レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2014/05訪問 2015/01/27
東京出張2日目、タイミング良くタイフェスティバルが代々木公園で開催されていたので行こうと思ったが、この日のランチは西葛西と決めていたので宿泊しているホテルから逆方向ということもあり浅草(ちょうど三社祭りが開催されていた)を経由して、メトロを乗り継いで東西線で西葛西に向かった。
この日訪問予定をしていた「西インド家庭料理レカ」は、インド人の多く住む西葛西エリアにあっても、かなりマニアックな店であり東西のインド料理マニアの間でも噂になっていた店であったが、半年くらい前にオーナー、コックが一旦インドに里帰りした際にトラブルが発生して日本に戻ってくることができず、最近やっとの思いで戻ってこられたとのこと。訪問日の約10日ほど前から再開されたという幸運もあり、タイミングよく訪問させていただくことができた。
11:00オープンということで一番乗りかと思ったが、まだ店が開いていなかったので、しばらく店の前のGU内で待機(このあたりにもスパイスショップ有)。11:15頃店に入った。店に入るとオーナーおよび噂の「こども店長」陳明君(12歳くらいか?)が出迎えてくれた。席について店内を見渡すと弁当屋居抜きらしく、かなりあからさまに弁当屋の痕跡が残っていた。メニューについては陳明君が詳しく早口で説明してくれた(笑)。
少し時間がかかったが、しばらくして陳明君が料理を席に運んできてくれた。カレーはチキンとフィッシュ。ビリヤニはチキンでバスマティーライスを使用してちゃんと炊き込んだもの。チャパティーは西インドらしく、かなり薄めであった。
この日、私が初めての客であったこともあり、比較的余裕があったためか、オーナーにいろいろ話を伺うことができた。また西インドの料理について、以前、新大阪のカジャナでいただいたことがあるグジャラート州の料理とかなり違うので、そのあたりをオーナーに聞いてみたところ、地域や宗教などで、色々違いがあるのだとか。ただし共通項として西インドではだいたいチャパティーは薄いのだそう。そうこうしているうちに続々とお客さんが店に入ってきた。日本人のお客さんも多かったが、この地域に住んでおられると思われる常連のインド人家族やグループが目立っていた。さすが西葛西である。
なおメニューには書いてなかったが、デザートもついているとのことで、キール(意外と甘くなかった)と西インドの朝食メニューという「サブダナキチュディ」をいただいた。後者は私が関西から来たと知って、特別にサービスしてくれたもの。サブダナキチュディは簡単に説明するとタピオカのクミン炒めである。ナッツやポテトも入っている。特に甘いということは無く、チリペーストを混ぜながらいただいたが何とも不思議な味、食感であった。
1時間ほどの滞在して店を後にしたが、肩肘張らないとてもアットホームな良い雰囲気のお店であった。業態や内容はちょっと違うけれど関西でいうと神戸のクスムの料理を彷彿とさせる(偶然かレカさんはクスムさんにとてもよく似ていたので驚いた。特に体型が。)。インド人の多く住む地域には同じような本当の家庭料理を提供する店が必要ということであろう。この店ならではの料理と雰囲気を充分楽しませていただいた。
<補足>
なお店に入った時、こども店長陳明君に女性のレポーターがハンディカムを持って密着取材をしていた。聞いてみるとTBSテレビの取材だそうで、西葛西に多く住むインド人に愛されている家庭料理の店で親を助けながら店を手伝う、人気のこども店長をテーマに番組を作るとのことであった。当然私もいろいろインタヴューを受けたが関西から来たことを告げると大変驚かれた。食事をしているところや陳明君にメニューの説明を受けているところなど撮影されたけれど、はたしてオンエアーではどうなっていたのか?首都圏方面のみ放映であったようなので、番組を見ることができなかったのですが、どのように映っていたのでしょうか?(あまりにもマニアックなことばかり話したので)もしかしたら大幅カットされたかもしれません(笑)。
2位
1回
2014/07訪問 2015/01/27
非常にヤバいエリアにある非常にモジャ(美味)なバングラディッシュ料理店
東京・錦糸町に主にバングラディシュ人を対象としたバングラディッシュ料理を供する店ができたという噂を聞き、上京時に無理やり訪問してみた。関西人にとって錦糸町といっても特に馴染みは無いが古くからの繁華街、ビジネス街とのことである。なお錦糸町はJR総武線錦糸町駅によって南北に分断されており、北部と南部はかなり街の趣が違うようだ。当店の立地する南部はJRA場外馬券売り場や東京髄一といわれる風俗街があり、非常に猥雑な雰囲気となっている。
さて訪問にあたって店の営業時間を調べてみると午後8時~翌朝4時頃と営業時間だけ見ても一般日本人客を相手にしていないことが分かる。訪問当日は少し早目の7時半頃錦糸町駅前に降り立ち、まず店の位置確認を行った。駅前の大きな道路を挟んで丸井があり、当店はその裏側の矮小な飲食店等が並ぶ通称「ダービー通り」に位置していた。周辺は噂に聞いていた通りかなり雑多な雰囲気であるが、まだ夜も早い時間であったので、まだそんなにヤバそうな雰囲気は濃くなかった。ただ風俗店等のキャッチや風俗店等に出勤途中のそれらしき女性など国籍もアジア系や欧米系などバラエティー(笑)に富んでいた。当店はまだ時間が早いということもあるのか、まだ内部の照明も点いていない状態であった。とりあえず一時的に丸井に避難し、書店で時間を潰して8時ちょうどくらいに再度店にを訪問したところ、照明は点いていたがまだ営業していない様子であったので、再度丸井に避難。8時20分くらいに再々度訪問。今度は営業しているようであったので店に入った。店内はかなり狭く、カウンターのみ5席であった。店内にはバングラディッシュ人と思われる方(たぶん店のオーナー)が食事をされていたが、意外と日本人であっても普通に受け入れていただけたので安心した。
メニューは1種類。席に座れば自動的に料理が供されるというシステム。わりとすぐに料理が運ばれてきた。訪問した日の料理は水曜日限定のキチュリおよびマトンマサラっぽいカレー。席にスプーンが用意されてなかってので、この店では手食がスタンダードなのだと解釈し手で食べようと思ったところ、隣席のオーナーらしき方がたぶんベンガル語でカウンター内の料理人に「スプーンを出さんかい」と指示しているようであったので、「手で食べますからスプーンは要らないです。手で食べた方が美味しいので。」と言ったところ、「ああマニアな日本人か」と分かっていただいたようで、オーナーらしき方がいろいろ話しかけてきた。とりあえずキチュリに乗っていたゆで玉子を潰してマトンマサラを混ぜつついただいていると、オーナーらしき方が「美味しい?」と聞いてきたので「モジャ(美味しい)!モジャですよ!」と言うと店内にいる方全員から笑いが漏れた。これで掴みはOK。あとは「バングラディッシュに行ったことあるの?」とか「ウチの料理はバングラディッシュの味そのものだからウマイのだ!」「日本のインド料理はダメだ!美味しくない!」「ネパール人がやってるチェーン店がダメなのよ」とかいう話を聞き、会話しながら手食を続けた。
料理について、キチュリというとインド料理などでは「おかゆ」っぽい料理であるが、バングラディッシュのキチュリは「炊き込みごはん」的な料理のようだ。黄色いのでターメリックライスっぽいがよく見てみるとホールスパイスなども入っている。とても香りが良かった。またマトンマサラっぽい料理も「ローズウォーターでも使っているのか?」と思うほど香りが強かった。骨付きの羊肉の他、モツらしきものも入っていた。
カウンター内におられる料理人も最初は少し硬い感じであったが、話している(少し日本語は喋れる)うちに打ち解けてきて、お代わりをいただいたりした。この料理と異文化体験ができて1,000円は安い。「金曜日はスペシャルだからマタキテネー」という声に送られ店を後にした。店を出ると午後9時頃であったが、さらに猥雑さが増し、店と道を挟んで南側はかなりヤバい雰囲気が漂っていた。
そして1日挟んだ金曜日(今回は土曜日まで東京に滞在)、再度訪問してみた。店内はマニアっぽい日本人の他、日本人カップル(度胸あるなあ)でほぼ満席。金曜日のスペシャルは、マトンマサラっぽいカレー(この日はモツは入ってなかった)とチニグラライス(バングラディッシュの小粒米)のプラオ?(単に炊飯しているだけかと思ったけれど、よく見て食べてみるとどうもプラオっぽい感じがした)の上にスパイシーなチキンレッグ。相変わらず強い香りでチキンも良くスパイスが馴染んでいて美味しかった。今回も手食。今回は水曜、金曜というスペシャルな日に訪問したので、次回は是非通常メニューをいただきたいと思った。
今回の訪問に際し、今後、日本国内に外国人が多く住むようになってくると思われので、このような日本人を対象としないお店がどんどん増えてくるであろう。閉鎖的になるのではなく日本人も積極的に訪問し店側も積極的に日本人を受け入れることで、交流の場として相互理解等が進んで行くのではないかと壮大なことを考えてしまった。
3位
1回
2014/01訪問 2015/01/27
「第14回食事会in大阪~渡辺玲さんを囲んで~」開催顛末記
カレー伝道師こと渡辺玲先生を囲む食事会を主催者である「まさやん」さんからの要請によりコーディネートさせていただいた。年に数回、渡辺先生が来阪されてインド料理教室を開催されるのであるが、その前日に関西のインド料理店等で懇親食事会を開催することが恒例となっており、私も料理教室には参加しないけれど食事会には数回参加させていただいている。今回は関西のマニアの間で最大の注目の的となっているらしいパキスタン料理大阪ハラールレストランで開催することもあり、このお店で数回食事会を開催させていただいている私にコーディネート等を委託されたということである。
食事会開催までに店主と数回打ち合わせをさせていただいて、この食事会の趣旨や参加者のバックグラウンドなど店主によく理解していただいたこともあり、これまで以上に素晴らしい食事会となった。店の席数が24席(通常使用しないカウンター席を除く)にもかかわらず、参加希望者が殺到して結局一部カウンター席なども使用して最大限参加していただいたが、それでも数人参加いただけなかった方がおられ、申し訳ない気持ちでいっぱいであった。食事会は午後6時スタート。早速恒例である?名古屋から参戦されているuさんの「覗き込み」もあり、和やかな雰囲気で始まった。
まずサラダから。通常店では特に指定しない限りキャベツの千切りを主体にオリジナルドレッシングがかかったものが供されるが、今回は特別に「現地っぽい」スタイルで提供いただいた。キャベツ、キュウリ、トマトの他、大根も入っている。ドレッシングは酸味が利いたもの。次にスターターとしてジャガイモ、ナス、玉ねぎを使用したパコラ。そしてこのお店の人気メニューであるマトンの炊き込みごはんである「マトンプラオ」。シークカバブ、シャミカバブも同時に美しく盛り付けて供された。これはテーブルのキャパシティを考えて皿を節約するという目的でこのようにした。予想通り大好評であったが、食事会の前に、この段階で調子に乗って沢山食べすぎると後のカレー類が食べられなくなるので、セーブして食べるよう説明させていただいたが、美味しいこともあり、気が付けば皆さん沢山食べておられたようである。6~7人掛け各テーブルにこれを1皿という配分であったが、当初店主は2皿供する気でいたようで、あわててストップしていただいて、後で食べたい方のみ追加していただくように調整した。シークカバブはたぶんビーフとチキンのミックス。油控えめに焼き上げているため竹輪っぽい食感であるが、私は油ギトギトなことが多い他店のチキンシークカバブより好きである。シャミカバブもたぶんビーフ使用(事前の打ち合わせではビーフを使用するとシェフが言っていたので)。この時点でかなりテンションがあがっている参加者が多かったが、この後さらに驚愕の料理たちが続々と供されたのでした。
スターターとマトンプラオである程度腹が膨れたが、ここからメインであるカレー類の登場となった。まずダール・パラク。ダールといってもひき割りチャナダールを使用。当初、アールー(じゃがいも)・パラクあるいはパンジャーブの定番であるパラク・パニール(カッテージチーズ的なもの)にしようかという案もあったけれど、他にアールー・ゴービーを供する予定であったので、イモがかぶって腹一杯になるのではという懸念があったため他の料理と準備の都合上、ダール・パラクに落ち着いた。渡辺先生が来阪される前にパンジャーブのサルソン・カ・サーグ(からし菜のカレー)のことをブログに書いておられたこともあり、まず最初にパンジャーブを代表する料理を持ってきた。カレー類が供されはじめたので、パン類もということでローティーとナーンを焼いていただいた。渡辺先生がローティーを好むことは事前にリサーチ済である。次にアールー・ゴービー(じゃがいもとカリフラワーのカレー)の予定であったが、調理の都合上か何故かあの「見た目のインパクトが強いアレ」が準備されていた。アレとは「クーナ(クンナ)・ゴシュト」である。羊のふくらはぎの肉(クンナ)を骨・筋と一緒に煮込んだ料理である。味的にはパヤに近い感じで、ニハーリーとパヤを合体させたような感じである。見た目が半端なくインパクト大である。肉の味、骨髄や筋がグレービーに溶け込んで、サラサラしているけれど濃厚な生姜・ニンニクの利いた如何にも身体が温まりそうな味であった。クーナゴシュトの次は辛くない白いチキンカレー。濃厚ながらレモンの酸味も利いて、意外とさっぱりした味であった。店主は「ホワイト・チキン」と言っていたが、現地で実際にどの様な名称の料理なのかは不明。前日に試食した時、シェフは何か違うことを言っていたような気がするが・・ 次にアールー・ゴービー。実はこちらのお店では、アールー・ゴービーはドライなタイプなど数パターンあって、今回は多少グレービーを含んだタイプが供された。この料理も比較的マイルドであった。そしてカレー類の最後はビーフ・カラヒ(カライ)。普段はマトン・カラヒをいただくことが多いけれど、今回はあえてビーフにした。これは単純に自分がビーフ・カラヒを食べたかっただけです(すいません)。汁気はほとんど無く、ドライな仕上がり。濃厚でマトンとはまた別の美味しさであった。
カレー類は以上。どの料理も素晴らしい仕上がりであった。そして最後はデザートが供された。
メインの料理が終わって、デザートは2種類供された。当初、甘いビリヤーニー的なデザートであるザルダだけの予定であったけれど、結局、店主が当初考えていたカジャル・キールも供された。まずパキスタンでは結婚式などのお祝いの席で供されることの多いザルダ。シェフ・カンバル氏は来日する前は本国で結婚式での宴会料理を供する仕事をしていたため、このようなお祝いのデザートは得意なのである。渡辺先生が「ザルダの上に玉子のスライスが乗ってるのは珍しい」とおっしゃっておられたので、店主にそのことを聞いてみると、パキスタンではこのようにすることが多いのだそうだ。ザルダを初めて食べる方が多かったので、予想通りかなり衝撃を与えたようである。普通の日本人の感覚では甘い米料理というのは意外だと思うけれど、参加者の1人がおっしゃっていた「日本でいうと「おはぎ」みたいなもんやな」という言葉が言い得て妙であった。そして最後にカジャル・キール。ニンジン入りのキール。他の参加者にはナッツ等がトッピングされた美しいビジュアルのものが供されたが、参加者が予定より多くなってしまったため、私は別途キール本体だけいただいた。これでこの日の料理はすべて終了。最後に参加者それぞれの自己紹介と店主からの挨拶があった。こちらのお店は店主を含めてスタッフが3人しかいないので、ホールまで手が回らなかった(私など参加者数人でフォローしたが)ことや食器不足など至らない点はいろいろあったけれど、とにかく参加者の皆さんには満足しただけたようであったので安心した。これも日頃、店主やシェフとコミュニケーションをとって、食事会の趣旨などよく分かっていただき開催したことが予想以上の良い結果(内容)に繋がったのだと感じた。
とにかく、渡辺先生、まさやんさんを始め関係者の皆様お疲れ様でした。
rikirohさんを招いて懇親会兼第3回パーク料理を楽しむ会
今年3月まで奈良在住で4月から富山県に転勤となった、グルコバや古民家会のほか、神戸・大阪・京都等インド、スリランカ、パキスタン料理等食べ歩きで遭遇および同行することが多かったrikirohことHさんが盆休みに大阪方面に来られるという情報をキャッチして、急遽大阪ハラールレストランにて懇親会を開催させていただくこととなった。
今回はHさんゆかりの方にお声掛けさせていただき、名古屋から最強マニアuさんにも参加していただきました!また料理は事前に店主と打ち合わせさせていただき、Hさんが食べたいと思うであろうものを用意していただきました。
まず野菜サラダのあとスターターとしてチキンサモサ、ベジパコラ。そしていきなりマトンプラオ。これは本当にこのお店のマストな料理。ビジュアル、味とも素晴らしい。このあとカレー類の登場。まずアルーパラク、ほうれん草とジャガイモのカレー。こちらのお店でパラク系のカレーは食べたことがなかったので、今回初めていただくこととなった。濃厚ながら油っぽくなくて意外にもマイルドな印象でした。滋味深いビーフハリーム。これまたマストのマトンカラヒ。今回はナーンでなくロティでいただきました。そしてHさんuさんリクエストによりチキンティッカ追加。久々にH氏に再会した方ばかりなので、いろいろ積もる話が続きました。でも店内では、uさんによるお約束の「覗き込む」もあったりして・・・これには事情を知らない店主も苦笑いでした。
食事会はこれで終了。このあと有志にて、この日開催されていた淀川花火大会を神崎川沿いまで観にいって解散となったのでした。
第2回パーク料理を楽しむ会開催(微妙に会の名称を変えました)
6月にパキスタン料理の新鋭、大阪ハラールレストラン(大阪市西淀川区大和田)にて初めて開催した「パキスタン料理食事会」がマニアックすぎる内容であったにも関わらず、大好評で予想以上の参加申し込みがあり、さらに店のキャパシティの問題などで参加申し込みをお断りした方などもおられたため、第2回を開催させていただいた。
第1回開催時は、店も初めての貸切営業であったこともあり、準備がギリギリであったり、配膳の仕方などうまくいかなかったところもあって、そのあたりの反省点も踏まえて開催させていただいた。第1回は日曜日の開催であったが、土曜開催の方が参加しやすいという意見もあって今回は土曜日開催とした。時間は前回と同じく17:30から。今回のメニューについては、メインとなる「マトンカライ(カラヒ)」は事前にお願いしたが、それ以外は店主お任せとした。
まずサラダ。前回のキャベツ千切りではなく、カチュンバル的なものが供された。次にパコラ。これも前回と違い、掻き揚げ的なパキスタンスタイルのものを供していただいた。このあたりは前回の反省点を踏まえたもの。そして豪快な鶏一匹丸ごとフライドチキン。あとで作り方をきいたところ、丸ごとフライした後、蒸し器で蒸したとのこと。そのためか予想外に油っぽく無かった(「スチームドチキン」という料理らしい)。これはナイフで解体していただいた。その後は絶品マトンプラオ(これはこのお店の看板メニューであると断言できる)。あと肉団子の中にゆで玉子が入った「スコッチエッグ」をカレーにしたようなナルギスコフタ、前回も好評であったミックスベジ。日本人向けのメニューにも記載されている。グレービーに頼らないところが良い。
そして今回のメイン料理である絶品マトンカライ。以前初めていただいたときはマトンカレーの肉を流用して作っていただいたが、今回はマトンンカライ用に肉を下ごしらえしたためか、予想以上の素晴らしい出来であった。このマトンカライは是非予約するなどして一度食べてみることをお勧めする。巷のエコノミーなインドレストラン等で供されるマトンカレーやマトンマサラなんかと比較すると全く異次元の味である。また今回はナーンだけでなく全粒粉を使用したローティーも供していただいた。これも裏メニューであり、いつもあるわけではないけれど、ナーンより噛み応えがあって味も良い。最後にデザートとして米と牛乳等で作ったフィルニをいただいた。前回のニハーリーも凄かったが、今回も驚きの連続であった。
第1回パキスタン料理食事会@大阪ハラールレストラン
日曜日のディナータイム、FB上で声掛けをさせていただき、今年4月末にオープンしたばかりのパキスタン料理店、大阪ハラールレストランにて、パキスタン料理に興味を持つ南アジア料理ファンや自作マニア、飲食店経営者等を含めて総勢20人による食事会を開催させていただいた。当初10~15人で開催しようと思っていたけれど予想以上に反響が大きく、20人で締め切ったという次第(参加できなかった方々、どうもすいません)。
なお当日は、店主が気を利かせて17:00~20:00を貸切としていただいた。
料理については、事前に店主と打ち合わせした通り、金曜スペシャル等で評価が高かったマトンプラオ、ニハーリー、ラホーリー・ムルグチャナを中心としてミックスベジ、BBQ、ナーンの他、追加サービスとして、野菜サラダ、パコーラー(ポテト、玉ねぎ)、食後のチャイを供していただいた。
まず普通の野菜のサラダのあと、肉のバーベキュー。ドライに香ばしく焼きあがっており、特にチキンティッカはスパイシーであった。この焼き物が供された時点で、参加された皆さんはこのお店のシェフはかなりの力量を持った方だということが分かったと思う。次にお店からのサービスとして、野菜パコラ。ジャガイモと玉ねぎ。パリッと揚げたてで美味しかった。このあとカレー類がまとめて供された。まず肉の煮込み料理ニハーリー(ビーフ)大きな骨付き牛すね肉がこれでもか!と入っていた。 肉はもとより、肉汁や骨から出た出汁?がグレービーに溶け込んだ絶品であった。次にラホーリー・ムルグチャナ。もう1種、ミックスベジカレー。グレービーに頼らない見事にパキスタンタイプな野菜カレー。各カレーともペースト等作り置きせずに料理を提供する直前に調理しているため、スパイスの風味がとてもフレッシュで、巷のエコノミーなインド・ネパール料理店の料理とは一線を画するものであった。ニハーリー(ビーフ)は当然として、特にシェフの地元料理であるラホーリー・ムルグチャナもこのお店を代表する料理であると思う。骨付きチキンとチャナダールを濃厚なグレービーにて調理している。ミックスベジはパキスタン料理らしく油多めであったが、フレッシュなスパイス使いのためかお代わり続出であった。
そして今回、絶対食べたかったマトンプラオ!「マトンプラオ」は、マトンの炊き込みご飯的な料理であるが、日本人の口にも合う味つけで、マトンの肉汁がバスマティライスにしみこんで、大変美味しくいただけた。今後こちらのお店の代表的かつ名物となりうる出来であり参加者からも大好評であった。もしかしたら他の料理との兼ね合いもあるがビリヤーニーよりも好きな味かもしれない。ナーンはパキスタンスタイルの丸型を2つに切って供していただいた。どちらかというと日本人の好む「もっちりふわふわタイプ」ではなくギーを塗っていないハードなタイプ。焼き立てはもちろん美味しいが、冷えても充分美味しかった。あとチャイをいただいてフィニッシュした。
今回の参加者は普段インド料理等南アジア料理を食べ慣れている方がほとんどであり、いい加減な料理については遠慮なしに批評する方々ばかりであったが、皆さん充分堪能し満足された様子でほっとした。店主によると、まだまだお勧めの料理があるそうなので、今後も定期的に食事会を開催してもいいかなと思った。ただ今回のように大人数で店貸切としてしまうと、モスクにお祈り後に食事をしようと思っているイスラム教徒の方々に迷惑がかかるので、できれば次回は10人以内の少人数で開催しようと思う。
大阪マスジド(モスク)近くに第2のハラールレストランがオープン。
大阪中央マスジド(モスク)近くに、数ヶ月前からオープンが案内されていたハラールレストラン「大阪ハラールレストラン」がオープンした。
正直、もう少し何か気の利いた店名になるかと思っていたが、意外にも「ど真ん中ストレートでベタ」なので驚いた。
日曜日のランチタイム遅めに初訪問。店内に入るといわゆる白いイスラム服を着た店主に出迎えていただいた。とても丁寧な方で、あとで聞いたところによるとパキスタン・カシミール地方出身だとのことであった。
メニューは一応あったけれど、どうもまだ試運転中らしく、今日できる料理を説明いただいた。とりあえず初めての訪問であったので、カレー2種とパコラなどがいただける一番高い1,000円のセットをオーダーした。アラカルトメニューは本日お勧めのカレー600円、チキンカレー500円、野菜・豆カレー500円、ナーン200円などかなりリーズナブルであった。持ち帰り弁当も500円と安い。またハラール店であるのでビールなど酒類は置いていない。
カレーはマトンと豆にしたが、マトンは代表的なムスリム系のマトンカレーで豆もレストラン系のリッチなもの。またウエットスパイスとして針ショウガおよびコリアンダーリーフが使われていたのが好印象。 ナーンもギーを塗ってない丸型のパキスタンタイプであった。ライスは日本米。パコラは揚げたてであった。味などはまずまずであったが、あとから店に入ってこられたパキスタン人と思われる方やアフリカ系の方がオーダーしていた単品のカレー+ナーンの方がカレーの量が多くて満足度が高そうであった。
少し店主と話をしたが、まだチラシなどもできておらず、メニューも固まってないとのこと。現在は店主の友人や店の正面にある専門学校の学生などが来店されているようだ。また金曜日はお祈り後のイスラム教徒のためにスペシャルなセットメニューをやっており、ニハリ、ハリーム、ビリヤニ等(メニューは週替り)がいただけるとのこと(900円と安い!)。
このお店を始めた経緯についても少し伺った。店主はもともと飲食店に勤務したり貿易関係の仕事をしていたが、仕事の関係で大阪に移り住んできたとのこと。数年前に大阪マスジドがこの地にでき、特に金曜日などイスラム教徒の方々がマスジドに集まってくるようになったが食事をするところが無かったので、この地でイスラム教徒が安心して食事できる店をやろうと思ったとのこと。大阪圏にもパキスタン人だけでなく、企業研修生として来日されているインドネシア人などが増えてきたことなど今後もイスラム教徒の方々が増える傾向にあるので、これをビジネスチャンスと捉えたのであろう。また店主は以前、埼玉県八潮市に住んでいたらしく「カラチの空」がお気に入りであったという。今後、日本人向けとイスラム教徒向けのメニューを分けて、イスラム教徒向けはホワイトボードに書くという「八潮方式」を採用したいとのことであった。まだ試運転中なので、メニューがはっきりしなかったり、提供時間が少しかかったり(2人でやってるので)するが、近いうちに正式なカラーのメニューブックや看板も完成するとのことであった。
1週間後に再訪問。
店主アバスィ氏にお勧めを聞いてみると、チキンカライだとのこと。今回はそのチキンカライとナーンをオーダー。チキンカライは自分的にはの骨付きチキンとトマトを使ったドライな料理というイメージであるが、当店のチキンカライは骨付きチキンをいわゆるコルマグレービーで調理したもの(チキンマサラみたいな感じ)であったので、ちょっと落胆した。しかし味は良かった(ナーンを置いている「敷物」がざるそば用のざるなのはご愛嬌ということで笑)。その他、サラダ・パコラ・カスタード・チャイをサービスしていただき、結構豪華な昼食となった(今回の会計は800円!本当に申し訳ないです。シュクリヤ!)
今回はじっくり店主と話をして、店の方針や今後の展開等について伺った。詳しいことは書けないが、基本的にはマスジド(モスク)にお祈りに来られる方を対象としているため、日本人の好みに迎合することなく本場の味を提供していくという方針のようである。グレービーについても、巷のエコノミーな店などは「作り置き」を使用するが、当店は「当日に使うものは当日に作る」と効率より味優先でお客さんに料理を供している。なお当店のシェフ(ウルドゥ語しか話せないそう)はパキスタン、ラホールにて経験を積んだベテランであり、パキスタン各地の料理を作ることができるとのことであったので、今後が非常に楽しみである。
食事会などの開催についても15~20人程度集めればハリームやニハリ、マトンプラオやビリヤニ、肉のバーベキューなど一般的なレストランより低価格で提供できるとのことであった。
また当店は某専門学校の真ん前ということもあり、学生・教員・職員の利用も多いとのこと。当店の料理はその学生等が普段時々食べるであろうエコノミーなネパール人によるインド料理とは調理法や味等が違うため、最初はビックリするであろうが慣れればその美味しさが分かってくるし、価格もエコノミーなインド・ネパール料理店と変わらないので、せいぜい利用して欲しいと思う。本当のパキスタン料理を知るチャンスである。
なお某在阪人気パキスタン料理店オーナーから当店へ「I want many more Halal restaurants in Japan, Pakistani people should introudce Pakistani real food in Japan, My advise is only do not copy the Indian style... God bless you all.」というメッセージをいただいている。
私も全く同感である。
4位
1回
2014/06訪問 2015/01/27
いろんな意味で個性が光る店。店のコンセプト、ルールなど充分理解した上で訪問しましょう。
数年前からこの店の存在は知っていたが、いろんな意味でハードルが高そうであったので訪問を躊躇していた。しかしマニア女子の方が最近繁茂に利用されてフェイスブックにアップしておられるので、料理の内容や店のルールなどがある程度分かってきたため、意を決して訪問してみた。
店の立地であるが、京都大学農学部正門の近く、農学部総合館や理学部数理解析研究所の近くにあるものの、今出川通から北に細い路地を入って奥まったところにあり、まず目的をもって行かない限りその存在が分からない、全く目立たない場所にある。車両進入路に設置されているフェンス沿い、普通の民家の1階を改造して店舗にしたような感じであった。
お昼12:05くらいに営業中であることを確認して店に入った。まず店の入り口の引き戸に「コソ泥みたいに黙って店に入るな」とか「即決完食歓迎」みたいなことか書いてあるので少しビビッてしまう。ビビりながらも引き戸を開けて「こんにちは!」と声を出して店に入ったところ意外にも笑顔で女性店主が出迎えてくれた。いきなり「初めてやね?」「何にする?」と立て続けに聞かれたので、即断即決!店の外にメニューの内容が書いてあった「一通りプレート」780円税込!をお願いした。すると「ごはん300グラム食べられる?」と聞かれ具体的にどれくらいの量かよく分からなかったが、他の店でよくやるようにいろいろ料理の内容等について質問するとヤバそうな雰囲気が漂ってきたので「大丈夫です」と即断即決した。落ち着いて店内を見渡すと、壁面に料理の内容や店のルールなどが書いた紙が(何故か黄色)貼ってあって、本来は各席の後ろの壁に掛けてあるメニューを見て、紙にオーダーを書いて、厨房にいる店主に声をかけて(これが大切らしい)から、オーダーの紙を渡す(カウンターに置く)ようになっているようだ。また私の後にお客さんが数人店に入ってこられたが、全て常連さんのようで事もなげに紙にオーダーを書いて店主に渡し(カウンターに置い)ていた。また店主が「いつものでいいね?」というような常連のお客さんもおられた。
しばらくして席に運ばれてきた料理は、一見派手さは無いけれど、現地レシピに基づいた、どちらかというとレストランタイプではなく街の食堂タイプ(クスムっぽい(笑))であった。プレートの内容は、カレーが3種(チャナマサラ、ゴアフィッシュカレー(鮭)、日替わり、この日はキャベツのポリヤル)チャパティ、ターメリックライス、ココナツチャトニ、ダヒ、日替わりスナック1種(この日はコロッケのようなムティア)、ミニラッシー(濃厚)、食後にチャイ。カレーについては、基本的に日替わりを含めて南系のものが多いようだが日によってはネパールっぽいカレーが供されることもあるようだ。今回供されたカレーは油少な目でサラサラしたタイプであり、ライスによく馴染んで混ぜて美味しくいただけた。ムティア(西インド、グジャラート州の郷土料理。手で握って丸く成形することをムティアと呼ぶらしい)も油で揚げてあって一見油っぽいかと思ったが、食後特に胸焼けするようなことは無かった。ラッシーは少しザラついており濃厚で美味しかったし、素材も良いものを使用しているような感じであった。食後のチャイは量は少ないがマサラがたっぷり入ったストロングタイプ。この内容で780円税込とは全く驚きである。この「一通りプレート」の他、カレー2~3種類の500円税込の定食やベジタリアンプレートなどもあり、小食の女性には500円のセットの人気が高いようだ。
また壁面に貼ってある店のルール等をよく読むと、たとえばご飯の量を減らすと何円引きとか時間が無くて食後のチャイを割愛すると何円引きとか細かく書いてあった。店主一人でやっておられるので、いちいち同じことを何回も聞かれると面倒だし料理の提供時間が遅れるとか、効率が悪くなるとかあってこのような独特のルールができたのだと思う。素材選びやこのような独特のルール等の設定については、店主本人のこだわりもあるかもしれないが、全てお客さんに美味しく高品質な料理を待たせることなく低価格(店主本人は適正価格であると考えておられるかもしれないが)で提供するためにはどうしたら良いか?を考えて今に至ったのであると思う。確かにこのウルトラハイコストパフォーマンスを維持するために必要であるのは明白なので、ルールが守れない人は利用しない方が賢明であろう。
料理の味なども、家庭的な本当のインド料理の味を知っている、慣れている人にとっては、その素晴らしさが理解できると思うが、そうでないたとえば巷のインド料理チェーン店(京都なら近隣のRAJUとかナマステ・タージマハルとか)などの日本人向けにデフォルメした濃厚クリーミー味に慣れている方にとっては美味しくないと感じると思う。北インド(ムガル)系のリッチな高級レストラン系の味しか知らない方も同様。また普通の「カレーライスファン」からは、そういう方が普段利用されておられる店のカレー(特にインデアンカレーのような関西系の甘辛濃厚タイプ)と全然違うので「コクが無い」とか「味が薄い」とか「シャバシャバすぎる」とか「ナン(ナンではないが)が小さくて薄くて美味しくない」など見当違いの感想を持たれてしまうと思う。
結論として、料理の特徴から考えて「自分の好みに合う」と感じたら、事前に店のルールをしっかり予習して理解してから訪問することをお勧めする。また遅い時間帯になると品切れになる可能性が高いので、特に遠方から訪問する場合は12:00頃に店に入ることをお勧めしたい。関西でいうとクスム本場家庭料理(神戸市)、亜州食堂チョウク(大阪市)、関東ではレカ(西葛西)などの料理が好みであれば、気に入る確率が高いと思う。店主がマスコミ嫌いであることや一般受けしない料理、接客態度などからMeetsのカレー特集や女性誌のSAVVYなどに掲載されることが無いため一般的な知名度は(マニアの間でも)ほぼ無く、食べログのレヴューや点数も微妙であるが、私は気に入ったので今後もたまに訪問してみたいと思う。
補足
当店のホームページは、どうも店主本人ではなく友人の方が作成されたようである。店主の紹介として「性格:きさく」と書いてあった。
また料理を供する金属プレートの中央部に店主の名前が刻印されていた。店主がインドで購入して日本に持ち帰ったものであろう。
5位
1回
2014/05訪問 2015/01/27
こんなダルバートが食べたかった!怪しい雰囲気ながら現地スタイルのネパール料理がいただける(モモも美味しかったです)。
2014.5東京出張時に再訪問。
帰りの新幹線の時間が気になったため、16:30頃訪問。店に入って、左手の両替所のチベット系お兄さんに入っていいかと声をかけてからカーテンを開けて飲食コーナー?に入った。すると店内は満席。さらに全員ネパール人であった。お客さん全員からガン見されたが気にしない。店のお兄さんに1つだけ空いていた椅子に座るよう指示された。もちろん相席であるが気にしない。時間もあまり無かったため、今回は前回訪問時に食べ損ねたモモおよび生ビールをオーダーした。少し待ったが、他の料理を待ってるネパール人の方々もモモを待っていたようで、各テーブルに一斉にモモが配膳された。こちらのお店のモモは餃子型で、食べてみるとかなり生姜とニンニクが利いていた。割り箸でつまんでモモコチャトニをつけていただいたが、ネパール人の方々はフォークで突き刺してチャトニにつけていた。ビールによく合うモモでありました!次回訪問時は、スクティなど他の料理も食べてみたいと思った。
2014.2初訪問
本格的現地志向のダルバートやカジャ(スナック)が食べられると一部(ほんの一部笑)マニアの間で評判となっている、新大久保イスラム横丁にオープンしたネパール料理店ソルティーカージャガルを上京時に訪問してみた。店の場所は聞いていたとおり、元フジ・ストアがあったところである。
本当にこんなところに飲食店があるのか半信半疑であったが、通りからみると店がある場所らしいところに数か国の国旗がはためいていたので間違いない。意を決してビルの外階段を上って店に突入したがそれらしい飲食スペースがない。そこで店の方(チベット系ネパール人?)に「ダルバート食べられる?」と聞いたところ、カーテンを開けて飲食スペースに案内してくれた。まさかこんな隠し部屋(笑)があるとは!スパイス・食材店に併設された怪しい飲食店といえば、関西では神戸の「クスム」が有名であるが、オープンスペースに飲食コーナーがあるクスムがまだ普通に感じるほどの怪しさである。
席は4人掛けテーブルが3つあり、先客はネパール人男性2人とマニアと思われるカップルが1組おられ、ちょうど1テーブル空いているところに座ることができた。席について早速ダルバート(マトン)をオーダー。モモなどカジャ類もハゲしく気になったが、今回は1人での訪問なので断念(次回の課題として残しておく)。厨房方向を見るとスクティと思われる干し肉が吊るされており、なかなか現地っぽい雰囲気である。
さてしばらくして席に運ばれてきたダルバートは、予想通り大変素晴らしいものであった。昨今、巷に異常増殖中の自称「ネパール料理店」ではまず食べることができないスタイルの料理である。上記の自称「ネパール料理店」では、主に来店するお客さんは日本人であるので、日本人に受け入れられやすい「インドっぽい」料理を出すところがほとんどであるが、こちらのお店は主な客層は在日ネパール人であると思うので、本当のネパール料理を提供していると思われる。
まずダールはたぶん色からして皮付きムーングダルなど数種混ぜているのか、たぶんレストランで供される洗練されたインド料理に慣れた方には色が悪くまずそう見えると思うが、このガーリック、塩キツ目のダールとバート(ご飯)を混ぜるとなかなか滋味深くなる。マトンカレーもネパール料理らしいシンプルなスパイス控えめなもの。マトンの骨からも良い「出汁」が出ていると思われる。さらに地味ながら特筆すべきはタルカリで、じゃがいもと金時豆のシンプルな炒め物(アル・ラジマ)であったが、これがまた絶品で、上記のダールを掛けたバートに混ぜていただくと大変に美味しかった。シンプルなブテコサーグもいい感じ。時々行きつけのネパール料理店でスタッフ用の賄料理をいただくことがあるが、まさしくこんな感じのシンプルな炒め物などが多く、なぜこの絶品料理を店で出さないのか不思議でならない。店で出している陳腐なレシピのチキンカレーなんかより数倍美味しいのに!
とにかくいろいろ混ぜて大変美味しくいただけた。
またダルバートも大変美味しいけれど、一品料理も羊の脳の炒め物やワイワイサデコ!など他の店ではあまり見かけない珍しいものがリーズナブルな価格でラインナップしているので、このお店は基本的に夜はスクティやモモなどカジャを摘みにして酒を飲むなど居酒屋使いするのが正解かなと思った。
近隣のMOMOもなかなかコアな店であるが、こちらもそれに輪をかけてディープな店であった。
6位
1回
2014/01訪問 2015/01/27
ワナッカン!南インドのティファン(軽食)とカレー、そしてインド映画の店
予てより関東方面を代表する南インド料理マニアとして名を馳せていた店主(inaさん)が満を持してオープンした南インド(タミルナードゥ州)料理の店。店の立地は東北本線尾久駅近くという、関西人にとっては全く謎のエリア。都電でも行けるようであるが、そもそもどの辺りから都電に乗れるのか分からないため、JR上野駅を経由して現地に向かった。JR尾久駅を降りて徒歩5分ほどで店舗に到着。事前に写真で見た通り、派手なペイント(武田ワーラー作らしい)が施されたエクステリアでかなり目立つのですぐ分かった。
さて店内に入ってみたところ思ったよりも狭くて席数が少ない。一人での入店だったのでカウンター席の一番端に座らせていただいた。初めての訪問なので、まず店主にご挨拶させていただいたあと、ランチメニューの中からミールスをオーダーした。
マニアックな料理のお店なので、失礼ながら平日のランチタイムにそんなにお客さんは来てないだろうと思っていたが、この日店内は奥の座敷も含めてほぼ満席であった。店主は「いつもはこんなことは無いのですが」とおっしゃっておられたが、客層もマニアックな方だけではなく、ご近所の子供づれママ友らしきグループやご家族などが来店しておられ意外であった。
調理等店主が一人で切り盛りされておられるため、暫く待った後ターリーに盛られたミールスが供された。この日は比較的あっさりしたサンバル、ベジ(豆?)コフタカレー、ペッパーラッサム、ポリヤル、ベジミート(ソヤ)、ニンジンの香味炒め、パパドなど。ライスはバスマティライス。
全体的にはやさしい味ながら辛い物は辛いというメリハリがあり、さすがに噂に聞いていたとおりの美味しさであった。特にペッパーラッサムが秀逸であった。ミールスをいただいた後、マドラスコーヒーもいただいた。このコーヒーについても、南インドっぽくエアブレンドして供されるなど、全てにおいて店主の南インドに対する強いコダワリがうかがえた。なお店主の奥様が有名なインド映画マニアの方ということもあり、店内でタミル映画等のDVDなども販売されている。
夜のメニューも興味深いものが多くお酒の種類も比較的豊富であるから、ティファンやアラカルトをいただきながらお酒を飲むという居酒屋的な使い方もしても面白い。
行きやすい立地ではないと思うけれど、南アジア料理のマニアであれば是非一度は訪問していただきたい「聖地」の一つであると思う。
7位
1回
2014/11訪問 2015/01/27
2014.11訪問
鮭ビリヤニをやるというお知らせがあったので訪問してみた。
ワンプレートにビリヤニ、ベジタブルマサラ、チキンクルマ、チャナチャート、ビーツバチャディ、ウールガイという構成。
ビリヤニは、鮭とバスマティライスを一緒に炊き込むのではなく、ビリヤニライスと濃厚な鮭カレーを別に作って提供時に合体させるタイプであった。一緒に炊き込むと鮭の身が崩れてしまうので、この作り方の方が合理的であると思う。
実店舗オープン後2回目の訪問となったが、味の傾向は変わらないけれどオープン当初と比較して若干提供方法傾向が変化するなど、少しづつ進化しているように感じる。なお2015年には、再度インドでの料理研修を予定しているようで、帰国後どのように進化するのか?が楽しみである。
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2014.9訪問
いわゆる「スパイスカレー」系のお店はあまり興味が無いのだけれど、こちらの若い店主(「マルちゃん」さん)とは、お店に初訪問するまでに過去に3回ほどお目にかかったことがある。確か最初と2回目は某カレー伝道師食事会(大阪ハラールレストラン、甲子園口ターメリック)、そして3回目にロッダグループでお目にかかった時、本人から従来の間借り店舗営業を止めて自分の店を谷四で店をやることになったと聞いて、「店がオープンしたら絶対行かせていただく」と言ってしまった(笑)こともあり、早速オープン2日目に訪問させていただいた。
裏谷四あたりで、このゼロワンカレーさんはカルトな人気があるらしく、訪問時も12:00頃であったが満席で店内で待っておられるお客さんも数人おられた。しばらく待って着席、周辺の会話を聞いていると、間借り営業時代からの常連というかファンが多く来店されているようであった。
店内は前衛絵画的なペイントがなされており、BGMはパンクという独特な雰囲気。また店主も独特な雰囲気なのですが・・
カレーの種類は日替わり。この日のカレーはミント風味のポークマサラ、ケララチキン、ヨーグルトベースのフィッシュモーリー。1~3種合いがけまでオーダーできる。今回は3種合い掛けでいただいた。それぞれ風味も良く、特にポークマサラはスパイス感強めで、如何にも「スパイスカレー」系好きが喜びそうな味。なお米は高級なインド米(パキスタン産かもしれないが)バスマティライスを使用している。訪問した時は、まだ店をオープンしたてで1人営業ということもありオペレーションやお客さんの誘導など充分でないとことも見受けられたが、そのうち慣れて改善されてくると思う。事実、現在支払いは前払いになるなど改善されているようだ。
今回初めて訪問してみて、こちらの特徴は「本格的な南インド料理を幾分スパイス感強めにしていわゆる(スパイス)カレーファンにアピールする味にまとめて「カレーライス」風に提供しているところが珍しいし新しい」という印象であった。たぶん今まで南インド料理を食べたことの無い方にはとても新鮮に映ると思うしインド料理好きにもアピールすると思う。
この若い店主は、南インド料理を中心に本場のインド料理の調理法等を研究してお客さんに提供しており、現在は上記のような提供方法であるけれども、今後どのような展開になって行くのか?もっと本格的な南インド料理を提供するようなスタイルに変化するのか?このままカレーライス的なスタイルを続けるのか、非常に楽しみである。
8位
1回
2014/08訪問 2016/09/17
最近、京都に行った時のランチは烏丸御池のインド料理タルカに行くことが多かったけれど、今回、お盆の時期であり、タルカさんが休業中であったため、以前から行きたかったタルカ店長の師匠筋?にあたる店、木屋町のムガールを訪問した。
木屋町は祇園にもほど近い、先斗町の西側、高瀬川(高瀬川は物資を運搬する運河として、江戸時代、慶長年間に土木技術者、角倉了以によって計画され開通した)沿いに位置しており、高級料亭やスナック、バーや各国料理店がひしめいている地域ということもあり、高級な大人の街というイメージである。もともと木屋町はその名の通り、道筋に沿う町は材木問屋、材木商など木を扱う商家が軒を連ねており、町が充実するとともに人々が集まるようになって先斗町という遊廓をはじめ歓楽街として姿を変えていったとのこと(木屋町通は二条通り~七条通りまで、南北の通りであるが、略称としての「木屋町」は二条~五条の間のことを指す。なお2003年(平成15年)、京都市が地区としての「木屋町」を「木屋町界隈」として「美しいまちづくり重点地区」に指定して地域の景観等を守る取り組みを行っているようだ)。
そのような地域であるので、このムガールも高級感のある店づくりをされており、実際、京都を国際会議などで訪れるインド要人等の接待などに利用されるような格式の高い老舗である。なのでディナーは神戸のショナルパと同じく、ちょっと利用しずらいが、ラッキーなことにランチは比較的リーズナブルにいただくことができる。
ランチセットはカレー2種をいただくことができる1,000円(税別)のAセットからタンドリーチキンのついたDセット1,600円(税別)の4種が基本。但し1枚100円(税別)パパドやタンドリーチキン、シークカバブなど数品目の単品をつけることができるので、非常に幅広い組み合わせができるというシステムになっている(このあたりタルカさんも同じですね)。今回はAセット、カレーはマトンマサラとダールフライ(カレーも5種類から選ぶことができる)。あとナーンかバスマティライス!か選択できる(皆さん分かっていると思うけれど「サンバル」を選択する時はバスマティライスの方が合います)が、今回はナーンをオーダーした。
しばらくして席に運ばれてきたAセットはコンパクトなランチセットであったが、ランチの料理とはいえ予想通りかなりレベルの高いものであった。まずスープであるが、食べログにおいて他のレヴュアーさんは「スパイシートマトスープ」と書いておられる方が多いが、いただいてみると正しく上質な美味しい南インドの酸辣湯、トマトラッサムであった(京都のインド料理店は、他にも河原町三条ケララのトマトスープ、五条高辻アジャンタの人参スープなどスープの美味しい店が多いのが不思議)!マトンマサラもたぶんラム肉を使用していると思うけれど、これもとても上質で美味しい。もちろんガーリックが良く利いたダールフライも然りである。またナーンに至っては、たぶん関西でもトップクラスの美味しさであると断言できる。食後のチャイも手抜きなしで単品メニュークラスのものが供された。店内も椅子、テーブルなどを含めて調度品等も非常に重厚な高級店の雰囲気の中で、ランチとはいえ京都最高クラスのインド料理が1,080円(税込み)からいただけるという贅沢。価格以上の満足を味わうことができた。
また今回、やはりインド食堂タルカ(烏丸御池)のルーツはこのムガールであると確認できた。だって「マトンマサラ」の味が同じでしたから。
9位
1回
2014/08訪問 2015/01/27
スリランカ料理に特化して再オープン。後発ながら頑張って欲しい。
関西において「ロッダグループ」のオープン以来、ラサハラ、セイロンカリー、カラピンチャ、デッカオ、はたまた西宮市山口町船坂リトルランカのオープンなど、ここ1年ほどの従来日本人が良く知る「カレー、タンドリーチキン、ナン」を代表するインド料理とは違う現地さながらのハイレベルな料理を提供するスリランカ料理店の勢い、人気は凄まじいものがある。最近、それに気づいたTV局、情報誌等マスコミが揃って媒体等に採りあげ始めたことにより、従来は「マニア受け」だけするような「マニアックな特別料理」にも、マスコミにおける報道等を見て興味を持った「スリランカ料理は初めて」とか「辛い物マニア」とか「スパイスカレー系マニア」というような今までに無いお客さんが押し寄せ、以前から店を支えていたマニアの方々が特別料理にありつくことが困難になるというような事態になりつつある。このブームを一過性に終わらせること無く、これをきっかけにこれまで錯誤されることが多かったインド料理との差別化を図り、引き続きスリランカ料理の認知度等を高め、定着させるような活動(スリランカ関連のイベントや共同販促など)を業界で協力して実施していくことが、関西を中心とした西日本に立地するスリランカ料理店にとって、これから重要になってくると思う。
それはさておき当店については、以前ラサハラ店長やチョウクのマスター、情報通の「赤いアニキ」さんから伺っていたとおり、8/1からセレンディブ阿波座店の外観そのまま(看板もセレンディブのまま)スリランカ料理に特化(セレンディブ時代はインド料理も供していた)して「シーギリヤ」として再オープンした模様(看板やチラシなどは近々整備されるそうだ)。再オープンに際してオーナーの交代などがあったようである。ちょうど昼の12時15分頃に店に伺ったが、近隣企業等がそろそろ盆休みに入りつつあるからか店内にお客さんはだれもおらず、13時過ぎに店を出るまで、誰もお客さんが入ってくることは無かった。店内は意外と広く、店舗正面から外光を広く取り込むような設計であるので、明るくてとても良い雰囲気であった。ただ外が良く晴れて明るいと、店内が全く見えないので、初めてのお客さんは入り難いかもしれないが。
料理について、ランチメニューはスリランカのカリー&ライススタイル(他店ではギャミラサとかアンブラとかセイロンプレートとかネーミングしているあのスタイル)のライスンカリープレート1,000円、ロティ3枚とカレー2種のロティセット900円、ライスにカレー2種掛け(だと思う)カレーセット800円の3種のみであった(全て価格は税込)。その中から今回はたぶん店一押しであろうライスンカリープレートをオーダーした。カレーは数種類から選べたのでフィッシュ(マグロ)をお願いした。
セレンディブ時代のランチタイムは、セットメニューとしたり、バイキングスタイルとしたり、いろいろ試行錯誤して苦労されていたみたいであるが、とある事情によりインド料理とスリランカ料理を提供する店であったため、料理自体もインドとスリランカが融合したみたいな中途半端なものとなっていたため、インド料理ファンにとってもスリランカ料理ファンにとっても満足できなかったようである。かくいう私もそういう中途半端な感じが好きになれず、訪問を躊躇っていたのであった。そういうこともありスリランカ人シェフであっても、変に日本人に合わせた中途半端な「なんちゃって系」であるのではないかという懸念があったが、供された料理を見て、その懸念は吹っ飛んでしまった。ライス(日本米)を中心としてフィッシュカレー、パリップ、ゴーヤのカレー、ネギ?のテルダーラ、ポルサンボルが配置され、見た目にも美しいライス&カリーであった。
各カレー、おかず類を個別に味わった後、ライスに混ぜ込んでいただいたが、先行する他店にも負けない良い味であった。後でホール担当の方(スリランカ人)に聞いてみると、こちらのお店のシェフは、本国で長い経験を持ったベテランであるとのこと。厨房も見せていただいたが、鉄板もスタンバイさせており、ロティ等のオーダーにもすぐ対応できるようになっていた。また「ラッキーさんスタイル」のロティについても対応できるとのことであった。
夜メニューについてもシーギリアにリニューアルしてスリランカ料理に特化したことにより、(スリランカ料理を知ってる人にとっては)メニュー全体が分かりやすくすっきりした感じとなった。レギュラーメニューとしてランチタイムに供される3品の他、インディアーッパ、各種デビルやお酒のアテになるような小鉢系メニューもあり、お酒の種類もアラックやライオンスタウトなどの他、各種取り揃えているので、ランチタイムよりもむしろ夜の方が面白い店という印象を持った。
店舗立地の特徴として近隣は「立売堀」という中小の機械金属系卸売業等企業が多く集積するエリアであり、そのような企業社員のランチ需要を取り込もうとすれば、たぶん600円程度のサービスメニューが必要ではないかと思うが、訪問時に近隣に立地する飲食店等を実地調査してみたところ、たぶんそのようなメニューを用意しても「店が無茶苦茶混む」というような状況は考えにくい、なかなかしんどい立地であると感じる。またディナータイムについても同様であると思う。
そういう困難な立地であるなら「圧倒的に高い市場競争力のある商品」を持って「高いホスピタリティ」で来店されたお客さんを遇し、再来店につなげて顧客化するしか成功の道は無いのではないかと思う。それは正しく困難な店舗立地である「ロッダグループ」や「セイロンカリー」成功の法則に他ならない。当店はスリランカ料理店としては後発であるが、是非頑張って人気店になって欲しいと思う。またその可能性を持った店である。
10位
1回
2014/10訪問 2014/11/05
在神戸非公式ネパール大使館は自動車ディーラー内でオープンカフェちっく?テレビ中継車内で食事できます?
神戸市灘区、JR六甲道駅の北西に自動車ディーラー、整備工場等と一体となった?ネパールカレーの店、「神戸ネパール大使館」をランチタイムに訪問した。確か3年ほど前に面白い店舗のネパール料理店があるという噂を聞いて、いずれ訪問しようと思っていたところ、いつの間にか閉店してしまってたので、その後すっかり忘れていたが最近復活したらしい。
当店は「神戸ラビット(株)」というスバルやボルボのサブディーラー、新車・中古車販売、整備等を行う企業の敷地内にある。以前の店舗は現店舗北側の整備工場内にあった(「神戸ネパール大使館」撤退後、「神戸オフランス大使館」(さすがに「フランス大使館」という屋号はマズイと思ったのであろうか?)というフランス料理店がが居抜き出店し、その「オフランス大使館」も間もなく撤退、現在はパン屋が営業している)が現店舗は中古車等の展示スペース横にあり、なんと大胆なオープンカフェ風?のお店となっている。
店舗は外席の他、古い「テレビ中継車」!を置いて内部を改造して客席としている。外席はウッドデッキとなっており、テーブルや席も木製となっている。店舗中央に木製の屋根が張り出した小屋があって、この中で調理等行っており、ここの窓口でオーダーするようになっている。中にはネパール人の調理人が一人おられた。
ランチタイムのセットメニューは、カレー1種類のベーシックなポカラセット750円税込とカレー2種類、チキンティッカ、ミニライス等がセットとなったヒマラヤセット1,000円税込の2種類。その他、日式っぽいカレーライスと思われる「ネパールカレー」「焼きチーズカレー」「ムラカミカレー」(自動車整備工場のムラカミさん考案)、子供向けセットなどもあるようだ。またディナーでは単品のカレーの他、タンドリーチキンやシークカバブ、モモ、チョウメン、サモサなども供するようだ。この日はあまり時間がなかったのでポカラセットをオーダー。カレーはチキンとミックスベジから選択でき、今回はミックスベジを辛口を選択した。ドリンクはラッシーを。
オーダー後、ここ場所で待っておけば良いのか厨房にいるネパール人コックさんに尋ねたところ、外席か車の中?で料理ができるまで待っていてほしいとのこと。とりあえずテレビ中継車内がどうなっているのか興味あったので車中へ。古い廃車になったテレビ中継車の中を改造して機材等を全部取っ払って客席としていた。壁面はネパールの観光ポスターや民族系神様の絵画等で装飾されており、床は木製、テーブル・椅子は白い木製と予想していたよりきれいでお洒落であった(車内は禁煙)。気候の良い時は屋外の席が気持ち良いと思うけれど、車内はエアコンも完備されているので、真夏の暑いときや真冬は車内の方が良いと思う。なお車前方には運転席のハンドルがそのまま残っていたが座敷席もあった。
しばらく車内で待っていると料理ができたらしくマイクで呼び出しがあった(車内にスピーカあり)。注文コーナーで受け取って再度車内へ戻って食事をした。スプーン、フォーク、水などは注文コーナー前に置いてあるので各自で必要なものを持っていくようになっている。
店舗外観等が個性的というかやっつけ的であったので料理もそんなやっつけ的な感じかと思ったが、供されたベジカレーは、しっかり調理されたたインド系のもので、野菜もカリフラワーやマッシュルームとか数種入っており量も多く味もまずまず良かった。またナーンは焼き加減も良く、変に甘くなくカレーによく合うものであった。料理の印象としては、かなり確りした調理技術をもったコックが調理しているという感じがした。基本的にセルフサービスとなっているので、食事後は注文コーナーへ食器を返して、代金を支払った。
支払い時にコック氏にいろいろ聞いてみると、やはり数年前にこの地で「神戸ネパール大使館」をされていた方のようであった。また近いうちにこの店を閉めて、近隣の山手幹線沿いに新店舗を構える予定なのだそうだ。なおその新店舗では「うどん」もやるとのことであったので、チベット系の麺料理トゥクパのことかと確認してみたが、なんと「日本のうどん」なのだと言う!どうも他の日本人と共同出店で、同じ店内で日本人がうどんを、ネパール人の彼がカレーを供する店なのだそうだ。それも気になる・・・・
冗談っぽい感じ(笑)の屋号で特異な店舗で入り難い感もあるが、料理自体のクオリティはかなり良いものであったので、近隣に来た時は再度訪問してみたいと思った。
今年も非常に多くの濃い店を訪問させていただき、本当にありがとうございましたといった感じである。選択した約半分が東京の店であるが、やはり関西の3年くらい先を進んでいると思う。従来のエスニック系店では、基本的には日本人のお客さんに来店いただかないと店を維持することができなかったが、徐々に現地人向けの非常にニッチな感じの店であっても、地域によっては現地の方が多く住むとかマニアの層が厚いため店が維持できるようになってきているのであろう。
その点、関西はまだまだ良い料理を供していても濃いニッチな主に現地の方を対象としたようなジャンルの店は、店を維持できるだけの集客および売上が望めないため定着しない。
なお2014年は、レカのオーナーであるヨギさんと知り合えたこと、良い料理を供しているが一般的な情報がほとんど無く埋もれていた感のある京都の「ぴっぱら」を再評価できたこと、「ゼロワンカレー」「バアルカレー」「ナッラマナム」「ダルバート食堂」など今後が期待できる現地様式を追及している若手料理人と多数知り合えたことが大きかった。
またオープン以来支援させていただいている大阪ハラールレストランは、やっとマニアを中心として知名度が高まり、髙い評価を受けたことによりマスコミ等の取材を受けることが多くなり店の経営も軌道に乗ってきたようだ。
2015年も阪神間を中心として埋もれている良店を発掘していきたいと思う。