TOMASSOONさんのマイ★ベストレストラン 2011

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とまそん@ラーメン食べて詠います

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

楽観 (乃木坂、六本木、広尾 / ラーメン)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2011/10訪問 2011/10/16

このスープカラーは東京やな!まるでクリスタル・ブラウンやがな!!

【ええい!どばーっと六本木じゃい!】
 関西転勤生活長かったから・・・東京生活にビビっとるな・・・最近・・・。と思うところありまして、自分に焼き入れるためにも、六本木で今一番熱いんとちゃう?と思える・・・ここ「美麺屋 楽観」に参りました!しかし・・・六本木ヒルズも実は今回初めてでして・・・やっぱり姉ちゃん兄ちゃん格好よろしいわ・・・。それに、なんでか知らんがさすが六本木! あの「富士そば」にどんだけ外国人客が入っとんねん!とも思える光景! 食べ方の上手下手は結構差がありそうでしたが・・・・関西人の想像を超えております。立ち食いソバを・・・親指たてて食うもんかい・・・(笑)。でもこれも日本文化なんで、帰国したらよく家族に伝えておいてね! ・・・・なーーーんて光景を目にしながら、google map & iPhoneを片手に、路地裏にひっそりと佇むお店に到着。なんと、一本路地にはいったら、こんな閑静な世界があるやなんて意外やな・・・。一軒家の片隅を改造した作りに、若いご店主が、たった4席で営業!向い側のお家の猫にもご挨拶入店し・・・してともかく、六本木で評判のラーメンをいただきます!


【このスープカラーは東京やな!まるでクリスタル・ブラウンやがな!!】
 小ぎれいな店内に4席。はっきり言って狭いので、待つ間・・・やることない。ツイッターで暇つぶし。さすが東京・・・路地裏でもWiMAX電波バリバリ入りまんな!とまあ・・・フォローさんのつぶやきなど2~3チェックしたところに、丁寧に配膳されます。その麺顔を観て・・・・・・・・・・「アタクシは、魂を奪われましたわ!」 若いときにめちゃタイプのヒトを思いがけず紹介されて、瞬間的に心臓が止まるかと思う・・・あの感動!お前はオレを殺す気か!・・・と思うほど美しいスープの表情に、自分の顔の表情がこわばるのを覚えまっせ!この見事な油のペイズリー文様をみて・・・・「これほど優雅にただよう奇麗な油ペイズリーはみたことおへんわ!」と思います。
 「コンテンポラリーとノスタルジックの共存!」
 アタクシは、この一杯、この麺顔の感動をこのように感じましたで・・・。最近の勢いある店の中では、「蘭鋳」のノスタルジックに嵌ったクチですが、これにも同じもんを確かに感じる・・・。しかしながら、店の作りやBGMに影響されているのかもしれへんけど、フレッシュ玉ねぎの盛りつけとか、表面を漂う油の渦に、どこか最近のラーメン感覚も感じてしまうんです。キッチリ基本を押さえてノスタルジック。新たな挑戦も見え隠れしてコンテンポラリー。
 味の輪郭としては、基本的には醤油のまろやかなカエシの風味がじんわりと響く・・・。そして、透明な煮干し感覚が追いかけて来るというかんじっすかね・・・。でもニボやん系では明らかに違うため、説明書きの通り、カツオ&昆布の配分がかなり多い目に聞いていると思います。そしてまた・・・、次にこの関東らしい感覚・・・・醤油にちょっぴり生姜の風味でエッジングをかましてまんな・・・。いや、生玉ねぎのエキスがにじみ出た感じがこのエッジングに影響か??ともあれ、クリスタルな出汁を、キズつけないように、そしてそれぞれが磨き上げるような、ビカビカスープ。全くもう・・・・その醤油ブラウンは、六本木で活動する女性のヘアマニキュアの如く、ギラギラ光り輝き・・・・オッサンの胸を締め付けます(笑)。
 ※味のグラデーション:醤油のカエシ香>ほんわか煮干し風≧カツオ?昆布系>生姜≧生玉ねぎ>他
  醤油スープのF1か!と・・・十分気合いを入れさせていただきました!


【クツリクツリと感覚が楽しい色白細麺ですね!】
 もうスープの透明度はハンパねーわけですんで、麺が奥の方まで丸見えでして、最初からアタクシを誘いかけます。見た目の感覚を一言で例えると、
 「上品な和服の似合うお姉さん!」
 
といいましょうか・・・。色白加減がまた日本女性的でございましょう(エロい意味とちゃうで!)。細麺で加水が低めというと、引き出しの少ないアタクシはいつも博多麺を引き合いにだすんですが、ちと違う・・・・。なんか・・・関東に古くからティピカルにある麺のような気がいたしますねん・・・。
 茹で上げは、周囲が半透明になり中心部が細く見える程度の感じ。実際に噛むと丁度アルデンテ越えな感覚で楽しませてくれます。また細麺ゆえに、多少多めの本数が一度にクチに入り、一本一本が滑り落ちる感覚も楽しい。もちろんその前の噛む感覚も、それぞれが、クチリクツリクチリクツリと感じさせてくれて楽しい!澄んだ淡麗系エキストリームスープには、この麺が非常にバランスよく合っていると思いますわな。それにしても、六本木のラーメン食って、和服美人を想像するなんて・・・。アタクシの頭ン中の和服美人は、場所柄、バーの姉ちゃんということか? そんな高い店行ったことないのにな・・・・。
 ※麺の感覚:加水やや低め?、適度なすべりと、クツリクチリと一本一本感じらる楽しみ
 ※麺の形状:色白ストレート細麺、茹で上げ的には、アルデンテ越え
  全然関係ないけど、サントリーのハイボールCM変わったのね。菅野美穂に。この麺なら小雪の方が合ってるな。


【誠に味わい深いチャーシューですね・・・】
 個人的には、京都ラーメンで育ったアタクシ。ぺらぺらチャーシューのてんこもり、ひまわりもりが大好きという輩でっさかい、こういう渋い仕事をきっちりされた肉を語る資格がなかと尻込みしそうです(泣)。しかし、ひるまず言うと、分厚目の脂肪少ない肉が、キッチリ凝縮しているようなその肉繊維が、噛むとコンビーフに化けてしまうかのごときほぐれ感でっせ!もう・・・・これ以上、アタクシを泣かせるようなことをせんといて欲しいわ・・・・。肉自体の味もじんわり、そして淡麗醤油スープも吸い込んでベスト!チャーシュー麺などせず、いいものを少しだけ頂きたいという肉質ですね・・・。
 あと・・・・フレッシュ玉ねぎの歯ごたえがいいっすね!これは、ネギよりも面白いし、アイデア的にもすばらしい!。しかも苦いネギなら台無しになってしまうゆえ・・・具材の選択も神経をつかっているはずですよね!時間をかけた醤油スープの甘みと、時間をかけないのがいいフレッシュ感あふれる玉ねぎの新鮮な甘みという2つの甘みバランスが最高でーす。
 すっかり脇役な、メンマは、極細タイプで古風な風貌。海苔のそばに鎮座して、アイデンティティを主張しているようですな。まさに・・・・昔ながらの味付けという深みを感じます。
 ※具のおさらい:肉厚チャーシュー1枚(ロース?)、フレッシュ玉ねぎみじん(山盛り)、メンマ、海苔
  かけそばスタイルでも成立するんだけど、敢えて味を重ねる!玉ねぎで更にランクアップする醍醐味!
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 総じまして、六本木という場所柄もあり、食べてのアタクシが少々はしゃぎ過ぎなレビューになってしまったことをお詫びいたします。しかしながら、その気にさせる実力麺でして、これは麺好きなら食していただきたい一品でありましょうな・・・。それにしても、かわいい規模の店、その座席数が4つというのが微妙でもあり、スペシャリティさも演出いたしまんな・・・(向のお家が飼っている猫の数の方が多いやん(笑))。六本木の隠れ家ラーメン!いかが?という宣伝を最後にして、合掌!今日も本当にごちそうさまでした!!

  • 琥珀
  • 琥珀アップ
  • 琥珀麺アップ
  • (説明なし)

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2位

ラァメン家 69’N’ROLL ONE (町田 / ラーメン)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2011/11訪問 2011/11/14

湯切りでびちゃびちゃに・・・・ならへんのか心配していたアタクシ

【家族に冷たくされ・・・アタクシは旅に出るのです・・・】

 お疲れモードで会社からの帰宅途中に一本の嫁からのメール。どうもアタクシに伝え忘れだったらしいのですが、週末はウチの妻子はキッザニア東京に行くつもりだったのだそうです。では、アタクシが撮影係として、最近活躍の場を失っているデジタル一眼でも持って張り切りましょうか!と思いきや・・・友達と行くからお留守番よろしくだとのこと・・・(泣)。一人中央線でむせび泣く中年男ひとり。ほな、今夜は一人酒くらって爆睡してやると心に誓うのです。しかし、翌朝早くに叩き起こされ、駅までクルマで送り、「あ、カメラどっかいった・・・」と慌てふためく嫁。泣く泣く・・・アタクシのラーメン専用カメラを差し出し「もってけ・・・」と男を気取る早朝の吉祥寺駅のアタクシ。あーーー、らーめん探索もできなくなった・・・・。自宅に戻り、気持ちを整理し、あ・・・iPhone あるやんけ!と気づきまして、そこからムクムクと夏の入道雲のようにラー魂に火がつきましたわ!

 「遠くへ行きたい・・・・、町田に行こう!」

 家族に冷たくされ・・・アタクシは、こうして旅にでる準備をいたしました。訪問先は、このお店・・・69’N ROLL ONE 。理由は、湯切りを見たかった!から ラーメン本によく出て来る男の方の鋭い目線と、突き出したてぼ。そう、このお店のお方です。一度その技を見てみたかったので、今しかないと思ったのです。


【湯切りでびちゃびちゃに・・・・ならへんのか心配していたアタクシ】

 本の紹介を見ていたらいつも見事なてぼの突き出し方なので、湯切りのたびに、壁とか床とか・・・はたまたご自分の服までびちゃびちゃにならへんかのかと、いつも見ていて心配してたんですよね・・・。この点は、以前、関東のラー友と飲んでたとき「そやそや!オレもそう思ってた」と賛同者もおります。そんな半分ちゃらけた気分で町田駅につきまして、ターミナルビルらしい一角の店についたら丁度開店時でした。スルーっと一巡目にちゃっかり入店できちゃったじゃないの!

 しかし・・・張りつめる空気感とそのオーラ!お!!あの有名なご店主発見!本のままやん!と嬉しい気持ちありますが、とてもこんにちわと言うような感じじゃなかったので、スタフさんの指示に従い、食券を購入し、座席へと座ります。私語厳禁とか、お静かになどという注意書きは数回みたことありますが、読書も禁止ってのは初めてでした。みな・・・おとなしく麺を待ちます。先客の調理が始まった!いよいよ!その技の披露か!!!!

 本当に緊張してきたがなこっちが!まず一つのてぼ。そして残り二つを両手でという順番。手首のスナップ効かせで複雑なクイック動作でまずひときり!そして次に、例の動作を!・・・あらら、もう終わった・・・。確かに突き出してたその動作ですが、アタクシの中のイメージからすると70%の押さえ気味アクション。しかし、しっかり見て取れて嬉しいです!そらそうでしょうな・・・あんな、絵に描いたようなオーバーアクションし続けたら、腱鞘炎になりますわ。ゆえに、結論としては、湯切りでびちょびちょになることはなかったのです。誠に余計な心配でしたわ・・・。


【しかしこだわるのが分かる!真剣勝負なスープですよ!本当に!!】

 この辺りから、アタクシもレビュアーモードです。湯切り以後の動作を拝見いたしますと、これは中々、細部までこだわりぬいたサービス精神です。客先に配膳するまでに、何回も日本手ぬぐいで飛び散ったスープを拭き取るなど、スタフと店主の阿吽の呼吸が絶妙です。これを見せられると・・・食う方も背筋がのびますわ。そして配膳されるまで、どきどき感が高揚し、いざ着丼するとため息がでる・・・・。

 「うわーーー透明すぎるカエシブラウンやんか・・・」

 醤油がいろ濃い上に、鶏脂とおぼしきまた美しい油がすーーと膜をひいており、ぎらつき過ぎるほどです。これほどの光沢は珍しいな・・・。と次にレンゲを沈めると・・・これまたゆったりとした半まじりな油が入り交じり二層状になっとります。これをこのまま口にと運びますが、いやいや・・・

 「確かに!丸鶏系のゆったりとした旨味が広がるし、カエシもええ感じや!」
 「この甘みも鶏?コク豊な甘みがええやん!」

 ・・・と立て続けに旨しな印象を思い浮かべます。これは、醤油鶏そばと命名したい気もしますが、甘みが少々ありなむとか、またカエシが思いのほかぴっちりと入った印象もあるので、やっぱり醤油味ならーめん。その独特さが「醤油らーめん」と言わせずに「2号ラーメン」というオリジナルなネーミングとして言わせたいのかもしれません。決して、 sweety = tasty という単純図式ではないく、甘みも含んだ旨味とお伝えしたい。

 「しかも・・・食べ続けても、食べ続けても、最後まで濁らずクリア度合いが変化ない」

 最後の最後まで、汁を飲み干す瞬間までもが、スープのクリスタル度が濁らなかった・・・。やはり、麺の湯切りが完璧であるという証拠か・・・・。関連性は不明でありますが、今年まれにみる、醤油での感動でありましたわ・・・・。

 ※味のグラデーション:丸鶏みたいな豊かなコク>ぴっちりした醤油>わずかな甘み>その他


【麺は一転して優しさたたえる感じが素敵!】

 店の感じとスープの決まり方が男性的と言うとしたら、麺は一転して女性的と言えましょうか・・・。標準からしてやや細めなストレート麺でして、形状はやや長方形な感じ。そしてその全体的な印象は・・・

 「女性の巻き髪のような美しさと感じる・・・しなやか麺!」

 ・・・・という感じでしょうかね。とにかく、湯切りから丼投入の直後に、息をあわせたスタフさんの麺の泳がせと整え過方には、丁寧という文字しか思い浮かび上がりません。女性へのあしらいと申せましょう。スープの持ち上げもなかなかでして、すすり上げるとスープ感がブワーっと伝わります。そして歯ごたえも、全体的にしなやかさの中に、クチリとした全体均一な歯ごたえがあります。細麺というジャンルでいうなら、博多麺とは対局な一品と申せましょうか・・・。 地肌的にはスベリもよく、またスープに染まり易いのか、白地に醤油をまとってやや褐色に映る見栄えが実に旨そうですやん・・・。

 ※麺の感覚:潰し込みはそこそこで、しなやかなクッチリ感で食わせる。スベリもよく、スープ持ち上げ抜群
 ※麺の形状:標準やや細めのストレート、やや長方形の角麺がしなやかにのびる、色白麺に茶色スープが染まる


【耳たぶみたいな鶏チャーシューでんねん】

 このシンプルさな具達は、大阪で例えるんやったら「らぁ麺Cliff」がふと頭に浮かびまんな・・・。なぜって、穂先メンマがあるからさ!このメンマあるだけで、どこか崇高と感じるアタクシはほんま単純男。しかし、それよりも度肝を抜くのは、鶏チャーシューでしょうね!
 
 「はぐっ!と・・・あま噛みしてもほどけるくらいなクッション感触が、まるで耳たぶ」

 一枚だけでしたけど、心を奪われましたわ・・・。あとバラ肉チャーシューもありましたが、正直言ってこちらは、鶏肉のあとだったために、一定の味わいと受け止めましたが、旨いには違いありません。考えてみれば、あとトッピングらしきものは無かったな・・・薬味ネギ以外は・・・。しかし、これで必要十分やったという実感です。さてさて、味玉をなぜ注文しなかったのかというと・・・、この一品で800円で、味玉追加だと、950円だったから。この満足感が先にわかってたら注文してたけど、やっぱり交通費を考えると勇気がでなかった。小さい男やな・・・アタクシも・・・。

 ※具のおさらい:鶏肉チャーシュー、豚ばらチャーシュー、穂先めんま、薬味ネギ、以上

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 総じまして、今年食った中でこれはなかなか・・・。また、帰り道・・・・初めてのようで、初めてでないような今回の一品であった印象を一人考えています。そういえば、大阪・西長堀のあの名店で、こちらのお店とコラボ企画をしていたのを思い出しました。あ!そうか、「カドヤ食堂」の大将となら、こちらのご店主気が合いそうやわ確かに!とすとんと頭が整理されました。この醤油のパワーの出し方やったら、そのまま関西人にも大受けのはず。カドヤの煮干し醤油そば食ったときの、醤油濃厚さとどっかやり方が似てるかも・・・。店のスタイルが全く対局やけど、これはなかな、面白い発見でもありました。なので詠います。

 客であれ
 遠慮はしないぜ
 こだわりを

 客とて店とて
 同じ麺童

・・・・いまいち。ええい!もう一丁!!

 静寂に
 熱い一杯
 待ち侘びる

 店主の思いも
 熱さと受け止め 

お粗末×2!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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3位

SOBA HOUSE 金色不如帰 (幡ケ谷、初台、笹塚 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2011/11訪問 2011/11/17

ほんまに「ハマグリ」がぶわっーーー!

【表からまだ攻めてなかった・・・】

 不如帰さんは、たまたま初訪問のタイミングが「裏」だったので、まだここでは「極にぼ」しか食っていないという状態でした。なので・・・どうも気持ちが悪いのでこの際すっきりさせたい!と思い、いつもなら、新規開拓という行動パターンで「ねじ式」に行くところをぐっと我慢でございます。でもね・・・本当は、唯一無二とも言えるあの出汁を確かめたくて、わざわざ遠回りしたという次第っす。この一ヶ月、東京の有名店ばかり梯子して、なんか節操ないレビュアーやな・・・と思われてるかと存じますが、そういう時期って長い事、こんな活動やってたらダレでもあるでしょ・・・・そんな期間が。ま、軽く受け流してやっておくんなまし〜。


【ほんまに「ハマグリ」がぶわっーーー!】

 唯一無二とも言える出汁って何や?と言えば「ハマグリ!」まぁ、これまで大阪でも食したことあるこの出汁なんですが、「淡くて」×「すっきり」×「じんわり」×「上品」×「高価格」・・・というイメージしかないこの高級食材!ここ、幡ヶ谷6号商店街の一角にそういう崇高系の出汁を操る店主がおられる・・・というところが、さすが東京!懐深いっすねぇ〜。いや泣けたっす・・・。夜一人で対応しておられるご店主に一万円札を崩してもらうという・・・邪魔をしながらも、定番の「そば(醤油)」のボタンをポチっとな!ですよ。まあ・・・手際良く、7分程度で配膳です。

 見栄えは・・・ハマグリの崇高系というイメージとは別物ですな・・・。創作系な醤油そばという野趣な感じがいたしますが・・・・・ホンマにハマグリの味はいっとるんかいな・・・・。意外な気分でレンゲを投入。スープをすすります・・。

 「ほんまに、ハマグリや!こんだけ動物系と共存して、どえらい存在感やがな!!」

 ・・・・思わずのけぞります!(気持ちだけやで)。特に、後口に「ハマグリ」味が残りまして、それが余計に感動を生みます。最初だけやろ?どうせ味に慣れて来るんやから・・・。と自分で少し抑え気味に、次へ次へとすするのですが、これがまた「ハマグリ度」が衰える気配がありません。いやはや〜、これは、参った!

 しかも、割と澄んだスープでありますが、豚のしっかりコクも結構あります。さらに・・・・この黒い斑点な浮遊物・・・焦がしネギ油か?個性的なクセがありそうなものが、かぶさっているのです。これらがまた、しっかりボディーを構成し、そして香ばしさが味のエッジングを際立たせます。なので、あっさりしていて、しっかえり食べ応えがあるスープなのです。
 
 そして、豚コクを味わいとして感じた後に・・・・それでもやっぱり明確にハマグリの味わいを感じ取れる・・・。誠に「豚汁貝汁」の看板の如く・・・・嘘偽りなしな旨さなのです!

 ※味のグラデーション:豚すっきりコク>ハマグリしっかり余韻>焦がしネギ風味>ハマグリ後味>醤油エッジ


【さりげに・・・全粒粉配合〜その自然さがナイス!】

 こんだけスープに興奮したら、麺は逆に辛いかもな・・・・という心配は無用です。標準やや細めのストレート角麺は、ゆるやかなニュアンス麺ですが、実はよく見ると全粒粉配合でして、風流な演出をほどこしております。しかし、それでも全体的に穏やかに映るのは・・・「どや!普通とちゃうで!」という前に出過ぎる・・・ということがないためでしょうね。

 「実力ある麺なんだけど、あえて主役を引き立てている」
 「引き立てにまわる麺が実力的と思うほど、全体的な評価が高まる」
 
 ・・・とまあ、また勝手な個人的妄想の世界に入り込みながら、麺をすすっておりました。あしからず。ともあれ、スープに気を取られがちでしたが、麺もなかなか!というだけの話です。

 ※麺の感覚:潰し込みは普通、風味麺と言えばウソになるが、自然なクッチリ感がナイス。
 ※麺の形状:角麺ストレートでやや細身、全粒粉が若干入っている程度、ほどんど気がつかない。


【今度は、絶対肉ましにしてやる!】

 もう決めています!次回のメニュー。塩で肉を増にします!塩はよりハマグリを感じたいため。肉は・・・・この肉が単に旨いだけに決まってまっしゃろ!周りの焦げ目っぽいブラウンが香ばしさを感じますが、個人的には、塩味系に感じたそのニュアンス。塩スープにもきっと映えると感じさせます。柔らかさは言うに及ばず。脂が舌の熱と咀嚼であっという間に溶けてしまうところが、肉好きにはたまらないことでしょう!お隣のハーフかクォーターとおぼしき美人が、肉追加で食しておられましたが、正直カッコいい!やっぱりキレイな女性はしっかりと食事をとらないとね!

 穂先メンマ・・・・。どうしてここに来たかったか、少しわかったかも。町田の69’N ROLL ONE でこの具材を食したとき、何となくこちら・・・不如帰をすりこまれたかもな・・・。コイツは、アタクシの大阪時代(ちゅーても、先月の話やけど)、らぁ麺Cliff でどハマりした具材やしな! あとは、海苔と薬味ネギ。海苔は、時間がたっても溶け出したりしないええ感じでしたし、文句もなかったですよ!あー、やはりシンプルでもええから、しっかりしたテーマがある具材があるとええな・・・。

※具のおさらい:大判チャーシュー、穂先メンマ、海苔、薬味ネギ、以上

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 総じまして、これでようやくこのタイミングで訪問できたゆえ、「表裏一体」の不如帰ファンになることができました・・・という話です。名店を集中的に巡る・・・・。なにか軽くていきがった回り方であることは確か!しかし、旨いもんに巡り会いたい!という自然な欲望であることも確か。これから長い東京生活の中で、単なるラーメンコレクターにならないよう、ふんどしを〆る一杯でございました。なので詠います。

 旨いなら
 食うしかあるまい
 不如帰

 渡る世間は
 旨し物ばかり(字余り)

お粗末!といことで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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4位

山元麺蔵 (東山、蹴上、三条京阪 / うどん)

1回

  • 夜の点数: -

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2011/08訪問 2011/08/21

うううぅぅぅ・・・、「シルキー」×「もっちり」×「ハード」の3段コシや・・・

<2011.08> 2回目 牛と茄子と香味油のつけ麺

【関東のラー友は、この日は調子良かった!もう一軒!】
 だいたい、関西に遊びにくるときの関東のラー友は、一日4食程度の候補店を考えて来るんです。そしていつも「そんなに食えへんやろ」とアタクシとひと悶着して2軒程度まわって、飲んで歌って解散!というのが方程式なんです。この日は調子良いみたいで、たなか家の次に「麺蔵いける?」ときくと・・・「モチのロンよ!とまそんクュ~ン!」と言いますので、「アタっ!!」とアタクシずっこけたりします(何人分かるか・・・)。しかし、この日は暑かった・・・。猛暑一時間待ちでしたが、日傘と冷茶サービスでそう苦労もせず・・・。松戸とみ田で鍛えた忍耐力はすごいもんだと改めて思うのであります。アタクシは、季節限定の「牛と茄子と香味油のつけ麺」という京風なメニュー。一方、関東のラー友は、「京カレーのつけ麺」。カレーつけ麺には、お決まり紙エプロンが準備されますが、先にエプロンだけ来たものだから、10分以上紙エプロンを装着したまま、奴は背筋のばして奴は黙って待っております。入り口近くの相席。仁王座りの紙エプロン中年の図・・・・。暑さで神経をやられたのかダレも笑わず呆然・・・。


【つけダレの完成度!これは笑うしかない旨さ!】
 ベースは、「牛のつけ麺シリーズ」だと当然思いますが、この牛肉から出て来る出汁が柔らかくて濃厚でたまりまへん。滋味を通り越した旨さとしか言いようがなく、そしてなすびの素揚げ加減がまた非常によろしく、旨味をなすがどんどん吸収していきます。牛肉を食って旨し!汁をすすっても牛肉感じて旨し!茄子をくっても旨味すってて旨し!・・・・たまらん三段攻撃です。しかしこれだけではなく・・・・香味油がすばらしい! 軽いニンニク風味だからこれがまた食欲ボルテージを一気にあげます。さらに、京都らしく・・・・生姜をきかせてさらりと後口を演出してくれます。これは完成度の高さを強く感じます。葱がざくざくと適度に入っているのも風味と歯ごたえを感じて旨いし・・・・。まさに天才じゃな・・。


【うどんは、言うに及ばず】
 大分に省きます。詳しくは、過去レビに譲ります。シルキー&もっちり&ハードの三要素がバランスよく、関西でアタクシ的には一番唸る部類の一品です。注意店は、長いですから、麺切り器具をいただきましょう(というか持ってきてくれる)。こういう麺を切る道具があるとは普通しらないので、この器具だけでも、話のネタになりますよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 総じまして、関東うー友も大変満足したらしく、おなかいっぱいで帰りのTOMASSOON号の中では爆睡でした。よほど満足だったんでしょうな・・・・。いつもとは言わんが、本当に感動したものだけは、レビアップしえくれよーとメッセージを送りながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。


<2011.08> 葱とゴマのつけ麺

【仲良く競争するのが京都らしい・・・・】

 京都の実家に帰る途中、ちょっとこちらに訪問してみました。偶然にご店主のブログを拝見したところ、近々お子様が産まれるとのことで、そのときは臨時休業するってさ・・・・。あたり前やんそんなん!それより、顧客に伝えるその気配りがお人柄を感じましてね・・・。そんな訪問理由・・・。でいざ現地に着いてみたらなんと・・・・「岡北」の真隣に店を構えてられるのね・・・。恥ずかしながらしりませんでした(泣)。こうもうどんの有名店が並んで営業しているなんて・・・・京都駅近くの有名ラーメン店みたいでんがな・・・・。しかも、両方の店に行列ができておりまして、仲のいい競合関係ってのは、京都スタイルなんでしょうかね? しかし暑いな・・・・・日陰がない・・・・。と思ってたら、スタフが、日傘と冷たいお茶を配ってくれるこの気遣い!ほれてまうやろーーーーーー(少し古いし、もうしつこい?)。で何を食べたかというと、このメニュー「葱とゴマのつけ麺」。スタフの話によると他の饂飩屋さんよりも麺が大きいし、長いとのことだったので。季節の野菜の天ぷらも捨てがたかったが、実家が京都だけに・・・いつでもこれますからね。


【うううぅぅぅ・・・、「シルキー」×「もっちり」×「ハード」の3段コシや・・・・】

 はっきり言って・・・・すこし待ちます。松戸のラーメン屋「とみ田」ほどではないけど、暑さ故に長く感じるね。でも許せる長さ(とみ田の例は極端か・・)。でも待つ間のホスピタリティーが万全なため気持ちよいかも。待つ間の先客の配膳は、いろいろ観察できて面白かったです。とにかく麺が多いし、天ぷらのサクサク感がたまらんし・・・・・、先客の食った後の笑みがまた、こっちの食欲をそそるしな・・・。で、案内されて、着席すると、あれよあれよと配膳が完了いたします。

 うどんが・・・・光っとるがな・・・・。しかも、やや不規則な太さなのに、全体としてはまとまり感があるしな・・・。そして、一本たぐってすすると・・・・長い長い長い・・・・ので途中で噛み切ります。その瞬間・・・・

  「最初の半分シルキー系、後半モチモチ感覚が味わえ、噛み切る瞬間だけハードなコシをなす・・・三段仕込みなフィーリング!!」

 ・・・とかんじますわ。これも唸るな・・・・。すると、スタフが「麺が長いのでこれで切ってください」と、うどん切り器具を手渡してくれる!こんな器具があったんか・・・讃岐では普通にあるのかな、これはこれで面白いです。次に落ち着いてつけダレにつけて食するのですが、ここで発見!よく見ると『うどんの縦じわ!』極太の饂飩は表面は均一なぬめり肌と思いきや・・じつは縦に不規則にしわが入っている。これがつけダレをよく絡めとるので、味わいが増すし食感も微妙な影響をあたえているようです。ただ単に切っただけでは無いのかも・・・わざわざ捩れを生じさせたかのごとくな縦じわが、実にたれの持ち上げに貢献しているのです・・・。


【ゴマと醤油とは・・・・鬼に金棒】

 このつけダレは実にええですな・・・。醤油がやや甘辛く、ゴマがすりごまになっておりまして、コクと甘みがプラスされます。しかも葱のみじん切りがふんだんに入っておりまして、すりゴマは、淡雪のごとくです。この淡雪が・・・うどんによくへばりついてくれますんで、滋味深くうどんをいただける計算になっております。 濃い味わいながらも甘みが深い醤油ダレの感覚でカエシの塩加減はきわめて抑えめが関西風!その上にゴマの香ばしさと甘みがプラスです!旨いはず!!


【どこまでも・・・・どこまでも・・・・割出汁を足してしまう・・・】

 スープ割りのごとく、ポットで割り出汁を供してくれます。この出汁が・・・・半端でない節系の濃い出汁です。スープ割りすると・・・・節の旨味がぶわーーーーと広がり、薄さをあまり感じません。なので、また出汁を足す・・・。すると出汁の個性が一段と跳ね上がるのですが、淡いという残念さがなく、割り出汁が旨いため、もっと割りたい、もっと割りたいと、どこまでもスープ割りを楽しめてしまいます。こんな割りスープは初めてだ!!
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 総じまして、京都のうどんもなかなか・・・・讃岐&手打ちの創作系がすばらしいのですね!関心です。ちなみに、この一品・・・・具としては、肉系や、天ぷら系なしです。それでもこの充実感ですわ!!すばらしい!こんど、肉の入ったつけ麺を食してみたいこの衝動です。それにしても・・・・・隣接する店のカレー饂飩も食ってみたいし・・・・・観光地らしからぬ本格うどんに乾杯!ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした!!

  • 手打ちうどん 山元麺蔵 葱とゴマのつけ麺
  • 手打ちうどん 山元麺蔵 葱とゴマのつけ麺 つけダレ
  • 手打ちうどん 山元麺蔵 葱とゴマのつけ麺 うどんアップ

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5位

ふれんちラぁ麺ガスパール (烏丸、四条(京都市営)、烏丸御池 / ラーメン、つけ麺、創作料理)

1回

  • 夜の点数: -

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2011/09訪問 2011/10/09

【京都ラーメンに名勝ができた・・・かも?

<2011.09> オニオンスープらぁめん

【京都ラーメンに名勝ができた・・・かも?】

 ラーメンというより、「らぁめん」。と言うより・・・・「フレンチらぁめん」!こいつは・・・・どえらいもんを食わしていただきましたわ。実家からの帰り道に、四条烏丸界隈は必ず通るポイントでして、「すがり」「風花」等名店も近くにあります。さて久しぶりに「すがり」にでもと思って歩いていたら・・・・行列を発見?看板を観て「あ!あのフレンチらぁめんか・・・」と忘れかけてた記憶が呼び起こされます。なにやら凄い行列になってて・・・見逃すわけにはいかず、行列に連結です。まー時間がかかりましたが、こいつは結論的に・・・・スマッシュヒット!変わりラーメンに甘いアタクシならずとも、これは旨さでけぞりますよ!フランス料理としてね!! 今回食したのは、「オニオンスープらあめん(オニオンポタージュ チーズつけめん)」です。880円也!この内容で驚異の価格なり!オトコども、デートで使え!

 ※こちらは、アタクシのようなレビュアーにはもってこいの、具材説明入りのメニューをくださるので、今回とてもレビュー作成が楽チン!よって以下は、この情報にそって展開させていただきます。


【まさに、玉ねぎジュレ!ふわとろ感は、つけダレのもはや新境地でんな!】
 <店の説明より・・・>
  160度のオーブンで皮ごと1時間30分ロースとした玉ねぎと、フォン・ド・ヴィオライユ(鶏ガラスープ)と一緒にミキサーにかけて作った。丼1杯に玉ねぎが約2個分のエキスのつまったオニオンポタージュ。たっぷりパルメザンチーズと黒こしょうをきかせて。
 ・・・・もうこれ以上言うことなし(笑&泣)。しかしながら補足しますと、オニオンポタージュというものの、もはや全体が「玉ねぎジュレ」のようになっており、とろろ級のふわとろになっとります・・・・。色合いは・・・・和菓子で言う白あんのようにね・・・。しかし、赤いやないかい!と突っ込みがあろうと予測しますが、これは。「シェリー酒ビネガーのソース」を客席でかけて仕上げてくれるからです。あのフランス料理にでてくるソースパンで、一人一人に回しかけてくれる演出度です。こういう所は、フランス料理の根性をみせてくれるんですわな・・・・。
 もう味わいは、上品な玉ねぎ甘みの濃厚としか言いようがおまへん!そこに、回しかけたソースの酸味が程よく、そして黒こしょうの香ばしさ、チーズの個性、そして・・・・温玉が崩れてもう濃厚さ丸出しやで・・・・・。これをすするのも良し、また中に投入されているフランスパンに染み込ませていただくも良し。絶品でっせ・・・・。
 具は、肉類でいうとベーコンをカリカリに焼いたもんと、普通の塩焼きチャーシューが投入されております。しかし、印象は玉ねぎジュレの印象におされているというのが正直な実感。この一杯は、気持ちよく旨さのカウンターパンチでダウンして食してくださいな・・・。

 ※味のグラデーション:濃厚玉ねぎ甘み>黒こしょう>パルメザン>温玉黄身ソース>その他
  いくらプルルン!としている透明ジュレでも、お肌に塗ってはいけません。
 ※具のおさらい:豚バラ肉のコンフィ、温泉たまご、カリカリべーこん、フランスパンスライス等
  具もつけダレも、フランス料理のテクニックをこれでもか!とぶちこんだ存在感が素敵!


【程よく、パスタ感を残した仕上がりが、やはり異色さだね】
 <店の説明より・・・>
  平打ち太麺150g、14番、国内産・外国産小麦
 一口に言って、かん水がまるで投入されてない粉本来の味わいと、パスタニュアンスな・・・・ラーメンにあまり使わないような小麦粉感覚を感じます。しかも、あつ盛りでやってきますので、なおさらパスタのようにも思えます。オニオンとオリーブオイルと、塩こしょうで・・・・それなりにパスタとして食えそうなニュアンスをたたえる不思議な麺でんな・・・・。平打ちと書いてあったけど・・・実はそれほど平打ち感覚はなく、どちらかというとラーメンでいう極太サイズ。これは、ラーメンとしてこれまで食べて来た範疇を半分ずらしたフィーリングなので、レビューがむずかしいな・・・。されど、あの独特なつけダレとのマッチングはさすがと唸らざるを得ず・・・またしても、旨さにのけぞるしかないのでありんす・・・・。

 ※麺の感覚:あつ盛り状態で芯を視認できる茹で上げ、もっちり排除系で、クッシリと歯でスパスパ
  切って食い進めるタイプ。    
 ※麺の形状:ややオーバルと感じる平打ち麺、白い色合いが特徴的。
  この上に、トマトソースをかけるとするなら・・・・何人がラーメンと思うだろうか・・・。


【しめ飯が・・・・ズル過ぎる!旨過ぎる!】

 はい・・・・〆飯が・・・・特製!ミニハヤシライスなのです!そんじょそこらのデミグラスとちゃいまっせ!フレンチのプロが作ったフォン・ド・ボーと、牛肉崩れでっせ。もはや、ラーメン以上に意地を出してるのとちゃうやろかという旨さっす!しかも、店主の話を聞くならば・・・・「最初はそのままで召し上がっていただき、後半は、余ったスープをかけてお召し上がりくださいませ」とのこと。あの玉ねぎジュレを投入せよだって!これは、絶対やってみなはれ・・・・。旨いに決まってますから!
 申し遅れましたが、こちら・・・・必ず前菜がつきます。今回は、「生ハムのムースとプチパン」これも旨し!前菜でのけぞり、メインのつけ麺でものけぞり、〆飯で旨さに海老ぞりしすぎて背骨が痛いほどです。まいりました・・・。

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 総じまして、この食後の感覚は・・・・久しぶりに大満足。しかしながら、ラーメン食った!という満足感ではなく、フレンチ食ったという満足感かな・・・・。それでもです。この半分コースのようなランチで、880円という価格はすげーと思うのは事実!美味しいものって、手を抜いていないということだと、本当にこちらを訪問してみて分かる気がするんです。凄く並んだ疲労感もありましたが、入店してからは、スタフの立ち振る舞いは、やはりフランス料理屋のそれですわ。お茶一つにしても、個性的だし、そして「茶が旨い!」ので参る・・・・。つまり、丁寧がゆえにスキがなく、美味しいものをいただいたという充実感が残るわけやね・・・。

 どうやら、テレビで最近紹介されたらしいんです。なので特別に混んだみたい。行列の目安ですが、30分で12人進むと考えていいでしょうかな。なので、地下入り口に続く階段の一番上から・・・・だったら、1時間弱待つ覚悟で、御並びください。アタクシは、2時間待ってしまいました(泣)。ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。見事に男女カップルばっかりに囲まれて、寂しかったわ・・・・(笑)。

  • ふれんちらぁ麺 ガスパール 生ハムのムースとプチパン
  • ふれんちらぁ麺 ガスパール オニオンスープらあめん つけダレ
  • ふれんちらぁ麺 ガスパール オニオンスープらあめん 麺アップ

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6位

中華そば ムタヒロ 1号店 (国分寺 / ラーメン、つけ麺、居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2011/10訪問 2011/10/25

濃厚鶏コク、すっきり醤油仕立てのエキストリーム系!

【初めてマスコット褒められましたがな・・・照れますな・・・】

 あそこの店旨いハズやから行って来い!とのご指令メールが関東のラー友から届きましたんで、比較的早く帰宅できたこともあって、プチ遠征です。最寄りの三鷹を通り過ぎるこの後ろめたさは・・・後日家庭サービスするからゆるしてちょんまげ(って今時言わんな・・)。さてこの店は、小さいながらも男の友情を感じる温かいご店主達(多分共同経営??)の明るさに、いきなり和みますよ! メニュー表の名前と看板の絵でも微笑みを誘います。とにかく笑顔にふれたければ、ここで食え!ってな感じですな。さて、ここで初めての体験・・・・・と言っても非常につまらんことですが、トレードマークのマスコット「幸せを運ぶおっさんシリーズ:崖っぷち編」に初めて店主殿から直接声をいただきました。これまで大抵「変な奴」的な目線か、気づかなかったような感じなのですが、どうどうと「それいいですね!」と言われると、やっぱり嬉しい(笑)。ま、そんな心の余裕がある店ということなんですな!


【個人的にキターーー!転勤後初のけぞり!】

 のけぞる旨さ!転勤第一号ですな!マスコットの件は別ですよ。鶏そばとは、大人びた粋な一杯か?とか思いきや、冒頭に「ガハハ」って付くしどないやねんってね。そやけどその印象は・・・・

 「濃厚鶏コク、すっきり醤油仕立てのエキストリーム系!」

 ・・・とすべての要素を畳み掛けたくなりますわ!これは、冒頭からのけぞりましたよ、いやホンマ。まず、冒頭の鶏コクの濃さに参りますわ・・・・m(_ _)m。非常に洗練された鶏油を仕上げに回しかけとるな・・・と見て見ぬ振りして調理場チェックをかましてましたが、その上をいきます。鶏が濃い~のです。その上に、ぴっちりと醤油味がスケルトンブラウンの見た目で畳み掛けますから、「鶏そばエッセンスの凝縮」がここにあります。麺場の方が、「濃すぎたら調整しますよ」と優しく声をかけていただきますが、いやいや、そんなもったいないことするわけおまへんがな!と心中で突っ込み百連発!どきゅん!と鶏コクを楽しんだあとは・・・・・意外にさっぱりとした後味ですわ・・・。たまらん! また、三つ葉がええ仕事やねん! 濃厚と思えどこのカエシがぴっちりした味わいに、和製ハーブのさわやかさがええのや!ハーブと言いましたが、この最後の調整でかける粗挽きコショウが、また醤油に合いまんねん!鶏コクにあいまんねん!和風を通り越して洋風かどうかもわからんねん!旨すぎてアホになりまんねん!!もう…旨いもの食うと、昼間の事がすっかり彼方のことと思えるのですわ・・・。ちなみに、この一品には、「おろし生姜」が別皿に付きます。これを後半投入して、味のクリッピグポイントを楽しめという演出。これがまた・・・・生姜でいきなり和風にベクトルを強引に持って行きますから・・・・楽しみどころ満載なスープです!

 ※味のグラデーション:鶏コク>カエシ風味>生姜>粒コショウ>三つ葉風味>もう一度鶏コク・・・・
  ポットで持って帰ろう!(うそです)


【麺の演出もまた・・・・手を抜かんねん】

 久しぶりにハンドメイド感あふれんばかりの麺をみましたよ!新大阪駅近所の手打ち麺以来でっせ。鶏そば=粋な食べ物=細麺という概念を覆しますな。太麺、平打ち、手もみ風・・・・おおよそ汁なしか、つけ麺にでもしたらええねんと思うような風貌ながら、その味わいは、恐れず例えると・・・・ほうとう?かと見まごう食べ応えです。適度な滑りをまとい、不規則なウェーブが舌触りの感覚を複雑に奏でるし、噛みクチが・・・粉感なくなったアルデンテともうしましょうか・・・・くっっっちりとした感覚! そやけどいわゆる「剛麺」というような野性はない高級感があります。

 「気がついたら麺が無くなっていた・・・」

 もっと書く事あるのだけど、前半思いの他旨かったので、レビ心がぶっ飛んでた。悔しいから・・・・今度、別メニューで食いたい!しかし、煮干し系だと別麺になるのかな。二人組の他客が、煮干しと鶏で注文が割れて、配膳感覚が少し間があいたから、おそらくそういうことだろうね・・・。

 ※麺の感覚:加水中なれど、潰しがきいたクッチリ麺。すべりも適度で、剛麺のようで、ハンドメイド満載の創作麺
 ※麺の形状:平打ち、よじれ強し、不規則な太さ、断面は・・・オーバル


【具は、もはや劇団!】

 鶏チャーシューがあっという間に無くなります。柔らかく、ペッパーを強くまとい、また後半の生姜にも良く合いますので、極上の酒のアテにもなりそうだす。また玉子が意外にハードボイルドだったな・・・・。しかし、意外に味玉が浅い味付けだったため、この濃い味付けの中では箸休め的によかったかも。そういう観点では、わざわざとろ~りなジェルタイプにしなくてもよかったのかもしれません。三つ葉とネギはいうに及ばず。スープに格好の影響を与えていて、無くてはならないとすら覚えます。穂先メンマも柔らかコリコリ感で旨し!ゴマ油っぽい風味が良いですよね〜!具に至っても個性満載。もはや・・・・劇団ですよ!

 ※具のおさらい:鶏チャーシュー×2、味玉、三つ葉、ネギ、穂先メンマ
  それぞれの具がサイズが大きいため、シンプルにして満足感ありあり!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 総じまして、ちょいと遠征ながら・・・マイ常連店ひとつめっけ!といわせていただきましょう!ビールも引っ掛けずこれほど気持ちよい雰囲気は、転勤後初めてでございますわ。かえり間際の店主達が声をあわせて「ありがとうございました!」と言われるのは、当たり前のようでなかなかないよね。ほんとに好きな事を仕事にしている人たちの幸せを感じるのですよ。あー本当に、ラーメン一杯で元気がつけられることってあるのね!また来ます!多分来週!!ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。

  • (説明なし)
  • ガハハ鶏味玉そば
  • ガハハ鶏味玉そば 麺アップ
  • ガハハ鶏味玉そば 麺顔アップ

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7位

カドヤ食堂 総本店 (西長堀、阿波座、ドーム前千代崎 / ラーメン、つけ麺、油そば・まぜそば)

1回

  • 夜の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2011/09訪問 2011/10/01

手もみ風なそば・・・。これもどこかホッとするねぇ~。うまし!

<2011.09> 手もみ魚介そば

【煮干しを求めたつもりが、スルメと出会う・・・】
 あーーー煮干し喰いてーーーと朝から体が求めております。煮干しとなると大阪市内まででかけんと無いのよね・・・。と考えつつ、最近食べたカドヤ食堂さんの「煮干し醤油そば」が忘れられなく、そいつをレビ目的外で食おうと、大阪市内に潜入開始です。もう開店前に行き着くという根性の入れようでして、一番乗りで入店!いつも雑誌&紹介本で見慣れたお姉さん店員さんの案内を経て、一番奥のカウンターでメニューを眺めます。「あ・・・・煮干し醤油そば・・・メニュー落ちしてるやん・・・」と凹みます(泣)。ならばこれはもう中華そば大盛りに埋もれて死のうと思う・・・・。しかしその瞬間に、横に描いてある「手もみ魚介そば」なるなんともレトロな紹介に目が泳ぎます。なんと・・・魚介100%勝負とのこと!急遽レビ意欲も湧いてきましたし、これを大盛りで注文とあいなります。レギュラーの中華そばよりも安い680円!大盛りだと+130円で810円。カドヤ価格としてはとてもリーズナブルですね。


【おおお!こんな素朴な麺は初めてやがな・・・】
 一番乗りですから配膳も早いわね・・。あっという間に配膳でこの麺顔。まず麺に圧倒ですね。「こんなカドヤの麺は初めて」と個人的に興奮します。ときどき、限定メニューなどで平打ち太めのラーメンは拝見するのですが、ここまで、手打ち風にしなしなに縮れている風貌は初めて・・・・。少し透明系なニュアンスとクッチリなスタイル感があれば、関東で言う喜多方麺のような風貌とも見受けられます。これは、どんな噛み心地なのか・・・期待が高まります・・・・。
 「ん~~~ん!!「ちゅるりん」として「ぴっちし」な感触!ナイスな・・・つるぴち麺♪」
 これは、柔麺好きな方々には舞い違いなく受け入れられるスペシャリティですね!やるな・・・と最近出来たとお聞きした新しい製麺室に目をやります。すると、あ!カドヤの大将いはるやん!(京都弁ですまん)最近、めっきり御見かけするタイミング合わんなと思ってたら、製麺室で奮闘しておられます。博士と研究室みたいなその空気感・・・・、そこでこんなん、考えてはったんやね!
 感覚としては王道とも言える中加水で、芯など関係ない全体のもちもち感覚で楽しませてくれるタイプです。それに表面のざらつきなく、ちゅるちゅるちゅるちゅる~~~・・・と滑る感覚とウネリの抵抗で快感を覚えるというやつです。クチリと最後に噛みちぎるのも楽しい・・・。大盛りにしましたが、とても胃に圧迫感なくするすると食べ尽せます。ちょっと変わったカドヤの麺!今だけ限定なので、ご興味があればお早めにどうぞ~♪
 ※麺の感覚:西の喜多方とは言い過ぎ?つるぴちな麺感覚、もぐもぐ噛むと適度なモチモチ
 ※麺の形状:平打ち太め、手もみの名称の如き不規則な縮れ感がそぼく
  大盛りにしても胃にもたれない感覚。


【魚介だけで・・・このスッキリ濃厚なアミノ酸!】
 「動物系一切排除で・・・このスッキリ感かよ・・・。」
 いわゆる魚介系と言いながら「魚が苦手な方はご遠慮ください」という触れ文句は時々みかけますが、この一品は、そういうのなしでOKです!魚介だけで・・・こんな滋味深く優しい味わいになるんやと・・・・呆然です。説明書きを見ると、サンマ節、スルメ、昆布がメインとのこと。むぅぅぅぅ・・・サンマの個性は遥か昔・・・西新宿の麺屋武蔵で感動した覚え有りますが忘れた(泣)。しかし独特な個性感があったのはぼんやりと・・・。そして「スルメ」か!時々これを出汁に使うとは聞き及んでいたものの、この何とも言えない塩分を含んだ旨味は、スルメ由来かと素人ながら察する次第。昆布はまさにベースだと思うので、昆布の味わいまでは全く分からず申し訳ありませんが・・・・。
 ※味のグラデーション:魚介(サンマ)>スルメ>醤油由来のわずか~なまろやか酸味
 定番中華そばと比べて異母兄弟的な立ち位置ながら、それほど魚介にエキストリームに走っていないところが余裕を感じます。


【チャーシューがタイムスリップしてきました】
 このチャーシューは懐かしさありありな感じですね。神戸の古い中華屋タイプで食紅を外した感じが少しいたします。しかし、懐かしい・・・とは個人的には言えないのは、アタクシ京都人ですからね・・・。子供のころから食ってたチャーシューは、肩ロースの薄味ぺらぺら肉の重ね食いだったたんです。このため、今回のチャーシューは、大人になってから食べた懐古調チャーシューなのです。だから、懐かしいじゃなく、タイムスリップしてきたチャーシューと感じています。どこの部位だろう・・・わからないけど、タレにつけ込んで、少々煮て?じっくりと燻した感じがいいですね。
 ※具のおさらい:懐古調チャーシュー3枚、ナルト、ネギ、海苔
  海苔は・・・・一般的だったね・・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 総じまして、短い間にでも、またちょいと通いたいと思うのであります。その心は、定番のバリエーションが豊かですから。豚骨魚介や、鶏白湯など流行やニューウェーブ系の系統に背を向けながら、守りではなく、やっぱり進化を追い求めている感じがいたしますので。また、カドヤ食堂さんの限定品には、研究熱心とも、新しい挑戦ともつかぬ・・・遊び心的なものも感じます。なのでまたきます。ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。


<2011.07> 煮干し醤油そば

【改装記念と思って表敬訪問ですが・・・】
 先日、カドヤ食堂さんを訪問したところ・・・改装中とのことで振られましたので再度訪問。どこが変わったか・・・以前のをあまり正確に記憶していないのもありまして不可思議ですが、まぁ・・・表敬訪問ということで。しかしでんな・・・、ようやく落ち着いてカドヤ食堂行きたいと思うのは、何か大阪のど真ん中な一杯を体が要求しとるんでしょう! タウン誌で見慣れたあのオヤッさんの顔を見たかったのですが、あいにくお弟子さん3人のオペレーションでした。でも、いずれこの方々も・・・いつか独立してカドヤにて修行ということで、大阪庶民派崇高系を展開してくれることでしょう。腕試しな一杯を・・・期待するのであります。今回は「煮干醤油そば」をチョイス。関東のラー友は「白金豚」から「黒豚」に変わった旨みそばを食って来いとの指令ですが、すまぬが却下!なぜだか・・・コイツに惹かれた!でも880円!!めちゃ強気な価格設定でっせ・・・。


【関西人にしか思いつかないスープだと思う・・・】
 880円か・・・と肝っ玉が小さいアタクシは、ため息をつきますよ・・・。並一杯でこの価格ですからねー、いくら大阪の有名店と言えどもですよ・・・。この時点でかなりマイナス気分。関東のラー友の言うこと聞いておけばよかったかななどとも思う・・・・。隣のつけそばも旨そうだ・・・。揺らぐオッサンの心・・・。で、配膳された一杯は・・これまたこじんまり。泣く・・・。 しかし、この漆黒の醤油スープはなんぞや!この色合いは「デキル!」と思わせる存在感です。しかも・・・なんだか麺顔が丹精な感じもしますしね。これは、イケるオーラがぷんぷんにおってますし、そして、恐る恐る・・・スープをすすり上げます・・・・。
 「これは!!!もはや、お出汁で食わせる濃厚煮干しや!」
 ・・・一口でビビビときますよ。この感覚は、申し訳ないけど、関西人にしかわからん「お出汁文化の世界観」ですよ!濃厚煮干は、関東で少し食ってきたものとして、この煮干しのアレンジは関東の方には思いつかないとすら覚えます(冒涜してませんのでごかいなきよう)。あえていうなら、このスープを少し淡くして味加減を少し調整して、うどん玉を浮かせても成立してしまいそうとすら思うのです。関西では、関東のあの「煮干し」の出し方が想像できないように、その逆で関東の方はおそらくこれを煮干しと呼ぶには若干抵抗があるかもしれませんがね・・・。
 煮干しは、甘めに響いてよく利くいており、そして醤油のカエシに旨く結びつく味の構成です。それに明らかにお出汁風味が漂います。節系と結びついたようです。なので、煮干しの残骸やら、香ばしさなどとはいかず、煮干しの出汁だけを濁らせずにキレイに圧縮したようなキレがあります。ワタのエグミが一切ありませんしね。


【でじゃばらない上出来という麺に脱帽】
 明らかに中~多加水のストレート麺で、やや平打ち系。表面のザラツキ少なく、またモチモチすぎることもなく、適度な中間の感触です。よく使う「くっしり」した系ではなく、「ツル・・・モチ・・・プッツリ」と一連で流れていくよう・・・。濃厚お出汁系の麺には、非常に合っていると思いますし、これなら・・・・大盛りという設定もしてほしいと思える品質を感じます。何気ない日常の高品質とはこのことですな。


【実は具も気を配っている】
 チャーシューが見た目以上に肉厚で、肉の歯ごたえ感ある本格派でしたよー。なかなか薄味ですが、全体にあっていて大変よろしいかと。またメンマは、「穂先メンマ」を使用!都島区大阪城北詰のあの名店と同じ感覚で大切にいただきましたよ。
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 総じまして、醤油ラーメンと呼ばず、醤油そばと命名する気持ちが少し分かるきがするな。この味付け方は、ラーメンを超えて「大阪麺料理」の域に達していると思うけど・・・・。なぜだか、食ってみてこれを単純な醤油ラーメンと呼びたくないような、この気持ち。だから「醤油そば」なのか・・・。詳しくはオヤッさんに聞くしかないけど、たぶん恥ずかしいから聞くの無理かな。ともあれ、久しぶりに・・・つきぬけた旨さを感じたことは、間違いなし。ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。これは、関東のラー友と次回の大阪ツアーで案内したいと思いました。


<2010.7> 白金豚旨味そば

西長堀に移転されて、表敬訪問の機会を伺っておりまして、そろそろと脚を運びました。しかし、行列の長さを衰えず。まさに大阪を代表するお店の風格でしょうか。結局夜7:00前に並び始めて、40分後に麺にご対面できました。

一般的に、油そばと分類されるのでしょうか。醤油たれと麺をかき混ぜて食するタイプです。麺をかき混ぜていくうちに、完全に汁が吸い取られるタイプです。そして、食欲をそそる香りがにおいたちますー。

最近のつけ麺と比べて、麺は細い部類で、まぜていくうちに麺が最初のうちは塊になってしまいますね。それでも粛々と混ぜてゆくと、麺と全体がねっとりしてきて、麺が黄色から、黄金色に変化してゆきます。

具は、チャーシュー(味濃い系)、ほぐしチャーシュー、メンマ、葱、ナルト、そして生ニンニクおろしで、この生ニンニクが食欲をそそり、醤油ダレとよく絡み、ご飯にとても合う系になります。卵黄があったらなぁ・・・。そしたら、スタミナ旨味そばにはや代わりですね。

料理の名前のイメージとは裏腹で、がつーんとニンニク系の旨さが口一杯にひろがります。がつがつと無意識で食べ進めてしまいました。白ご飯と一緒に食べるとまたこれがすごく合います(炭水化物で炭水化物たべて何が悪いー、うまいんじゃー!)。ともあれ、一気に食べてしまいまして、精算のとき少し恥ずかしかったです(さっき配膳したばかりでしょ?って・・・)。


新店舗はめでたいこと。まだ、オペレーションがすこしぎこちないかな?少しだけ・・・・ね。お祝いの意を込めて、いつもより150%大きめの声で、ご店主に「ごちそうさまでした!」と声をかけ、お店をあとにしました。

またきまーす!


<2010.5>

大阪ならではの醤油系を食べたくて、今日はカドヤさんに突撃です。GW直後の5/6は臨時休業だったリベンジもありまして・・・・。今日は、仕事も早く切り上げて早めの訪問だったため、空いている時間帯に滑り込んだようです。


最初につけ汁が運ばれてきました。

九条葱がまず目に入ります。斜めに大きくざく切りしたものと、細かく輪切りにしたものと、二種類に分けていて1/4程度表面を覆っています。それと対抗して、表面に鎮座ましますのは、追加で注文し豚足です。ぷるぷるとろとろした感じで、気持ちよさげに浮かんでいるよう・・・。チャーシューも二種類に切り分けていて、まず大きく1枚、そして短冊切に2~3枚あって、いろいろ考えられているようです。それらのスキマに、ナルトが浮かんで一見レトロです。穂先メンマもちゃんと沈んでいまして、具的には、追加トッピングもあって、賑やかでした。そして、醤油系のつけ汁のほうですが、昨日の、大鶴製麺所のうすつけに通じる共通性を感じました。豚足と、九条葱とベースの醤油だしが、甘みをそれぞれ出し合っているような感じで、これも大阪好みです。


一方、麺ですが個人的な推測で18番切歯かな・・・・、やや細いかも知れない程度の太さですが、ちゃんと腰はしっかりしていて、風味も感じられる良い麺です。麺椀にザルがしかれていて、水切りばっちりです。

  • 新しいお店!
  • お祝いがどっさり!
  • お品書きです

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8位

ついてる中山 (滝井、千林、太子橋今市 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 夜の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2011/09訪問 2011/09/25

なにわのソウルさえ感じる・・・・カドヤ直系スタイル!

<2011.09> つけそば 大盛り

【なにわのソウルさえ感じる・・・・カドヤ直系スタイル!】
 明日からまた・・・東京潜伏です。ほんのわずかの間ですが、ガツンと大阪スタンダードを体に入れておきたいなと・・・・朝から今日は何を食おうとあれこれと悩みます。まぁ、そんな集中力も途切れて間抜けな顔を見透かされて・・・「○○さん(オレのこと)、今日はどこのラーメン屋へ行くんですか?」とからかわれたた次第。何となく・・・・その同僚に話を合わせていえると、何となく彼の地元のこちら「ついてる中山」さんへ行く動機づけになったということです。しかし、穴場でしたわ!開店時に突撃して以来、放置してましたしね。実力は知れたカドヤ直系!ちょうど、「これ食いたい!」モード全開ですよ!!今回は、未食だった「つけそば」でよろしくお願いいたします。


【なにわつけそばの原型がこんな感じですな・・・・】
 昔から、meets等ローカル雑誌で見飽きたこの風貌は、カドヤゆずりで今更何も言いますまい・・・。で、おしまい・・・・、というわけにもいかないので、今回は簡単に。まさに醤油つけそばの王道といいますか、澄んだカエシ系ブラウンの海がキラキラと光り輝いております。清湯系のスッキリ感が漂う醤油風貌がカドヤ系なのです。喜び勇んでいざスープにレンゲをダイブさせますが、まさに透明系。クチの中に運ぶもさっぱり感が素敵です。
 「う!ぴっちり醤油と甘いコク・・・・それにフレッシュと思わせる酸味が素敵!」
 ・・・そんな第一印象ですな。この醤油スープは、清く薄めのブラウンですので、ゴクゴクとそのまま呑んでいける系です。なのに「ぴっちり醤油」と例えたのは、醤油の塩分が濃いというのではなく、じんわり適度な濃度ながら、一味?とうがらし?系の辛さをわずか~に投入した・・・辛みのエッジングを軽く際立たせているところが、「ぴっちり」と感じる醤油味なのです。辛くない辛さとは変でしょうか?
 それにこの甘み豊かさはいいですな・・・・。鶏清湯のコクを十分に感じますし、自然な甘さを感じます。これは、アタクシの察するところ、酢が投入されていることによって、まろやかに変化した為ではないかと・・。酢のまろやかさが甘みとより感じさせやすくなるのだと・・・・勝手に判断しているのですが、いかに??? なお、熱さの点では、そう熱湯というほどでもなく、常識的な範囲。熱すぎてイライラすることないし、全体のバランス的にも、適度な熱さ加減でよろしいのではないでしょか?
 ※味のグラデーション:醤油>鶏等のコク>鶏豚&節の甘さ>弱い酸味>一味唐辛子
  きっとチャーシューのタレも混じり合っていてこういう複雑な醤油甘さになるのかな・・・・


【わずかに殻の余韻を残す・・・自家製麺なのね】
 この手造り感ありありな麺の風貌が・・・・よいですね。風流というべきかな。やや平打ちな健康的で自然な小麦色。芯を感じない茹で上げで、麺全体の感触を楽しむ系です。表面の肌触りは、舌に吸い付くようでして、過見応えは、くっちりというより「くちゅりん」とした感覚。それでいて、適度にモチモチ感があるという仕上がり具合です。丼の底にはざるが敷いてあるので、水はけがとてもよろしい反面、水々しさも失わない自然な感覚です。
 つけダレへの投入が最大の山場ですよね。このつけダレに泳ぐのが、わずかに透けて見えるため、より旨そうに見えますわな・・・。少し多めに麺を入れてずるずる~、むしゃむしゃと食うのもいいですが、少なめに麺をもち、タレに泳がせるようにして食う・・・・、ってのも実に旨く感じるもんですぜ。
 ※麺の感覚:加水中~多。表面ざらつきありそうで、適度にぬめっている。くちゅりとした余韻、もちっとした歯ごたえ。じゃっかん殻がはいっているのが風流にして良い。
 ※麺の形状:平打ち麺で、ラーメンとしては太く、つけ麺としては細い。
  万人うけするとおもわれる・・・ナチュラルストライクな麺!


【いたってシンプルである】
 つけダレも麺も複雑なようでシンプルですが、具はもっと割り切ったシンプルさですね。チャーシューは4枚程度。脂身が少ないロース部位??かな、そして醤油ダレが周囲にこびれ着いて、ご飯が進む系な香ばしさがたまりません。つけダレに混じってこれまた良い仕事をしています。ネギの小口切りは、青い部分が中心に適度な範囲で投入。そしてナルト。べつに無くてもよさそうなこのナルトに、とても懐かしさを覚えるのはアタクシだけですかね・・。わりと関東系と思うこの食材。このつけダレのビジュアルになくてはならない存在感すらかんじますね。
 しかし、アタクシは、穂先メンマにとてもこの店のこだわりを見ます。海苔とかもっと簡単な具材もありますが、わざわざ手のかかる、そしてコストもかかるこの食材へのこだわりが良いですな・・。ほどけるシャクリ感がええです。
 ※具:チャーシュー(醤油味4枚程度)、穂先メンマ大きめ1本?、ナルト、ネギ多数。
  ほどよい分量ですよ・・・。  

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 総じまして、このつけダレの余韻は、大阪ならではやろなと思うと少し寂しくなりますね。若いときならこの・・・トラッドなスペシャリティを理解できたかは不明。だけど、今でも若い人も通っておられる様子もあり・・・。アタクシの後客・・・店の評判で駆けつけたような感じだけど、旨さは通じたような・・・同じ空気感を共有できた感じがしたし。少し狭いけど、壮年ご夫婦が実に良い仕事が出来るぴったりサイズ。いつまでも、大切にしたいんですね~。もう一回行きたい!次は、煮干しそばだ!ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。


<2010.10> 中華そば

【こんな住宅地に唐突に中華そば屋!そして真横にコインP】

 んー・・・・、iPhoneアプリの限界を感じますね・・・。ここまで入り組んだ住宅地だと、住所を打ち込んでもGPSが有効に店先まで案内してくれません。また、どこぞの家の玄関口に到着してしまいました(汗)。そこで周辺を探索すること1分(短か!)、そのお店を発見できました。真横にコインPとは、クルマでも便利?。 通りもまばらなので、余裕に着席かと思いきや、夜8時でほぼ満席!入り口そばの1席だけ空いてましたので、そこに着席です。結構な人気ぶり。ご店主と女将さんがオペレーションに四苦八苦でした(まだ・・・つけそばを出す余裕はなさそう・・・)。現時点ではメニューは、中華そば一本。カドヤ直伝の腕前は期待大です。


【見慣れたとは言え、一服の絵のようでありますなー】

 結局、配膳完了まで15分程度かかりましたが、これは仕方なし。直前に団体さんが入ったようでしたので。細い麺と、透き通った醤油スープと、海苔。関西育ちの僕としては、前からエルマガジン系のタウン誌特集で散々見慣れた風景です。しかし、飽きないんですよね・・・・。今福鶴見にタイムスリップしたような気分です。


【定番とはいつまでたっても新しさを感じるものなのだー】

 醤油と程よい魚介が合わさった甘みのあるスープ。僕にとっては大学時代の味です。豚骨魚介などというのを知らなかった当時は、この魚介の甘みに惚れていましたねー。正面に脂があるものの、澄んでいてもたれることもなし。ゴクゴクと飲み干します。このタイプのスープは、四畳半神話大系に出てくる猫ラーメンのスープと、イメージがダブります・・・。


【この麺が、関東の人にはわかりにくいかもですね・・・】

 細いストレート麺で、ややハリガネのようなくねりがある。このせいか、あっさりスープが十分に持ち上げられるのですかね。スープとの相性というものを感じます。柔らかいようで、そうでないような不思議な麺で、結局、シコシコとした歯ごたえを楽しめるのです。東京の昔ながらの中華そばがあり、それの大阪版というイメージかな・・・。


【その他も定番・・・・具たち】

 チャーシューが懐かしさを感じる醤油系統のしっかり味。メンマも酸味がない醤油ベースの味付け(濃くない)、あとはナルトと海苔。定番ですが、満足度いっぱいです。


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総じまして、新規OPENの店ながら、もう・・・その腕前は玄人の域でして、ちゃらちゃらしたところなしです。自然とこういう一品は評価が高くなるしかないなー。それに見合う味だったし! また、つけそばが一般メニュー化した時にでも、再訪したいです。

今日は、実力ある麺を食べたなー、幸せ。今日も感謝。そして、今日も本当にごちそうさまでした。

  • (説明なし)
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9位

中華蕎麦 とみ田 (松戸 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2016/08訪問 2016/08/15

つけ麺デビューが「とみ田」だったことが逆に不幸だ・・・

<2016.08> つけそば

【現時点の濃厚豚魚完成形!魚粉の甘味と醤油の香ばしさ、豚骨煮出しのマイルド感のハイバランス!】


 朝9時半を回った程度で一旦店へ出向き食券を購入。スタフさんに名前と携帯の番号を伝えて、11:05の集合時間を確認されてから店を離れます。近くでコーヒー飲みながら、仕事のメールを片付けてたらあっという間に時間がやってきて、また店に向かいます。本当に便利に、楽になりましたー。着席すると、とみ田さんの定位置の前。やはり、店主が必ず厨房に立つ店の凛々しいオーラがいい感じです。一気に5人前を仕上げるのか、一気に配膳が進んで本当に待つことが少なくなったねー。そんな久しぶりの麺顔は、レアチャーシューが、和やかにアカンベーをしているように和やかですが、全体的には凛々しいです。


 さて、2016年夏時点のつけダレですが、相変わらず深めの魚粉ブラウンでして、成分が表面を浮遊しております。一見以前の通りのイメージですが、味わうと記憶の味わいと少しばかりの変化と進化を覚えます。 コテコテ感はある時点から抑え気味の傾向でしたがそれは維持かな。昔は、相当なモミジの投入を感じるトロミや貼り着きがあったものですが、随分と食べやすくなった印象。しかし、単純に淡くなったわけでは無く、味わいの深みはキープ。胃もたれなく食える濃厚系と言う感じで、グビグビと飲み干せそうです。昔は、多少無理して味わってた濃ゆい味ですが、今のは難なく飲み干せる感じがいいね。


 また魚粉がナイスバランスです。これも一時期は凄い魚粉が効いていて、変な話だがこれ食った日は一日中、胃や食道から魚粉のイメージが消えなかったような思い出。それが今はとっても食べやすい。初代のボロ暖簾がかかってた頃の魚粉は凄かったものだー。今では本当に香ばしい濃厚さと感じれるから、本当に少しずつ進化を繰り返しているんだなーと思います。ここに醤油ダレの塩気が寄り添う感じで、甘辛さを演出している・・・。


 いやー、久しぶりに食ったけど変わらないのは満足度だけといったところか。そして接客の気持ちよさと、スタフに時折指示する厳しさ も変わらんねー。


【風味と歯応えのしっかり感が満足度を高める!見栄えや水切りも完璧!】


 麺も美味い! これもいろいろ微妙に変遷を繰り返しておりますな。当初はこれでもか!と言うほどの低い加水で極太麺。いつからか全粒が混じりこみ、当初は完璧なほどに打ち込んで全体的に褐色になってたような記憶? 違ってたらごめんちゃい。それが今は、適度に粒を見て取れる風流さとなり、一旦これで落ち着いたような記憶なんですがー。


  何もつけなくても食うと美味い。粉の風味が満点。加水は相変わらず低めだがパツパツとまではいかない、安心感が増した感じ。艶やかですが、つけダレに異様に絡みます。濃厚つけダレに絡んでも香りはしっかりと伝わる印象です。


 前歯を当てて力を込めると、クシクシっとした肉厚感あり。奥歯へ送り込んでプレスをすると、強いクッシリ感というか、ヌッツリ感というか、ハードな歯応えは健在。ズボボボボーーーとすすり上げても密度が高いので、とても一口ですすりきれませんな。並盛りで、私の胃袋感覚では、300gちょいオーバー。昔は特製で中盛り食ってたんですが、いつの間にやら量を食えなくなった・・・。重さを感じる麺なので、小サイズも結構注文している人も多かったです。昔は大食いの方ばかりが多かったイメージですが、客の裾野も随分と広がった感じですね。


【ここも二種チャーシューを取り入れたか!流行を受け入れる柔軟さ】


 とみ田でも、二種チャーシューは当たり前になったんだねー。久しぶりだから知りませんでした。薄味の豚バラ肉ロールは、今でも変わらぬ美味しさでして、つけダレに沈み込んでおりましたが、脂の甘みをダイレクトに感じて、柔らかさが解れる感じでナイスでした。


 またレアチャーシューは、程よい薄塩加減と肉の豊潤さを感じる一品。もう少し欲しかった感じもあるが、後で麺を食いきって腹がはちきれるかもなので、適量だったかもしれません。以前はビールでチャーシュー流し込んだ後に、軽々とつけそばを食い切る方もおられましたが、ここでは私は真似できません。


【割りスープ:ブーメラン方式・あっさり形で薬味チョイス方式】


 スープ割りもいろいろ変遷がありますね。以前、つけダレだけに特化してレビューをさせてもらったので、ここでは割愛します。今の割りスープは、あっさり一本勝負。昔のあっさりよりは、若干濃ゆいので、淡い中華蕎麦みたいな感覚で飲み干せます。今回は、ノーマルに、刻みチャーシュー追加でお願いしました。この刻みチャーシューも気前が良い投入量でして、最後の最後まで満足度を高めます。


 総じまして、「いつ来ても日本一つけそば!」と言う感覚でして、いつも食った後の満足が最高であります。昔は、この後近くのサウナに直行し全身リラックスした後、カラオケでさらに気分を発散したものですが、もうそう言うパワーはさすがにないわな・・・。楽しかった日々を思い出しながら、素直にこの後帰宅を致しましたー。それにしても、とみ田さんますます貫禄をましてますなー。それでも腰低い挨拶がまた印象的で、「暑い中ありがとうございましたぁーーーー」と丁重な送り出し。最後の最後まで、気持ちが良い店だねホント。と言うことで・・・・なので詠います!


   晴天に
   天晴れつけそば
   日本一


   変わらぬ姿勢
   変わらぬ進化


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


<2011.09> つけそば

【最後の一杯を滑り込みで食う!待ち時間、脅威の15分!】

 もうどうせ麺切れで食えへんやろ・・・・と思いながら万が一を狙って、関東のラー友と「とみ田」に突撃。午後5時を少し回ったところでしたが、最後ということで食えました!行列も消えかけたところに連結でして、15分程度で着席、そしてすぐに配膳という奇跡です。なんせ・・・・この一杯を食う為に、2時間10分炎天下でならんだことを思うと、その偶然はひとしおです。短い間の行列中に、スタフと常連の関東ラー友は会話を楽しみます。やっと営業を終える安堵感と、偶然食える幸運感が入り交じり、しばしのその歓談に心が和みます。何と言っても、この一杯と出会わなければ、ラーメンレビューなんてやろうとは思わなかったこの一杯。初期から通い続けてその味の変遷を、関東のラー友と共有したものです。関東ラーとも曰く・・・・・もう随分と洗練されて完成度感じるよ・・・というこの一杯を、再度また気持ちを改めてレビューいたします。


【かつての魚粉パンチからは随分と洗練された煮干し感覚が素敵!】

 数年前は、その魚粉パンチで気持ちよく打ちのめされたもんですが、今のつけダレは、過ぎた魚粉感覚が陰を潜めたかの如く(それでも一般的には相当濃いのだが)、煮干しの香ばしさでさらっと食わせてくれますね。濃厚なのですが、さらっと食わせる・・・、それがこちらの所以だと今では感じています。

 「もはや・・・濃厚豚骨魚介で「ドヤ顔」すら大人げないと思える余裕の一杯」

 ・・・とすら思います。十分に煮出した豚骨ぶりは無鉄砲のよりサラリと食わせますが、程よい苦みと煮干しの甘みが広がる香ばしい展開・・・・。このニュアンスを久しぶりに体感しながら「あ!やっぱり・・・とみ田!」と感じる個性ですわな。フレッシュな刻みネギの苦みさえガッツリ受け止めてくれる安定感ありです。食後の感覚は・・・・以前は、一日中自分の魚粉臭さに襲われたもんですが、今はその感覚が本当に少ない。胃腸の負担すら軽くなったと思わせる完成度と言えば言い過ぎでしょうかね。粒子のざらつきも健在ですが、気のせいでしょうが細かくも感じるし。濃厚豚骨魚介つけダレの一つの完成系ですな・・・。

 ※味のグラデーション:濃厚豚骨>魚介(煮干系)>いわゆる魚粉ざらつき>ゆず風味>その他
  ゆず入りの豚骨魚介は、個人的にはここで初めて食ったんだっけ・・・。当時の衝撃は忘れられまへんな。


【宣伝 POPと同じ完成度ですね・・・・・麺の美しさと存在感】

 とみ田の麺を食うとき・・・胃が張る気分に襲われます。旨く言えないが・・・・麺の密度が濃いというか、潰し込みがしっかりしていると感じています。そのため以前の過去の代々の麺のニュアンスは受け継いでいるかと察します。今では全粒粉配合が当たり前ですが、それ以前の全粒粉無しの、やや白いタイプのモッツリしたタイプも好きだったな・・・。今の麺は全粒粉の潰し込みも良く効いていて全体的な褐色になりましたよね・・・。とても美しいと思います。
 さて3本先に何もつけずに風味を確かめます・・・・。しっかり氷水でしめた感じが分かりますよ!これで無くちゃと食ってるこっちの背筋がのびる思いです。表面ざらつきそうに見えて、水々しく滑らかに食わせます。加水が低めでしっかりとしたか見応えと思わせて、わりと普通にクッシリ食わせます。中の中心部の芯が、ほんのりと視認できる茹で上げで、まさにベスト!今では極太標準の剛麺。途中まで均一な反発で最後でクシりと千切れる感覚。スパスパと噛みちぎれない適度な粘度がスペシャリティを感じます。

 ※麺の感覚:全粒粉の加水中~低のクッシリ感、風味あり、見栄えほど剛麺でなく、するする食える
 ※麺の形状:極太ストレートの典型、正方形に近い切り口がやや膨らむ形状
  これほど艶やかなのに・・・ざるなしで水切り完璧!温度感も最高!


【チャーシューが多いねん!せやけど好きやで!!】

 薄味のバラロールタイプでして、結構厚く切ってくれてるのがいいんですよね!つけダレの味で食わせるのでして、味と味が全くぶつかりません。3枚弱入っていたかな・・・・中に沈んでいるのでそうは見えないので、ちょっと驚く・・・。またネギが多めで大変うれしい!関東平野でたくましく育った苦みがまたこのタレに負けずに良いですね!歯応えも相まってよいです。ネギとチャーシューは後でスープ割り用に取っておく必要ないのでご安心!なんたって追加してくれますからね!

 ※具のおさらい:チャーシュー(バラロール3枚)、ネギ(こんもり)、ナルト、メンマ、海苔、魚粉


【スープ割りにすると「濃くなる」というアンチテーゼ】

 今回は、思い切ってスープ割りは「こってり、チャーシューとネギ入り」でお願いしました。そうすると・・・・量が増えて、濃度がさらに濃いか!思うほどのこってりスープ割りがでてきます。腹一杯状態でこの攻撃は、まるでギャグですよ(笑)! 一般的な濃厚つけ麺のつけダレより濃いというアンチテーゼ・・・。是非、スープ割りしてから麺をつけて食していただきたい!絶対薄いなどとは感じませんから!
 つまり、アタクシ的には、「濃厚をさらっと食わせる」のが、とみ田の真骨頂と思っているわけでして、あの濃度濃い割りスープでさえ、辛いと思うことなくゴクゴクと飲めてしまうのですわ(笑)。なので、この「濃厚をさらりと食わせる」テクニックは、スープ割りでも存分に発揮される次第ですね!

 ※「こってり」と「あっさり」の2タイプある割りスープ。それに、刻みチャーシュー&ネギの追加有る無しを選べます。「こってり」で麺を3本程度のこして、スープ割りで敢えて食うのがおすすめ!

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 総じまして、ここを訪問すると充実感もあるのだけど、一仕事終えた疲労感も漂いますな・・・(笑)。もう・・・その日は何も食いたくない気分になります。最近は、イベントなどでもちょくちょく食せるようになりましたし、濃い味好きな人は、一度食されてはいかがでしょうか?お土産(御取り寄せ)で先に体験するのもいいかと思うけど、やはり、スープ割りは店でしか体験できないので、おすすめです。ということで合掌!今日も心地よい疲労感・・・・。今日も本当にごちそうさまでした。


<2011.01>

【いやはや・・・店外で2時間待ちましたよ~】
 近隣に富田食堂が出来て行列がわれるかと思いましたが、さにあらず・・・。久しぶりに2時間近く待ちましたよ。先日の関東のラー友の家でヘロヘロになるまで飲んで語り明かし、こうやってまた奴とみ田行列に並ぶのも久しぶりです。ご開店からかれこれ5年近くでしょうか?その間の麺の変化や繁盛の加熱ぶりなど、思い出にふけりながらいろいろと話し合いました。今回は、特製中華そばにしました。自分の過去レビューがつけ麺ばかりな為ですが、はたしてどんな感じだったのか・・・・記憶が古くてかえって新しい気持ちで臨むことができました。


【スープは相変わらず魚粉系の無鉄砲と申しましょうか・・・】
「よく混ぜてからお召し上がりください・・・・」と配膳時に説明されますが、混ぜられへんがなぁ!(笑)なみなみと丼一面に汲まれていますし、特製の具たちもありますのでそんなこと不可能!仕方なく、レンゲでスープをすすってスキマを作るしかありませんな・・・。 で、最初の一口の印象ですが、【こりゃまるで、魚粉系の無鉄砲やがな!】ってな感じです。ちょっとドロっとしてて、ラーメンなんだけど「まぜそば」風にかき回したいような衝動を覚えるスープですな・・・。とても濃厚な豚骨魚介ですが魚粉濃い目にふれた味は健在!
 それと、【随分と洗練されてるじゃないか!】と思えるスムーズな飲みくちになりましたね?ザラツキは相変わらずありますが、以前より大分に滑らかになったと思いました(2年以上前と比べて)。前に食べたそれは、魚介のパンチが強すぎて一日中、魚粉の味が口に残ってたりしたもんです。今のはすっきりとは言いがたいけど、角が取れたような魚粉濃厚さです。醤油によるものか魚介によるものか不明な塩味の輪郭が八分程度で抑えられていて、豚骨由来の動物系うまみボディーは6分程度、中心となる節系がMAXからやや抑え気味の9分程度の・・・おいしさ構成。バランスよくなったというのが実感です。


【とみ田の暖かい麺を初めてレビュー意識して食べました/重く感じるな・・・】
 ほとんど「つけ麺」で通してきましたからね・・・・、初めて食べたような感覚でした。暖かい麺のほうが麺の密度を感じますね・・・。1/3程度食べ進めたところで、「今日は残すかも・・」と少し思わせるピークが来ます。割と均一的な歯ごたえですが、加水低めのぎゅっとした噛応えはさすがで、お腹にたまるな・・・・と思わせます。表面の程よいザラツキ感がものすごくスープに絡みまして、茶色い細うどんのようです。あの濃厚なスープを受け止める麺はこれくらい重くないといけないような・・・。それでも結局、全部食べれてしまうのですけどねw。


【変わったのは最後の麺顔の仕上げかた】
 仕上げにチャーシューの上に軽くスープを一筋・・・。これがそのまま残っていたりするから、いかに濃厚なスープかと・・・。以前は無かった演出ですね。より旨そうに見えますので賛成×2!ロールチャーシューが薄味なのがまた調和しますね。また、メンマは先日のとみ田食堂のものと共通と察しますがいかがでしょうか?以前より小ぶり濃い目になった気がするのは気のせいでしたらすみません。海苔もここのは旨いし、その下に隠れている味玉も絶品です!
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 総じまして、久しぶりですが、中華そばはレベル上がったんじゃないかと思ってしまいました。以前は、確かに旨いけどやっぱりつけ麺が上かな・・・と思うところがあったんですが、今回のは、どちらか迷う・・・・。いつ行っても、いろいろと試行錯誤が垣間見えてそういうところがすごいと思わせる・・・とみ田さんでした。新しいバージョンのどんぶりに描かれている鯉に向かって・・・「ご店主!今回もさすがですね!」と心の中で頭を下げました。今回もありがとうございます。そして今日も本当にごちそうさまでした。


<2010.07>

今回の変化で紹介したいのは、座席でした。「テーブル席が無くなりまして、その代わり、新たなカウンター席が出来上がりました。」合席の微妙な空気感に神経を使うことなく、一層麺を堪能することに集中できますね。

今回は、スープ割りに対して、自身の備忘をかねてコメントを少しだけさせてください。

 1)以前のスープ割りは2段変化が楽しめた
  ・あっさり/こってりの選択がなかったころのスープ割は、2段変化があったような楽しみがありま
  した。かってな想像ですが、以前のつけ汁はもっと魚介に傾いていたような印象で、オリジナルの
  つけ汁が魚介系が強かった反面、割用のスープは動物系が濃かったのかと・・・推測しています。
   そのコントラストが、スープ割りのときに変化として楽しめたのかもしれません。
  ・ちなみに、このころから、ほぐしチャーシューと葱の無料追加はあり、以来守られています。

 2)今のスープ割りの「こってり」
  ・最初は、この「こってり」が昔のスープ割りと思っていたのですが、違うな・・・との印象です。
  ・今のつけ汁は、以前と比べて、ずいぶんと熟成したというか、マイルドになった印象があります。
   つけ汁のベースが熟成したため、味の方向性変化としては小幅になったと勝手な理解です。
  ・その分、以前よりまして、濃厚さが味に引っかかること無く、味わえるようになりましたね。進化で
   す。

 3)今のスープ割りの「あっさり」
  ・あっさりが今の方が注文が多いかもしれないと、今回認識しました。以前の「あっさり」よりも今回
   は、味がシャープに感じられました。淡いながらも味わい進めていくうちに、輪郭がはっきりしてく
   るのを感じています。こちらも、1年前に比べると進化しています?


これからは、ベースが「あっさり」で、体調のいいときは「こってり」でいこうかなと思っています。
年齢をかさねると最近、ドカ食いができなくなりまして(笑)。

先月久しぶりに訪問して、また少し衝撃を改めて受けました。とみ田ファンお歴々には訪問回数まだまだかないませんが、毎回訪問するたびに、守ることと変わることの意味を教えてくれるお店です。

今回も美味しくいただきました。ありがとうございました。そして、本当にご馳走様でした。次回は、久しぶりに中華そばに挑戦しようかな・・・・。以前、寺門ジモンが食して悶絶したという噂の一品を。


<2010.06>

つけ汁は、相変わらずのビジュアル。微動だにしない完成系って感じですねー。特製の海苔が行儀よくお出まし!そしてチャーシューの煮崩れたかけらがふんだんに!また葱が実は多く入っている。好きです。そして粘度です。これは自然な感じで、濃い、濃い!自然な粘度。それでいて一切辛くない。旨味の絨毯爆撃!色も濃い茶色で、見た目にも豚骨魚介の満足感があってたまりません。

麺は、一昨年1月号のdancyuの写真とはまた変化しましたね。全粒が混じってフレーバー感がアップしています。加水が少なめの極太麺!? しこしこした感触が健在。

そして具ですが、チャーシュー(ばら肉ロール)の薄味がまたいい。つけ汁、麺との相性格別!
海苔は、当然極上。通販も以前購入した経験あるが、別物か? 別格でいい海苔です。
その他、メンマ、ナルト、葱等あるが、特に葱がいい具合に沢山はいっていて好きです。

あと・・・スープ割り。昨年訪問時に、「あっさり」を経験済。そこで今回は「こってり」にしました(あっさりは、らー友に味見させてもらったが、以前の通りの旨いスープ割りだった)
こってり/あっさりは、実は以前は無かったですよね?あっさりが後からでてきたので、こってりは、以前のままかと推測して望んみましたが、「以前のとは別だ」との印象。より濃くなったが、飲みやすさは変わらないです。スープ割りのときに、チャーシュのかけらと、葱を足してくれるサービスがいい!さいごのさいごまで手を抜かないというところが、さすが「とみ田」さんです!

今日も至福な時をすごせたことに感謝。本当にごちそうさま!
まだ、関西転勤生活が続きますが、年に一度は、必ず、とみ田詣でにいきますからねー!


<2009.10>

タイトルは褒め言葉ですよー。ほんとうに、これ以上のものを探すのに、大変苦労する、見つけられないかもしれない・・・・と言っています。それほど、今のつけ麺としては完成形ということですね・・・・。

あの極太麺の、小麦の風味を保ち、程よい腰の感触と、ワシワシと食べる面白みがたまらない!

またつけ汁の、ド豚骨でド魚介ともいうべき味の濃厚さとハーモニー。それでいて、ちっとも辛くない。
チャーシューも、薄味で、つけ麺に合うんですよねー。のり増しも良心的。

最後のスープ割は、もはや魔法です。あのトロミと、風味の変化は、至極です。

あーーー、残念なのは、待ち時間。2時間待ちは当たり前という人気ぶり。ちょと関西から、出張にいって立ち寄るというレベルではなくなってきたこと。

悲しい。

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10位

金久右衛門 梅田店 (東梅田、大阪梅田(阪神)、大江橋 / ラーメン、餃子)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2011/08訪問 2015/08/15

大阪で醬油ラーメンといえば・・・金久右衛門!5種類全部たべてみました、順番に・・・。

<2015.08> 大阪ブラック・太麺

 久しぶりの関西ラーメン訪問の第二弾。新しい店を開拓するのが邪魔くさいだけだったりして・・・。それでも、あの店元気かな〜なんて懐かしい気分も手伝って、今回は「金久右衞門・梅田店」さんを訪問してみました。何を隠そう!私のラーメン体験で一番ハマった一杯「大阪ブラック」があるお店なんですよね〜。深江橋の本店は、ハードルが高くて、結局梅田店に入り浸っていたのでした。

 変わったところは、スタフさんたち。4年前とは入れ替わったみたい。そして、通し営業になっていることと、深夜営業まで可能ということかな。特に通し営業は実にありがたく、ランチタイムの行列とこの猛暑のぶつかり合いを避けることができてラッキーでした。おやつの時間を過ぎたころでも、パラパラと先客がおられて寂しくもなく、リラックスしてこの一杯を頂きました。


【ピッチリとした醤油の旨味と酸味と塩気!豚もスッキリ透明感】


 もうすでに有名になってしまった「大阪ブラック」。東京のラーメン通にも大阪名物として知れわたっているので、今更・・・な感じもありますが、いやいやどうして、分かっていても食うと記憶が蘇る! やはり「超ピッチリとした切れのある醤油ダシ」という言葉しか浮かばんですな!! 醤油の醸造感からくるコク、醤(ひしお)がすっきりとした塩気、後味がゆらめいた後にすっきりと消える酸味。濃ゆい色合いがしつこそうに最初は見えるかもですが、透明系な漆黒の色合いが、どこか漆の塗り物のような高級感を高めます。「マツマ醤油」の一升瓶がずらりとならぶ。この醤油との出会いがなかったら生まれなかった一杯かもしれません。

 一方、非魚介系でまろやか。豚のコクがすっきりしていて、表面の上澄みにキラキラ輝く油層がありますが、実にサラサラとしていて気持ちよい。豚のやさしさに磨きがかかったようなすっきりさが異様にうまいです。貝類のダシ?を含んだような滋味も芳醇で、やはりいつ食ってもうまいうまい!


【大阪ブラックには、やはり太麺!褐色に染まった平打ちが素敵!】


 すっかり忘れてしまって、カタメコールをするのを忘れてしまいました。しかし、久しぶりだからデフォルトで味わうのも悪くないです。ここは細麺と太麺が選べるシステムになっていて、大抵汁系なら細麺を選ぶ私なんですが、この大阪ブラックのような味わいの濃ゆいタイプは、ずっしりとした太麺で味わうべきでしょうね。平打ちで綺麗なストレート。醤油のタレを軽く染められて、飴のような褐色が実に食欲をそそります。二日酔いで昼過ぎても気持ち悪かった体調でも、なんとスルスルと一気に食える!

 太麺とはいえ、もちもち感が低くスパスパとちぎれる前歯の感覚。それでいて奥歯へ運び込んでプレスをする際には、軽くヌチヌチとした潰れこみが快感。グルテンと醤油の塩気がうまく融合して箸が止まらぬうまさ。表面の感覚がヌメっとしたことなく、気持ちよいほどにツルツル、しなやかすぎるほどにスルスルと内頬と喉越しにシルエットを与えます。うーん、カタメでなくとも、この味わいと感触はすごいね〜。うましうまし!


【私がバラ肉チャーシューに開眼した逸品!】


 本当は味玉を欲するところでしたが、体調不良で断念。そのかわりチャーシューに全神経を集中させていただきました。皮を極力のこしたようなバラ肉ロール。周囲の焦げ目があるようでないような・・・それでいて、肉の香ばしさを残します。バラ肉の脂がまさに舌の熱でとろけるような感覚で、とろけるような感覚。ここでも醤油のピッチリした味わいとコラボして、旨味を高めます。肉質と脂質のミルフィーユがしゅう曲している断面が美しい。サイズも厚みも申し分なし。分厚すぎないところがいいバランス感かもですね〜。

 そして極太メンマが二本。きめ細かい繊維質で前歯を垂直に当てても、やさしくシャクリとした切れ心地で避けます。もともと薄味な感じで、ここでも食うときに醤油出汁が滲んで味わいと香ばしさを高めます。これだけでもビールが何杯でも飲めそう!二日酔いでもそう感じさせる・・・。


 総じまして、「上質!大阪ブラック!ゴクゴク飲み干すブラック系」と言う感覚で、ブラックと言えば庶民的な系譜が多いなか、こいつだけは、どこか背筋が伸びる上質系です。ご存知、もともとは高井田系の一杯なんですが、そういったジャンルを突き抜けたような一杯。高井田代表から飛び超えて、大阪代表となった醤油の一杯。もっともっと、大きく認知されても良さそうなのだけどと・・・・、今は関東に身を置くものとして、寂しく感じております。この数年でどしどしと関西ラーメンが東京に進出しております。金久右衞門さんも、イベント出店以外で、しっかり東京進出してほしいのですが(笑)。もしもが実現するなら・・・中央線沿線でよろしくお願いいたします。ああ、久しぶりに好きな一杯食ってうまかったうまかった!どこか同窓会気分で食ったけど、また大阪に来る機会があったら食いに来ます。なので詠います!


   久方に
   懐かし醤油を
   食らいては


   しみじみ味わう
   塩気と時間


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


<2011.08> 試作品 ゴールドのつけ麺??

【半分・・・告知もかねまして、新メニューのご紹介です】
 先日、金久右衛門の支店が新たに、靭公園近くにオープンしたとのことですね。なんとなく、春にはあれほど梅田店ができてフィーバーしたのに、すぐ新たな支店にいくのも不義理な思いがします。なので、浮気せずにまた、梅田店に訪問させていただくのです。レビ以外にも相当訪問していますので、かれこれ20回弱は訪問しているはずですな・・・。ということで、今回もレビ目的なく、ただ本能の赴くままに、「大阪ブラック・太麺」を堪能し、さくっと帰るつもりでおりました。
 そうしますと、食べ終えたころに・・・・「もう少し食べれますよね?新メニューの味見なさってくれませんか?」と、少し麺の量を抑えたような「つけ麺」セットの提供をうけました。来週あたりからと思っているので、忌憚なくご意見などとのこと・・・。初めての展開。最近、別の店に浮気してたんだけど、アタクシのこと、覚えてくれてたのね・・・。別の支店に浮気しないでよかった。


【「ゴールド」の「つけ麺」とのこと】
 まず・・・麺より、その「つけダレ」に圧倒的に目がいってしまいます。白濁というか、クリーミーな見栄えと味わいなのです。まず、食して・・・・・「洋風!?」とみまごう味わいです。醤油専門店なのに、醤油の色しとらんがな!しかも塩味と言いたいけど、そう単純ではなさそうだ・・・。コクが独特なのです。鶏とも豚骨とも絶対に違う・・・チーズ感すら後味に感じる何かなのです・・・・。
 ここでよくある・・・有名ブロガーさんならではの対応。「これ・・・○○○使ってますよね」「あ!分かりましたか?実はそうなんです」という駆け引き・・・・・。これをやってみたい!けど、駄舌なアタクシは・・・だめでした(笑)。質問が思いつかない・・・。それで、これは困ったと思い、この一品のネーミングを伺ったんです。すると、まだ迷いがありそうで、はっきりとは聞けず・・・。ただ、「これはゴールドのつけ麺のつもりなんですけど・・・・、単純じゃつまらんので、思いっきり方向かえてやろうと生クリーム足しました」と言われました。なるほど!これで納得です。それにしてもどうして「生クリーム」なんだろ・・・。
 確かこんなことを、おっしゃってた・・・・。ゴールドは思いのほか塩分が強いので他に何かがいるのだけど・・・豚骨で白くするのはありふれてるし、ここは思いっきり変えてやろうと思い生クリームにしましたと・・・・・。そしてさらに、味に後半味にあきてくるはずですので、薬味に苦労したとか・・・・。そんな思いで、オレンジ色の辛み油があるのですね。以前、試作でいただいたハバネロ入りよりは、柔らかいですが、胡椒??か何か少し足されていますね。これをつけダレに入れると、担々麺のスープのごとく白濁の海に濃いオレンジのペイズリー模様がはじけるように広がります!


【麺は、変えてきた?・・・・まん丸麺だ・・】
 麺は、ラーメンの細麺より少し太めかな・・・・。最初は、太麺を期待したのだけど・・・・・。しかし、食してみて表面のざらつきが、ラーメンとは違って斬新だし反面・・・らしくないとも言えますかな。それにしても麺のスープとの絡みは問題なくむしろGOODです。芯のない中加水など真ん中でして、くっしり感ありよろしいのではないでしょうか?
 改めて考えると、幅広な定番太麺では、芯がどうしても締めるときに残るのだろう・・・その点でマイナスかも。またラーメン用の細麺は、つけ麺ではどことなく頼りなく思えるかもですね。今回のつけ麺は、丸の断面で、外側から内側にかけての反発も一定ながら、食べ応えも歯ごたえもしっかりあり、あっているスペックと思えるのが正直な印象です。


【具は、普通に鎮座しているが・・・・そうとう考え抜かれたと思うのね・・・・】
 例えば、チャーシュー。今回は、燻しっぽい調理法でこれはこの店では初めてかも。この処理は、このつけダレにはあうと思うのです。通常の名品のチャーシューなら、脂ぎっていてつけダレが重く感じるかもだし、以前のあぶりだと、生クリームと喧嘩しそうだし・・・。また、この店ではめずらしい「梅干し」。これは、後半のつけダレの味にあきるとこの対処か??? また、大葉も備えられているがそのためかも・・・。
 さらにオレンジ色し薬味油だが、前回のハバネロらー油よりもマイルドながら、塩味が若干するのが変化かな。考えてみれば・・・・・・先々月、金醤油らーめんを食していたときに偶然味見として供された「ハバネロ油」のときから・・・・・・、ちゃくちゃくとご店主は、なにかオリジナルを創造してやろうと試行錯誤していたのね・・・。
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 総じまして、通りすがりでこれを食ったら「おもしろい!」と諸手で評価するものの、金久右衛門を看板に背負うとなかなか難しいと・・・正直思う。できばえは、理解できるし、欠点もおそらくアタクシなどに言われなくても分かっているのだろうとも思うところをよく感じます。
 「後半味に飽きます」とおっしゃってたが、その対策は実はしている節を感じます。梅干しだって、その為に補助されたものだろうし、大葉だって最初からこれを抜いて先に食べる人はそういないので、後半食する題材として考えて配置されたものでしょうね・・・。チャーシューだって上述の配慮の上、この調理法だえろうし。さらに考えだして、辛味油のトッピング別だしだもんね・・・。
 しかし、大阪ブラックの完成度と比較せんといかんからつらいね・・・。この塩ダレをさらに洋風に食べやすく処理してしまうと、大阪・中津の行列店とダブルかもしれないし、大葉の微塵など工夫しようものならダイレクトに連想してしまう。ひょっとしてもっと空想すれば、京都の城陽市のスーパーなつけ麺すら連想してしまう・・・。さらにまた生クリームを単純に豚骨に変えてしまうと普通の塩豚骨になってしまい「醤油専門」という看板ではなくなるし・・・。白いつけダレに重きを置き、生クリームを豆乳に変えようものなら、三ノ宮の店に似たようなのあるしね・・・・。つまり、「金久右衛門」という看板ゆえに、唯一無二でないといかんため、とても難しいと本当にかんじますよ・・・。本当に、難しい仕事です。
 それを帰り道ずーーーと考えてたんです・・・。だから思うと、「まだまだ伸びしろあるけれど、いろいろ制約あるなかでよくやっている」というのがアタクシの正直な感想。なんか・・・・偉そうですね・・・・すみません。とにかく、「何か違ったことをしないといけないと思いましてね・・・思いっきりにね」というお言葉にすごく惹かれたので、いつまでも、梅田キングのファンでありたいと思いますよ!!
 ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。 きっちりした定番があり、それでこそ新たな取り組みに応援!!(お金払おうとしたけど、結構ですと丁重に断られた・・・・)


<2011.07> 紅醤油らーめん・細麺・大盛り(+サービス炙りチャーシュー)

【だって帰り道にあるんだもん・・・金久が・・・・】
 だから仕方が無い!訪問するしかないのです。レビするつもり無かったのですが、ひとつ試作がまたありましたので、ご報告がてらのミニレビューでご勘弁を!


【Q:この麺顔を見て、いつもと違うところを応えなさい(制限時間1分)】
 A:チャーシューが一枚多い。(半分正解)
 A:チャーシューが一枚多い上に、しかも「炙り」である。(大正解)
 そうなんです。今回のサービス試作は、炙りチャーシューでして、これはどのメニューを注文しても皆さんにサービスとして追加トッピングされてました。アタクシの隣4番さんが「なにわブラック」を注文されていて、その製作工程を暇に任せて覗き込んでいたら、この店で見たこの無いチャーシューが出てきた!なので、「また裏メニューかいな!」と一人あせってしまいました・・・。するといつものお兄さんが、アタクシの紅醤油配膳の際、「今回はちょっと炙ってみましたよ!」と教えてくれてという顛末。これ・・・・サービスです。
 なかなか、歯ごたえあり、いつもの肉とはまた趣向が180度違っていますね。香ばしさも確かに食欲そそりますね。いつものチャーシューと二種類あるというところが楽しみ二倍でなおよしでした。ちなみに、確かに旨かったんですが・・・・レギュラーチャーシューがやはり旨いと思わせる仕上がりであることも確か。どちらか一種類というのではなく、炙りがあったからこそ、レギュラーも生きたと思いますよ・・。


【後半、生ニンニクをクラッシュさせるのが、オレ流梅田キングの食べ方】
 ・・・・ってそんな偉そうに言わんでも・・・・ダレでもやってるって(汗)。紅にニンニクというのも、味がシャープに切れ上がり、いい感じですよね!摩り下ろした備え付けでなく、生をそのままクラッシュというところが憎いね! 存分に醤油とニンニクを楽しませていただきました。

※麺については、過去レビご参照ください・・・・と、ずるいオレ(大汗)

 ということで、このまま合掌! 今日も本当にごちそうさまでした。週に1回は必ず最近来てますが、しばらくこのペース続けるかもですー!


<変わりメニュー(試作品?>  金醤油らーめん +柚子ハバネロラー油 トッピング

【いつもの感じで訪問、いつもと違う趣向】
 あああぁぁぁ・・・・大阪に戻ってきても東京疲れが残る・・・・。それにそしても、今日も会議疲れなアタクシは、梅田キングに吸い寄せられるように立ち寄るのです。あのスープをすすって元気を取り戻したい(リポビタンDとちゃうっちゅーねん)。お疲れモードだから、今日は最初から「金醤油・細麺(略して「きんほ」)」と決めておりました。 夜の部、まだピーク前と思われる時間帯に訪問したため、先客3名という・・・・空間がまったりしている感じ。端に腰掛け、「きんほ」と注文し暫し一日を振り返りながら待ちます。この待ち時間が好きやねん・・・。


【思わぬ展開・・・・】
 会社のメールを携帯電話で確認しているうちに、配膳タイムとなります。さあ、ここからは、至福のとき。手を合わせ・・・・、一応載せるつもりない写真を一枚撮っていざ実食となります。そしてさあ!というときに、スタフさんの思わぬお申し出がありました。
 「こんなの作って見たんです。柚子とハバネロ入りのラー油です。よろしければ、後半にお楽しみください。」
 ということで、小皿が供されたのが添付写真の映像なのでございます。詳しく聞かなかったけど、どうも・・・試作品の様子。こいつは嬉しいじゃありませんか! まずは、お言いつけ通り、後半に楽しむことにして、いつもの金醤油を味わいました。しかし、さっぱりしながらもコクあるスープでんな・・・。目をつぶっていれば、どこぞの旨い塩ラーメンと勘違いしてしまいそうな、塩分コクとまる味ですな・・・。表面の動物系脂が浮いているのも深みを与えて居そうで・・・・。と、旨さの安定感をまずは確かめる・・・・・・。そして、試作品?を一気に投入です。


【まとまりがない様で、公約数がしっかり隠されているのだ】
 オレンジのラー油等が、ペイズリー模様のごとくスープに広がりますね・・・。はるか昔、袋麺の日清食品「出前一丁」をこよなく愛していたアタクシとしては、添付調味料のごまラー油を思わず連想してしまいましたよ、そのビジュアルに・・・。迫力は段違いですがね。
 さて、投入したあとのお味はというと、「まず、柚子フレーバのさっぱり感がシャープに広がる」という感じかな?でも、あの独特な柑橘系なクセが旨くハバネロの風味につながるように処理されていて、さわやかなんです。そして、最初正直言ってビビッていたハバネロは、常識的な辛さの範囲で落ち着いており、むしろ辛味旨みのボディーを豊かにしているよう・・・。そして、最後に幕引きのごとく、ラー油がシャープに纏め上げます。説明で聞いたよりも、上品でそう辛さがどぎつくないです。だから、金醤油にもマッチすることうけあいです。
 柚子の風味がサッパリ。ハバネロの突き抜ける感ある辛さがサッパリ。そして、両方のサッパリを纏め上げるラー油のシャープな辛さでサッパリ。辛さを旨く「サッパリ感」で纏め上げているので、ばらばらのエキスのようで一体感がありました。
※麺については、過去レビと重複するため、説明省かせていただきますね。あしからず。
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 総じまして、いよいよオリジナルメニュー間近な予感!こうご期待です。それにしても、たまたまオーダーが金醤油だったから、試作品を提供してくれたんでしょうね。ブラックだったら、見た目栄えないどころか、味が対立するのでしょうか・・・。なので、この日、金醤油食べた方にはある程度、提供されたのでしょうか・・・・。おそらく、たまたま限りある試作品にタイミングが合ったのでしょう。なので、必ずこれがあるとは保証できませんので、そこんところは、あしからずです。ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。また、来ます!


<後日・・・なにわゴールド>

【ご期待にお応えしようと再訪問したものの・・・・】
 メニュー制覇にリーチがかかったと・・・背中を押されて、それではと「五強醤油」狙いで訪問いたしましいたが、あいにく今はやっておりませんとのこと・・・(泣)。仕方なく、大阪ブラックと注文をしたところ、すぐ後のお兄ちゃんが、「なにわゴールド」と何気に注文をされている! ちょっと待った!!俺も俺もと、先ほどの注文を翻して、またしても裏メニュー注文という顛末です。ほんま・・・・かっこ悪いけど、お兄ちゃんにはホンマ感謝やわ。メニュー落ちしていると言われて、それではプラチナ醤油?とか適当なメニューが、咄嗟に頭に出てこないところがまだまだ俄かファンというところでしょう。
 太麺か細麺で大いに悩むところですが、ここは敢えて「太麺」。金かゴールドだったら細麺がセオリーでしょうが、淡麗系スープでも太麺も面白いと・・・・先日の東京・浜松町での体験もあって、自分の直感に素直に今回はしたがいました。


【なるほど! 誠に不思議な感覚・・・・魚介排除系で貝塩の味を楽しむ】
 醤油ダレがかなり薄いでしょ?なにわブラックと比べれば。なにわ○○○○を楽しむ前の儀式というか・・・ちょいとその中央のタレに割り箸を差し入れ、タレをチュチュチューっと吸って先ずは味わう。なるほど・・・・「貝塩っぱいっ!」と感じるその味覚。塩ダレかと見まごうそのファーストインプレッションです。ブラックよりは、ザラツキがあるタレというのも、印象的ですね。そして、今度はまぜまぜして・・・・・スープを楽しむ。
 次の印象は、甲殻類の風味がふわっとしとるな!というもの。そして、塩ダレと最初感じたそれは、しっかりと淡麗醤油系であったことが分かります。ブラックよりも、はるかに甲殻類の風味がダイレクトに伝わりますね。そして、塩味と感じたそれは、確かにアサリの味、貝のエキスを凝縮したような味わいです。なにわブラックでは、名わき役であったそれらの味わいたちが、この一杯ではスピンアウト版のドラマのように主役であります。
 金醤油、紅醤油、三強醤油、大阪、なにわよりは、一段と甲殻&貝風味が個性的な一杯。変化球メニューとしての面白みが十分な一杯でありました。


【極太メンマが一段と旨いやないけ・・・・】
 なぜか今日は、一段と旨かったな・・・。プレミアムなメニューには、極太メンマが良く合います。特に今回は、淡麗醤油系だったため、一段とそのものの旨味が味わえたのかもね!さらに見直しましたよ、このトッピング。
------------------------------------------------------------ 総じまして、ますます楽しみが増えた体験。重ねて、隣のお兄ちゃんには感謝です。ごちそうさまを言って席を立ち、清算終えてから店員さんが、一言・・。来週あたりから、梅田店オリジナルメニュー出ますんで、また来てくださいね。だって! よほどオーダー時にアタクシがうろたえていたのが印象的だったんでしょうね。このおっさん・・・・・ひょっとして「限定星人なん?」ってばれたのかも。とまあ、そんな情報も得ることができまして、大変満足な一日の終わり方でした。ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。


<三強醤油>

【そろそろ我慢しきれなくなりまして・・・・】
 そろそろ我慢できずに訪問です。レビ以外でもたびたび訪問しておりましたて、チャーシューをはじめとしたトッピングも一通りこなして参りました。で、今回は、裏メニューと申しましょうか・・・三強醤油の太麺ということに。なんでか・・・・、さる先輩のレビ直後に同じモン食って、レビ質はともあれ同じようなことを言うのも、大人気ないと思い、そろそろエエかな?との独断で注文させていただきました(先輩!あしからずです m(_ _)m。)ま、何食っても旨い店とは気が楽な反面、想定外というハプニングがないわけで・・・・、もっぱら「紅醤油とどない違うのやろ・・・」との思惑が渦巻きますな。最近、これを注文する人も珍しくないのか、当たり前のようにオーダーが飛び交い、数分後には配膳完了です。仕事も速いわ・・・・ご店主!

【殆ど見分けがつかんけど・・・・】
 配膳の瞬間!紅醤油と殆ど見分けが付かんな・・・・というのが正直なところ。まだまだ食い足りないということでしょうか? しかし唯一過去データと見比べることなく、ビビビと来たのは、「ワックス感」ですかな。麺顔の照カリ方が、大阪&なにわと共通するものを感じます。
 そしてスープをすすりますと、「・・・・紅醤油みたい」というのがこれまた本音。しかし、二回三回とすすっているうちに、「酸味がこんなに丸かったっけぇ??」という思いがこみ上げてくる・・・。こちらの一杯って、スペシャリティを重ねていくうちに、パンチ系から崇高系に移行していくイメージを、アタクシ勝手に思っているわけです。ここでも、それに近いものを感じます・・・。
 ブラックがヒットしてから開発された商品でしょうが、極力パンチ系を排除した高井田系があるとしたら、この一杯がそれ。最高に色気がある定番醤油ラーメンではないでしょうか!
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 総じまして、紅醤油と、三強醤油の差「+50円」を受け入れることができるか否かがあるので、あえてこの点数。でも、エエ点数でっしゃろ! 大阪では、この品質が並ばずに食えるということがとても幸せに感じます。ホンマにいろんな意味で住みやすい街、大阪です。関東の方、是非大阪出張の折は、ラーメンファンなら、ここの一杯は食うべきですよ。だって、大阪・梅田ですよ!関東の醤油とどこがどう違うかなど、語りあいたいですね~・・・(あ、そのうちアタクシも関東の人間になるか・・・・(泣))。ということで、いつものように合掌!!今日も本当に本当にごちそうさまでした!! 

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