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メイン:牛ホホ肉の赤ワイン煮込み
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外観
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オープンキッチン
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肉料理・デザートメニュー
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ドリンクメニューその1
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ドリンクメニューその2
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カフェメニュー
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シャンパン
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バゲット
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バター
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グラス(白):ブルゴーニュ・シャルドネ
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前菜:白子のムニエル
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グラス(赤):シャトー・カヤック
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デザート
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コーヒー
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■ マノワ (広尾・フレンチ)について/24.2.18
広尾にあるフレンチレストラン「Manoir」
「マノワ」とは、フランス語で「館」や「家」を意味し、肩肘張らずに、リラックスした時を過ごしていただきたいという想いがこめられているレストラン
昨年11月にオープンして間もないのにも関わらず、食べログでの評価が高く、かつ雑誌等で取り上げられることも多い話題のレストランです。
オーナー兼ソムリエはアニュの支配人だった中村氏、シェフはラール・エ・ラ・マニエールに在籍していた吉池氏という若いながらも実力ある人材をそろえたお店です。
事前に店の情報を調べると、座席数が20席未満ということでしたので、約1ヶ月前に予約を入れ、土曜のランチで訪問させていただきました。
場所は、東京メトロ日比谷線「広尾」駅より徒歩8分 、JR「恵比寿」駅東口より徒歩10分 という距離、明治通りに面しているため、迷うことはないでしよう。
1.雰囲気について
店内は、テーブル席が12席と小さな店内ですが、テーブルが上手く配置されており、隣席との距離を感じさせないような配慮がなされています。
厨房は、オープンキッチンスタイルで、それを囲むように4席のカウンターが用意されており、聞くところによれば、お一人様に設けられているとのこと。
この界隈には1人で気軽に入れるフレンチレストランがあまりないので、近くに住むものとしてはかなり利用価値が大です。
内装は、ダークな木目を基調とした重厚な雰囲気で、カウンターキッチンということもあり、ビストロっぽい印象。
それもそのはず、この店ができるまでは、「ブラッスリーマノワ」というお店で、オーナーが買い取り、居抜きで使用されているとのこと。
木の暖かい温もりが感じられる、居心地の良いお店です。
2.料理について
ランチのコースの下記のとおりで、ムニューエキュムをオーダー
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■ ムニューエキュム:食前の飲み物+前菜+メイン+デザート+食後の飲み物(\3,675)
■ ムニュールミエール:前菜+魚料理+肉料理+デザート+食後の飲み物(\3,675)
■ ムニューヴェルデュール:アミューズ+前菜×2+魚料理+肉料理+デザート+食後の飲み物(\6,30
※ 価格は税込みで、別途サービス料(10%)がかかります。
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料理の全体的な印象としては、、見た目はクラシカルなフレンチそのものですが、塩気を効かせつつも、油脂分が控えめな料理が多く、見た目よりも軽く繊細な印象。
メニューも比較的オーソドックスで、シェフの調理技法を見せつけたり、意外な食材の組み合わせを楽しむサプライズ的な要素はないのですが、何を食べても外れがないという安定感があります。
ポーションはやや小さめで、もっと食べたい感じは否めないのですが、以外にデザートがしっかりしているので、トータルで考えれば、一般的な男性でも十分満足できるボリュームです。
個々の料理の感想は下記のとおりです。
(1)前菜:本日の前菜白子のムニエル
前菜は下記の5択で、本日の前菜(白子のムニエル)をオーダー
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■ 長野県大島農園の季節の野菜の温かいスープ 地鶏のクネル添え
■ 富山県産ホタルイカと長野県大島農園の季節の野菜 甲殻類のジュレと共に
■ ズワイガニとクヌギマスのミルフィーユ仕立て
■ 新ジャガイモのヴィシソワーズのブランマンジェ キャビア添え
■ 本日の前菜
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供されたものは、しっかり焦げ目が付くぐらい焼かれた鱈の白子に、バルサミコベースのソースが敷かれ、数種類の野菜が添えられたという一品。
まず驚いたのが、料理が以外にシンプルかつ古典的であるということ。
中村氏がこれまで手掛けられてきたお店は、明らかにモダンな要素の強いフレンチですが、その真逆を行くスタイルにある意味サプライズ。
本題の白子は、外がカリッ、中がトロットした状態の完璧な火入れ。
丁寧に下処理され、バルサミコソースも濃厚なので白子の臭みはまったく感じることはなく、白子が好きな人はもちろん、苦手な方でもそのトロットした食感とコクのある旨みを堪能できる料理です。
(2)メイン:和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み
メインは下記の6択で、和牛ホホ肉の赤ワイン煮込みをオーダー
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■ 本日のお魚料理
■ マダムピュルゴーのシャラン鴨もも肉のコンフィ 燻製ベーコンのエミュリュッション
■ 和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み
■ きのこのクルートをのせた 北海道産仔牛のロースト
■ 宮崎県 霧島豚のロースのグリエ 新玉ねぎのソース
■ 本日のお肉料理
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このお店の赤ワイン煮込みは、マッシュポテトの上に乗せられており、数種類の野菜が添えらています。
ホホ肉は、ナイフを軽く入れただけで、肉の繊維がほぐれ、非常に柔らかい食感です。
牛ホホ肉の赤ワイン煮込みというと、私は代官山にあるル・プティ・ブドンのものが最も好きなのですが、味わいを比較すると、ソースの甘みが抑え目なので、逆に肉の自然な甘みが引き立っているように感じます。
また、マッシュポテトには、チーズが入っているものと思われ、非常に食欲をそそる存在。
付け合せの野菜も綺麗に盛られており、見た目も味わいも上品な感じの牛ホホ煮込みでした。
(3)デザート:デザートの盛り合わせ
デザートは下記の5択で本日のデザートをオーダー
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■ 苺のショートケーキ 苺のアイス添え
■ レアチーズケーキ キウイのソルべ添え
■ 透明なヨーグルトのジュレ パイナップルのソルべ
■ マノワ風オペラ コーヒーのアイス添え
■ 本日のデザート
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本日のデザートは、お皿の中央に苺を配し、3種のアイスが添えられたもの。
お皿の右上には、表現が難しいのですが、棒状のハードなシュークリームっぽい生地にヴァローナチョコレートを閉じ込め、揚げたものが添えられています。
特にヴァローナのスティックが絶品で、生地にナイフを入れると、お皿にドロドロと液体になったヴァローナチョコレートが溢れ出し、口の中が一杯になるくらいの量のヴァローナチョコレートを堪能できます。
無論チョコレートは、味わい深く、香り高きもので、このデザートは美味しかった!
(4)パン&バター
パンは、クラム・クラストともハードなタイプのシンプルなバゲットですが、印象に残るほど美味しいというものではありませんでした。
バターは、球状のものが供され、見た目は面白いのですが、空気に触れる面積が大きいため、最初にナイフを入れた時点で既に溶け出しそうなくらいふにゃふにゃで、バターの香りもコクも飛んでいるような気がして余り好きではありません。
(5)食後の飲み物:フォルティシオ
食後の飲み物は下記のとおりで、多種多様で選ぶのに迷ってしまいます。
私はコーヒーのフォルティシオをオーダーしました。
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■ コーヒー&エスプレッソ
・ ローマ:ストロングタイプで滑らかな味
・ フォルティシオ:心地良い苦味と絶妙なコク
・ ヴィヴァルト:ほのかな花の香りと心地良いマイルドな風味
・ フィネッツオ:ジャスミンやベルガモットを思わせる香りとかすかな酸味
・ デカフェ:炒った穀物とかすかなココアの香りを持つ力強い味わい
■ 紅茶
・ 季節の紅茶
・ ウヴァ
■ ハーブティー
・ ヴェルヴェーヌ
・ カモミール
・ 菩提樹
・ ミント
・ ローズレッド
・ ジャスミン
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コーヒーは、大きなコーヒーカップにタップリと注がれており、コーヒーが大好きな私にとってはうれしい限り。
味わいは、エスプレッソのような苦味、爽やかな酸味、深いコクをあわせ持つ、非常に深い味わいで美味しいもの。
間違いなく、今までレストランで味わったものの中ではベスト。
3.ドリンクについて
ドリンクメニューは下記のとおりで、コースに含まれる食前酒でシャンパンを、前菜に合わせグラスの白を、メインにグラスの赤をオーダー
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■ グラスシャンパン(\1,575)
■ カクテル
・ 苺のシャーベットとシャンパン(\1,575)
・ ミモザ(\1,575)
・ ホワイトミモザ(\1,575)
・ キールロワイヤル(\1,575)
・ キール(\1,260)
■ ノンアルコールカクテル
・ 苺のカクテルとトニック(\840)
・ アグリュム(\840)
■ グラスワイン(\1,050/\1,260/\1,575)
■ デキュスタシオン デュ ヴァン(数種のワインを料理に合わせて提供するワインコース)
・ 3種(\3,150)
・ 4種(\4,200)
・ 5種(\5,250)
■ フリードリンクシャンパーニュ(一人\8,400)
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(1)シャンパン:ジャン・ボバン
シャンパーニュ地方CONGY村で造られる、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネ各33%のシャンパーニュ
アタックには豊富な果実味が感じられ、アフターにトースト香のする比較的厚みのある美味しいシャンパーニュ
味わいもさる事ながら、オシャレなグラスにそそがれ優雅な気分にさせられました。
過去の経験上、ワンドリンクがつくコースで良い思いをしたことがないのですが、このお店は単独でオーダーするものと同じものが供されるので、エキュムのコースは、お酒が好きな方にはお得なコースかもしれません。
(備考:ネット価格約2,500円)
(2)グラスワイン(白):ブルゴーニュ・シャルドネ FREDERIC MAGNIEN/2009
グラスの白は3種から選ぶことができ、ブルゴーニュのシャルドネをオーダー。
他には、アルザスのリースリングとクローズエルミタージュが用意されておりました。
フレンチオークの樽香、果実味と酸味がそれぞれバランスよく配合されている感じのワインですが、すべての要素にインパクトがなくあまり印象に残らない。
値段相応のワインと言えるでしょう。
(備考:ネット価格2,000円台前半)
(3)グラスワイン(赤):シャトー・ド・カヤック2005
赤も3択で、ボルドーのシャトー・ド・カヤックをオーダー。
他には、ピノ・ノワールとグルナッシュが用意されていました。
メルロー60%、カベルネ・ソーヴィニヨン25%、カベルネ・フラン15%の配合比率のグラーブ地区のワインで、滑らかな舌触り、まろやかなタンニン、コクがバランスよく配合されているワイン。
こちらも白と同じく2,000円程度のワインですが、力強いアロマや、しばらく余韻が残る点で白とは異なり、料理と合わせて楽しめました。
(備考:ネット価格2,000円台前半)
4.接客について
接客のコンセプトはお客様がサービスを受けていることを意識しないような接客が理想のスタイルとのこと。
そのコンセプトどおり、客との応対が自然で、つかず離れずの距離感も絶妙。
初めて訪れた店なのですが、気兼ねすることなく、リラックスしながら食事と会話を楽しめました。
また、見られているという意識はないのですが、ワインを勧めるタイミング、次の料理を運ぶタイミング等外すことはないので、全くストレスを感じさせません。
(私は、監視されている中で食事をするのが大嫌い!!)
格式にこだわるサービスを提供するレストランも必要だとは思いますが、こういうサービスを提供するお店がそれ以上に評価されるべきだと私は思います。
5.コストパフォーマンスについて
コースにつくドリンクが通常オーダーすれば1,500円ぐらいするものなので、料理だけ考慮すると実質2,000円台というお値打ち価格。
料理は、どれを食べても安定感のある美味しさで、特にデザート、食後のコーヒーは、他のレストランと一線を画すほど素晴らしいもの。
ただ、グラスワインに関しては、価格的には星付きレストランと同等なのにも関わらず、大衆的な雰囲気のワインが供されたので、中村氏のレストランだけにちょっと不満です。
6.総評
クラシカルなスタイルのフレンチながらも繊細な味付け、やや小さめのポーション、ドリンク・デザートの充実度といった点を考慮すると、女性向けの本格フレンチという印象のお店。
料理に関しては、基本に忠実な技法で調理され、どれを食べても間違いなくおいしいのですが、現時点では感動するというレベルというほどではなく今後に期待したいところ。
接客に関しては、他の方の評判どおり素晴らしいものなので、私があえて述べる必要はないでしょう。
現時点では、中村氏の接客のみが前面に打ち出されいる印象が強いお店ですが、今後の注目株としては間違いなく都内トップクラスでしょう。