TOMASSOONさんのマイ★ベストレストラン 2013

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とまそん@ラーメン食べて詠います

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

はつね (西荻窪 / ラーメン)

3回

  • 夜の点数: -

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2021/09訪問 2021/10/07

タンメン:澄みきる透明感!淡い豚塩旨味に優しい野菜の旨味が浸透!やがて麺の風味も溶ける旨さ!

とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2021/10/07/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/Ff2TNBMsd9Q

<2021.09> タンメン 大盛

 マジで「タンメン(湯麺)」を知ったのは、上京して4〜5年経ってからです。関西では、特に生まれの京都では、昭和の時代は存在しなかったのでは?とすら感じてます。自分なんか、たとえ知ってても当時はワンタンメンの略語とすら思ってたことでしょう。そんな関西オリジンな私が、どっぷり一時期にタンメンにハマった備忘録は以下の通りです。

【厳選】東京都内で「タンメン」食うならココ!そんな10選!
 https://www.ramentabete.com/entry/2018/02/18/192052

 タンメンの沼にハマったキッカケは、ズバリ「はつね」でしょう!。関西でラーメン食い続けてかなりイキってた当時の私を、おいおい、お前なぁ〜・・・と優しく受け止めつつも、こういうラーメン文化のあるのだよと、指し示してくれたのは、はつねのタンメンでございます。実に3年ぶりに今回訪問しましたが、御店主が妙にバイキングの小峠みたいにカッコ良く感じます。更に接客も柔らかくて素敵!。カウンター6席のみと言う非常に限られた世界観なので、流石に今回はいつもよりすごく丁寧に・・・「撮ってよろしいでしょうか?」と確認し、了解済でございます。


<全体> 素朴さに潜む美しさ!明るく眩しい大衆湯麺此処にあり!

 「はつね」のタンメンが魔力的なのは、まず「美しさ」でしょう!。写真や動画では伝わらないのがその迫力。雑多な野菜が浮かぶ塩出汁麺ではないのです。タンメンは、通常炒めの際の油や諸々の調味料等で、少し暗く濁るスープになりがち?。ところが・・・透明感バリバリでスープから透けて底の麺がうかがえるほど。それだけでなく、表層に浮かぶ油の煌びやかさが美しさに拍車をかけましょう!。画像が淡白なのは、iPhone動画スクショだからであしからず。(・・・う?画質で媚びるとAppleから怒られそう??)


<スープ> 澄みきる透明感!淡い豚塩旨味に優しい野菜の旨味が浸透!やがて麺の風味も溶ける旨さ!

 ほぼ客の9割は「タンメン」です。近年では「チャーシュー」付きが人気ですが、今回はピュアに野菜と出汁のコラボを楽します。さてこのスープ・・・草食系な方なら確実にド・ストライク!。何が良いって、その野菜の甘味がしっかり出ており、多少濃ゆめな野菜スープとも言えましょう。香味オイルが植物系だと邪推してますが、ベースの塩気がグイグイと野菜の甘味を引き出す様子!。そして、ほんわりとした豚は豚骨と言うより、これは「豚肉」のエキスなのでは?。淡い豚塩旨味に優しい野菜の旨味が浸透であります。へへへ・・・このあと後半お楽しみあれ。麺がスープに良い仕事をかまします。スープが霞みがかって更に昇華!。


<麺> 少し縮れた細麺!微かに加水低めで仄かなクッシリ感!出汁を吸い込み野菜を絡める旨さ!

 茹で釜に泳がせつつ、経験による感と直手で確認しつつタイミングを見計らい、平ざるで湯切り!。派手なアクションなく丁寧です。その麺ですが、見栄えで想像するよりもクッシリとした風合いはあります。優しい出汁を十分に吸い取ったモチモチ感と思えば、実は少し芯を残すのか?と思うほど風合いがいい。そして、この風合いを生み出す部分が、ゆっくりと汁を吸い込むと同時に麺の風合いを吐き出すようです。フツーなら濁るところだが、透明な出汁は軽く霞む様相。その軽く濁った出汁を、逆に麺が持ち上げて美味しく食わせるのです。・・・うう、旨さの核融合ですかな?しみじみ旨し!麺の風合いと、野菜の優しさが、同時に味わえコラボする旨さ!。


<野菜> スープを逆にバクバク吸い込むようなしっかりした旨味!噛み締めて旨し!

 野菜を派手に炒めつけないのが印象的。炒めの音がしてたな・・・と思った矢先に、中華鍋には野菜と出汁がたっぷりです。決して野菜を出汁で煮てるわけじゃないだろうが・・・味を染み込ませてるような感覚。だから、透明なスッキリ出汁に思えて、野菜の甘味がしっかりすぎるほどに溶けています。その出汁に塗れて逆に野菜が旨い!。特にキャベツは薄い部分は透明になって甘味を出し切ってる。もやしは、シャキシャキしつつも、それもそろそろ限界と思わせるほどに、熱く熱った優しい甘味を炸裂しつつある状態。嗚呼、そのままでも堪能できるが、あえて麺と絡ませましょう!旨し!。


<味変化> 少しだけお酢と辣油!出汁は円やか!野菜は甘味変化で尚旨し!

 タンメンに「酢」は邪道か?。「辣油」は邪道どころか無限地獄に陥りましょうか?。ビクビクしつつも、少ぉ〜〜〜しだけ味変化をトライ。結果として悪くないと思ってます。まず、お酢は酸味より出汁を円やかに軽やかにする風合いが楽しく感じます。後半にオススメ。そして辣油・・・透明な出汁を汚しそうで躊躇われたが、逆に辣油が斑点に浮かんでポップかと!?。これは野菜自身に甘味を逆に感じさせるようで面白い展開です。


 総じまして「The タンメン!美しさと大衆感の両立!湯麺好きなら絶対食っとけ!」と言う感動の嵐!。通な方なら、タンメンってのはそんなに上等過ぎるもんじゃねぇと叱られそうですが、それでも「これだけは!」と具申したい!。また一方で、もう少し歳とったら夫婦でフラッと食いに来たいようなお店とその麺。西荻窪って雰囲気あるグルメ店が多いんだけど、ここも確実にその一角です。激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。


   和やかで
   目にも眩い
   麺顔哉


   美味と美観の
   はつねの湯麺


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
<2018.10> タンメン チャーシュー入

 タンメン砂漠の関西に生まれ育った私が、最初にほれ込んだタンメンがここ「はつね」でございます。二度目の上京で初めて知った麺料理。野菜がこんなに生き生きと食せられるラーメンがあったのかと衝撃を受けたものです。いい加減、この店で他のメニューも食って見たいのだが、どうしてもここでは、タンメンになってしまう〜。なので少し違うこともしてみたくて、今回はチャーシュー入とさせてもらいましょう。
 
 
 
 
<限りなく透明に近い薄黄色のスープ!野菜の甘味と何とも言えない塩加減!>
   
 まずスープをレンゲですくってみるが、本当は少し霞んでいるんだけど、野菜の色が移ったかのような淡い黄色か薄黄緑がさしたよう。透明感が高いために、スマホの写真撮影でピントがなかなか合いません。浮いたキャベツにフォーカスして何とか収めましたが、店構えの大衆さとは実に裏腹な美しさです。実にあっさりとした風合い。その優しい味わいから、動物系のエキスは豚と鶏の両方なのだろうが、なんとなく豚寄りな優しい落ち着きを感じます。そして塩気はとてもマイルドで、野菜の汁が結びついたような円やかさ。塩気を追いかけて味わいつくすと、塩味が旨味と区別がつかなくなる・・・・と言う感じです。中でもキャベツの出汁は分かりやすい。甘いし馴染み深い味だし。甘味の成分としては、後半に麺から吐き出される風味があると思われます。食べ勧めていくとゆっくりと甘味を増す味風景を楽しむのも一興。
 
 
 
 
<密度低めでおとなしめなストレート麺!汁を吸い込むところががいいね!>
 
 風味を楽しむ麺もいいけど、汁を吸い込んだ一体感を楽しむ麺も素晴らしいもんです。吸い込んだエキスは健康的とすら感じるために、食っている罪悪感がとても低い。なので遠慮なくズビビビビビボボボボボーーっと勢いよく啜りあげたら、隣のラーメン女子に気味悪がられた・・・(反省)。時々モヤシが紛れ込んだりするのもいい歯ごたえ。クチリとザクリの同時進行か和音のような歯ごたえで、空腹が急速に満たされてゆく喜びも味わいの一部か・・・。
 
 
 
 
<野菜の甘味を噛みしめる・・・もやしとキャベツは天才だ>
 
 チャーシューを少し剥がして箸に寄せてみましょう。タンメンの命「野菜」をまずは味わいましょう。炒めのようで軽く煮られたような野菜は、エキスを急速にベーススープに吐き出しますが、そうなり切る前の旨みを楽しもう。あの淡白極まりないモヤシがこんなにも温まった甘味があったとは!。改めて感慨深し。殆どスープの味染みなんですがね。それに対してキャベツは実に主張します。甘味がキャベツなのか、キャベツが甘味そのものなのか。今や日本を代表する野菜というプレゼンスすら覚えます。
 
 
 
 
<懐かしさ感じるロース肉チャーシュー!ほんのり醤油っぽさ+αがあって旨い>
 
 原点回帰の町中華チャーシューここにあり!。ラーメン界の風景でこの5年一番変わったのはチャーシュー。低温調理万歳な感じが続きますが、煮豚タイプのチャーシューの旨さは原点回帰の目鱗落ちな旨さです。脂肪分がとても少ないロース肉。それ故に肉自体の本当の旨さをマスキングなくダイレクトに楽しめる。どこから噛みしめても容易く切れる。スポンジのように噛むとエキスを吐き出すが、その肉味の中に出汁とタレと薬味の・・・・・混然一体となった旨味が染みわたります。
 
 
 
 
 総じまして「時代を越えて受け継がれるべきタンメンの一級品!」と言う感覚でしょうか。こんなに大衆的な一杯を、どこをどう切っても美しさを感じるところが凄いの一言。最近はジャンキーなタンメンもよく現れますが、基本の型が美点なタンメンです。これはまた食いたい。いつまでも食いたい。オレはいったいいつになったら、この店でタンメン以外を食えるのだろうか・・・・今のところ不明。そんな惚れぬいた一心で、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   秋風と
           雨の残り香
   冷たくて
 
 
   心身温む
   はつねタンメン
 
 
 
 
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
<2016.08> タンメン

【野菜の甘みだけでない鶏の円やか出汁感覚!引っかかりのまるでない塩加減】


 今回は、厨房におばちゃんも立っていた。いつも店主一人では店を回すの大変だろうなと思っていたんです。その淡々とこなす作業合間の所作に、半日立ちっぱなしの仕事の大変さを垣間見ます。


 いつもながら、配膳の瞬間の煌びやかさはさすがです。ちょっと今回は写真がどれもピンボケしてしまいましたが・・・・。野菜が艶やかであり、さらにスープがこれでもか!というほどに、透明感がありつつ、実は動物系の旨味も加わっている感じがいたします。透明すぎて・・・・写真のピントが合わない(汗)。が当然ながら、最初の一口目は、野菜炒めから来る「炒め油の香ばしさ」が軽やかに響きます。それと同時にテッパン級とも言える固い安定さの「野菜自身から来る優しい滋味」がじわじわと感じる。ああ、いつもと変わらないハイレベルだなーーーと感じる一瞬。


 しかし、今回の実食では、「鶏系のコク」を改めて深く感じてしまいました。この一杯にはトッピングには野菜しか使っていないので、余計にスープに溶け込む動物系が気を引く構図なのかも。丸鶏!とは言いませんが、しっかりと丁寧な鶏ガラの煮出しを感じますし、甘みすら感じる揺らめきの油を感じます。単に香味油を引いただけだったりして・・・。


【スッキリストレート細麺に淡くモッツリとした風味感覚!後半は滑らかに】


 いつものストレート細麺。特別な高級感は感じないけど、これが一番馴染みあるし、またバランスがマッチしていると思えます。多加水と言い切れないスカスカッとした風合いが、冒頭の一瞬で感じます。前歯の当たりもモッツリとしたような感覚。野菜と入り混じって複雑な歯ごたえが快感です。その後ゆっくりと汁を吸いだして、徐々に仕草も滑らかになってゆくという時間差を楽しめます。


 奥歯で麺をプレスし、野菜を噛み締めながら、野菜の甘み&麺の風合い&汁のコクを噛み締めながら、短時間の咀嚼。唾液の腺が一瞬痛くなるほど、旨味によって刺激されるかのよう。自然な甘みがこれほど美味いとは!と感じる瞬間。ある程度野菜をやっつけてから、麺をメインに啜ってゆくと、これまた滑らかなスベリでどことなく上品。スープのナチュラルな甘さを含んだ感じがして、いくらでもお代わりできそうな気分になってしまいます。


【肉無し野菜100%!普通の野菜が妙にプレミアムに感じる炒め加減!】


 改めて・・・野菜が美味いねと感じます。全く肉を排除してこの美味さ。野菜の持ち味をピュアに感じます。特別な野菜を使っているとは思えませんが、美味さが綺麗だし、妙にプレミアム感を感じてしまうのはなぜでしょうな。これは、次回は「チャーシュー入り」で食ってみて、その違いを明らかに感じたいと思う次第です。まだここでは、タンメンしか食ってない。


 総じまして、「いつまでも王道なタンメン!西荻のフラッグシップ拉麺店!」と言う感覚でして、久しぶりに食ってもその美味さは、衰え無しと感じ入りました。最近、別の店への訪問機会が増えましたが、たまにはここで、タンメン以外も食ってみたいと思えてきた。・・・・また来るか!? そりゃ当然でしょ!! 東京の西エリアで骨を埋めると思うから、これから細々とでも長い付き合いになると思うから。風化を感じないレトロ感とヘルシー感覚あふれる野菜には、今後もお世話になると思います。今後ともよろしく・・・・なんて感じつつ、清算を済ませて店を出ました。ということで・・・なので詠います!


   夏盛り
   旧い冷房
   フルパワー


   汗かき食いたし
   はつねのタンメン


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


<2014.06> タンメン


【スープ:「滝川クリステル」ならぬ、「西荻クリスタル」といった感じの清純イメージ塩スープ!!】


<きらきらクリスタルで穏やかな塩気が相変わらずテッパンの美味さ!>


 それにしても、「相変わらず」とはこのことだと思いますね〜。このきらきらなスープ、そして透明感溢れるスープ感は、そうなかなかに見当たらないなぁ・・・。まさにこれを求めて行列が止まることがないのですが、なかには「もやしそば」なるものも結構オーダーが入っているようです。通っている方々は、すでにこのタンメンだけでは飽き足らぬようですな:笑。しかし、私は、ここではやはり、タンメン一直線という感じで、あまり浮気をしたいとも思わない・・・・。それほど、タンメンの完成度が高いと感じているわけです。


 特に高級なブランド塩など使っているような、お店の風貌ではありませず、極めて基本的な塩スープ。この塩のしっかりとした味わいの中に、淡麗な趣もありつつ、どこか円やかな塩味。何気に鶏のコクが塩気と結びついているようなエッジングですかな。大衆系な風貌に反して、塩自体が出汁のようにすら覚えますよ。


<非常にあっさりで澄んだ鶏ガラと、野菜の穏やかな甘味に胃が休まる>


 病院帰りということもあってか、気分的にヘルシーなものを求めていたのか、あっさりとした味わいが体調に凄くマッチする。そして、あっさり系な鶏コクの丸い味わいに、出汁の豊かさを感じます。それだけではないね・・・やはり、タンメンは野菜だ。キャベツの明るい甘みと、もやしの何気ない淡い甘みがスープに染み出しており、あっさりさに磨きをかけるとはこのことかと。トッピングがもはや出汁の素であります。


 嗚呼・・・胃が休まる。そしてナチュラルな腹持ちの良さを感じる。これだから、はつねのタンメンは、やめられない。私にとって、何か特別な日に食いたいものの、トップ3に数えても良いですな。


【麺:まさに定番なしなやかさの中に、しっくりと感じ入る密度感!】


<しなやかな細麺、密度も多少感じつつ・・・飯麺自体の風味と塩味も印象的>


 久しぶりに食ったのもあってか、麺がこれまた味わい深く感じた次第。ううむ・・・適度にスープを吸ったからか?しかし、スープを吸い込んで、たゆみが弱くなったような気もしないのだがね〜。しなやかさはあるが、どこかしらしっかりとした物腰ある細麺。やや捩れているところも、見栄えと食べ応えをかんじさせて良いし・・・。色合いも健康的な白めの小麦色。カタメのグルテンの風合いがふわっと鼻孔をくすぐる。この風合いも味わいから来るところも大きく、それ自身に塩気を含んでいるかのような、わりとハッキリとした味のアピールだね。食べ慣れた一品のつもりでいたけど、インターバルが空くとやはり記憶が薄れるのか。何度食っても発見があるということか。今回は特に麺も美味しくいただけて、喜び度はMAXですわ。ああ・・・とても良い平日の正午前。


<ややウェービーなフォルムが具とともに優しくタッチするスベリ>


 単なる細麺でなく、微妙な程度の縮れの中に、少しばかりあるランダムな太さの違いが、これまた素朴に目に映るし、舌触りも何かしら親しみを覚える。特に麺とモヤシを絡ませて歯応えを感じるときは、絡まったイメージが歯を伝ってイメージできてしまう。またトッピングの絡まりが少ないときに、パワフルにバキューウするときは、内頬を駆け抜けるタッチ感がとてもやわらかく仄か。大衆系の中の上品というものを感じます。


【具:非常にサイズの均一感を感じるほどに美しい!】


 いつも感じるところだが、具材のサイズがどことなく均一性があり、見栄えで落ち着く感じがするし、食べ進めていても煩わしく思うところが全くない。シンプルな一品だからこそ、細かい手作業とか心遣いが浮き彫りになるという感じだ。しかも色合いが良い。よく見ると、人参なのは、細かい糸切りになっているのだが、これもサイズ感が揃っていてみていて嫌い。これ食ってりゃ、間違いないでしょう!といういう定番でキレイなタンメンであります。


 総じまして、「心底安寧を感じさせる色彩溢れる一杯!」・・・という感じのタンメンですな。大衆的な食べ物がこうも美しく感じるというのは、なかなか他には思いつかないのだけど、それは褒め過ぎか!? ともあれ食べ物で安らぎを与えるというのはそうざらには無いよね〜。いつまでも食べたいと思える一杯。何か特別な日でなければ食えないようだけど、心が疲れたら・・・・また食いに来たい。なので詠います!


   昼前の
   穏やかムードの
   裏路地に


   行列発生
   優しさ求めて


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


<2013.10> タンメン


【スープ:野菜汁の煌めきというか・・・・甘みと塩気の揺らめきがナイス!】


<スープの煌めきと透明度が群を抜きます・・・野菜の甘みがふんだんに溢れる>


 相当のインターバル置いた既食だとは言え・・・・、この煌めき度合いは本当に半端ないのであります。多少濁っていても長閑ささ感じてしまうこの「タンメン」という一杯に、これほどまでに「キレイ」さが必要なのでしょうか・・・と思わず自問してしまう。狭くて年季が入っている暗がりの店内に、ピンスポットのような日がさすではありませんか。配膳の瞬間、やはり来て良かったと思う。細かい脂の輪が、さささーーーっと広がり、まるでそれらはスタートレックのワープ航法時に見られる恒星達のよう。この透明度と煌めきは、最後の最後まで持続するから凄いことだ。麺の風合いなどあって多少濁るのが常であるのですがね・・・。


 ともかく、野菜の汁が実に豊かで優しい。キャベツがこれほどまでに甘かったのかと改めて思います。自然な甘さとはこういうことなりと思えます。それほど塩加減が抑え気味でありまして、素材の旨さがイキイキします。キャベツの他に、もやしですら、その水っぽさの中にちゃんとした甘みを放出しております。野菜を鍋で適度に炒めてから、鍋の中にスープを投入するご店主の動作をぼーっと見つめる。単純そうで勘所を押さえた無駄の無い動きで、思いのほかあっという間に配膳されます。実に熱々のスープであり、温度感覚も実にいい。食べ進めて時間がたつうちにも、野菜は引き続き旨味を放出しているようにも感じられて、食べ終わるころには、そのスープの中に野菜エキスの凝縮感すら感じます。


<塩気の引っかかりがまるでなし!鶏ガラの存在も意識せず、すごく軽やか>


 とにかく野菜の旨味だけあったら、塩は必要最小限で良いのでしょうね。塩味を意識させない味の構成であります。よく使う表現ですが、塩気にひっかかりを一切感じず、するする〜っと染み入るように舌と胃袋にゆきわたるようなスープ感覚です。塩だけでなく、動物感も必要最低限かと思えるほどのライト感覚。腹一杯でも別腹のように食うことが出来るようです。


 でも鶏ガラのコクもベースにあるのでしょうね・・・。動物感が一切前に出てこずとも、さっぱりと頂くことに集中したこのタンメンというカテゴリーの奥深さを改めて知った思いです。


【麺:意外にしっかりとした柔麺だったことを再発見】


<しっかりした柔麺、前半はやや弾力ある歯応え、後半は緩やか>


 実は、かなり足が遠のいておりましたので、麺に関する記憶が薄れておりました。改めて食うと実に柔麺が気持ちよいですな。全体的にこれまた白色がかってタンメン全体的にも美しさに映えます。太さは標準タイプでやや捩れているような風貌。ご店主が麺釜に投入する際は、若干手もみするような仕草を与えます。大きめの麺釜にゆったり泳がせて、平ザルで一気に湯切りするスタイル。タイマーなんぞなくとも、指先で千切った感覚で茹で加減を確かめられます。


 前半の食感は、柔麺と言えどもクッチリとしたやや反発ある歯応えを感じまして、加水がやや高いとは言え、モチモチにはなりすぎず、しっかりとした反発を感じさせます。前歯で切る感覚もプッツリとした断裂の印象。奥歯で束になったところをクチクチとすり潰すと、程よい潰し込みを感じそこから風合いを感じ取ることもあります。


 後半は、やや汁を吸い込んで・・・よくあるクチュリとした柔らかい弾力に変わります。この方が一般的なタンメンのイメージに近いのでありまして(個人的な話)、スベリ度合いもましてスルスル〜っとのど越しよく頂けるのであります。


<野菜たちと絡む時に麺の風合いが感じられる>


 さて麺の風合いですが、麺単独で食うよりも、キャベツとかモヤシと絡めて食った方がより風合いがハッキリしていいです。染み込んだスープ味だけでなく、粉の風合いを少しばかり味わったような気分にさせます。和蕎麦と違ってラーメンは具との一体感も味わってこそ、麺の個性が浮き彫りになるのでしょうか。スープとのからみもよく、麺の地肌に貼り付いた油の輪っかも一つ一つの旨味が貼り付くような錯覚を覚え、一層旨く感じます。


【具:特別なものを使っていないのに特別な素材感】


 次から次に客が並んで・・・途切れない行列。8割方がタンメンを注文するので、冷蔵庫から野菜ストックを取り出すのも頻繁です。座った位置から冷蔵庫のスキマが覗き見れますが、はたして特別な野菜を使っているようには思えないのです。しかしながら、仕上がりはキラキラと甘さもゆらめくあっさり塩味な野菜。炒めてから少し煮るだけなのですが、調理後の仕上がり具合にどこか特別なものを感じてしまう。特別でない具材がイキイキします。キャベツ、もやし・・・・・。茎の部分がどれも小さくスライスされていて、それを歯がキャッチしてシャクリと気落ちよい歯応えを感じる。うーーーん、飽きないね〜タンメンの野菜って!


 総じまして、「何か特別な日には再訪問!」と思える一杯ですな・・・・。私にとって今回は特別な一杯です。


 気が緩み過ぎたのかどうか、最近仕事が変わって惚けている自分がいることも確か。このいい年をしてちょっと焦ったりしている自分は、つい最近まで真逆の環境にあってしんどかったはず。関西から東京に来ての数年感で、一番空を青く感じた一日だったかも・・・。印象深い一日には、いい一杯を食したい。そんな期待にぴったりあって何より。なので詠います!


   穏やかな
   秋の晴天
   陽が射して


   気も緩むなり
   のどかな麺顔


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!!


<2011.08> タンメン

【タンメンを教えてください!】
 タンメンを手っ取り早く理解するには、本場の名店で食するのが一番と考え、ちょっと早めの新幹線に乗り継ぎ突撃訪問です。時間的余裕がないため、開店前のシャッター覚悟だったのですが、開店10分前ですでに行列6名!残念ながらその狭い店舗ゆえ、一巡目ならずと非常に焦ってしまいます・・・。そういう気配を察してか、ご店主に「すみませんね」と声をかけていただきました。昼間のみ営業の崇高系頑固タンメンの作り手は、てっきり頑固オヤジな風貌かと思いきや・・・・とても大人しげで真面目そうな方なのね・・。いきなり親近感わきますやん。もう注文するもんきまってますから、「タンメンね!」と先に伝えておこうとする・・・・アタクシもいきなりイラチな関西人丸出し状態です。
 20分余りまって入店。アタクシの出張バックが迷惑なほど邪魔です(泣)。また奥の席から空いたもんですから、「すみませーん」と後ろを通って着席。客の協力体制にも感謝です。さて店内は・・・・・通常国会のラジオ放送が静かに流れております。せわしい娯楽系AMラジオ番組より、なんか落ち着きますわ・・・。首相の質疑応答を聞きながらタンメン啜るなんて、なんか思い出に残りそうやね。壁にはリトルリーグの告知なんか貼ってあったりで、まったくノスタルジックで良心を感じる店です。


【西荻窪ぴかぴかタンメン!】
 そのクリスタルのような光り輝き方は、尋常ではありません。また、レンゲですくったスープも、「お湯」にしか見えません。大阪名物「揚子江ラーメン」も真っ青なその透明感は、すごいです。無数の油の輪がいちいちキラキラとひかりますんで、もうすでに食べ手を一気に引き込む魔力を出しまくっております。心なしかキャベツが多目で更に少しニラが入っているのか緑がち麺顔がいかにも健康そうです。


【淡いと旨いの間・・・・・まるで海峡か桶狭間ですな・・・】
 これ以上薄いと淡く感じる、しかし少しでも濃いと普通と感じる・・その間を、「桶狭間」と言ったものか、「海峡」と名付けるべきか。その絶妙加減のベルトラインが伝わりますね。しかも、ベルトラインのど真ん中にシャープに決まっています・・・。飲むとじんわりと優しいだけではなく、「ツボ」にハマって落ちてゆくような愉快さがあります。「あああぁぁぁぁ~・・・・やられた・・・・・」と心の中で叫びますが、顔がにやけてるだろうなと・・・。
 味の輪郭が塩と油と野菜の旨汁しかないように感じるそのシンプルさ。シンプル・イズ・ベストを体現したそのスープは、40越えたオヤジの心を鷲づかみですよ。もっとくれ、もっとくれとゴクゴク飲んで行けば、自分の舌が軽く火傷してたことに気付くなんてね。これを塩味と単純に言ってはいけないような、淡麗庶民派塩スープですなーーー。


【タンメンには、やわらかい目が似合うと実感しました】
 麺ですが、他のラーメン類より、色白な風合いがとても印象的です。太さ標準的で、ややウネリが素朴と感じる麺ですが、これまでたった3軒ですが短期間に食べた感想として、多少柔らかめの加減の方が、似合っているものだなと感じています。スープが淡麗なゆえ、極力カンスイ系な後味が残るのを嫌ったからなのか・・・その色白さ。素朴な全体感へのマッチング重視なのか・・・。食感は、取り立てて斬新さを感じないものの、すべり過ぎないその口当たりと、クチュリとした噛みごたえから、野菜類のザクザク感とはコントラスト的に特に印象にのこると思いますよ・・。ハードスペックな麺ばかりじゃ、つかれるし、野菜も取れるし、心も体も癒される一杯ですなーーー。
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 総じまして、ご店主の誠実さがそのまま表れたような、まじめな一杯でございます。シンプルな一杯だけに胡麻化しが一切できないというところも実に感じます。これは、どれを食っても旨いはず。制覇欲に駆られますが、己のアザトさを感じてしますな、この店では。こちらは、ロケ-ションというより、営業時間に都合で、個人的にはハードルが高い店。なので、今回無理やり突撃でしたが、大満足な結末です。ご店主をいつまでも応援したいと感じました。ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • (説明なし)

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2位

麺屋吉左右 (木場、東陽町 / ラーメン、つけ麺)

2回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2018/03訪問 2018/03/28

マイルド豚魚の崇高さに加えて、何か隠し味が光る気がする

<2018.03> 味玉らーめん

  
<マイルド豚魚の崇高さに加えて、何か隠し味が光る気がする>
 
 当時と変わらないなーと思ったのは、磨かれた厨房。そして紺色のふきん。小さい金網の上にちょこっと載っているのだが、綺麗に端と端が折りたたまれてる。細かいこと覚えている自分がちょっと笑えてしまいました。そんなタイミングで早めに配膳されたのがこの麺顔です。
 
 おお!いかにもマイルドさと優しさが溢れる豚骨魚介独特のベージュ。ちょうど今の季節、イトーヨーカドーで売ってる、春色のカーディガンのような色合いですなー。どんどんと記憶が蘇ってくる。
 
 色合いからあっさり系と思いきや、実際に味わってみると、しっかりと豚骨の煮出しと、鶏系のコラーゲン、そして魚粉の甘みが煮出され、溶け込んでいる。レンゲを持ち上げると、ポタポタと垂れるスープは、微妙なトロミを感じさせます。それが舌全体に優しくまとわるのですが、醤油ダレと豚骨エキスの塩気と、少なからずの魚粉の甘みが、色濃くハーモナイズされております。ここまでなら、何となく巷のこの手のスープと、そんなに違わない気がする。
 
 誤解を生じるかもしれませんが、こちらの豚骨魚介には、「クリーミーな清涼感」があると思うー。背反する言葉同士かもだが、別の風合いを感じてしまう。スモーカーの舌だからアテにならないが、たとえば香味を与える葱とか、また「ショウガ」のエキスのような物を感じて、それが他の豚骨魚介にもまして食欲を与えているように、思えてならないー。ほぼ妄想ですから、あしからず。
 
 当然、スープは飲み干しました。そこに溜まった魚粉の量が、最近見ないほどの量だった。それでも魚粉の重さを感じさせず、ザラつきを一切感じさせないところが、改めて秀逸と思えてしまいます。旨し!。
 
 
 
<絶品自家製麺!ツルもち感覚の多加水ストレート麺!>
 
 スープも麺も素晴らしい。店主の才能に溢れてますな。ご存知のツルツルしてて、滑りやすく、前歯を当てるとブルン!と弾み千切れ、奥歯ではモチモチと明るく弾むストレート麺です。デフォルトで200gというボリュームも嬉しい。スープの浸透というより、スープで濡れた感覚が、とても口当たりが良くて、啜りあげるのに快感を与えますねー。
 
 時々、メンマや薬味ネギと絡んで、複雑な歯ごたえになるところも楽しい。そして髪切った後のグルテンの風味がほのかに香るところもいいですね。グルテンの風味と豚骨魚介ってとても絡むような相性の良さを感じます。この点も、またおまと呼ばれるまで、一世を風靡したポイントなんでしょうか。
 
 
 
<味玉にハズレなし!>
 
 Lサイズで優しい色合いに染まってます。白身のタレ浸透は均一で、全体的にプルプルっと震えるような柔らかい感覚です。卵黄は、中心部から、ジェル>ゲル>芋羊羹のような感覚のあるグラデーション。味わいは、深さよりも卵黄の本来の味を感じる、あっさりタイプの味玉でした。嗚呼、今回も味玉にハズレなし。
 
 
<解けるような柔らかさ!脂の甘みと肉質の程よい塩気がナイス!>
 
 無骨な風貌ですが、箸でリフトすると崩れていきそうなほど、すごく柔らかい豚肩ロース肉。これが塩気が程よく効いた赤身の味わいが秀逸で、周囲の脂身の甘さも引き立ちます。スープを浸透させているところもあって、なかなか味わい深い。ビールにも、ライスにも相性の良さがありますね。
 
 
 
 総じまして、「飽きることない永遠の東京豚骨魚介なる一杯!」と言う感じでしょうか。今回も素晴らしいと感動を与えてくれました。これだけ、人気をキープし続けて、実績を重ねても、仕事に対するブレのなさも尊敬に値するね。二号店三号店を出そうとか、メニュー拡大していくとか、限定麺をシリーズ化するとか、色々もっと可能性があったと思いますが、これ一筋ですもん。またおまと呼ばれた豚骨魚介飽和期もビクともせずに、トップを突っ走る!。つくづく、今後も応援し続けたいと思う店です。今回はごちそうさまに加えて、ありがとうだな。と、そんな感動を忘れないうちに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
   春盛る
   溢れる陽射し
   汗じわり
 
 
   溢れる誠意
   味玉らーめん
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
<2013.10> 味玉らーめん

【スープ:極めてオーソドックスな豚骨魚介なれど、研ぎすまされた質感すら感じます】


<明るい魚介の香ばしさと甘み!醤油ダレと共に・・・もうひと工夫されたエッジング>


 豚魚の名店「吉左右」。その定番なる味玉らーめんの麺顔は、驚くほどにオーソドックスでありますね・・・。相当に見慣れた風貌とそのスープカラー。もはやトレードマークのような存在感を覚えます。むしろオーラーを感じさせないほどにシンプル。数年前にギョギョ!っと感動したあれは何だったのだろうと思わず回想します。そしてひと啜り・・・・。ううむ、ライト系のようでそうでないような、ハードとライトの中間といった濃度が予測範囲通り。でも・・・脳裏に「!」が浮かび上がるほどに、染み入りますね〜・・・。


 汁のきめ細やかさは半端ではなく、そしてサラサラとした甘みを残しまして、香りも魚介を思わせる芳ばしさが鼻孔に駆け抜けます。オーソドックスの中に、仕事の丁寧さがなせる完成度を感じさせる。いやいや、質感というものを感じさせますやん。初めてここで食ったときは、つけ麺だったのだけど、当時濃厚豚魚の絶頂期にあって、このサラサラ感で勝負かけてたのでしたよね。感服の仕上がりに懐かしさを覚えます。


 味わいとしては、一言では「上質なオーソドックス豚魚」と言えましょうが・・・ちょっとしたひと工夫も個性として感じられるような気がします。よくある魚介の甘さにプラスアルファされた何かを感じます。それは、醤油のカエシのエッジングが少し強めであるための凛とした清涼感なのか?いやいや・・・仄かにジリリとした何かがあるぞと我が駄舌が反応をする。「一味か?」との判定なれどいかに? 葱の影響か?はたまた生姜?とも思えぬが・・・。ともあれ、ちょっと何かがあるような風味が、「吉左右」と感じさせてもらいました。


<スムースさが伸びやかな動物系のコク・・・豚以外にも鶏コクのさっぱりさも感じる>


 以前に感じなかったことが一つだけあり。豚魚の名店ということで、豚コク100%と感じていたのですが、ひょとして鶏コクも豊かなのでは?という感覚。確信は全くありません。ただ、しっかりとした動物系の煮出しを感じる一方で、どこか軽やかな風合いを感じましてね・・・。なのでゴクゴクと一気に飲み干せてしまう。胃もたれなく。しかし鶏?とは感じてみたけど、貼り付くような鶏独特の粘りはなかったわけで、モミジのようなコラーゲン感がふんだんという分けでもないサラサラっとした動物感であることは、変わりなしです。


【麺:もちっとした反発とクッシリと食わせるコシが両立する多加水中太麺!】


<極上の「つるモチ麺」、咀嚼自体が面白く感じさせます>


 さてこちらで一番楽しみにしていたのは、実はスープでなく麺の方。とみ田のような貼り付くようなしっとり感あるハード麺もいいのですが、こちらのそれよりもう少しプリプリっとした麺が忘れられない次第であります。これは、期待通りの感触で思わず食ってから笑みが漏れます。つるつるとしていて、モッチリとした歯応えが絶妙。噛むこと自体が楽しくなるという明るさと落ち着きを併せ持つキャラクターが実にいいですね。


 前歯での千切りがプツリ!としていて程よい抵抗感。丸めな麺がまた優しい咀嚼感です。奥歯のすり潰しの手前では、プリプリプリっと横ずれしそうで、束になったそれを強引に押しつぶすとクッチリ!とした弾力感あるコシを感じる。時間が経っても汁の吸い込み感もほどほど。最後まで同じ用な弾力を持続させてくれます。


<多少な貼り付くような感覚・・・それでも高速なスベリ感覚>


 一方、スベリはいい!どちらかと言えば高速に滑るタイプです。しかし単につるつるというより、多少貼り付くような地肌感も感じたりするかも・・・。すごく観念的な例えですが。決してぬるツキを感じるわけではないのであしからずです。そういえば、麺の湯切りの際、決められた数をきっちりカウントするかのように、黙々とテボを振っていたご店主の真面目な顔が思い浮かぶ。


【具:こちらも奇をてらわず・・・オーソドックスなまでに基本に忠実な仕事ぶりです】


<繊維に沿って解れるロース肉、脂肪分が適度にさした甘みがタレの風味と調和する>


 これはよく出会う味わいに似ているかも。特に大勝軒系でときどき遭遇するような気がします。ロース肉だと思うのだけど、筋肉質の合間に脂が射しているような肉質で、それらが柔らかい歯応えのあとに解れるように崩れる。やさしい醤油ダレの味わいの中に甘みを感じさせ、タレの香ばしさは抑えめな感じ。それでも白飯と合うというタイプでして、豚飯として立派に成立しそうであります。分厚さも申し分なく、これなら追加しても良かったかもと思えど、食後振り返ってメニュー表をみると、3枚で400円という設定なので、今の私には贅沢品に属するので、どちらにせよ辛抱するしか無かったという次第。


<大胆に大きくおおばって・・・ネットリとして凝縮された黄身のコクを味わう>


 さて味玉だけど、これも申し分なし!白身部分は全体に深くタレが染み込んでいて、白身だけでも甘く香しいと思わせる出来映え。黄身はさらにその上を行き、オレンジ色のジェルが非常にネットリとしていて、まるでゼリーであります。思い切って半分を一口でパクリと食すると・・・・これまた濃厚な風味がぶわっと口の中一杯に広がり、独特の甘みが立ちこめます。やはり、名店の味玉に外れなしですね。


 総じまして、「いつまでも忘れない味!」・・・・といったところかと。


 開店時間の短さとあの混雑。そして活動エリア的には月いち訪問はもちろん、一年に訪問できるチャンスは絶望的ですし・・・・相当特別な日しか食えんのです。ちょっと前までは有給など考えられた環境だったけど、今は夢のまた夢かと・・・・。でも、また機会を作ってきますよ!今回も奇跡的に訪問できたことですし。なので詠います!


   シンプルに
   ただ質実と
   手を抜かず


   継続してこそ
   真の強さ也


お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!!


<2009.10> つけ麺

関西在住で、本格的なつけ麺を食してみたいと思い、思いが募って訪問することができました。

濃厚かつスマートのつけ汁と、麺の感触に、感動いたしました!
中太麺のぷりぷり感覚がよいことと、豚骨魚介スープがバランス良い。スープは、松戸とみ田さんと比べると薄いと感じる部分は最初あったのですが、食べ進めるうちに、味わい深さはあるし、麺との相性を考えるとベストマッチなのだと考えを改めました。完成度が極めて高いです。

関西にこういう、接客も含め、全体的に丁寧な仕事をするつけ麺屋さんがあるといいなと・・・・・、関東の人がうらやましく思えました。

また、お店の清潔感には、脱帽です。何年も営業されていて、人気がある名店でたくさんの人が訪問しているのに、店の隅々まできれいに掃除されていて・・・・。参った。飲食業とはこうでありたいと思うものの、実行している人がいるのですね!

  • (説明なし)
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3位

中華そば しながわ (要町、椎名町 / ラーメン、つけ麺)

3回

  • 夜の点数: -

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 3.9

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2021/07訪問 2021/07/13

特製朝ラー:しっかり煮干しが効いた出汁!朝にはずしりと感じる?結構オイリーで分厚い豚コク!

とまそんのブログ:https://www.ramentabete.com/entry/2021/07/13/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/KYXv5hInlLs

<2021.07> 中華そば しながわ (東京・要町) 特製朝ラー + アサヒドライゼロ

 Twitterを眺めていて「中華そば しながわ」さんが土日だけ朝ラーメンやってると見かけましたので、早速やってまいりました。朝から雨降ってて、立教大学周辺にはほんと人影少なく、きっとガラ空きだろうな・・・と思ってみたら、あらら座席は半数以上埋まってる:汗。みなさんも相当ラーメン好きなのね・・・:笑。これは負けておれんと、特製!ノンアル!で攻めてみました。
 
 
 
 
<ノンアル> アサヒドライゼロ!結構キレある辛口!スーパードライ気分でヘルシーに味わう!
 
 朝はビール未提供とのこと。あったら飲んでたかもしれんが、ちょっとそれは正月でもないから気が引けるよね。ちょうどいい感覚です。それでもしっかりと、ビール同様のおつまみ(メンマ)がついてくるから嬉しいじゃないか。
 
 最近、緊急事態宣言続きなのもあって、ノンアルコールビールにも相当慣れてきました。最近自宅の冷蔵庫では、オールフリーが備わってます。でもアサヒドライゼロも捨てがたいね。やっぱり、スーパードライの味わいに似せてる気がするし、パッケージもそんな感じ。多少金属的ではあるが、キレと辛口飲みクチが表現されてると思うし、おつまみと合わせると結構ビール気分も味わえますね。朝からヘルシーな気分にもなりますが・・・ヘビーなラーメン食う目的だから、ヘルシーとは言い難いか・・・汗。
 
 
 
 
<全体> 喜多方風の素朴さと肉迫力!?優しく明るい琥珀出汁に漂う煮干しの香り!結構ガッツリ!
 
 さて本当は大盛があればそうしたかったんだけど、そういう設定がなかったので、憂さ晴らし気分で特製です。それはこんな麺顔!。

 おおお!朝ラーだから結構あっさり系かと思うスープカラーだが、実際見てみるとかなりガッツリと本格派じゃないか!。まず肉がこんなに投入されとるとは知らなんだ。喜多方系を思わせる豚バラ肉が、絨毯のごとく折り重なって敷かれてる。しかも下にもまだ重なってる様子。それだけでなく、メンマも相当量で、おつまみでもメンマ食ってたからメンマだけでも小腹が張りそう。更に味玉がまたいい色合い!渋い色合いでかなりそそるね。すでに1日の麺活動がこれで終わってもいい感じ!?。
 
 
 
 
<スープ> しっかり煮干しが効いた出汁!朝にはずしりと感じる?結構オイリーで分厚い豚コク!
 
 さてスープ。明るく軽やかな琥珀色であっさり朝ラーに見えますが、いえいえそんなことはありません。それなりにずしりと感じます。豚のコクがしっかりと出ており、少々オイリーとすら感じるほど。背脂とはまた違ったコク深さでしょうか。これはガッツリ感あるね・・・。その一方で、塩気はとても円やか。オイリーな豚コクが尖を完全に抑えた感覚で、煮干しの旨味が結びついてるようです。煮干しエキスは表層に固まりとなって浮遊しており、しっかり溶けてるなぁ〜ってな感じ。粉も浮遊するようで魚介の甘味もしっかり出ております。
 
 
 
 
<麺> 少しグラマスな多加水系ストレート細麺!ちゅるっと滑らか!ソフトな歯応え!品やかな物腰!
 
 麺も印象的。ちょっと柔らかめ。私はカタ麺主義者なのでそう感じるだけかもしれませんが・・・。スープと同様に明るい色合いで艶やか。見るからに多加水といった感覚で、物腰品やかでちゅるちゅるとすすり食える。弾力は、モチモチと弾むと言うより、プツプツと歯切れ良いようです。
 
 ストレート細麺ですが、微妙にグラマスに感じるフォルムで、麺量もフツーに150gはありましょうか。結構食べ応えあるね。比較的寄り添いやすいので、スープの持ち上げも優れています。煮干成分も地肌に貼り付く様子。また後半になるとスープも軽く濁ってくるので、麺もスープをかなり吸い込んでいる感じ。噛み締めると、炭水化物と出汁が一体化した旨味が分かりやすく感じるタイプかと!。
 
 
 
 
<チャーシュー> 圧倒の豚バラ肉8枚?もはや豚そそば!円やかで柔らかい脂身は出汁にも溶けるか!?
 
 小さいのも数えると8枚くらいはあったのでは?。三枚肉といった脂身赤身の層がきっぱりしてる肉が分厚くカットされてます。全体的に薄味な煮込みですが、豚肉本来の味わいが素直に味わえる感覚。特に脂身の甘みは出汁に混じってもしっかり伝わりましょう。また脂身が多くスープに浸るので、そこからまた脂がスープに溶け出しているのでは?と思えるほど。まさに豚そば感覚ありあり。
 
 赤身もいいね。とてもフカフカと柔らかい仕上がりで、脂身の旨味も滲むが、赤身の味わいにスープの旨味が染み込んでるので、これだけでも白飯が食えるような感覚。意外と噛み締めるとジューシーな展開でバクバク食えるが・・・朝からこれだけの肉量は、ちょっとヘビーに感じてしまったかも:笑。
 
 
 
 
<メンマ> ボリューミー!あっさり薄味分厚い歯応え!サクサク幾らでも食えるライトな味わい!
 
 メンマも朝ラーとしては多めで嬉しい。おつまみメンマと合わせると結構食った食ったで大満足です。分厚めでサイズも大きめな感じ。これも薄味に仕上がっており、スープと合わせて味わえるタイプ。また、サイズの割にはサクサクと歯切れよくライトに食えるのが好印象。昼間だったらビールと合わせてみたい!。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 出汁の浸透の深さ極まる!決して甘過ぎず乾物出汁と玉子の一体感!
 
 めちゃめちゃ深い出汁の浸透!割ってみると、白身の断面均一に茶褐色か灰褐色で染まってる。さぞかしマチュアな甘みなのだろうと思うが、実際はそうじゃないんだよね。乾物の旨味中心で甘過ぎずでいい感じ。
 
 卵黄は全体がねっとりとした仕上がり。舌に貼り付く感覚で、卵黄のコクと乾物が超深く浸透した濃密さ。これは感心する旨さだね・・・スープに沈めて味を足しても実に合う。これほど深く出汁浸透して甘過ぎない味玉は、ちょっと他に思いつくのが難しいかも・・・・。朝からいい味玉食えてナイスな1日!。
 
 
 

 総じまして「休日朝からご馳走!あっさり&ガッツリな本格派朝ラーメン!」と言う感動の嵐!。ちょっと朝から食い過ぎ感はありましょうが、朝だからという妙な遠慮がない本格派ってな感覚!頼もしい一杯かと!。朝から気分盛り上げるなら激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
 朝ラーで
 雨の休日
 憂晴らし
 
 
 朝の空気に
 煮干の香り
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
とまそんのブログ: https://www.ramentabete.com/entry/2020/11/02/000000
とまそんのYouTube: https://youtu.be/yZ9-oPn3VSc

<2020.10> 特製中華そば 大盛り + サッポロラガービール赤星 中瓶

 それにしても久しぶりの池袋。たくさん名店がある中で、どうしてここ?・・・それは、へへへ、サッポロ赤星がここにはあると調べがついていたわけです。最近、週末拉麺活動では、ビールの小瓶では飽き足らずな心境なので、拉麺活動やら呑み活動なのやら、だんだん分からなくなってますがー・・・。
 
 
 
 
<酒> サッポロラガービール赤星!旨い酒には旨いアテ!サービスお通しのメンマがお見事!
 
 ビール食券を手渡すと、「ハートランドとサッポロラガーとどちらになさいますか?」とのこと。何!ハートランドもあるんかい!大好き国産ビール2トップどちらも置いてあるなんて、素晴らしすぎるじゃないか!。美女に挟まれるのもいいが、赤星とハートランドに挟まれるのもいいね!。ま、実はすでに少し飲んでた状態だったので・・・今回は赤星だけチョイスさせてもらいましょう!。
 
 
 いつもながらずっしりとした苦味を楽しみ、後口に残る微かな甘味にも似た旨味を堪能!グビグビと飲み干す時の刺激が痛快な上に、冷えがちょうどベストで心地良し!。あっという間に減ってゆくのですが・・・これにはサービスお通しがそうさせてたのかもしれません!。
 
 
 げ!すげー・・・フツーに有料に匹敵するメンマ皿ですよ。これでサービス!。崩れたり、サイズ違いだったりしたものではなく、一軍のメンマ!。しかもフレッシュな風合いでバキバキ音を立てて面白いほど歯切れが良い!薄味がまたいい!。決めた!また近いうちに来よう!次回はハートランドにするけどー。
 
 
 
 
<全体> オーディナリーな醤そばながらも・・・安定感と迫力の質感!大盛り大満足のボリューム感!
 
 おおお!高い台から受け取る丼が重い!麺の迫力をまず手から感じましたが、具材もそれなりに特製ゴージャスアピールです。肉片が扇状に広がり覆っており、お通しでたくさん食ったばかりのメンマはまた山盛り。味玉の褐色が深めで濃密な味わいが期待できますね・・・。そしてスープの琥珀色は、澄んだ清湯に醤油ブラウンを醸し出しているが、ほのかに柔らかさを感じさるもの。香味の鶏油も湯気に載せてほのかに香ってくるよ・・・。
 
 
 
 
<スープ> あっさり鶏ガラにゆったり明るい醤油感!更に乾物系の旨味が深く溶けゆく味風景!
 
 さてスープ。レンゲで透かすとまた違った風貌で、柔らかさを感じる色合いです。鶏油のコーティングはありありとしているが、エキス感はどこかしら魚介の風貌。味わうと、意外と円やかと感じます。醤油自体も円やかと思われ、おそらく「なま醤油」系。自然な円やかさを保つカエシのエッジングが見事と言えましょう。鶏醤の見事な纏まり方で、鶏ガラ系の丁寧な煮出しエキスとも見事に一体化した旨さ!。
 
 
 しかし個人的には乾物系のニュアンスが深いと感じます。円やかな甘味には乾物系の溶け込みが深いような・・・。例えば煮干系の甘味もあると思うけど、出しすぎるとニボ感が前に出そうだし、そこそこに抑えられてるイメージ。ならばなぜこんなにも円やかな風味と甘味があるのかというと、干し椎茸ではないかと推察?邪推をしております。昆布や節の旨味もありましょうが、個人的にはそんなことを妄想しながら悦に浸って食らってた次第。
 
 
 
 
<麺> やや高めな中加水!ややグラマスなストレート細麺!ヌッチリとした弾力と滑らかなスベリが心地良し!ゆっくり汁を吸う一体感!
 
 なぜ大盛りが2玉かと分かったかというと、デフォルトで「並・中盛」が選べるから。その上で大盛りとなれば、明らかに2玉と察しました。大盛り100円とさりげなく表示してあったから考えが及ばなかったわ・・・。しかし食欲の秋だからか、サラッと食えてしまったから自分でも恐ろしい。体感300g弱という感覚。
 
 
 旨い麺です。中加水かと思ったけど、弾みもそこそこあり、麺のまとまりも良いので多加水のニュアンスもありなむかという感じ。ストレート細麺ですが、ひと回り程度グラマスな麺幅を感じました。滑りはライトでするするとスベルのが面白い。グイグイとすすり食えます。前歯の歯切れはプツプツスパスパと小気味よく千切れ、淡い弾力も感じるイメージ。奥歯で束になったのを潰すとヌッチリとした、ややハードな腰付きも感じさせます。
 
 
 ゆっくりと汁を吸ってゆくようです。中盤以降は汁と一体化した旨味と甘味が楽しい。もともと熱にはダレにくい風貌でしたが、終盤に汁を完全に吸い切った時の柔らかい食感もそれはそれで旨し!。中盤以降はシルキーなすすりでライトに噛み潰し楽しめました。
 
 
 
 
<チャーシュー> 王道の2種豚肉!肩ロースとバラ肉の共演!肉味と吸い込んだスープの一体感旨し!
 
 低温調理と煮豚風の2種チャーシュー。肩ロースとバラ肉が2枚づつ左右に別れて配置されます。肩ロースは脂の差しが多めな1枚と少なめな2枚があり、熱入りも緩いのと深めなのとあるようです。ほのかにピンクが残っているので、低温調理でも少し長めに熱入れしたような印象。赤身本来の旨味に、軽く吸い込んだ醤油スープの旨味がよくマッチします。
 
 
 バラ肉は煮豚タイプ。出汁の旨味と脂身の旨味が実に一体感があって、安定すら覚える旨さです。白飯にのせて食らうと旨そうなタイプ。脂身は見た目以上に実に柔らかく、そして甘い。噛むというより舌でも潰れそうです。別皿にして酒にでも合うとも思える逸品。
 
 
 
 
<メンマ> 太くて長い!薄味で素材を感じる味わい!出汁を吸わせると更に旨さアップ!
 
 薄味です。素材をストレートに感じるくらいで、少しばかり醤油スープに浸ってもフレッシュさは失われないようです。そこを薬味ネギを絡めて食らったりすると更に旨し!。お通しよりスープに浸っている分、熱が入って少し柔らかくなってるのもいい感触。バキバキと音を立てる感覚は減りますが、しなるような歯応えが生まれてこれはこれで楽しいです。もし辣油があったら、このメンマに絡めたかったかも!。
 
 
 
 
<味玉にハズレなし!> 醤油ダレが深く浸透し白身も黄身も増す味わい!マチュアで濃密な卵黄に甘味すら覚える旨さ!
 
 見るからに醤油ダレが深く浸透している地肌。割ってみるとその通りでした。タレが浸透しきっているほどではありませんが、白身の割れ目半分以上にじっとりと浸透し色変化してます。卵黄にも出汁が行き渡っているようで、深い黄色と言うより深いオレンジ色。ジュレ状とソース状の半々という、一番ナイスな出来栄えです。
 
 
 もう説明不要かと。醤油系のタレが浸透して卵黄はマチュアなまでに濃密豊潤な旨さを感じさせます。玉子自体のフレッシュ感は低いですが、その分肉厚なまでに味わいは増している。舌に絡みつくところを残ったビールで洗い流します。最後に少しスープに沈めて味を深めてみましたがこれもまたいい感じ!。嗚呼・・・やっぱり味玉にハズレなし!。
 
 
 
 
 総じまして「カエシの切れ味に乾物の溶け込み!今風なようで気を衒わない王道醤そば!食欲の秋にガッツリ大盛大満足!」と言う感動!。強いけど柔らかい・・・そんな醤油感が好きです。質感高い麺も中盛までサービスというのも見逃せない!。ビールのお通しも驚き!池袋から少し歩いてでも辿り着く価値十分にあり!。激しくオススメ!。旨しなので・・・とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
 
 
 
   天高く
   秋に馬肥え
   吾も肥えて
 
 
 
   空腹まかせに
   ガッツリ大盛り
 
 
 
 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
【スープ:煌めいて・・・揺らめいて・・・磨かれて、甘みと塩気と旨味の三位一体感!】


<磨かれた醤油ダレ!という感覚で、甘くそしてカエシの豊かさが滲む・・・>


 うわ!配膳の瞬間・・・完成度を感じる麺顔。なにやらお祭り騒ぎの麺顔の中に秩序を感じますよ・・・。奇麗に並べられたバラ肉チャーユーはまるで銀河の渦、中央に盛りつけられた薬味葱は、巨大恒星の集まりのよう(妄想がすぎる)。とか言っても醤油ブラウンがなかなかの深みと透明感を発しているのは確か。レンゲを沈めてみると・・・その醤油ダレの質感がキラキラと光り輝くようではおまへんか!この時点で磨かれた感じをがつんと受け止めます。


 啜りますと・・・これまた甘く香しい醤油の発酵からくる旨味がぶわっと広がるから唸る。さらに・・・甘いだけではなく、しっかりと醤油の塩気と酸味の柔らかさを感じて、しかも濃い味わいなのにさらっと食わせる感覚がナイス!このスタイルは個人的にはド・ハマりなので多少の依怙贔屓と私情の介入はご容赦いただきたいところ。スパイスなど不要とも思える。時間が経つに従って、チャーシューからくるタレの味わいと豚肉の脂の溶け出しのようなものも加わって、少し半濁りになるのだけど、それはそれで動物系の旨味が複雑にからんで厚みを増すというもの。しっかりと完飲させていただきましたわ!


<丸鶏のような豊かさ!香味油も揺らめいてピントが合った動物感!>


 スープ表面のキラキラした脂の輪が、真円であったりペイズリーであったりして・・・・見ているだけでも飽きない。これは鶏ガラ系な油のゆらめきか・・・。舌にまとわりつくその動物感は、鶏ガラというより、もはは丸鶏といった重厚さ。表面の薄ーーーーく一枚覆い被さっている香味油は、ラードか鶏油かは不明。魚介は、節系な味わいを奥底に感じる程度でして、小魚系の甘みはもっとその奥であろうか・・・あんまり感じなかった。動物感がピッタリと決まったような一杯。しかも、鶏系のコクがびしっとピンとあったという感覚が、非常に私を喜ばせてくれる次第。飽きませんな〜・・・本当にこういう系統は、いつでも、どこでも・・・・。


【麺:最初から最後まで・・・上品なしなやかさが広がります!】


<のっけから・・・・ナイスなスベリ!まとまりがいい地肌感がナイス!>


 最初の一口から地肌のきめ細やかさがぶわっと訴えかけるよう。のっけから、しなやかでして・・・こういう感覚が最初から感じるというのは、あまり記憶がない。すでにスープの醤油ブラウンに染まったそれは、汁を吸い込んでしまったわけでもあるまいに・・・、ちゅるんとした舌触りがする。地肌のきめ細やかさ、そして、キューティクルが整った女性の黒髪の如く・・・ま全体的にとまりの良い感覚が、非常にいい!


<多加水ストレートで切り口丸型、ほどよいモチッと感覚が最後まで持続>


 多加水ストレート麺。これだけは確かなのだが、歯ごたえが派手にモチモチっとするわけではない。そこそこのおとなしいモチモチ度合いでして、わきまえがいいと感じる歯ごたえ。スベリが良いと言ったが、切断面を眺めると丸麺と分かり、やはり前歯の千切り感覚が、プツリ!と半拍おいたようなフィーリング。スパスパっと容易にリズミカルに千切れるようで、一本一本が奇麗に順序だって千切れる感覚。


 意外にも汁の吸い込みは少ない。のっけのしなやかさから、後半はどれだけ柔らかくなるのだろうと、やや心配をしたのだけれど、密度感ありつつも、しなやか度合いはあまり変わらず。モチッと度合いは、最後までキープという優れもの。いやはや・・・スープもそうだけど、麺にも参った!ちなみに、並と中は同一料金。並でもかなりの満足できる麺量。サービス性もありますね。


【具:どこを切り取っても・・・・丁寧で崇高な仕上がりぶりです】


<肉厚なバラ肉ロールチャーシュー!しかも大判!トロトロと繊維質のバランスよし>


 スープと同じ醤油を使ったタレ・・・染み込み具合もほどほど深く、その塩気と肉脂の甘みのバランスがとってもいい。醤油ダレの香ばしさがとても印象的で、崇高な見栄えである反面、白飯に合いそうな味わいも感じ取れます。肉繊維の部分にも脂が染み込んだような甘みがあるタイプですし、歯ごたえ淡く、解れ崩れる一歩手前なトロトロ感がいい感じ!チャーシューそばならこれだけを存分にもっと味わえるはずでありましょうが、迫力で胃に負担もかかりそう(笑)。


<二種類のメンマ!材木メンマもフレッシュで歯ごたえシャクリと気持ち良い!>


 特製にすると「材木メンマ」がプラスされるというシステム。二種類のメンマが味わえるというお得感がいいね。当然にも柔らかく、そして凛々しい歯ごたえも残し、シャクリとした前歯の千切れ方が気持ちよい。味付け的には、やや浅くフレッシュ系なメンマ。コリコリ度合いを楽しむ系でして、どちらかというと、コンテンポラリーなメンマであります。めんまそばなら・・・どのような麺顔になるのだろうか・・・それはそれで楽しみ。


<L玉サイズの煮卵、黄身への染み込み方が非常に深く・・・・唸る旨さなり>


 最後に・・・味玉が最高に旨かったりするわけであります。深い醤油ダレの漬け込みにより、白身は既に白い部分が褐色にすべて染まっている。黄身に至っても・・・染み込みが達している感覚で、中心部は栗金団のようなジェルに変化している。そして色合いも黄身の味噌漬けの如くの透明感あるゼリータイプ。味わってみて深みをさらに感じる。サイズとしても大きめでナイス!ひさしぶりに、味玉で感動しました・・・・。いやはや、この一杯、どこを切り取ってもなかなかの仕事ぶりで、ただ唸るのみだわ。


 総じまして、久しぶりに休日を休日らしく過ごせた一日。こういうときは、昼だけ営業の宿題店を片付けるしかないと、暑い最中を必死こいて突撃した甲斐があったというもんです。そういう達成感もあったけど、それ以上に想像以上の旨さに満足。やはり凹んだ気分を解消するには、旨いものを食うのが一番ですね。なので詠います!


  南風
  暑さ戻って
  とぼとぼと


  汗かきすすり
  プチ休日也


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。
 

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4位

麺や 河野 (中村橋、富士見台 / ラーメン)

1回

  • 夜の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2013/05訪問 2013/05/22

クリアー感の中に円やかさと仄かな魚介甘みを感じるバランス感覚溢れる仕上がり

【スープ:クリアー感の中に円やかさと仄かな魚介甘みを感じるバランス感覚溢れる仕上がり】


<円やかな醤油ダレの感覚と・・・魚介の仄かに甘いやさしさ。全体的にクリアー>


 配膳の瞬間の・・・醤油スープのきらめきにうっとりですな。鶏ガラ?と思しき脂の輪がサイズそろっていてキラキラと光り訴えかけますやん! こういうスッキリ醤油に関東の粋を感じますがな。しかもクリアーで深みも感じる崇高系っていうイメージ。わざわざチャリで足運んだ甲斐があったというもんです。丁度運動で使って来たカロリー分に収まるようなヘルシーさも麺顔から溢れる。


 味わうとそのスープ感は、醤油のクリアー感なのですが、キワキワのクリアーさでもなく、そこに落ち着きがあります。甘さと塩気のバランス感が良く、どちらかというと、最初はその甘さに唸る。煮干し!というアピールさはなく、魚介の落ち着いた甘さが広がるという感覚か。確かに醤油のタレの存在も感じる、ピッチリ感もありバランス感ある塩気もあります。それは、節の成分か昆布の出汁と一体化したような・・・優しく丸い塩気。醤油ダレに酸味を感じるタイプではなく、円やかさでアピールしてくる醤油感ですな。


<あっさりとした鶏ガラと豚コクのバランス感!下支え感ある落ち着きがナイス!>


 それにしても、ちゃんとした醤油らーめんと感じるのは、その食べ応え。ほどよい鶏ガラと豚コクの脂感がいい。いわゆる「アッサリ系」の王道と言った感覚で、最初からゴクゴク飲み干しても、後で喉の乾きを覚えるようなタイプではありません。これなら低学年の子供とでも安心して食べに来れる。


 後味に動物系のコクを引きずることもなく、旨味自体が、魚介か動物系か・・はたまた醤油のまろ味かも、区別しにくい一体感がいい。ちょっと飲み過ぎで胸焼け気味であったこの日、それでもスルスルと体の中に入ってゆく。その体内浸透は・・・・アクエリアス級!


【麺:ハンドメイドの極地!といった感ある平打ち太縮れ麺!!食ってて楽しい!】


<しっかりと粉の風味を感じる!ハンドメイド感溢れる平打ち縮れは極モッチリ感!>


 何と言っても・・・この一杯、この店のテーマは、この麺!ハンドメイド感が全面からあふれまくっている。多加水平打ち縮れの手打ち麺。これまで幾度となく食って来たこのテーマですが、今回特筆すべきはその風味!です。醤油スープもあっさりしているのもあってストレートに食べてに伝わる。


 麺のモチモチさとよく言うけれど、麺の反発に「グルテン!」といちいち脳裏にキーワードが浮かんでは消える。麺のモチモチを楽しんでいる最中に、粉!地粉の風味を感じまくりなのであります。かん水も選りすぐったのでしょうな。炭酸カリウム/ナトリウム等天然素材でもいろいろ特徴があるそうですが、非常に粉の色合いの濃さがそのまま残っている。まさに麺料理といった感覚があふれますが、これ・・・作るの大変でしょうね。カウンター席も6席??程度しかないけど、数多く提供できないのなら、この店サイズの意味が分かる気がするのです。


<これまでにないスベリの面白さ!すすること自体が楽しくなる!>


 歯応えだけではありません。この系統の麺はすすり時点の抵抗感を楽しめるものとは言え・・・・その感覚が、これまでにないと思うほどに、楽しいのであります。ヌメリは一切ないのに・・・・表面がキラキラしていてコーティングしてあるかのよう。そのため、スベルわスベルわ・・・。しかも、ただ単に柔麺でもなく、グルテンを感じさせる抵抗感もありますからね〜。


 茹で上げにはとても気を使うだろうと推察。テボの狭い中で泳がせるより、麺釜全体で泳がせているようすが伺えます。平ザルを使って魔法のように次々と麺が生まれてくるような手さばきをただ、ぼーっと見ていたけれど、いい茹であげのコントロールを感じますよ〜。打つ方もナイスなら、茹でるほうもナイス!


【具:感覚を麺とのマッチングに合わせているかのような仕上がり】


<厚みと歯応えが、麺とクリソツな感覚に襲われる(笑)>


 定番のバラロールチャーシューで、味付けも醤油ダレそのもの。想像通りで旨し。そして厚さについては・・・偶然か、麺の厚さにも共通するところがあり、歯応えがその麺の抵抗感と、気のせいか近いように感じる。なので、チャーシューが崩れてからは、麺の中にチャーシューが入り混じったようになるので、いつの間にか、麺と一緒にチャーシューを啜って口内に取り入れている。モグモグと咀嚼してみても、歯応えが同じじゃな。


<メンマも然り・・・コリコリ麺かと勘違いしてしまいそう(笑)>


 メンマのサイズも麺にの幅にピッタリと合っているかの印象です。チャーシューと同じく麺と思ってすすり咀嚼したとたんに、あ!メンマだったの!?と気ずくという感じですかな。適度なコリコリ感とクニャリ感が混在していて、これも特筆するでもないが、しなやかで一定の評価をしながら、一気に食ってしまったな・・・(笑)。


 総じまして、少し初夏の余韻を感じさせる突き抜けた青空に、どこか食後感と共通するものを感じる。ハンドメイド感溢れる麺に食後感が一色に染まったような感覚なのだけど、この麺なら、いろいろとバリエーションを楽しんでみたいと思えて来る。もうすでに「冷やし煮干そば(だったっけ)」なるメニューも開発されておられるようですし、過去には担々麺があったとのこと。きっと合うのだろうな・・・。作り置きがきかず、かといって大量生産もできないようですけれど、この麺ならまたチャリを走らせて食いに来たいと思います。なので詠います!


   どこまでも
   ハンドメイドの
   心地よさ


   薫風見まごう
   その麺感触


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!

  • (説明なし)
  • 醤油らーめん 麺アップ
  • 醤油らーめん スープアップ

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5位

煮干しそば 虎空 (京王堀之内 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2013/05訪問 2013/05/12

久しぶりに良い煮干を食した気分です

【スープ:煮干フレーバーがほんわかでもあり、濃くもあり、豚コクもある】


<見た目淡麗そうでも、しっかりした煮干の爽やか苦さが絶妙>


 「正面から失礼いたします、お待たせ致しました。味玉煮干そばでございます。」


 切れのよいご店主の御対応で思わずこちらも背筋が伸びますな。お若い方の礼儀ただしさというのは気持ちが良いものです。雨の中をやってきた甲斐があったというもの。心の曇天気分が、一気に快晴に向かう開放感すら覚えます。


 その配された麺顔も、決まっているな!と存在感・・・・オーラを感じるではありませんか。「熱いのでお気をつけて」自分でお持ちいたしましたその一杯は、配膳の時点で、或る意味ボーダーラインを越えてしまった。煮干の香りがほわっと柔らかいかと思えば、透明感すら感じる東京ならではのハイセンス感も感じる・・・。


 さらっとした黄土色の濁った色合いが、香味油の細かいペイズリーでキラキラ光る。見映えから淡麗そうな味わいを連想するが、味わうと実はこれが結構しっかりとした「煮干エキス」が含まれている。あっさり煮干ではない。しかし濃厚とまではいかないサラリ感がある。だけど、しっかりと「上質な煮干」を感じることができる。


 ・・・いかにも東京らしい、ハイセンス感と素朴さが融合した煮干そばだな〜・・・・・


 丼とか入れ物というのも、食事にはとても重要だと思います。鋭角的で高さがありつつ、側面は素朴とシンプルモダンが融合した風合い。今時のニューウェーブ系な丼なのだが、これがまた、この一杯の味わいとよくマッチしている。入れ物と味わいがマッチすると、それは一つの融合体というレベルを越えた存在感っちゅーものがあるね〜。宇宙とまでは言い過ぎか(笑)。


<豚コクの煮出しも何気にさらっと上質>


 かなり煮干のフレーバーが爽やかとは言えど、それも過ぎればクドく感じるもの。されど薄めることなく旨く仕上げているのは、豚コクだと感じる。豚肉も柔らかく煮出しているのだろうけど。キャメルブラウンよりはやや濃いめのスープに、動物系の粒子が存在するとしたら、それが細かいようにも思える。そんな仕上がり感が実によいね〜。だから上品、上質と映る。


 また香味油も考えられた質感と「分量」ですな。これがないと、やはりどこか間の抜けた感じがする。でもクドければ台無しだ。その油おアッサリ感と適度な分量が、全体的に調和しており、ベースの豚コクスープの実力度の引き上げを感じますかな・・・。煮干の味わいを追い求めて、なぜか豚の処理の上手さに、ただ唸ってしまった。


<ピッチリした醤油ダレの下支えも仄かに感じる>


 これに醤油感を感じる私は変態だろうか・・・。煮干の香りで脳裏に刺激をうけ、実際汁を啜って煮干の味わいをしっかりと刻印される。それを一旦消去しようと豚コクの存在を探るのだが、後味の塩気感に、醤油ダレのまったりとしたエッジング感じる気がするのだが・・・。ま、スタバとタリーズの味の違いもわからん駄舌が何をほざくということなのですが。


【麺:奇麗に整えられたと感じさせる細麺が実にクッシリと!】


<中加水の細麺ストレート、クッチリとした歯応えがイイね!>


 バラバラに散らばったコマが、奇麗に一列に並ぶとどこか気持ちよい。そんな気分に似た感覚をたまに麺を啜って感じることがある。そういう時は決まってこうである。1)細麺ストレートで表面がカッツリしていること。2)角麺であること。3)茹で切りが完璧でヌメリが少ないこと。この条件がそろったのだろうか、今回もそういう気分にさせてくれた。


 中加水な感じでモチモチ感はあまりしない。地肌も白っぽいのがいい。そして茹で上げは、芯を残すような茹で上げではなく、丁度アルデンテというピークなクッシリ感。中心部で感じさせるのではなく、全体的にクッシリと感じさせる。カン水のブレンド感のなせる技か・・・。麺というのも実に奥が深いと感じさせますな。


<汁をバクバク吸い込むことなく適度に絡み滑らかにスベル>


 熱くても熱ダレがすくない。放置していても、あまり汁を吸い込むことも少なく、伸び難い性格が見え隠れする。かといってスープとよく絡む。毛細管現象のなせるわざか、はたまた、表面層が微妙に透明感あり、そいつがスープを絡めとるのか・・・不明。


 こういう麺なら、つけ麺にしても面白そうだと感じる。つけ麺には太麺と勝手に思い込んでいるのですが、細つけ麺の素晴らしさを麺好きの諸先輩のレビューで最近教えてもらった。圓のつけ麺なども旨そうだったし、新橋の愛宕はもはや遠い思いでになってしまった。汁そばも旨かったので、次はつけ麺をここで試してみたいと思う。


【具:味玉が実に良い!腕前わかるパラメーターみたいなもんやね!】


<王道のロールバラ肉チャーシューは歯応えも適度にシッカリ>


 当然ながら、テクニック感は汁と麺で感じておりましたので、具の方も期待しておりましたが、その通りでございました。バラ肉のロールチャーシュー。テッパン的な題材ですな。醤油ダレの味が染み込み過ぎるようなトラディショナルタイプでなく、素材の肉味を感じる薄味系。しかし、ご飯に非常に合いそうな香ばしさもたたえる。噛むと柔らかいが、ホロホロと崩れ過ぎてバラバラになるということもない。しっかりと歯応えがある柔らかさ。甘噛みで崩れる程度の反発感。脂の入り具合も適度でジューシーと感じる一歩手前。なかなか良い仕事ぶり。


<唸る味玉の出来具合!>


 さらに唸るのが「味玉」。これは、一回一回、注文の度に温め直すのですが、見たところ茹で釜のテボへ投入されている。なので温かに味わうことができ、甘さも引き立つのだが、茹で釜にいれて味が薄くならないところが、ちょっと感心している。黄身の味わいは言わずもがななのだが、実にとろみの仕上がりがナイスでして、味自体も濃い。それだけでなく、白身全体への味の浸透も素晴らしく、いかにも味玉全体が味の塊といったジュエリー感覚みたいなものが高まる。久しぶりに味玉で感動したかもしれませぬ。


 総じまして、週末の雨のフリータイムは、ドライブ&ラーメンで大成功であった顛末。気だるい雨の一日でありましたが、ラーメンが気分よくさせてくれました。そういえば、近くに・・・・あの「二郎」があるのよね。以前、天気の悪い夜に突撃して旨かったことを思い出したわ・・・。久しぶりにそういう系統もいいなと感じる。多摩エリアも自転車なら通える距離。いつか天気が良い日に、自転車でカロリー消費することを前提として猿二郎を食ってもよいかな(笑)。まさにラーメン天国な、多摩エリアなのかもしれませんな。10年以上前にはこの辺に住んでいたので、帰りに少し遠回りしてクルマを流して帰りました。実は懐かしの多摩エリア。なので詠います!


    曇天で
    もやもや気分の
    雨の午後
 
 
    さわやか煮干で
    心は快晴


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!

  • 味玉煮干そば 味玉
  • 味玉煮干そば 麺アップ
  • 味玉煮干そば チャーシュー

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6位

ぷかぷか (中目黒、代官山、祐天寺 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 夜の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2013/07訪問 2013/07/03

じっとりしていながら・・・サラリとした塩の感覚がいいね!

【スープ:じっとりしていながら・・・サラリとした塩の感覚がいいね!】


<貝類の旨味と魚介の塩気がじっとり・・・そしてサラリ!>


店内は、そこそこ中目黒・代官山と思わせる最近のラーメン店を思わせるつくり。オヤジの私が入店して恥ずかしさはないですが、今風な部分もあってそれなりにいいです。そんな中・・・・配膳の瞬間は、やはり・・・流行の背が高い丼に目がいく。そして、次にやはり大きく気になるのは、スープの色合いです。淡いベージュの柔らかそうな濁り系。豚っぽいエキス感もあるのだけど、ライト感もあるのが印象的。レンゲを透かして、そしてボディー感を探しますが、 ベースに豚肉っぽい旨味もしっかりと感じます。しかし、何と言っても海系の塩気と旨味の一体感の大きな存在感は無視できません!


煮干しの強さというより、貝系の味わいも見え隠れするような気がする。また、節と昆布の旨味に少し淡い煮干しを感じ、自然な塩味で綺麗に輪郭を描きいれたようなシャープさが気持ち良い。味わい進むとより塩気がストレートに出てくる。塩だれの洗練度に、なぜか醤油のかすかな風味が、とても食欲を増進させる。


<具材の醤油感がむしろ旨塩をアピールするね>

具でも少し述べますが、具材の醤油感がとても良いのです。ほのかにスープに染み出し、その影響が塩ダレと対立するかと心配しましたが、むしろ大OKですよ!醤油の風味がむしろ塩ダレの旨味をバックアップするかのようでして、具を食んだあとは口内の余韻は最大MAXですよ〜。


【麺:芯の加減が絶妙で・・・さらに後半のナチュラルな滑りもいい!】


<程よいクッシリ歯ごたえ残す腰の良さ!>


 箸でリフトしてその色白でいて粉の質実さを感じると、どうしても麺箱が気になる。オタクの悪い癖でしょうが、やはりそこには「三河屋製麺」の文字が。なるほど・・・・一定以上の品質感あるわけやね〜(笑)。配膳の瞬間から、表面の透明層のぬめり部分と、中心部の芯にあたる部分が、やんわりと視認できるほどに・・・・最初の一口めは「クッシリ」という感覚が脳裏一杯にひろがります。

 前歯の差し込みは容易いのでうすが、千切りの瞬間に一拍おいたようなクニリとした感覚が後追いで感じます。そして、次第に腰を感じて、すぐ後に麺の風味を感じるといった流れが実に楽しい。箸でリフトしたときも、絡むことなくサラサラと流れるような扱いの良さもいいね。前歯と奥歯のクッシリとした感覚が前半の楽しみ。これは、個人的には好きな部類で、えこひいきもしたくなるというもんです。


<汁を吸ってもなお・・・たおやかに感じるスベリ感覚>


 そうそう・・・どちらかと言うと、中後半に汁を吸うタイプかもしれません。でもそれがまたナチュラルな感じがして、これはこれで好きかもと思える。芯はなくなるのだけど、全体でぶよぶよになるだらしなさは一切ないし、むしろ汁を吸ってからのほうが万人受けするのではないかと思えるほど、滑らか&程よい抵抗感!という感じなのです。麺の密度感もほどほど高いと思えるけど、低加水というまでには分類できないような・・・・境界線を感じますな・・・・。


【具:タレの「漬け込み」の深さをとても感じる】


<まるで焦げ目のような周囲の味わいが・・・にくい演出>


 ま〜、バラ肉を丁寧に調理なされているので、文句の付けようがないです。解けるように柔らかいし、脂の旨味も最大限に感じます。しかし・・・・それだけでも良かったのですが、周囲の香ばしさが・・・・これまた泣かせるやおまへんかぁ〜・・・・。ここだけ、焦げ目のような醤油系香ばしさの坩堝やねん! まさしく!これだけで白飯何杯でも食える!という食欲感と、渋い一品料理のような落ち着きも併せ持つ存在感が、実に憎いね・・・・にくいねん!


<醤油の入り具合が古風のようで斬新>


 メンマが平な札みたいな形で、しかも程よい柔らかさ。これが実に意外と思えるのは・・・・醤油味が深いからだ。どうも醤油味が深いメンマだと、コリコリ感一辺倒のような先入観があります。されどこれは、コリコリ度を排除しまくった食べやすさと、どこか斬新さがあるような気がいたすます・・・・。理由は自分ではわからないのだけど、何となく。そんな気分。理由説明になってないけど、本音。


<食うべし!浸かりの深さが堪らんわ〜・・・味玉>


 この世に「味玉好き」は数あれど・・・・漬け込みの深さを楽しむのが好きな方なら、これは、おすすめ!特に黄身部分の味の染み具合をお楽しみあれ!かなり個人的には好みの部類と思われ・・・・しかも、サイズ的にも満足でして、これを食わずして「ぷかぷか」できんとすら思えるのですが!


 総じまして、一向に忙しさが引くどころか、エグいと思えるこのごろに、一息つける一杯を見つけてラッキーという顛末。いやいや・・・、数年前ならまさかこんなこと自分がやってるなんて、想像もできまえんでしたがギリギリ頑張ってますよ〜。・・・・とカラ元気を日頃張ってますが、こういう一杯に巡り会うと、思わず心の緊張がほどけるな・・・・。わし・・・・ホンマ、ラーメンが好きなんやと思う。なので詠います!


   移動中
   疲れ感じて
   舟こいて


   ぷかぷか気分で
   下車して一杯


 お粗末!ということで家族に感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!

  • (説明なし)
  • (説明なし)
  • 券売機

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7位

くじら食堂 (東小金井、新小金井 / ラーメン、つけ麺、油そば・まぜそば)

3回

  • 夜の点数: 3.8

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 3.6

    • [ 料理・味 3.6
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2018/07訪問 2018/07/26

夏の涼味再発見!キンキン冷え冷えざる中華!

<2018.07> [限定]冷ざる中華 + サッポロラガービール赤星

 冷やしと言えば、「冷やし中華」「冷やしラーメン」が主力でしょうが、「ざる中華」ってのはあまり経験値がないな。あまりピンとこないけど、新宿「満来」「ほりうち」しか頭に浮かばない・・・。そんな興味もありまして今回は新しい限定麺に臨みましたが、これが驚きの旨さ。決して侮れないジャンルだと再認識さえていただきましたよ!


<大人の休日に・・・サッポロ赤星>

 まずは体を内側から冷やそう。冷たい水もいいが、効率的に吸収しやすいのはビールの方かと思い、仕方なくビールを頂きましょう(ウソです)。こちらの銘柄が赤星だってことは既に承知しており、油そば大盛とビールで以前腹がはち切れました。


 本当にボディ感がずっしりしたビールです。ペールエールのような華やか苦味とは違い、日常の高級感ある麦芽の質感がナイスです。メンマをアテに提供してくれまして、それをコリコリやりながら、厨房を眺めるのがいい気分。特に自分の注文の調理と分かってて手順を眺めるのは、楽しいものです。


<甘辛く和む醤油ダレになめ茸の粘りが見事!淡い酸味や和風薬味で引き締まる涼味!>

 平日昼間のくじら食堂が、こんなに過ごしやすいとは想像以上でした。混まないけど寂しくない。ガヤガヤとした客がおらず、みな一人やパートナーとの空間を静かにラーメンで楽しんでいる感じがいいね。またラーメン女子も自然な感じで溶け込んでおり、久しぶりなのもってリラックスさせてもらいまいた。そんないい気分の中で運ばれたのが、この麺顔です。


 おおお!実にトラディショナルなざる中華。そしてティピカルで安定感そのものです。生まれの関西エリアではまずお目にかかれないメニュー。なのですが、その昔、東洋水産(まるちゃん)の袋めんに「ざる中華」だったか「ざるラーメン」というのがあって、知り合いによく分けてもらって食ってた。その見本写真が私の憧憬にあるざる中華であり、それを彷彿とさせます。特に白ごまがつけダレに浮いているところがナイス!。紅生姜入れない方が本格的。


 さてそのつけダレですが、漆黒の醤油のように見えて少し透明度が伺えます。まずはレンゲで救い上げてみますが、トロミがあるじゃないか!。一瞬昆布水かと驚きましたが、そんな風合いが少なく、具材をひっかけたところで「なめこ」の粘りと判明します。それにしてもこんなに粘るとは、とてもいいなめこを使用しているはず。


 味わいは醤油の塩気も当然ありますが、和そば向けにも似た和出汁感がすこしあり。微妙に甘さを感じさせますが、甘いと騒ぎ立てるほどでもなし。また淡い酸味があるようでないような・・・・そんな夏の初恋感を滲ませます。当然白ごまの香ばしさがよく利いてい食欲を刺激します。


 それに薬味がいいね。「なめこ」も和風な感覚を演出しますが、「水菜」と「茗荷」が実に清涼と感じる味わいに化けます。当初大葉もありか?と思ったものの、そこまで涼味の厚化粧はしなかった感じ。水菜の淡い苦みと仄かな茗荷のジリジリ感が、大変バランスよく、つけダレにもいいバランスを生んでいます。


<粘度あるつけダレに容赦なく絡みつく多加水ストレート細麺!>

 実は麺は、こちらの店だとピロピロな平打ちを予定していたのだけど、定番通りのストレート細麺。加水は高いタイプで、モチモチ度が高そうは反面、氷水でキンキンに冷やし切ってるから、引き締まり度合いが半端ありません。しかも水切りがとても完璧で、舌の上に軽く貼りつきそうな地肌感覚です。なので麺と麺ともとても引っ付きやすい感じで、ツルツルのプラスチック箸だとリフトするのが少し手間取ります。


 細麺で貼りつきやすい上に、粘りのあるつけダレだから、それを持ち上げるのが凄い。絡みに絡みまくるという感じで、ズボボボっと言うより、固まりごとズゴゴっと喉奥まで運びそうになってしまう。しかもこれが中々の麺量で、大盛サービスなものだから、食っても食ってもあまり減る気がしません。


 上にのってる海苔を先に片づけると、あとは食べやすいでしょう。多加水でもしっかりと粉感を感じる風合いの良さが魅力的で、そこに醤油ダレの旨みがよく浸透します。なんだか蕎麦つゆを、ラーメンで食ってるような感覚になりますが、そこがざる中華の本領発揮といったところかも。なので細麺を蕎麦ライクにずぼっと思い切りすすり上げて楽しみたい逸品です。


<あっさり仕上がりタレが染みこむ鶏モモ肉チャーシュー>

 あまりにも印象的なつけダレと麺だったので、正直言ってチャーシューのイメージが残っていないのですが、鶏肉はモモ部位で淡泊な風味の中にも鶏の旨みを静かに感じます。歯応えもそこそこあり、噛み締める旨さを堪能できるかと。またつけダレが軽く浸透するところも旨い。タレとの相性の良さを強く感じるため、これをアテにしながら、残りのビールを空けたという流れです。


 総じまして、「夏の涼味再発見!キンキン冷え冷えざる中華!」と今回は、またもや捻り少ないのですが短くまとめてみました。いや~、「ざる中華」っていいね!見直した以上の再発見。早速都内で探してみようと思いますが、レギュラー提供している店は本当に見かけないので、もし見つけたら速攻で食うしかないかも。この出汁を少しご飯にかけると旨いかもと思ったけど、ビールと麺大盛で腹パン過ぎて・・・大人しく帰りました。嗚呼、いい平日休暇を堪能できました。その感謝を忘れずに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います。


   猛暑にて
   冷ざる中華
   いと旨し


   大盛細麺
   夏も盛上げ


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
<2017.01> 限定 海老塩ラーメン

こちらのお店は北側を向いておるので、待つ時日陰で寒いのよねー。外用電気ストーブも置かれているんだけど、部分的なので追いつかない・・・。風が強いのをずーっと待ち続けるが、他客の子供さんも実に辛抱強い。これくらいで大人が寒さでブツブツ言っていたらいけないわな。今回の限定は、「生姜醤油」と「海老塩」の二種。生姜醤油は以前にも見たことがあるのですが、海老塩は珍しいと思いこちらをチョイス。そしてもう一つの理由として、海老塩での「細麺」を味わって見たかったということ。実はこの店の細麺は初めての体験です。


汁:「さっぱり塩気の優しいベーススープにも穏やかな海の香り、海老だれのザラつきも嫌味なく、そして香ばしく!」


 ツイッターで麺顔はすでに知っていたのだけど、実物を見るとやはり色気があります。じっとりとした海老タレがかかっておりますが、甲羅をすりつぶしたようなザラつきが見て取れる。そしてその色合いも鮮やかで、いわゆる「海老茶色」という日本的色彩が実に美しい。そんな海老茶色の赤と補色関係にあるのが、水菜の「緑色」。その上に糸唐辛子の赤もかかっていて、色彩的には申し分ないサンドイッチ的なバランス感覚です。


 海老だれが混ざる前に、ベースの塩スープを味わうと、おお!と唸りがこぼれそうになる程、穏やかな塩気。こちらの塩ラーメンは以前にも度々食しておりますが、とっても優しいので人によってはすっきりし過ぎると思うかも。しかし微妙に海老の風味がすでに映っているのか、はたまた別にタレを加えているのか、ほのかに海を感じるようなエッセンスがすでに滲んでいます。それでも鶏ガラのしっとりした旨味も滲んでいるので、非常に食べやすい仕上がり方です。


 海老だれが混ざると一気に味風景が変わります。海老のざらつきが舌を支配し始めます。そして、海老独特の香ばしさが広がる。海老はとてもクセが強いので、度が過ぎると遠慮したくなる傾向があるけど、濃厚な味わいのままクドく感じさせない引き際を感じさせる仕上がりが見事です。海老味よりも「海老の香ばしさ」が際立つという感覚でしょうか。また、トッピングの「水菜」との組み合わせも良くて、さっぱりした青みの味わいが程よく中和しているのも、好印象なポイント。水菜がなかったら辣油でも掛けようかととも空想してしまいました。でも糸唐辛子が後から味わいとして滲んで来るので、そういう心配も無用でした。色々計算された構成かもしれません。


麺:「きめ細かさとしっとりさを感じる漆喰のような地肌感覚と優しい歯ごたえ!汁を吸い海老だれと絡む!」


 ビロピロ平打ち麺でも合いそうな気がしますが、細麺にこだわったのはなぜか?。思うに「汁を吸わせた方がうまい」と感じたからからでしょうか。それと「海老ダレをより絡ませたかった」からでしょうか。そんなことを空想しながら食い続けました。


 麺は確かにうまい。冒頭から汁吸ってる?と思うほどスープとタレに親和性があり馴染みます。ずるっとすすると、スープの持ち上げも良い上に、海老だれのザラつきを口元で感じます。前歯でプツプツと切れる感覚は軽やかで、奥歯へ運んでプレスするとグルテンと海老味がしっかりと感じられます。時々水菜の茎と絡んでザクッとした複雑な歯ごたえも混じり、楽しい食感。なるほど、海老と水菜の合わさった食感的には、太麺よりも細麺だね。


 きめ細かい麺の地肌と密度感もいい感じ。並150g、大200g、特大250gと料金同一というのも交換が持てます。そう思うと800円は安い設定に思えてきます。


具:「高品質レアチャーシューはどこまでも柔らかく!どこまでも穏やかな肉味!歯ごたえゴリゴリメンマもナイス!」


 このレアチャーシューは完璧の部類でしょうね。デフォルトで3枚というところもナイス。海老だれがかかっても邪魔しないうまさ。淡い塩気と肉味の自然な風合いが見事です。柔らかさは言わずもがな。2枚はフレッシュなうちに食べますが、残り1枚は少しだけスープと熱を吸わせてから、半レア状態でいただくことにします。どっちもうまいわなー。サッポロの赤星も頼めばよかったと後悔をしますが、この後図書館へいく手筈なので酒臭くなるわけにはいかないのだ・・・・。


 総じまして、「ワイルド&ムーディな仕上がり感じる海老塩!」という感覚でして、得意のピロピロ平打ち麺を封じても、素朴さと高い質感がハイバランスで整った一杯です。こちらのお店、限定でがっかりさせられることがないので、とても安心感があるよね。満足気で少し大きく、ごちそうさま!と声かけて店を出ました。さて店を出るとまだまだ行列が増えようとしている感じで、さすが人気店。地元に支持されてるのがわかるなー・・・。次回もまた行列覚悟で食いに来るか。と言うことで、冷たい風を感じながら家路に着きましたとさ。と言うことで最後に詠います!


   空青く
   山峰遠く
   雪化粧


   凛と沁み入る
   風と海老塩


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

<2016.05> 【限定】生姜醤油ラーメン

【醤油のまろ味と焦がしネギ油の香味!スパッと切れ込む生姜の風味が最高!】


 とにかくここは居心地が良いです。店主もヘルプ君もはきはきとして明るい対応だし、客層も偏りがなく、大人らしい人ばかり。テレビを眺めながらぼんやりとビール飲んでる常連さんは、端っこの席で静かに飲む感覚。ラーメン女子もいれば学生、サラリーマンもおりカウンターを埋め尽くします。割と定番の味玉醤油がよく出てたかな。


 さて配膳されたそれは、いつも以上に光り輝いております。醤油の琥珀色が妙に明るく、いつも以上に濃ゆいようで、また透明感に凄みがあるよう。香味油の力かもしれませんが、焦がしネギの浮遊が見受けられると同時に、その香ばしい香りが鼻腔に吸い込まれます。またベースの鶏エキスがペイズリー文様のようにゆったりと漂うだけでも食指を刺激します。


 しかし参ったな。今回はレンゲでひとくちすすっただけで、ビビビーーーっと感性に響いてしまいました。長岡系というよりアレンジが効いていてすこぶる美味い。醤油ダレのカエシと生姜のジリジリ感覚の融合が旨さと感じさせるのが生姜醤油系なんでしょうが、生姜のジリジリ感覚がとってもライト。しかし頼りないことはなく、スパン!と響くような生姜の香りが濃厚ではあります。これほどすっきりとクリアーな生姜醤油は、食ったことないかもー。単に経験値が少ないだけかもしれんが。味というより風味です。風味が濃ゆい。生姜のポテンシャルが素晴らしいとしか言いようがないね。


 また、焦がしネギ油の甘く香ばしい味わいが、醤油ダレにしっかりと食い込んでおります。これがまた生姜にこれほど合うとは知らなんだ。また言わずもがな、鶏ベースの出汁が実にいい。ゆったりとしたコクが余裕を感じさせます。また、食い続けると、麺の風合いがスープに滲み、淡い霞みがかってくる後半なのですが、これもまた味わいを丸くするようです。最初から最後まで、隙がない旨さですわ。


【いつもながらのピロピロ麺が、今日のスープで踊るよう!スルスル食える一体感】


 THE ピロピロ麺! 店主の腰を入れて揉みこむ姿が、この店のトレードマークみたいなもんです。今回もいつもながらの真摯な仕事ぶりがカウンター越しに伺えます。それだけでうまさを安心させてくれる。スープから箸でリフトすると、飴色に輝く太い縮れがボコッと浮かびます。ランダムの極致といった感じの太さと縮れと捩れですが、見ていて数学の公式のようなシンプルさを感じさせますね。


 モチモチ、プリプリ。多加水の余韻を前歯で千切れば、すごく淡い低反発で、スパスパと小気味よく切れ込みます。ハナから汁を吸い込んだかのような、味わいを深い麺。奥歯では、束になるとより一層モチモチと反発を重ねます。


 啜って楽しいピロピロ麺。内頬を駆け抜ける喜びはBMW新3シリーズ。喉奥から落ち入る時もしっかりとシルエットを感じる滑り心地はナイスとしか言いようがない。これなら………つけ麺でもいい感じのはず。次回はつけ麺だな!


【甘い味玉がこれまたナイス!二種チャーシューも薬味も隙がない!】


 味玉が甘いほどに美味い。タコ糸で千切ったようなザラついた切り口が、食うと舌触りに感じ取れます。薄いタレをしっかり染み込ませたような仕上げで、白身は軽く引き締まり、卵黄は硬めのジェル状。味わうと、タレの味わいと卵黄の旨みで合わせると甘くも感じるほどに濃厚!


 また、二種チャーシューは、やや小さいけれども仕上げは絶品。レアチャーシューは日本酒でもワインでも十分にアテとして通じる薄味&まったり濃厚!一方、バラ肉はトラディショナルな仕上げ。美味いに決まってるけど、ハーフやのうて一枚肉で欲しかったというのが正直な意見。


 総じまして、「お見事!くじら流生姜醤油そば!」という言葉しか浮かびません〜〜。これなら、定期的に出して欲しいですよ。なんなら、生姜醤油つけ麺なんてのを出すなら、会社休んでも食いに行きたいかも(ウソです)。ともあれ、引き出しの多さと質感の高さには参ったなという感じ。寝過ごして本当に良かった。この一杯に遭ったのだから。ということで・・・なので詠います!


   早や退社
   狙い定めて
   ラー活動


   寝過ごす駅で
   クジラに救われ


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


<2015.10> 醤油らー麺 250g

【ゆったりした動物感にとイリコ煮干しのほんわか甘み!醤油ダレの後味も最高!】

 久しぶりに食うと、実に美味いもんだなと再認識してしまいます。こちらは、一通りメニュー制覇してしまってからは、限定品に目移りしてばかりだったし、また土日間借り営業の「磯部水産」の方に興味が移ってしまった。なので定番ど真ん中な一杯を、随分と機会があってもスルーしていたのです。しかしこれは大きな機会損失ですね〜。改めて今食うと唸ってしまう。 そもそも、ハマる瞬間って、その時の心理状態も影響する。なんだか仕事でムサクサしたり、そして落ち込んだりと繰り返していると、ジャンク系な一杯よりも、大衆系の温かみや、素朴さあふれるハンドメイド系の方がしっくりくるみたい。今回の一杯は心理的には、ベストマッチ。

 先ずは動物感が、アッサリとしつつもコク深いと言う、矛盾を克服してますねー。清湯系の出汁の透明感が柔らかい。豚コクの煮出しがとても丁寧に感じるねー。そして香味油であるベースのラードがとってもクリスタル。食べ応え感をスープでも着実に感じさせるようです。そして、全体に広がる魚介感がとてもほのかに甘く香ばしく感じます。ニボッっとした印象は極めて低く、むしろイリコのような繊細な甘さを醸し出す感覚。後半になるにつれ、煮干しのほんわかした甘さと香ばしさを絶妙バランスと感じます。

 また、醤油ダレのバランスもいい! 塩気、甘み、酸味、どれも均一が取れていて全体的にはほのかに響くと言った感覚。スープの醤油ブラウン色も、抑えめに感じるし、それが味わいを表現しているよう。冒頭は、酸味など欠片も感じなかったんですが、後半の最後あたりは、ほのかに感じ取ることができたし………。

【素朴さの凝縮とモチモチの華やかさ!ぬめりが出汁と一体化する滑り感覚!】

 くじら食堂と言えば、やっぱりこの麺です!幅広ピロピロ麺なんだけど、それをさらにこれでもかと、腰で体重をかけたような手揉みで麺釜投入前に一気に個性を注入する。太いのに、平らかで極縮れです。多加水基調なので、弾力性が半端ない!!前歯で千切る瞬間も、奥歯でプレスする瞬間も、また喉越しでさえ、強いモチモチ感を感じる。これが実に気分がいい!

 スベリ感覚がまた独特かも。表面の素朴感に反して凄くツルツルしているように思えます。しかも更に上を行くのが「滑り感覚」。これで素朴さが更に印象深くなるかなー。このぬめり感が出汁に溶け出しているような錯覚も覚え、スープも旨味を得たような感じになるし、いいこと尽くしな感じです。こりゃたまらんなー。

【酒に合う!上品さと純朴さの二種チャーシュー】

 ロース肉の薄ピンクと、醤油ダレがそれっぽく深いバラ肉。酒にも合う仕上がり状態です。特に薄ピンクの方は、どんな酒にも合いそうな、上品な味わいときめ細かく柔らかい繊維質。スープ熱で台無しになる前に早々に食いきってしまいます。そのかわりバラ肉はゆっくりとスープに浸しながら食うー。筋の切れ目毎にバラけたところを少しづつ小分けにしながら食むんですが、意外に醤油ダレも深い部分があるのだなと再認識です。バラ肉の純朴さもこれまた美味いもんです。

【スープに沈めて、卵黄ジェルに出汁の味わいプラス、円やかさがさらにアップ!】

 この手の味玉は、一番食べやすいので好きかも。白身は割と深くタレが染み込んでいて、塩気も少なく香り高く食える気分。一方の卵黄もタレのしみこみが深いが、固めのジェルっぽい中心部分で、スープに黄身が溶け出してしまう心配が一切ない。むしろスープに沈め込んで、出汁を吸わせながら食う。これがまたいい。温かみもますし、卵黄の香りもバージョンアップしたように香ばしく思えてなりません。

 総じまして、「モチモチと素朴さに圧倒される一杯!」。改めて、マイ定番に加えたいような感覚で、定点観測の頻度を増さないといけませんかな。ともかく今日1日の最後は、疲れ果てたけど、最後にいい一杯が食えてよかったかも。鬱陶しい天気と、鬱陶しい業務で凹んでたけど、雨上がりのような爽やかな気分を取り戻しました。なので詠います!

   南風
   季節外れの
   嵐呼ぶ


   悩みを洗えよ
   強い雨哉

 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


<2015.03> 醤油らー麺 250g

【スープ:旨さ再発見!醤油がクリアーでしかも円やか系!さっぱり味なのに、丸鶏のごとくのゆったりなコク!】


 配膳の瞬間、これまでの記憶通りの素朴な麺がのぞく質実な麺顔。やや霞んだような醤油ブラウンを眺めまどろむ・・・と思ってレンゲで透かすと、ありゃま、とてもクリアリーな色合いではありませんか!忘れてたようですが、それにしてもこんなに綺麗だったっけとまじまじとスープを見つめてひとくち味わう・・・。すると本音が溢れます。


   こんなに旨かったけ?!優しい醤油の味わいの中にどこかクリアーな味わい!淡麗のようで芳醇なコクが旨し!


 喜多方系の節を駆使した香ばしくもやさしいアミノ酸につつまれる醤油のまろみと思っていたら、想像以上に明るい醤油味でありクリアーなラードがキリリとしたコク味を醸し出すような雰囲気。その一方で鶏ガラというより、丸鶏の煮出しすら覚える豊かな動物系出汁感!それらが拮抗していて、麺を啜るたびに濁るかと思えば、最後までクリアリーなトパーズのようなきらめき。節の旨さで落ち着きを出していると感じますが、動物コクがこんなにすっきりとしたキレがあるとは想像以上でした。これな・・・・極力濁したくないなと、思いつつその後は静かに啜り食うことにしました。


【麺:極縮れのビロビロ不規則捩れが・・・・食感がどこまでも楽しくてまいるね!】


 以前食ったときは、たいしか680円でしたがいまは720円です。消費税と材料費の高止まりは、あちこちのラーメン店でもうかがい知れるのでいたしかたないとしても、720円自体が今時安い!150g〜250gまで麺量変わっても料金同一ですからね。サービス精神が嬉しくてたまりません。言わずとしれた喜多方風の平打ち縮れ麺ですが、極端にピロピロしていて素朴さ満点の見栄え!


   このビロビロが・・・スープに絡みつつも、モチモチ弾力と啜る滑らかな抵抗感を醸し出してたまらん!


 食事自体が面白く思わせる麺ですね。最初の麺リフトでもサラサラスープが絡むようにも思える。そして前歯を当てて圧を強めに加えると、プツプツっと弾力めいて淡く千切れる。舌で奥歯へ運び込むときも内頬と舌触りに縮れを感じる。そして奥歯でのプレスでは明るく弾むようなモチモチ感を訴えかけて、あとは淡白にクチリと潰れる。そして次の動作へと啜りを始めると口当たりが表面の滑らかさもあって、とてもやさしいタッチ感。これら一連の動作と感じる流れ方が、ひとつひとつ楽しくてならいませんな。もちろん、今回は250gとさせていただきましたが、全然負担なくさらりと食えます。いい麺ってのは、そういう風に別腹で食えてしまいそうに思えるもんですよね。


【具:デフォルトでこの2種類の高質感!お刺身気分で丁寧に食いたいような素朴さとお上品さ!】


 二種チャーシューになっておりまして、サイズ感は伝わりにくいが、小さいように見えて実は相当に肉厚です。しかも2種チャーシュー。レアっぽいピンクの方は、実にいい塩梅で熟成すら感じる芳醇な肉味。それでいてフレッシュ感あり塩気も少なく、肉そのものの味わいが旨し。きめ細かい筋肉繊維が綺麗に順序だって千切れていく感覚が、奥歯から伝わるようです。また、一方のバラ肉も甘くてまるで角煮のごときの柔らかさと深い味わいです。見栄えはまるで立川断層のようですが、こういう断層ならwelcome !  綺麗に断層が割れ、繊維の隙間にスープが流れ込み、汁のジューシー感の中に脂が溶け出した甘さが芳しいです。


 また些細だがメンマも旨し!細くて小さいけれど、適度にコリコリ感があるかと思えばペッパー感があって不思議な旨さを感じます。このペッパー感は、スープの後半になってキャラクターを表し、微妙にスパイス感を放出して、少しスープが味変してこれまた旨し。


 総じまして、「一周回って斬新と思えるような醤油味!喜多方系再認識!!」なる一杯。一度食ってわかったような自身の認識の甘さまでもが、優しさに覆い尽くされるような懐の深さすら覚えますよ・・・。これは旨し!そして安し!店を含めて味わい全てがハールフルに包まれるお店でありますな。くじら食堂。どでかい図体の割に心優しいといった豊かさを感じつつ帰路につきました。ここは、夜遅くになっても行列絶えないイメージでして、なんとなく最近足が遠のいていたものの、ローテーションに組み入れない手はないなと考え中。今後、訪問機会が増えるかもです。確実に増えると言えないところが、今の私の置かれた状況(汗)。なので詠います!


   優しさと
   ピッチリ醤油で
   包み込む


   支える余裕
   くじらの如し


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


<2014.10> 特製塩らー麺 200g

【スープ:やさしい塩風合いの中に・・・いろいろなエキスが溶け出し染み込む「しっとり感」が印象的】


<鶏豚スッキリ煮出しとコラーゲン感のバランス、魚介の落ち着き>


 今回は、少し奮発して「特製」です。なので配膳の瞬間、正直申してスープよりも「麺」と「具」の方に目が釘ずけで注意散漫になってしまいます。それでも、具に徐々に染み入るとか、沈んだ麺などの麺顔のあちこちの表情など見ていると、スープに独特の存在感を感じ出してしまいます。まさしく塩スープらしい優しく霞んだ黄色っぽいベージュ色!そして海苔3枚の黒に近い深緑色とのコントラストが強調されて、とても旨そうに思えてくる。麺顏は余裕で合格点です。


 そして味わい出すと、実に馴染み深いような塩味のようで、動物系エキスの豊かさ、そして落ち着き度合いを感じるといった印象でしょうか・・・。豚と鶏の煮出し感が豊富でしかも丁寧さを感じるほどに、いやなエッセンスが一つもない。その一方でコラーゲンもくどくない程度に豊かに滲んでいて、コクがあるのにどこかしらさっぱりとしたところも感じます。香味油の色気も多少は感じますが、甘さ控えめで香ばしさがじわじわとくるような塩感覚。巷の「塩そば」「鶏そば」等の清湯系淡麗とは、確実に一線を画する「動物系のじっとり感」はあります。


 それに全体的に落ち着き感ある香ばしさは、これは魚介の味わいです。煮干しのニボニボとした苦味は一切ないけれど、その甘みエキス感と香ばしさが、塩だれに滲んでいるように感じます。そういうところが、塩そばでなく「塩らー麺」といった馴染みやすさを感じるところです。


<麺の粉の風合いが徐々に溶け出すが如きのシットリ変化>


 後半になってスープを吸いだした麺が交換する粉の風味が、ややスープにも溶け込むようです。これが個性的な麺と思えるためにとても印象に残るイメージです。悪くありません。むしろ新たなエキスが加わった感覚で、旨味に厚みが増すというような感覚でとらえてます。ありふれた形容詞だと「まろやか」になると言いましょうか。啜り上げと咀嚼以外で粉風味を感じるというのは、オーバーだと思えるので、錯覚か?と半分考えていますが、それにしても、スープから麺との一体感を感じるという面白い一面は外せませんね~。


【麺:看板的存在感・・・このウネウネ・ピロピロに会いに来たようなものだ】


<中太平打ち縮れのランダムさが、素朴を通り過ぎてややワイルド>


 相変わらずの素朴さ満点の平打ち縮れタイプ。多加水で練り水の反応もナチュラルな色合いで小麦の風味がとても生きていると感じます。自家製麺の丁寧さがうかがえる質感で、注文を受ける度に麺箱から必要分をきっちり計量して、手もみを始める。手間だと思うのだけど、そういうところは手抜きなしがカウンター越しから良~く伺える次第です。しっかりと時間かけて手もみして、体重かけているのがわかりますもん。


 スープに投入されるとヌチヌチとした弾力が印象的で、優しい歯ごたえの中にしっかりとした食応えを感じる淡い反発を感じます。全体的には前歯でスパスパと切れ込む一方、奥歯の潰しではヌチヌチっとした感触があるという記憶です。そこに、麺にグルテンの風合い広がる部分を感じて、旨しと思える瞬間です。


 時折、その縮れの形状がすご過ぎて素朴を通り越して、ややワイルドと感じる部分もあるのですが、手作り感満載なのは実にいいですね。 


<いつも以上に絡みつき、ハグハグしながらすすり上げるといった感覚>


 その多少のワイルド感も影響してか、ときどき絡み付く部分はあります。でも丼投入の手抜きには非ずで、1~2回の上下でほぼ解れるといった感覚。なので、一般的な喜多方系のようなズボボボーっとすすり込む感覚の中に、「ちゅるりん」とした滑り込みがすごく効いた部分はあまりなく、啜り上げきれなかった部分は、舌と前歯でおさえてハグハグと切り込みながら食う・・・・といった感覚。この麺ならではの、スベリ心地かもしれませんね~。


【具:焼き目のキレイさ!隅々まで配慮を感じます】


<ジラフ文様の丁寧な焼き目が、全体的隅々まで香ばしくナイス!>


 麺を取り分けたり、よじれ潰したり、茹で上げの待ち時間などスキマの時間に、丁寧に焼き網に肉を並べて仕上げの焦げ目をつけよう! そんなご店主の動きはいつも活発です。しかし、焼き網上で裏返したりすることなく、両面焼きのごとく、上面はハンディーバーナーで手あぶりで仕上げます。これがまた小回りが効くみたいで、デコレーションケーキの焼き焦げを仕上げるがごとく、旨そうな焦げ目を肉表面に浮かび上がらせます。そして、その完成型の焦げ模様が・・・・まるでキリンの皮膚模様のような印象を与えます。


 肉質部分もよく薄味醤油タレが沁みていて、焦げるととても香ばしくて旨し!脂部分はさらにその上を行くように甘味すら感じます。これなら白飯を何杯でも食えそうです。また、丁寧な仕事ぶりだけでなく、サイズが大きくのも好印象!特に、私の一杯には、チャーシューブロックの端っこが含まれていて想像以上に肉厚で大満足でありました!


<甘くとろみ加減が色っぽい黄身、一方固めにプリッとした白身>


 味玉も捨て置けません。配膳の直前で釣り糸で半分にカットされるのですが、黄身のとろみ加減がとても妖艶で、また全体的に均一です。舌にまったりと全体的に纏わりつきます。その味濃厚な上に甘さが協調されます。白身の方は、わりと締まったプリプリ感でこれも味わいとしては薄味に深く染まった感じ。悪くありません!


 総じまして、「さすが夜遅くても行列誘う特製塩!」というそのままの質感と感想です。そう思うのも、たまたまなのか「特製塩」の注文率が異様に高かったのだけどそれはなぜ? 醤油の方がここでは一般的だと思っていたのだけど、最近メディアに載った影響なのかしらん・・・。ともあれ、夜遅い中央線のベットタウン・・・・そこで異様に引力を感じる「くじら食堂」の魔力は拡大中だということで。次はもっと元気な時に、つけ麺でも食おうかな?なので詠います!


   もう嫌だ
   今日も居眠り
   乗り過ごし


   疲れ溜まりて
   座席に根張る


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


<2014.07> 油そば 300g


【タレ:ベースの醤油タレがとてもダイレクトに!そして円やかに映える感覚がナイス!】


<醤油の円やか甘みと焦がしネギ油の香ばしさでスルスル食わせる>


 素朴な手揉み麺で知られた店。「七彩」出身とのことで、しっとりとした醤油ダレの使い手という認識ある一方で、ちょっとラー好きの心にひっかかる限定麺を提供する店ですね。ですから油そばが新登場してもさほど驚くことは無いです。さてその醤油タレですが、さすがに円やかなる醤油のエッジングが凄く好み。醤油を感じて甘みを味わうというのは少し妙なのかもしれませんが、醤油の熟成度と油分との結合が、塩気のエッジングに仄かな甘みを感じてしまうのです。


 しかも今回のは特に円やか〜〜〜。そして色っぽく香ばしい!!!。それは丼の淵にはりついた一物を見れば「焦がしネギ油」の影響だとすぐに分かります。いや、実に醤油ダレと焦がしネギ油の相性はいい!まさにテッパンのコンビネーションとも言え、既に食欲を司る琴線というものを鷲掴みです。このため、スルスルっと最初から無意識に食えるというか、たちまち爆食いスイッチON!状態ですよ。


<ラードの香味油に酢と辣油を投入!素朴持ち味キープ!>


 一方で、タレはどんな色合いなのだろうと丼を傾け、麺を片方によせてタレチェック!それはなかなかの漆黒ぶりです。そして豚骨系のエキス感も濁りの中に感じます。さらに表面にはラードっぽい香味油の層があり、まさに「油そば」たる存在感!。豚骨醤油のようなパンチはないですが、マイルドとか円やかそのもの。なのでこのまま、食べ進めてもよかったのだが・・・・・、(汗)やはりテーブルセットに、酢と辣油があると、試さずにはいられない。


 ここまで一通り味わってここでようやく、いつもの油そば作法として酢は控えめに投入します。何となく量がすくなかったかタレに吸い込まれて酸味が立ちにくい・・・そんなニュアンスを回想しながら(平行して、飽和点を越えると一気に酸っぱくさえてしまうので、控えめで丁度良いかと思いう)。続いて辣油の投入。またこいつが見事なまでのブラッドオレンジ色をしとりまして、一筋だけかけると、色合いが染まります。酢も辣油もそれほどビンビンという感じはなく、大抵一気に中華風の世界へ引きづり込む。


 ここで改めて思う。素朴な醤油ダレ感がそのままキープされて、中華へ傾き過ぎることはない(ベースのタレの影響なのか)!。和風中華の範囲といったところか。わりと、素朴さがそのままキープされるという印象です。これがまた、麺との相性において、重要そうな気もしないでもないです。


【麺:ピロピロ麺は、意外にも汁無し系ではちょいといつもより凛々しく思える歯応え】


<定番手揉み平打ち麺が密度感キープで程よい歯応え>


 中々円やかなタレに酢と辣油のアレンジを楽しんだ後、麺を落ち着いて確認します。そこで改めて考えると670円とうい価格が嬉しい上に、200gも300gも料金は同一が嬉しいではないか! 当然300gに致しましたが、丼が少しだけ大きいせいか配膳の瞬間には大盛り風な見栄えは抑えめです。そしていつも汁系で眺めているピロピロ麺が、こうやって汁無しで出て来ると、何か風貌が違って見えますね。タレの影響もあって、より茶褐色に見えて旨そうです。


 汁系のときよりも当然ながら、歯応え感が残っていてグルテンに密度を感じます。決して芯はありません。麺全体のグルテン感というか、ぷりっとした感覚が、ちょいとだけハード。それがまた、油そばとしては成立に貢献している。タレを少し吸ってコーティングされたように見えて、なぜか透明度を感じる地肌感がいいです。


<ウェービィーなフォルムが内頬タッチぶりが面白い>


 この手揉みは、汁系でも存分にたのしんできたけど、汁無しの方がアピール度が高いですね〜。最近、つけ麺食ってないけど、つけならもっとアピールするのかしらん。汁系よりもぐっと締まった感があるため、いつもの捩れによる啜りでの内頬の当たりが、はっきりと感じるような気にさせる・・・・。それがまた「食ってる!」という感覚を最大にしてくれて、麺食いとしては本望。やはりこれが、縮れ麺の味わいだよな・・・と改めて感服です。


【具:食欲を加速させる薬味の力!そしてひとまず停止してゆっくり味わいたいチャーシュー!】


<紅一点の上品さ・・・レアチャーシュー>


 感服といえば、やはりチャーシューも見逃せない。このレアっぽい全体的なピンク色なるロース肉はいい!薄味で肉本来の味わいを醸し出します。歯応えもほどよい噛み応えがあり、これは酒か焼酎でやっても非常にバランスが良い・・・・そんな、ちょいとこの麺顔の中で、別系統の上品さを感じる逸品です。腕前もさることながら・・・肉繊維もきめ細かくてシルキーとすら覚えてしまう。そうとうハマったなと自分でも思う。


<薬味バラエティーで甘くさっぱりと食える演出>


 特別目新しさがないとは言え、薬味が多くて良いバランスです。水菜の細切りとフレッシュ玉ねぎの粗微塵。極細小口切りの白ネギ。そして糸とうがらし。これらがしまった平打ちピロピロ麺とよく絡むのです。そして野菜汁が噛むほどに溢れ出し、自然の甘みもプラスされるという次第。特に玉ねぎの貢献度はとてもいいと思います。またメンマも質実さを感じる作り込みですね!こちらも甘み感じる醤油だれに上手に浸かっているような感覚。麺とは違った歯応えをところどころで演出してくれます。


 総じまして、「醤油のマイルドさと香ばしさが絡む・・・ピロピロ汁無し」といった感覚。そして「この質感で、大盛り無料で670円」という価格はお得感ありだと思いますがいかが!?そしてこの麺での「冷し系」にとても期待が寄せられると思えた一杯でした。今度は、計画的に寝過ごしてみようかしら・・・・。


 それにしても、寝過ごしてみっともないな〜と思えるのはオヤジならではか。目覚めて、仰天して、慌てて降りる中年男の姿に、どこか冷ややかな薄ら笑いを感じるのだが・・・。しかし、この疲れあってのこと。疲れに嘆いてはいかん、むしろ胸を張ろう。頑張っている証なのだから。その前の日から徹夜で、その上残業なのだから、せめて好きな物食わないとね。なので詠います!


   寝過ごして
   慌てるオヤジ
   笑われて


   徹夜明けでも
   麺は忘れず


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


<2014.01> 塩らー麺

【スープ:サラサラ感とじっとり感が交互に織りなすバランス感!意外に複雑なのにね・・・】

<「しっとり」&「しっかり」塩加減に魚介の風味がお出迎え~>

 麺顔もそうなのだが、スープの色合いが麺の地肌に非常に近く、一体感がある一方で単調なる感覚ある。しかしそれがむしろ素朴に思えてならない。色気や攻撃的なものから逃れたい一心のような和の感じ。しかしながら、チャーシューは一見定番のようでコンテンポラリーな感じがあって、やはり今風のラーメンなのだね・・・。スープは、サラサラっという感じのよう予測していたのだが、半透明な霞がかった感じが、塩だれの濃さを何となく予測させます。レンゲですくったときの表面の揺らめきが脂感を感じる。

 しかし、ひと度味わうと、それは丸みがありながらも、しっかりとした塩味を引いている。ボディ感を感じる塩なれど、ショッパイという尖がりは一切なく、味蕾にまとわりつくようなしっとり感がありなむな・・・・。そして、冒頭から前半に思うのは魚介の風味。魚介塩なのか?という意外な展開に少し興奮を覚える私自身だが、この時点でヲタク度アクセル全開になっとります。なるほど、こちらの麺は、店の看板である「中太平縮れ」という手打ち自家製麺。個性満開なので、それを受け止める塩味もボディ感がないとバランス取れないといったところでしょう。味の構成的には納得でして、スープのみチロチロと味合うよりも、麺と絡んだ一体感にピントを合わせたものかもしれない。塩ダレがインパクトあるということは、魚介のエキスもそこそこ濃ゆいというわけやねと、知ったかぶりを含めて自分を納得させてしまう。だって旨しなんだもの・・・。


<麺の個性に埋没しない、割と「じっとり」とした鶏豚動物感覚・・・>

 食し進めていくと舌が・・・味に・・・慣れてくるというか、中盤から一心不乱の満喫モードになるわけだが、このあたりでよりボディ感のアクセルを感じだす。魚介の風味は感じなくなる一方で、寧ろ鶏とか豚といった方の動物感が、まさにじっとりと攻めてくるような思いなのだ。この感覚で尚、麺とバランスをとった感覚を覚えますな。やはり動物感があると腹にズドンと落ちる食べ応えがあります。

 丁寧な豚骨・豚肉の煮出し感という感覚なれど、さらっとしている部分も失っていないので鶏ガラといった風味も感じる。そして麺の湯切りの余韻というか、麺のぬめりもスープに溶け出し、粉の風合いもじっとりとした海に感じる部分あり。中盤からちょいと複雑系に感じる塩スープ。動物感あるときって鶏油の色気を感じるものだけど、モノトーンのようなシンプルな動物感。好みが割れそうにも思えるが、標準のボーダーは既に超えていると思えます。塩気に続き動物感も、麺とのバランスを意識したような崇高な仕上がり感が決まっています。


【麺:まさにトレードマークと思えるような・・・オーラ感ある中太平打ち縮れ麺!】

<しなやかに・・・ぶるんぶるんと暴れ、やさしいモッチリFit感>

 箸で一つまみしようとして、ズボっと絡みあがる束。面倒なのでそのまま口へ放り込み、ずぼずぼずぼぼぼぼぼーーーと啜り上げるのがもはやエンタテイメント。口に入る前後でぶるんぶるんと暴れ出すところを、前歯で強引に抑えつけ、ぶちぶちぶちーーーーと千切り倒してそのまま奥歯へ。いやはや~、まさにモッチモチであります。ランダムな切り口とフォルムなので、モチモチ感が多彩です。しかしながら、全体的には剛麺とはまた違ったしっとり感ある優しさがあるため、モチモチした感触が口の中でフィット感があるという感覚に襲われます。うーーん、ちょっとまた新たな妄想が・・・・。この麺、つけ麺にしたらもっとモチモチ度にシャープさが加わるのだろうか・・・・。春夏には限定などで実現してくれないだろうかな・・・・。


<小麦のグルテン風な感覚と風味、そしてやや滑った感じが印象的>

 さて咀嚼の時ですが、さすがに風味がありますね。小麦の風合いという感じではなくて、水分と絡んでモチっとなったときのグルテン感を感じるのです。そこに淡い風味を感じて、まさに「麺の味!」」「麺の風合い!」と感じるのですが・・・・。うどん好きなら少し分かってもらえるかも?? そうそう、この辺り一帯の武蔵野エリアは、武蔵野うどんという地味な名物もありますので、なんとなくそれを彷彿とする。もっともこれほどに縮れたものではありませんが(笑)。

 そしてスベリの感覚だが、既述のずぼぼぼぼ~感とはまた別に、「ぬめり感覚」があるのも特徴的。この麺の形状だと、いくら丁寧にしつこくテボを振るったところでぬめりは完璧にとれまい・・・。されどそれが滑らかなスベリとなり、のど越しが良い。


【具:とっても淡々としているようで、実は崇高な仕上がり感覚!酒もってこい酒や酒や酒や~!(うそです)】

<テッパンと思える豚2種部位のチャーシュー・・・きっと酒のアテにもなります>

 ばら肉の方でありますが、しっかりと成型されているばかりでなく、脂層と肉層のミルフィーユ状態がとても美しい。そして肉層部分が網目のようになっていて隙間に軽く脂がさすという・・・それ旨いに決まってるやん!的なテッパンの旨さであります。噛むと柔らかくないはずがない。それでいて崩れすぎるというところがない絶妙さ。タレの染みこみが深いのに、色が明るいピンクのよう。程よい肉の旨みにタレ発酵感がほんのりあって、なかなか泣かせる旨さ。さらに加えて・・・・皮部分を極力残そうとしている仕上げぶりに、本当の豚肉の旨さを閉じ込めんとしたテクニック感を感じます。

 そして、モモ・・・・。鶏肉のようなパフパフっとした感覚がこれまた泣かせます。周囲はわりと醤油タレが染みこんでいるので香ばしいものの、塩味主体なところがまた変化があって実に旨い。これは・・・酒のアテにもなる崇高系な豚チャーシューでっせと感じります。これは、チャーシュー麺に大きく期待をさせます。


<やや洋に感じるスパイシーな細メンマが意外に合う>

 非常に「オーソドックス」な風貌でありますが、私の生まれの関西エリアではあまりお目にかからない形状です。そしてこれに少し濃い味わいと歯ごたえを感じるものだと決め込んでポリポリと食おうと思ったら、意外にもコショウがかったスパイシー系でして、何ならビールにも合うといったところ。スープに浸っているところで少し柔らかくなっているのもいい。意外にメンマって洋風に味つけしても旨いのかもしれない。


 総じまして、「涙を流したらここに毎回ここに辿りつくだろう」的な一杯。凹んだ心をこれからも、太い麺で激しく、そしてもっちりした風合いでやさしく包み込んでおくれよ・・・。


   疲れ果て
   ただ疲れ果て
   求めるは


   素朴さいっぱい
   モチモチの麺


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


<2013.10> 【限定】 トリパイタンマー油

<2013.09> 醤油味玉ら〜麺

  • 醤油味玉らーめん・200g
  • 本日限定 トリパイタンマー油
  • 塩らー麺

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8位

ラーメン暁 (蒲田、蓮沼、京急蒲田 / ラーメン、つけ麺、カレー)

1回

  • 夜の点数: 3.6

    • [ 料理・味 3.7
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 3.6

    • [ 料理・味 3.7
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2013/05訪問 2013/06/02

非常にスムースな口当たりにドンドンと魅せられた醤油スープでした

【スープ:非常にスムースな口当たりにドンドンと魅せられた醤油スープでした】


<口当たり引っかかりなくドンドン魅せられる醤油ダレ>


 配膳の瞬間、丼の虹色縁取りに目がいきますが、いやいやどうしてどうして・・・落ち着いた麺顔。派手さというより、明るい醤油の出汁感がいい感じです。鶏ガラの薄らとした脂の和が水玉模様のように広がります。そして少しだけ、クリアーなラードのような香味油がピッチリと決まった麺顔です。早や、一味の欠片の浮遊を確認いたしますが、味の輪郭に興味が一気に加速いたします。慌ててスープの撮影を終え、レンゲをクチに含みますが・・・ 


  ん!!当たりが柔らかいやん!


 塩気とか醤油の風味感がしっかりしているのに、すーっと舌に染み渡る感覚を覚えます。とてもコク深いのに、あっさりとした味わいというのはよくある上質なパターンですが、これもそうとも言えます。しかし、このいかにも引っかかりがなくすーっと入ってゆく感覚が秀逸!どんどんとこのスープの魅力に惹きこまれていくようです。醤油の酸味とかカエシのエッジングがピッチリとしているのに、出過ぎた主張がないのは、魚介の落ち着かせ方でしょうか? 


<鶏豚コク豊かで節のと昆布旨味!ザーサイニュアンスもいい!>


 鶏豚コクが出汁のごとく十分にキレイな煮出し感覚を覚える一方で、この落ち着き具合は、昆布と節の旨味のバランスでしょうか。乾物の旨味み滲み出ている感覚。ゴクゴクと飲み干しても、のどの渇きを覚えないというか、ナチュラルな塩気です。その塩気も少しエッジングに工夫が感じとれるかも。一味の淡いエッジが仄かに響く。


 よく味わうと、これはザーサイ系の味わいが滲んでいるためか、ジンワリ中華系の味わいも感じ取れます。そしてそのザーサイエキスに一味が一体化しており、中華出汁の演出を感じますな。具のニュアンスがいい感じでスープに好印象を与えております。


【麺:低加水の魅力を堪能いたしましたわ・・・・粉の風味に酔う】


<細麺低加水ストレート麺・・・という選択>


 さてこの一杯、とてもいいなと感じさせるのは、麺の選択。細麺系のストレート。そして低加水です。後客の常連さんの注文を聞いていると、麺の固さをお伝えになっている。なるほど・・・・券売機に「替玉」ボタンがあったわけだ。麺の小麦風味を味わう系か・・・・。壁に目をやれば、なんと、わが故郷京都のカリスマ製麺所の文字が踊っておるではないか。あの製麺所って麸や胚芽混入の風流麺が得意とばかり思っていたんですが、こういう小麦粉風味一本やりというのも得意やのね。知らんかったわ(製麺所勘違いだったらご容赦を)。


 デフォルトの茹で上げで、芯を薄く感じる程度。これがまた・・・・粉の風味を良く表しておるのですわ。熟成した粉感がたまらん。旨し!豚骨だったら埋もれてしまいそうな淡い粉感が、このあっさりスープの中では、とても伸びやかに感じます。大抵、このスープ系統だと、中加水かモチモチを効かせたいところですが、この低加水との組み合わせが、実に泣かせるやん。


<汁を吸ってもなおクッシリというニュアンス>


 また、汁を吸ってもなかなかニュアンスのバランスが崩れず、最後迄楽しませてれるところがええのです。麺が汁吸ってよりしなやかになって、あとは歯応えは脇に置いておいて、スベリをメインに楽しむ・・・・という何時もの感覚といい感じでズレる。かといってスベリを犠牲にしているわけでもなく、実に不思議な感覚ですな。


 とっぴんぐの小松菜の若いフレッシュさを感じる苦さと、この麺の粉風味のコラボレーションもまた憎い。これらを一度に食すると、歯応えのコントラストもさることながら、お互いの風味の重なり合いが、いい感じでハーモナイズされとるがな。いやいや〜、スープと麺の両方にちょっとだけ武者震いしたのは久しぶりか。


【具:スープと麺にとても貢献しているトッピングなのです】


<豚の歯応えある脂身が、中華っぽくていいね>


 ここでようやく心落ち着けてチャーシューを頂く。改めてみると、70%が脂身の三枚肉スライス? 脂は熱に溶け出すというより、歯応えしっかりとした脂身で、歯で噛み締めてジワリと肉の旨味を感じ取るタイプ。脂身がなぜかとても健康的にすら感じる、上質な脂加減。噛み締めて旨しと心でガッツポーズ。タイプで言うと「肉そば」によく見かけるような小ぶりでしっかりした肉味。醤油ダレの染み込みではなく、軽い塩味で楽しみたい一品かもしれません。


<ザーサイニュアンスに一味も加わりいい仕事ぶり>


 さてさて、まだまだ飽きさせません。この一杯は、メンマではなくザーサイ? 醤油ダレの漬け込みあるザーサイという感覚で、千切りタイプになっているから、正直もうしてザーサイかどうかも分からん程度の、タレの染み込み。既述の通り、味付けに一味を少し入れているため、やんさりとした塩気のエッジングがまた旨し。スープに溶け込んで少し薄味になったところを、麺と絡めて食っても、また面白い歯応えが楽しめるという感じですな。


 総じまして、しばらく蒲田に通いたくなるほどに、目鱗な一杯。このエリア・・・・開拓度としては、極めて進んでいないので、強化せねばいかんなと改めて感じます。夜遅めまで営業しているところも多いので、ちょとこれから頑張ってみるか(笑)。餃子しかイメージなかったエリアのラーメンは旨かった夜でありました。そして、後になってしまったけど、接客も気持ちよかったな〜。何を特別にされたということはない。なんだけど、居心地を良くさせてくれる何かが自分には合ったのかもしれません。ここはまた来たい。つけめんも旨そうでありますし。などと考えると自然と顔がにやける帰り道の京浜東北線の車内。不気味な中年の笑顔が夜の車窓に映る・・・・。なので詠います!


  仕事終え
  回り道して
  旨し麺


  迎える看板
  食ったら笑顔


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!

  • ラーメン暁 看板
  • ラーメン 麺アップ
  • ラーメン チャーシュー

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9位

二代目 狼煙 (綾瀬 / つけ麺、ラーメン)

1回

  • 夜の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2013/06訪問 2013/06/24

濃厚なれど、鶏魚介の妙でさっぱり感も!旨し!

【タレ:濃厚なのにさっぱり頂けるという凄み!3度唸りましたよ・・・】


<確かに濃厚!されどゴクゴクとイケるスムースさが凄いね〜!>


 確かに見慣れたタレの顔。一時期見飽きた濃厚豚魚な風貌バリバリですが、配膳までの観察により、これは豚魚ではなく鶏魚介であるとのこと。なるほど・・・モミジ投入でこってりとさせますか?と邪推していたら、いやいや・・とてもナチュラルな濃厚さで粉感も少なく、素朴なクリーミィーという全体的な感じがいたしますよ!この時点で唸り声を心の中であげます。


 味わいとしては、こんだけ濃厚なのに「角が無い」という感覚。塩気とか甘さとか出過ぎたところがまるでない。これだけで、すーぷ割りもせずにゴクゴクといけてしまうという味わいのマイルドさです。ここで二度目の唸り声を呟く程度で出します。さらにさらに、玉葱のシャリシャリ感で呼び起こされたか・・・ベジポタを感じさせる自然な甘みと鶏のコラーゲン感の見事な融合にて、独特の旨味に、完璧に「むーぅ・・・」と声が出てしまいますわ・・・。


<鶏ガラ・丸鶏の豊かさとスッキリさの計算がいいね!>


 泡立ちが特に気になりまして、麺を投入するときにぷくぷくと細かい泡ができ、とても麺に絡みやすそうな粘度がいいね!豚コクも含まれていると思うのだけど、全体的な動物系のすっきり感と、魚介のマイルド感が見事にバランスされとると確信いたしますぜ! そして、繰り返しになりますが鶏の適度なコラーゲン感がいい。モミジどかんと胃もたれする濃厚感というのはもう過去のことかとすら思える・・・定番なのに新しさを感じる濃厚つけダレ。バランス感覚ある計算がとても光りますな・・・


 あ、そういえばレンゲくれと言うのを忘れた。麺を投入してたら持ち上げが良過ぎてあまり残らなかったから、一気にスープ割りして終えてしまったっけ。いつもレンゲでスープ粘度を確かめる写真とるのに、なぜか忘れてたわ・・・。


【麺:コレ好き!個人的に一番すきなタイプ・・・クッシリ風流麺!】


<加水中程度に感じるもクッシリ感覚抜群の全粒配合!>


 こういう全粒粉配合の太麺ストレートは無条件で好きです。全体的な全粒の潰し込みが良く効いていて茶褐色で少し透明感ある地肌がキレイ。そこに殻?の微妙な斑点が残っていて見た目にも風流。歯応えは、実にクッシリ!中加水な感じですが、少し芯を残す程度の茹で上げと締めのコントロール。この微妙さが実に心地よく、芯の部分にややはっきりしたグルテン感を感じる。ま・・・明確に芯を主張しないてい程度なのもまたキレを感じたりする。


<水切りシッカリ完璧なまでに・・・貼り付くような地肌!>


 水切りは100%と思えるほど完璧でして、大ザルを振り上げて水切りしたうえに、力を上からかけて絞り出す。なので水が良く切れていて、その結果、地肌が貼り付くような感覚。ゆえに・・・・タレの粘度もありましょうが、麺自体も持ち上げる力が高い。つけ麺ってやはりこうでないといかんなと再認識ですな。


【具: 崩れるほどにホロホロな肉、泳ぐような大ぶりメンマ!】


<沈んだ穂先メンマが大きく2本>


 デフォルト・並で750円というリーズナブルな設定ゆえに、そうそう贅沢な具材を求め過ぎてはいけませんが、メンマだけは存在感が光りますかな。大ぶりな穂先メンマが二本、つけダレの中に泳いでおりまして、なかなかこれが良い。ささくれ立った部分が、タレとの絡みがよく、柔らかいシャリシャリ感もマッチして大変美味しくいただけるという感じです。麺と一緒に食うとまた一段跳ね上がる食感ですな。


<トロトロに崩れたブロックチャーシューは定番>


 ブロックタイプで溶け込んでやや崩れている感じ。個人的には、一枚肉の方が好みだけど、それくらいしかツッコミを入れる部分が少ないと言えますかな。醤油ダレが染み込み過ぎとか、香ばしさ強めというタイプでなく、ナチュラルにつけダレとの一体感ある肉のかたまりでした。


 総じまして、素晴らしき「途中下車の旅〜千代田線編〜」。これは、大変拾い物だった寄り道でしたわ!今にして思うと、平日の中途半端な時間だったから、並ばずに食えたのでしょうかね。狼煙・・・・三代目も幡ヶ谷にできると、先輩ラーメンラバーの方からも伺いましたし、これは愉しみです。一代目は、豚魚。二代目は、鶏魚。三代目は・・・・何?興味が尽きませんな。この方面は、そうそう外出機会がありませんので心残りですが、仕事に余裕がでれば(もしも・・・)、再訪問の有力候補であります。また来ますわ。なので詠います!


  昼下がり
  梅雨の晴れ間に
  寄り道し


  優しく包む
  上出来鶏魚


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!

  • チャーシュー
  • 二代目つけめん
  • 二代目つけめん 麺アップ

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10位

めとき (新大久保、大久保、東新宿 / ラーメン)

1回

  • 夜の点数: -

    • [ 料理・味 -
    • | サービス -
    • | 雰囲気 -
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 3.8

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2013/07訪問 2013/07/28

柔らかすぎない中華麺、タッチは滑らかで汁を吸うタイプ

【スープ:長年支えた感のある煮干の実績を感じるしっとりさ、醤油ダレのシンプルさがいいね!】


<クラシカルな煮干に基準を知る、甘みとは・・・苦みとは・・・>


 ズドン!という野太いところもなく、かと言って一般的な懐古系のあっさりさでもない。なのだが妙に虜にするところがあるなと感じ入ると、それはやはり煮干に他ならないと思えます。この一杯で甘みと苦み、そして塩気の煮干バランスを全部体感できるような・・・。


 まず甘みは、確かに煮干メインなところがあり、ベース出汁としてのバックアップレベルではなく、しっかりと味のメインとして引き出されています。スープの寸胴の中は木蓋に覆われて中身は見れませんが、どこかシャバシャバした音が救われるたびに響きます。煮干汁とでもいうか・・・淡い褐色のスープに多少の濁りを感じる。小魚系の柔らかいあっさりした甘みというより、ちょっと大きめの煮干みたいな肉厚な甘みで、軽やか過ぎないレベル感が身近に感じられて・・・いい甘さであります。


 そして苦みは、甘みと逆で軽やか。しかし甘みを暴走させないといったキッパリとしたニュアンスも響きます。香ばしいと決定づけるまでのエキストリーム性はない。舌にチリリ・・・・と感じる程度。その微妙な苦みがあるなしでずいぶんと煮干を受ける感覚が違ってくると思えます。淡いとか淡麗とかでもいいのかもしれないこの苦み。なのだけど、この苦みのスタイルが、どこかご店主のお人柄というか・・・誠実で優しい思いやりみたいなものと通じるものがありまして、捨て置けない味わいなんですよ・・・・。


<醤油ダレのシンプルさと塩気、そして豚コクが明るさを添える>


 醤油は、微妙に?少し強めに感じているのですが諸兄はいかがお感じでしょうか。微妙な酸味も発していると感じるのは、苦みと結びついているからか?塩気は醤油ダレから感じ取っている私なのですが、濃い口醤油のしっかりとしたボディー感があり、それが豚系のコクと結びついて、明るい味わいとして広がります。


 ということで、味のコアとしては煮干が内実的である一方、醤油は明るさというか広がり的に感じている次第でして、総合して大変まとまりがあるスープ感に、出汁素材のコントラストを感じている次第。長年培われた出汁に若造が何を言うかと叱られそうですがね。


【麺:柔らかすぎない中華麺、タッチは滑らかで汁を吸うタイプ】


<中華麺・・・大勝軒系らしい柔らかなタッチだけでない、程よさ反発>


 中華麺と聞けば柔麺を連想してしまう。結論から言えばそれほど柔らかくもなく、程よい反発もあっていい感じでした。丸い茹で釜に平ザルというスタイル。平ザルは全体的にご店主が使いやすいように曲げられていて、それが湯切りをする動作で程よく麺をまとめあげ、湯切りの労力も少なくてすむようになっている。さらに・・・・曲げられてるので、不使用時には、釜の端っこに網目の部分を引っ掛けられるようになっているのね・・・。レミパンもビックリ!?実用新案でも登録すればいいのに(笑)。


 基本的に麺は前歯でスパスパと小気味よくちぎれる系で、意識することなくスボボボーとまた次の一口を啜り上げている。奥歯のすり潰しに束になってこそクニクニとする部分がある。見た目以上に風味も感じる。スープとの相性もまたいい。


<やや捩れのちゅるっとした感覚に汁の余韻を感じる>


 やや汁を吸いやすい系統でして、後半になるほど麺がしなやかになっていく感覚。よっとスベリも後半に加速する。チュルリンとしたスベリ心地がいい感じでやや捩れていたり、縮れていたりする部分が程よい刺激となっていますな・・・。汁の味わいの移りも程よい。できれば大盛りにしたいところですが、普通の中華麺で2玉という設定。大盛りというカテゴリもないようなので、次回は相当腹をすかせ、もっともっと自由な時間を作って訪問して2玉を食いたい。


【具:ハグハグと一気に食ってしまった・・・チャーシュー!】


<意外に食欲そそる系の味付け!柔らかさも分厚さも魅力的!>


 意外とこのチャーシューがご飯に合う系だったような記憶。スープをよく吸い込むような不思議な繊維質でして、かといて脂の抜けた感覚も少ない。脂の旨味も程よい一方で、周囲に染み込んだタレが割とはっきりとした醤油味でして、その中に生姜のような香ばしさが溶け込んだ旨味がいい。このタレの味わいがご飯に非常に合いそうであるし脂が飯に合う。歯ごたえも柔らか。これはクラシカルなイメージもあり、かなり好きな系統かもしれません。


<いつもの3兄弟に風情を感じる・・・・海苔・ナルト・メンマ>


 これは特筆するところもないと思ったものの、全体として改めてよく馴染んでいるなと感じ入った次第。特にメンマは、非常にトラディショナルな仕上げでコリコリとクニャクニャの丁度中間的な歯ごたえがいい。味の染み込み具合は少し深め。スープの濃さとよくマッチしていて、バランス感を感じるという感じ。お手製かどうかは不明。


 総じまして、いつまでも大切にしたいラーメンとはこれだという感覚。流行とは無縁にこれは旨いと思える一杯ですね。醤油系煮干は飽きないものでしょうが、ありふれたようで強烈な個性というか何かがあると思える。本当にいつまでも食えたらいいのにと思えるのだが、体を壊さない程度に頑張っていただきたいですな・・・・。逆に、いくつになっても皆を魅了しつづけている仕事があるというのが、とても眩しく思えるのですが・・・・。なので詠います!


   わいわいと
   韓流活気を
   避け入りて


   ひっそり佇み
   静かに啜る


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!

  • (説明なし)
  • 小盛中華麺
  • 小盛中華麺 麺顔アップ

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