鈴木ファンドさんが投稿したフロリレージュ(東京/外苑前)の口コミ詳細

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鈴木ファンドの東京フレンチガイド

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移転フロリレージュ外苑前、表参道、乃木坂/フレンチ

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  • 夜の点数:5.0

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 4.8
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2010/07 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス4.8
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

モダンだけれども骨太。私の最も好きなレストランの1つです。

[b■ :フロリレージュ(フレンチ・青山)について/22.7.20]
 昨年オープンしたばかりでいきなりミシュラン1つ★を獲得したという話題のお店。しかもオープンしたばかりということもあってか評判の割にはお値段も非常にリーズナブル。先物買い的な不純な動機で2ヶ月前に予約を入れて訪問させていただきました。
 場所は結構分かりにくいです。青山ザ・タワーの交差点を南に一本入ると、外苑西通りに沿った細い道があり、西麻布方面に2~3分歩くと大きな階段がありますので、その階段を登っていただければ右手にフロリレージュがあります。

1.雰囲気について
 閑静な住宅街に突如姿を現す白い建物はまるでブティックを思わせるほど高級感が漂い、レストランとはとても思えないスタイリッシュ。入店するのに多少戸惑います(笑)
 恐る恐る扉を開けると内部は以外と広いつくりで、隣席の距離も適度にあり、ゆっくり食事と料理楽しむには十分なスペース。内装も外観と同じくスタイリッシュで洗練されていて、どんな料理を出していただけるのか期待が持てます。

2.料理について
 ディナーのメニューはシェフのお任せコースのみ。総じて独創的かつ華麗でモダンフレンチそのもの。見た目の美しさはまるで絵画のようで思わず写真をとりたい衝動に駆られます。またシェフの腕が素晴らしく、特に火入れの技術と繊細さは突出したものがあり、味だけでなく食感を楽しませてくれる素晴らしい料理の数々です。個々の料理の感想については下記のとおりです。
(1)スナック
 シラスとチーズを和えたものをパイ生地で挟みキャビアをのせたもの。一口でいただけてしまうほどの小さなスナックなのですが、さわやかな磯の風味と塩気が楽しめ、シャンパンにピッタリといった感じです。
(2)四角いグリーンオリーブ
 他の方のレビューにも書かれているとおり、フワフワの生地にオリーブが練り込まれ、見た目と食感はオリーブと全く異なるのですが、味と香りはオリーブそのものというちょっとした遊び心が感じられます。こちらもお酒との相性が良いですね。
(3)車海老のコンフィ 
 車海老を丸ごと一匹をコンフィしたもので、枝豆のフリットと枝豆の葉を揚げたものが添えられてます。 
 このお料理は海老の部位によって火の入れ方を変えており、身の部分は限りなくレアで海老のジューシーでプリプリした食感が楽しめます。逆に頭の部分はしっかり火を入れることによって海老の香ばしさを醸し出し、まさにいいとこ取りのお料理です。シェフの火入れの技術の高さが感じられます。
(4)フォアグラとメレンゲのコントラスト
 ソテーしたフォアグラの周りにメレンゲが添えられヘーゼルナッツが散りばめられています。メインといっていいほどの肉の厚みで、まずはその大きさにビックリ。限りなくレアな状態なのですが、低温で調理されているため、しっかり中まで火が通っています。口に含むととろけそうなほど柔らかく、レアに近いので肉本来の旨味が味わえます。またフォアグラは量が多いと食べ終わる頃には味に飽きてくるのですが、そこからがメレンゲの出番で、甘いメレンゲが味にアクセントを加え最後まで飽きさせません。フォアグラに甘口の白ワインを合わせるのは王道ですが、同様に甘いメレンゲもフォアグラによく合います。素材の良さとシェフの腕の確かさが融合した至高の一品。
(5)鮪のポワレ、パプリカのソース
 鮪を低温調理でソテーしたものに、甘めのパプリカのソースを添えたもの。パプリカは3種類のソースでいただきます。見た目の鮮やかさも然ることながら、ソースの味もそれぞれ予想以上に異なり、味の変化を楽しめます。ただマグロについてはソテーすることにより、臭みが増しパサパサする感じは否めないので、低温とはいえソテーする必要性について少々疑問を感じます。
(6)豚のロースト
 こちらも低温で調理されており、うっすらピンクがかったくらいの絶妙な火の入れ方で素材の良さと肉本来の旨味が味わえます。ただ脂身が多いのと、味付けが薄く生肉っぽい味が強いので、レアの肉が苦手な人は全く受け付けないかもしれません。個人的にはレアが好みなので美味しくいただきました。
(7)豚の内蔵のコロッケ
 このお店のメインのお肉料理は、2部構成になっているらしく、同じ食材を使いつつ違う部位を出してくれるとのこと。私の場合は豚の内蔵を使ったコロッケで、大きめにカットされた豚の内蔵に薄く衣がつけてあるというもの。ソテーとは違いしっかり火が通っており、味付けもしっかりしていて誰にでも間違いなく美味しい料理です。体に染み込むような内蔵の旨さを味わえます。
(8)デセール(料理名不明 たしかホワイトチョコレートと説明されたような...)
 説明に非常に困るのですが、バナナ、チョコレート、ホワイトチョコレートを何かの生地に練りこみ、粉末や小さな固まり状にしたもの、たしかキュウリの泡のソースと混ぜていただくというもの。
コメントも困ります。
(9)パート・ド・フリュイ
デラウェアをゼラチンで固めたもの。〆で爽やかな気分にさせられますが、味は至って普通。
(10)パン
 焼きたてのパンが出され、外はパリッとしていて中はモチモチしていて完璧です。やや甘めの生地なので万人に好まれるタイプ。料理によって出されるパンの種類がすべて違うのは初めての経験で驚きです。

3.ワインについて
 食前酒としてのシャンパーニュとおまかせグラスワインコース(5杯)をオーダー。後半は酔ってしまったので(涙)記憶があるもののみ記載。
(1)シャンパーニュ(ニコラマイヤール)
 泡がきめ細かくエレガント。酸味もほどよく、クリアでスッキリしたシャンパーニュ。どんな料理とも合いそうなオールラウンダー。
(2)白ワイン
 フォアグラと合わせて出されたのがアルザスの白。今さらあえて言うまでもなく見事にマリアージュ。最高のフォアグラを食べて、甘口の白ワインで流す。至福の瞬間です。
(3)赤ワイン
 豚のローストと合わせて出されたのがブルゴーニュの赤。ベリー系の果実実が強く口当たりはしなやか。低温で繊細に調理された豚のローストには、食べ始めは合うのですが、食べ進めるにつれ豚の脂が気になりだすので、個人的にはもっとタンニンが強い方が好み。

4.接客について 万人を受け入れない店の外観(笑)からは想像できないほどフレンドリーで気さくです。さすがにフレンチで星がつくと、かしこまってしまうのですが、マネージャーの人柄もあってか、気兼ねなく素晴らしい料理と素敵な時間を過ごさせていただきました。店を出る際には、シェフとマネージャーお2人で階段を降りるまで見送っていただいたのには感動モノです。

5.総評
 料理に関しては、お味は然ることながら、確かな技術に裏打ちされた創造力豊かな料理は、五感を刺激するもので素晴らしいの一言。
 ただ、シェフの技術が全面に打ち出されているので、直球勝負のクラシカルなフレンチが好きな方にとっては好みは別れるかもしれません。
 個人的にはシェフもまだお若いので、この路線でまだまだ攻め続けてほしいというのが希望です。評価は自身初の★5つです。

2015/03/27 更新

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