みつお★さんのマイ★ベストレストラン 2011

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みつお★のエスニック料理探訪記

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みつお★ (男性・兵庫県) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

訪問回数および味、店の雰囲気、店主の個性等のインパクトを総合的に判断して選んでおります。
私は居住地が阪神間のため、大阪・神戸を中心としてアジア料理店、主にインド・ネパール系料理店に伺うことが多いです。
こうやって客観的に選んでみると「濃い店」が上位に来ていますね。
特に今年は東京に行くことがあり、その機会に興味ある数店舗を訪問し、レベルの高さを痛感いたしました。
この時の体験・情報などを懇意にしているインド・ネパール料理店にフィードバックし、レベルの向上を図っていけたらと思っています。

2011年から本格的に自身のホームページを立ち上げ、食べログさんにも投稿するようになりました。
今までは単に個人的な趣味として食べ歩いていましたが、今後は情報発信と同好の方々との交流を深めていきたいと思います。

最後に今年一番ショックだったことは、11月18日に発生した火事により、マイ★ベストレストラン1位のクスム本場家庭料理が休業してしまったことです。あのような独特のロケーション・雰囲気での復活は難しいかもしれませんが、早期の復活を切に願います。


マイ★ベストレストラン

1位

クスム本場家庭料理 (三宮(神戸市営)、三ノ宮(JR)、神戸三宮(阪急) / インド料理、インドカレー)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2012/07訪問 2012/10/31

祝復活!新店舗はスパイスショップ、インディアン・プロビジョンストア内です。

<7/1最新情報>
店舗火災により長らく休業しておりましたが、この度めでたく再開されました。
新しい店舗は、旧店舗があったハンター坂の葉山ハイツから少し山側に上った左手の茶色い建物「異人プラザ」の2階です。
住所:神戸市中央区中山手通2丁目12-21異人プラザ2階
1階エントランス部分にインド国旗と看板があるので、すぐにわかると思います。
先に同系列のスパイスショップ、インディアン・プロビジョンストア(IPS)が先にこちらに移転しておりましたが、店内を改装して、店入り口入ってすぐの左右に座席を置くスペースを作ってあり、こちらでいただけるようになっています(全16席くらい)。

料理の内容やシステム?は、以前とまったく同じですので、ファンの方は安心してください。
以前の葉山ハイツ内店舗より入りやすくなっています(心理的抵抗が少ない)。


※新しい写真を掲載しましたので、ご確認ください。
※ディナーは予約した方が確実。


<情報>
先日(2012/4/27)、ナーン・インのハラルバイキングに行った後、IPS(クスムと同じ経営のスパイスショップ)が移転したと聞き店に行った時に「もうクスムのような店はやらないのか?」と聞いたところ、なんと現在再開に向けて物件を探しているとのこと。もしかしたら近いうちに再開されるかもしれません。なおテワリさん、クスムさんも元気そうでした。

<火災発生による休業の件>
大阪~神戸版あたりの新聞には掲載されていたためご存知の方も多いと思いますが、11月18日昼前に発生した火災により、店舗が全焼。現在休業中です(ただし同フロアにあるスパイスショップは延焼を免れ、通常とおり営業中です)。
当分現地での営業再開は不可能であると思われますが、近隣にある系列のインドレストラン「ティワリ」にて、暫定的にクスムにて提供していたようなベジタリアン・ターリーをいただくことができます。ただし、現状(12月4日現在)、一部「ティワリ」の料理と共通でコックさんが作っているらしく、以前のようなクスムさんが作っていたような本場さながらの家庭料理ではありません。チャパティも、混雑するランチ時など焼くのに手間がかかるので、提供方法等試行錯誤しているとのこと(焼くのが簡単だからといってタンドリーロティに変更するのはやめて欲しいと要望しましたが)。クスムさんが火災のショックを乗り越え、またやる気を出すまでは、しばらくこんな感じになると思います。特に遠方から訪問される方は注意してください。


<注意事項>
最近は情報誌やテレビの情報番組やバラエティ番組(全国放送!)などにも取り上げられ、土曜・日曜などはたくさんの観光客等が来店されるようになったクスム本場家庭料理。
初めて来店される方は、こちら独特のシステム?やスタイル?もあり、かなり戸惑っておられるようですが、出される料理は正真正銘の北インド家庭料理(ベジタリアン)です。こちらで食事させていただくようになって、本来のインド料理(家庭料理)がどういうものであるかが分かってきました(日本の一般的なインドレストランで出される料理は、基本的にタンドールを使用するパンジャブ料理の亜流などが多い。それはレストラン料理であるから。)。
こちらのお店はあくまでも家庭料理を出す店なので、レストラン料理のような豪華なタンドリーチキン等焼き物やもっちりナンなどはありません。
こちらに来店される方は、情報誌等によりその辺のところを分かっている方が多くなっていますので、トラブルなど少なくなってきてますが、未だにタンドリーチキンは無いのかと聞かれる方がおられるようです。

以下こちらでいただくにあたっての注意事項(私見)
 ※以下登場人物は特に注意書きが無い限りインド人です。
・店(というかマンションの一室)の入口(スチールの扉)が閉まっていることもありますが、思い切って中に入りましょう。呼び出しチャイムは鳴らさないように。なお靴を脱ごうとする方がおられますが土足でOKです。
・基本的に空いている席に座ればよいのですが、状況により移動させられることがあります。
・忙しい時など入店して座っていても気づかれないことがあるので、入店時に入店したことをアピールした方が良いです。
・土日祝は日本人の女性が手伝いに来ているので日本語が通じますが、平日に日本語はほとんど通じないと思った方がいいでしょう。英語も怪しい。(ヒンディー語は通じる)
・席に座れば自動的に食事(水、マンゴージュース→サモサ→ターリー→チャイ)が出てきますので、そのまま食べ続けてください。運が良ければアチャール(インド式つけもの)も食べられます。最近無いことが多いですが。
・マンゴジュース、サモサ、チャイ以外はおかわりできます。日本人の女性がいる時はいろいろ細かい注文(ご飯少なめにとかカレーを少しだけとか)を聞いてくれすが、クスムさん等しかいないときは、「チャパティー?」とか言われながら自動的にいろいろ盛られてしまいますので、断る時はノーサンキューとか言って「いらない」ことをはっきり伝えましょう。
・原則的にお客さんが来店されるごとに料理を作ったり、チャパティーを焼いたりするので、入店のタイミングによっては料理が出てくるのに少し時間がかかる場合がありますが、のんびり待ちましょう。また入店者順に料理が出てこなこともありますが気にしないこと。
・初老のおじさん(シュクラさん)にいろいろ話しかけられることもありますが、恥ずかしがらずに応対しましょう。
・体がとても大きな方(最近少し痩せたみたい)、杖をついた80歳くらいのおばあさん、少年など(全てこちらのおうちの方)が前や横を通り過ぎていくことがありますが、気にしないこと。
・ランチの閉店間際(2時半頃)になると、女性がベランダに洗濯物持って干しに行ったり、鍋を置きに行ったり店の中を通り過ぎますが気にしないこと。
・トイレは台所の方にあります。間違えて鏡の前の隣の部屋(住居)に入らないこと。
・マンションの同じ階に同経営のスパイスショップがあります。本場のスパイスや紅茶などを安く購入することができます。
サラダにかかっているスパイス(チャットマサラ)もこちらで購入することができます。
などなど・・・・

これ以外にもまだまだ謎が多いですが、インドに来たと思って、のんびりと細かいことを気にせずに食事をいただきましょう。

それと連休時や日曜日など来店者が多く、1万円札での支払いが多かった時など、釣銭(特に10円玉)が無くなって店の方が困ってらっしゃるので、できたら小銭で支払っていただくと喜ばれると思います。

最近、近隣に同経営でポピュラーな北インド料理(ノンべジ)を出す店がオープンしたので、タンドリーチキンやナンなど食べたい時はそちらに行かれた方がいいでしょう。
※店名:「ティワリ」。場所:一宮神社の前。キャシー中島のハワイアンの店の斜め前くらい。

※サービスの点数について
2.5となっていますが、日本人の女性がおられる時は3.5、いないときは2です(あくまでも日本の基準)。


  • 新
  • 新
  • 新

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2位

サワディシンチャオ (心斎橋、本町、堺筋本町 / タイ料理、ベトナム料理、カレー)

1回

  • 夜の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.2
    • | 雰囲気 4.4
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 3.2
    • | 雰囲気 4.4
    • | CP 4.3
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 ~¥999

2012/01訪問 2015/01/27

マニアックな雰囲気ですが、気軽に利用してもらいたい。

<ディナータイムににアジア料理マニアの方々と新年会開催>
このお店のランチバイキングを気に入って通っているうちに、タイ、ベトナム、ラオスやインド、ネパール好きの方々となぜか知り合いになり、新年会を兼ねて、ディナータイムにオフ会を開催いたしました。<ちむたん様、Yoko様、コーディネートありがとうございます>
事前に各自食べたいものをリクエストして、鍋ものを中心としてコースっぽくいただきました。
当日にオーダーしても準備の都合や調理の段取り等でスムースに料理がサーブされないことがあるので、宴会などをされる方は、できるだけ事前に料理を決めて注文しておく方が良いです。
ディナータイムは初めての訪問だったのですが、各料理ともランチではいただけないような完成度の高さで、ビールも関西ではこの店でしか飲めないタイガーの生やアジア圏では評価の高いビアラオなどがいただけますし、ソフトドリンクもベトナムのシントー等めずらしい飲み物もあるので、お酒が飲めない方でも楽しむことができます。
なお夜ご飯を食べに来られているお客さんも多いので定食的なメニューもあり、お酒を飲まなくても、また一人で訪問しても充分満足できると思います。

これから機会があれば引き続き夜も訪問していきたいと思います。
オースワン美味しかったなあ・・

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


こちらのお店の存在は何年か前、天王寺公園で開催されていたタイフェスティバルに出店されておられた時に知りました。最初は「麦酒食堂」という店名から、巷でよくある「お洒落ななんちゃって系のお店」だと思っていましたが妙に店名が頭に残っていたのでネットなどで調べてみると、なんとコダワリの強い本格的なタイ・ベトナム料理店であることに気が付き、そのタイフェスティバルから数カ月後に思い切って訪問してみました。

良く言えば「隠れ家的な店」ですが実際は「どこにあるか分からない」「入り難い」という一見さんにとっては非常に困難な店であります。本当にこの店なのか?と思いながら店に入りました。店内は手作り感満載で、色彩も含めてごちゃごちゃした感じですが、アジア料理の雰囲気に良く合っています。
それでまず店一押しの料理を食べようと「グリーンカレー」を注文しました。既成のペーストを使わず、自家製を使っているとのこと。一口いただいて、「これはただ者ではないな」と感じました。他のタイ料理店でサーブされているグリーンカレーは刺激だけがやたら強く、ココナッツミルクが煮込まれてクドくなっているケースが多く、それまでは「グリーンカレーはそんなもの」と思っていたのですが、辛さや味、見た目も含めて「これが本物のグリーンカレーか(現地で食べたことは無いのですが)」と思わせるようなものでした。

その後、2、3回ほど訪問して、しばらく伺わなかったのですが、アジア惣菜のランチバイキングをはじめたという情報を得て、久々に訪問してみました。なんとタイ・ベトナムを中心とした惣菜数種類やアジア各地のカレー(日替わり)など食べ放題で、ご飯はもちろんタイ米。お皿の中央にご飯を盛って、周りに各種惣菜をのせていただきました。このスタイルは自分が理想としていたもの。ついにやってくれたか!という思いです。

それから月に1~2回ランチで伺っているのですが、最近はインド系のカレー(カシミール マトンなど)もあって、その他アジア系カレーを含めて3種程度あり、カレー好きにはたまらん内容になっています。時々、おかずの種類が少ない時があったり、魚系が多かったりするのですが、それはその時の仕入れや当日のお客さんの数等によるわけで、濃い味の有機野菜を使用しておられるなど、素材へのコダワリも半端ではありません。

店を見た感じは非常に「マニアック」なイメージなので、アジア料理に慣れてない人や思い入れのない人は入りにくかったり、ネガティブなイメージを持ったりするかもしれませんが、できれば気軽に利用してもらいたいです。オーナーシェフの「想い」がストレートに使わってくるような料理が待っていますよ。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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3位

亜州食堂 チョウク (新福島、中之島、福島(阪神) / アジア・エスニック、タイ料理、インド料理)

1回

  • 夜の点数: 4.7

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 4.6
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 3.9
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 3.2
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 ¥1,000~¥1,999

2012/04訪問 2015/01/27

この店は「アジア料理総合研究所」か?

JR東西線新福島駅、JR環状線福島駅、阪神福島駅周辺は知る人ぞ知るカレー激戦区である。この激戦区の中にあって異彩を放つチョウク。日本人が作ってますが現地人コックが作る現地料理に匹敵する、いや凌駕するほどの料理がいただける店といったら褒めすぎでしょうか?食べるごとに美味しくなってきているような気がします。

オープン当初は南インドの定食「ミールス」、マレーシアの「ナシカンダール」などを中心としたメニュー構成だったのですが、オープン3年を経て「総合アジア食堂」の様相を示してきました。日替わりですがタイ料理のカオマンガイやカイパロー、インドのイスラム式ビリヤニなどもいただけます。
また不定期ですがイベントとして「本物のバナナの葉でいただくミールス」や「カルカッタ家庭料理(インド)」「ダルバート(ネパール)」(先日3周年記念メニューとして初登場!)などがいただけることもあります。これをほぼマスター1人が仕込みから調理までされておられます。これは凄いことだと思います。マスターは非常に研究熱心ですので「次はどんな料理が登場するのか?」とてもに楽しみです。

ここに行くとマスターやカウンター席に座っているマニアな方々(私もそうですが。 何か?)といろんなエスニック料理の話や食べに行った店の話など情報交換ができるので、いつも長居してしまいます。

  • ミールス
  • ビリヤニ
  • ビリヤニ

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4位

ネパール居酒屋 味家 (北池袋、巣鴨新田、池袋 / ネパール料理、カレー、居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 -

2011/11訪問 2012/04/03

女店主の心意気。これが「本当の」ネパール料理。

最近はネパール人の飲食店経営者と話をする機会が多いのであるが、彼らが日本において飲食店を出店するにあたっては、ほとんどが「インド・ネパール料理店(あるいはインド料理店)」という形態であり、実際メニュー構成はほとんど北インド料理にルーツを持つものを出す店がほとんどである(ネパール料理店として出店している場合でも!)。

モモやアルコアチャールなど代表的な数種類はラインナップしているけれど、メインのメニュー(というか利益をとれるもの)はあくまでも北インド系チキンカレー、ナン、タンドリーチキンなどインド料理である。彼らは一様に「ネパール料理だけでは商売にならない」という。彼らはネパール料理を日本に伝えるために来ているのではなく商売をしに日本に来ているのであって、儲けるためには当然のことである(このことをインド人に話すと嫌な顔をする)。最近はこんな感じのインド・ネパール料理店がかなり増殖しており、数年前の3倍以上増えているのではないかと思う(詳しく聞いてみると血縁関係があることが多い。(来日して店に勤める→独立→親族を呼ぶ→親族が独立→ループ!)。

それで本当のネパール料理はどういうものか?ネットで調べたり、店のネパール人に聞いたりしたところ、野菜中心で結構シンプルなものが多いということが分かった。興味を持った料理を知人のインド・ネパール料理店店主(ネパール人)に作ってほしいとお願いしたところ、「日本人の口に合わない」「材料がない」「ネパール料理に使う独特なスパイスが無い」などという理由で作っていただけませんでした。でもいつかはディロ(ディード)やタルカリ(野菜料理)など食べてみたいと思っていた。インド・ネパール料理店で「ダルバート(ネパールの定食。豆のカレーとライスに野菜のオカズがついている)」を注文することが多かったが、どうも何か違うという印象が強かった。

その後も本当のネパール料理を提供する店はないか調べていたところ、東京の池袋にオープンした「味家」というネパール居酒屋?でディロを提供していることが分かった。その後口コミなどをフォローしていると、かなりマニアックな料理を出しており、その料理を絶賛する口コミがほとんどであった。しかもなんと女性店主一人で切り盛りしているらしいということが分かった。

本題に入るが、やっと東京に行くことになり、その際、夜に訪問することとした。18時オープンとのこと。場所は地図で調べてもいまひとつ良く分からない。初めての場所であり池袋駅からどうやって行けばよいのか、全然分からない。しかし、ここで先月から携帯をスマートフォンに変えたことが役に立った。スマホにナビゲーションのアプリをダウンロードしていたのであった。これを使うと意外と簡単に場所が分かった。

店に18時15分頃到着。店に入ったところ女性店主一人。私が今日始めての客らしい。店は元ラーメン屋であったらしく居ぬきで入って、色を塗り替えるなどしたらしい(テーマカラーは黄色のようだ)。早速メニューを見て「ディードセット」を注文。これはディロ(あとで店主に聞いたところ、文字ではディードと書くがみんなディロと言っているらしい)と肉のカレー(普段はマトンであるが、この日はマトンが品切れで骨付きチキンであった)とタルカリ、アチャール、グンドルック(乾燥野菜を使った豆のスープ状の料理)がセットされている。居酒屋であるので、当然酒も注文。普段はビールであるが、せっかくなのでネパールのローカル酒「チャン」にした(味は韓国のマッコリそっくり)。突き出しに豆と筍のカレー炒めのようなものもついてきた。

料理は、女性店主が注文を聞いてから手作りする。注文してから料理が出てくるまで結構時間がかかった。こんなんでは客の回転が悪くなるんじゃないのと思って店主に聞いてみたところ、そんなにお客さんで混む事はないので大丈夫とのこと。妙に納得。
肝心の味はやはりインド料理とはスパイス使いなどが違う。素朴な味であるがなんとも体にしみる良い感じがあった。期待していたディロは何か餅のような感じ。ディロそのものの味は無い。日本食でいうと蕎麦掻に似ている。食べ方を店主に聞いてみるとカレーなどをつけて食べるように言われた。グンドルックも初めて食べた。関西のインド・ネパール料理店でターリを注文するとセットされていることが多い、小さいカトリに入った野菜等のカレーの原点はこれであると確信した。

ここで店主に本当のネパール料理が食べたいから関西から来たことを伝えると、初めはたいそう驚いていたが、はじめに書いた日本におけるネパール料理店の現状や料理の作り方のことなど聞いたり、片言のネパール語を話したりすると、だんだん打ち解けていき、いろんな有意義な話が聞けた。

間違いなくお勧めする。本当のネパール料理が食べたいなら、ぜひ訪問してほしい。そしてネパール料理のことが知りたいなら、恥ずかしがらず積極的にいろいろ聞いてみよう。店主もお客さんとネパール料理について話をすることが大好きのようだ。

最後に店を出る前に「ウチに来るお客さんは、片言のネパール語で話しかけてくる人が多くてかわいい」と茶目っ気ある笑顔で話していたことが印象に残る。またの再会を約束して店を後にしたのでした。フェリ・ベェトンラ!

  • ディードセット
  • (説明なし)
  • チャンと突き出し

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5位

ナタラジ 梅田店 (西梅田、北新地、大阪 / インドカレー、インド料理、オーガニック)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2011/06訪問 2011/07/04

ベジ専門店としてはトップクラス(平日ランチバイキング最高!)

関西に進出してくる以前から気になっており、いつか銀座の店でいただきたいと思っていたところ、なんとサンケイホール建て替えで新たにオープンしたブリーゼブリーゼに入居しているではないですか!

平日ランチはバイキング。
オープン当初は確かパヤサムなんかのデザートが付いて1280円?位でしたが、やはりここは大阪。いくら美味しくてもランチで1,000円超では、しんどいなあと思っていたところ、間もなくデザートなしで980円となり現在にいたっております。
カレーは日替わり4種類(正確に言うとカレー3種とインドでは「味噌汁的な存在」のダール(豆カレー)あるいはサンバル(南インドの野菜カレー)で、うち1種類は辛くないグレービーのもの(たとえばナブラタンコルマとか)でお味は丁寧な作りが感じられる、正しくホテルレシピのもの。「やっぱりインドカレーは野菜だなあ」と感じさせる。普通のインド料理店のランチで供される野菜カレーはあまりにも「手抜き」のものが多く閉口するのですが、こちらの料理はそれらと比較すると全く「異次元」です。
それと特筆すべきはナンの美味しさです。これもトップクラスでしょう。

褒め言葉ばかりなのですが、ネガティブな部分もあります。
それは平日ランチバイキングのお得さと比較して、土日祝のランチおよびディナーの価格が高く、CPが非常に悪いことです。普通の飲食店の戦略としては、平日のランチでお客さんに気軽に利用してもらい、ディナー等につなげるという形でしょうが、これだけ差があると土日祝とディナーは利用しずらいです。特に価格と品質のバランスに厳しい大阪では、しんどいと思います。ですので私も平日のランチバイキングしか利用しませんし、今後も土日祝は利用しません。


追記
「ホットティーの謎」

インド料理店で食後のドリンクといえば、普通は温かい「チャイ」ではないでしょうか?
(アイスチャイなどありえません。というかインドには存在しません)
といことで、一番最初に訪問したとき、ドリンクが「コーヒー」あるいは「ティー」であったので、本能的にティーを選択し、「当然ミルクティーだろう」とフレッシュ(関西では「ミルク」と言わずあくまでもフレッシュ!)を投入して飲んでみました。
何だコレ?ハーブティーですか?
歯磨きした後に紅茶を飲んだような味でした・・・涙
以後、食後はコーヒーを飲んどります!


  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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6位

ナーン イン (三宮(神戸市営)、神戸三宮(阪急)、三ノ宮(JR) / パキスタン料理、インドカレー、インド料理)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 ¥1,000~¥1,999

2012/09訪問 2013/05/08

金曜日のハラールバイキングについて(ディナーはもっと強烈!)

2012.9 パキスタン食事会開催
9月のとある日曜日、パキスタン料理の食事会を開催しました。当初エスニック料理好きの知り合いたちに声がけしたのですが、思いの外参加者が集まらず4人程度で開催しようかと思っていました。そして開催前週の金曜日、お馴染みナーンインのハラール・バイキングに行った時、社長に「3人か4人で予約したい」と申し出たところ「はあ~?」みたいな感じで、暗に「もっと人を呼べ」みたいなプレッシャーをかけてきたので、思い切ってとある参加者予定者に相談して、mixi経由で声がけしていただきました。するとこれも思いの外問い合わせが多く、とりあえず参加者が10人程度となったところで、申し訳なかったのですがストップをかけさせていただきました。

当日の参加者は、本当に「猛者」ばかりで、特に今回是非参加していただきたかったナーンインの常連、某大学カレー部々長がいてくれたおかげで、社長に料理の内容について交渉を手伝っていただくことができ、かなりサービスしていただくことができました。

当日5時30分に店に集合ということだったので店に向かってモスクの前を通りがかったところで、キタノグローサリーの店内から社長が現れ(ナーンインとキタノグローサリーは同経営)、暑いから中へ入れと招きいれてくれました。「コックのアリはモスクでお祈りしているので、もうちょっと待て」とのこと。今日の参加者が10人になると伝えたところ、社長はビックリしていました(笑)。

5時30分になって、アリさんがモスクから帰ってきて店の中に入ることができました。
今回、料理の内容は当日決めると伝えていたのですが、ある程度事前にオーダーする料理など決めていました。
そして社長に伝えたところ、「それならベジ・ディナーセットをオーダーした方が得だから、ベジ・ディナーセットを基本に、マトンマサラやケバブを追加すれば?」という提案があり、そうすることとしました。

カレーはこの店のベストな逸品マトンマサラそしてパラクパニール、アルゴビ、チャナマサラをオーダー。他にケバブとマライティッカ、チキンビリヤニを追加。

デザートにバミセリ・パヤサムをサービスしていただきました。
冷やしてあったので冷たくて美味しかったです。甘味も控えめ。バミセリも短め(笑)でした。
あと濃厚なチャイをいただいて終了。

やはり多人数ですと、いろんな料理をすこしづついただけるので、いろいろ食べたい私には、よかったと思います。
参加された方々も皆さん満足されていたようで、ほっとしました。

ナーンインは「知る人ぞ知る」みたいなお店で、雑誌などに取り上げられることも少なく、コマーシャリズムに乗り難いことと、イスラム教徒の方々の利用が多いため、なかなか日本人が単独で利用するには「敷居が高い」店でした。近年、モスクでの金曜日の礼拝時に実施されているバラールバイキングが一部のマニアの中で高評価され、その噂を聞きつけた日本人の「異教徒」が多く利用するようになり、少しづつこのお店の存在が知られるようになってきた。
近隣に「アールティー」や「クスム」、「マドラスキッチン」など個性的な名店が集積しているため、地味な当店はまだまだ一般に認知されているとは言いがたいけれど、料理に対して妥協しない姿勢と変に日本人に合わせたものを出さない(もしかしたらこのお店がターゲットとしている客は日本人ではない?)という一本筋が通った経営姿勢から、口コミを中心として、これから徐々に評価が深まっていくに違いないと思います。


注)以下は金曜日のハラールバイキングのみの感想です。金曜日のランチ以外は参考にはなりませんのでご注意ください。

何年か前に初めて金曜のランチにお伺いした時、「ビリヤニは美味しいけど料理の種類が少ないし、チキンやマトンは骨付きで食べ難いし、取り皿だけでカトゥリは無く盛り難いし」とそんなに良い印象は無かった。
しかしその後インド料理等の経験?を積みつつ訪問しているうちに、こちらの料理の素晴らしさが分かってきました。

最近の料理等の内容については、同じ日(平成23年2月)に訪問された方が口コミ投稿されているので、そちらを参照ください。
こちらのお店は、少なくとも関西のイスラーム式レシピの料理がいただける店としてはナンバーワンであると確信しております。

以下、金曜日に異教徒が食事をせていただくにあたっての注意事項
・なるべく早い時間に入店してモスクでのお祈りが終わる午後1時30分までには店を出ること。でないとムスリムの方々が大挙押し寄せるので大変なことになる。特に女性は注意。なお1時頃に社長とコックさん(両者ともパキスタン人)が店を空けてモスクにお祈りに行くので、できれば1時頃までに店を出る方がいいかも。ウエイトレスさん等がいない時は、社長がモスクから戻ってくるまで帰れません(たまに社長と親しい常連さんがおられることがあって、その方が社長不在時にお金を預ってくれることがありますが、おつりは無いので、もしおつりが必要な場合は、コックさんか社長が帰ってくるまで帰れません。普通はコックさんが先に帰って来られます。)
・まずビリヤニをいただこう。こちらのイスラーム式チキンビリヤニは最高!である。(骨付きチキンとジャガイモが入ったタイプ)
・骨付きのイスラーム式チキンマサラ、マトンマサラは、手でつかんでがっつり食べよう。いわゆるカレーを食べる感覚で無く「カレーでマリネされた骨付きの肉を食べる感覚」でいただきましょう。
・不要な骨はバイキングテーブルの皿の横に置いてある紙コップを取ってきて入れよう。たまに小皿を出してくれることもある。(最近紙コップが置いてないので、紙ナプキンを取ってきて、テーブルの上に広げてその上に置いてます。そうすると社長が見かねて小皿を持ってきます。)
・デザートは普通の日本人の感覚でいうと激甘なので注意。
・ペットボトルのコーラは飲み放題だけれど飲みすぎると食べられなくなるので要注意。(基本的に普通のコークであるが、時々ダイエットコークのときもある)
・パコラ、ナンは揚げたて焼きたてを狙おう。お客さんが少ないときは焼きたて揚げたてを持ってきてくれる。
ただし運が悪いと冷たいものしか食べられないこともある。
・別途注文したらローティーを焼いてくれることもある。(最近は無理みたい)
・カーテンで仕切られた席のエリアは、ムスリムの女性が来店された時に使用するようなので社長に案内されない限り座らない方が良い。
・入店した時、社長に「食事前に手を洗え」と言われることがある。こんな時はビビらず素直にレストルームで手を洗おう。
・社長は結構話好きみたいで、いろいろ話しかけられます。なぜか「今日は休みか?」とよく聞かれます。
・食後注文すればチャイを出してくれますが、忙しいときなどは出してくれないこともあり。
・あんまり食べ過ぎると、社長に「食べすぎは体に悪いよ」と言われる。
・社長は真面目な顔で冗談を言うので、時々冗談か本気か分からないことがあります。
・社長はたまに食べ方の汚い、食べ残しが多くマナーの良くないお客さんがいると、あとでいろいろ愚痴ってます。一度、過去にそんな客だったためか、入店を断られている方がおられました。
・バイキングタイムは1時間。

以上の注意事項を守れば快適に美味しくいただけると思います。
料金は1,575円(税込)です。


なお現地到着が1時を過ぎる場合は、近隣で同じようにハラールバイキングをされている「アールティ」に行かれた方が良いと思います。
アールティも1時半を過ぎるとムスリムの方々でほぼ満員となるのですが、ウエイター、ウエイトレスが日本の方(でなくてアジア系の方のこともあり)ですので、比較的入りやすいです。
料理の内容はほぼナーンインと同じ感じで基本的にはイスラーム式レシピなのですが、こちらに「チキンビリヤニ」はありません(日本米)のでご注意ください。
ただし飲物がコーラだけでなく、ラッシー(スウィートだけでなくクミン入りソルティーラッシーもあり!)やチャイも選べること、注文すれば確実にローティーがいただける、マンゴーピックルがあるなどナーンインに無い特徴もあります。
2012.2訪問時、マトンマサラが素晴らしく美味しかった。

それと当然のことながらラマダンの期間は両店ともハラールバイキングを実施してませんのでご注意ください。

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追加情報

チキンビリヤニの無い日もあるようです。
社長によるとビリヤニが好きでない人もいるので、プレーンなバスマティライス(たぶん湯取り法で調理)、プラオなどをローテーションしているとのこと。

さらに追加情報(2011.7.1)
夏季限定かもしれませんが、「ラッシー」のサービスがありました。ビールを入れるような大きめのクリアカップにたっぷり入っていて、美味しかったです。なお甘くない「ソルティー・ラッシー」でした。

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追加情報(2011.10.28)
コックさんがパキスタン出身のアリさんからインド人(非ムスリム)に変わりました。
結果として、野菜カレーが美味しくなりました。
イスラム系のビリヤニはまだ作れないそうです。
またドリンクはコーラあるいはチャイを選択。
ラッシーのサービスはありませんでした。

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追加情報(2011.12.23)
コックのアリさんが復帰して、新しいインド人コックさんと2人体制でした。
以前ようにイスラム系レシピのチキンビリヤニもありました。
相変わらず美味しかったです。
ただしナンは新しいコックさんが焼いていたので、以前のパキスタン系ナンと
ちょっと違う感じ。少し焼きすぎのような気がしました。
ドリンクサービスは以前のようにコーラ&食後のホットチャイ。

なお今回「バイキングは1時間までダヨ」。と言われた。
前回ゆっくり食べてたら、冗談っぽく「料金倍額!」と言われたのですが
今回は本気モードでした。店内に張り紙も貼ってました。
スペル間違えてたけど。

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追加情報(2012.2)
以前の体制および料理に戻りました。


2011.12.25
注意事項一部修正

2012.3.27
注意事項一部修正


  • ハラールバイキング
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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7位

アリーズ キッチン (大正、ドーム前、ドーム前千代崎 / パキスタン料理、インド料理、インドカレー)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2011/08訪問 2014/01/21

「パキスタン料理」にプライドをもって取り組む意欲的な店←心斎橋に移転

いろんなエスニック料理マニアの方々から「大正区のアリーズキッチンのビリヤニを食べてみて!」という推薦をいただいていましたが、阪神間に住んでいるものにとって大正区といえば「大阪ドーム」「沖縄料理の店が多い」というくらいのイメージしかなく、何かのついでに行くということも特にありません。しかしビリヤニと店主であるアリさんのキャラクターも気になっていたので、思いきって訪問しました。
JR大正駅に降り立つのは実に8年ぶりくらいです。

店はJR大正駅から徒歩8分くらい。お昼はカレーを中心としてランチセットが数種類あります。もちろん目的のビリヤニがいただけるセットもあります。
そして店内に入り 迷わずカレーとビリヤニがいただけるセット1,500円を注文。
店内は思ったより狭いです。
アリさんから「辛いのダイジョウブ?」と聞かれたので、「パキスタンの辛さでOKよ!」と答えると、「ウチは辛さを日本人に合わせていない。辛さを弱くすると味が変わってしまう。」と言ってました。確かにその通り!
ソルティラッシーもできるということでしたので、ドリンクを追加で注文。神戸のアールティでいただいた「クミン入り」のソルティーラッシーです。これだけでも好感が持てます。

ビリヤニの作り方が気になっていたので、さりげなく見ようとしたのですが良く見えません。どうもバスマティライスとチキンカレーを最終的にフライパンで混ぜ合わせて蓋をして蒸し焼きにしているようです。調理方法はかなり工夫しているようで、巷のインド料理やネパール料理店にある「まがい物丸出し」のビリヤニとは一味違います。
食べた後に油がかなり皿に付着していたので、米のいため方を工夫しているのかもしれません。
油っぽくグリーンチリも入っていて、かなり辛いですがパラっとしていて美味しいです。
マニア?の皆さんが推薦するだけのことはあります。

カレーは豆カレーをいただきました。
グリーンチリも入って、いかにいもパキスタンカレーな感じがします。
アリさんによるとこのグリーンチリはそんなに辛くないとのこと。
ナンの形が「丸い」というのにも好感が持てます。

一度訪問しただけで、かなり本格的にパキスタン料理を追及している店であるということが良く分かりました。
カレーも600種類ほど作れるということです(凄い!)。

こんどオープン2周年記念ブッフェ(食べ放題)を開催するそうなので、是非訪問したいと思います。


  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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8位

エリックサウス 八重洲店 (京橋、東京、宝町 / インド料理、インドカレー)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 -

2011/11訪問 2011/11/16

南インド料理店、2強激突地帯に強力な新興勢力が!

かつて八重洲界隈の南インド料理店といえば老舗である「青い店」の独断場であった。
「青い店」は日本語訳で「インド食堂」という店名が似つかわしくないほどのレベルの高いミールスがいただけ、それまでインド料理といえば北インド系レストラン料理(いわゆる、みんな知ってるナン、タンドリーチキン、チキンカレーというアレである)しか知らなかった界隈のオフィースワーカー達に南インド料理とは何かを知らしめ、フォロワーを増やしていった。

そこに2010年の秋頃、東日本橋で人気の南インド料理店、サンスクリット語で「南」を意味するという名の店が、青い店の近隣にオープンし、にわかに怪しい雲行きになってきた。その「南」という店も、青い店で南インド料理がどういうものであるかということが分かっている界隈のオフィースワーカー達にすぐ受け入れられ、本店と同じように人気店となっている。

そんな2強激突地帯に、「エリック・サウス」という強力な新興勢力がオープンした。
こちらのお店は岐阜県に本社がある㈱円相フードサービスという企業が運営している。
南インド料理をランチから気軽に楽しめ、夜は南インド料理をおつまみに一杯やれる店というコンセプトで店づくりをしており、料理の味、ビジュアルはもちろん、店舗の造作や接客など、トータルでかなり高いレベルでバランスがとれている。
「南インド料理」と「バール」という最新トレンドをうまく取り入れた、新しい業態となっている。
また上記理由により「南インド料理」がある程度浸透している地域に出店するということは、無謀に見えてある意味堅実であると考えられる。

夜のメニューはおつまみ的なものから、本格的なベジ・ミールスまでラインナップしており、私のようなインド料理マニアが充分納得できるような料理をはじめ、南インド料理に拘りながらも、あまりインド料理を知らない方でも食べやすいバターチキンカレーなどをメニューに加えるなど、全く隙のない構成であると思う。とは言いながら、マニアックな南インド系野菜カレーをスポット的に提供するなど、いやはや全く参りましたという感じである。

それで肝心の料理の味ですが、私はこの店の看板メニュー(であると感じる)菜食ミールスをいただいたのですが、青い店とは若干方向性が違う部分もありながら、1,380円という価格を考えると、CP的には青い店や南の店以上のポテンシャルをもっていると思います。

個々の料理の味については好みもあるので、万人受けするとは思いません(特にヨーグルト系)が、南インド料理を食べ慣れている方には充分楽しんでいただける店であると確信します。またそうでない方も、バール的な使い方ができるなど「南インド」をキーワードとしていろんな使い方ができます。
接客についても、料理の説明や注文の取り方、ライスやラッサムのおかわり等、常にお客さんに対する気遣いを忘れない、プロフェッショナルな接客をしておられます。

以上の理由から、従来の2店に充分対抗できる、いや共存共栄できる店であるに違いないと思います。


追伸
こちらの料理は日本人のコックさんが作っておられますが、現地で研修を重ねるなど南インド料理を作ることについて充分なスキルをお持ちです。このようなエスニック系の店ではチラシなどにセールスポイントとして「本場の料理人が作るインド料理」とか「インドの5つ星ホテルで修業したコックが作る本格的なカレー」とかPRしているのを良く見るが、「何国人」が作るかということより料理そのものが重要であり、「どんな料理人が作るか」という部分において国籍は案外重要でないなあと最近つくづく感じます。

最後に、是非関西(ロケーション的にはやっぱり大阪、JR大阪駅周辺かなあ)にも出店していただきたいと切に願います。


  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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9位

ラトナ カフェ (大宮、四条大宮、二条城前 / カフェ、インドカレー、インド料理)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.3
    • | 雰囲気 4.6
    • | CP 3.2
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2011/08訪問 2015/01/27

京町家とインド家庭料理が奇跡的に出会った。

夏になると京都に行きたくなる。

大学生時代4年間通った京都であるが、さすがに奥深く、卒業後うん十年たってもなお年に数回訪問してあちこち徘徊するのであるが、まだまだ未訪問の地も多く、未だに謎が多い。「京都に行ってまでなんでカレーを食べるの?普通は日本料理とか「おばんざい」でしょう?」と呆れられているが、好きであるのだからしょうがない。
京都のインド料理店といえば「ケララ」「アショカ」などの老舗をはじめ、ここ数年急激に増えたネパール系の店も多く、いつもどこに行こうか迷ってしまう。

そんな京都のインド料理店の中で異彩を放っているのが日本人のご夫妻が経営されている「ラトナカフェ」である。
以前、dancyuやmeetsに掲載され、そのポリシーと料理、店舗建物そのものに興味を抱いて初めて訪問したのが確か4年ほど前。
料理の美味しさは当然であるが、その京町家をリノベイションした店舗の素晴らしさ、BGMやインテリアなども含めて、何か精神に訴えかけてくるようで、店内で過ごしていると時間を忘れてしまう。天井は高く広い空間にリノベイションされており、店内からは小さな中庭も見えて、これがまた良い雰囲気である。

ランチは何種類かあって、チャイ付で900円。今回訪問時はベジタブルカレーのセットを選択。
いつもマトンカレーをいただこうと思うのであるが、なぜかメニューを見ると野菜カレーを選択してしまう。
その野菜カレーは正しく南系のテイスト。具材は日替わりで、今回はカボチャをココナッツミルクなどのグレービーで煮込んだもの。
その他、ローストクミンが利いているダル、野菜の炒め物ポリヤル、レモンのアチャールなどがついている。
ライスは白米か玄米を選択できる。玄米が嫌いでなければ白米より玄米でいただいたほうが美味しいと思う。
レモンのアチャールも酸っぱくて美味しい。

こんなくつろげる空間で大好きな南インド系のカレーを食べることができ、本当に癒されます。できれば長時間滞在したい。

店を経営されているご夫婦は元バックパッカーでインドにて料理を習って帰国してこの店を開いたとのこと。
この辺のエピソードはdancyuに詳しく書いてあった(復刻版が出版されているので必読!)。
偶然と必然の連続で奇跡的にこんな店となったらしい。

ご夫婦とも元バックパッカーというのは、大阪福島区のチョウクご夫妻と同じ!
ただしこちらのお店はご婦人が調理担当、ホールはご主人担当。
チョウクさんと逆ですね。
機会があればもっともっと訪問して、いろんなカレーをいただきたい。

<注>
訪問される場合は店の休日に注意。かなり休日多いです。ホームページにて確認して訪問すべし。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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10位

サガルマータ ナマステ (西宮(JR)、西宮(阪神)、阪神国道 / インドカレー、インド料理、ネパール料理)

1回

  • 昼の点数: 3.4

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.4
    • | 雰囲気 3.4
    • | CP 3.3
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2016/05訪問 2016/06/26

オーナーチェンジにより新体制で再出発。なおネパールタリ(ダルバート)も復活!

標題にもあるように、2015.12以前のレヴューは現在の当店のものではなく、参考にならないので注意してください。
2016.2
西宮市中前田町、山手幹線沿いにあるインド・ネパール料理店サガルマータであるが、諸事情により当店創業者オーナーから一時チェーン店傘下になったものの、2016年1月からは以前当店に勤めていたKCさん、クリシュナさん共同経営体制となった。また店名も「サガルマータナマステ」に変更された。

メニューについては、当初は暫定的にサガルマータ時代と同じであったが、2016年3月から全面的にメニューがリニューアルしている。新しいメニュー表を見てみたところ、最近あちこちでよく見るデザインのもの(同じ方が作成しているので「デジャブ感」あり)で、内容的にも特に当店固有のコダワリ等特徴のあるものではなく、オーソドックスなラインナップであった。またプライスライン的にはサガルマータ時代よりも全体的に低価格になっている印象であった。

今回は日替わりセット780円(この日はチキン&マッシュルーム)を辛口でオーダー。希望によりミニライスも無料で追加していただくことができる。カレーは無難な標準的な玉ねぎ系グレービーのものであったが、もう少し炒め玉ねぎ感があればさらに良くなると思った。ナーンは一般的な日本人が好むフワモチ系で食べやすいものであった。

食後にカルダモンが香るチャイ。

たまたま他にお客さんが居なかったので、KCさんに話を伺ったが、ランチタイムはインド料理中心で、夜はインド料理の他、酒のアテになるようなネパール料理を含めて全体的にリーズナブルな価格として、お客さんに気軽に利用していただけるようにしていきたいとのことであった。

なお客層等は少しちがうものの、近隣(国道2号線沿いの六湛寺町)にリーズナブルなインド人経営によるインド料理店ブライトインディアがあるため、違いを出していくという意味で、サガルマータ時代に好評であったネパール定食ダルバートをぜひ復活してほしいという提案をさせていただいた。これについてはランチ・ディナーとも導入を検討していきたいとのことであった(なお後日ランチ訪問したところ、「ネパールタリセット」ドリンク付き880円としてメニューに登場していた。内容については、ダールとバートの他、野菜サラダ、マスブテコ(鶏肉のドライカレー)、アチャール、パパド、ドリンクという構成で、ボリューム的にもちょうど良いものであった。盛り付けについては、未だ試行錯誤中)

そういう話をしながら、追加でアチャールとネパール山椒ティンブールの風味が利いたチャトニ、ミニライスをいただいたが、このような簡単ながら気の利いたネパール料理を供することができるのであるから、経営上、売上の柱として間違いなく基本はインド料理に置くべきであると思うけれど、100%マスなファミリー的なお客さんに迎合した特徴の無いメニュー構成にするのではなく、自分たちの強みや特徴をよく考えて、どんどん新しいメニューに挑戦して、PDCAサイクルを回しつつ競合店(何も同業のインド料理店だけが競合店では無くて近隣のホルモン焼き店や鶏料理店も競合店である)と差別化していってほしいと思います。

後日訪問し、ネパールセットというダルバートをオーダー。盛り付けや使用している食器など、見るからに改善が必要であったので、ダメ出しをしまくった(笑)。その後に訪問したところ、指摘した部分はかなり改善されていた。食器が四角いボージャンタールに変更され、よくあるキャベツの千切りサラダは、人参、大根、キュウリにチャートマサラがけに変更されていた。一応これが完成形のようだ。価格も880円税込(ディナータイムは1,000円)とリーズナブルでボリュームたっぷりなのが嬉しい。

なお2016年6月、阪神西宮駅近くのマルシェ西宮というビル地下にあったインド料理店チャルテチャルテが閉店し、なんと当店オーナーが居抜きにてサガルマータナマステ2号店として営業を始めた。メニューは当1号店と全く同じとのこと。


2016.1
地域の人気店←クローン居抜きで某チェーン店系傘下に←新しいネパール人店主により再出発

当店創業時の店主が諸事情により当店を売却してネパールに帰国(現在再来日しているが)し、一時期、某ネパール系巨大チェーン店系の傘下となったが、2016年1月から新しいネパール人店主の元で再出発した。その新しい店主とは、以前当店に勤務していたネパール人(チェトリ)K・C(本名は知らない)さんとクリシュナさん。ただし店名や基本的なメニュー構成などは以前と全く同じなので、近隣にライバル店が増えた今となっては、特に当店の強みというものが感じられないので、行く末がどうなることやら(店名もメニューも変更したほうが良いのに・・)。以前は本日の日替わりのカレーの表示店先に無く、店に入って聞かないと分からないので、何回も改善を申し入れたがついに改善されなかった。しかしながら新店主はそのあたり分かっておられるようで、現在は店先に日替わりカレーやおススメのメニューについて表示があるので、以前より店に入り易くなっている。チーズクルチャ(チーズナン)セットがお勧めらしいが・・・・

2015.4
開業時の経営者が諸事情のためネパールに帰国。帰国時に店を売却したため、当店は店名やメニューなどはそのままであるが、「クローン居抜き」にて関西を代表するチェーン店系の傘下店となってしまった模様。

2011.12.19
ここ数カ月、ランチ訪問時はダルバート(ネパール。ターリー)しか注文しないので、最近はオーダーせずとも、席に座れば自動的にダルバートが運ばれてくるという状態でしたが、店主のサントス氏から昨冬好評であった「まかないスープカレー」
を今年もやると伺い、早速いただきました。価格は780円。1日10食限定だそうです。

基本的にはカレー&ライスなのですが(ライスをナンに変更すると+70円)、カレーとご飯は別々に供されます。
このチキンカレーは、通常ランチで供されるチキンカレーと違い、骨付きチキンが入った、スープ状のカレーで、生姜通常より多く使用し、油控え目で調理されています。ですので食後は生姜の効用か体が良く温まり、冬にぴったりです。
サントス氏にレシピ等聞いてみたのですが、このカレーは冬のネパールで良く食べられているもので、骨付きチキンを煮込むことにより骨から良いスープが出て、うまみがますのだそう。東京上池袋ネパール居酒屋「味家」のチャカさんもおっしゃっておられたが、ネパールでチキンカレーは基本的に骨付きだそう。そうでないと美味しくないとのこと。
そういう意味で、ネパールを感じさせるよい料理だと思いました。カスリメティーも多く使用され、風味豊かです。
そんなことから冬場はダルバートだけでなく、この選択もアリだなと感じた次第です(ダルバートを注文すると、店の方が現地っぽく気を利かしてライス大盛りとか、ダルおかわりとか美味しいのですが食べ過ぎになってしまうので。

ただ、改善点を1つ。
メ―ニューが手書きで、かつお世辞にも上手な字で書かれていなかったり、「まかない」とか「体が良く温まる」とか書いてあったけど写真が無いので初めてのお客さんはどんなものか分からず、1日10食限定かもしれないがお客さんに上手に伝わらないため、メニューの改善を提案しました。また「まかないスープカレー」という表現もスペシャルな感じがあまり無く、どうかと思ったので、限定でなお且つスペシャルな感じを出すため、「冬限定ネパール・チキンカレー」の方がいいのでは?と提案しています。


2011.11.29
前からランチメニューが文字ばかりで分かり難いため、写真付きで分かりやすいメニューを作るべきという話を店主のサントスさんにしていたのですが、やっと完成しました。店舗外にも大きめの写真入りメニューを置いたので、非常に分かりやすくなりました。
なお来年、ネパール料理のメニューを増強するとのことです。すごく楽しみ!


2011.6.27

ついに2011.6.27から新メニュー、ネパールターリ(ダルバート)がいただけるようになりました!

サントスさん、ありがとう。


<以下はそのレビュー>

先日、ランチでインド・ネパール料理 サガルマータさんを訪問した時、店主のサントス氏より、ランチで新メニューを投入するという話を伺った。一度味見して欲しいとのこと。
それで早速、その日の夜に伺った。
最近まで「賄いスープカレー」という骨付きチキンカレーのセットをランチでやっていたが、暑くなってきたためか注文が減ってきたためとのこと。

そのメニューとは「ネーパールターリ」。実際に運ばれてきたものを見て思わずニヤリとしてしまった。なんと以前からリクエストしていたネパール定食「ダルバート」ではないですか!
ダル、チキンカレーかフィッシュカレー、ゴルベラ(トマト)チャトニ、タルカリアチャール(アル・・ジャガイモ と ムラ・・ダイコンのミックス)、ライス、サラダという構成。

日本人はナンが好きなので、お客さんからの要望によりナンでもOKとのことですが、自分は「当然」ライス(バート)でいただきます。また現地スタイルどおりダルはおかわり自由。但しライスはおかわり不可。
ダル(豆のスープカレー)はニンニクが効いているものの非常に優しい味。ひき割りムングダール使用。チキンカレーも今までのサガルマータのカレーには無いタイプで同じく優しい。チキン(あるいはフィッシュ)をローストしてからスパイスで煮込んでいる。サントス氏によるとこれが本来のネパールカレーの味とのこと。

食べ方についてですが、ネパール人独特の食べ方があるので、それに準拠していただくのが一番おいしい食べ方だと思います。その食べ方とは、まずダルをライスに掛けて、その他のおかず類を混ぜるという食べ方です。とにかく混ぜることがポイントです。

分からなければ店のスタッフ(オーナーであるサントス氏かホール担当のクリシュナさん)に聞けば親切に教えてくれます。

なお、ディナーではネパールターリ+タンドリーチキンのセットがいただけます。
ただし、「ダルバートなんだからタンドリーチキンはおかしいんじゃないの?」と指摘しているので、交渉したら「モモ」に変更してくれるかもしれません。

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職場が近所なので、オープン以来ランチで1~2回/月行ってます。
こちらのお店は「インド・ネパール料理」となってますが、オーナーを含め
スタッフは全員ネパールの方です。

店の雰囲気は「ネパール」ですが、料理については、基本的に北インド系の
リッチなカレーが主となっており、ネパール料理のアイテムは少ないです。
辛さの調整もしていただけますし、どの料理を注文してもまずまずハズレは
ないでしょう。
店の方の接客も丁寧です。

ネパール人の店なので、自分的にはダルバートが食べたいのですが、
メニューにありません。
今、オーナーにネパール料理のメニュー増強についてお願いしているところです。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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