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外観:この看板を探すのに苦労しました。
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店内:背もたれと壁の感覚が狭いです。
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テーブルセッティング
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鱧と松茸の炊き合わせ
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鯛の刺身:ポン酢か酢味噌でいただきます。
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焼き物:万願寺唐辛子、カレイの西京焼き等
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カンパチ、マグロ、カレイの刺身
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イチジク、舞茸、胡椒の葉の天ぷら
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焦がし味噌仕立ての碗物
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穴子の白焼き
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穴子の白焼き
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鱧の蒸し寿司と茄子の寿司
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ワカメとアオサのお吸い物
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【2012夏休み 京都旅行編その3】
■ 草食ろくだい(京都市・懐石料理)について/24.8.30
8月末に京都を観光した際に利用させていただきました。
京都といえば懐石料理を思い浮かべるのですが、旅行中の食事ということもあり、極力コストパフォーマンスに優れるお店で食べたいという理由で選んだのがこの「草食ろくだい」
平均利用価格が6,000円~、食べログ評価が4点前後というのが決め手になり訪問しました。
「ろくだい」の大将は、東京・杉並の久我山で創業され、福岡・柳川、そしてここ京都の西院に移られてきたという経歴を持たれる方。
コンセプトは、屋号の由来ともなった、天・地・風・火・水・識の六つの要素を料理の中に踏襲してゆくこと、草食・草堂(あばら家にして粗末な料理)ながらも、創意と工夫により客に気に入ってもらうこと。(HPより引用)
場所は、阪急京都線・西院駅より徒歩5分弱と、利便性が良い土地に立地しているのですが、住宅街の中にあるため、店の近くまで行く時間より、店を探す時間の方が多くかかってしまいました。
初めて行かれる方は、20分前には駅に到着された方が良いかもしれません。
訪問したのは平日でしたが、席は満席。
ある程度期間に余裕を持って予約を取られることをオススメします。(私は1ヶ月前に予約を入れました。)
1.雰囲気について
背の低い潜り戸に頭をぶつけ店内に入ると、大将がやさしくカウンター越しからお出迎え。
座席は、カウンター席10席のみ小さな店内で、先に来た客から詰めて座るのがこの店のスタイル。
店内は、カウンターから厨房の全てが丸見えで、まさにライブキッチンの呈をなしています。
あまり日本料理には詳しくないので、食材の下処理、調理過程等を拝見でき、非常に勉強にもなりました。
内装は、古い家屋を利用していながら、座席等は非常に清潔。
大将の趣味のジャズが掛けられており、オシャレな雰囲気も感じられます。
ただ、如何せん店が狭いことが難点。
隣席との距離が近いうえに、背もたれと背後との壁の隙間がほとんどないくらい窮屈です。
入り口付近にお手洗いがあるのですが、店の奥側に座られた方が利用されるときには、皆が椅子を引かなければならないといった状況。
隣にマナーをわきまえたお客がくれば、同じ時を過ごすという一体感が生まれるのですが、マナーをわきまえない方・体格の良い方が来られると、苦痛以外の何物でもないかもしれません。
店の場所柄からなのか、安い料金からなのか、客層は若い方が多いので、後者になるリスクは考慮しておく必要があると思います。
2.料理について
料理のコースは、5,000円のおまかせコースのみで、全ての座席が18時半にスタートするので遅刻は厳禁。
コースの流れは懐石の呈はなしていますが、個々の料理は、懐石という括りに縛られていない印象。
また、草食とのコンセプトどおり、高価な食材を多様しないながらも、厳選された旬の食材や、調理人の技術・創意工夫により、コストを抑えつつも、最大限の満足感を味わえるように配慮されています。
個々の感想は下記のとおりです。
(1)先付
「夏と秋の季節感を出した料理です。」と言われて供されたのが、松茸と鱧の炊き合わせですだちが添えられたもの。
1つのお椀の中で名残の鱧と走りの松茸が出合った一品で、味と味覚で季節感を堪能できます。
それぞれの食材は、バーナーで炙られ、香ばしさを感じるとともに、上品で必要最低限の味付けが施されており、京料理っぽさを感じる一品。
松茸とすだちの風味、鱧の食感が印象的な料理でした。
(2)鯛の刺身
2皿目は、鯛の刺身を酢味噌かポン酢でいただくという料理で、下にキャベツが敷かれているのが斬新的。
ポン酢は、鯛そのものの美味しさを味わうの適し、酢味噌は鯛とキャベツを一緒に食べるときの媒介的な役割を果たしています。
個人的には、酢味噌でいただく方が好みで ねっとりとした鯛の食感とキャベツのシャキシャキとした食感の対比が良かったです。
鯛というありきたりな食材を使用しながらも、2種類の調味料、刺身にキャベツを添えるという斬新な工夫が施された料理でした。
(3)椀物
3皿目は、冬瓜、湯葉、オクラ、しめじを焦がし味噌で仕立てたもの。
季節感溢れる食材の旨さが堪能できるとともに、香ばしい焦がし味噌が食欲をそそります。
先付と同じ季節感を感じる料理ですが、全体的に濃い目の味付けが施され、先付とは差別化が図られているように思えます。
心も温かくなる一品で、ようやく店の雰囲気にも馴染んできた感じがしました。
(4)お造り
お造りは、マグロ・カンパチ・カレイの3種類。
それぞれ鮮度は抜群で、美味しいことには間違いないのですが、大衆的な居酒屋で供されるものとの差異はあまり感じられませんでした。
特にマグロが、その傾向が顕著で、食材のコストを落とすことで、味も落ちている印象。
この程度のクオリティーのマグロであれば、あえて提供する必要性は感じず、むしろもっと安くても美味しい魚を提供していただきたいと思いました。
(5)揚げ物
5皿目は、舞茸・いちじく・胡椒の葉の天ぷら
それぞれ、サクッとした揚げ具合で、どの天ぷらも美味しかったのですが、特にイチジクが秀逸。
関東ではあまり見かけることがなく、今回初めて食べたのですが、生で食べるより甘みが鮮明になり、サクッとした衣との相性も良い。
また、白ワインとの相性が素晴らしく、家に戻ってからワインのつまみとして同じものを作ったほど美味しかったです。
リースリングやヴィオニエなどとの相性が良さそうです。
(6)焼き物
6皿目は、万願寺唐辛子を炙ったもの、カレイの西京焼きに湯葉と小松菜が添えられた一品。
万願寺唐辛子は、普段の食生活では食すことが無いので特に美味しく感じ、その肉厚感や甘みがありながらも、後からピリッとした刺激が追いかけてくる味覚がたまりませんでした。
(7)穴子の白焼き
7皿目は、生の穴子が供され、自分で炭火に炙っていただくというもの。
網に下味がつけられており、皮目から炙って、そのままいただきます。
プレゼンテーションとしては面白いものがありますが、火力が弱く食べるまでに時間と手間を要するのが難点。
また、手間隙掛けることによって期待感は高まりますが、それに見合うだけの美味しさは無いように感じました。
炙ることによって小さく縮んだ穴子を食べるのもチープな感じがします。
(8)食事
8皿目は、鱧の蒸し寿司と茄子の寿司の2品で、漬け物が添えられています。
蒸し寿司は、熱々の状態で供され、分厚い鱧のホクホクした食感が楽しめる一品。
茄子の寿司は、サッパリした茄子と酢飯の相性が良く、爽やかな余韻が残る味わい。
分厚い茄子をほうばって食べる感覚もたまりませんでした。
(9)ワカメとアオサのお吸い物
食事が出されたすぐ後にお吸い物が出されました。
終電までの時間のことを気にしすぎ、味わいについては失念してしまいました。。。
(10)甘味
私が店を出るギリギリの時間まで、間に合うように作る努力してくれましたが、残念ながらいただくことは出来ませんでした。
お店のHPには、料理を提供する時間が2時間弱と書かれており、20時30分には出れるだろうと踏んでいたのですが、その日のメニューによって若干時間が長くなることがあるらしく、20時45分にまた潜り戸に頭をぶつけながら退出させていただきました。
その日のうちに東京へ帰られる方が利用するのは、非常に厳しいかもしれません。
3.お酒について
お酒は、ビールの他に、グラスの白ワイン2杯、グラスの赤ワイン1杯をいただきました。
白ワインは2杯ともシャルドネながら種類の異なるワイン、赤ワインはモンテプルチアーノがサーヴされました。
ワイン自体は美味しかったのですが、料理とのマリアージュという観点で評価すると微妙。
特に赤ワインは、料理よりもワインの主張が強く、無難にブルゴーニュを出す方がよいと思います。
また、ワインによっては、大将がデキャンタをしてくれ、更にグラスに注いでからグラスを回して提供されることがあったのですが、その行為はやり過ぎ感を感じました。
デキャンタはまあ良いとして、グラスを回すのは客に任せるべきだと思います。
高々グラスワインですし、何より割烹着でデキャンタをする姿に違和感を覚えたもので。。。
4.接客について
お店は大将とご夫人の2人で切り盛りされており、大将が接客と料理を担当され、ご夫人は調理に専念されておりました。
東京の人間が、いきなり京都の料理屋に予約電話を入れるのはドキドキするものですが、電話対応時から店を出るときまで、終始丁寧な対応をしていただき、安心して食事を楽しむことができました。
また、ご夫人に料理を指示する姿も優しさが感じられ、カウンターから見ていて大将の温かい人柄が良く見て取れる光景でした。
欲を言えば、ドリンクを注文しやすくするための隙をもっと作ってほしい感じはしました。
料理を作るだけで手一杯な感じがして、ドリンクをオーダーする隙が無く、酒飲みとしては少々辛いものがありました。
ただ、それを差し引いても暖かみのある接客は素晴らしく、懐石とは「おもてなし心」とよく言われますが、それが具現化された素晴らしい接客対応だと感じました。
5.コスパについて
慈善事業なのかと思うぐらいに安く感じます。
この内容で5,000円はありえません。
間違いなく星5つです。
6.総評
おもてなしの精神に基づく接客や創造性・季節感に溢れる料理を存分に堪能させていたでき、素晴らしい京都の夜を過ごさせていただきました。
ただ、ギリギリの観光スケジュールの中に、ろくだいでの食事を組み入れてしまい、おもてなしの受ける側の配慮が足りなかったことが反省点。
今度京都を宿泊で訪問する際には、是非この店に再度訪れたいと思える素晴らしいお店でした。