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外観
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ドリンクメニュー
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店の一押し
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ビール
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付き出し
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刺身盛合わせ
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串揚げその１
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串揚げその２
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串揚げキャベツ
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梅酒
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生麩
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麓井 熱燗で
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鶏の塩焼き
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ジャコの焼き飯
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☆ なな治（京都・三条・小料理屋）について ☆
京都の三条大橋の近くにある小料理屋「なな知（ななはる）」
食べログの京都・居酒屋部門で１位の座を守るすごいお店。
京都へはよく行くものの、せっかく京都来たのだからという理由で、いつも懐石料理ばかり食べていましたが、たまには気軽な雰囲気で自分の好きな料理を選んで食べるのもいいかなと思い、この「なな知」を選択しました。
場所は三条大橋から徒歩３分。木屋町六角をちょっと西に入った場所に位置します。
１月２日の年始に訪問したのですが、正月から店内は満席、予約無しの来店者が何組もお断りされていたので予約は必要なお店。（外国人も飛び込みで突入しようとしていたのにはビックリ！！）特に遠方から訪問される方の予約はマストです。
１ 雰囲気について
店舗は西木屋町通から程ない場所に位置するため、繁華街の喧騒が伝わってくる賑やかな場所に立地します。そんな中にポツンと佇むお店の外観は、こじんまりとした雰囲気ながらも趣があり、初めて訪問する身としては多少の緊張感を感じます。
店内は、カウンター７席と４人掛けテーブルが１卓が設けられたこじんまりとした店内で、小奇麗ながらも果たしてここが高評価のお店なのか？と疑問を持ってしまうくらいごく普通の居酒屋の雰囲気です。
利用用途としては、肩ひじ張らずに美味しい京料理を食べたい時、仕事帰りに一杯ひっかけたい時に利用するのが向いていると思いますが、なんせ予約が取りにくいので、気軽にとはいかないのが悩ましいところです。
２ 料理について
メニューは、黒板から選ぶスタイルで、日によって変動します。ただし他のレビュアーの方の口コミを見ていると、定番ものの料理が占める比率が結構高いので、初めて訪問される方は他のレビュアーの方の口コミが大いに参考になるかと思います。また、「おでん」「串揚げ」「焼きめし等」、庶民の京料理を食べさせてくれるのも非常に魅力に感じました。
料理についは、薄口でお出汁の効いた京都らしい料理が堪能でき、お酒を欲する料理というのが特徴です。また、どの料理も丁寧に調理されており、上記に記載したような大衆料理でさえ一手間も二手間もかけられた料理が供され、「あー美味しい」を連呼しながら料理を楽しみました。私自身、京都の有名どころの日本料理屋の懐石料理を結構食べている方だと思いますが、高級食材を贅沢に使用しない、丁重なおもてなしを省略しているという違いはあるものの、味わいに関しては大差はないと思います。それでいてこのお値段は感動的。個々の料理は下記のとおりです。
（１）付き出し【４．５】
漆黒のお皿にのせられ供されたものは、黒豆、金柑、子持ち昆布、ゴマ豆腐、サワラ西京焼き、玉子焼き等が奇麗に盛られた一皿。おせちを意識したと思われる季節感溢れる一皿で、どれも手を抜くことなく丁寧につくられており、これだけ食べて帰ってもいいレベル。子持ち昆布、西京焼きも若干日本酒を多めに使用して調理していると思われ、お酒にもよく合う。また、気のせいかもしれませんが、黒板に書かれているメニューの中で最初のオーダー時に注文しなかった料理をちょことこのせてくれたのも嬉しかったです。
（２）お造り盛合わせ【★４．３】
ヒラメ、河豚、マグロ、ブリが盛られた一皿で、醤油とポン酢でいただきます。
どれも新鮮なのは言うまでもないですが、特に河豚のコリコリとした食感が美味で際立った美味しさでした。当然ブリも脂がのった極上ものでした。
（３）生麩の旨煮 くるみ味噌添え。【★３．８】
東京ではあまり食べる機会もないのでオーダーしてみました。
供されたものは、２種類の生麩に味噌とくるみが添えられたもの。
生麩はしっかりとした弾力があり、噛めば噛むほど味わい深いもの。また出汁を和えた味噌の味付けが絶妙。生麩とくるみは食感を味わうための脇役で、むしろ味噌で酒を楽しむような料理だと思います。
（４）串揚げ７種盛合わせ【★３．９】
定番料理の１つで、この日は天使の海老、青豆のクリームコロッケ、山芋明太、サツマイモ、マッシュルーム、シャインマスカットともう一品（失念）が供され、塩かポン酢か特製ソースでいただきます。シャインマスカットを串揚げにしたり、マッシュルームの中にカマンベールチーズが入っていたり、かなりの変化球ですが、単なる奇をてらったものでは無く、それが美味しさに直結しているのが良かったです。また、大将が箸の進み具合を見て７品を２回に分けて提供してくれるのも良いと思います。ちなみに、２人で２人前頼んだのですが、丁度よい腹具合。２人で１人前をシェアすると物足りないと思いますのでご参考に。
（５）鶏の塩焼き【★３．７】
地鶏をシンプルに塩焼きにしたもので、柚子胡椒とレモンをつけていただくというもの。この料理は見た目のとおり至ってシンプルで、よく言う素材の良さを生かした料理。引き締まった肉質と噛みしめるとじわじわくる旨みが美味。また、下味に塩麹のようなものを使用しているため、お酒との相性もバッチリです。
（６）ジャコの焼き飯【★３．５】
こちらも定番料理で、山椒とジャコとゴマ油を使用した焼き飯。
ゴマ油と山椒の香りが良いのですが、味付けが良く言えば上品な味わいとも言えますが、味の焦点が定まっていないともいえるかと思います。簡単に言えば家庭的な味付けの焼き飯で好き嫌いは人それぞれかと思います。
３ 飲み物について
飲み物は、下記に記載した定番メニューと黒板に書かれたメニューで、後者は滋賀と奈良のお酒を中心に揃えていること。あまり日本酒は得意ではないので、ビールと梅酒で通していましたが、料理の味付けがあまりにも日本酒使用だったので、最後に山形のお酒「麓井」を熱燗でいただきました。味わいは良い意味で酒が主張しすぎず、料理を引き立てる感じ。料理とお酒のマリアージュを感じました。
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・ 生サッポロ黒ラベル(550)
・ 瓶サッポロ赤ラベル(600)
・ 小瓶えびすビール(500)
・ 仙道の梅酒(650)
・ 青谷の梅酒七年(600)
・ 青谷の梅酒七年ソーダ割(650)
・ ゆずソーダ(650)
・ 焼酎（麦・芋）水割り(600)
・ 角ハイボール(650)
・ ウーロン茶(300)
・ 日本酒（滋賀県中心のもの２０種類）
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４ サービスについて
大将と奥さんの２人態勢で経営しており、接客は奥さんが対応してくれます。
奥さんは、非常に丁重で優しい対応をしていただき、初めて訪問したのですが、物凄く居心地が良かったです。
大将ははっきり言って強面で、無口で、こちらからは話しかけにくいオーラを放っていますが、話始めるとすごく話が面白いお方です。（人見知りタイプ？）また、客に目が良く行き届いており、串揚げを２回に分けて揚げてくれたり、ジャコの焼き飯を２人でシェアして食べたのですが、２つのお皿にわけて盛ってくれたり、そういった点の気配りを感じました。
５ 総 評
星付き日本料理店と遜色ない味わいの京料理を、気軽に・安価に楽しむことができる庶民には涙ものの良店。長年高評価をキープしていることや、なかなか予約が取れないという客観的な根拠からも証明できるでしょう。また、懐石料理ではできない「好きな料理だけを、好きな量だけ食べられる」ということが居酒屋の最大のメリット。また、お酒に合う料理が多いということももう一つの特徴で、もっと日本酒が飲めたら料理も格段に美味しく感じるんだろうなーとしみじみ感じさせられました。
再訪はマストのお店で、京都に行くことが決まったら、同時にこの店を押さえたいとおもえるほどいいお店でした。