鈴木ファンドさんが投稿したレストラン エテルニテ(大阪/本町)の口コミ詳細

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鈴木ファンドの東京フレンチガイド

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レストラン エテルニテ阿波座、本町、西大橋/フレンチ

1

  • 昼の点数:4.3

    • ¥10,000~¥14,999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.1
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 4.3
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2013/10 訪問

  • 昼の点数:4.3

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.1
    • | 雰囲気4.0
    • | CP4.3
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人

良質な食材を巧みに使用した料理が味わえるレストラン。グラスワインのセレクトも秀逸。

■ エテルニテ(大阪・阿波座・フレンチ)について/25.10.13
 初めて大阪のフレンチレストランを訪問してきました。
大阪フレンチについて全く無知な私がこのレストランをセレクトした理由は、料理の見た目の美しさ、食べログの評価の高さ、そしてインターネットで予約が可能なこと。
「エテルニテ」は「永遠」との意味で、エテルニテで過ごしたひとときが、特別な想いとなるような、永遠のレストランになってほしいとの想いから命名されたそうです。(HPより引用)
場所は、地下鉄中央線・千日前線の阿波座駅1番出口から徒歩7分。
駅の南北を通る「あみだ池筋」を北上すると、右手にウツボ公園が見えてきて、その公園南側の道をしばらく東に進むと、通り沿いにお店が見えてきます。
日曜日のランチで訪問しましたが席は満席。
人気店なので早めの予約が必要です。

1.雰囲気について
 レストランは、前述したウツボ公園の南側にあり、閑静な環境の中に所在します。
店内は、白を貴重とした清潔感あふれる環境で、シンプルでカジュアルな雰囲気。
天井近くまである窓や、間接光が上手く取り込まれており、非常に明るい店内。
窓の上方には、ウツボ公園の緑の木々が見受けられ、非常に心地良い空間です。
ランチタイムの雰囲気は、カジュアルにフレンチを味わうという感じなので、女子会や若いカップルのデートに適しているかもしれません。

2.料理について
 ランチタイムのコースは2種類で、メニュー構成は下記のとおり。
料理構成は同じですが4,500円と7,000円のコースがあります。
私は、4,500のコースをいただきました。
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■ アミューズ+前菜+魚料理+肉料理+アヴァンデセール+デセール+小菓子+カフェ
※ 肉料理とデセールは選択性
※ 別途10%のサービス料
料理は、総じて見た目が美しく、前菜までは油脂分控えめで軽快なモダンフレンチで、魚料理からクラシカルなフレンチに移行しているように思えました。
ポーションは小さめですが、良質な食材から構成され、良いものを、シンプルに、少しずついただくというイメージ。
味付けは、輪郭がはっきりしていて、味の決め方もシャープ。
良質な食材を使用しているので、アフターに余韻が残り、記憶に残る料理ばかりでした。
個々の感想は下記のとおりです。
(1)アミューズ
 アミューズは、エテルニテの定番料理で、鴨の生ハムとローズマリーのラスク。
胡椒をアクセントにいただく一品です。
鴨の生ハムは、スモークされており、深みのある味わい。
ねっとり弾力性のある食感は、明らかに豚のそれとは異なり、じっくりかみ締めながら肉の旨みを味わう感覚です。
ローズマリーのラスクは砂糖が少々塗られており、添えてあるフォアグラのムースにつけていただきます。
フォアグラのムースは滑らかで、味わいの余韻も長い。
また、フォアグラとローズマリーのブレンドされた香りが心地良く、鼻から抜ける空気の余韻でワインが1~2杯飲めてしまいそうでした。
(2)前菜
 フロマージュのムースの上に、毛蟹とジャガイモのピュレをのせ、ホタテで包み北海道産のすじこをのせたもの。
バジルのソースをアクセントとしていただく一品です。
この料理は、食感が素晴らしく、ホタテのプリプリした食感、すじこのプチプチした食感がたまりません。
味付けは、魚介の自然な甘みを味わうために、ちょこっとバジルのソースが敷かれた程度。
食材の新鮮さ、新鮮がゆえの食感の良さが楽しめた料理でした。
(3)魚料理
 魚料理は甘鯛のポワレで、添えられているのはトランペット茸、インカの目覚め、芽キャベツ。
白ワインのソースとタプナードのソースで味わう一品です。
甘鯛の火入れは、皮目はパリッとしていて身はムッチリ。
塩がビシッと決まっており、鯛の甘みが強調されています。
タプナードも味に深みを与え、ソテーしただけのトランペット茸も美味しい。
シンプルな料理ですが、良い火入れ、良い味付けによって味わい深い料理に仕上がっていました。
(4)肉料理
 ニュージーランド産の仔羊に背脂を巻き、火を入れたもの。
ソースはジュのソースで、沖縄のシマラッキョ、マコモ岳、オクラ、豆もやしが添えられた一品。
魚料理に時間を費やしすぎたためか、少し冷めた状態で供された影響で、肉が少し硬くなっており、背脂の臭みの部分が強調されているように感じました。
(5)アヴァン・デセール
 2種類のグレープフルーツのジュレにフロマージュのムースをのせたもの。
ボリュームが多く、最初はデセールが供されたのかと思いましたが、甘いものは別腹なので嬉しい誤算。
酸味の強いグレープフルーツと甘みの強いグレープフルーツを使った面白い味わいでした。
(6)デセール
 3種類から選択可能で、クレームブリュレをオーダー。
クレームブリュレの上にマロングラッセとトリュフのアイスがのせられた一品。
クレームブリュレは平凡でしたが、トリュフのアイスが悶絶級。
トリュフの香りが物凄かったです。
(7)小菓子
 小菓子は、マカロン・ゼリー・イチジクの焼き菓子の3種。
味わいは至って平凡でした。

3.ワイン
 アミューズにシャンパーニュ、前菜~魚料理にグラスの白、肉料理にグラスの赤をいただきました。
グラスワインの品揃えは、赤白ともに4種類で、オールフランス。
お値段は少々高めの設定ですが、提供しているワインがいずれも素晴らしく、グラスワインの品揃えのセンスの良さに終始関心しっぱなしでした。
(1)シャンパーニュ:ジャクソン736(\1,800)
 綺麗な酸味とフレッシュな果実味がバランスよく融合。
ミネラル感が強く、後味がクリアなのが私好み。
(2)グラスワイン(白):アレクサンドル・バン ピイィ・ヒュメ マドモワゼル 2010(\1,800)
 以前浅草の「オマージュ」で飲んで感銘を受けたワイン。
ブランデーのような濃密で妖艶なニュアンスがあり、かなりリッチなテイストでやはり旨い。
ネットショッピングでもほとんど在庫がない人気ワインなので、飲めてラッキーでした。
(3)グラスワイン(赤):ピエール・ダモワ ジュブレ・シャンベルタン 2007(\2,100)
 飲むなら「今でしょ」と言わんばかりの、飲み頃のブルゴーニュ。
酸味のバランスが良く、料理と合わせても美味しいが、そのままでもゴクゴクいけそう。
香りは、スモーキーでバニラのニュアンスも。

4.サービスについて
 物腰が柔らかく好印象な接客対応。
特質すべきは、料理の説明の丁寧さで、素材の産地まで説明してくれる徹底ぶり。
時には、食材をトレーにのせて説明してくれ、料理を食べる楽しみが倍増しますし、食ベログのレビューを書くのも楽(笑)。
また、こじんまりした店舗ゆえ、サービスのキメが細かく、料理を出すタイミングやワインをすすめるタイミングも行き届いており快適に過ごすことができました。

5.コストパフォーマンスについて
 素晴らしいと思います。
4千円台で魚料理と肉料理がいただけますし、良質な食材を使用した料理が提供されるので、大満足の一言。
ワインに関しても、良質なワインをリーズナブルに提供していただき感謝感激。
提供されているワインの価格をネットで検索していただければ、いかに良心的な価格で提供されているのかがわかるかと思いますよ。

6.総評
 初めての大阪フレンチでしたが、料理のクオリティの高さ、ワインセレクトのセンスの良さに驚かせられました。
価格もリーズナブルで、簡単にネットで予約が取れるので、定期的に訪れたいレストラン。
また利用させていただきます。ごちそうさまでした。

2014/01/02 更新

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