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外観
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内観
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ショーテーブル
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シャンパーニュ
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アミューズ１
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アミューズ２
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アミューズ３
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アミューズ４
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ラングドック
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アミューズ５
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ブリオッシュ
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前菜１
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ピノ・グリ
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前菜２
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全粒粉のパン
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エイヒレ
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シークレット
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鴨
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ヤギのチーズ
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デセール
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カフェ
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ミニャルディーズ
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☆ ★ ☆ プレヴナンス（外苑前／フレンチ）について ☆ ★ ☆
南青山にあるフレンチレストラン「プレヴナンス」
店名である「プレヴナンス」とは、フランス語で「心づかい」という意味で、日本にあるフランス料理だからできること、日本らしさを伝えていけたらという思いが込められているそうです。
場所は、東京メトロ「外苑前駅」４a出口より徒歩３分。
青山通りの２本裏手の細い路地沿いに位置します。
ネット予約し、土曜日のディナーで利用しました。
１．雰囲気について
店内はオフホワイトを基調とし、温かみがあり、清潔感に溢れた雰囲気。
それぞれのテーブルの上には、小さな花が飾られており、可愛らしい雰囲気も持ち合わせます。
内装は、不要な物を排除したシンプルな造りで、シンプルであるが故に壁に掛けられた水墨画が印象に残ります。
座席の間隔は比較的広く、通常のテーブルや円卓が効果的に配置され、所々に仕切りがあるため、比較的周囲を気にせず食事を楽しむことができるでしょう。
総じて、キレイで可愛いらしい雰囲気なので、女子会やデート利用に向いていると思います。
２．料理について
ディナーのコースは下記の３択で、料理はすべてシェフのおまかせで、プリフィックスではありません。私は\9,000のコースをオーダーしました。
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□ アミューズ＋前菜＋魚料理＋肉料理＋デセール＋カフェ＋小菓子（\6,500）
■ アミューズ＋前菜×2＋魚料理＋肉料理＋デセール×2＋カフェ＋小菓子（\9,000）
□ アミューズ＋前菜×3＋魚料理＋肉料理＋デセール×2＋カフェ＋小菓子（\12,000）
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プレヴナンスの料理の特徴としては、見た目が美しい、１つ１つのポーションが小さい、皿数が多い、比較的軽めの味付けということが挙げられ、基調はモダンフレンチ。
ただ、ポーションによっては、塩気の濃いもの、ソースが濃いものなど、コースの中で味に濃淡をつけており、デセールまで飽きのこない構成となっています。
また、国産の食材を多用しており、特に野菜が効果的に使用され、見た目も然ることながら、その美しさが味に直結しているのが素晴らしいです。
レストランの雰囲気同様、女性が好みそうな料理が多く、意図的に店の雰囲気づくりと料理の傾向をリンクさせているものと思われます。個々の料理の感想は下記のとおり。
（１）アミューズその１
鶏白レバーのエクレアとアボガド入りのパンスフレ
レバームースが美味で、小さなエクレアながら、レバーの旨みが濃厚で口の中に広がります。エクレアの上に線上に引かれたプルーンソースとの相性も抜群です。
味の余韻を楽しむ料理で、シャンパーニュとの相性が良い一品。
（２）アミューズその２
お米のチップス、鯖リエットのコルネ、海苔のチップスの３種。
鯖のリエットは、塩気と魚の旨みが融合し、シャンパーニュに合いますが、チップス類は見た目が安っぽくなるので、無くてもいいかも。
（３）アミューズその３
生ウニのタルト。生ウニとシャンパーニュを合わせるのは難しく、３つ星でも一緒に口に含むことによって、生臭さを助長するような料理を供されたことがあったのですが、この料理はバターをうまく使うことにより、魚介の生臭さを感じさせず、純粋にウニの美味しさを楽しめました。
（４）アミューズその４
鱈のブランダードのクロケット
ホクホクとした食感が楽しめる、シンプルに美味しい料理。
豪華な食材を楽しんだ後に、クロケットの家庭的で素朴な味わいはホットする感じ。
（５）アミューズその５
ワカサギをじゃがいもで巻き、クリスピーな食感に仕上げたもの。サワークリームソースでいただく一品。カリカリとした食感が心地良いです。
（６）前菜その１
軽く火を入れたアジにアンチョビをのせ、菜の花と菜の花のソースを加えたもの。
アジは皮目を炙ることによって香ばしさを付け、身の部分はねっとりとした食感で、火入れの素晴らしさを実感できる一品。菜の花も季節のニュアンスを醸し出していました。
（７）パン
前菜の後にブリオッシュが供されます。
焼きたてのものが供され、外はカリカリ、中はフワッとした食感。
ほんのり香るバターの香りも良く、普段はパンには手を付けなのですが、完食してしまいまいた。
（８）前菜その２
ホタテのソテーの上に山葵の葉、田芹を盛り付けたもの。
アジ同様、ホタテの火入れは抜群で、山葵・田芹を効果的に使い、ほのかにシソの香りが薫る一品。
プレヴナンスが目指す「日本のフレンチ」を体現した一品と言えるかもしれません。
（９）パン
全粒粉のパンが供されます。球体状のバターが面白いです。
（１０）魚料理
魚料理は、エイヒレ。
芽キャベツが添えられ、ソースはシェリーヴィネガーソース。
ここまでの流れと一変して、どっしり重たいソースで赤ワインに変更。
エイヒレは、プリプリとした食感が良かったです。
（１１）肉料理
肉料理は、鴨胸肉。ネギと柑橘系が添えられた一品。
皮目はクリスピーで香ばしく、身の部分は低温で火を入れたと思われしっとりした食感。
この料理も火入れが素晴らしく、鴨の美味しさを堪能できました。
（１２）チーズ
赤ワインが少し残っていたので、追加でチーズをオーダー。
チーズは３種類ぐらい用意され、ヤギのチーズを一口分オーダー。
しっかりヤギ臭く、その余韻が長く続くいい状態のチーズで、残りの赤ワインとともに楽しみました。
（１３）デセール
苺のショートケーキ。
ソースは苺のソース、栗が添えられています。
苺の香りもしっかりと薫り、冬から春にかけての季節感がひしひしと伝わる一品です。
（１４）ミニャルディーズ
ギモーヴ、マカロン、ガトーショコラ、ゼリーと盛りだくさん。
カフェも時間をかけて味わってほしいという心遣いが伝わってきそうな小菓子です。
３ ワインについて
アペリティフにシャンパーニュをオーダーし、シャンパーニュを飲みながらメニューを眺めていると、ソムリエが選んだ「ワインセット」というものがあり、以降はワインセット３種（\4,000）をお願いしました。
品数が多いため、次の料理との相性も考えてソムリエがワインを選んでくれるのが嬉しく、アミューズの途中から前菜にかけてラングドックの白、前菜～魚料理にボルドーのソーヴィニヨングリ、魚料理～デセールにかけてボルドーのシークレットという名の赤ワインをいただきました。
それぞれ、葡萄の品種の特徴が良く表現された飲み頃のワインが供されますが、特にシークレットというワインは、使用している品種がシークレットで、普段チャレンジできないようなワインが飲めるのがワインセットの良い所かと思います。
４ サービス
スマートで柔らかなサービスが印象。
見られているような視線は感じないながらも、客席の観察力は優れていて、居心地の良さを意識した接客姿勢が伺えます。
料理の説明も丁寧、ワインの表現も的確であり、目立たないながらも良質なサービスを受けることができました。
５ 総 評
最近パリでも日本でもトレンドである「価格は控えめながら、味はガストロノミー」という特徴を持つ典型的なレストランかと思います。
余計なサービスと不要な雰囲気づくりを排除し、その分価格の安さに反映されていて、美味しい料理を、安く、カジュアルに食べたい方に向いており、私も好きなタイプのレストランです。
また、プレヴナンスの目指すところの「日本らしいフレンチ」というものが見事に体現されており、山葵・田芹・紫蘇を使用した前菜は、日本の食材が違和感無くフランス料理に溶け込んでおり、興味深くいただきました。
季節感の表現力も素晴らしく、季節が変わる毎に訪れたいレストランです。