みつお★さんが投稿したぴっぱら(京都/元田中)の口コミ詳細

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みつお★のエスニック料理探訪記

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みつお★ (男性・兵庫県) 認証済

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ぴっぱら元田中、茶山・京都芸術大学/インド料理、ネパール料理、インドカレー

1

  • 昼の点数:3.7

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 4.1
      • |サービス 2.5
      • |雰囲気 3.0
      • |CP 4.5
      • |酒・ドリンク 4.0
1回目

2014/06 訪問

  • 昼の点数:3.7

    • [ 料理・味4.1
    • | サービス2.5
    • | 雰囲気3.0
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.0
    ~¥999
    / 1人

いろんな意味で個性が光る店。店のコンセプト、ルールなど充分理解した上で訪問しましょう。

数年前からこの店の存在は知っていたが、いろんな意味でハードルが高そうであったので訪問を躊躇していた。しかしマニア女子の方が最近繁茂に利用されてフェイスブックにアップしておられるので、料理の内容や店のルールなどがある程度分かってきたため、意を決して訪問してみた。

店の立地であるが、京都大学農学部正門の近く、農学部総合館や理学部数理解析研究所の近くにあるものの、今出川通から北に細い路地を入って奥まったところにあり、まず目的をもって行かない限りその存在が分からない、全く目立たない場所にある。車両進入路に設置されているフェンス沿い、普通の民家の1階を改造して店舗にしたような感じであった。

お昼12:05くらいに営業中であることを確認して店に入った。まず店の入り口の引き戸に「コソ泥みたいに黙って店に入るな」とか「即決完食歓迎」みたいなことか書いてあるので少しビビッてしまう。ビビりながらも引き戸を開けて「こんにちは!」と声を出して店に入ったところ意外にも笑顔で女性店主が出迎えてくれた。いきなり「初めてやね?」「何にする?」と立て続けに聞かれたので、即断即決!店の外にメニューの内容が書いてあった「一通りプレート」780円税込!をお願いした。すると「ごはん300グラム食べられる?」と聞かれ具体的にどれくらいの量かよく分からなかったが、他の店でよくやるようにいろいろ料理の内容等について質問するとヤバそうな雰囲気が漂ってきたので「大丈夫です」と即断即決した。落ち着いて店内を見渡すと、壁面に料理の内容や店のルールなどが書いた紙が(何故か黄色)貼ってあって、本来は各席の後ろの壁に掛けてあるメニューを見て、紙にオーダーを書いて、厨房にいる店主に声をかけて(これが大切らしい)から、オーダーの紙を渡す(カウンターに置く)ようになっているようだ。また私の後にお客さんが数人店に入ってこられたが、全て常連さんのようで事もなげに紙にオーダーを書いて店主に渡し(カウンターに置い)ていた。また店主が「いつものでいいね?」というような常連のお客さんもおられた。

しばらくして席に運ばれてきた料理は、一見派手さは無いけれど、現地レシピに基づいた、どちらかというとレストランタイプではなく街の食堂タイプ(クスムっぽい(笑))であった。プレートの内容は、カレーが3種(チャナマサラ、ゴアフィッシュカレー(鮭)、日替わり、この日はキャベツのポリヤル)チャパティ、ターメリックライス、ココナツチャトニ、ダヒ、日替わりスナック1種(この日はコロッケのようなムティア)、ミニラッシー(濃厚)、食後にチャイ。カレーについては、基本的に日替わりを含めて南系のものが多いようだが日によってはネパールっぽいカレーが供されることもあるようだ。今回供されたカレーは油少な目でサラサラしたタイプであり、ライスによく馴染んで混ぜて美味しくいただけた。ムティア(西インド、グジャラート州の郷土料理。手で握って丸く成形することをムティアと呼ぶらしい)も油で揚げてあって一見油っぽいかと思ったが、食後特に胸焼けするようなことは無かった。ラッシーは少しザラついており濃厚で美味しかったし、素材も良いものを使用しているような感じであった。食後のチャイは量は少ないがマサラがたっぷり入ったストロングタイプ。この内容で780円税込とは全く驚きである。この「一通りプレート」の他、カレー2~3種類の500円税込の定食やベジタリアンプレートなどもあり、小食の女性には500円のセットの人気が高いようだ。

また壁面に貼ってある店のルール等をよく読むと、たとえばご飯の量を減らすと何円引きとか時間が無くて食後のチャイを割愛すると何円引きとか細かく書いてあった。店主一人でやっておられるので、いちいち同じことを何回も聞かれると面倒だし料理の提供時間が遅れるとか、効率が悪くなるとかあってこのような独特のルールができたのだと思う。素材選びやこのような独特のルール等の設定については、店主本人のこだわりもあるかもしれないが、全てお客さんに美味しく高品質な料理を待たせることなく低価格(店主本人は適正価格であると考えておられるかもしれないが)で提供するためにはどうしたら良いか?を考えて今に至ったのであると思う。確かにこのウルトラハイコストパフォーマンスを維持するために必要であるのは明白なので、ルールが守れない人は利用しない方が賢明であろう。

料理の味なども、家庭的な本当のインド料理の味を知っている、慣れている人にとっては、その素晴らしさが理解できると思うが、そうでないたとえば巷のインド料理チェーン店(京都なら近隣のRAJUとかナマステ・タージマハルとか)などの日本人向けにデフォルメした濃厚クリーミー味に慣れている方にとっては美味しくないと感じると思う。北インド(ムガル)系のリッチな高級レストラン系の味しか知らない方も同様。また普通の「カレーライスファン」からは、そういう方が普段利用されておられる店のカレー(特にインデアンカレーのような関西系の甘辛濃厚タイプ)と全然違うので「コクが無い」とか「味が薄い」とか「シャバシャバすぎる」とか「ナン(ナンではないが)が小さくて薄くて美味しくない」など見当違いの感想を持たれてしまうと思う。

結論として、料理の特徴から考えて「自分の好みに合う」と感じたら、事前に店のルールをしっかり予習して理解してから訪問することをお勧めする。また遅い時間帯になると品切れになる可能性が高いので、特に遠方から訪問する場合は12:00頃に店に入ることをお勧めしたい。関西でいうとクスム本場家庭料理(神戸市)、亜州食堂チョウク(大阪市)、関東ではレカ(西葛西)などの料理が好みであれば、気に入る確率が高いと思う。店主がマスコミ嫌いであることや一般受けしない料理、接客態度などからMeetsのカレー特集や女性誌のSAVVYなどに掲載されることが無いため一般的な知名度は(マニアの間でも)ほぼ無く、食べログのレヴューや点数も微妙であるが、私は気に入ったので今後もたまに訪問してみたいと思う。


補足
当店のホームページは、どうも店主本人ではなく友人の方が作成されたようである。店主の紹介として「性格:きさく」と書いてあった。
また料理を供する金属プレートの中央部に店主の名前が刻印されていた。店主がインドで購入して日本に持ち帰ったものであろう。


  • 一通りプレート

  • チャナマサラ

  • ムティア

  • キャベツのポリヤル

  • ゴアフィッシュカレー(鮭)

  • チャパティ

  • ターメリックライス

  • チャイ

  • 壁には注意書き(店のルール)等がいろいろ貼ってあります。

  • 京都大学のフェンス沿い

  • 入口の引き戸にもいろいろ注意書きが。

2015/01/27 更新

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