TOMASSOONさんが投稿した煮干しそば 虎空(東京/京王堀之内)の口コミ詳細

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とまそん@ラーメン食べて詠います

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移転煮干しそば 虎空京王堀之内/ラーメン、つけ麺

1

  • 夜の点数:4.0

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク -
  • 昼の点数:4.0

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2013/05 訪問

  • 夜の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人
  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

久しぶりに良い煮干を食した気分です

【スープ:煮干フレーバーがほんわかでもあり、濃くもあり、豚コクもある】


<見た目淡麗そうでも、しっかりした煮干の爽やか苦さが絶妙>


 「正面から失礼いたします、お待たせ致しました。味玉煮干そばでございます。」


 切れのよいご店主の御対応で思わずこちらも背筋が伸びますな。お若い方の礼儀ただしさというのは気持ちが良いものです。雨の中をやってきた甲斐があったというもの。心の曇天気分が、一気に快晴に向かう開放感すら覚えます。


 その配された麺顔も、決まっているな!と存在感・・・・オーラを感じるではありませんか。「熱いのでお気をつけて」自分でお持ちいたしましたその一杯は、配膳の時点で、或る意味ボーダーラインを越えてしまった。煮干の香りがほわっと柔らかいかと思えば、透明感すら感じる東京ならではのハイセンス感も感じる・・・。


 さらっとした黄土色の濁った色合いが、香味油の細かいペイズリーでキラキラ光る。見映えから淡麗そうな味わいを連想するが、味わうと実はこれが結構しっかりとした「煮干エキス」が含まれている。あっさり煮干ではない。しかし濃厚とまではいかないサラリ感がある。だけど、しっかりと「上質な煮干」を感じることができる。


 ・・・いかにも東京らしい、ハイセンス感と素朴さが融合した煮干そばだな〜・・・・・


 丼とか入れ物というのも、食事にはとても重要だと思います。鋭角的で高さがありつつ、側面は素朴とシンプルモダンが融合した風合い。今時のニューウェーブ系な丼なのだが、これがまた、この一杯の味わいとよくマッチしている。入れ物と味わいがマッチすると、それは一つの融合体というレベルを越えた存在感っちゅーものがあるね〜。宇宙とまでは言い過ぎか(笑)。


<豚コクの煮出しも何気にさらっと上質>


 かなり煮干のフレーバーが爽やかとは言えど、それも過ぎればクドく感じるもの。されど薄めることなく旨く仕上げているのは、豚コクだと感じる。豚肉も柔らかく煮出しているのだろうけど。キャメルブラウンよりはやや濃いめのスープに、動物系の粒子が存在するとしたら、それが細かいようにも思える。そんな仕上がり感が実によいね〜。だから上品、上質と映る。


 また香味油も考えられた質感と「分量」ですな。これがないと、やはりどこか間の抜けた感じがする。でもクドければ台無しだ。その油おアッサリ感と適度な分量が、全体的に調和しており、ベースの豚コクスープの実力度の引き上げを感じますかな・・・。煮干の味わいを追い求めて、なぜか豚の処理の上手さに、ただ唸ってしまった。


<ピッチリした醤油ダレの下支えも仄かに感じる>


 これに醤油感を感じる私は変態だろうか・・・。煮干の香りで脳裏に刺激をうけ、実際汁を啜って煮干の味わいをしっかりと刻印される。それを一旦消去しようと豚コクの存在を探るのだが、後味の塩気感に、醤油ダレのまったりとしたエッジング感じる気がするのだが・・・。ま、スタバとタリーズの味の違いもわからん駄舌が何をほざくということなのですが。


【麺:奇麗に整えられたと感じさせる細麺が実にクッシリと!】


<中加水の細麺ストレート、クッチリとした歯応えがイイね!>


 バラバラに散らばったコマが、奇麗に一列に並ぶとどこか気持ちよい。そんな気分に似た感覚をたまに麺を啜って感じることがある。そういう時は決まってこうである。1)細麺ストレートで表面がカッツリしていること。2)角麺であること。3)茹で切りが完璧でヌメリが少ないこと。この条件がそろったのだろうか、今回もそういう気分にさせてくれた。


 中加水な感じでモチモチ感はあまりしない。地肌も白っぽいのがいい。そして茹で上げは、芯を残すような茹で上げではなく、丁度アルデンテというピークなクッシリ感。中心部で感じさせるのではなく、全体的にクッシリと感じさせる。カン水のブレンド感のなせる技か・・・。麺というのも実に奥が深いと感じさせますな。


<汁をバクバク吸い込むことなく適度に絡み滑らかにスベル>


 熱くても熱ダレがすくない。放置していても、あまり汁を吸い込むことも少なく、伸び難い性格が見え隠れする。かといってスープとよく絡む。毛細管現象のなせるわざか、はたまた、表面層が微妙に透明感あり、そいつがスープを絡めとるのか・・・不明。


 こういう麺なら、つけ麺にしても面白そうだと感じる。つけ麺には太麺と勝手に思い込んでいるのですが、細つけ麺の素晴らしさを麺好きの諸先輩のレビューで最近教えてもらった。圓のつけ麺なども旨そうだったし、新橋の愛宕はもはや遠い思いでになってしまった。汁そばも旨かったので、次はつけ麺をここで試してみたいと思う。


【具:味玉が実に良い!腕前わかるパラメーターみたいなもんやね!】


<王道のロールバラ肉チャーシューは歯応えも適度にシッカリ>


 当然ながら、テクニック感は汁と麺で感じておりましたので、具の方も期待しておりましたが、その通りでございました。バラ肉のロールチャーシュー。テッパン的な題材ですな。醤油ダレの味が染み込み過ぎるようなトラディショナルタイプでなく、素材の肉味を感じる薄味系。しかし、ご飯に非常に合いそうな香ばしさもたたえる。噛むと柔らかいが、ホロホロと崩れ過ぎてバラバラになるということもない。しっかりと歯応えがある柔らかさ。甘噛みで崩れる程度の反発感。脂の入り具合も適度でジューシーと感じる一歩手前。なかなか良い仕事ぶり。


<唸る味玉の出来具合!>


 さらに唸るのが「味玉」。これは、一回一回、注文の度に温め直すのですが、見たところ茹で釜のテボへ投入されている。なので温かに味わうことができ、甘さも引き立つのだが、茹で釜にいれて味が薄くならないところが、ちょっと感心している。黄身の味わいは言わずもがななのだが、実にとろみの仕上がりがナイスでして、味自体も濃い。それだけでなく、白身全体への味の浸透も素晴らしく、いかにも味玉全体が味の塊といったジュエリー感覚みたいなものが高まる。久しぶりに味玉で感動したかもしれませぬ。


 総じまして、週末の雨のフリータイムは、ドライブ&ラーメンで大成功であった顛末。気だるい雨の一日でありましたが、ラーメンが気分よくさせてくれました。そういえば、近くに・・・・あの「二郎」があるのよね。以前、天気の悪い夜に突撃して旨かったことを思い出したわ・・・。久しぶりにそういう系統もいいなと感じる。多摩エリアも自転車なら通える距離。いつか天気が良い日に、自転車でカロリー消費することを前提として猿二郎を食ってもよいかな(笑)。まさにラーメン天国な、多摩エリアなのかもしれませんな。10年以上前にはこの辺に住んでいたので、帰りに少し遠回りしてクルマを流して帰りました。実は懐かしの多摩エリア。なので詠います!


    曇天で
    もやもや気分の
    雨の午後
 
 
    さわやか煮干で
    心は快晴


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!

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2013/05/12 更新

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