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味のパラディーソ(楽園)を探す旅
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Y・Tパラディーソ (男性・神奈川県) 認証済
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1回
夜の点数:4.0
2011/05 訪問
隠れ家中華で地区最強の麻婆と出会う
湘南ボーイ楽ちゃんの元に、1年下の後輩で葉山っ子の純朴青年=大輔が訪ねて来たのは5月も終わる晴れた日の夕方でした。楽ちゃんはこの春から大学院へ、大輔は4回生として社会に出て行こうというタイミング。二人に共通するのは、現在、愛しい女性お園とパラ子の存在があるということです。楽ちゃん 「何がいい?」大 輔 「せっかく男二人ですから食べて飲んでがいいですよ。」楽ちゃん 「了解。」楽ちゃんは、噂に聞きし中華の隠れ家「茶馬燕」の入ったビルに大輔を連れて行きました。大 輔 「ほう、こんな分かりにくい場所に評判のお店が…。」楽ちゃん 「四川系でも平気か?」大 輔 「あ、 何でもOKスよ。」楽ちゃん 「さ、食べたいもの言ってくれ。」二人は甕出し紹興酒をロックでそれぞれお願いした後、「口水鶏(よだれ鶏)」、「酢豚(ノーマル)」、「陳麻婆豆腐」「浅蜊炒飯」などを注文しました。大 輔 「『よだれ鶏』、タレが旨すぎでしょ!」楽ちゃん 「う~ん、確かに旨いなぁ。黒酢と辣油、芝麻醤とかいろいろだな。(笑)」大 輔 「ナッツとか刻み大蒜、韮とか入ってません?」楽ちゃん 「風味がいいよネ。」大 輔 「ところで先輩、お園ちゃん帰ってきてどうすか?」楽ちゃん 「どうって?」大 輔 「いや、だからこれまで以上に仲良くってか…。」楽ちゃん 「無邪気な関係じゃなくなった。」大 輔 「えっ!?、それって…。」楽ちゃん 「いや、実は何も進展してない、どころかハードル高くなった。」大 輔 「ハードルっすか。」楽ちゃん 「お園は相変わらず可愛いのは可愛いけど、僕は焦ってる。」大 輔 「彼女は先輩をどう思ってるんすか?」楽ちゃん 「実ァ、分からん。」大 輔 「お、『酢豚』ですね。・・・う、優しい! 肉カラッと揚がって餡とからんで旨い!」楽ちゃん 「“藤沢の巨匠”の味だよ。」大 輔 「巨匠ったって厨房のお二人まだお若い感じですよ。」楽ちゃん 「この前、<厨房ですよ>に出ちゃったのさ。酸味が尖ってないし上品でイイね。」大 輔 「そうなんだぁ。TV出たんだ。」楽ちゃん 「お園、幼いのかと思ったら元々は強いのさ。」大 輔 「最初は分からなかった…。」楽ちゃん 「いや、分かってた。今度の件(震災後の帰郷)で顕在化した。」大 輔 「俺たちもそう言ってたんです。」楽ちゃん 「うん。」大 輔 「うぉ~、『四川陳麻婆』、黒い土鍋入りで来ましたねぇ。」楽ちゃん 「取っ手付きセラミックかな。結構熱々、辛そうだよ。」大 輔 「色からして本チャンですね。」楽ちゃん 「花椒の香りも凄いな。」大 輔 「いただきます。・・・・クッ。・・・か、か、辛~い! けど旨~い!」楽ちゃん 「おう。痺れるな。麻が勝ってる。」大 輔 「これ、パねぇ~!」楽ちゃん 「うちらの『地元最強』かも。」大 輔 「“かも”ッスか?」(笑)楽ちゃん 「いや、間違いなく最強だ。豆腐といい、醤系も、豆豉も、辣油もコクも第1級だ!」大 輔 「メシが進みます! ハイ。」大 輔 「で、先輩・・・。」楽ちゃん 「それ以上聞くな!」大 輔 「あぁ、ハイ。」楽ちゃん 「何とかしたいよ。僕だって。」と、楽ちゃんはグラスをグビッと開けて、小さく溜息をつくのでした。、大 輔 「先輩、『浅蜊炒飯』来ました。」楽ちゃん 「食え、思い切り。」大 輔 「先、いただきます。」楽ちゃん 「どう?」大 輔 「浅蜊の風味がします。〆にピッタリっす。」」楽ちゃん 「フム、しっかりした味付けだなぁ。」大 輔 「さっきの麻婆が強烈だったんで、柔らかく感じます。」楽ちゃん 「やぁ、これ単品で調理の主張は明確に打ち出してるな。」二人は2杯めの紹興酒を空けてかなりお腹いっぱいになりました。大 輔 「なんか口直しいただきますか?」楽ちゃん 「オーガニック・ジンジャー・スプリング・ミント。」大 輔 「なんスか、それ?」楽ちゃん 「オーストラリアのジンジャエールさ。分けよう。」大 輔 「へぇ、デザート代わりのドリンクですね。」楽ちゃん 「香りがいいだろ、ハーブとか入ってる。」大 輔 「ウィルキンソン・ドライとは違ってこれはこれで美味しいです。」楽ちゃん 「甘いけどな。」この夜、大輔は尊敬する先輩が何でも見通して余裕で自分の恋愛を進めているものと思っていたのに、想像だにしない悩みを抱えていることを察したのでした。大 輔 「先輩! 俺、パラ子と結婚したいと思ってるんス。」楽ちゃん 「いいんじゃないか。」大 輔 「あれ、なんか忠告ないですか?」楽ちゃん 「ない。言える立場じゃない。」拍子抜けした大輔は、尚も食い下がって自分たちの恋の成就への先輩からの言葉を聞き出そうとしました。楽ちゃん 「お前が就職して稼ぎ、パラ子が良さを出して活躍する。そこに何の不安があるよ?」大 輔 「まあ、そうすね。」楽ちゃん 「まさか、初めからパラ子を主婦にするつもりじゃないだろ。」大 輔 「いや、・・・そんな・・・。」楽ちゃん 「なら大丈夫だよ、若くても。・・・結婚しても、3~4年は活躍させてやれば?」大 輔 「先輩も3~4年ぐらい先ですか?」楽ちゃん 「・・・・・・・・・・。」大 輔 「あ、すみません。」その夜、大輔は先輩の家に泊めてもらうことにしました。自宅の部屋に戻り、たった3杯の紹興酒でふんわり酔った楽ちゃんは飲み足りなそうな大輔に向って、真顔で言いました。楽ちゃん 「披露宴に出てもいいが、喋らないからな。」大 輔 「や~、まだ何も、パラ子だって・・・」楽ちゃん 「いいか大、おまいらはもう結婚してるのと同じなんだよ。」大 輔 「そんなら先輩たちだって。」楽ちゃんは大輔の耳元で小声ながらきっぱり言いました。楽ちゃん 「お園は誰にも抱かれていない!」大 輔 「え!!」楽ちゃん 「“本当は怖い愛とロマンス”・・・なのさ。」大 輔 「・・・・・・(キョトーン)。」楽ちゃん 「おやすみ。冷蔵庫のカンチュウハイ飲んでいいぞ。」*********** つ づ く ***********
2011/05/30 更新
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食べ放題
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テイクアウト
家族・子供と
デート
女子会
合コン
大人数の宴会
接待
一人で入りやすい
知人・友人と
禁煙 分煙を含む
喫煙可
ワインあり
日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
湘南ボーイ楽ちゃんの元に、1年下の後輩で葉山っ子の純朴青年=大輔が訪ねて来たのは5月も終
わる晴れた日の夕方でした。
楽ちゃんはこの春から大学院へ、大輔は4回生として社会に出て行こうというタイミング。
二人に共通するのは、現在、愛しい女性お園とパラ子の存在があるということです。
楽ちゃん 「何がいい?」
大 輔 「せっかく男二人ですから食べて飲んでがいいですよ。」
楽ちゃん 「了解。」
楽ちゃんは、噂に聞きし中華の隠れ家「茶馬燕」の入ったビルに大輔を連れて行きました。
大 輔 「ほう、こんな分かりにくい場所に評判のお店が…。」
楽ちゃん 「四川系でも平気か?」
大 輔 「あ、 何でもOKスよ。」
楽ちゃん 「さ、食べたいもの言ってくれ。」
二人は甕出し紹興酒をロックでそれぞれお願いした後、「口水鶏(よだれ鶏)」、「酢豚(ノーマル)」、
「陳麻婆豆腐」「浅蜊炒飯」などを注文しました。
大 輔 「『よだれ鶏』、タレが旨すぎでしょ!」
楽ちゃん 「う~ん、確かに旨いなぁ。黒酢と辣油、芝麻醤とかいろいろだな。(笑)」
大 輔 「ナッツとか刻み大蒜、韮とか入ってません?」
楽ちゃん 「風味がいいよネ。」
大 輔 「ところで先輩、お園ちゃん帰ってきてどうすか?」
楽ちゃん 「どうって?」
大 輔 「いや、だからこれまで以上に仲良くってか…。」
楽ちゃん 「無邪気な関係じゃなくなった。」
大 輔 「えっ!?、それって…。」
楽ちゃん 「いや、実は何も進展してない、どころかハードル高くなった。」
大 輔 「ハードルっすか。」
楽ちゃん 「お園は相変わらず可愛いのは可愛いけど、僕は焦ってる。」
大 輔 「彼女は先輩をどう思ってるんすか?」
楽ちゃん 「実ァ、分からん。」
大 輔 「お、『酢豚』ですね。・・・う、優しい! 肉カラッと揚がって餡とからんで旨い!」
楽ちゃん 「“藤沢の巨匠”の味だよ。」
大 輔 「巨匠ったって厨房のお二人まだお若い感じですよ。」
楽ちゃん 「この前、<厨房ですよ>に出ちゃったのさ。酸味が尖ってないし上品でイイね。」
大 輔 「そうなんだぁ。TV出たんだ。」
楽ちゃん 「お園、幼いのかと思ったら元々は強いのさ。」
大 輔 「最初は分からなかった…。」
楽ちゃん 「いや、分かってた。今度の件(震災後の帰郷)で顕在化した。」
大 輔 「俺たちもそう言ってたんです。」
楽ちゃん 「うん。」
大 輔 「うぉ~、『四川陳麻婆』、黒い土鍋入りで来ましたねぇ。」
楽ちゃん 「取っ手付きセラミックかな。結構熱々、辛そうだよ。」
大 輔 「色からして本チャンですね。」
楽ちゃん 「花椒の香りも凄いな。」
大 輔 「いただきます。・・・・クッ。・・・か、か、辛~い! けど旨~い!」
楽ちゃん 「おう。痺れるな。麻が勝ってる。」
大 輔 「これ、パねぇ~!」
楽ちゃん 「うちらの『地元最強』かも。」
大 輔 「“かも”ッスか?」(笑)
楽ちゃん 「いや、間違いなく最強だ。豆腐といい、醤系も、豆豉も、辣油もコクも第1級だ!」
大 輔 「メシが進みます! ハイ。」
大 輔 「で、先輩・・・。」
楽ちゃん 「それ以上聞くな!」
大 輔 「あぁ、ハイ。」
楽ちゃん 「何とかしたいよ。僕だって。」
と、楽ちゃんはグラスをグビッと開けて、小さく溜息をつくのでした。、
大 輔 「先輩、『浅蜊炒飯』来ました。」
楽ちゃん 「食え、思い切り。」
大 輔 「先、いただきます。」
楽ちゃん 「どう?」
大 輔 「浅蜊の風味がします。〆にピッタリっす。」」
楽ちゃん 「フム、しっかりした味付けだなぁ。」
大 輔 「さっきの麻婆が強烈だったんで、柔らかく感じます。」
楽ちゃん 「やぁ、これ単品で調理の主張は明確に打ち出してるな。」
二人は2杯めの紹興酒を空けてかなりお腹いっぱいになりました。
大 輔 「なんか口直しいただきますか?」
楽ちゃん 「オーガニック・ジンジャー・スプリング・ミント。」
大 輔 「なんスか、それ?」
楽ちゃん 「オーストラリアのジンジャエールさ。分けよう。」
大 輔 「へぇ、デザート代わりのドリンクですね。」
楽ちゃん 「香りがいいだろ、ハーブとか入ってる。」
大 輔 「ウィルキンソン・ドライとは違ってこれはこれで美味しいです。」
楽ちゃん 「甘いけどな。」
この夜、大輔は尊敬する先輩が何でも見通して余裕で自分の恋愛を進めているものと思っていたのに、
想像だにしない悩みを抱えていることを察したのでした。
大 輔 「先輩! 俺、パラ子と結婚したいと思ってるんス。」
楽ちゃん 「いいんじゃないか。」
大 輔 「あれ、なんか忠告ないですか?」
楽ちゃん 「ない。言える立場じゃない。」
拍子抜けした大輔は、尚も食い下がって自分たちの恋の成就への先輩からの言葉を聞き出そうとしま
した。
楽ちゃん 「お前が就職して稼ぎ、パラ子が良さを出して活躍する。そこに何の不安があるよ?」
大 輔 「まあ、そうすね。」
楽ちゃん 「まさか、初めからパラ子を主婦にするつもりじゃないだろ。」
大 輔 「いや、・・・そんな・・・。」
楽ちゃん 「なら大丈夫だよ、若くても。・・・結婚しても、3~4年は活躍させてやれば?」
大 輔 「先輩も3~4年ぐらい先ですか?」
楽ちゃん 「・・・・・・・・・・。」
大 輔 「あ、すみません。」
その夜、大輔は先輩の家に泊めてもらうことにしました。
自宅の部屋に戻り、たった3杯の紹興酒でふんわり酔った楽ちゃんは飲み足りなそうな大輔に向って、
真顔で言いました。
楽ちゃん 「披露宴に出てもいいが、喋らないからな。」
大 輔 「や~、まだ何も、パラ子だって・・・」
楽ちゃん 「いいか大、おまいらはもう結婚してるのと同じなんだよ。」
大 輔 「そんなら先輩たちだって。」
楽ちゃんは大輔の耳元で小声ながらきっぱり言いました。
楽ちゃん 「お園は誰にも抱かれていない!」
大 輔 「え!!」
楽ちゃん 「“本当は怖い愛とロマンス”・・・なのさ。」
大 輔 「・・・・・・(キョトーン)。」
楽ちゃん 「おやすみ。冷蔵庫のカンチュウハイ飲んでいいぞ。」
*********** つ づ く ***********