みつお★さんが投稿したサンサール 新宿店(東京/新宿三丁目)の口コミ詳細

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みつお★のエスニック料理探訪記

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みつお★ (男性・兵庫県) 認証済

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サンサール 新宿店東新宿、新宿三丁目、新宿御苑前/ネパール料理、インド料理、インドカレー

1

  • 夜の点数:4.1

    • ¥1,000~¥1,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク 3.5
1回目

2012/06 訪問

  • 夜の点数:4.1

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク3.5
    ¥1,000~¥1,999
    / 1人

インド・ネパール料理店の理想型。最高に美味しいダルバート。

以前から豪快なネパール人女性オーナーが経営する人気インド・ネパール料理店が東京の小岩にあるという噂は聞いていました。こちらはそのお店の新宿店。普段は小岩店におられるその女性オーナーが金曜日だけ新宿店におられるとの情報を得て、上京時、金曜の夜に訪問しました。
メトロ東新宿駅から新宿文化センターを目指して少し歩いたけれど、土地勘が無い私でも、わりと分かりやすい場所にありました。

午後5時30分頃訪問したところ、店頭ではダカトピを被ったコックさんらしき方が植木鉢の植木を植え直していたりしていて、一瞬まだオープンしていないのかなと思ったけれど、店内からいらっしゃいませという声が聞こえたので大丈夫であろうとそのまま店に入った。この日ディナータイムは私が初めてであったようで、好きな席に座って良いとのことでしたので、一番奥の席に座らせていただきました。店内ではウワサの女性オーナー(ウルミラさん)が業者と商談の真っ最中でした。商談の様子をチラ見していましたが、さすがウワサ通りと思わせるような商談姿勢でした。

ディナーのメニューブックを見ていたところホール担当の男性がオーダーを取りに来たので、迷いなくダルバートを選びました。ホール担当の方が「ダルバート」のオーダーを聞いて、とても嬉しそうにしていたことが印象に残っています。

料理が運ばれてくるまでに、店内の様子をつぶさに観察していると、ウルミラさんがホール担当の男性にあれやこれや指示を飛ばしています。テーブルセッティングや店の備品など細かいチェックをしているようでした。なるほど店内を良く見ると、店内が雑然としていることが多いインド・ネパール料理店では珍しく、店内はとてもきれいに整理整頓され、カーテンやテーブルクロスの色もうまくコーディネートされています。また各テーブルには小花をいけた小さなガラスの花瓶が置いてあったり、店頭も植木鉢に植えた花を飾る等、さすが女性オーナーならではの細かい心配りができています。

しばらくして金属のトレーに盛られたダルバートが運ばれてきて、ホール担当の方およびウルミラさんが、各料理の説明をしてくれました。この時点でかなりこれはレベルの高いダルバートであることが分かりました。説明を聞きながら、私もいろいろ料理について質問したので、店の方にも私がある程度ネパール料理のことを知っている客であるということが分かったようで、聞いて無いことも嬉しそうに教えてくれました。

こちらのダルバートはノンべジで、何かさわやかな、くど味の少ない味のダル、大根と人参、ハーブ、豆(ホワイトピース)などが和えてある凝った感じのアチャール、マショウラ(大豆や他の野菜などと混ぜて乾燥させたネパールの家庭でよく作られている食材)とジャガイモとグンドゥルック(葉野菜を乾燥させた食材)などが入ったスープ状のタルカリ、鶏肉とオクラの炒め物、デザートにターメリック入りのヨーグルトにバート(日本米)という構成。

さっそくバートにダルやタルカリ、アチャールなどを混ぜながらいただいたが、本当にお世辞抜きで、今まで食べた中で最高に美味しいダルバートでした。
しばらく感動しながら夢中で食べていると、少し離れたところから見ていたウルミラさんが、突然つかつかっと私の前に来て、「あなた、ダルバートの食べ方が上手!」と笑顔で話しかけてきました。
よく聞いてみると、日本人のお客さんは、タルカリとご飯を別々に食べる人が多く、見ていて非常にイライラするとのこと。全く同感であったので、「バートにダルをかけて、タルカリを混ぜて食べないと美味しくないですよ。私も見ていてイライラします」と答えると、豪快に笑われてしまいました。

そのあと急に打ち解けて、関西から来たことを伝えると、ウルミラさんはとても喜んで、チヤ(チャイ)とネパールのお菓子をサービスしてくれた。その後もネパール料理に関していろいろ聞いたり、自分が今まで食べたダルバートのことや関西のネパール店の現状等を説明したりしてとても楽しい時間を過ごすことができた。

帰る間際にウルミラさんに「今まで食べたダルバートの中で最高に美味しかった」と伝えたところ、とてもうれしそうに「今度店に来る時は、特別なネパール料理を用意するから事前に連絡してね」と言われてしまいました。


こちらのお店を訪問して、女性経営者ならではの、女性目線による店づくりがお客さんに指示されていること、経営者の方針を従業員が確り理解して働いていることなど、経営センスが非常に高いことに驚くとともに、メニュー構成にしても、普通のお客さんに対しては理解されやすい北インド料理(当然美味しいことが必須です)を供しながらも、マニアの要求にしっかり応えられるネパール料理が提供できること(こちらのお店では代表的なネワール料理がラインナップされている)が今後の巷のインド・ネパール料理店の進む方向、あるべき姿であるのではないかと感じた。


さらにお客さんを引きつけるオーナーの人柄や魅力も重要な要素ではないかと思う。たぶん私が東京居住者であれば、店が繁盛するよう応援して、助けたくなっているに違いない。
ここに至るまでに、かなり御苦労されているらしいが、失敗を重ねながらも、やっと自分の店のスタイルが確立されたというところであろう
自分の中で「繁盛するインド・ネパール料理店」の理想型(理想的なビジネスモデル)が明確になったということが、今回の訪問で最大の収穫であった。


  • ダルバート

  • マショウラ・アルー

  • チキンとオクラのタルカリ

  • ダル

  • アチャール

  • チヤとネパールのお菓子

  • テーブルセッティング

  • お洒落で整理整頓された店内。

2013/07/03 更新

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