みつお★さんが投稿したインドレストラン Shama(大阪/四ツ橋)の口コミ詳細

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みつお★のエスニック料理探訪記

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みつお★ (男性・兵庫県) 認証済

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インドレストラン Shama四ツ橋、西大橋、心斎橋/インドカレー、インド料理

1

  • 昼の点数:3.6

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 3.6
      • |サービス 3.3
      • |雰囲気 3.8
      • |CP 3.9
      • |酒・ドリンク 3.3
1回目

2015/04 訪問

  • 昼の点数:3.6

    • [ 料理・味3.6
    • | サービス3.3
    • | 雰囲気3.8
    • | CP3.9
    • | 酒・ドリンク3.3
    ~¥999
    / 1人

売上げはインド・ビハール州ブッダガヤのスジャータ村にあるニランジャナスクールに寄付。ヴィーガン対応の菜食インドレストラン

平日ランチタイムに訪問。当店は大阪地下鉄の四ツ橋駅降りて(地上に上がって)すぐのビル地下1階に立地している。ビル正面に看板が設置され、地下へ降りる階段入口前には当店のサインやボード等も設置されているので、四ツ橋通りからも認知しやすいと思う。店の東側は大阪のファッション・流行の発信地、いわゆる「アメリカ村」(大阪府大阪市中央区西心斎橋付近の通称。アメ村とも略称される。長年若者文化の発信地とされ「西の原宿」または「西の渋谷」などと呼ばれることもある。1960年代は心斎橋筋商店街に構える店舗の倉庫、駐車場、オフィス、住宅があるだけで、商業的な賑わいから縁遠い町であった。しかしながら後に現在のアメリカ村の原点となる存在として、大丸百貨店のデザイン事務所やアイビールックで風靡した石津謙介氏の株式会社ヴァンヂャケットなど、若いクリエイターが街を出入りしていた。 そして1969年、空間デザイナー日限萬里子氏が三角公園前にカフェ「LOOP(ループ)」をオープン。若いデザイナーたちを中心に、感度の高い若者が徐々に集まり始めて街の空気も少しずつ変わりだし、成熟した心斎橋筋商店街に対抗して若者の街"アメリカ村"創成期がスタートしたのだそうだ。また当時、心斎橋を拠点に活躍していたグラフィックデザイナー・黒田征太郎氏や日本の女性下着に革命をもたらしたデザイナー・鴨居羊子氏など新進気鋭のクリエーターらからの支持を受け、徐々に単なる倉庫街から新しい文化を発信する街へ脱却していったとのこと。空いていた倉庫や駐車場など家賃の安い物件を利用して、日本ではまだ珍しく高価で入手困難だった中古レコードやジーンズ、Tシャツ、古着、サーフボードなどをフリーマーケット形式で販売。現在のアメリカ村のショップの原点が形成されていった。1970年代になって倉庫を改装した店舗でアメリカ西海岸から輸入してきた古着やジーンズ、中古レコード、雑貨が売られ始めたのが話題となり、テレビなどメディアから流行の発信地「アメリカ村」として紹介されるようになり「ヤングファッションの街」へと成長が始まった。その後、1990年代になってタワーレコードや BIG STEP、OPAなど大型店舗および施設が開業、ユナイテッドアローズ、ビームス、シップスがオープンし、日本有数の「若者のメッカ」として全国的に有名になっていったのであった(アメリカ村の会HP等参考および引用)。)である。

階段を下りて行くと、ウッディな感じの当店が現れる。店内も同じように木の温かみがあるカフェのような雰囲気である。4人掛けおよび2人掛けのテーブルが数席あり、お昼の少し遅い時間帯に訪問したこともあり、店内は比較的空いていたので4人掛けのテーブルに座らせていただいた。ランチタイムのメニューは数種あるが、今回は本格的ベジカレー4種類の内から2種類選択できる(今回はホウレン草カレーとベイガン(ナス)マサラを選択)800円税込のセットをオーダーした。当店は肉・魚・卵・五葷(ごくん:ネギ・にんにく・にら・らっきょう・あさつき)・カフェイン・アルコール不使用のラクトベジタリアンレストランであり、肉類のメニューは一切無い。 なおヴィーガンの方にも完全対応しており、牛乳等を使用しているメニューは、ハッキリその旨記載されているので分かりやすい。その他はナーン(変に甘くないしっかりした食感のもの)、スプラウトサラダ、ジンジャースープ、ドリンク(カフェインフリーのチャイを選択)、そしてデザートにブラウニー(ヴィーガンの方は黒ゴマプリンが供される)までついているという素晴らしく充実した内容であった。この内容で800円税込というのは破格と言っていいのではないだろうか?カレーについても伝統的な調理方法によって調理されており、どのカレーを選択しても、たぶん満足できると思う。

店の顧客ターゲットとしては、たぶん周辺企業やショップ店員等、マクロビやヘルシーな料理を好む女性(20~40代)であろうと思うが、当店は開業当初からベジ専門であったわけでは無く、2005年7月開業当初はノンベジの「ナーン&カレー&タンドリーチキン」中心のよくあるタイプのお店であったが、2009年頃にベジ専門店に業態変換したようである。これは顧客ターゲットを競合店等との競争が激しい近隣サラリーマン等(肉好きな)男性を含む広い層から、いわゆる「ブルーオーシャン」である、よりニッチな嗜好性の女性客層に特化して訴求していこうという理由による転換というより、当店の内的要因でベジタリアン・インドレストランとなったようだ。しかし業態転換の結果として当店の強みや特徴がさらに強化されたように思われ、転換は成功であったと思われる。

なお当店のオーナー(シッダルタ・クマル氏)は、故郷であるインド・ビハール州ブッダガヤ(ブッダが悟りを開いた地で仏教では最高の聖地とされている。また、ヒンドゥー教における聖地でもある。)の貧しい地域にて学校(3校で約800人?)・孤児院・診療所などをすべて無償で提供し、貧しくて学校に行くことができない子供たちに教育を受けされるなど、貧困問題の解決に奮闘しておられる。当店の運営についてはインド現地のNGO「Niranjana Public Welfare Trust」と連携し支援活動されている「特定非営利活動法人ニランジャナセワサンガ」(地球上で飢餓・貧困により支援を必要とする人々に対して、教育支援、生活支援、職業訓練、意識啓発、環境保全に関する事業を行うことにより、すべての人々がともに生き、ともに学べる社会づくりを実現することを目的としており、学校教育・孤児院・診療所・縫製教室、コンピュータ教室などを運営支援しておられる。日本国内においては講演会の主催、イベント出展、チャリティライヴイベントなどを実施しておられる)が大きく関わっているようだ(NPO事務所所在地が当店内)。そして当店の売上は、インド・ビハール州ブッダガヤのスジャータ村(約2500年前、スジャータという娘が ブッダに乳粥を捧げたことが知られる)にあるニランジャナスクールに寄付される(店運営諸経費は控除していると思うが)という、ちょっと他同業店とは違う背景を持っている。

しかしながらそういうことを知らないとしても、当店の店づくり・料理・味等のクオリティは髙く、近隣同業他店とも差別化されているため、充分高い競争力を持ったお店であると感じた。あと惜しむらくは、そのような当店の強みが今一つこのようなタイプのお店が好きな層に周知されてないと感じることで、そういう意味でイベント等への積極的な出店の他、さらに積極的な情報発信が今後当店の維持発展に関して良い結果をもたらすと思う。

なお大阪市内にある同傾向の料理を供するベジタリアン・インドレストラン、北区桜橋ブリーゼブリーゼ内「ナタラジ」が諸事情により2015年5月末で閉店するということは当店にとっては追い風であり、新規顧客獲得のチャンスであると言える。


2015/05/15 更新

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