レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2015/04訪問 2015/06/10
巣鴨のプルジャダイニング初訪問。以前、プルジャさんが北池袋にてやっておられたネパール居酒屋「味家」は3回ほど訪問させていただいたが、その後プルジャさんが諸事情のより味家をクローズしてネパールに帰国。もう日本に戻ってこられないのかと思っていたが、再来日されて2014年10月に巣鴨の地に当店を開業された。なお昨今首都圏方面で増えつつあるネパール居酒屋業態のコンセプトはプルジャさんが元祖?みたいな話を聞いたことがあるなど、プルジャさんは日本におけるネパール料理業界の中で重要な人物の一人なのである。
さて店はメトロ巣鴨駅を降りて「おばあちゃんの原宿」こと「とげぬき地蔵商店街」とは逆の方向、山手線沿いに大塚方面に少し歩いたあたりにあった。店の外見は地味で、大きな看板などの設置がされて無く見逃しそうになったが、電光掲示板で分かった。さっそく店内に入ってプルジャさんと再会。ご挨拶させていただいた後、席に座らせていただき店内を観察させていただいた。店内は過度な装飾をせず、アッサリした感じであるところがプルジャさんらしい?。プルジャさんとスタッフのミラさん(テーラー担当を兼ねる)のユニフォームは黄色で、味家時代のテーマカラーがそのまま引き継がれているのがうれしかった。
メニュー表を見てみるとラインナップされている料理の種類やメニュー表のデザインなど、味家時代とあまり変わりがない感じであった。今回は飲み中心でと思っていたので、まず生ビールとカジャセットをオーダーした。まず生中と突き出しのムラコアチャールが供された。プルジャさんは、ちょっとしたアチャールなどアテ系の小皿料理が素晴らしく美味しく、これだけでファンになっていまう。予想通りカジャセットとして供されたマトンチョエラ、バトマスサデコ、ムラコアチャール、アルコアチャールなどは塩加減が丁度良くフレッシュ感があるもので抜群に美味しかった。
ビールとカジャセットで楽しんだ後、〆にグンドルックコジョールと半ライス。ムラコアチャールをサービスでいただいた。このグンドルックコジョールも素晴らしかった。最近は他店でもグンドルックのスープなどをサイドメニューとして供する店が徐々に増えてきたが、当店のものはアラカルトメニューとして充分に勝負できるようなもので、ニンニク強めでかなりクミンが利いていた。そしてトッピングされていた空煎りした大豆が味に香ばしさを加えて風味を更に良くしていた。
さすがにプルジャさん!と感心したプルジャダイニング初訪問であった。
なお訪問した翌日にネパール地震が発生し、当店でも募金箱を設置してネパールへの支援を始めたようで、後日プルジャさんが常連客であるYさんと共に直接ネパールに赴き救援物資等を届けるなど、素早い行動力もプルジャさんの人柄を表している。なおネパールへの募金については、団体等によって赤十字や政府系ルート、はたまた在日ネパール人団体(関西にも出身地つながりでそのような団体があったり、在大阪ネパール名誉総領事館((株)今西組内)があったりする)が、政府系ルートに募金しても被災者に素早く支援が届くとは限らない(これに関しては私も阪神淡路大震災で体験済)ので、とりあえずプルジャさんや大阪谷九ゴルカバザールのタパさんのように直接被災地に赴き支援活動をされる方に託すのが一番良いように思う。たまたま地震後に亜州食堂チョウク常連であるT師匠が東京に行く際にプルジャダイニングを訪問されるとのことであったので、少額ではあるけれど当店設置の募金箱に代理で募金をしていたただいた。
今回のネパール大震災で犠牲になられました方々に対し、ご冥福お祈り申し上げるとともに、被害にあわれた方々に対しお見舞い申し上げます。一刻も早く、復興への道が軌道にのりますことを、お祈り申し上げます。
3位
1回
2015/04訪問 2015/04/30
ネパール居酒屋の決定版。新大久保はこれからどうなっていくのか?
東京出張時、昨年神戸で開催されたインド系イベントで知り合いになった業界では有名なKさんに「お勧めのお店があったら教えてください」と問い合わせたところ、「新大久保のネパール居酒屋MOMOから独立した方が近隣に「ソルマリ」というお店をオープンし、今夜小人数で食事会をするの参加しませんか?」とお誘いいただいたので、喜んで参加させていただいた。
店へは新大久保駅から行っても大久保駅から行っても距離的には同じぐらいで、駅からは徒歩6分くらい。最近は新大久保駅近くにイスラム系やネパール系の料理店や食材店などの集積があるけれど、当店の周辺はは完全にコリアン地帯である。店の外見は何か掘立小屋(笑)みたいな感じで、入口は外階段を上がって2階から入るようになっている。入口右手に店の入り口がある。左手は韓国系の何か、正面はネパール系と思われる食材、スパイスショップとなっている。店内に入るとオレンジ色を中心とした色調で、意外にも天井が高く間接照明を上手く使った、店の外観からは想像し得ないオシャレなイメージであった。
そして先に店に入っておられたKさん達に挨拶し、席に座らせていただいた。店内を見渡すとお客さんのほとんどがネパール人のようであった。またメニューを見るとやはりMOMOと同じような感じであった。参加された方と数品をオーダーしシェアしていただいた。スクティ、カジャセット(アル・タマ付)、スープモモ、エッグバラ、ドックチョエラ(アヒル肉)などをいただいたが、本当に全てが美味しくて安い!お酒もビール(350円)の他、豊富にラインナップしているし、まったく「ネパール居酒屋」業態の決定版ともいえるお店であった。そして店スタッフと顔見知りのKさん特別オーダーによる「チトワン風マトン・タース」が白眉であった。フェイスブックに写真をアップしたところ、ナラヤニ県出身の在日ネパール人から「故郷のことを思いだした!」というコメントをいただいたくらいの逸品であった。是非レギュラーメニューとしていただきたいと思った。
この日は予約していたホテルのチェックイン時間や翌日のこともあったので、先に失礼させていただいたが、もし時間が許せばもう少しセクワなど他の料理も食べてみたかった。
約1年ぶりの新大久保訪問となったが、日韓関係の悪化等もあったりして「韓流ブーム」の頃と比較してお客さんの数が明らかに少なくなってきているように感じる。また空き店舗があったりして、そろそろ撤退する店も増えていているのかなという印象であった。しかしそのような空き店舗にネパール系やベトナム系などの店が入るなど、混沌とした「ブレードランナー」的雰囲気になりつつある。これから新大久保は(私にとって)さらに面白くなっていくのであろうか?
4位
1回
2015/01訪問 2015/02/07
裏メニュー、ネパールの「そばがき」ディロ(ディード)セット登場!!
2012.5初訪問以来、平日のランチタイムに何回か訪問させていただいているが、正直けっして良い立地とは言えないのに、相変わらず近隣の奥様グループやファミリー客の来店が多く、地域の人気店として定着している。1年ほど前に近隣の門戸商店街内(阪急門戸厄神駅近く)にチェーン店系のインド・ネパール料理店がオープンしたが、全く影響がない様子であった。当店では普段は北インド系のランチセットをいただいているが、2015年1月末に門戸厄神駅西側、門戸商店街内にあるスパイス料理にも造詣が深いYシェフが経営するイタリアンレストラン「アランフェス」にて開催された当店とのコラボレイション企画に参加。ワインに合わせたネパール料理のコース(後日「ヌーベルネパリーズ」と命名:命名者T・Y嬢)をいただき、改めて当店の実力の高さを再認識した。その後FB上にて当店オーナーにお礼の他「ディロ(ディード)が食べたいなあ~」とダメもとでつぶやいたところ、意外にも「事前に予約していただければ提供できます」とのことであったので、早速予約の上訪問させていただいた。
平日遅めのランチタイムに訪問させていただいたが、悪天候にもかかわらず、やはりこの日もほぼ8割方の入りという混み具合であった。オーナーに挨拶後、調理風景が見えるカウンター席に座らせていただき、調理の進捗状況を見ながら料理が供されるのを待った。まずスターターとしてチキンスープ。スープを飲んでいる間厨房をみているとフライパンで沸かしたお湯の中にディロの粉(そば粉を主体としたプレミックス粉?)を投入。かなり強く何回も練って「そばがき」状のディロを作っていた。しばらくして巨大なディロが乗せられたプレートが供された。以前、東京の上池袋にあったネパール家庭料理の店「味家」にて初めてディロをいただいて以来、関西でもディロが食べられないかと、大阪北浜「マナカマナ」や西宮「ナラヤニ」などのオーナーをそそのかして(笑)イベント等で供してもらったことはあったが、食材自体なかなか日本で入手しにくいことや一般的でないので、まさかアカーシュでいただけるとは思わなかった。
※ディロ(dhido):そば粉やトウモロコシ粉、ヒエ粉などをお湯で練ったもの。ネパール人にとっては「田舎の食べ物」とか「山の方で米が無いときに食べるもの」とかいう認識が強く、あまり良いイメージを持ってない方が多いようだ(特に都会出身者)。「レストランで供するものでは無い」という考え方が一般的であり、日本国内のネパール系レストランにおいてディロをレギュラーメニューに加えている店は数少ない。
このディロセット(仮命名)はダルバートのごはん部分をディロに変えた感じで、ディロの他、サーグ、アルコアチャール、大根とキュウリの野菜スティック(チャートマサラがけ)、コルベラコアチャール。さらに正にネパールスタイルのチキンカレーである骨付きチキンが入ったスープ状のククラコマスという構成であった。ディロを少し指でちぎってククラコマスに付けたり掬ったりしていただいた(ディロは噛まずに飲みこむ)。ディロの量が半端無く多く(味家のディードセットの2倍以上!)全部食べられるか心配した(笑)がなんとか完食できた。後でオーナーに量が多いという感想を述べたところ、これが普段の賄いの量であるとのこと!そして価格は1,100円というリーズナブルさであった。
店を失礼する際にオーナーを少しお話をさせていただいたが、最近はお客さんからのリクエストによりレギュラーメニューとしてダルバートも始めたとのこと。ネパール人シェフの店であるが住宅街の「インド料理店」なので、私的にはダルバートとか無理にネパール料理をメニュー化するより、ポピュラーな北インド系の料理をブラッシュアップしていく方が集客に資すると考えていたが、当店の場合は、もともと北インド系料理のレベルが高いこと、常連のお客さんからダルバートのリクエストがあること、店のスタッフもやっつけでは無いレベルの高いダルバートを供する調理技術を持っていることなど、新しい客層を獲得するという意味でも、店として次の高いステージに登る時期が来たのではないかと感じた。
当店は西宮市内においても1、2を争う良いインド料理店であると思うが、立地が立地なのでその存在に気がついてない方も多いと思う。今後どのような店に発展していくのか?「美味しい北インド料理を供することができ、さらにお酒にも合うようなネパール料理も供することができる」という繁盛するインド・ネパール料理店の王道を進みつつあると思う。
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2012年5月初訪問。
近隣の奥様たちに大人気!ナンチャッテな外観に惑わされるな!
経験上、インド・ネパール料理店などエスニック系のお店は、店舗の外観を見ればある程度どんな感じの店かだいたい分かる。
こちらのお店の存在はオープン直後くらいから認知していたが、如何せん立地(ダイエー西宮店駐車場の裏側、周辺はマンションや集合住宅を中心とした住宅&田畑)が微妙なことと店舗外観がこれも微妙になんちゃってっぽい感じ(洋食レストラン居抜き?)であるため、失礼ながら口の肥えた西宮市民のこと、どうせすぐ閉店するだろうと思っていた。
西宮市においては、ここ2~3年の間にインド・ネパール料理店が数店開店するなど、かなり競争が激しくなっており、今までのようにナン、タンドリーチキン、チキンカレーをやっていればある程度儲けられるという状況では無くなっている。
そんな中で生き残っていくため各店とも工夫を凝らして、「ネパール」を前面に出す店や店舗改装により、より洗礼されたイメージにして、カレーの味も客層に合わせて洗練されたものに変えたり、日本語が巧みな店主による素敵な接客が売りの店もある。またそのようなお客さんの要望にこたえられない店は耐えられず閉店している。
さてこのアカーシュであるが数年前にオープンしたことは何かの情報で知っていたが、このナンチャッテな外観(洋風居酒屋?洋食の店?インド国旗???)ということもあり、自分の経験上、まずハズレな店であると思っていた。
なぜ今さらこの店に行こうとしたかというと市内某インド・ネパール料理店スタッフから「結構おいしいよ」という話を伺っていたため、とりあえず確認してみようと思ったのであった。
店に入ると先客は近所のご婦人と思われるグループが2組ほど。「ふーん、結構近所の方々には人気があるんだ」と思いつつ、メニューを見てみた。ランチセットは何種類かあったのであるが、今回はサモサがいただける900円くらいのセットをオーダーした。
カレーは野菜か豆を選べたので豆を選択。
まずサラダが運ばれてきたのでが、ちゃんとした小皿にレタスやキャベツの千切り、トマト、人参をきれいに盛り付けてた気の利いたものであった。これを見てちょっとビックリした。
ドレッシングもよくあるおざなりの業務用フレンチドやサウザンアイランドドレッシング、あるいは流行?のゴマドレッシングではない。インド・ネパール料理店でよくあるキャベツの千切りをちょっとだけというものではないところに好感が持てる。この時点で「この店、結構良いんじゃないの」と感じていた。
調理しているところが間近に見えるカウンター席に座っていたので、若いコックさんの調理をじっくり見ていたのであるが、注文を手早くこなしている割には、ちゃんと調理しているなという印象。ベテランらしき方が調理の仕方について、いろいろ厳しく指導されていた。あともう一人コックさんがいて、タンドールを担当されていた。
それで運ばれてきた料理であるが豆のカレーはリッチなもので、食べ応えがあった。ナンもいい焼き加減であった。サモサのフィリングはさいの目切りのジャガイモ。ケチャップがご愛嬌であったが、たぶん言えばミントチャトニを出してくれるはず。噂通りの美味しさであった。
そうこうしているうちに、近所の主婦グループと思われる方々やファミリー客が入ってきてほぼ満席状態になった。ロケーション的にみて、まず通りすがりの一見客は見込めないが、近隣の方々、特に主婦層にはかなり人気がある様子。料理そのものが美味しくなければ口の肥えた主婦層に支持されないはず。
失礼ながら期待してなかったけれど意外にも大当たりなお店であった。
追伸
店の方、ホールを担当しておられた方(共同オーナー?。オーナーは日本人女性)は最初見たときはインド人かと思いましたが、インド系ネパール人(ブラフマン)のようです。
またコックさん2名もネパール人です。
5位
1回
2015/08訪問 2015/09/12
イミズスタン調査3店目は「あいの風とやま鉄道」(旧JR北陸本線)小杉駅から徒歩10分超にあるホットスプーンへランチ訪問。午前中に宿泊先の富山駅前にあるホテルを出て、富山駅周辺にあるインド料理店を外から調査。そのあと富山城址公園を見学、県庁近くにある同業者の会館を外から表敬訪問?後、富山駅から在来線にて小杉駅へ。小杉駅からは徒歩にて15分程度かかって当店に到着した。こちらのお店は、地元マニアさんからの評判がやたら良く、現在イミズスタン№1のパキスタン料理店(店の看板には一般人にも分かりやすいようにか「インドカレー」と書いてあるが)であるのではと専らのウワサであった。店外観および内部は和風(海鮮居酒屋っぽい?)そのままで無理やり営業している感じが面白い。なお店内ではハラール食材類も販売している
メニューは一般客用の「普通インドカレーメニュー」と「ガチパキメニュー」に分かれており、当然私はガチパキメニューの中から好物の「ビンディゴーシュト」(オクラ&マトン肉)&ロティをオ―ダーした(1,100円)。まず八潮などでもよくある簡易なサラダとラッシー、次にビンディ・ゴーシュトとロティが供された。まず大盛りのオクラが目立つが骨付きの大きな羊肉が2切れというワイルドなビンディゴーシュトに驚かされた。大盛りで見た目が良いことはもちろん香りや味も抜群であった。またロティは今回訪問した3店のなかで一番風味の良い美味しいものであった(大阪ハラールレストランのロティとほぼ同等)。あまりにも美味しいのでおかわりさせていただき、結局2枚いただいた。食後にいただいたチャーエも濃厚なもの。
私が訪問時に在籍されていた「メガネ兄貴」ことカムランシェフ(現在は別の店に移籍したらしい)の評判が地元のマニア諸氏にやたら良かったので、実際どうなんだろうかと期待していたが、期待以上の素晴らしさであった。この時期に当店で食事できたことは、とてもラッキーであった。
噂のとおり、本当にイミズスタンは凄いところだった‼
(補足)
今回、富山県射水市(2005年11月1日に 射水郡小杉町、大門町、下村、大島町、新湊市が合併して発足。プロ野球の父、テレビ放送の父、原子力発電の父とも呼ばれる正力松太郎氏は当地の出身らしい。)に集積する本格的なパキスタン料理店4店のうち3店を訪問するにあたって、事前調査として各種マニア系ネット情報を主体に情報収集したわけであるが、マニアの間だけかもしれないけれど、これだけ射水市に集積する「パキスタン料理店」が有名となっており、これをきっかけに私だけでなく県内外から射水市を訪れるマニア等がおられるのに射水市の観光資源として地元観光協会を含む行政等に認知されてないことが意外であった。事前調査の一環として、富山県大阪事務所などで、観光パンフレットを入手したりしたが、新湊界隈の漁業関連施設や海王丸パーク、地元寿司屋の紹介などだけで、ネット上で富山県の観光サイトを見ても「ご当地グルメ」も「富山ブラックラーメン」、「白エビ」の他、無理やり作った感のある氷見産の煮干しのダシを使った人気?の「氷見カレー」や射水市では「白エビバーガー」というのがあるらしいがパキスタン料理店のことは一切触れられていなかった(カモンパーク新湊内に射水市観光協会の事務所があるが、パキスタン料理店に関するパンフなど一切なかったように見受けられた)。
富山県観光・地域振興局 観光課、公益社団法人 富山県観光連盟(とやま観光ナビ)http://www.info-toyama.com/gourmet/article/3/
射水市観光協会 http://www.imizu-kanko.jp/www/index.jsp
昨今、日本人の観光旅行が成熟化していく中で旅行動機が多様化、個性化しており、従来の「観光地の周遊」的なものから、自分の趣味や嗜好に合わせた、何か特別の目的を持って行われることが多くなってきている(JTBの方から伺ったことがある)。そのなかで「グルメツーリズム」「フードツーリズム」という考え方があって、ご当地グルメやB級グルメの旅など、地域の食や食文化を訪ねることに特化した旅行が顕在化している。つまり観光資源として当地の「パキスタン料理店」は、そのグレードの高さ、個性からいって紛れの無い射水市の観光資源であるといえる。今回「本格的なパキスタン料理を食べる」という行為だけでなく事前調査を含めて、不便な店間の移動やその間に行った従来型の観光など、全ての行為を楽しむことができた。特定のニッチな人たちにしかアピールしないと思うけれど、たとえば北海道の「スープカレー」なども観光資源として認知されているわけであるから、ぜひ富山県や射水市など行政等もこの立派な「観光資源」をもっと積極的にアピールしていただきたいと希望します。(いつか機会があれば言ってやろうと思います)
6位
1回
2015/08訪問 2015/09/04
2015年夏、以前から気になっていた富山県射水市に集積(4店)している「本格」パキスタン料理店3店を訪問した。まず1店目は、大阪モスク関係者から「とりあえず富山に行ったらまず行け」と言われた「カシミール」へ。
現地へはまずJR宝塚線にて大阪駅へ。次にJR大阪駅始発のサンダーバード1号に乗って金沢へ。金沢からは在来線で北陸新幹線開業のためJR西日本から経営分離された旧JR北陸本線の「IRいしかわ鉄道」(石川県と沿線市町である金沢市と津幡町、財団法人石川県市町村振興協会の他、北國銀行、北陸電力、北陸鉄道など民間企業からの出資による第3セクター。「Ishikawa Railway」の頭文字「IR」には、県民に親しまれる「愛ある」鉄道を目指すという思いとアルファベット順で「I」は「J」の一つ前であることから「JRの一歩先行くサービスを提供したい」という思いが込められているとのことであるが本当か??)、「あいの風とやま鉄道」(富山県および富山市をはじめとする県内全15市町村に加え、富山地方鉄道、北陸電力、北陸銀行、インテックなどの出資による第3セクター。「あいの風」とは、富山県内など日本海沿岸で春から夏にかけて沖から吹く北東の風を表すもので、古くから豊作や豊漁を運ぶ風として県民に親しまれており「あいの風」を県域東西を横断する路線に見立て、県民に豊かさや幸せを運び届け、かつ県民に「愛」される鉄道を目指すという経営理念を表しているとのことである。)を経て小杉駅下車。小杉駅からは1時間に1本の射水市コミュニティバス(きときとバス・200円/1回であるが1日券300円を車内で購入)に約20分乗って国道8号線沿いにある道の駅「カモンパーク新湊」で下車。さらに8号線沿い高岡方面に向かってローソン(隣になぜかアダルトショップが・・)を過ぎたあたり徒歩約15分でカシミールに到着。
外見は噂どおりのプレハブ店舗。以前はもっと寂れた感じのバラック小屋であったようであるが、昨年新店舗に建替えたそうで、新しい比較的しっかりした感じになっていた。敷地内には平屋のスーパーハウス(建設現場等でよく見かける)なども建っていたが店も仮設っぽい平屋であった。店前の駐車場も舗装とか無く、たぶん雪解けの頃などかなりぬかるむのではないかという印象。
店内に入ってみるとこれが意外に広い。とりあえず空いている厨房に近い4人掛けテーブル席に座らせいただいた。フロア担当者がすぐに注文を取りに来たがランチタイムのメニュー表等は特に無く、マトン、チキン、豆などがあるとのことであった。訪問した日が金曜日ということもあり、普通はムスリム向けに何かスペシャルなメニューがあるはずと思い聞いてみると「日替わりスペシャルとしてキーマ・パラクがある」とのことであったので、日替わりを辛口でオーダーした。まずマンゴージュースおよびサラダ、チキンティッカ、肉無しビリヤニライスがワンプレートに乗せられて供された。女性ならこのワンプレートだけでもお腹いっぱいになるのではという量であった。さらにカラヒにタップリ盛られたキーマ・パラク、ギーを塗ったロティがも2枚供された。この店では2枚が標準仕様らしい。さらに驚いたのがキーマ・パラクで、予想外の濃厚で高密度、大盛り!であった。
辛口でお願いしたが、それほど辛くも無かったものの油多めで濃厚高密度ということもあり、完食したもののかなり腹いっぱいになってしまった。当初、この店の後「もう一軒ハシゴできるかも」と思っていたが、早々に諦めてしまった。このセットで1,000円税込というのも凄い。「イミズスタン」1軒目でいきなり痛烈なパンチを食らった心境であった。
その後、夕方までの時間調整(次は夜にDIL訪問予定)と腹を空かせるために、射水市コミュニティバスおよび徒歩にて新湊方面へ行き「新湊きときと市場」「海王丸パーク」「新湊大橋」などを見学。
(追伸)
こちらのお店に訪問したことのある、もと富山県在住マニアさん(現奈良県在住)に「トイレ」という、マニアックな見どころを教えていただいたので、帰りに店外の駐車場に設置されているトイレに入ってみた。普通の和式便器であったが、壁面に水栓が設置されており、その下には「ジョウロ」が置いてあった(マニュアル式ウォシュレット。)。なるほどこういうところも現地式なのかと感心した。
7位
1回
2015/08訪問 2015/09/07
イミズスタン調査2店目は、国道8号線沿いにある道の駅「カモンパーク新湊」すぐ横にあり富山モスクからも近いパキスタン料理店DILをディナー訪問。お昼にカシミールにて大盛り(笑)パラクキーマやロティ2枚などいただいてかなり腹一杯となってしまい、当初「もしかしたらハシゴで中新湊のサイカに訪問できるかも」という安易な計画であったが、猛烈に腹がいっぱいであったのであきらめて、消化促進を兼ねてコミュニティバスおよび徒歩にて「海王丸パーク」「新湊大橋」などを見学。その後また徒歩とコミュニティバスにて道の駅「カモンパーク新湊」まで戻ってきた。通常であればディナーはある程度消化が進んだ遅い時間にいただきたいところであったが、カモンパーク新湊からあいの風とやま鉄道(旧JR北陸本線)小杉駅まで戻るために利用するコミュニティーバスの最終便(12便)が18:37発(なお土日祝の最終便は15:37!)であったため、逆算して17時過ぎに店に入った。
店外観は、最初「黄色っぽい?」と思っていたが、よく見ると金色であり地元のマニアさん方が「黄金城」と呼んでいる理由がよく分かった。店内は主にパキスタン人を対象とした店であるためか、当然のことながらヒンドゥー教徒のインド人やネパール人の店にあるような民族調の飾りや調度品は無く比較的あっさりな内装かつ重厚なインテリアであった。店に入った時はまだお客さんが誰もおらず広い4人掛けのテーブルに座らせていただいたが、しばらくすると次々パキスタン人と思われる方が車で乗り付け(今回、富山は基本的に車社会であるということを思い知らされた。とにかく道に人が誰も歩いておらず、自転車に乗っている人も見かけなかった!)と店に入ってきた。パキスタン人の常連さん達はカウンター内レジ前に鎮座する髭のオーナーさんと会話するために好んでカウンター席に座るようである。
さてメニューブックを見てみると、普通の日本人向けメニューっぽいセットものが多かったので、このようなタイプの店最善のオーダー方法である「店の人に今日はどんな料理ができて、何がお勧めか聞く」スタイルでオーダーを取りに来たフロア担当者に聞いてみると「ニハリがあるよ」とのことであったので、ニハリとロティ1枚をオーダーした。
結局オーダーした内容はアラカルトなのかセットなのかよく分からなかった(支払いは税込1,200円だった)が、まずベジプラオ(日本米使用。クミンが利いていたがちょっとベタついており重い食感。)とキャベツサラダが1枚の皿に一緒に盛られたものとラッシーが席に運ばれてきた。そしてすぐにニハリとロティが席に運ばれてきた。羊のすね肉煮込みであるニハリは予想より小ぶりの皿に入って供されたが、しっかりした肉の塊がついた骨付きマトンで、パキスタン料理らしくグレービー表面には油がたっぷり浮いていた。油の量で言えば八潮カラチの空クラス(笑)で、さすがにこの油を全部食べてしまうと大変なことになりそうな予感がしたので、油を避けつつグレービーをロティにつけ、骨の部分を持って肉にかぶりついた。肉はよく煮込まれて柔らかくなっていたが、それでも歯ごたえのあるいかにも「肉塊」というモノであった。グレービー自体は大阪ハラールレストランで普段食べているものと変わり無いような感じ。なお同時にオーダーしたロティであるが、焼きたてで供されたものの少し硬くてバサバサ?した感じ。ニハリについては期待どおりであったけれど、正直ロティはイマイチな印象であった。一応完食したが、まだ昼にカシミールで食べたものが完全に消化されてない気分であったので、最後の方はかなり苦しかった(笑)。
総合的な印象としては店内の雰囲気が良く、料理のラインナップも豊富そうだったので1人での訪問よりも10人程度で改まった食事会などやってみたいと思わせるような店であった。
食後、店を出て再び「カモンパーク新湊」に戻り、コミュニティバス最終便にて小杉駅まで移動。「あいの風とやま鉄道」にて富山駅へ。富山駅前の某ホテルに宿泊した。
8位
1回
2015/09訪問 2015/09/18
インド料理を食べ慣れている方は、別葉のスペシャルメニューからオーダーすべし!
京都市内のインド料理店は、老舗であるムガール、ケララ、サーガルなどが今も頑張っておられるものの、某ネパール系やインド系のチェーン店がドミナント戦略的に多店舗展開して幅を利かせているという状況である。そんな中、所用で京都にいた休日のディナータイム、ノートルダム女子大近くの北山通から少し北に入ったビル2階にあるインド料理店チャンダーに行った。当店は、京都・西院にある老舗インド料理店サーガルに勤務しておられたインド人タンドールシェフ、チャンダー・シンさん(名字からするとシーク教徒か?)が独立して5年ほど前に開業した店で、シェフは全て北インド、デリー近郊ウッタラーカンド出身のようだ。なお市内左京区聖護院山王町(熊野神社近く)に2号店がある。(1号店、2号店とも学生の多いエリアに出店されている)
らせん階段を登って店に入ると、インド料理店にしては比較的オシャレな感じであった。まだ早い時間であったのでお客さんは2組ほどしか入っていなかった。店内では店主チャンダーさんが接客して陣頭指揮をとっておられたが、インド人には珍しい?とてもフレンドリーな感じの方であった。当店の情報はあまり多くなかったので、どうせよくあるファミリー向けあるいは女子大生向け?のインド料理店だろうと予想していたが、それは大きな間違いであった。オーダーしようとメニューブックを開いて見てみると、確かに某チェーン店系インド料理店で使われているメニューブックとデザインが全く同じで、アラカルトのカレーをオーダーするとナーンorライスとミニサラダがついてくるというシステムとなっていた。カレーはチキンカレーやキーマカレーなど、ほぼベタなものが多かったので「さてどうしようか??」と思っていたところ、別葉にて店主お勧めという当店のスペシャルメニューらしきカレーがラインナップしているメニュー表を発見。よく見てみると、たぶんインド料理をよく知らない人は、まずオーダーしないであろうと思われるもの(メティチキンやジャルフレイジーなど)が並んでいた!ファミリータイプのインド料理店に入らざるを得なかった場合、誰もオーダーしないようなよく分からない種類のカレーをオーダーすると、美味しいケースが多々あるので、この別葉メニューからオーダーすることにした。
この別葉スペシャルメニューは意外と多くの種類のカレーがラインナップされていたので、同行者と相談しつつ、いわゆるスパイシー炒めである「チキンジャルフレイジー」とパニール入り濃厚カレーである「カダイパニール」をオーダーした(これも自動的にナーンorライスとミニサラダがついてくる)。またせっかくなのでマライティッカとチキンシークカバブ、カチュンバルサラダ、そしてビールをオーダーした。ピーマンがポイントであるチキンジャルフレイジーは焼き肉のタレっぽい味がしたが、フレッシュで美味しく正しく辛口炒めな感じであった。カダイパニールは、「マサラ」っぽい感じのグレービーで調理されているかと予想していたが、供された料理は濃厚なグレービーのカレータイプで、これもなかなか深みのある良い感じのものであった。チキンシークカバブ、マライティッカとも柔らかく食べやすいもので、ハリチャトニをつけていただいた。カチュンバルサラダは、予想していたものとちょっと違う感じであったがこれはご愛敬か。ナーンも甘すぎず食感の良いものであったし、概ね期待以上の料理が供された。また食後にチャイをサービスしていただいた(ぐるなびクーポン、ホットペッパークーポン持参でソフトドリンク無料サービスとなっているが)。
訪問に際して正直全く期待していなかった(笑)が、実際に利用してみるとファミリー客からある程度インド料理を食べ慣れている方まで幅広く対応でき、また価格も他の同業店と比較するとリーズナブルであり、店主の接客が少々ウザいと感じる方がおられるかもしれないが「また利用してみたい」と思わせる非常に良心的な店であるという印象を持った。
(補足)
①店名について、チャンダー、チャンダル、チャンダル―と3つの表記がみられるが、正式にはチャンダーが正解らしい。
②食事を終えたお客さんが会計を済ませて店を出る際に店主が店の外まで見送って「おおきに~」と声をかけるのがこの店の「お約束」的なものになっているようであるが、これは船井総研でいうところの「親身法(しんみほう)※」である。船井総研の創業者である船井幸雄氏は、「お客様が見えなくなるまで見送りなさい」とおっしゃったという。この行為を継続して実施できていることは素晴らしいと思うし、お客さんに支持されて当然であると思う。
※人に接する際には、親身になって、正に親が子を思う気持ちになって接しなさいという意味。船井総研の創業者である船井幸雄氏が作った造語である。
9位
1回
2015/04訪問 2015/05/15
売上げはインド・ビハール州ブッダガヤのスジャータ村にあるニランジャナスクールに寄付。ヴィーガン対応の菜食インドレストラン
平日ランチタイムに訪問。当店は大阪地下鉄の四ツ橋駅降りて(地上に上がって)すぐのビル地下1階に立地している。ビル正面に看板が設置され、地下へ降りる階段入口前には当店のサインやボード等も設置されているので、四ツ橋通りからも認知しやすいと思う。店の東側は大阪のファッション・流行の発信地、いわゆる「アメリカ村」(大阪府大阪市中央区西心斎橋付近の通称。アメ村とも略称される。長年若者文化の発信地とされ「西の原宿」または「西の渋谷」などと呼ばれることもある。1960年代は心斎橋筋商店街に構える店舗の倉庫、駐車場、オフィス、住宅があるだけで、商業的な賑わいから縁遠い町であった。しかしながら後に現在のアメリカ村の原点となる存在として、大丸百貨店のデザイン事務所やアイビールックで風靡した石津謙介氏の株式会社ヴァンヂャケットなど、若いクリエイターが街を出入りしていた。 そして1969年、空間デザイナー日限萬里子氏が三角公園前にカフェ「LOOP(ループ)」をオープン。若いデザイナーたちを中心に、感度の高い若者が徐々に集まり始めて街の空気も少しずつ変わりだし、成熟した心斎橋筋商店街に対抗して若者の街"アメリカ村"創成期がスタートしたのだそうだ。また当時、心斎橋を拠点に活躍していたグラフィックデザイナー・黒田征太郎氏や日本の女性下着に革命をもたらしたデザイナー・鴨居羊子氏など新進気鋭のクリエーターらからの支持を受け、徐々に単なる倉庫街から新しい文化を発信する街へ脱却していったとのこと。空いていた倉庫や駐車場など家賃の安い物件を利用して、日本ではまだ珍しく高価で入手困難だった中古レコードやジーンズ、Tシャツ、古着、サーフボードなどをフリーマーケット形式で販売。現在のアメリカ村のショップの原点が形成されていった。1970年代になって倉庫を改装した店舗でアメリカ西海岸から輸入してきた古着やジーンズ、中古レコード、雑貨が売られ始めたのが話題となり、テレビなどメディアから流行の発信地「アメリカ村」として紹介されるようになり「ヤングファッションの街」へと成長が始まった。その後、1990年代になってタワーレコードや BIG STEP、OPAなど大型店舗および施設が開業、ユナイテッドアローズ、ビームス、シップスがオープンし、日本有数の「若者のメッカ」として全国的に有名になっていったのであった(アメリカ村の会HP等参考および引用)。)である。
階段を下りて行くと、ウッディな感じの当店が現れる。店内も同じように木の温かみがあるカフェのような雰囲気である。4人掛けおよび2人掛けのテーブルが数席あり、お昼の少し遅い時間帯に訪問したこともあり、店内は比較的空いていたので4人掛けのテーブルに座らせていただいた。ランチタイムのメニューは数種あるが、今回は本格的ベジカレー4種類の内から2種類選択できる(今回はホウレン草カレーとベイガン(ナス)マサラを選択)800円税込のセットをオーダーした。当店は肉・魚・卵・五葷(ごくん:ネギ・にんにく・にら・らっきょう・あさつき)・カフェイン・アルコール不使用のラクトベジタリアンレストランであり、肉類のメニューは一切無い。 なおヴィーガンの方にも完全対応しており、牛乳等を使用しているメニューは、ハッキリその旨記載されているので分かりやすい。その他はナーン(変に甘くないしっかりした食感のもの)、スプラウトサラダ、ジンジャースープ、ドリンク(カフェインフリーのチャイを選択)、そしてデザートにブラウニー(ヴィーガンの方は黒ゴマプリンが供される)までついているという素晴らしく充実した内容であった。この内容で800円税込というのは破格と言っていいのではないだろうか?カレーについても伝統的な調理方法によって調理されており、どのカレーを選択しても、たぶん満足できると思う。
店の顧客ターゲットとしては、たぶん周辺企業やショップ店員等、マクロビやヘルシーな料理を好む女性(20~40代)であろうと思うが、当店は開業当初からベジ専門であったわけでは無く、2005年7月開業当初はノンベジの「ナーン&カレー&タンドリーチキン」中心のよくあるタイプのお店であったが、2009年頃にベジ専門店に業態変換したようである。これは顧客ターゲットを競合店等との競争が激しい近隣サラリーマン等(肉好きな)男性を含む広い層から、いわゆる「ブルーオーシャン」である、よりニッチな嗜好性の女性客層に特化して訴求していこうという理由による転換というより、当店の内的要因でベジタリアン・インドレストランとなったようだ。しかし業態転換の結果として当店の強みや特徴がさらに強化されたように思われ、転換は成功であったと思われる。
なお当店のオーナー(シッダルタ・クマル氏)は、故郷であるインド・ビハール州ブッダガヤ(ブッダが悟りを開いた地で仏教では最高の聖地とされている。また、ヒンドゥー教における聖地でもある。)の貧しい地域にて学校(3校で約800人?)・孤児院・診療所などをすべて無償で提供し、貧しくて学校に行くことができない子供たちに教育を受けされるなど、貧困問題の解決に奮闘しておられる。当店の運営についてはインド現地のNGO「Niranjana Public Welfare Trust」と連携し支援活動されている「特定非営利活動法人ニランジャナセワサンガ」(地球上で飢餓・貧困により支援を必要とする人々に対して、教育支援、生活支援、職業訓練、意識啓発、環境保全に関する事業を行うことにより、すべての人々がともに生き、ともに学べる社会づくりを実現することを目的としており、学校教育・孤児院・診療所・縫製教室、コンピュータ教室などを運営支援しておられる。日本国内においては講演会の主催、イベント出展、チャリティライヴイベントなどを実施しておられる)が大きく関わっているようだ(NPO事務所所在地が当店内)。そして当店の売上は、インド・ビハール州ブッダガヤのスジャータ村(約2500年前、スジャータという娘が ブッダに乳粥を捧げたことが知られる)にあるニランジャナスクールに寄付される(店運営諸経費は控除していると思うが)という、ちょっと他同業店とは違う背景を持っている。
しかしながらそういうことを知らないとしても、当店の店づくり・料理・味等のクオリティは髙く、近隣同業他店とも差別化されているため、充分高い競争力を持ったお店であると感じた。あと惜しむらくは、そのような当店の強みが今一つこのようなタイプのお店が好きな層に周知されてないと感じることで、そういう意味でイベント等への積極的な出店の他、さらに積極的な情報発信が今後当店の維持発展に関して良い結果をもたらすと思う。
なお大阪市内にある同傾向の料理を供するベジタリアン・インドレストラン、北区桜橋ブリーゼブリーゼ内「ナタラジ」が諸事情により2015年5月末で閉店するということは当店にとっては追い風であり、新規顧客獲得のチャンスであると言える。
10位
1回
2015/07訪問 2015/10/01
2015年6月18日(木)、人気スリランカ料理店Rodda Group念願の2号店であるNUWARA KADE(ヌワラカデ 街のレストラン?)がついにオープンした。新店はなんと「スリランカ居酒屋」であった!
店の場所は大阪地下鉄 阿波座駅北側徒歩数分のところ。この日の夜、新規オープン御披露目イベント的なものが開催されたので参加してみた。店内の様子は、長いカウンターにネタケースという寿司屋か割烹っぽい感じ(笑)。この日は食べ放題2,000円、飲み放題1,500円。飲み放題といっても飲むと食べられなくなるので、食べ放題と生ビールを1杯いただいた。まずワデ、カトレット、ソーセージデビルなどツマミ系が各お客さんに1皿ずつ供された。他の料理はバフェ方式で各自盛っていただくスタイルでベジプラオ、ヌードルス、ポークカレー、イカのテルダーラの他、チョプシーなどスリランカ中華も供された。レストラン料理っぽい丁寧な仕上がりの料理が印象的であった。
午後7時を過ぎると店内がかなり混んできたので、席を空けるため早目に撤収。スリランカ料理で飲める店というチャレンジャーな新業態店が、今後どのようにお客さんに受け入れられるのか興味深い。
オープニングパーティー的なものに参加させていただいたが、レギュラーメニューがどんなものかよく分からなかったので、数日後の夜に某所にて知り合いになった某美人社長さんを誘って訪問してみた。
まず生ビールと砂ずり炒め?、カトレット、ワデなど酒のアテっぽい料理をオーダー。さらにこの日のスペシャルメニューであったホッパーセット(ホッパー、エッグホッパー、チキンカレー、ルヌミリス)をいただいた。最後にギャミラサっぽいけれどギャミラサでないヌワラプレートで〆。千代崎のロッダグループ本店?よりも油っぽさが少な目で、意外とオーソドックスで食べ易いプレートであった。
なお居酒屋として使えるかどうかであるが、まだどのお酒にどの料理が合うとかよく分からなかったり、アテの種類が意外と少なかったりして??な部分があるけれど、本気でスリランカ居酒屋業態を育てていこうと思っているのなら、今後改善されてくると思う。従来ロッダ本店はかなり矮小であったので、ここ最近は一般的な人気が出てきたということもあり、すぐに満席になってしまったり、大人数での宴会などは不可能であったので、広いお店への移転が予てから当店の課題であった。当店のオープンにあたって、とりあえず旧店はそのまま営業されているようであるが、どうも両店の料理の味等が少し違う傾向であるようなので、好みに応じて使い分ければいいのではないだろうか。
(レヴューをアップすることをすっかり忘れていたので、約3か月遅れのレヴューとなりました。その後訪問していないので、現在は少し状況が変わっているかもしれません)
実験的夜営業で絶品アルタマ、セクワ、豚チョエラなどでスパイス飲み。ダルバート食堂のヨル(夜)バート食堂( ゚д゚ )
2015年6月某日、普段は昼営業のみであるダルバート食堂が、実験的に夜営業をやってみるとのことであったので、3人で訪問してみた。夜メニューは、これも実験的に酒のアテになるような、ピーナッツサデコ、豚チョエラ、ブトゥワ(ブートン・砂肝炒め)羊セクワ、チキンチリなどが中心で、ダルバートも用意されていたが飲みの〆用ということであった。とりあえずアテ数品を頼んでビールと持ち込みスパークリングワインで楽しませていただいた。そして〆にアルタマ。発酵させた筍とジャガイモ、豆のスープである。店主本人が「自信ある」というだけあって、自分が今まで他のネパール料理店でいただいたアルタマの中でも最高クラスに美味しかった。当店のアルタマは不定期でもいいから是非レギュラー化して欲しい逸品である。
なお今後は不定期(周イチ?)に夜営業も始められるようで、関西では東京の大久保や新大久保、巣鴨のようなネパール料理をアテにして飲める店がほぼ無いので、今後の「夜バート食堂」の展開に注目したい。また酒(特にワイン)について、いくらかの抜栓料を払えば持ち込みOKらしいので、詳しいことは当店FBなどを参考にしていただきたい。
満を持して開業!「ネパールスタイルのライス&カリー」が新しい!
マニアの間で非常に評価の高い神戸大倉山のネパール食堂ククリでの調理担当、ネパールでの調理研修、その後の間借り系イベント的出店などで腕を磨いてきた「ククリ・バンチャ」Ryoさんが、2015年5月ついに自分の店「ダルバート食堂」を開業した。オープン初日に訪問しようと思っていたが、出遅れてしまったため14時前に売り切れとなってしまった(ツイッターで分かった)ので、次の週のランチタイムに初訪問した。
最寄の鉄道駅は大阪地下鉄谷町4丁目駅で、店は谷町筋の谷町5丁目から少し西に入ったところに立地している。この谷町5丁目あたりというのは、「大阪カレー激戦区」いわゆる裏谷四(大阪の地下鉄谷町四丁目駅と堺筋本町駅の間、中央大通りから松屋町筋を北にあがった一帯のこと。個性的なカレー専門店が20店舗以上集積している特異な地域であり、大阪スパイスカレーブームの中心地)から少し南に外れているが、充分に「圏内」である。
店主Ryoさんは充分に時間をかけて調理技術習得、店コンセプトおよび事業計画等を練ってきたということもあり、店の外観、および内装などについて、予想通り非常に良く考えられており、変に民族っぽい雰囲気にせずにBGMも含めてお洒落なカフェやブティックのような印象であった。「カウンターの他にテーブル席もあって、ゆっくり食事やお茶(チャイ)を楽しむこともできる。
当店は基本的にネパール定食である「ダルバート」中心のお店であり、カレーは2週間程度のサイクルで別の種類のものに変更されるらしく、訪問時はチキンorラムから選択するようになっていた(チキン1,000円、ラム1,100円)。今回はラムカレーを選択して辛い青唐辛子のアチャールを追加(50円)した。
しばらくして供されたプレートは、ダールにラムカレー、アチャール、牛蒡や冬瓜などのタルカリにライスは玄米という構成であった。予想していた通り、開業前に間借り系イベント出店されていた時に供されていた現地風の「ガチンコ」なダルバートではなく、正に「ネパールスタイルのカレーライス」という呼び方がピッタリのものであった。スパイシーなラムカレーや優しい味のダールが玄米によく馴染んで、タルカリの食感も良く、ガチなダルバートほど塩気も強くないので、カレーマニアだけでなく多くの方々に受け入れられるような味であった。
開業にあたって料理の提供スタイルを変えてきたことについて店主Ryoさんに確かめてみると、やはり出店地域の客層や現在のトレンドなどを充分考慮してこのスタイルになったとのことであった。タルカリ等については、日本人に馴染の食材を使用して食べ易いものを前提に、いろいろ日替わりで考えているとのこと。このあたりのことは私も以前から気になっていた部分で、開業にあたり、あまりにもマニアックでガチなダルバートをやってしまうとターゲットとする市場が小さなものになってしまうため危険だなと思っていたが、ここのところはRyoさんも充分に分かっていたようで安心した。食後に本格的なチャイもいただいたが、これも単品勝負できるくらいのクオリティの高いものであった。
なお店のオペレーションについても、このようなタイプの店は人件費など固定費の比率が高いと店を継続していくことが困難なこともあり、一部セルフ方式を導入するなど、一人での営業を前提としているようである(そういう見方をすれば、本来はカウンターだけの店にした方が効率が良いのであるが。今のようにテーブル席が多いとお客さんで混雑した時など1人営業では少し辛い。近隣で例えると、開業当初の谷四ゼロワンカレーさんがその典型である。)。
今後、営業を継続していくにあたって、来店されるお客さんに合わせて微調整は必要であると思うけれど、当面、基本的なところはこの線で充分勝負していけると思う。ただ個人的な見解というか要望としては、ライスについて、玄米やオプションのスパイスライスも良いのだけれど、カレーやダール、タルカリそれぞれの微妙な味を楽しむためには、やはり白米(できればインディカ米)というオプションも設定していただけたら、なお良いのではと思った。たぶんこの店が主なターゲットとしている客層はスパイス感強めなものを好み高評価する傾向にあると思うので、それはそれでいいのだけれど、ネパールのダルバートを良く知るお客さんにとっては少し「やり過ぎ」な感じを受けると思うので、基本となるプレーンなライスとして軽い「インディカ米」の用意もした方が、そういうお客さんにも満足していただけると思う(東京・南青山にあるオシャレなネパール料理店AMA(アマ)のダルバートのライスも、基本玄米であるのだけれど、白米も選択できるようになっており、実際白米を選択するお客さんも多かったように記憶している)。
総合的な印象として、最近の「大阪スパイスカレー系」店のトレンドとして、「スリランカのライス&カリー」や「南インド料理」等が大きくフィーチャーされる中で、当店のような「ネパールのダルバート」を基本としながら、「大阪スパイスカレー系」のアプローチをしている当店は、このスタイルがこれからの新しいトレンドを引っ張って行くとは思えないけれど、「ネパールの定食である「ダルバート」を民族料理店的なアプローチでは無くスパイスカレー店としてアプローチをする」というコンセプトとしての「ネパールスタイルのライス&カリー」は非常に新しく、他店と差別化されており、その料理の完成度と相まって今後人気が高まっていくのではないかと思う。あと特に女性客に対しては「野菜と豆がたっぷりでヘルシー」というところを強調した方が、より分かりやすく当店の料理の特徴を伝えることができるのではないだろうか?
とにもかくにも開業おめでとうございます。