楽しめます。逆に頭の部分はしっかり火を入れることによって海老の香ばしさを醸し出し、まさにいいとこ取りのお料理です。シェフの火入れの技術の高さが感じられます。
(4)フォアグラとメレンゲのコントラスト
 ソテーしたフォアグラの周りにメレンゲが添えられヘーゼルナッツが散りばめられています。メインといっていいほどの肉の厚みで、まずはその大きさにビックリ。限りなくレアな状態なのですが、低温で調理されているため、しっかり中まで火が通っています。口に含むととろけそうなほど柔らかく、レアに近いので肉本来の旨味が味わえます。またフォアグラは量が多いと食べ終わる頃には味に飽きてくるのですが、そこからがメレンゲの出番で、甘いメレンゲが味にアクセントを加え最後まで飽きさせません。フォアグラに甘口の白ワインを合わせるのは王道ですが、同様に甘いメレンゲもフォアグラによく合います。素材の良さとシェフの腕の確かさが融合した至高の一品。
(5)鮪のポワレ、パプリカのソース
 鮪を低温調理でソテーしたものに、甘めのパプリカのソースを添えたもの。パプリカは3種類のソースでいただきます。見た目の鮮やかさも然ることながら、ソースの味もそれぞれ予想以上に異なり、味の変化を楽しめます。ただマグロについてはソテーすることにより、臭みが増しパサパサする感じは否めないので、低温とはいえソテーする必要性について少々疑問を感じます。
(6)豚のロースト
 こちらも低温で調理されており、うっすらピンクがかったくらいの絶妙な火の入れ方で素材の良さと肉本来の旨味が味わえます。ただ脂身が多いのと、味付けが薄く生肉っぽい味が強いので、レアの肉が苦手な人は全く受け付けないかもしれません。個人的にはレアが好みなので美味しくいただきました。
(7)豚の内蔵のコロッケ
 このお店のメインのお肉料理は、2部構成になっているらしく、同じ食材を使いつつ違う部位を出してくれるとのこと。私の場合は豚の内蔵を使ったコロッケで、大きめにカットされた豚の内蔵に薄く衣がつけてあるというもの。ソテーとは違いしっかり火が通っており、味付けもしっかりしていて誰にでも間違いなく美味しい料理です。体に染み込むような内蔵の旨さを味わえます。
(8)デセール(料理名不明 たしかホワイトチョコレートと説明されたような...)
 説明に非常に困るのですが、バナナ、チョコレート、ホワイトチョコレートを何かの生地に練りこみ、粉末や小さな固まり状にしたもの、たしかキュウリの泡のソースと混ぜていただくというもの。
コメントも困ります。
(9)パート・ド・フリュイ
デラウェアをゼラチンで固めたもの。〆で爽やかな気分にさせられますが、味は至って普通。
(10)パン
 焼きたてのパンが出され、外はパリッとしていて中はモチモチしていて完璧です。やや甘めの生地なので万人に好まれるタイプ。料理によって出されるパンの種類がすべて違うのは初めての経験で驚きです。

3.ワインについて
 食前酒としてのシャンパーニュとおまかせグラスワインコース(5杯)をオーダー。後半は酔ってしまったので(涙)記憶があるもののみ記載。
(1)シャンパーニュ(ニコラマイヤール)
 泡がきめ細かくエレガント。酸味もほどよく、クリアでスッキリしたシャンパーニュ。どんな料理とも合いそうなオールラウンダー。
(2)白ワイン
 フォアグラと合わせて出されたのがアルザスの白。今さらあえて言うまでもなく見事にマリアージュ。最高のフォアグラを食べて、甘口の白ワインで流す。至福の瞬間です。
(3)赤ワイン
 豚のローストと合わせて出されたのがブルゴーニュの赤。ベリー系の果実実が強く口当たりはしなやか。低温で繊細に調理された豚のローストには、食べ始めは合うのですが、食べ進めるにつれ豚の脂が気になりだすので、個人的にはもっとタンニンが強い方が好み。

4.接客について 万人を受け入れない店の外観(笑)からは想像できないほどフレンドリーで気さくです。さすがにフレンチで星がつくと、かしこまってしまうのですが、マネージャーの人柄もあってか、気兼ねなく素晴らしい料理と素敵な時間を過ごさせていただきました。店を出る際には、シェフとマネージャーお2人で階段を降りるまで見送っていただいたのには感動モノです。

5.総評
 料理に関しては、お味は然ることながら、確かな技術に裏打ちされた創造力豊かな料理は、五感を刺激するもので素晴らしいの一言。
 ただ、シェフの技術が全面に打ち出されているので、直球勝負のクラシカルなフレンチが好きな方にとっては好みは別れるかもしれません。
 個人的にはシェフもまだお若いので、この路線でまだまだ攻め続けてほしいというのが希望です。評価は自身初の★5つです。

  • (説明なし)
  • (説明なし)

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2位

ル・プティ・ブドン (代官山、神泉、中目黒 / フレンチ、洋食、ビストロ)

1回

  • 昼の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.1
    • | サービス 4.1
    • | 雰囲気 4.1
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥6,000~¥7,999

2010/10訪問 2011/01/09

ハイレベルなクラシカルフレンチ

                                                          業 務 連 絡
                                                          22. 10.  3
                                                          鈴ファン第30号

★ ★ ★ ★ ★ ★    ル・プティ・ブドン(代官山・フレンチ)について    ★ ★ ★ ★ ★ ★

爽やかな風が心地よい今日この頃、そろそろ秋の味覚でも食べに行こうかとランチで訪問です。
場所は代官山駅から旧山手通りを鉢山町方面に向かうこと約5分。フランス国旗が目印です。
訪問したのは日曜の12時で、ほどなく満席になりましたので、予め予約は必要でしょう。

1.雰囲気について
 白系のタイル貼りの店内は、シックで洗練された印象。テーブルの間隔は広くとられており、ゆったり。
 4人がけの席などもあってちょっとしたパーティーなどもできそうです。
 客層は、外国人が多いのが特徴的。また代官山という場所柄もあってか年齢層はやや低めです。

2.料理について
 土日のランチメニューは下記のとおり
   ★ オードブル+メイン+デザート+飲み物(¥3,200)
   ★ オードブル+スープ+メイン+デザート+飲み物(¥4,000)
   ★ オードブル(2品)+メイン+デザート+飲み物(¥4,600)
 小さなお腹なので(笑)¥3、200のコースとグラスワインを数種オーダーしました。
 総じて王道的な料理が多く、メニューの選択肢の幅が広いので、誰でも安心して料理を楽しめます。
 フレンチ初級者にもお勧めです。
 料理の個々の感想については、下記のとおり。
 (1)アミューズ:クリームチーズをパイ生地で包み、鱒の卵をのせたもの
  鱒の卵とチーズの組み合わせは初めて、以外と魚の臭みがなく、程よい塩気と卵の食感が楽しめます。
  キャビアとイクラを足して2で割った様な感じです。
 (2)オードブル:ホウボウのテリーヌ
  本日のオードブルとして紹介されたもの。
  丁寧に下処理された、お魚の白身を薄紫色のジュレで包みこんだ見た目にも鮮やかなテリーヌです。
  アーリオソースでいただきます。
  料理が運ばれるや否や、ソースのニンニクの香りが食欲をそそります。
  淡白な白身魚ですが、濃厚なこのソースとよく合い非常に美味。
  ジュレもひんやり感を醸し出し、白ワインにピッタリのオードブルです。
 (3)メイン:牛ホホ肉の赤ワイン煮 ハチミツとクミン風味のニンジンのソテー
  3日間煮込まれた牛ほほ肉に、ハチミツとクミンで香り付けされた人参のソテーが添えられています。
  こちらは、デミグラスソースでいただきます。
  ナイフをいれただけでホロホロと身が崩れるほどの柔らか。
  ソースも肉の旨味が凝縮されていて美味。パンにつけて残らずいただいてしまいました。
  極めてシンプルですが、完成度が高い一品。
 (4)デザート
  ワゴンサービスで運ばれてきます。10種類ぐらいの中から3種類選ぶスタイル。
  種類はケーキ、ムース、タルト、アイスとバラエティーも豊富。
  季節のデザートとしては、洋梨と栗のムースがありました。
  選んだのは、チョコレートのケーキとムース、レアチーズケーキの3種類。
  どれもしっかりと甘さのあるタイプで、エスプレッソとともにいただくにはいい感じ。
  お気に入りだったのが、4層からなるチョコレートのムース。
  濃厚なチョコレートの味と、ねっとりした食感が美味。少し残しておいた赤ワインにもよく合いました。
 (5)飲み物
  コーヒー、紅茶、エスプレッソから選べます。
  私はエスプッレッソをオーダーしたのですが、抽出は濃厚で香り高く全く申し分ないです。

3 ワインについて 
 アミューズに合わせてスパークリングワイン、オードブルに合わせてグラスの白、メインに合わせてグラスの赤を
 オーダー。
 嬉しいのが、お店のグラスワインのセレクトが素晴らしく、どれも美味しいものばかりであるということ。
 また、並々と次いでくれるのでワイン好きにはたまりません。個々の感想は下記のとおり。
 (1)スパークリングワイン(¥1、300)
  食前酒は結構値が張った(シャンパンは¥2、600)ので、スパークリングワインで我慢。
  スッキリしていて美味しかったのですが、感動するほどまでとはいかず、お値段に対してやや高い印象。
 (2)白ワイン
  お店の方が他が用意してくれたのは下記の5種類。
    ★ シャルドネ(ミネラル感が強いもの)
    ★ シャルドネ(樽香が強いもの)
    ★ ソーヴィニオンブラン
    ★ シュナンブラン
    ★ アルザスのリースリング
  選択肢が多く迷ってしまいます。またビックリなのがその価格で、¥900のものから¥1、000台前半と非常
  に安価です。
  オードブルがお魚ということもあって、芳醇なものだと魚の臭みを助長するので、ミネラル感が強い方のシャル
  ドネをセレクト。
  静かなタイプのワインですが、秘めた力強さはすごいものがあり、まるで香水を飲んでいる感じ。
  魚の味を引き立て見事にマリアージュ。美味しかったのですが、銘柄を聞き忘れ後悔してます。
 (3)赤ワイン
  赤のグラスは、下記の3種類。こちらのお値段も¥1、000前半と安価です。
    ★ カベルネソーヴィ二オンとメルローのブレンド(ボルドー)
    ★ グルナッシュ
    ★ シラー
  個人的には、このお店がセレクトするシラーが気になったのですが、牛ホホ肉の味付けが基本に忠実なタイプ
  だったので、王道のボルドー産のカベルネとメルローのブレンドワインをオーダー。
  舌触りがとても滑らかで香りも華やかでエレガント。¥1、000台のワインとは到底思えません。

4.接客について
 スタッフの数は多く、接客も目線や気配で感じとってくれるほどの域に達していて、素晴らしいの一言。
 料理の説明も簡潔で、的を得ていてわかりやすく、客とも適度に距離をおいていて、気兼ねなく食事をすること
 ができます。

5.コストパフォーマンスについて
 お食事だけだと¥3、300と非常に安価。
 ただグラスワインが美味しいものばかりなので、ついつい余計にオーダーしてしまいそうです。(汗)

6.総評
 オーソドック料理が多く、サプライズは期待しない方がいいと思います。
 しかし、ソースの素晴らしさ、食材の組み合わせなど一品一品の完成度は目を見張るものがあり、安価であり
 ながら高度なフレンチ料理を堪能できると思います。
 接客も抜群で非の打ち所がなく、気持ち良く料理を堪能させていただきました。
 ランチでふらっと気軽に訪れたのですが、幸せな日曜日となりました。ごちそうさまでした。

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

  • (説明なし)

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3位

レストラン ヒロミチ (恵比寿、目黒、代官山 / フレンチ、野菜料理)

1回

  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.6
    • | CP 4.3
    • | 酒・ドリンク 4.8 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥8,000~¥9,999

2010/11訪問 2010/12/31

チャーミングなフレンチレストラン

                                                          業 務 連 絡
                                                          22. 11. 23
                                                          鈴ファン第36号

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★   レストラン ヒロミチ(フレンチ)について   ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

目黒区三田にある小さなフレンチレストラン「レストラン ヒロミチ」
ミシュランガイド東京・横浜・鎌倉2011において1つ星を獲得した実力派のお店です。
場所はJR恵比寿駅スカイウォーク出口から歩くこと約3分。
山手線を挟んでガーデンプレイスとほぼ反対の位置にあります。
日曜日のランチに訪問させていただきました。

1.雰囲気について
 白を基調とした清潔感のある店内。
 テーブルにはピンク色のクロスが掛けられ、小さな花も飾られたりしていて、かわいい印象。
 窓際の席に案内されたのですが、外からは燦々と陽の光が差し込む明るい店内。
 なんだか柔らかい感じのする店内で、とてもリラックスできます。

2.料理について
 休日のランチは下記の2コース
--------------------------------------------------------------------------------------
 ★ Menu midi(軽めのランチコース)
 (アミューズ+オードブル2品+お魚料理かお肉料理+自家製ケーキの盛り合わせ+コーヒー又は紅茶)
 ★ Menu dégustation(デギスタシオンランチ)
 (アミューズ+オードブル2品+お魚料理+お肉料理+季節のデザート+コーヒー又は紅茶)
--------------------------------------------------------------------------------------
 なお、オードブルは季節ごとにかわるとのことで、訪問したときは下記の7種類でした。
--------------------------------------------------------------------------------------
  ☆ 人参のムースとコンソメジュレ、うに添え
  ☆ リンゴのシートに包まれた燻製帆立貝の瞬間マリネアーモンドの香りを添えて
  ☆ 牡蠣のムニエルキャベツのブレゼと牡蠣とポテトの香るエッセンス
  ☆ 豚スネ肉のアイスヴァインと三枚肉のちりめんキャベツ包み
  ☆ しいたけとブーダンノアールのプティバトー、マッシュルームのサラダを添えて
  ☆ アラジン海老のミ・キュイ、ハーブチーズとアボカド&トマト添え
  ☆ 鴨のフォアグラのポワレ、レストランヒロミチ風 (+¥800)
--------------------------------------------------------------------------------------
 前菜が2皿あるので、メインが1皿の「軽めのランチ」をオーダー。
 全体的な料理の印象としては、見た目が鮮やかで美しく、崩してしまうのがもったいない料理ばかり。
 お味も軽やかで独創的。いわゆるモダンフレンチのカテゴリーに分類されると思います。
 食材は、国産の食材を多く使用しており、お野菜が多いのが特徴的です。
 軽めのランチといっても女性であれば量は十分。男性でもパンで調整すればお腹一杯になるでしょう。
 個々の料理は下記のとおりです。
(1)アミューズグール:ブルーチーズとクルミのグジェール
   ブルーチーズと胡桃を生地に練り込んだプチシューが熱々の状態で運ばれてきます。
   生地のバターの香りが強いためか、ブルーチーズはかすかに香る程度。
   シャンパンと一緒にいただくのであれば、個人的にはチーズが強くてもいいのかな。
(2)オードブル1皿目:豚スネ肉のアイスヴァインと三枚肉のちりめんキャベツ包み
   アイスヴァインを、何層かのキャベツとバラ肉で包み込んだ手の込んだ料理。
   食べた感じはまさに繊細なロールキャベツ。豚肉とキャベツの組み合わせだからでしょうか。
   一般的にはアイスヴァインの付け合せで食べるザワークラフトをソースにしたのも面白くてオシャレ。
   マスタードのソースでもどちらでもよく合います。
   予想した以上に見た目も味も繊細な料理で、前菜から驚かされました。
(3)オードブル2皿目:キャベツのブレゼと牡蠣とポテトの香るエッセンス   
   オードブル2皿目もキャベツを使った料理。
   ホワイトクリームソースの中に、キャベツ、牡蠣のムニエル、ポテトのフライが入っています。
   ブレゼすることにより、キャベツの甘み旨みがより引き立ち美味。素材の良さが伝わります。 
   ホワイトクリームソースは濃厚で、牡蠣のエキスがしっかり染み込み味わい深いソースです。
(4)メイン:本日のお魚料理
   見た目はシンプルな鱸のポアレ。赤カブと小松菜、マッシュポテトが添えてあります。
   ソースは甲殻類からとったスープとのことです。
   この料理は何と言ってもソースが印象的で、運ばれるや否や海老のいい香りが辺りに立ち込めます。
   お味は、海老のエキスがしっかり抽出されており非常に濃厚。まさに海老汁。
   パンに付けて食べても美味しいです。
   鱸の焼き加減は皮のパリパリ度が強く、個人的には好きなタイプ。
   お野菜はすべて福島県産とのこと。非常にみずみずしく、このお店のお野菜はどれも美味しいです。
(5)デザート:自家製ケーキの盛り合わせ
   黒糖のアイス・洋梨のコンポート・バナナとバナナのムース・ホワイトチョコのムース・チョコレートケーキの盛
   り合わせ。
   コンポートの上には、ジェラートがのっていたりしてこちらも手が込んでいます。
   デザートまで手抜かりなく、しっかり作られているのはかなりの好印象。
(6)飲み物
   紅茶、コーヒー、エスプレッソから選べます。
   私はエスプレッソをオーダー。
   コクが豊でまろやかなタイプのエスプレッソ。食事後の優雅な余韻が続きます。
(7)バゲット&バター
   バゲットは外がパリパリで中がソフト気を付けないとパンの皮が飛んでしまうタイプ。(笑)
   バターは、無縁バターの上に海ブドウが乗っています。見た目は美しいのですが、もうちょっと塩気が強くて
   もいいのかなという印象。

3 ワインについて
   アミューズに合わせてシャンパーニュ、オードブルにグラスの白、メインにグラスの赤をオーダー。
   グラスワインは赤白4種類くらいの中から選択できます。
   お値段はシャンパーニュも含めて1,500円以下。割とお安めの設定です。
   個々の感想は下記のとおり。
(1)シャンパーニュ(¥1,500)
   泡が勢いよく出ていて、チープな感じがするのですが、ハチミツのような甘さがあり、好きなタイプ。
   このお値段で美味しいシャンパーニュが飲めるのはお店のセレクトが良いからでしょう。 
(2)白ワイン:MaconBlan(¥1,200)
   青リンゴと洋梨のニュアンスのするワイン。
   シャルドネの旨味ととろみがたっぷり抽出されたコクのあるワイン。
   料理と合わせても美味しいですが、ワイン単体で飲んでもどんどん飲めてしまう美味しいワインでした。
(3)赤ワイン:Fixin2000(¥1,300)
   ピノ・ノワール100%のブルゴーニュワイン。
   果実味豊かで凝縮感があり、イチゴやラズベリーの香りをもつチャーミングなワイン。
   いかにもブルゴーニュといった典型的なワイン。

4.接客について
 食事を出すタイミング、飲み物を出すタイミング等バッチリでお客の様子をしっかり観察しています。
 カジュアルなお店の雰囲気にしては、かしこまったタイプの接客で、そのギャップに戸惑いますが、快適に食
 事ができ、料理や食事を十分に堪能することができます。
 
5.コストパフォーマンスについて
 お料理はどれも繊細で美味しく、1.5倍の料金を払ってでも行く価値はあります。
 飲み物もグラスワインが1、000円代前半と安価。非常に良心的な価格設定のお店です。

6.総評
 接客の(方法)に改善の余地があるものの、何より料理がとても美味しい。
 ミシュラン1つ星を獲得したということもあり、予約が取りにくくなる可能性があるので、ネットで空席検索をして
 空いてればすぐにクリックして予約しちゃいましょう。

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

  • 店内
  • ブルーチーズとクルミのグジェール
  • シャンパン(\1,500)

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4位

銀座 シェ・トモ (銀座一丁目、京橋、宝町 / フレンチ)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥6,000~¥7,999

2010/10訪問 2011/02/13

グラスワインのセレクトが素晴らしい「銀座シェ・トモ」

                                                          業 務 連 絡
                                                          22. 10. 31
                                                          鈴ファン第33号

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★    銀座 シェ・トモ(フレンチ)について    ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

銀座の一等地、ポーラビルにあるミシュラン1つ★レストラン「シェ・トモ」
シェフのスペシャリテである、「無農薬野菜の盛り合わせ」が目に留まり来訪させていただきました。
場所は、JR有楽町駅から歩くこと約5分。
2週間前に日曜日のランチの予約を入れたのですが、1330~のカウンターしか空いてないとのこと。
席はどうあれ、料理の方が気になっていたので迷わず訪問です。

1.雰囲気について
 エレベーターを降りると、そこはもうお店の受付。
 女性の店員に名前を告げ、コートを預け店内へ。
 内装は白を基調としたシックでシンプルなつくり。
 天井が高く、吹き抜けになっているので、非常に開放感があります。
 カウンターとはいえ、そこに2人席が置けるぐらいの広さがあり、十分なスペース。
 まずは銀座の景色を眺望しながらスパークリングワインを。

2.料理について
 ランチは¥2,890のコースのみ。
 プリフィックスで前菜とメインを選ぶスタイルです。
 前菜は7種類、メインは5種類の中から選択でき、バリエーションが豊富。(追加料金が発生するのは約半数)
 ¥980の追加料金でアミューズにシェフのスペシャリテである生ウニの貴婦人風がオーダー可能です。
 すべての料理にいえることですが、見た目が綺麗で、味付けは繊細。女子受けしそうなお料理ばかりです。
 個々の料理の量は少な目ですが、前菜が2つあるので十分。
 パン2つでも食べればお腹一杯でしょう。
 個々の感想は下記のとおりです。
 (1)パン
   まず最初に運ばれてくるのがバゲット。
   隣の茹で玉子のようなものはバターで、お店のロゴが入っていて面白いです。
   バゲットにしてはソフトなタイプで、皮はパリッとしているのですが、中はフワフワ。
   ソースがよく染み込みそうなパンです。
 (2)オードブル1皿目
   料理の名前は長いので忘れましたが、うずらのお肉の前菜です。
   小さな円状のうずらのお肉が3つ盛り付けられ、上下にクレソンとポルト酒のジュレが添えられています。
   ソースは栗とフォアグラの2層のムースで別のお皿で出されます。
   感動したのが2層のソース。
   フォアグラの旨味とコクを十分抽出したムースは、淡白で癖のないウズラのお肉を引きたたせます。
   また、栗を入れることによって重厚さが増し、ソースねっとり感がでて食材によく絡みます。
   少しニンニクが入っているので食欲をそそられ、このソースだけでパン1つ完食てしまいました。
 (3)オードブル2皿目:山梨県産無農薬野菜 28-30種の盛り合わせ
   このお店に訪問するきっかけとなったのがこのお料理。
   ため息がでるほど美麗で、宝石を散りばめた様。
   野菜好きの方にはまさに宝石です。
   全てのお野菜の味付けがそれぞれ異なり、塩ゆでから、ビネガー風味、アンチョビソース等々さまざまです。
   味付けは基本的には薄味で、素材の良さを活かすタイプ。
   山梨の野菜たちが元気でみずみずしかったです。   
   また、驚いたのがアスパラなどが、茹でたての状態で運ばれてきたこと。
   店の混雑具合からして、どうせ半ば出来合いのものが出されるのだろうと予想していたのですが、見事に予
   想を裏切られました。
 (4)メイン:パイ生地で蓋をしてココットの中で焼き上げた森の茸とフランス産仔牛肉のプレゼ
   仔牛肉をフォンドボーで柔らかく煮込んでパイ包み焼きにしてあります。
   フォン・ド・ヴォーベースのスープには、牛肉、シメジ、たまねぎ等具だくさん。
   ココットの中で様々なエキスが融合しています。
   パイ生地をスープに染み込ませることによってバターの風味が広がり優雅な余韻が続きます。
 (5)デザート
   3種類から選ぶスタイルで、バナナのロールケーキとアイス、チョコレートケーキ、プリンの中から選べます。
   私はバナナのケーキとアイスを選択。  
   ケーキは生地がしっとりしていて非常に滑らか、口当たりは軽やかで、バナナの風味もしっかりしています。
 (6)飲み物
   紅茶、コーヒー、エスプレッソから選べます。
   私はエスプレッソをオーダー。
   コクが豊でまろやかなタイプのエスプレッソ。
   銀座の景色を見ながら飲むエスプレッソは格別です。

3 ワインについて
 ウズラの前菜に合わせてスパークリングワイン、野菜の盛り合わせに合わせてグラスの白、メインに合わせて
 グラスの赤をオーダー。
 グラスワインのメニューは下記のとおりで赤白4種類づつ。
  ★白ワイン   
   ・シャトーフォングラーヴ2007(¥800)
   ・ブルゴーニュシャルドネ2007(¥850)
   ・リースリングレゼルヴ2009(¥950)
   ・ミュスカデ・セーヴル・エ・メイヌ・シュールリー2008(¥1000)

  ★赤ワイン
   ・アルザス・ピノノワール2007(¥900)
   ・クローズ・エルミタージュレ・メゾニエ2006(¥900)
   ・ラ・ローズ・ぺデスクロー2005(¥1,050)
   ・ラ・クロワ・ボニ2005(1,150)

 銀座の1等地で飲むワインにしては超破格のお値段。
 周辺のお店のコーヒーよりお安いのではないでしょうか?
 個々の感想は下記のとおり。
 (1)スパークリングワイン:銘柄不明(¥980)
   酸味とミネラル感あり、ややフルーティーなタイプ。
   炭酸が強めなので概ねどんな料理とも合いそうです。
   シャンパーニュは飲まなかったのですが、お安いスパークリングの方がウニの貴婦人風には合うかも。
   こちらも食べていないのですがね。。。 
 (2)白ワイン:ブルゴーニュシャルドネ2007
   青リンゴのニュアンスのするワイン。
   ミネラルがしっかりしていて、酸味よりはコクが勝っているタイプ。
   新鮮でみずみずしい野菜と合わせるには、ややまったりとした印象かな。
 (3)赤ワイン:ラ・クロワ・ボニ2005
   サンステフ地区のワインで、品種はカベルネ90%、メルロー10%のブレンド。
   赤インクのような色の濃さと、まろやかなコクが特徴。
   グラスを持つと他のワインと明らかに重さが違い、もの凄いポテンシャルのワイン。
   香りはシナモンからバニラへと変化しエレガントの一言。
   帰宅するや否や、早速ネットで購入してしまいました。

4.接客について
 スタッフの数は十分で、お客の目線で反応してくれる素晴らしい接客。
 あえて声を出してオーダーすることはありませんでした。
 ソムリエの方のジョークも上手で、和やかな気分にさせられます。
 間違いなく一流店の接客。

5.コストパフォーマンスについて
 基本価格は、¥2,890と非常にリーゾナブルですが、魅力的な料理と、ゴージャスな店の雰囲気で財布の紐
 が緩みがちになってしまいます。
 CPの良し悪しは、その人の自制心次第でしょうか。

6.総評
 お料理、接客、CP等々非の打ち所のないレベルで、ミシュランの星を獲得したというのも納得。
 ただ混雑する店の雰囲気から、どうしても大衆的な店に思えてしまうことが唯一のマイナスポイント。
 次回は個室を借りるか、ディナーで訪れゆっくり美味しいお料理を堪能したいですね。

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

  • (説明なし)
  • スパークリングワイン
  • パン

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5位

白金Baru (広尾、白金台 / スペイン料理、ダイニングバー、ワインバー)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.6
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.1 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2010/06訪問 2010/08/01

都内最高峰のスペインバル

   業 務 連 絡
                                                 22 . 6 . 12
                                                 鈴ファン第20号

                      白金バルについて

 食べログで評価の高いスペインバル。以前から気になっていたのですが、恵比寿駅・広尾駅・白金高輪駅のど真ん中ということもあり、なかなか足を運びにくかったのですが、ちょうど蒸し暑い日で、冷たいカヴァが飲みたいという衝動に駆られてしまい、当日予約で訪問しました。
 お店は、恵比寿駅西口から北里研究所方面に向かって徒歩15分。タクシーか恵比寿駅から田町駅に向かう都バスが10分間隔で運行してますので、それを利用されてもよいかもしれません。高速道路の高架下で、スペイン国旗が掲げられていますのですぐに分かると思います。
 土曜日の開店と同時に訪問したのですが、程なく満席になりました。平日はわかりませんが予約なしでは難しいでしょう。

1.雰囲気について
 外観は白一色の外壁にスペイン国旗。テンションが高まります。
店内はほぼカウンター席で、キッチンをぐるっと囲むように20席程度あります。ただちょっと席の間隔が狭いのが難点で、体を動かすと隣の人に体が触れてしまう感じです。
 客層は、ほとんどが男女のカップルで、ワイワイ騒いでいる人もいませんので、じっくりお食事と会話を楽しめる大人の雰囲気を持ったお店です。

2.料理について
 まず言えるのは、すべての料理のクオリティーが高いです。恵比寿界隈の数あるバルの中でも頭1つ抜けてる感じです。また、総じて味がしっかりしており、香辛料が強めです。メニューも、肉料理や揚げ物だけでなく、お魚料理、野菜等々種類が豊富なので女性にはうれしいかもしれません。個々の料理については下記のとおりです。
(1)からすみと真鯛のカルパッチョ
 新鮮な鯛に薄くスライスされたからすみ味の深みが加わり見事なハーモニー。1品目からクオリティーの高さに度肝を抜かれました。
(2)アジと焼きナスのマリネ
 とにかくアジが美味しい。特にこれといった調理はしていないのですが、魚の臭みが全くなく、とにかく新鮮。やっぱり魚は鮮度が命です。
(3)小海老のにんにくオリーブ炒め
 バルに行くと必ず頼むのがコレ。オリーブ油が沸騰した状態で出されます。海老の香ばしさがたまらなく、食べれば食べるほど食欲が増します。また、他店のものと比較してもニンニクが強めでたまらないものがあります。ただ次の日まで匂いが残りますがね。(笑)
(4)カラマレス(イカのフリット)
 細めにカットされたイカのフリット、こちらもニンニクの味と香りが強烈なフリットです。
個人的には、イカ本来のもつ甘みと弾力性がある食感が好きなので、この料理に関しては私の好みとは見事に真反対ですね(笑)。
(5)フラメンカエッグ(半熟たまごとひき肉のトマト煮込み)
 煮込み料理が充実しているのもこの店のうれしいところ、トマトの甘みが体の中に染み込んでいきます。スパイシーなワインと食したい一品。
(6)ハモン・イベリコ・ベリョータ
 ハモンイベリコといえども、店によってお味は千差万別ですが、ここのは別格。今まで食べた中では一番美味しい。厚めにスライスされたハムは、ネットリとした食感と脂から感じられる木の実の風味が重なり官能的。いつまでもかみ締めていたいと思わせる一品です。
(5)手造りソーセージの炭火焼き
 長さ30cmくらいある細長いソーセージ。食感がネチョッとしており、個人的には好みではありません。ハーブもきつめでちょっと苦手。 
(6)デザート 
 栗のクレープをいただきました。お味は至って普通ですが、このお店はデザートも種類が豊富で5種類くらいから選べるのがうれしいですね。

3.ワインについて 
 カヴァ1杯と赤・白ワインをそれぞれグラスス2杯づついただきました。
カヴァはクーポンを利用して、お店にサービスしていただいたものなので、銘柄はわからなかったのですが、青林檎のようなスッキリした香りと蜂蜜のような甘さ。食前酒にはピッタリで爽快な気分にさせてくれます。
 赤と白ワインについては、お店にある5種類のグラスワインから800円程度のものと一番高いものをそれぞれいただきました。一番美味しかったのが赤の一番高いやつ。(笑)テンプラリーニョ種のワインでおそらく樽熟成しており、優雅かつ複雑味わい深い。スペインワインもいいなと唸らせる1杯でした。

4.接客について
 常に賑わっていることや、小皿料理ということもあり、オーダーの回数がハンパじゃなく、少し待たされます。ただバルはそんなものだと思って来ていますので、評価の対象外ですね。

5.コストパフォーマンスについて
 料金のクオリティーが他店のそれと比べて高いだけに、そのぶん価格も比例してややお高い。1品千円以上するメニューもありますので、気軽にあれもこれもとは注文できません。ワインも700円代からありますが、ほとんどが、1000円近いため、お財布を気にしてしまいます。

6.総評
 今までに行ったバルの中では一番美味しいです。ただ、このお値段だと普通にフレンチのコースが食べられる価格なので、気軽に一杯という風にはいきませんが、スペイン料理が食べたいと思ったときにじっくりと料理を楽しむといった感じでしょうか。

  • (説明なし)

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6位

コーダリー (京成上野、湯島、上野広小路 / フレンチ、ビストロ)

1回

  • 昼の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.1
    • | サービス 4.1
    • | 雰囲気 4.1
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.4 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥6,000~¥7,999

2010/04訪問 2010/08/19

湯島の裏路地にひっそりと佇む名店「コーダリー」

                                                 業 務 連 絡
                                                 22 . 4 . 29
                                                 鈴ファン第5号

コーダリー(湯島・フレンチ)について

 以前から、食べログ上でCPの高いと評判の湯島にあるコーダリーが気になっており、10日前に予約を入れ、初の訪問です。
 場所は、東京メトロ千代田線湯島駅(1番出口)から徒歩約10分。不忍池を右手に見つつ、根津方面に向かう大通りの一本裏通りに位置します。
 土曜日の12:30にお店に到着したのですが、噂どおり予約客で満席でした。

1.雰囲気について
 お店は計16席と、とても小さなお店ですが、隣席との距離が適度にあり、店の狭さを感じさせません。
 場所柄のせいもあると思われますが、お客さんの年齢層が高いため、じっくり落ち着いて料理を楽しめます。
(隣の席には、お年を召された御夫婦が仲よく食事をされており、和やかな雰囲気の中でお食事を楽しめました。)

2.料理について
 シェフのおまかせコース(アミューズ・前菜・スープ・お魚料理・お肉料理・デザート・飲み物&小 菓子・パン)をオーダー。
 個々の料理の感想については、下記のとおりですが、特段高級な食材は使用してはおらず、その分価格に反映されているのかな?といった印象。ただ、個々の料理は1品1品とても丁寧に作られており、非常に好印象です。
(1)アミューズ
 合計以下の3品。ランチではおまかせコースのみ出されます。
① カブのムースとガスパチョのグラス
 カブのやさしい甘さと、ガスパチョの程よい酸味が調和して食欲をそそり、これからのお食事に期待できる感じです。
② テリーヌ(鳥のトーション)、ラムレーズン添え
 テリーヌは中にマスタードが入っている筒状のタイプ。添えてあるラムレーズンの甘さが強すぎ、テリーヌの味が感じられず残念。
③ 鯛のリエット
  品の良い磯の香りが楽しめ、鯛の甘さを引き出す絶妙な塩加減。美味しいー
(2)前菜
 ナスのフォンダンとカニのタンバル仕立て、オマール海老添え
 ナスのフォンダンが、海老・カニの単調になりがちな淡白な味に複雑さを加える。また、セロリがアクセントとなり、爽やかで最後まで飽きさせない。
(3)スープ
 暖かいポタージュ
 ホワイトアスパラ、カブ、オニオン等白い野菜ベースのスープにイベリコのチョリソとシブレットが乗っているもの。野菜ベースのほのかに甘いスープとチョリソの塩加減が見事にバランスを保っている。また、それぞれの具材の存在も感じられ美味しい。
(4)お魚料理
 金目鯛のポアレとバジルのピューレ、焼きトマトと竹の子添え
 皮がキツネ色でパリッとしており美味しい。ただ、ポアレしたときの油が多めにお皿に残っており、時間がたつにつれ皮のパリパリ感がなくなる。
 また、鮮やかで爽やかなバジルのピューレも、その油と混ざると曖昧な味になってしまうため残 念。
(5)お肉料理
 シャラン鴨の胸肉のロティと腿のコンフィ、しし唐とかぼちゃ添え
 胸肉が衝撃的。野生を感じる!ソースはオニオンの苦味が感じられ、甘くなく胸肉の野性味を引き立てる。逆に腿肉は対照的に甘さが感じられ、部位によって2つの楽しみ方ができる大満足のお料理です。
(6)デザート  
 チーズケーキレモンと蜂蜜のクリーム、ブルーベリーソース
 後から知るところによれば、専属のパティシエがデザートを担当しているとのこと。  しかしチーズケーキに限っては、至って標準レベルで特に感想なし。
(7)飲み物& 小菓子
 飲み物はエスプレッソをオーダー、小菓子はフルーツのゼリー、紅茶のクッキー、ヘーゼルナッツのチョコレートが出される。
 エスプレッソは普通に美味しいが、小菓子は至って普通であり、これまで出された料理に比べると相対的にレベルが低く、これが最後に出されると全体の印象も悪くなってしまうのではないでしょうか? 
 通常の人であれば、デザートを食べ終えた時点でお腹いっぱいになっていると思われるので小菓子は必要ないと思われ、むしろその分価格を下げてくれた方がうれしい。
(8)パン
 フランスパンがバターとともに出される。無塩バータとの相性が良く、料理のソースに浸けて食べるのを忘れさせてしまうほど、美味しかった。

3.ワインについて
 食前酒とアミューズにあわせシャンパン、前菜とお魚料理にあわせ白ワイン(グラス)、お肉料理にあわせ赤ワイン(グラス)をオーダー
(1)シャンパン
 ソムリエがセレクトする1種類、その日は黒葡萄のみ使用したシャンパンとのこと、口に含んだときは多少の苦味を感じるのですが、アフターはスッとその苦味が消え爽やかな印象。驚いたのが、鯛のリエットと見事にマリアージュしていたこと。これまで、生魚と白系のワインは、世間で言 われるほど合うと思ったことがなかったのですが、これに関してはそれぞれの味を引き立てており、ビックリ!何でなんだろー、誰か教えてー
(2)白ワイン(グラス)
 3種類の中から選択、私は少し年代物のブルゴーニュのシャブリをオーダー。シャブリにしては、芳醇さが素晴らしくムルソーっぽい感じ。
 必然的に前菜とはあまり合わず、金目鯛のポアレが出されるまでほとんど口をつけずお預け。お金に余裕があれば、前菜に併せて爽やかな白ワインをオーダーするのが正解かな?
(3)赤ワイン(グラス)
 4種類の中から選択、私は比較的若いメルロー(新樽)をオーダー。ワインだけ口に含んだ印象では、メルローにしてはタンニンが強いかなといった印象でしたが、野性味あふれる鴨胸肉と見事にマッチする。また、時間が経つにつれ徐々に開いてきて、メルローらしいまろやかさと、ヴァニラのニュアンスが強く出てきた。
 これはこれで、腿肉の甘さと見事にあい、肉料理が2通りの楽しみ方ができたの同様、ワインも1杯で2通りの楽しみ方ができる。

4.接客について
 ソムリエが一人で仕切っている。ワインの知識は然ることながら、ワインのセレクトにこだわりが感じられ、お客にワインの持ついろいろな世界を見せてくれる。
 ワインを勧めるタイミング、客との適度な距離感、料理の説明も十分で言うことなしです。

5.コストパフォーマンスについて
 このコースの内容からすれば、圧倒的にコストパフォーマンスはよい。ただランチにこれだけの量を出す必要性があるかというと疑問であり、前述したとおり、少なくとも小菓子は必要ないと思われ、その分価格を下げていただいた方がありがたい。
 また、当日出されたシャンパンが1、400円ということもあり、料理と比較して相対的に価格設定が高いのが気になるところ。

6.総評
 雰囲気、料理、ワイン、接客すべての面でハイパフォーマンス。ただし食事の量、それに伴う価格の面で改善の余地があると思われ★4.5

  • (説明なし)

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7位

リストランテ ラ チャウ (田町、三田、芝浦ふ頭 / イタリアン、フレンチ、ワインバー)

1回

  • 昼の点数: 3.9

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 3.9
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 3.9 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥3,000~¥3,999

2010/04訪問 2012/11/23

優しく、温かい味わいのピエモンテ料理を堪能

■ リストランテ・ラ・チャウについて(田町・イタリアン)/22.4.20

 食べログ上で評価が高く、驚くような低価格で以前から訪問したかったレストラン。
桜が満開の4月上旬にランチで訪問しました。
場所はJR田町駅芝浦口から歩くこと約5分。
土曜日のお昼時ということもあってか、店はほぼ満席状態で。
店の入り口で待機しているお客さんもちらほら見かけましたので、予約は必須です。

1.雰囲気について
 店内は和やかな雰囲気が漂っているのが印象的です。
時々シェフが客席まで挨拶にまわられており、シェフの笑顔と人柄がそういった空気にさせているのかもしれません。
店内は広く、隣席との距離も適度にあります。
テラスには沢山の花が飾られ、綺麗で清潔感が漂います。
恋人はもちろん、家族や友人とでも気軽に利用できる、明るく楽しい雰囲気を持ったお店です。

2.料理について
 ランチメニューは下記の4種類。 Bコースをオーダーしました。
■ ビジネスランチ:1口前菜+パスタ5種からチョイス+カフェ( \1,260)
■ Aコース:前菜の盛り合せ+パスタ5種からチョイス+ドルチェミスト+カフェ(\1,680)
■ Bコース:前菜+パスタ+メインディッシュ+ドルチェミスト+カフェ(2,520)
■Cコース:シェフおまかせ(3,780)
 全体的な印象としては、一品一品丁寧に作られているのが好感が持てます。
味付けは優しい感しい味付けで、日本人にも受け入れやすいかと思います。
個々の料理の感想は下記のとおり。

(1)前菜盛り合わせ
 モルタデッラハム・サンダニエール産生ハム、ポテトサラダ、ヒシコイワシのマリネが一つの皿に盛られたもの。
どの前菜も手抜かりはなく、丁寧に作られています。
特にヒコイワシのマリネは、下処理も丁寧にほどこされ、魚の臭みなど一切感じられません。
シャンパンとグラスの白でゆっくり味わうことができました。

(2)パスタ:ヤリイカとポルチーニ茸のタリオリーニ タイムの香り
 海の幸、山の幸をふんだんをふんだんに使用したパスタ。
ポルチーニ茸はこれでもかといわんばかり入っており、クリーム系のソースとよく絡み美味。
ヤリイカも、プリプリ感が絶妙で、味と食感で楽しめるパスタです。

(3)メイン:豚肩のロースのグリル
 厚切りにカットされたロースのグリルです。ソースはおそらくバルサミコソースでソースの酸味が肉の旨みを引き立てます。
火の入れ方も完璧で、とてもジューシーです。

(4)ドルチェミスト
 ケーキ、アイス等の盛り合わせ。
 
3.ワインについて
 スパークリングワイン(\840)とグラスワイン(赤)(\630)をオーダー
ロゼのスパークは、やや甘口だったので、酸味が強いタイプのほうが、前菜とあわせて飲むにはよかったかも。  
グラスの赤は、パスタとメインのお肉と合わせて、注文しました。
印象としては、フレッシュかつ華やか(バラのニュアンス)なタイプで、お肉料理が濃い味付けだったということもあり、料理と合うかというと疑問ですが、、ワイン単体としては素晴らしく、価格も630円とありえないお値段です。

4.接客について
 前述したとおり、終始満席状態の中でも、シェフの気配りが行き届いており、和やかな雰囲気の中、落ち着いてゆっくりと素敵な時間を過ごすことが出来ました。

5.コストパフォーマンスについて
 イタリアンとしては、都内最高レベルのCPの高さではないでしょうか。

6.総評
 料理のお味は、丁寧に作られており、シェフの誠実な人柄が料理にもあらわれています。
また価格設定が非常に低く、ホントにお店に利益があるのかと心配してしまうほどです。
駅からも近く利便性もよいので、何度でも来訪したいお店ですね。

  • (説明なし)

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8位

ビストロ マルサンヌ (神田、淡路町、小川町 / ビストロ、フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 3.7

    • [ 料理・味 3.7
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 3.7
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2010/05訪問 2010/05/30

ビストロの中のビストロ

                                                 業 務 連 絡
                                                 22 . 5 . 29
                                                 鈴ファン第18号

               ビストロマルサンヌ(神田・フレンチ)について

 ここ1ヶ月くらいフレンチから遠ざかっていた鈴木ファンドは、久々にお腹一杯フレンチを堪能したいなーと思い、いつものごとく食べログを検索。すると、評価3.9台かつ、平均予算7,000円前後というこのお店を発見!!これは行くしかないと思い、5日前に速攻予約して訪問しました。
 場所はJR神田駅から徒歩3分。皇居方面に向かう大通りをちょっと進むと、神田シティホテルというビジネスホテルがあり、その裏手にビストロマルサンヌはあります。

1.雰囲気について
 この界隈は、ビジネス街の一角ということもあり、平日は混雑するのでしょうが、休日は対照的にひっそり閑散としていていい感じ。
 店内は、こげ茶色の木材を多用した重厚で落ち着きのある内装。いかにもビストロといった感じです。また、ビストロにしては広々しており、隣席との距離も十分あります。しかも、ブラインドのカーテンを降ろしてくれたので、まったく周りを気にせずお食事を楽しめました。
土曜日の19時30分頃訪問したのですが、客入りは5割程度。週末は都会の穴場的存在です。

2.料理について
 事前に口コミでボリュームがあるという情報を得ていたため、メインにお肉かお魚を選択する4,000円のコースをオーダー。実際、噂に違わずボリュームがあり、このコースを選択して正解でした。個々のお料理の感想は下記のとおりです。
(1)アミューズ:キッシュロレーヌ
 テーブルに置かれたとたん、チーズのいい香りが周りに漂って、食欲をそそられます。
口に含むと、卵のふわっとした食感とやさしい味が楽しめます。結構甘めなのですがハムの塩分が味を引き締め、後味よろしくお酒によく合います。アミューズでキッシュをいただくのは初めてなのですが、スパークリングワインともよく合い、新たな発見です。
(2)冷前菜:シャルキュトリ盛り合わせ
 豚のリエット、地鶏白レバーのムース、鴨のパテの豪華3種類。タイトルに記載したとおり、宝石箱です。(笑) 薄くカットされたフランスパンが添えられており、お好みに合わせて玉ねぎのジャムをつけていただきます。また、同じお皿にタップリお野菜が盛られており、かなりボリュームがあります。
 リエットは、わずかに豚の風味が感じられる上品な味付け。お芋か何かの繊維質が感じられ、ツナっぽい食感です。他の2品がいかにも肉といった感じなので、味に変化をつける存在です。
 ムースは、対照的にレバーの味と香りを存分に楽しめる期待したとおりのお味です。添えられているパンに塗って食べると、お酒がすすみます。
 鴨のパテは、分厚く、まずその大きさに圧倒されます。レアのハンバーグといってもいいでしょう。ナイフを入れるとすぐに崩れてしまうほど柔らかく新鮮、お味も鴨の旨みが凝縮されており、素晴らしい。また玉ねぎがパテの中に含まれていて、シャキシャキした食感が食欲を増加させ、あっという間に食べてしまいました。
 また素晴らしかったのが、添えてあるタマネギのジャム。甘いのですが後味がすっきりしていて爽やか。塩っぽいもののオンパレードなのですが(笑)、パテ等のお味をガラッと鮮やかなものに変えてしまいます。
(3)温前菜:有機野菜のグリルアンチョビソース
 大きくカットされたじゃがいも、さつまいも、紫いも、カブ、ニンジン、エシャロット、ごぼう等が入った根菜がタップリのグリルです。野菜が元気で甘みが強いです。また、ソースもしっかりアンチョビの風味が感じられ、野菜の甘みをより引き立てます。フレンチは野菜がおいしくいただけるので素晴らしいなーと実感できる1品です。
(4)お肉料理:豚バラ肉のピペラード
 ピペラードとは、バスク地方の家庭料理でトマト、玉ねぎ、ニンニク等をオリーブオイルで一旦炒め、煮た物だそうです。そのピペラードが、ソテーした豚肉の上にふんだんに盛られおり、添えてある揚げ卵を崩して一緒にいただきます。
 豚バラ肉は甘みが強く、ジューシーで肉の脂が滴ります。また、ふんだんに盛られたピペラードの酸味がお肉の後味を爽やかにしてくれ、ここまで来るとお腹一杯で限界に近いのですが、もう少し頑張れ!と応援してくれます。
(5)パン
 天然酵母っぽい香りがするプチパンです。暖かい状態で出されます。食感も柔らかくほんのり甘い上品なお味で美味しいです。ただ料理のボリュームがすごいので、おいしいからといってパクパク食べ過ぎるとあとで後悔しますよ。(笑)
(6)デザート:バニラのヴァシュラン
 コースには含まれてないのですが、デザートも食べたくなったのでオーダー。
見た目は、テリーヌそのもの。バニラアイス・スライスしたナッツ・サクサクした生地を外側からクリームで包みこんだ一品。チョコレートソースでいただきます。お皿一杯に盛られてくるので、2人分のサイズです。味はお腹一杯すぎて覚えておりません。(涙)
(7)飲み物
 最後にエスプレッソをオーダー、こちらも別料金。
しっかり濃厚に抽出され、酸味が強いタイプ。美味しいです。

3.ワインについて
 アミューズにあわせシャンパン、前菜にあわせ白ワイン(グラス)、お肉料理にあわせ赤ワイン(グラス)をオーダー。何種類か選べるのかもしれませんが、今回はソムリエールがいるので、すべてお任せ。
(1)スパークリングワイン(グラス)
 少し渋いタイプ。 お値段(900円)にしては、割といい物を出しているかなといった感じです。
(2)白ワイン(グラス)
 飲み口はフルーティで果実身あふれるのですが、後味爽やかで林檎っぽい感じ。新世界あるいは南仏系のワインでしょうか? 冷前菜のパテ等とは当然合わないのですが、温前菜の野菜のグリルとの相性はバッチリです。
(3)赤ワイン(グラス)
 飲み口は果実が強く飲みやすいのですが、アフターはタンニンがしっかり残るタイプ。豚バラの素材の甘みが強いので、お肉を食べた後にワインを口に含むと味を引き締め、食欲が増します。

4.接客について
 ソムリエールが一人で接客を担当しています。料理を運ぶタイミング、ワインを勧めるタイミングは素晴らしく。よく店内の様子を伺っています。客との適度な距離感、料理の説明も十分で言うことなしです。

5.コストパフォーマンスについて
 フレンチを4,000円でお腹一杯食べられる店は、都内では数少ない稀な存在。家が近くにあれば毎日来たいくらいです。ただアラカルトで頼むと多少値が張りますので、断然コースがお得です。また、ランチも相当お安いという話なので、是非また来たいですね。

6.総評
 お高いフレンチレストランと比べれば、使用している食材にもコストがかかっていないので、当然繊細さや料理の完成度については落ちますが、豪快な直球勝負の料理をお腹一杯食べれるビストロとしては秀逸でレベル高いです。まさに「ビストロの中のビストロ!」

  • (説明なし)

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9位

ラ・ジョルジーナ (代官山、恵比寿、渋谷 / イタリアン、ビストロ、カフェ)

1回

  • 夜の点数: 3.7

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 2.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2012/02訪問 2012/02/27

代官山時代のレビューです。

■ ラ・ジョルジーナ (代官山・イタリアン)について/22.4.25/22.6.19/24.2.11

代官山にある隠れ家イタリアン「ラ・ジョルジーナ」
ジョルジーナとはイタリア語でダリアの花を意味し、その花言葉は「感謝」
店を始めるにあたり協力してくれた人たちやお客様に、常に感謝の心を持ち続けて料理を作りたいという気持を込めてこの名前に決めたとのこと。
シェフの浅野氏は、大学在学中に旅行で訪れたイタリアに魅せられ、卒業後イタリア料理の道を志したという異端の経歴を持つ。
食べログの口コミ数を増やしたいがために、なかなか同じ店には訪れない私ですが、ラ・ジョルジーナには今回で3度目(すべてディナー)の訪問となります。
場所は、代官山町の閑静な住宅街に位置し、代官山駅から徒歩6分、渋谷駅・恵比寿駅からは徒歩10分の距離。
レストラン周辺は、細い路地が多いことや、近くまで行かないとそれがレストランであると認識できないぐらい目立たない外観なので、初めて訪問される方は時間に余裕をもって訪問されたほうが良いでしょう。
なお、渋谷駅・恵比寿駅から向かう場合の比較的わかりやすいと思われるルートを下記に記載しました。
---------------------------------------------------------------------
① 山手線の西側線路沿いを歩き、渋谷駅~恵比寿駅間で唯一の「車道」の陸橋を目指す。(東横線の陸橋ではありません)
② 陸橋の横にある階段を登り、八幡通りに出る。
③ 八幡通りを旧山手通り方面(並木橋の反対方向)に進み、東急バス「鉢山中学校東」のバス停の手前の路地を左に入る。
④ 少し歩くとイタリアンレストラン「ブラーチェリア ラ ファーメ」があるので、チラリと見ながらさらに路地の奥に進む。
⑤ 路地の突き当たりまで行くと「ラ・ジョルジーナ」があります。
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1.雰囲気について 
 前述したとおり、店が奥まったところにあるため、人通りが疎らで、都会の喧騒を忘れさせてくれる雰囲気です。
店内は、テーブル席が10席、カウンター席が2席とシンプルでこじんまりとした店内。
厨房は、家庭と同じくらいの小さなサイズのオープンキッチンで、ホームパーティーにでも呼ばれたような雰囲気です。
ただ、客席と厨房との距離が近いが故に、調理器具やお皿を洗う音が客席まで響いたり、隣席との距離も近く、会話がまる聞こえなので、ここ一番という時の食事には向かず、親しい恋人や仲間と気軽な感覚で利用するのがベターかと思われます。

2.料理について
 ディナーのコースの下記のとおりで、一休限定プラン「シェフのおまかせコース(2.5hフリードリンク)」を予約し訪問しました。
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■ シェフのおまかせコース:冷前菜+温前菜+パスタ+メイン+デザート+コーヒー(\6,000)
■ アニバーサリーコース:食前酒+冷前菜+温前菜+2種のパスタ+メイン+スペシャルデザート+コーヒー(\6,500)
□ 一休ドットコム限定プラン:通常のシェフのおまかせコース+2.5hフリードリンク(\6,000)
※ 価格は税込みで、別途チャージ料(\500)がかかります。
※ シェフのおまかせコースは、ぐるなびクーポン使用で、\6000→\4,500になります。
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 料理の全体的な印象としては、調理法は極めてシンプルですが、新鮮な食材を惜しげもなく使用し、素材の良さを引き出すことに徹している印象。
また、油脂分控えめでイタリアンイタリアンしておらず、野菜が多く使用されているためヘルシーで、ボリュームもタップリなので、元気になること間違いなし。
店の自慢料理は手打ちのパスタとのことで、季節の食材をふんだんに使った手打ちパスタが常時5~6種類用意されています。
過去に3種類ほどいただいたのですが、どれも美味しく、今回もこのお店のパスタが食べたくて訪問しました。
個々の料理の感想は下記のとおり。

(1)冷たい前菜:本ズワイ蟹と帆立貝のミルフィーユ+カンパチのカルパッチョ サラダ仕立て白バルサミコとカシスのソースで
 最初の一皿は、帆立貝をズワイ蟹の身で包み込みミルフィーユ状にしたものと、分厚いカンパチの切り身にカシスのソースをかけたものの2種類。
お皿全体には、白バルサミコのソースを敷き、胡椒を軽く振ったという一品です。
特に美味しかったのはカンパチのカルパッチョ。
カンパチは新鮮で臭みがなく、魚の旨みが口に広がります。
ネットリした食感もたまらなく、分厚くスライスされているので、頬ばってかみ締める感覚もたまりません。
カシスソースは、どろっと濃厚で、ほんのり甘みが感じられる味わい深いソースで、カンパチの脂味にも負けないくらいパワフルなもの。
青魚とカシスの組み合わせは、絶対に合わないだろうと思いましたが、カンパチの脂っぽさをうまく包み込み、上品な味に昇華させる秀逸なソースでした。
ミルフィーユも、甲殻類と貝という異なる魚介の旨み、異なる食感の対比が楽しい一品でしした。
(2)暖かい前菜:仏産鴨胸肉の薄切りグリル ルッコラ添えヴィンコットソース 
 前菜の2品目は鴨肉をシンプルにグリルしたもの。
ソースはヴィンコットソースという糖度の高いぶどうを煮詰めたもので、紅心大根とパプリカが添えられた一品です。
鴨肉は仏産とのことですが、肉自体は声を上げて美味しいというものではありません。
ただ、ヴィンゴットソースにつけて食べることにより、鴨の旨みが引き出され、味わい深いものに変化します。
ソース自体も甘さとほろ苦さを併せ持つ味わい深いもので、パンにつけてもいいし、ワインもすすむ秀逸なソース。
鴨肉以上にソースの秀逸さが際立つ料理でした。
(3)パスタ:手打ちタリアテッレ牡蠣と焼き茄子・菜の花・カブのトマトソース 
 パスタは、ゴロゴロした牡蠣がたっぷり入ったタリアテッレ。
ソースはトマトソースで、茄子、菜の花、カブが入ったヘルシーなパスタです。
牡蠣は、かなり粒が大きいものが4個も入っており、かなり精力がつきそう(笑)
その牡蠣にかぶりついてみると、プリプリとした食感で、口の中にジュワッとエキスが広がります。
臭みなども一切なく、新鮮そのものの美味しい牡蠣でした。
また、自家製のタリアテッレもシコシコした食感がたまらなく、トマトソースともよく絡む。
手打ちのため、太さは均一ではありませんが、不ぞろいな故に、食感の違い、ソースの絡まり具合の違いが楽しめます。
野菜もゴロゴロとしたものがタップリ入っており、美味しく元気になれるパスタです。
(4)メイン:黒ソイ・ヤリイカ・ホッキ貝のグリルミストと岩中豚ロース肉のコートレッタの盛り合わせ
 メインは、魚料理と肉料理が1つのお皿に盛られるスタイル。
魚料理は、黒ソイ、ヤリイカ、ホッキガイをシンプルにグリルしたもの。
ガーリックで軽く味付けしただけで、この料理も素材の旨さを味わう料理。
また、前菜からメインに至るまで、7種類もの魚介類が供され、普段なかなか魚を摂取していない私にとってはうれしい限り。 
肉料理は、岩中豚のコートレッタ(カツレツ)で、上にフルーツトマトとモッツアレラチーズがのせられた一品。
衣はキメ細かくサクサクした食感で、脂抜けが良く、軽い印象。
また、バジルが練りこまれているのがポイントで、食べた後の豚肉の油っぽさが消え、風味も爽やか。
パスタを食べ終えた時点で、既にお腹一杯だったのですが、美味しく完食できました。
(5)デザート:デザートの盛り合わせ 
 デザートは、クレームブリュレ、イチゴのミルフィーユ、バニラとキャラメルのジェラートを盛り合わせたもの。
それぞれ一口サイズの大きさですが、丁寧につくられており、コーヒーともよく合います。
中でも、キャラメルのジャラートは、ほろ苦い味わいの大人のジェラート。
そのまま食べても美味しいし、ソースとしてミルフィーユに絡めて食べても美味しく、キャラメルのジェラートは外せない一品です。  
(6)パン  
 クラムもクラスともふわふわしっとりしたタイプのパンが供されます。
鴨のソースやパスタソースがよく染み込み大変美味しいのですが、料理のボリュームがあるお店なので、食べ過ぎると後で後悔しますので食べすぎにはご注意を。

3.ドリンクについて  
 フリードリンク2.5hのメニューは下記のとおりで、ワインの赤と白を数杯いただきました。
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■ ビール
■ ワイン:赤・白1種類づつ
■ カクテル:カンパリ、カシス、ディタ
■ ソフトドリンク:オレンジジュース、グレープフルーツジュース、ジンジャーエール、ウーロン茶
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 この価格設定で、フリードリンクまで追求するのは、野暮な話だとは思いつつも、内容についてはやや不満。
スプマンテなどの辛口発泡系のワインが無いのが少し寂しい気がしますし、供されるワインについても、クオリティーはそこそこ悪くないのですが、食事との相性を考えるとちょっと微妙なものがありました。
食事をより美味しく食べるために、ワインのセレクトをもう少し頑張ってほしいというのが本音です。
個々の感想は下記のとおり。

(1)グラスワイン(白):シェフがお忙しそうでしたので銘柄は確認せず
 スッキリしたタイプの白ワインで(品種はシャルドネ?)、果実味は控えめで、ミネラルが豊富なタイプ。
綺麗な酸味で、魚介との相性が良く、特に牡蠣のパスタとの相性は抜群。
ものによっては、牡蠣の生臭さを助長してしまうものも多々あるのですが、このワインは、牡蠣の臭みを包み込み、
ふくよかな味わいに変化せる秀逸なワインでした。
(2)グラスワイン(赤):こちらも銘柄等確認しておりません 
 赤ワインは、サンジョベーゼでもネッビオーロでもなく、おそらくニューワールドのカベルネ(間違ってたらごめんなさい)
果実味や香りが非常に強く、パワフルで、ワインそのものは悪くはないのですが、素材そのものの良さを味わう料理が多いこの店においては、いささかワインが勝っている印象でした。

4.接客について
 前回訪問したときは、接客は主に若い女性が担当していたのですが、今回はシェフ1人で料理と接客を担っていました。
(求人広告も出ているようなので、現在は、一人で切り盛りしているのでしょうか?)
小さなお店なので、接客に不満を持つことなど何一つもなかったのですが、お世辞にも接客上手とはいえないし(ぎこちない料理の説明を聞くのも楽しみではあるのですが(笑))、何よりシェフには料理に集中をしてほしいので、接客は専属のスタッフにまかせてほしいところ。

5.コストパフォーマンスについて
 代官山という立地条件、料理のクオリティーやボリューム、食材の品質の良さ、フリードリンクということを考慮すれば、6,500円という価格はかなりお安く、コストパフォーマンスは良い。
ただ、ワインが好きな方にとっては、フリードリンクが物足りないものと思われるので、ぐるなびクーポンを使用した4,500円のコースをオーダーし、別オーダーでボトルワイン等をオーダーした方がより満足度が高いものになるかと思われます。

6.総評
 代官山に店舗を構えますが、この街の持つオシャレな雰囲気な店ではないし、洗練されたイタリア料理が供されるわけもなく、郊外から電車を乗り継いでまで訪問する価値があるかというとハッキリ言って微妙です。
 ただし、ミシュランの星が乱立するこの界隈で、アットホームな雰囲気の中で、お手ごろ価格で、シンプルに旨いイタリアンを食すことができるというのは貴重な存在で、普段使いできるトラットリアとしての価値は大きい。
私は、ディナーでしか訪問したことがないのですが、ランチタイムには、1,000円で「パスタランチ」、2,500円で「フルコースランチ」が食べることが可能で、ディナーで供されるものと同じクオリティーであるならば、非常に高い満足感を得られることは間違いありません。
次回の訪問は、是非ともランチで訪問させていただきたいと思います。

■□■ 初訪問(22.4.25) ■□■
 アニバーサリーコースをオーダー。
料理は、今回食べた料理とほぼ内容でしたが、パスタはタリアテッレ桜海老と水菜のフレッシュトマトソースが供され、桜海老の磯の香り、水菜のシャキシャキ感が美味でした。
このパスタにハマリ何度も訪問する様になりました。

■□■ 2回目の訪問(22.6.19) ■□■
 8人でのパーティで利用。
料理は、4,000円と5,000円のコースがあり、4,000円のコースに飲み放題(2,500円)を付けて、貸切りました。
内容は、通常のコース料理とまったく遜色がないもので、料金も通常価格とほぼ同額。
ホームパーティのような雰囲気で楽しめる非常にお得なプランでした。

  • 冷たい前菜
  • パン
  • 温かい前菜

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10位

ル ビストロ (恵比寿、広尾、代官山 / ビストロ、ステーキ、ワインバー)

1回

  • 夜の点数: 3.6

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.6
    • | 雰囲気 3.6
    • | CP 3.7
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2010/11訪問 2010/11/23

恵比寿のビストロといえば「LE BISTRO(ル・ビストロ)」

                                                          業 務 連 絡
                                                          22. 11. 14
                                                          鈴ファン第35号

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★   ル・ビストロ(恵比寿・フレンチ)    ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

本格的なフレンチを気軽に楽しむことができるお店「LE・BISTRO(ル・ビストロ)」
高級フレンチレストランが濫立するこの界隈では貴重な存在です。
場所はJR恵比寿駅東口から徒歩5分。
駅前の交差点を北東方向に歩いていけばたどり着きます。
日曜日の1930に来店したのですが、すべて満席。予約は必要でしょう。
ただ、客の回転が早いので、20時以降であれば予約なしでも、入店できるかもしれません。

1.雰囲気について
 店内は、床が木製、壁面がレンガに暖炉と山小屋チックな内装。
 客席はビストロにしては広くとられており、スペースも十分。
 店の奥には8名ほど入れる個室もあり、デート、宴会、合コン、お一人様、様々な用途に対応できるでしょう。

2.料理について
 シェアコース(¥3,500)をオーダー。
 コース料理はこの1種類のみで、メニュー構成は下記のとおり。
  ★アミューズ(鶏白レバーのムースとLYB豚のリエット)
  ★オードブル
   (LYB豚の田舎風パテ、北海道産帆立貝のカルパッチョ、ブーダンノワールのテリーヌ仕立てから選択)
  ★ニース風サラダ
  ★メイン(アラカルトメニューから選択)
  ★デザート
  ★食後の飲み物
 オードブルとメインはプリフィックスで、メインは2名であれば1品、3名であれば2品を取り分けるスタイルです。
 料理の印象としては総じて肉々しく、濃厚な味わいのものばかり。
 メニューは少ないのですが、完成度の高い料理が楽しめます。
 個々の感想ついては下記のとおり、
 (1)アミューズその1:鶏白レバーのムース
   口当たり滑らかなレバーのムース。
   非常に濃厚で密度が高く、レバーテイストが強いタイプなので好き嫌いが分かれるかもしれません。
   個人的にはストライク。赤ワインがいきなりほしくなってしまいます。
 (2)アミューズその2:LYB豚のリエット
   リエットは、ムースとは対照的にあっさり目で繊維質が強く豚というよりツナといった感じ。
   癖がなく塩分が強めなので、辛口のシャンパンと良く合いそうです。
 (3)オードブル:カンパチのカルパッチョ
   厚め(刺身大)に切られた白身魚の上に、刻んだトマトが綺麗にのせられ、見た目にも鮮やかなポージョン。
   ソースはワインビネガーとバジルであっさり目に味をつけた程度で素材を味わうタイプ。
   前菜が重厚だっただけに、バジルの爽やかさがいっそう引き立ち美味。
   前菜は他のメニュー構成との兼ね合いを考えると、カルパッチョを選んで正解。
   ブーダンノワールを選択するのはかなり勇気がいると思われます。
 (4)ニース風サラダ
   大きな木のボウルに、茹で玉子、アンチョビ、ジャガイモ、レタス、トマト等々がごろごろ入ったサラダ。
   こちらも直球勝負で小細工のないサラダ。
   野菜が元気でみずみずしく美味しかったです。
 (5)メイン:カスレ
   白インゲンと豚の自家製ソーセージ煮込み。
   このお店のカスレは、鴨のコンフィが上に乗っているタイプ。
   インゲン豆はトロトロで、時間をかけて煮込まれており、スープの味が染み込んでいます。
   スープからはタイム、自家製のソーセージからはローズマリーが香りたち、良いアクセントとなっています。
   ちょっと癖のある赤ワインに合いそうです。
   鴨は、火入れ具合も完璧で、皮はパリッとしていて中身はジューシー。
   これからの季節はやっぱりカスレですね。 
 (6)デザート
   6種類くらいのなから選ぶことができ、私はマルキーズ・ショコラをオーダー。
   チョコレートに生クリームを加えて、ふんわり感を出したデザート。
   パテ大の大きさで、ボリュームは満点なのですが、ちょっと大味で味と香りがボヤけているように思えます。
   ラム酒をもっと効かせた方が好み。
   他の料理のより1ランク完成度が落ちるかなといった印象。
 (7)エスプレッソ
   並々と注がれ、他店のそれと比較すると1.5倍はありそうな量でエスプレッソ好きにたまらないです。
   口の中に残るオイリー感を一掃してくれます。
 (8)パン
   分厚くカットされたバケットがサーブされます。
   皮はパリッとしていますがバゲットにしてはソフトなタイプで、塩分も強くなく万人受けするタイプ。
   レバーのムース、カルパッチョのソース、カスレと何にでも合いました。 

3 ワインについて
 食前酒にシードル、オードブルに合わせてグラスの白、メインに合わせてグラスの赤をオーダー。
 このお店のワインは、ヴィオを中心とした品揃えで、見たこともない銘柄や品種のワインが多々あり、いつも新
 たな発見をさせられます。
 (1)シードル
   食前酒のドリンクメニューからシャンパンやスパークリングワインを探せなかったので、こちらをオーダー。
   甘口タイプで単体で飲むのにはいいのですが、濃厚なレバーとは合わず、すぐに飲み干してしまいました。
   通常のワインリストから探せば良かったのかもしれません。
 (2)白ワイン
   用意されたのは4種類。
   どっしりとしたワインがほしいとソムリエールに伝えると、マロッとしたブレンドワインと花の香りのする綺麗
   なシャルドネのワインがあるとのこと。
   マロッとしたワインが気になったのですが、リスクは犯したくないもので、無難にシャルドネをオーダー。
   樽香がわずか感じられ、味わいは端正でバランスの良さが際立つ澄みきったワイン。
   個人的に好きな、シャトーメルシャンシリーズの最高峰「北信シャルドネ」と似たニュアンスがあり、銘柄を教
   えてもらえば良かったと後悔。
 (3)赤ワイン
   メインに合わせてオーダー。
   こちらは用意されたのは3種類。
   メインがカスレでしたので、シラー&グルナッシュ系の2本をすすめられました。
   選んだのは、その中でもより重い方の「CHATEAU DU RIEUX」というワイン。
   シラー独特のスパイシー感もありつつ、カベルネのような重厚さと気品を兼ね備えたワイン。
   豪快でかつオイリーなカスレを丸ごと包んでくれるような包容力があります。

4.接客について
 忙しい店内を3人くらいのホールスタッフで対応しており、よくやり繰りしているなーというのが印象。
 食事を出すタイミングもバッチリ。
 パンがなくなっても、すかさずサーヴしてくれ、抜かりがありません。
 また、このお店はソムリエールが好印象。
 型にはまったワインの説明ではなく、自分の言葉や表現でワインの説明をしてくれるので、説得力があります。
 ビストロでこのレベルの接客ができるお店はそうそうないですね。
 
5.コストパフォーマンスについて
 本格的なビストロ料理をこのお値段でお腹一杯いただけるお店は他には思い当たりません。
 恵比寿でこのお店以上にリーズナブルで美味しいお店があったら教えてもらいたいものです。

6.総評
 骨太料理と銘打っているだけあって、豪快で重厚ですが、料理の完成度は秀逸。
 店の接客も素晴らしく、また来たくなるような雰囲気を持っています。
 とりあえずこの冬の間に全メニュー制覇したいと思わせるお店です。

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

  • 外観
  • ムース&リエット
  • バゲット

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