2回
2021/03 訪問
能。
薬院大通り駅の北側、福岡中央病院の近くにある寿司屋さん、
近松。
ちょっと奥まった所に入口があり、
ちょうど先客の車がお店の前に駐車されていて
お店をスルーして軽く彷徨っていました。
よーく近辺を見てお、ここかと。
暖簾を潜ってお店へ。
ちょっと落としたライティング。
9席のカウンターで親方と女将さん、
そして女将さん似の息子さんの3人でお店を切り盛り
(裏は誰か入っているかは不明)。
落ち着いた雰囲気の親方からご挨拶。
まずは福岡の日本酒
繁枡 純米(高橋商店)
から。
蛸桜煮
槍烏賊
鮃
鮪赤身づけ
小鰭
このわた茶碗蒸し
鮪中とろ
車蝦
目光
細魚
血鯛
鰤づけ
河豚白子
平貝
鰆藁焼き
紫海胆
和布吸物
烏賊印籠詰め
穴子
玉子
丁寧な仕事と美しい所作。
能を思わせる世界観。
最近流行の寿司屋さんとは一線を画す、
大人の寿司。
にぎりメインでちょこっとつまみを挟むスタイル
(夜はまた違うみたい)。
シャリは米酢ベース?
程良い堅さで塩は少々強めかな。
握りはやや小ぶりながらトータルでは十分満足できるボリュームで
ペース配分も◎。
槍烏賊、河豚の白子の仕事が特に見事。
途中息子さんが数貫握られます。
親方の握りと若干の差があるとは思われますが
結構サマになっていましたよ。
更に上達されていくことでしょう。
親子でカウンターに立つのは親方も女将さんも
嬉しいでしょうね。
良い空気の中で寿司をいただいたなと思わせるお店。
人気があるのも分かりますね。
また機会があれば伺いたいです。
2022/03/30 更新
久しぶりの近松。
今回は夜の訪問、ツマミから始まる流れを楽しみます。
蛸
銀杏
鯛
蝦夷馬糞
いくら
鮑茶碗蒸し
下足
槍烏賊
目一鯛
赤身
中とろ
小鰭
貝柱
小鯛
鰆
鰯
車蝦
海胆
甘鯛にゅうめん
煮蛤
穴子
干瓢巻き
次の世代である息子さんへバトンを繋ごうとされる親方。
1年に1貫ずつ握らせているそうですがこのままいくとそう遠く無いうちに全部息子さんがにぎる事に?
「半分まで来たら(にぎるネタを)交代します。」
なるほど。親方もまだ隠居される年齢では無いでしょうし、まだまだ息子さんに場数を踏んで欲しいのとお客さんを前にする親方のにぎりを見せておきたいのでしょう。
前回もそうですがこちらの雰囲気こそ寿司屋さんとしてのあるべき姿では無いかと。
質の高い客層に対して奇を衒った事はせず、寿司屋さんとしての威厳を保つ雰囲気。
変に馴れ合いはせずお互いをリスペクトする場。
そして妥当以上の値段。
福岡寿司界の至宝であります。