鈴木ファンドさんが投稿したクニオミ(東京/恵比寿)の口コミ詳細

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鈴木ファンドの東京フレンチガイド

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閉店クニオミ恵比寿、広尾/ステーキ、フレンチ、ビストロ

1

  • 昼の点数:4.2

    • ¥4,000~¥4,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2012/04 訪問

  • 昼の点数:4.2

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.5
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.0
    ¥4,000~¥4,999
    / 1人

初めて出会った「人に教えたくないお店」

■ クニオミ ル ネオ ビストロ(恵比寿・フレンチ)について/24.4.15

 恵比寿にあるフレンチレストラン「クニオミ ル ネオ ビストロ」
何も予定がなかったとある日曜日に、オープンテーブルで当日でも予約が取れるフレンチレストランを検索していたら、見慣れぬ名前の当店を発見。
お店の場所が、家の近所ということもあり、詳しく調べてみると、24年3月にオープンしたばかりの店とのこと。
フェイスブックに料理の写真等が掲載されており、どの料理をみても美味しそう。
しかも、一番安価なコースが1,200円ということも判明し、これは押さえておかないと!と思い、迷わず予約を入れました。
場所は、恵比寿駅東口から徒歩7~8分。
みずほ銀行前の7差路を北西方向に進み、道が少し狭くなるところから2~3軒奥に進んだところにお店は所在します。  
前述したとおり、当日予約で日曜日のランチに訪問しました。

1.雰囲気について 
 ブルーと白を基調とした店内は、フランスというよりは、さながらエーゲ海に面した小さなレストランを彷彿とさせるもの。
座席数は、店内に20席のほかに、テラス席が8席が用意され、これからの季節気持ちが良さそうです。
紙ナプキン、コンパクトなテーブル・椅子など、いかにもビストロという雰囲気ですが、これが安価な価格に繁栄されているというのであれば、むしろ歓迎すべきこと。
用途としては、気の知れた友人とワイワイ飲み食いするとか、仕事帰りにサクッとつまんで、ワインを1~2杯楽しむという使い方が適したレストランだと思います。

2.料理について
 ランチのコースの下記の3択で、2,400円のコースをオーダーしました。
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□ Aコース:前菜+メイン or メイン+デザート(¥1,900)
■ Bコース:前菜+メイン+デザート(¥2,400)
□ Cコース:メイン(¥1,200)
※ 価格は税込みで、サービス料はかかりません!
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料理は、前菜からデザートに至るまで非常に作りこまれた料理が多く、ミシュラン星付の店にもまったく劣らないクオリティーを持っており、度肝を抜かれました。
カテゴリーとしては、モダンフレンチの部類に属すると思われ、見た目は重厚そうな料理でも、ひと手間加えることによって軽い仕上がりになっています。
また、料理の選択肢の多いことが特徴的で、フレンチの定番料理はしっかり抑えつつも、通好みの滋味豊かな料理も多数見受けられました。
ビストロと名のつくお店は数々訪問しましたが、これだけ繊細で手の込んだ料理を提供するお店は初めてです。
個々の感想は下記のとおり。
(1)前菜:ノルウェーサーモンの自家製マリネのタルタル仕立て フロマージュブランのタルタルソースをかけて
 前菜は下記の5択でサーモンのマリネをオーダー。
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□ スズキと野菜のギリシア風マリネ
□ グリーピースの冷製スープ ホタルイカと春の苦味を入れて
□ 田舎風フォアグラ入りパテ、契約農家のサラダ
□ 地鶏のシーザース サラダ
■ ノルウェーサーモン自家製マリネのタルタル仕立て フロマージュブランのタルタルソースをかけて
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 供されたものは、2層のタルタルを円状にかたどった冷製の前菜。
マリネしたサーモンとキュウリを細かく刻んでタルタル状にしたものの上に、酸味のあるフレッシュチーズと香草をタルタルにしたものが乗せられています。
ソースは、オリーブのソースがお皿に敷かれ、タルタルを巻くようにして、アスパラが添えられた一品です。
まず、何と言っても見た目が美しく、ここは本当にビストロか?と目を疑うくらい鮮やか!
見た目的にはチーズが強すぎるような印象ですが、あっさりとしたフレッシュチーズを使用することにより、サーモンの旨みも十分感じ取れる仕上がりでした。
香草として使用されているディルとサーモンの相性も抜群で、思わずワインをガブリと行きたくなる一品。
同時に入店された方が、メインを半分食べ終えたぐらいの時まで、じっくり楽しんでいただきました。
(2)メイン:本日のおすすめメインディッシュ 
 メインは下記の5択で、おすすめメインディッシュ(牛のロースト)をオーダー。
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■ 本日のおすすめメインディッシュ(牛のロースト オニオンのキッシュを添えて)
□ 蛤とタケノコのリゾットに鮮魚のポワレをのせて
□ 本日の鮮魚料理
□ 豚ロース肉の低温ロースト、ジャガイモのブーランジェール
□ クスクス・ロワイヤル、自家製メルゲーズ入り
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 供された料理は、牛肉にローズマリーを混ぜたパン粉を塗り、それをシンプルに焼き上げ、仕上げにデミグラスソース(おそらく)をかけたというもので、オニオンのキッシュが添えられた一品です。
牛肉は、適度に歯ごたえを感じる食感で、肉の旨みが非常に強く、ナイフを入れると肉汁が溢れ、非常にジューシー。
パン粉を付けることによって、サクサクとした食感が楽しめるとともに、濃厚なソースをしっかりと吸い、余すことなく秀逸なソースを堪能できます。
また、添えられたキッッシュは、細切りのオニオンがぎっしり詰まったもので、オニオンの香ばしさ、芳醇なバターの香りを堪能でき、付け合せの域を超えたもの。
前菜、メイン、付け合せ、どれをとっても脱帽です。
(3)デザート:チェリーのタルトに自家製アイスクリームを添えて 
 デザートは、下記の5択でモンブランをオーダー。
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■ 本日のタルトに自家製アイスクリームを添えて
□ マルキーズショコラ
□ クレームブリュレ
□ パイナップルのミルフイユ
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訪問日のタルトは、ちょっと小ぶりのチェリーのタルトにバニラアイスを添えた一品。
生地はしっとり目で、チェエーの甘酸っぱい香り、濃厚な味わいが楽しめ、余韻が暫く口の中に残るもの。
コーヒーとの相性も良く、美味しかったです。
(4)パン  
 パンは、焼きたてのものが供されましたが、多少水気を感じたので、おそらく輸入物の冷凍パンかな?
ただ、小麦の味わいが強く、下手な自家製パンよりは断然美味しいです。
なお、バターは無しです。
(5)その他
 調査員2号も同行し、前菜にスズキと野菜のギリシア風マリネ、メインに蛤とタケノコのリゾットに鮮魚(ホウボウ)のポワレをのせて、デザートにパイナップルのミルフイユをオーダーしておりました。
写真だけ掲載させていただきます。

3.ワインについて
 ワインは、前菜に合わせてグラスの(白)、メインに合わせてグラスの(赤)をオーダーしました。
グラスワインの価格は、赤白いずれも700円と、お安く明瞭会計。(ちなみにシャンパーニュは\1,200円)
生産国は、フランス産だけにはこだわらず、イタリア産、オーストラリア産のワインも用意されていました。
個々のワインの感想は下記のとおりです。
(1)グラスワイン(白):シャルドネ(\700)
 グラスの白は2種類用意され、ダンディーな店員曰く、「品種はいずれもシャルドネで、フランス産のコクのあるタイプものと、オーストラリア産のスッキリ目のワインを用意させていただいております」とのこと。
前菜は、チーズが使用されたものだったので、コクのあるシャルドネをオーダー。
さすがに700円のワインだと、複雑な味わいや余韻はあまり感じられませんが、果実味が豊富で、直感的に美味しいと感じるワイン。
クオリティーの高い料理とあわせても十分楽しめ、美味しかったです。
(2)グラスワイン(赤):シチリア産(\700) 
 グラスの赤も2種類用意され、軽い感じのオーストラリアワインと、重い感じのシチリアワインの2択でした。
メインが、重厚そうだったので後者を選択。
赤ワインも、白ワインと同様、果実味が豊富で、直感的に美味しいと感じるもの。
タンニンが丸いのが特徴的で、ジュースのようにゴクゴクイケテしまうワイン。
メインがドカンとした肉の塊でしたので、このワインの様に何も考えずに飲むワインの方が良いですね。

4.接客について
 接客については、私を含めて2~3組しかいなかったということもあってか、年配のダンディーな男性が1人で対応されていました。
料理の説明、ワインの説明ともに簡素で、可もなく不可もなくといったところですが、サービス料もかからないし、そもそもビストロには過度の接客は求めておりません。
お客とは、比較的距離を置いているように見受けられますが、こちらから話しかければ丁寧に対応していただいたので、良い印象を持ちました。
至ってスマートな接客スタイルです。

5.コストパフォーマンスについて
 これだけのハイクオリティーな料理を食べて、2,400円というのは正直驚き!
しかも、デザートを省けば、なんと1,900円という驚異的な価格設定。
この圧倒的なコストパフォーマンスを見せ付けられると、他のレストランに行く気も失せてしまいます。
私が知る限りでは、都内のランチで、現在最もCPが良いレストランの1つではないでしょうか?
あとは、このお店の人気が出てきたときに、この価格を維持していただけるかだけが今から心配です。。。

6.総評
 ガッツリ系のフレンチを安価で食べられるというビストロは都内にそこそこありますが、この店ほど「作りこまれた料理」「繊細な料理」を供するビストロには、訪問したことがありません。
近くに住民としては、「リアルに人に教えたくない店」です。

  • 再訪(24.10) 茄子とスズキのカルパッチョ

  • メイン:牛肉のロースト

  • テーブルセッティング

  • 窓際から

  • メニュー

  • バゲット

  • 前菜:サーモンのタルタル

  • グラスワイン(白):\700

  • メイン:牛肉のロースト

  • グラスワイン(赤):\700

  • デザート:チェリーのタルト

  • コーヒー

  • 前菜:スズキと野菜のギリシア風マリネ

  • メイン:ホウボウのポワレ

  • デザート:パイナップルのミルフイユ

  • 再訪 シャンパーニュ(\1,200)

  • 再訪 アルザス・リースリング

  • 再訪 ピンク・フラミンゴ・グリ・ド・グリュ

  • 再訪 赤ピーマンのムース コンソメのジュレ ウニ添え

  • 再訪 クスクス・ロワイヤル

2012/11/23 更新

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