鈴木ファンドさんが投稿したビストロ コティディアン(東京/麻布十番)の口コミ詳細

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鈴木ファンドの東京フレンチガイド

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掲載保留ビストロ コティディアン麻布十番、赤羽橋/ビストロ、フレンチ

1

  • 昼の点数:4.0

    • ¥5,000~¥5,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.2
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2011/12 訪問

  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気3.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥5,000~¥5,999
    / 1人

通好みの郷土料理が味わえる渋い店「ビストロ・コティディアン」

■ ビストロ・コティディアン (麻布十番・フレンチ)について/23.12.18

 麻布十番にあるフレンチレストラン「ビスストロ・コティディアン」(ボンヌ・プティット・ターブル掲載店)
コティディアンとは、フランス語でいう「日常の」「日々の」との意味合いを持ち、料理も雰囲気も「身近」がコンセプトのレストラン。
シェフの須藤氏は、3つ星レストラン「ピエール ガニェール」、「ルカ キャルトン」等の名店で修行され最近では恵比寿の人気店「ル・ビストロ」のオープニングシェフとして活躍された実力派。
このお店には初めて訪問させていただきましたが、須藤シェフの料理は1年前にル・ビストロでいただいて以来となります。
場所は、麻布十番駅1番出口から徒歩5分、二の橋の交差点を仙台坂方面に曲がったところに位置します。
日曜日のランチで訪問しましたが、席は満席でしたので予約は必須です。

1.雰囲気について
 店内は、オフホワイトの壁に木のテーブルと椅子が置かれており、オシャレすぎず小奇麗な店内。
カウンターキッチンからは真剣な眼差しで料理を調理するシェフの姿が見え隠れするのがビストロっぽくっていい感じ。
BGMには軽快なフレンチポップが流れ、コンセプトのとおり身近で、誰でも気軽に肩肘張らず食事と会話をを楽しむことができる雰囲気です。
また、料理が供されるペースがゆっくりしている(見た限りでは1回転)ので、急かされるような気分になることなくゆっくりとした時間を過ごすことが出来るのもこの店の特徴でもあります。

2.料理について
 ランチコースは下記の3種類。
1,800円のコースをオーダーするつもりでしたが、その日のポタージュがレンズ豆のポタージュと知り、寒い冬には外せない一品なので、スープ付きの2,100円のコースをオーダーしました。
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■ オードブル+メイン+デザート+ドリンク(\1,800)
■ オードブル+スープ+メイン+デザート+ドリンク(\2,100)
■ オードブル×2+スープ+メイン+デザート+ドリンク(\2,500)
 ※ 消費税込み、サービス料なし、ランチタイムはカードの使用は不可
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 料理の全体的な印象としては、「美味しいからこそ昔から食べられ続けられているフランス料理を毎日丁寧に」とのコンセプトどおり、シュークルート、カスレ、ブーダンノワールなど、定番の郷土料理が名を連ね、通にとってはたまらない料理ばかりで目移りしてしまいます。
味わいに関しては、他の方のレビューにあるとおり、味にメリハリがあり、塩気がしっかりしているので、是非ともワインと合わせて楽しみたい。
また、いずれの料理もボリューム満点で、1,800円のコースでも満腹になることは間違いなし。
個々の料理の感想は下記のとおりです。

(1)オードブル1品目:ブリのカルパッチョとクスクスのサラダ
 オードブルは下記の7択で、ブリのカルパッチョをオーダー。
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■ ブリのカルパッチョとクスクスのサラダ バジル風味
■ 本日のポタージュ
■ 田舎風お肉のパテ
■ 岩中豚のリエットと鶏白レバーのムース
■ ブーダンノワール(豚の血)のテリーヌ 紅玉のピューレ
■ モンサンミッシェル産 ムール貝の白ワイン蒸し(+\700)
■ フランス産 温かい山羊のチーズのサラダ(+\600)
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 運ばれてきた料理は、円状に盛られたクスクスの上に、分厚いカルパッチョをのせたという立体的な盛り付けの料理。
ソースは、バジルのソースで、お皿に円を描くように敷かれています。
ブリは、脂が良くのっており、ネットリとした食感と口の中に広がる旨みがたまりません。
鮮度も抜群で、下処理も丁寧に施されているため、ブリ特有の臭みは皆無でした。
また、クスクスは、全体的に酸味が効いており、刻まれたパプリカ等の野菜が和えられているため、サラダ感覚で味わうことができ、脂っぽくなった口の中をさっぱりさせてくれる存在です。
個性が強いブリという素材をうまく調理し、その良いところだけを引き出した秀逸な一品です。

(2)本日のポタージュ:レンズ豆のポタージュ
 予定していたコースを変更させてまで飲みたかったのがレンズ豆のポタージュ。
味わいは、素材本来の甘みを生かし、油脂分や調味料を極力排除したナチュラルな味わい。
ほっこり温まり、身体に染み渡るような感覚がたまりませんでした。
やはり寒い日に飲むレンズ豆のスープは格別に旨い!

(3)メイン:大仙どりのもも肉のパン粉焼き 粒マスタードソース
 メインは下記の4択で、大仙どりのパン粉焼きをオーダー
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■ 本日の鮮魚(イトヨリ)のポワレ ラタトゥイユ添え
■ 大仙どりもも肉のパン粉焼き 粒マスタードソース
■ 岩中豚肩肉とじゃがいものアルザス風煮込み
■ 自家製岩中豚のソーセージのシュークルト(+\900)
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 暖めた皿に乗せられ運ばれてきたものは、大きな骨付きの鶏もも肉に、マスタードを塗り込み、パン粉を塗して焼き上げ、仕上げにパセリをのせたもの。
ソースは定番のマスタードソースで、付け合せにマッシュポテトが添えられた一品です。
この料理で秀逸だったのが、火入れの上手さ。
鶏の外側は肉の旨みを中に閉じ込めるために、パリッと強めの火入れを行っているのですが、中身はふっくらジューシーに仕上がっており、ナイフを入れるたびに肉汁が溢れる完璧な火入れ。
また、添えられているマッシュポテトがとろとろクリーミーで、パンチの効いたマスタードソースの味わいを中和させてくれる役割を果たしています。
シンプルな料理だからこそ、料理人の技量の高さが引き立つ一品。

(4)デザート:キャラメリゼしたバナナのタルト、キャラメルアイス添え
 デザートは下記の4択で、バナナのタルトをオーダー
---------------------------------------------------------------------
■ キャラメリゼしたバナナのタルト キャラメルアイス添え
■ 金柑のコンポート ヨーグルトのシャーベット添え
■ クレームダンジュ フレッシュオレンジ添え
■ ラム酒風味のクレームキャラメル 
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 バナナのタルトは、生地に焦げ目がつくほどハードに焼き上げたもの。
味わいは、バナナの味と風味が強く、甘みもしっかりしたタイプ。
添えてあるキャラメルアイスは、苦味があるもので、ラム酒もしっかり効いており、まさに大人の味。
料理だけではなく、デザートもメリハリのあり、私好みの味付けのデザートでした。

(5)パン
 パンはポワンタージュのものが使われており、シンプルなバゲットが供されました。(バター無し)
強い小麦の香りと少し酸味のある生地で、私が好んで食べているロブションの「フェルマンタシオンラント」に近いものがあり、ストライクのバゲットでした。

3.ワインについて
 食前にシャンパーニュ、前菜に合わせてグラスの白、メインにグラスの赤をいただきました。
それぞれの価格は、シャンパーニュが1,100円~、グラスワインが700円~という価格設定。
なお、グラスワインはソムリエに好みを伝えて選んでもらうスタイルなので、品揃えについては不明。
個々の感想は下記のとおりです。

(1)シャンパーニュ:価格以外すべての情報について失念(\1,100)
 リンゴのニュアンスがするのが特徴的なシャンパーニュですが、少し気が抜けていたので、100%の状態のポテンシャルが味わえなかったのが何より残念。  

(2)グラスワイン(白):ソムリエがミッドナイト~と言っていたような。。。(\700)
 「果実味のしっかりしたものを」と告げるとサーブされたのが、甘く華やかなマスカットの香りがする白ワイン。
味わいは、甘い香りとは裏腹に、スッキリドライなテイストで、食事とも良く合い、こうゆうワインもあるんだという意外な発見ができました。

(3)グラスワイン(赤):ブルゴーニュ・ルージュ07(\1,100)  
 赤はピノが飲みたい気分だったので、こちらから品種を指定してオーダー。
サーブされたのは07年のブルゴーニュルージュで、ソムリエ曰く、「07のブルゴーニュワインは可憐な感じを楽しんで下さい」との言葉どおり、繊細かつ可憐で、少しイチゴのニュアンスがするチャーミングなワインでした。
鶏との愛称が良いのはもちろんですが、ワインについての薀蓄をご教授できるのもこの店の特徴。

4.接客について
 接客は、マダムとベテランソムリエの2人によるものですが、この店の大きな魅力として、ベテランソムリエ抜きには語れない。
ワインに対する豊富な知識はもちろんですが、着かず離れずの接客、わかりやすく丁寧な説明、ところどころに交えるジョーク等すべてに品格があり、何より安心感というオーラが漂っています。
笑顔が素敵なマダムも、料理の説明等、エレガントかつ丁寧で非常に好感が持てる接客。
このレストランのサービスは、ビストロの域を明らかに超越しています。

5.コストパフォーマンスについて
 2,000円前後で、ランチのコースを食べることが出来るレストランは都内に多々ありますが、「料理が一品一品丁寧に作りこまれている」「しっかりとボリュームがあるコース料理」「肉料理が旨い」「上質なサービスが受けられる」という点においては、この価格帯では都内随一。
また、ワインに関しては星付きレストランと変わらない価格設定であり、コストパフォーマンスが良いとまでは言えませんが、ソムリエの解説料付きということを加味すれば、許容の範囲内。
肉とお酒が好きな人にとっては、大きな満足感が得られることかと思います。

6.総評
 2,000円前後という料理の価格設定からそのコストパフォーマンスの良さに目を奪われがちですが、それ以上に須藤シェフが作る肉料理の旨さ、マダムとベテランソムリエによるビストロを超越したサービスのクオリティの素晴らしさに満足すること間違いなし。
特に肉料理とワインが好きな人にとっては、ビストロコティディアン以上の満足感が得られるレストランを探すのは至難の業でしょう。

  • メイン:大仙どり もも肉のパン粉焼き

  • 黒板メニュー

  • ドリンクメニュー

  • 前菜:ブリのカルパッチョ

  • 本日のポタージュ:レンズマメのポタージュ

  • メイン:大仙どり もも肉のパン粉焼き

  • デザート:バナナのタルト

  • コーヒー

  • シャンパーニュ(\1,100)

  • グラス(白)\700

  • グラス(赤):ブルゴーニュ・ルージュ(\1,100)

2012/11/23 更新

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