Y・Tパラディーソさんが投稿したぬりや 泉町大通り(茨城/水戸)の口コミ詳細

レビュアーのカバー画像

味のパラディーソ(楽園)を探す旅

メッセージを送る

この口コミは、Y・Tパラディーソさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

ぬりや 泉町大通り水戸/うなぎ、どじょう

1

  • 昼の点数:4.5

    • ¥4,000~¥4,999 / 1人
      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.0
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2014/07 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.0
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク-
    ¥4,000~¥4,999
    / 1人

1時間以上待つことは至福の時を迎えるための前奏である。

こちらには、もっと前から予約して行くべきだったかも知れません。
しかし、若人たちの全国的イベント(茨城大会)の隙間を縫って訪問できるかどうか分からな
かったために、当日、開店間もなくの入店となりました。

店は大通りに面していて比較的新しい玄関の設えです。
しかし、風格はあるのでここが老舗のうなぎ屋であることは直ぐに分かりました。

開店が11:30、パラが暖簾をくぐったのがその7分後でしたが、既に満席な上に私メの前に5
組の待ち人がおり、「1時間程度お待ちいただくことになります。」との案内でした。
外をぶらついていても携帯に連絡をくださるようです。

そこで、上うな弁(これは東京・神奈川で言うところの「上うな重」と同じ)をお願いして
おきました。

他に丼(2種)もあれば、特上、極上、コース料理といったラインナップで献立に記載されて
いたようです。
しかも、ご飯と鰻をセパレートにするかどうか選択できるのです。
これらの説明を女将と思しき女性従業員の方が丁寧に説明してくれました。

それからカッキリ1時間後に再度玄関に立ちますと、5分待って小上がりの畳のお席にご案内
です。
座布団に腰を下ろして待つこと15分、ようやくお吸い物と漬物の小皿が登場です。
朱塗りの椀の内側は金色!
大き目の鰻肝とミツバ、短冊に切ったそうめん?の小束が少々、玉麩が浮いて見た目も麗しい。

ちょいと味見しますと、出汁はよく出ており塩加減もウェルバランスでした。

さらに5分程度待って、待ちに待ったうな重(この店では「うな弁」)を運んできてもらいま
したが、岐阜県産の「薫り高い山椒でございます。お試しください。」が添えられていました。

さて、これだけ待たされるという覚悟がない限り、都会の忙しい生活にどっぷり浸かっている
御仁の心には、期待感より待たされ過ぎた苛立ち、あるいは怒りが充満することでしょう。

まぁ、うなぎ屋で、それも注文受けてから調理するのであろう老舗を訪れて「来るのが遅い」
という理由でボロクソにレビューを書くのはお門違いです。

が、当初の1時間待ち以上の辛抱をしたのは事実で、これで月並みなものを食わされた日にゃぁ
容赦しない・・・とお重の蓋を空けました。

これは、見た目は素晴らしい!
お重の箱の内側も金で塗り尽くされており、この店が水戸の鰻の王様だと言わんばかりです。
鰻の肉の厚み、焼き・蒸し作業の丁寧さ、タレの照りの鮮やかさ、どれも完璧です。
よくある串抜きのための身崩れなどまったくありません。

鼻孔を擽る香りにしても、脳内の食欲増進を促すホルモン分泌が一挙にボルテージアップするの
が分かります!

箸で手前の身をご飯ごと掬いますと、抵抗なくホロリと持ち上がります。
皮目、ゼラチンの引きづりなど微塵もありません。
味ですか?
見た目の脂分の乗りに比べ、すんなり舌に馴染み、咀嚼する間もなく溶けだしてしまうという快感
を感じました。

タレの味は淡麗この上なく、甘味を極力抑えた上に醤油が立つこともない。
要は、鰻の身の味そのものを味わえということなのだろうと推察いたしました。

ご飯は、やや硬めに炊かれており、淡麗なタレのかかり具合も控えめです。
タレでご飯がしゃぶしゃぶして米粒が黒く染まるなどということは全くありません。

1/3を食べたところで、店自慢の山椒を少々振り、奈良漬をポリポリいただき、肝吸いをズズッ
と啜って後半のうな重に邁進いたします。

「待ったなぁ。」という思いはいつの間にか「幸せだなぁ。」という感慨に変わっておりました。
自分の食に関する単細胞ぶりに呆れます。

最後まで、鰻の脂の豊かに過ぎる乗りに飽きることなく完食することができました。
(体調が良かったわけでもないのですが・・・。それだけ美味しかったんでしょう。)

伊豆の「小川家」さん以来の感動、小田原の「友栄」さん以来のゴージャス感、藤沢「うな平
さん以来のこだわりを味わいました。
払った金額¥4000に見合う満足が得られたと申し上げておきましょう。

パダディーソにとりまして、水戸に新たなる鰻屋「規準」ができあがったのは間違いありません。
ここは、誰が何と言おうとプロのお仕事をなすってるお店です。

2014/07/29 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ