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メイン:シュークルート
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五本木商店街(南端)
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外観
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店内
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テーブルセッティング
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ランチメニュー
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シャンパーニュ(\1,300)
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パン&リエット
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アミューズ:ブイヨンのスープ
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前菜:ブーダンブラン
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カジキの瞬間マリネ 香草オイルソース
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グラスワイン(白):アルザス リースリング(\800)
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メイン:千代幻豚のパイ包み焼き
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グラスワイン(赤):かベルネ・ソーヴィニヨン(\1,000)
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デザート:ブランマンジェ
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デザート:ブランマンジェ
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■ ボンシュマン (五本木・フレンチ)について/24.3.3
目黒区五本木にあるフレンチレストラン「ボンシュマン」
昨今は、オープンして間もないにも関わらず、華々しくミシュランの星を獲得するというレストランが多々ありますが、このお店は、オープンしてから約10年近くかけてミシュランを獲得したという長期熟成型のレストラン。
シェフの花澤氏は、青山のラブランシュでスーシェフ、代官山のラブレーにてシェフとして活躍された経歴をもち、2002年9月に目黒区五本木にこのレストランをオープンされました。
シェフのコンセプトは、「ゆっくりまっとうな道を進みたい」「特別な気持ちになれる近所のフランス料理店になれば」とのこと。
そのまっとうなフレンチを楽しみに、五本木桃まつりが開催されていた3月3日に訪問させていただきました。
場所は、東急東横線「祐天寺」および「学芸大学駅」より徒歩15分の距離にあり、五本木商店街の南側に位置します。
結構な距離を歩きますが、料理のボリュームが相当あるお店なので、ここは是非とも歩いて向かいたいところ。
一休ドットコムのレストラン予約を利用し、日曜日のランチで訪問させていただきました。
1.雰囲気について
お店は、五本木商店街という地元密着型の商店街の一角にあり、近所の中華料理店にでも行くような感覚でお店に入ることができ、フレンチレストランの敷居の高さは感じられません。
店内は、白を基調とした清潔感あふれる店内で、オープンしてから10年経つとは思えないほど綺麗な店内です。
座席は、メインダイニングに16席用意されているほか、店の奥には6名ほどが利用できる個室があり、訪問した際はすべての席が埋まっておりました。
なお、ナプキンやテーブルクロスは紙製で、ミシュラン掲載店でこれほど簡素なテーブルセッティングは私の経験上では神楽坂にあるルグドゥノム・ブション・リヨネ以外では経験したことがなく、料理だけで星を獲得したんだなーと逆に期待を持たせる展開です。
客層については、家族連れ、近所のマダムと思われる方々等、まさに地元に根付いたフレンチレストランと言え、カジュアルな感覚で楽しめるレストランです。
2.料理について
ランチのコースの下記の3択で、季節のコース(\3,675)をオーダー
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■ シェフのおまかせコース:(\6,825)
■ 季節のコース:アミューズ+前菜+メイン+デザート+食後の飲み物(\3,675)
■ 今週のランチ:前菜+メイン+デザート+食後の飲み物(\1,890)
※ 今週のランチは事前予約が必要です。
※ 価格は税込みで、別途サービス料(10%)がかかります。
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料理の全体的な印象としては、前菜ではモダンな要素を取り入れた料理が見受けられますが、基本的にはフレンチの料理本にも必ず出てきそうなガチのクラシカルフレンチ。
塩気をしっかりと効かせたメリハリある味わいで、ワインを飲まない方にとっては好みが分かれるかもしれませんが、いずれの料理についても正統な一流フレンチの味わいで、一口料理を食せば、何故ミシュランの星を獲得できたのかが理解できることでしょう。
また、料理のポージョンが大きいのが特徴的で、前菜でもメイン並みの量の料理が供されますので、お腹一杯正統フレンチを堪能することができるレストランです。
個々の料理は下記のとおり。
(1)アミューズ:ブイヨンのスープ
アミューズはブイヨンをベースとした温かいスープ。
ブイヨンのスープといっても、ほぼブイヨンそのものが供され、オリーブオイルが加えらた程度のシンプルなもの。
ナチュラルな肉の旨み、野菜の旨みが、優しく体の中に染み渡ります。
また、オリーブオイルは、青臭いタイプのオリーブオイルが使用されており、フレッシュ感を醸し出すよいアクセントとなっていました。
ごまかしが効かない料理をいきなりもってくる時点で、「この店やるな!」と思わせる一品です。
(2)前菜:ブーダンブランのロースト
前菜は下記の5択で、ブーダンブランのローストをオーダー
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■ カジキの瞬間マリネ 香草オイルソース
■ ブーダンブランのロースト
■ 季節の野菜のマリネ タイム風味 仔ウサギを添えて
■ お魚の裏ごしスープ
■ 2種のフォワグラに自家製のイチジクのジャムを添えて (+¥1260)
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メニューに記載されている料理の説明書きによれば、「腸の中に豚足を詰めて網脂を巻いて焼き上げたもの」と記載されており、食べログ等で写真も公開されていなかったため、若干グロテスクなものを想像しましたが、供されたのは、至ってシンプルな自家製ソーセージ。
ソーセージの下に敷かれているのはキャロットラペで、ソースはバルサミコのソース、味のアクセントとしてリンゴのソテーが添えられた一品です。
ソーセージは、しっかり目に焼き上げられており、カリットした食感と香ばしい感じがGood!
豚足入りのソーセージは、以外にクセのないあっさりとした味わいで、かみ締めるとジューシーな脂が口の中に溢れ、大変美味でした。
また、キャロットラペはニンジンの甘みと、ビネガーの酸味がバランス良く調和されており、単なる付け合わせに過ぎないのですが、主役級の美味しさでした。
なお、一緒に訪問した調査員2号は、カジキの瞬間マリネをオーダーしたのですが、分厚く切られたマグロがお皿にタップリと盛られ、前菜とは思えないボリュームの一品でした。
無論料理は美味しく、ネットリとした食感と、魚の旨みが絶品とのことでした。
(3)メイン:千代幻豚のパイ包み焼き 青ピーマンのソースで
メインは下記の5択。
ちょうど座ったソファーの後に、シュークルートに関する本とパイ包みに関する本が置かれており、共にこのお店が力を注いでいる料理なんだろうと思い、どちらを食べようか迷ったのですが、後者をオーダー。
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■ 築地からのお魚料理
■ シュークルート
■ 千代幻豚のパイ包み焼き 青ピーマンのソースで
■ 川俣シャモのロースト
■ 本日のメインディッシュ (+¥1260~)
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パイはこんがりと美味しいそうに焼かれており、バターの香りも相まって、非常に食欲をそそられます。
パイの中には、ミンチ状の千代幻豚がタップリと詰められており、青ピーマンのソースをつけていただく一品です。
パイ生地はサクサクとした食感が心地良く、それ自体に味があまりついていないので、中に詰められた豚肉の旨みが強調されます。
また、ピーマンのソースはスパイシーで酸味があり、豚肉の甘みをさらに引き出す役割を果たしていたほか、パイ生地との相性もよく、かなり分厚い生地でしたが、ペロリと完食できました。
ちなみに調査員2号は、シュークルートをオーダーしたのですが、このお店のシュークルートはキャベツの上に豚バラと鶏のコンフィが乗っかっているという非常にボリューミーなものでした。
あまりにも美味しそうだったのでいただいてしまったのですが、お肉はもちろん、肉汁をすったキャベツが格別で、今まで食べたシュークルートの中ではNo.1。
正直言わせていただきますとシュークルートの方がオススメだと思います。
(4)デザート:キャラメルとミルクのブランマンジェ
デザートは選択肢がなく、2種のブランマンジェが供されました。
キャラメルの味、ミルクの味がよく抽出されたブランマンジェで、喉越し滑らかで、後味がさっぱり。
非常にシンプルなデザートですが、このお店の料理のボリュームと力強さを考慮すれば、むしろこういうデザートの方がありがたい。
(5)パン&リエット
このお店のパンは、小さなプチパンが供されます。
クラストはパリッとしていて香ばしく、クラムはもちもちとした食感のパンで、小麦の香りも感じられる美味しいパンでした。
また、このお店はバターではなく、たっぷり盛られたリエットが供され、シャンパーニュのお供としても最適です。
味わいは、比較的ナチュラルで、、熟成感を楽しむというよりは、フレッシュ感を楽しむタイプのリエット。
パンもリエットも美味しく、ついつい手が伸びてしまいますが、前述したとおり、料理がボリューミーなので、計画的に食べましょう。
3.ワインについて
食前酒にシャンパン、前菜に合わせグラスの白、メインにグラスの赤をオーダー。
なお、今回は料理のインパクトが余りにも大きく、ワインの情報については大半を失念してしまいましたが、記憶に残っている情報だけ記載してみました。
(1)シャンパン:(\1,300)
気が抜けているものを供されたので、本来のポテンシャルはわかりかねますが、通常の状態で出されていたとしても、旨いと叫びたくなるレベルでないことは確か。
赤・白のグラスワインが安価なので、グラスワインを沢山飲んだ方が良かったかな。
(2)グラスワイン(白):アルザス・リースリング(\800)
グラスの白は、アルザスのリースリングとヴィオニエの2択(いずれも800円)で、リースリングをオーダー。
供されたリースリングは辛口タイプのリースリングで、果実味が豊富で芳醇な味わいながらも、切れのよい酸味で後味がクリア、しかも長い余韻も感じられる秀逸なワイン。
リースリングはフランスワインの中では比較的安価ですが、下手なシャブリよりクオリティーが高く、個人的に好んで飲んでいる白ワインです。
(3)グラスワイン(赤):ボルドー(\1,000)
グラスの赤も2択で、カベルネ・ソーヴィニヨン(\1,000)か、ピノ・ノワール(\1,100)が用意されており、前者を選択。
インクの様な濃い赤色をしたワインで、見ただけで粘度が高いとわかるもの。
味わいも見た目のとおり「濃い」の一言で、例えるなら巨峰100%のぶどうジュースのような感じ。
酸味が強くないので、ワインが苦手な人にも飲みやすいワインです。
4.接客について
接客は、ハキハキとした感じのマダムと 草食系(風)のお兄さんの対照的な応対。
基本的に、お客の方には入ってこなく、料理の説明等も簡素で、サバサバとし印象。
個人的には、距離を置いてくれた方が、気兼ねなく料理を楽しむことができるので良いのですが、10%のサービス料を取られるのは納得いかないかな。
5.コストパフォーマンスについて
料理に関しては、美味しいことには間違いないのですが、それほど高価な食材が使用されていないこと、サービス料10%を加算すると約4,000円の料金になってしまうことを考えると適正価格といえるでしょう。
ただ、グラスワインが安価で、かつ良質なワインをセレクトされているので、ワインを飲む人ほど相対的に満足度が高くなると思われます。
6.総評
店の雰囲気や接客対応は、至ってカジュアルなレストランですが、料理は一流レストランで供されるクオリティー。
シェフは、特別な気持ちになれる近所のレストランというコンセプトを掲げられていますが、遠方の方でも特別な気持ちになれることは間違いないレストラン。
新しいメニューになったら必ず訪問させていただきます。