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味のパラディーソ(楽園)を探す旅
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Y・Tパラディーソ (男性・神奈川県) 認証済
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1回
昼の点数:4.0
2015/08 訪問
ノアレザン対決Ⅰ
~~~~~ 湘南パラダイス物語 後半そのⅡⅩⅠ ~~~~~ お園 「どして、今日は北口?」 楽ちゃん 「家に帰る前にランチと明朝用のパン買っておきたいから。」 お園 「美味しい店ある?」 楽ちゃん 「そ、…。」楽ちゃんは、3年越しの恋人お園を正式に自分の家族に紹介すべく藤沢駅で待ち合わせました。妹のマドカだけは、お園の事をいち早く知っていて、兄の結婚相手になることも予測して好意的に友情を結んでいたのでした。彼の家は南口から徒歩の方が近いのですが、この日は「マダムルージュ」さんともう一軒のパン屋に寄るために(ジュンク堂)書店内で待ち合わせたのでした。エレベータで階下に降りて、外に出ると残暑で蒸せかえった空気が二人を襲います。 お園 「ここって、お洒落な店構えじゃね。」 楽ちゃん 「ちょっとヨーロピアンレトロでしょ。パリっぽいって言うか。」店内に入るや、楽ちゃんは迷うことなくハード系のパンを2つ見繕ってトレーに載せました。 楽ちゃん 「ノアレザン2個とバゲット1本ね。」会計を済ませて表に出ると、楽ちゃんは袋から紙包みを一つ開けてパンを千切り、お園に手渡しました。それを、疑いもせずに歩きながら齧ったお園は、目を見開き楽ちゃんを見あげます。 お園 「凄い!」 楽ちゃん 「でしょ。」これまで味わった、どの胡桃レーズンのパンにも負けない風味と旨みがジワリと口内に広がります。決して大きいとは言えない砲弾型のパンの表面はバシッと硬く、中はややモッチリの食感です。そして、ここのパン生地の特有の旨みは東京に店を構える有名店に引けを取らない味わいです。おそらくは、天然酵母のなせる技なのでしょうか。 楽ちゃん 「ただいま~。」 マドカ 「お帰りなさい。もうお昼の準備できてるし。」直後にお園の顔を見たマドカは、「あぁ~っ、」と歓声を上げるや両の腕を広げてお園の華奢な肩を抱きすくめました。 お園 「マドカちゃん! 久しぶりじゃぁ。」 マドカ 「お兄のフィアンセ来たよ~!」二人は、リビングダイニングに通されてすぐ、ランチと相成りました。テーブルには、出前でとった江戸前寿司と楽ちゃんのお手製のサラダ&ラタトゥイユ、そして今しがた「マダムルージュ」で買ったばかりのバゲットの輪切りを炙ったものが皿に揃えて出されました。 楽ちゃん 「今日のラタトゥイユはエリンギのザク切も入ってるんだ。茄子が溶け気味だけど。」 マドカ 「お兄のこれをバゲットに載せて食べると旨いんだヨー。」 お園 「合うわ~。」 楽ちゃん 「このバゲットさ、塩加減がいいね。トマトの甘味が…。」 楽母 「引き立つって言いたい?」 楽父 「ウーム、確かに。」 お園 「いつも日曜日はこんな風に家族でお昼いただくですか?」 楽ちゃん 「んな訳ないよ。今日だけ特別なの。」 マドカ 「だって可愛いお園ちゃまが我が家に来るんだもん、パパなんてすることないのに・・・。」 楽母 「もう、落ち着かないったらありゃしない。」 楽父 「…ん、ふふん。」ランチの後、お茶の時間になり、家族は二人の将来についてイメージできる程度の会話を重ねて当面の生活のあり方に一応の賛同を表明したのでした。 マドカ 「お兄、よかったじゃん。」 楽ちゃん 「まぁ、」 お園 「温かくお迎えくださりありがとうございます。」と言いながら、早くも瞳が仄かに潤んできたお園でした。 楽父 「しかし、入籍までにはまだ時間がかかるだろ。お前は修行せにゃならんし。」 楽ちゃん 「わかってるよ。見通し立ててるから。」 楽母 「ん~、でもでもお園ちゃんの婚礼姿を想像すると胸がトキメク。自分じゃないのに。」 マドカ 「きっと、すんごい綺麗だよ。洋式でも和式でもさ。お兄ちょっと走って身体絞ったら?」 楽ちゃん 「エエイ!うるさいゾ、小娘。」wwwお園の家族への顔見せランチは恙なく終了し、夕暮れの湘南海岸方面に出かける二人なのでした。 ~~~~~ つづく ~~~~~
2015/08/18 更新
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一人で入りやすい
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喫煙可
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日本酒あり
焼酎あり
オシャレな空間
カップルシート
カウンター席
ソファー席
座敷
~~~~~ 湘南パラダイス物語 後半そのⅡⅩⅠ ~~~~~
お園 「どして、今日は北口?」
楽ちゃん 「家に帰る前にランチと明朝用のパン買っておきたいから。」
お園 「美味しい店ある?」
楽ちゃん 「そ、…。」
楽ちゃんは、3年越しの恋人お園を正式に自分の家族に紹介すべく藤沢駅で待ち合わせました。
妹のマドカだけは、お園の事をいち早く知っていて、兄の結婚相手になることも予測して好意的に友情
を結んでいたのでした。
彼の家は南口から徒歩の方が近いのですが、この日は「マダムルージュ」さんともう一軒のパン屋に
寄るために(ジュンク堂)書店内で待ち合わせたのでした。
エレベータで階下に降りて、外に出ると残暑で蒸せかえった空気が二人を襲います。
お園 「ここって、お洒落な店構えじゃね。」
楽ちゃん 「ちょっとヨーロピアンレトロでしょ。パリっぽいって言うか。」
店内に入るや、楽ちゃんは迷うことなくハード系のパンを2つ見繕ってトレーに載せました。
楽ちゃん 「ノアレザン2個とバゲット1本ね。」
会計を済ませて表に出ると、楽ちゃんは袋から紙包みを一つ開けてパンを千切り、お園に手渡しました。
それを、疑いもせずに歩きながら齧ったお園は、目を見開き楽ちゃんを見あげます。
お園 「凄い!」
楽ちゃん 「でしょ。」
これまで味わった、どの胡桃レーズンのパンにも負けない風味と旨みがジワリと口内に広がります。
決して大きいとは言えない砲弾型のパンの表面はバシッと硬く、中はややモッチリの食感です。
そして、ここのパン生地の特有の旨みは東京に店を構える有名店に引けを取らない味わいです。
おそらくは、天然酵母のなせる技なのでしょうか。
楽ちゃん 「ただいま~。」
マドカ 「お帰りなさい。もうお昼の準備できてるし。」
直後にお園の顔を見たマドカは、「あぁ~っ、」と歓声を上げるや両の腕を広げてお園の華奢な肩を
抱きすくめました。
お園 「マドカちゃん! 久しぶりじゃぁ。」
マドカ 「お兄のフィアンセ来たよ~!」
二人は、リビングダイニングに通されてすぐ、ランチと相成りました。
テーブルには、出前でとった江戸前寿司と楽ちゃんのお手製のサラダ&ラタトゥイユ、そして今しがた
「マダムルージュ」で買ったばかりのバゲットの輪切りを炙ったものが皿に揃えて出されました。
楽ちゃん 「今日のラタトゥイユはエリンギのザク切も入ってるんだ。茄子が溶け気味だけど。」
マドカ 「お兄のこれをバゲットに載せて食べると旨いんだヨー。」
お園 「合うわ~。」
楽ちゃん 「このバゲットさ、塩加減がいいね。トマトの甘味が…。」
楽母 「引き立つって言いたい?」
楽父 「ウーム、確かに。」
お園 「いつも日曜日はこんな風に家族でお昼いただくですか?」
楽ちゃん 「んな訳ないよ。今日だけ特別なの。」
マドカ 「だって可愛いお園ちゃまが我が家に来るんだもん、パパなんてすることないのに・・・。」
楽母 「もう、落ち着かないったらありゃしない。」
楽父 「…ん、ふふん。」
ランチの後、お茶の時間になり、家族は二人の将来についてイメージできる程度の会話を重ねて当面の
生活のあり方に一応の賛同を表明したのでした。
マドカ 「お兄、よかったじゃん。」
楽ちゃん 「まぁ、」
お園 「温かくお迎えくださりありがとうございます。」
と言いながら、早くも瞳が仄かに潤んできたお園でした。
楽父 「しかし、入籍までにはまだ時間がかかるだろ。お前は修行せにゃならんし。」
楽ちゃん 「わかってるよ。見通し立ててるから。」
楽母 「ん~、でもでもお園ちゃんの婚礼姿を想像すると胸がトキメク。自分じゃないのに。」
マドカ 「きっと、すんごい綺麗だよ。洋式でも和式でもさ。お兄ちょっと走って身体絞ったら?」
楽ちゃん 「エエイ!うるさいゾ、小娘。」www
お園の家族への顔見せランチは恙なく終了し、夕暮れの湘南海岸方面に出かける二人なのでした。
~~~~~ つづく ~~~~~