鈴木ファンドさんが投稿したRestaurant Alliance(フランス/パリ)の口コミ詳細

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鈴木ファンドの東京フレンチガイド

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Restaurant Allianceパリ/フレンチ

1

  • 昼の点数:4.8

    • ¥10,000~¥14,999/ 1人

      訪問時点の為替レート換算での金額になります。
      • 料理・味 4.5
      • サービス 5.0
      • 雰囲気 4.6
      • CP
      • 5.0
      • 酒・ドリンク 4.5
1回目

2017/01 訪問

  • 昼の点数:4.8

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気4.6
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク4.5
    ¥10,000~¥14,999
    / 1人訪問時点の為替レート換算での金額になります。

ミシュランガイド・パリ 2017 1つ星おめでとうございます。

■ Alliance(パリ5区/カルチェ・ラタン/フレンチ)について
 パリの学生街カルチェ・ラタンのセーヌ川近くにあるフレンチレストラン「Alliance(アリアンス)」
ミシュラン星付きレストラン「アルページュ」「ジョルジュサンク」などで経験を積んだ日本人シェフ「大宮氏」が2015年11月にオープンさせたレストラン。
訪問理由は、シェフが日本人だから日本語も少し通じるのかなという淡い期待と、トリップアドバイザーに登録されている14,000件のパリのレストランの中で、何とランキング4位(H29年1月29日現在)という高評価もあり、最新のパリのトレンドをリサーチすべく訪問させてもらいました。
場所は、セーヌ川に沿って走る「トゥネル通り」から小さな路地を少し南に入った閑静な場所に位置します。近くにあるトゥネル橋を渡ればサン・ルイ島、ノートル・ダム大聖堂も500m以内にあるので、これらの観光地とあわせて訪問するのも良いでしょう。
パリ・メトロを利用する場合は、「モーベル・ミュチュアリテ」駅が最寄り駅ですが、オペラ地区に宿泊していた私は7号線の「ポン・マリー」駅を降り、サン・ルイ島の中央部を突っ切って訪問しました。
予約は、訪問1か月前にネット予約し、平日のランチで訪問させていただきました。
1.雰囲気について
 レストランは、セーヌ川に沿ったトゥネル通りから一本奥に入った場所にあり、小さなレストランや住宅が混在する閑静な場所に立地します。
平日の昼の早い時間に訪問したこともあるかもしれませんが、レストランの周囲はあまり人通りがなく、ディナーで利用するとなるとタクシーを利用した方がいいかもしれません。
店舗は、大きなガラス張りが特徴的で、入口のチャイムを鳴らして入店します。
2人の給士によって案内された店内は、白とベージュを基調としながら、壁の一部が黄色だったり、ブルーの椅子やグレー椅子が用いられるなどカラフルな店内。
床には絨毯が引かれ、全体的に柔らかな印象。
キッチンはガラス張りで、調理のライヴ感が楽しめるようになっています。
また、窓には活け花が飾られており、和のテイストも少し感じられる店内です。
客層は、私以外はフランス人のみで、日本の観光シーズンとは異なる時期に訪問したこともあり、日本人の姿は見かけませんでした。
2.料理について
 私は39ユーロのシェフのおまかせコースに、オプションで20ユーロのトリュフの料理を追加でオーダーしました。料理の感想は下記のとおりです。
(1)アミューズ
 アミューズは、シリアルにシェルブールチーズをのせたものと、牡蠣の貝殻の上にセロリのクリームがのったブリオッシュの2品。
見た目が繊細であり、かつ、味わいも酸味があるもの、コクがあるもの、甘みがあるもの等様々な味覚を楽しませてくれます。
(2)オードヴル
 オードヴルはパテアンクルートにリーフのサラダとコンソメジュレを添えた料理。
パテはずっしりとナイフに負担がかかる重量感があり肉々しい。
適度にフォアグラが入っており、パテだけでも十分美味しいもの。
コンソメジュレは、甲殻類のエキスが使用されており、コンソメの爽やかさと甲殻類の濃厚さが複雑に絡み合い、これだけもワイン1杯いけそう。
また、サラダもレモン系のオイルが使用されており後味が爽やかで新感覚。
非常に完成度の高い一品でした。
(3)パン
 パンは、自家製フォカッチャに岩塩とオリーブオイルを加えたものとカンパーニュの2種。
カンパーニュは、なんと2016年バゲットコンクール優勝の「ラ・パリジェンヌ」のパンを使用しているとのことで、これだけでもかなりの付加価値があります。
味わいは「香ばしさ」が際立っており、以後供される料理のソースに付けて堪能させていただきました。
(4)ポワソン
 魚料理は帆立。黄色と紫が印象的な一品。
スタッフから「ホタテ」と笑顔で日本語で説明され供されます。
帆立以外には、カリフラワーや紫カリフラワーが使用され、ソースはコリアンダーとターメリックの泡のソースです。
見た目が非常に鮮やかですが、一番印象的だったのは帆立の火入れの絶妙さ。
プリプリとした生っぽい食感を保ちつつ、ソースとの絡みを考慮し、絶妙に火が入れられていました。
(5)トリュフ
 追加オーダーした一品。
このレストランでは、恒常的に追加のトリュフ料理が用意されている模様。
この日はトリュフとベーコンをニョッキのような生地で包んだ料理が供されました。
部屋中にトリュフの香りが漂いそうなくらい「香り」が印象的な料理ですが、コースの基本料が39ユーロなのに対し、この一皿だけで20ユーロなので、ランチのお手軽さを理由に訪問されている方には、そこまで食べなくてもいいのかなというのが個人的な感想。逆を言えば基本コースだけで十分満足できると思います。
(6)ヴィヤンド
 肉料理は鴨。
添えられているのは内臓のミンチのタルトで、ジュのソース。
この料理は、ポワソン同様火入れが素晴らしく、表面がカリッと焼けていて、肉に含まれる脂分も少ないため、全体的にドライな印象。
それを補うのが内臓のミンチと濃厚なジュのソースで、苦みや味に深みを醸し出します。
個人的には、鴨の癖のある脂が好きとはいえないので、ドライ感覚が好きでした。
(7)デセール等
 グラ二デは、レモンハーブティーのソルベ。
アヴァンデセールは、バニラクリームの泡にブラックオリーブ。
デセールは、アイスクリームという流れでコースは進行します。
いずれも、シンプルで美味しいですが、料理に比べると感動が少ない印象。
デセールは改善の余地があるかもしれません。
(8)エスプレッソ
 食後の飲み物は別会計。
エスプレッソは4.5ユーロでした。
(9)プティ・フール
 生チョコ、紅茶のゼリー、フィナンシェの3種。
フィナンシェのバターの香りが良く、デセールより満足度が高かったです。
3.ワインについて
 すべてグラスでオーダー。
アミューズにシャンパーニュ、オードヴル~ポワソンにブラン×2、トリュフ~ヴィヤンドにルージュ×1をお願いしました。
シャンパーニュは2~3種の中から選択でき、シャンパーニュ・ブランの価格は16ユーロ、ヴァン・ブラン及びルージュは3~4種類の中から選択でき、3杯飲んで27ユーロとかなり安価なので、料理1品につき1つのワインを合わせるのがオススメです。
4.サービス
 スタッフはいずれも男性(2名)で、フランス語でも英語でも対応可能。
シェフが日本人ということもあり、カタコトの日本語を交えながら説明してくれるのもあり、初めてのレストランでしたが、リラックスして食事を楽しむことができました。
総じて、丁寧で柔らかい感じの接客が好印象でした。
5.総 評
 料理は典型的なモダンフレンチで、見た目が鮮やかで味わいは軽やか。
見た目に目を奪われがちですが、火入れの素晴らしさ、ソースの秀逸さなど、基本的な部分の技術のクオリティが高く、パリジャン・パリジェンヌの舌を唸らせているのも納得。
しかも、ランチが39ユーロで楽しめるとあれば行かない訳にはいきません。

2017/02/11 更新

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