30回
2018/07 訪問
真夏の京料理で涼を楽しむ
7月だというのに焦げるような暑さだ。
こんな時には繊細な京料理で涼を楽しみたくなるものだ。
出迎えてくれた大将は坊主頭の夏仕様。暑苦しさを見せない粋な?演出だ。
夏の魚に夏野菜、そして、果物をアレンジするきめの細かい献立にはスーッと一筋のコンセプトが通っているよう。夏に負けずに楽しもう。無言のメッセージが伝わってきた。
[先付1]賀茂茄子の南蛮煮 柚子の香り
[先付2]とうもろこしのすり流し/イカの棒鮨/枝豆/イチジクの田楽
[吸い物]鱧の吸い物
[向付]真子鰈/黒鮑/鯵/雲丹
[焼き物]赤むつ、ホワイトアスパラ、桃の甲州煮
[煮物]冬瓜と佐島の蛸、ツルムラサキ
[揚げ物]海老しんじょうと里芋、 粟麩
[ご飯]白飯/トロロメシ/牛のしぐれ煮/卵かけご飯/雲丹ご飯
[甘味]
[お酒]
・亀鈴(長野) 純米吟醸 山田錦【絶品】
今シーズンの亀鈴は完成度が最高に高いと大将が絶賛。なるほど、全ての要素のバランスが整った上質さが半端無かった。
・日高見daccha(宮城)純米大吟醸
・五凛(石川)純米大吟醸生酒 山田錦
・月山(島根)芳醇辛口純米 無濾過生原酒
・皐ロ万(福島)純米大吟醸一回 火入れ
・而今(三重)純米吟醸 雄町火入
2021/07/01 更新
2018/06 訪問
成熟さが見えてきた若き京料理店
徳島出身の粋で元気な大将が営む小さな京料理店。開業して約7年という。富裕層や文化人の食通の舌をうならせるその料理と、大将の気さくな雰囲気で
本格的な京料理店としての確固たる地位を確立したように見える。
私が伺い始めてから3年。年を重ねるほどに落ち着きと風格が増してきたような、そんな気がする。
当日も満席だったが、バタバタすることなく、手際よく調理をしながら全てのテーブルに気を配る大将の余裕が安心感を誘い、料理を深く味わうことができた。夏の味覚、四万十と徳島の鮎を使い分けて出してくれるところに独特のユニークさあり。
[先付1]イチジクの揚げだし
[先付2]とうもろこしのすり下ろし/スズキの棒鮨/京賀茂茄子
[吸い物]天草の鱧の腕
[向付]つぶ貝/京イサキ/カンパチ
[焼き物]四万十の鮎、枝豆/山梨の白桃の甲州煮
[蒸し物]車海老のしんじょう揚げ/白菜/お麩
[揚げ物]徳島の鮎の天ぷら
[ご飯]徳島のお米の土鍋炊きご飯
・白飯→とろろ→牛しぐれ→玉子→白飯→おにぎりと鱧の骨揚
[甘味]にの岡豆腐、自家製の黒蜜と粗挽ききな粉で
[お酒]
・加茂錦(新潟) しぼりたて無濾過生原酒 雄町50%
・美丈夫(高知)純麗たまラベル 純米吟醸 中取り
・而今(三重)特別純米 火入れ
・愛山(兵庫)一白水成
・田酒(青森) 純米吟醸
・十四代(山形) 中取り純生吟醸 愛山
2021/07/01 更新
2018/03 訪問
料理と器の織りなす和の芸術
かの魯山人の残した有名な一節に「器は料理の着物である」という言葉がある。器作りを行う者からすると謙虚な言葉だが、見方を変えると料理人にとっては相当なプレッシャーになる言葉だったろう。このように、料理と器との関係が互いに互いを高め合う。器作家と料理人が切磋琢磨し合う。そんなことに意識をしながら料理を楽しめるとすればとても贅沢だなことだ。
京料理で腕を振るうこのお店の大将は若いながらも器に対する意識が高く、季節や料理の内容に合わせた器を"着せて"見せてくれる。
[先付]桜海老と菜花のお浸し〜椿軋山写しで〜
穏やかで深く優しい出汁。海老の香ばしさが食欲を誘う、ここのお店の味の記憶を思い起こしつつ、今日の期待を感じさせる一品。
[前菜]縞鰺棒鮨、うどと白ミル貝のぬた和え、蕨のしのだ巻き、のびるの天ぷら〜三閑人で〜
大将ご自慢の器で頂く。三人に支えられた円形の平皿に墨絵のような柄。その柄に応じるように料理が盛りつけられる。
[椀]キンキ〜つぐみ〜
こごみ、柚子を添えた装いは芸術的。
[向付]鯛、墨イカ、ヒラマサ、初鰹
墨イカの包丁技は素晴らしく、キラキラとした輝きと洗練された食感を表現している。新鮮なイカと匠の技のコラボか。
[焼物]マナガツオの味噌幽庵焼き、新じゃがバターとアスパラ〜備前〜
マナガツオは熟成感あり上品な甘みあり、パサつかない。
[酢の物]稚鮎の南蛮漬け
黄橙の器に稚鮎が一匹。シンプルな構図だが説得力のあるレイアウトだ。丁寧に揚げられた稚鮎はヒレの先まで形を残しつぶらで小さな黒目が愛らしい。
[煮物]若竹煮と木の芽〜白磁〜
[揚物]鯵フライ〜九谷〜
ズバッと輪切りにしたアジフライは見た目には長方形。九谷焼の優雅な柄と幾何学的なこの形の組み合わせがモダン。
[食事]土鍋炊きの徳島米、赤出汁
・まずはそのまま炊き立てを頂く
・しぐれ煮を載せて
・とろろご飯
・今日の特別、和牛イチボの牛丼
・このわたご飯
[甘味]みねおか豆腐、紅ほっぺ、たろっこオレンジ、天豆
2021/07/01 更新
2017/09 訪問
全てに"対面"をこだわる 爽やかな頑固が嬉しい
山手通りに面した小宇宙 のような日本料理店。
34歳の大将の料理にかける誠意と情熱にはいつも心を打たれる。お客にも仕入先の人にも、素材にも、とにかく「対面」に拘って料理をすることをポリシーにしているとか。
残暑緩む夜にいつものカウンターで。その所作を見ながら気さくに会話を交わす、贅沢で楽しい食事になった。
■先付
・貝柱の玉地蒸し
3時間かけてとった出汁と玉子だけで作られた一品。何も足せない緊張感のある一品だが、食べる方には贅沢な癒しを与えてくれる。
■前菜
・神戸の鯖の棒寿司
控えめに〆た鯖。クロームのような反射感としっかりとした歯ごたえが超新鮮の証だろう。
・奈良の柿と菊葉の白和え
秋を先取りした一品。薄色ながら甘み深い。菊の葉の心地よい苦味がその甘みを引き立たせているように感じた。
・焼き茄子のゼリー寄せ
琥珀色のゼラチンはコクのある鴨の出汁。
・鱧の天婦羅
小葱を鱧で巻いたもの。築地で良い鱧が見つかったとのこと。顔つきから顔つきが他とは違ったとか。丁寧に骨切りされているのでフンワリ食べやすく、上品な芳醇さが味わえる。このような濃い味の鱧の身は初めて食べる。
■椀
・ボタン鱧 もろへいや 梅肉 青柚子
魯山人の目月椀で頂くお椀。湯気の向こうのもろへいやの深い緑の山に真っ白な鱧の月が出たような構図だ。梅肉と菊の花びらがアクセントに。出汁はひたすらに上品で優しい。
■向附
・江戸前の平目
熟成させた平目は柔らかで微かにモチモチ感あり。山葵と炒り酒との相性抜群。
・和歌山の鯵
新鮮でコリコリした鯵。これは醤油で美味い。
・長崎白のいか
細かく包丁が入ったイカはそのエッジを舌で感じるシャープさと身の甘さのコントラストが楽しい。
■焼物
・島根の赤むつの味噌幽庵焼き 丸十蜜煮とセロリ、酢橘を添えて
ノドグロという呼び名はややミーハー感もあり、ここでは赤むつと呼んでいるらしい。その下に立派な松茸が隠れていたりして。職人の「粋」を感じさせる一品だ。
■煮物
・鴨と海老芋 京蕪と芽キャベツ、吉野葛と共に
■揚物
・仙鳳趾の牡蠣フライ
ドロドロせず、ザラザラせず、磯の香りと濃厚さが丁度良い身の締まり具合だ。サクッとした衣の食感と香ばしさ。
■ご飯 赤だし
雲井窯の中川一辺陶さんに造ってもらった土鍋で炊いた徳島産「あわみのり」のキラキラの新米を頂く。
・まずはそのまま
・とろろご飯
・牛のしぐれ煮乗せ
・玉子かけご飯
・奈良漬を乗せて
■水菓子
・鳥取のありのみ
塩水にさらしただけの梨。丁寧に皮をむいて面取りまでしてある。素材に敬意を払ったシンプルかつポリシーのある調理だ。
2021/07/01 更新
2017/07 訪問
至福の料理に満足した七夕に 何を願う?
感動の料理と温かいもてなし。
一流を極めた小さな小さな割烹は、今日も品のある賑わいに包まれていた。
七夕にだけ使われる貴重な器と飾り。料理とともに夏を楽しむことができました。
[先付1]イチジクの揚げ出し
和歌山のイチジク。適度な甘さ適度な柔らかさでないと出来ない料理とのこと。その巧みな加減により調理されたことがじんわり感じられ、この先の料理の進行が楽しみになる。
[先付2] アジ棒鮨/トウモロコシのすり流し/ドラゴンフルーツ、/辛子レンコンの天ぷら
七夕の象徴に、梶の葉が添えられた粋な一皿。夏を感じさせるトウモロコシのすり流しはヒンヤリ超濃厚。厚い身の鯵は新鮮で身が透き通って見えた。
[吸い物]車海老のしんじょう
上品な出汁の香りにプリッとした海老の食感。が温かく内臓に浸みいる、小さなカボスの子供がアクセントに。
[向付]マサバ/マコガレイ/赤イカ/江差のウニ/メジマグロ
短冊のような器、涼しさと美味さの共演だ。塩で食す。
[焼き物]マナガツオの幽庵焼き
アスパラやコンニャクと賑やかに。
[蒸し物]ムール貝の酒蒸しと白菜お浸し
ムール貝の出汁をよく吸った白菜はシャキシャキした食感。
[煮物]北川なす/胡麻豆腐/おかわかめ
後半のクライマックスに向けて、味わいも強く深く。
[揚げ物]いわしのフライ
シンプルに棒状のフライ。よく見ると衣の中で身と皮の間に空間が。新鮮な証拠らしい。青味と脂と香ばしさのトリオ。美味し。
[ご飯]徳島米の土鍋だきご飯
・まずはそのまま
お米が立つとは正にこの様子。適度な粒感と噛みしめるごとに追いかけてくる甘さ。
・徳島のあわみ海苔とトロロ
出汁と海苔の風味が良くマッチしている。サラサラと胃の中へ消えていった。まだまだ、食べれるぞ。
・牛のしぐれ
とどめの一品か。甘みを勝たせた牛肉にたっぷりの小ねぎ。まだ行ける。
・白玉子のTKG
色と味の濃さは別物のようだ。熱々のご飯で甘みが増している。 ここでギブアップ。
[甘味]シャインマスカット/春王/ラズベリー
激しかった美食の攻めの後の癒しのフルーツは厳選された素材をシンプルに。
[お酒]
・日高見(宮城) 夏吟
・貴(山口) 純米吟醸 雄町
・磯自慢(静岡) 特別純米 山田錦
・亀鈴(長野) 純米吟醸 山田錦
・田酒(青森) 純米吟醸 八反錦【珍】
・十四代(山形) 中取り純生吟醸 愛山
☆2〜4名くらい。夫婦、カップル、大人家族にお勧めです。
2021/07/01 更新
2017/03 訪問
身も心も温まる丁寧な料理
たゆまぬ研究と創意工夫。そして、その先のひらめきと匠の技。それを頂ける事に最上の喜びをおぼえる。
料理人とはアーティストと似た創作家。毎度、そんな事を思わせてくれる。
[先付1]生とり貝、ハマグリ、うるいのお浸し 徳島の新酢橘で
新鮮でみずみずしい貝、出汁が染みたうるい。上品なスタートに、この後の期待が高まる。
[先付2]和歌山のうすい豆、コシアブラ素揚げ、行者ニンニク、マコガレイ
それぞれの個性が引き出すため、それぞれ料理の仕方を替えて盛り付ける。心配りが優しい、こだわりの一品。
[吸い物]甘鯛、ウグイス菜の吸い物
可愛らしいウグイス菜が見た目で印象的。繊細な出汁の香りの後に、ほんのりと香る爽やかさは小さな小さな花柚によるもの。
[向付]桜鯛、明石のアジ、銚子のサヨリ
特にサヨリが味わい深い
[蒸し物]車海老のエビしんじょう
白味噌仕立て。まるでポタージュのような深い味わい深いだ。
[焼き物]銚子の金目鯛の照り焼き、佐賀のホワイトアスパラ
開業当時から様々な魚の骨の出汁を注ぎ足している秘伝のタレ。それを掛け焼きにした金目鯛は芳醇そのもの。
[煮物]ホタルイカ、自家製の焼豆腐、新筍。菜の花の焚き合わせ
[酢の物]きらす と しめ鯖
酢を和えて丁寧に煎ったおからとしめ鯖の酸味合わせ。優しく爽やか。
[揚げ物]アジフライ
[ご飯]徳島米の土鍋だきご飯
・まずはそのまま
・牛しぐれ煮を乗せて
・自家製のこのわたを乗せて
・玉子かけご飯
[甘味]峰岡豆腐、100%のわらび餅、桜のジュレ
[お酒]
・謙信: 山田錦 純米大吟醸 生酒
・奈良萬: 酒未来 純米吟醸 生酒
・五凛: 山田錦 純米酒
・乾坤一: 特別純米辛口
・飛露喜: 愛山 純米吟醸 生酒
・十四代: 龍の落とし子純米吟醸 生詰
[白ワイン]
・MOSSE イニシャルBB
2021/07/01 更新
2017/02 訪問
立春を感じて
山手通りに面する小さな京料理のお店。
妥協のない丁寧な料理とカウンター越しの大将との会話を楽しみに、立春に伺う。
[先付1]海老芋の田楽
程よいトロみとホクホク感。揚げたての熱々の香ばしさとともに。柚子の香りがこれからの展開への期待を誘う。
[先付2]鯛の棒鮨、うすい豆の御浸し、柿の巻酢の物、茎キャベツ、自家製からすみ、はな豆の甘煮
賑やかだ。それぞれがとても上品な甘さ。舌の感覚を研ぎ澄ませて食すと、味はさらに深く。
[吸い物]蛤と菜の花のしんじょう
鰹節の出汁が立った汁。小さめの蛤はあくまでも具なのか。京都の新筍はコリコリと若さを感じる歯応え。さりげなく、つくし一本。春の訪れを待ちわびる自分たちにとって、希望を感じさせる一品。
[向付]ホウボウ、スミイカ、アジ
甘〜いホウボウ肉厚で歯応えのしっかりしたアジ
この厚みのスミイカ、相当大きなものだったに違いない。細かく包丁を入れ食べやすくしてくれている。それでもコリコリとした充実感。
[焼き物]江戸太刀魚の蒲焼
厨房の中に大きな壺のようなものがある。どうやら、その中で炭を焚いているようだ。そこで焼かれた太刀魚。脂が乗り切って最高のコンディション。当日の料理の流れの中で最も訴えのかけの強い料理で、口の中で一気に広がる太刀魚の味わいには感動させられた。
[煮物]自家製のひりゅうず
焼き物で受けたインパクトを落ち着かせてくれる上品な煮物。ひりゅうずとはがんもどき。京水菜のシャキシャキ感と出汁の旨味でリセット。
[揚げ物]長崎内湾のカキフライ
第二のピークが。やや大型で臭みが無くしっかりとした身が特徴。
[ご飯]徳島米の土鍋だきご飯
・まずはそのまま。塩をかけて食べると米の甘味が強調され、ついついにほんじんにうまれてよかったと、訳の分からない感動を呼び起こす。
・牛しぐれ煮を乗せて
・自家製のこのわたを乗せて
・玉子かけご飯
[甘味]峯岡紅茶豆腐 せとか乗せ
紅茶豆腐はお茶の葉の心地よい香ばしさと苦味が。透明のゼリーを混ぜて食べるが、これが甘味で付けの役を果たしているのだろう。物凄く芳醇なミルクティーのような。せとかは愛媛産の甘いみかん。糖度の高さと後味のさっぱり感が印象的。
[お酒]
・上喜元 からくち
・山形正宗 袋絞り直汲み
・而今 八反錦無濾過生
・飛露喜 無濾過生原酒
・楯野川 清流無濾過生原酒
料理を通じて季節の旬を感じたり、その次の季節を予感したり。日本料理の楽しみ方を再確認。
次は夏。それまで我慢出来るかな?
2021/07/01 更新
2016/07 訪問
心から 礼讃 したい日本料理
---2016年10月再訪---
こじんまりと、楽しく、贅沢に。
そんな夢をかなえてくれる礼讃に再訪。若く純粋なこだわりを持つ大将は料理にもお客にも誠実で気持ち良い。気さくさの裏に隠れた厳しさをカウンター越しに覗けるのもこのお店の面白いところだ。
10月の後半は料理の世界ではもう秋の終わり。実ったもの、育ったもの、熟したものをまとめて頂く最高の時期かもしれない。
感心するのは一品一品の仕入れを自らで行い、その美味さだけではなく安全さまでも見抜いているところだ。味だけでなく、そんな心意気をも頂く貴重な体験に、またまた冬の再訪を心に誓った。
[先付]きのこと蟹の酢の物
とんぶりがプチプチと楽しい食感。
[お凌ぎ]ふくさ焼き、丹波栗の渋皮栗、明石のツバス棒寿司、次郎柿の山椒和え
味の彩が豊かな皿。小さな一つ一つに豊かな世界感。
[お椀]岩手の松茸の土瓶蒸し
これぞマツハモ!鱧の出汁としっかりとした香りの松茸。このコラボレーションは7月に頂いたが、秋の終盤、円熟したその変わりように感動。
[向付]メジ鮪と白いかの刺身
青森で捕れたよこわ(若いクロマグロ)だとか。イカの透明度と包丁の跡の光の反射は高価な宝石のようだ。
[焼き物]カマス焼き
巻かれて焼かれた房州のカマスの力強さ。それをまさにとろとろのトロ茄子とムカゴが秋の終わりを演出している。
[刺身]佐島のゴマ鯵
炙れの乗った鯵の身と煎り胡麻の香ばしさとの絶妙なバランスが、ついつい駄洒落を想像してしまったことに恥じらいを感じさせる一品。
[蒸し物]うずらの丹波蒸
エビ芋と丹波栗の二種の甘さは口の中に後を引く。
[揚げ物]カマスと松茸の揚げ物
歯を入れた瞬間に松茸の香りが突き上げる、絶妙なカラクリ。
[炊き込みご飯]松茸の炊き込みご飯
[ごはん]名物の土鍋炊きごはん
・いくら丼
・牛丼
・自家製なめこ飯
・白ごはん
[お酒]全て料理に合わせてお任せで
・雄町純米吟醸「大観」
・純米酒「写楽」
・雄町純米吟醸「写楽」
・純米酒「丹沢山 秀峰」
・ひやおろし「北島」
・純米大吟醸「十四代 酒未来」
---2016年7月に再訪---
金田中から独立した鉦本氏が精魂込めて造る料理には毎度唸らされる。
毎朝自らの足を運んで食材を選び、全てに妥協を許さない厳しい仕込みを続けていること尊敬してしまう。
料理を仕上げる場面では客との会話で人懐っこい一面を見せたり。その佇まいには爽やかな余裕を感じさせる。
訪問が久しぶりとなった事を後悔。
[先付]茄の揚げ浸し白ウニ乗せ
茄子はしっかりとした歯応えを残しつつ旨味のある油や出汁を吸っている。上にかかる出汁のジュレがウニと茄子の美味さを上手くまとめてくれている。
[お凌ぎ]トウモロコシのすりおろし、バイ貝の醤油煮、棒鮨、イチジク
すりおろしは超濃厚。一つ一つに込められた知恵と技を感じる。
[お椀]鱧と松茸のにゅう麺
今シーズン初松茸!菊の花のように咲いた鱧と上品な出汁と松茸の香りのマッチングは不思議な世界。
[向付]鰹、平目、ハマチ
[焼き物]天然鮎の塩焼
徳島にある究極の清流、海部川で釣られた天然の鮎。ほのかな苔の香りが上品にも野趣を感じさせる。
[口直し]梅の糖蜜漬
一つ一つ無数の穴を空けて蜜の味を染み込ませた逸品。薄っすらとした酸味の後から大人の甘みが染み出る渾身の一粒。
[揚げ物]イワシのフライ
その新鮮さをキラキラで身のしまった刺身で検証。
[炊き合わせ]車海老の炊き合わせ
[ご飯]徳島米の土鍋だきご飯
・まずはそのまま。
・とろろご飯
・牛丼
・玉子かけご飯
いつもながら最後はお米で感動させられるのも気持ち良い。
[甘味]桃と葡萄を乗せた牛乳プリン
決して安くはない。しかし、赤坂や銀座の料亭に比べればかなりお値打ちだろう。
季節の移り変わりを感じたら、必ず思い出して訪問し、自らの味覚を鍛えよう。そして、自らと一緒に成長する匠の技を礼賛したい。
---2015年10月に再来訪---
秋味を楽しみに再訪。
季節を料理で楽しめるって幸せだなと、つくずく感じることに。
◼︎柿の白あえ
◼︎鱧と松茸の土瓶蒸し
脂の乗ったハモと松茸のコンビネーションは絶妙。夏の終わりと秋の深まりを楽しめる。
◼︎釣ったイサキの刺身
かなり大きなイサキ。皮を丁寧に剥いでシャキッとした歯応え。甘くてコクのある味わい。
◼︎新ブリの杉板焼き
脂少なめの新ブリに杉板の燻製効果が楽しい。
◼︎日月椀に海老しんじょう
魯山人の日月椀の中に、日月に例えた小さめの海老しんじょうとおろし。粋な仕掛け。
◼︎鯵の棒寿司
◼︎蟹肉と蟹みその和え物
◼︎グドと野菜の煮物
◼︎牡蠣のフライ
しっかりとした身がとてもミルキーだ。
◼︎ごはんと香の物
土鍋で炊いた徳島の新米。ツヤツヤでしっかりとした歯応え。その後で追いかけてくる甘みは絶品。
◼︎赤だし
◼︎お代わりごはん 新筋子の海苔
◼︎お代わりごはん 焼き牛乗せ
◼︎お代わりごはん とろらかけ
◼︎白玉ぜんざい
◼︎抹茶
料理に正面から向かう誠実で気さくな店主との会話も気持ち良く楽しい。
今回も唸るほどに感動のひと時でした。
---2015年5月訪問---
代々木八幡のとっておきの日本料理屋。
金田中で修業を積んだ徳島出身の店主が作る珠玉の料理。
大げさではない。
何を食べても唸るくらい美味いのだ。
丁寧で優しくハイセンスな料理はまさに「礼賛」したくなる。
出汁は全般的にカツオが勝った味。塩味は控えめだ。
店主自らが仕入れる材料は季節感があってとても上質だ。
料理は基本的におまかせで1万。特別な日に静かに落ち着いて料理を楽しみたいときに是非どうぞ。
■焼き胡麻豆腐
■鯛の白子のしんじょうと鱧の炙り
■赤はたと白いか、白ウニの刺身
■喉黒の塩焼きと揚げ物
■鱒の棒寿司
■グリーンピースの出汁浸し
■鴨
■三重県愛宕産の岩牡蠣
■土鍋で炊いたご飯
■香の物
■お代わりごはん サーモンのハラス乗せ
■お代わりごはん 徳島の卵かけ
■千葉の牛乳プリンマンゴーソース
■ビール 琥珀ヱビス
■お酒 貴、写楽
柿の入った白あえ
ハモと松茸の土瓶蒸し
ハモと松茸の土瓶蒸し
イサキの刺身
新ブリの杉板焼き
日月椀の海老しんじょう
鯵の棒寿司
グドと野菜の煮物
牡蠣のフライ
名物 土鍋炊きごはん
徳島の新米
新筋子ごはん
新筋子ごはん
炙り牛乗せごはん
とろろかけごはん
白玉ぜんざい
〆のお抹茶
焼き胡麻豆腐
鯛の白子しんじょうと焼きハモ
赤むつの塩焼き、四万十海老揚げ
鱒の棒寿司
鱒の棒寿司 アップ
グリーンピースの出汁浸し
鴨
鴨
三重県愛宕産の岩牡蠣
産地を地図で説明する店主
土鍋炊きご飯
徳島のご飯
自家製塩辛
徳島の卵かけ御飯
牛乳プリンマンゴーソース
冷酒 貴
選べるおちょこ
可愛いかたくち
2021/07/01 更新
久しぶりの訪問。
当日は女将さんがサービスを担当されていた。安心感のあるサービスもまた料理を美味しくしてくれる。
このお店にはいつ来ても驚きがある。そして料理の楽しさを学ばせてもらえる。
これから冬本番だという時に、蕗の薹や菜花を取り入れた料理。上等な日本料理は季節の先取りが特徴というが…。そして、料理の運びの合間に煙の香りで気持ちの変化を与えるなど、五感を刺激する粋な演出もあったり。
当日はフランスからのお客もみえており、その妙に感動していた。
日本料理の嗜みが得られるようで、嬉しい。
[先付]川千鳥の茶碗蒸し
スッポン100%の出汁は旨味しっかり。肉は独特の歯ごたえで、噛み締めるごとに味が出る。おろし生姜でピリッと引き締まる。先付からこの質の高さ。
[前菜]菜の花の昆布〆、茄子の蕗の薹味噌の田楽子、出水の鯵棒寿司
春? 一流の日本料理店の先取り
[椀]めかぶ、大黒しめじ、山口の甘鯛、黄茄子
大黒しめじは太って見えて歯切れよくプリプリだ。甘鯛は舌先でとろけてその旨さが身体に沁みる。
[向付]淡路のヒラメ、つぶ貝、羅臼のブリ、根室のウニ
完璧な美味さってこういう事?ヒラメは甘く舌に残る。つぶ貝はコリッコリ。ブリは血合いの酸味全くなく直接旨味を感じる。ブリの芳醇さは大人な感じ。
[焼き物]オバコとカマス焼、干し柿の白衣和え
杉の薄板に火をつけて、お香のような効果。身の美味さ、脂の美味さ両方を交互に味わう。素揚げのくわいは香ばしくも心地よい歯ごたえを残す。甘い干し柿で気分転換。楽しい。
[煮物]鴨ネギ、源助大根、お多福春菊
鴨を口にした瞬間に広がる至福の世界。
[揚げ物]えび芋の含め揚げ
モチモチサクッとさた食感に柚子の香り新鮮。
[ご飯]土鍋炊きご飯 徳島の「あわみのり」を堪能
・そのまま
・いくらご飯
・しぐれ乗せ
・玉子かけ
・自家製のこのわた
・海苔巻き
・焼肉乗せ
・梅干し乗せ
[甘味]ルレクチェ
[お酒]
・如月 九郎左衛門 雅山流(山形)
・愛山 一白水成 (秋田)純米吟醸
・亀鈴(長野) 純米吟醸 山田錦【絶品】
・奈良萬(福島)純米生酒
・而今(三重)特別純米 にごり