鈴木ファンドさんが投稿したコーダリー(東京/京成上野)の口コミ詳細

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鈴木ファンドの東京フレンチガイド

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閉店コーダリー京成上野、湯島、上野広小路/フレンチ、ビストロ

1

  • 昼の点数:4.1

    • ¥6,000~¥7,999 / 1人
      • 料理・味 4.1
      • |サービス 4.1
      • |雰囲気 4.1
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.4
1回目

2010/04 訪問

  • 昼の点数:4.1

    • [ 料理・味4.1
    • | サービス4.1
    • | 雰囲気4.1
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.4
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

湯島の裏路地にひっそりと佇む名店「コーダリー」

                                                 業 務 連 絡
                                                 22 . 4 . 29
                                                 鈴ファン第5号

コーダリー(湯島・フレンチ)について

 以前から、食べログ上でCPの高いと評判の湯島にあるコーダリーが気になっており、10日前に予約を入れ、初の訪問です。
 場所は、東京メトロ千代田線湯島駅(1番出口)から徒歩約10分。不忍池を右手に見つつ、根津方面に向かう大通りの一本裏通りに位置します。
 土曜日の12:30にお店に到着したのですが、噂どおり予約客で満席でした。

1.雰囲気について
 お店は計16席と、とても小さなお店ですが、隣席との距離が適度にあり、店の狭さを感じさせません。
 場所柄のせいもあると思われますが、お客さんの年齢層が高いため、じっくり落ち着いて料理を楽しめます。
(隣の席には、お年を召された御夫婦が仲よく食事をされており、和やかな雰囲気の中でお食事を楽しめました。)

2.料理について
 シェフのおまかせコース(アミューズ・前菜・スープ・お魚料理・お肉料理・デザート・飲み物&小 菓子・パン)をオーダー。
 個々の料理の感想については、下記のとおりですが、特段高級な食材は使用してはおらず、その分価格に反映されているのかな?といった印象。ただ、個々の料理は1品1品とても丁寧に作られており、非常に好印象です。
(1)アミューズ
 合計以下の3品。ランチではおまかせコースのみ出されます。
① カブのムースとガスパチョのグラス
 カブのやさしい甘さと、ガスパチョの程よい酸味が調和して食欲をそそり、これからのお食事に期待できる感じです。
② テリーヌ(鳥のトーション)、ラムレーズン添え
 テリーヌは中にマスタードが入っている筒状のタイプ。添えてあるラムレーズンの甘さが強すぎ、テリーヌの味が感じられず残念。
③ 鯛のリエット
  品の良い磯の香りが楽しめ、鯛の甘さを引き出す絶妙な塩加減。美味しいー
(2)前菜
 ナスのフォンダンとカニのタンバル仕立て、オマール海老添え
 ナスのフォンダンが、海老・カニの単調になりがちな淡白な味に複雑さを加える。また、セロリがアクセントとなり、爽やかで最後まで飽きさせない。
(3)スープ
 暖かいポタージュ
 ホワイトアスパラ、カブ、オニオン等白い野菜ベースのスープにイベリコのチョリソとシブレットが乗っているもの。野菜ベースのほのかに甘いスープとチョリソの塩加減が見事にバランスを保っている。また、それぞれの具材の存在も感じられ美味しい。
(4)お魚料理
 金目鯛のポアレとバジルのピューレ、焼きトマトと竹の子添え
 皮がキツネ色でパリッとしており美味しい。ただ、ポアレしたときの油が多めにお皿に残っており、時間がたつにつれ皮のパリパリ感がなくなる。
 また、鮮やかで爽やかなバジルのピューレも、その油と混ざると曖昧な味になってしまうため残 念。
(5)お肉料理
 シャラン鴨の胸肉のロティと腿のコンフィ、しし唐とかぼちゃ添え
 胸肉が衝撃的。野生を感じる!ソースはオニオンの苦味が感じられ、甘くなく胸肉の野性味を引き立てる。逆に腿肉は対照的に甘さが感じられ、部位によって2つの楽しみ方ができる大満足のお料理です。
(6)デザート  
 チーズケーキレモンと蜂蜜のクリーム、ブルーベリーソース
 後から知るところによれば、専属のパティシエがデザートを担当しているとのこと。  しかしチーズケーキに限っては、至って標準レベルで特に感想なし。
(7)飲み物& 小菓子
 飲み物はエスプレッソをオーダー、小菓子はフルーツのゼリー、紅茶のクッキー、ヘーゼルナッツのチョコレートが出される。
 エスプレッソは普通に美味しいが、小菓子は至って普通であり、これまで出された料理に比べると相対的にレベルが低く、これが最後に出されると全体の印象も悪くなってしまうのではないでしょうか? 
 通常の人であれば、デザートを食べ終えた時点でお腹いっぱいになっていると思われるので小菓子は必要ないと思われ、むしろその分価格を下げてくれた方がうれしい。
(8)パン
 フランスパンがバターとともに出される。無塩バータとの相性が良く、料理のソースに浸けて食べるのを忘れさせてしまうほど、美味しかった。

3.ワインについて
 食前酒とアミューズにあわせシャンパン、前菜とお魚料理にあわせ白ワイン(グラス)、お肉料理にあわせ赤ワイン(グラス)をオーダー
(1)シャンパン
 ソムリエがセレクトする1種類、その日は黒葡萄のみ使用したシャンパンとのこと、口に含んだときは多少の苦味を感じるのですが、アフターはスッとその苦味が消え爽やかな印象。驚いたのが、鯛のリエットと見事にマリアージュしていたこと。これまで、生魚と白系のワインは、世間で言 われるほど合うと思ったことがなかったのですが、これに関してはそれぞれの味を引き立てており、ビックリ!何でなんだろー、誰か教えてー
(2)白ワイン(グラス)
 3種類の中から選択、私は少し年代物のブルゴーニュのシャブリをオーダー。シャブリにしては、芳醇さが素晴らしくムルソーっぽい感じ。
 必然的に前菜とはあまり合わず、金目鯛のポアレが出されるまでほとんど口をつけずお預け。お金に余裕があれば、前菜に併せて爽やかな白ワインをオーダーするのが正解かな?
(3)赤ワイン(グラス)
 4種類の中から選択、私は比較的若いメルロー(新樽)をオーダー。ワインだけ口に含んだ印象では、メルローにしてはタンニンが強いかなといった印象でしたが、野性味あふれる鴨胸肉と見事にマッチする。また、時間が経つにつれ徐々に開いてきて、メルローらしいまろやかさと、ヴァニラのニュアンスが強く出てきた。
 これはこれで、腿肉の甘さと見事にあい、肉料理が2通りの楽しみ方ができたの同様、ワインも1杯で2通りの楽しみ方ができる。

4.接客について
 ソムリエが一人で仕切っている。ワインの知識は然ることながら、ワインのセレクトにこだわりが感じられ、お客にワインの持ついろいろな世界を見せてくれる。
 ワインを勧めるタイミング、客との適度な距離感、料理の説明も十分で言うことなしです。

5.コストパフォーマンスについて
 このコースの内容からすれば、圧倒的にコストパフォーマンスはよい。ただランチにこれだけの量を出す必要性があるかというと疑問であり、前述したとおり、少なくとも小菓子は必要ないと思われ、その分価格を下げていただいた方がありがたい。
 また、当日出されたシャンパンが1、400円ということもあり、料理と比較して相対的に価格設定が高いのが気になるところ。

6.総評
 雰囲気、料理、ワイン、接客すべての面でハイパフォーマンス。ただし食事の量、それに伴う価格の面で改善の余地があると思われ★4.5

2010/08/19 更新

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