TOMASSOONさんが投稿したくじら食堂(東京/東小金井)の口コミ詳細

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とまそん@ラーメン食べて詠います

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この口コミは、TOMASSOONさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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移転くじら食堂東小金井、新小金井/ラーメン、つけ麺、油そば・まぜそば

3

  • 夜の点数:3.8

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 4.0
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク -
  • 昼の点数:3.6

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 3.6
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 3.5
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク -
3回目

2018/07 訪問

  • 昼の点数:3.6

    • [ 料理・味3.6
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

夏の涼味再発見!キンキン冷え冷えざる中華!

<2018.07> [限定]冷ざる中華 + サッポロラガービール赤星

 冷やしと言えば、「冷やし中華」「冷やしラーメン」が主力でしょうが、「ざる中華」ってのはあまり経験値がないな。あまりピンとこないけど、新宿「満来」「ほりうち」しか頭に浮かばない・・・。そんな興味もありまして今回は新しい限定麺に臨みましたが、これが驚きの旨さ。決して侮れないジャンルだと再認識さえていただきましたよ!


<大人の休日に・・・サッポロ赤星>

 まずは体を内側から冷やそう。冷たい水もいいが、効率的に吸収しやすいのはビールの方かと思い、仕方なくビールを頂きましょう(ウソです)。こちらの銘柄が赤星だってことは既に承知しており、油そば大盛とビールで以前腹がはち切れました。


 本当にボディ感がずっしりしたビールです。ペールエールのような華やか苦味とは違い、日常の高級感ある麦芽の質感がナイスです。メンマをアテに提供してくれまして、それをコリコリやりながら、厨房を眺めるのがいい気分。特に自分の注文の調理と分かってて手順を眺めるのは、楽しいものです。


<甘辛く和む醤油ダレになめ茸の粘りが見事!淡い酸味や和風薬味で引き締まる涼味!>

 平日昼間のくじら食堂が、こんなに過ごしやすいとは想像以上でした。混まないけど寂しくない。ガヤガヤとした客がおらず、みな一人やパートナーとの空間を静かにラーメンで楽しんでいる感じがいいね。またラーメン女子も自然な感じで溶け込んでおり、久しぶりなのもってリラックスさせてもらいまいた。そんないい気分の中で運ばれたのが、この麺顔です。


 おおお!実にトラディショナルなざる中華。そしてティピカルで安定感そのものです。生まれの関西エリアではまずお目にかかれないメニュー。なのですが、その昔、東洋水産(まるちゃん)の袋めんに「ざる中華」だったか「ざるラーメン」というのがあって、知り合いによく分けてもらって食ってた。その見本写真が私の憧憬にあるざる中華であり、それを彷彿とさせます。特に白ごまがつけダレに浮いているところがナイス!。紅生姜入れない方が本格的。


 さてそのつけダレですが、漆黒の醤油のように見えて少し透明度が伺えます。まずはレンゲで救い上げてみますが、トロミがあるじゃないか!。一瞬昆布水かと驚きましたが、そんな風合いが少なく、具材をひっかけたところで「なめこ」の粘りと判明します。それにしてもこんなに粘るとは、とてもいいなめこを使用しているはず。


 味わいは醤油の塩気も当然ありますが、和そば向けにも似た和出汁感がすこしあり。微妙に甘さを感じさせますが、甘いと騒ぎ立てるほどでもなし。また淡い酸味があるようでないような・・・・そんな夏の初恋感を滲ませます。当然白ごまの香ばしさがよく利いてい食欲を刺激します。


 それに薬味がいいね。「なめこ」も和風な感覚を演出しますが、「水菜」と「茗荷」が実に清涼と感じる味わいに化けます。当初大葉もありか?と思ったものの、そこまで涼味の厚化粧はしなかった感じ。水菜の淡い苦みと仄かな茗荷のジリジリ感が、大変バランスよく、つけダレにもいいバランスを生んでいます。


<粘度あるつけダレに容赦なく絡みつく多加水ストレート細麺!>

 実は麺は、こちらの店だとピロピロな平打ちを予定していたのだけど、定番通りのストレート細麺。加水は高いタイプで、モチモチ度が高そうは反面、氷水でキンキンに冷やし切ってるから、引き締まり度合いが半端ありません。しかも水切りがとても完璧で、舌の上に軽く貼りつきそうな地肌感覚です。なので麺と麺ともとても引っ付きやすい感じで、ツルツルのプラスチック箸だとリフトするのが少し手間取ります。


 細麺で貼りつきやすい上に、粘りのあるつけダレだから、それを持ち上げるのが凄い。絡みに絡みまくるという感じで、ズボボボっと言うより、固まりごとズゴゴっと喉奥まで運びそうになってしまう。しかもこれが中々の麺量で、大盛サービスなものだから、食っても食ってもあまり減る気がしません。


 上にのってる海苔を先に片づけると、あとは食べやすいでしょう。多加水でもしっかりと粉感を感じる風合いの良さが魅力的で、そこに醤油ダレの旨みがよく浸透します。なんだか蕎麦つゆを、ラーメンで食ってるような感覚になりますが、そこがざる中華の本領発揮といったところかも。なので細麺を蕎麦ライクにずぼっと思い切りすすり上げて楽しみたい逸品です。


<あっさり仕上がりタレが染みこむ鶏モモ肉チャーシュー>

 あまりにも印象的なつけダレと麺だったので、正直言ってチャーシューのイメージが残っていないのですが、鶏肉はモモ部位で淡泊な風味の中にも鶏の旨みを静かに感じます。歯応えもそこそこあり、噛み締める旨さを堪能できるかと。またつけダレが軽く浸透するところも旨い。タレとの相性の良さを強く感じるため、これをアテにしながら、残りのビールを空けたという流れです。


 総じまして、「夏の涼味再発見!キンキン冷え冷えざる中華!」と今回は、またもや捻り少ないのですが短くまとめてみました。いや~、「ざる中華」っていいね!見直した以上の再発見。早速都内で探してみようと思いますが、レギュラー提供している店は本当に見かけないので、もし見つけたら速攻で食うしかないかも。この出汁を少しご飯にかけると旨いかもと思ったけど、ビールと麺大盛で腹パン過ぎて・・・大人しく帰りました。嗚呼、いい平日休暇を堪能できました。その感謝を忘れずに、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います。


   猛暑にて
   冷ざる中華
   いと旨し


   大盛細麺
   夏も盛上げ


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2018/07/26 更新

2回目

2017/01 訪問

  • 昼の点数:3.6

    • [ 料理・味3.6
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

高品質レアチャーシューはどこまでも柔らかく!どこまでも穏やかな肉味!歯ごたえゴリゴリメンマもナイス!

<2017.01> 限定 海老塩ラーメン

こちらのお店は北側を向いておるので、待つ時日陰で寒いのよねー。外用電気ストーブも置かれているんだけど、部分的なので追いつかない・・・。風が強いのをずーっと待ち続けるが、他客の子供さんも実に辛抱強い。これくらいで大人が寒さでブツブツ言っていたらいけないわな。今回の限定は、「生姜醤油」と「海老塩」の二種。生姜醤油は以前にも見たことがあるのですが、海老塩は珍しいと思いこちらをチョイス。そしてもう一つの理由として、海老塩での「細麺」を味わって見たかったということ。実はこの店の細麺は初めての体験です。


汁:「さっぱり塩気の優しいベーススープにも穏やかな海の香り、海老だれのザラつきも嫌味なく、そして香ばしく!」


 ツイッターで麺顔はすでに知っていたのだけど、実物を見るとやはり色気があります。じっとりとした海老タレがかかっておりますが、甲羅をすりつぶしたようなザラつきが見て取れる。そしてその色合いも鮮やかで、いわゆる「海老茶色」という日本的色彩が実に美しい。そんな海老茶色の赤と補色関係にあるのが、水菜の「緑色」。その上に糸唐辛子の赤もかかっていて、色彩的には申し分ないサンドイッチ的なバランス感覚です。


 海老だれが混ざる前に、ベースの塩スープを味わうと、おお!と唸りがこぼれそうになる程、穏やかな塩気。こちらの塩ラーメンは以前にも度々食しておりますが、とっても優しいので人によってはすっきりし過ぎると思うかも。しかし微妙に海老の風味がすでに映っているのか、はたまた別にタレを加えているのか、ほのかに海を感じるようなエッセンスがすでに滲んでいます。それでも鶏ガラのしっとりした旨味も滲んでいるので、非常に食べやすい仕上がり方です。


 海老だれが混ざると一気に味風景が変わります。海老のざらつきが舌を支配し始めます。そして、海老独特の香ばしさが広がる。海老はとてもクセが強いので、度が過ぎると遠慮したくなる傾向があるけど、濃厚な味わいのままクドく感じさせない引き際を感じさせる仕上がりが見事です。海老味よりも「海老の香ばしさ」が際立つという感覚でしょうか。また、トッピングの「水菜」との組み合わせも良くて、さっぱりした青みの味わいが程よく中和しているのも、好印象なポイント。水菜がなかったら辣油でも掛けようかととも空想してしまいました。でも糸唐辛子が後から味わいとして滲んで来るので、そういう心配も無用でした。色々計算された構成かもしれません。


麺:「きめ細かさとしっとりさを感じる漆喰のような地肌感覚と優しい歯ごたえ!汁を吸い海老だれと絡む!」


 ビロピロ平打ち麺でも合いそうな気がしますが、細麺にこだわったのはなぜか?。思うに「汁を吸わせた方がうまい」と感じたからからでしょうか。それと「海老ダレをより絡ませたかった」からでしょうか。そんなことを空想しながら食い続けました。


 麺は確かにうまい。冒頭から汁吸ってる?と思うほどスープとタレに親和性があり馴染みます。ずるっとすすると、スープの持ち上げも良い上に、海老だれのザラつきを口元で感じます。前歯でプツプツと切れる感覚は軽やかで、奥歯へ運んでプレスするとグルテンと海老味がしっかりと感じられます。時々水菜の茎と絡んでザクッとした複雑な歯ごたえも混じり、楽しい食感。なるほど、海老と水菜の合わさった食感的には、太麺よりも細麺だね。


 きめ細かい麺の地肌と密度感もいい感じ。並150g、大200g、特大250gと料金同一というのも交換が持てます。そう思うと800円は安い設定に思えてきます。


具:「高品質レアチャーシューはどこまでも柔らかく!どこまでも穏やかな肉味!歯ごたえゴリゴリメンマもナイス!」


 このレアチャーシューは完璧の部類でしょうね。デフォルトで3枚というところもナイス。海老だれがかかっても邪魔しないうまさ。淡い塩気と肉味の自然な風合いが見事です。柔らかさは言わずもがな。2枚はフレッシュなうちに食べますが、残り1枚は少しだけスープと熱を吸わせてから、半レア状態でいただくことにします。どっちもうまいわなー。サッポロの赤星も頼めばよかったと後悔をしますが、この後図書館へいく手筈なので酒臭くなるわけにはいかないのだ・・・・。


 総じまして、「ワイルド&ムーディな仕上がり感じる海老塩!」という感覚でして、得意のピロピロ平打ち麺を封じても、素朴さと高い質感がハイバランスで整った一杯です。こちらのお店、限定でがっかりさせられることがないので、とても安心感があるよね。満足気で少し大きく、ごちそうさま!と声かけて店を出ました。さて店を出るとまだまだ行列が増えようとしている感じで、さすが人気店。地元に支持されてるのがわかるなー・・・。次回もまた行列覚悟で食いに来るか。と言うことで、冷たい風を感じながら家路に着きましたとさ。と言うことで最後に詠います!


   空青く
   山峰遠く
   雪化粧


   凛と沁み入る
   風と海老塩


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

2017/01/22 更新

1回目

2016/05 訪問

  • 夜の点数:3.8

    • [ 料理・味4.0
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気3.5
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人
  • 昼の点数:-

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

醤油味玉らーめん・・・揺らめくクリアでしっとりな甘み!柔らかい魚介と椎茸?

<2016.05> 【限定】生姜醤油ラーメン

【醤油のまろ味と焦がしネギ油の香味!スパッと切れ込む生姜の風味が最高!】


 とにかくここは居心地が良いです。店主もヘルプ君もはきはきとして明るい対応だし、客層も偏りがなく、大人らしい人ばかり。テレビを眺めながらぼんやりとビール飲んでる常連さんは、端っこの席で静かに飲む感覚。ラーメン女子もいれば学生、サラリーマンもおりカウンターを埋め尽くします。割と定番の味玉醤油がよく出てたかな。


 さて配膳されたそれは、いつも以上に光り輝いております。醤油の琥珀色が妙に明るく、いつも以上に濃ゆいようで、また透明感に凄みがあるよう。香味油の力かもしれませんが、焦がしネギの浮遊が見受けられると同時に、その香ばしい香りが鼻腔に吸い込まれます。またベースの鶏エキスがペイズリー文様のようにゆったりと漂うだけでも食指を刺激します。


 しかし参ったな。今回はレンゲでひとくちすすっただけで、ビビビーーーっと感性に響いてしまいました。長岡系というよりアレンジが効いていてすこぶる美味い。醤油ダレのカエシと生姜のジリジリ感覚の融合が旨さと感じさせるのが生姜醤油系なんでしょうが、生姜のジリジリ感覚がとってもライト。しかし頼りないことはなく、スパン!と響くような生姜の香りが濃厚ではあります。これほどすっきりとクリアーな生姜醤油は、食ったことないかもー。単に経験値が少ないだけかもしれんが。味というより風味です。風味が濃ゆい。生姜のポテンシャルが素晴らしいとしか言いようがないね。


 また、焦がしネギ油の甘く香ばしい味わいが、醤油ダレにしっかりと食い込んでおります。これがまた生姜にこれほど合うとは知らなんだ。また言わずもがな、鶏ベースの出汁が実にいい。ゆったりとしたコクが余裕を感じさせます。また、食い続けると、麺の風合いがスープに滲み、淡い霞みがかってくる後半なのですが、これもまた味わいを丸くするようです。最初から最後まで、隙がない旨さですわ。


【いつもながらのピロピロ麺が、今日のスープで踊るよう!スルスル食える一体感】


 THE ピロピロ麺! 店主の腰を入れて揉みこむ姿が、この店のトレードマークみたいなもんです。今回もいつもながらの真摯な仕事ぶりがカウンター越しに伺えます。それだけでうまさを安心させてくれる。スープから箸でリフトすると、飴色に輝く太い縮れがボコッと浮かびます。ランダムの極致といった感じの太さと縮れと捩れですが、見ていて数学の公式のようなシンプルさを感じさせますね。


 モチモチ、プリプリ。多加水の余韻を前歯で千切れば、すごく淡い低反発で、スパスパと小気味よく切れ込みます。ハナから汁を吸い込んだかのような、味わいを深い麺。奥歯では、束になるとより一層モチモチと反発を重ねます。


 啜って楽しいピロピロ麺。内頬を駆け抜ける喜びはBMW新3シリーズ。喉奥から落ち入る時もしっかりとシルエットを感じる滑り心地はナイスとしか言いようがない。これなら………つけ麺でもいい感じのはず。次回はつけ麺だな!


【甘い味玉がこれまたナイス!二種チャーシューも薬味も隙がない!】


 味玉が甘いほどに美味い。タコ糸で千切ったようなザラついた切り口が、食うと舌触りに感じ取れます。薄いタレをしっかり染み込ませたような仕上げで、白身は軽く引き締まり、卵黄は硬めのジェル状。味わうと、タレの味わいと卵黄の旨みで合わせると甘くも感じるほどに濃厚!


 また、二種チャーシューは、やや小さいけれども仕上げは絶品。レアチャーシューは日本酒でもワインでも十分にアテとして通じる薄味&まったり濃厚!一方、バラ肉はトラディショナルな仕上げ。美味いに決まってるけど、ハーフやのうて一枚肉で欲しかったというのが正直な意見。


 総じまして、「お見事!くじら流生姜醤油そば!」という言葉しか浮かびません〜〜。これなら、定期的に出して欲しいですよ。なんなら、生姜醤油つけ麺なんてのを出すなら、会社休んでも食いに行きたいかも(ウソです)。ともあれ、引き出しの多さと質感の高さには参ったなという感じ。寝過ごして本当に良かった。この一杯に遭ったのだから。ということで・・・なので詠います!


   早や退社
   狙い定めて
   ラー活動


   寝過ごす駅で
   クジラに救われ


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


<2015.10> 醤油らー麺 250g

【ゆったりした動物感にとイリコ煮干しのほんわか甘み!醤油ダレの後味も最高!】

 久しぶりに食うと、実に美味いもんだなと再認識してしまいます。こちらは、一通りメニュー制覇してしまってからは、限定品に目移りしてばかりだったし、また土日間借り営業の「磯部水産」の方に興味が移ってしまった。なので定番ど真ん中な一杯を、随分と機会があってもスルーしていたのです。しかしこれは大きな機会損失ですね〜。改めて今食うと唸ってしまう。 そもそも、ハマる瞬間って、その時の心理状態も影響する。なんだか仕事でムサクサしたり、そして落ち込んだりと繰り返していると、ジャンク系な一杯よりも、大衆系の温かみや、素朴さあふれるハンドメイド系の方がしっくりくるみたい。今回の一杯は心理的には、ベストマッチ。

 先ずは動物感が、アッサリとしつつもコク深いと言う、矛盾を克服してますねー。清湯系の出汁の透明感が柔らかい。豚コクの煮出しがとても丁寧に感じるねー。そして香味油であるベースのラードがとってもクリスタル。食べ応え感をスープでも着実に感じさせるようです。そして、全体に広がる魚介感がとてもほのかに甘く香ばしく感じます。ニボッっとした印象は極めて低く、むしろイリコのような繊細な甘さを醸し出す感覚。後半になるにつれ、煮干しのほんわかした甘さと香ばしさを絶妙バランスと感じます。

 また、醤油ダレのバランスもいい! 塩気、甘み、酸味、どれも均一が取れていて全体的にはほのかに響くと言った感覚。スープの醤油ブラウン色も、抑えめに感じるし、それが味わいを表現しているよう。冒頭は、酸味など欠片も感じなかったんですが、後半の最後あたりは、ほのかに感じ取ることができたし………。

【素朴さの凝縮とモチモチの華やかさ!ぬめりが出汁と一体化する滑り感覚!】

 くじら食堂と言えば、やっぱりこの麺です!幅広ピロピロ麺なんだけど、それをさらにこれでもかと、腰で体重をかけたような手揉みで麺釜投入前に一気に個性を注入する。太いのに、平らかで極縮れです。多加水基調なので、弾力性が半端ない!!前歯で千切る瞬間も、奥歯でプレスする瞬間も、また喉越しでさえ、強いモチモチ感を感じる。これが実に気分がいい!

 スベリ感覚がまた独特かも。表面の素朴感に反して凄くツルツルしているように思えます。しかも更に上を行くのが「滑り感覚」。これで素朴さが更に印象深くなるかなー。このぬめり感が出汁に溶け出しているような錯覚も覚え、スープも旨味を得たような感じになるし、いいこと尽くしな感じです。こりゃたまらんなー。

【酒に合う!上品さと純朴さの二種チャーシュー】

 ロース肉の薄ピンクと、醤油ダレがそれっぽく深いバラ肉。酒にも合う仕上がり状態です。特に薄ピンクの方は、どんな酒にも合いそうな、上品な味わいときめ細かく柔らかい繊維質。スープ熱で台無しになる前に早々に食いきってしまいます。そのかわりバラ肉はゆっくりとスープに浸しながら食うー。筋の切れ目毎にバラけたところを少しづつ小分けにしながら食むんですが、意外に醤油ダレも深い部分があるのだなと再認識です。バラ肉の純朴さもこれまた美味いもんです。

【スープに沈めて、卵黄ジェルに出汁の味わいプラス、円やかさがさらにアップ!】

 この手の味玉は、一番食べやすいので好きかも。白身は割と深くタレが染み込んでいて、塩気も少なく香り高く食える気分。一方の卵黄もタレのしみこみが深いが、固めのジェルっぽい中心部分で、スープに黄身が溶け出してしまう心配が一切ない。むしろスープに沈め込んで、出汁を吸わせながら食う。これがまたいい。温かみもますし、卵黄の香りもバージョンアップしたように香ばしく思えてなりません。

 総じまして、「モチモチと素朴さに圧倒される一杯!」。改めて、マイ定番に加えたいような感覚で、定点観測の頻度を増さないといけませんかな。ともかく今日1日の最後は、疲れ果てたけど、最後にいい一杯が食えてよかったかも。鬱陶しい天気と、鬱陶しい業務で凹んでたけど、雨上がりのような爽やかな気分を取り戻しました。なので詠います!

   南風
   季節外れの
   嵐呼ぶ


   悩みを洗えよ
   強い雨哉

 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


<2015.03> 醤油らー麺 250g

【スープ:旨さ再発見!醤油がクリアーでしかも円やか系!さっぱり味なのに、丸鶏のごとくのゆったりなコク!】


 配膳の瞬間、これまでの記憶通りの素朴な麺がのぞく質実な麺顔。やや霞んだような醤油ブラウンを眺めまどろむ・・・と思ってレンゲで透かすと、ありゃま、とてもクリアリーな色合いではありませんか!忘れてたようですが、それにしてもこんなに綺麗だったっけとまじまじとスープを見つめてひとくち味わう・・・。すると本音が溢れます。


   こんなに旨かったけ?!優しい醤油の味わいの中にどこかクリアーな味わい!淡麗のようで芳醇なコクが旨し!


 喜多方系の節を駆使した香ばしくもやさしいアミノ酸につつまれる醤油のまろみと思っていたら、想像以上に明るい醤油味でありクリアーなラードがキリリとしたコク味を醸し出すような雰囲気。その一方で鶏ガラというより、丸鶏の煮出しすら覚える豊かな動物系出汁感!それらが拮抗していて、麺を啜るたびに濁るかと思えば、最後までクリアリーなトパーズのようなきらめき。節の旨さで落ち着きを出していると感じますが、動物コクがこんなにすっきりとしたキレがあるとは想像以上でした。これな・・・・極力濁したくないなと、思いつつその後は静かに啜り食うことにしました。


【麺:極縮れのビロビロ不規則捩れが・・・・食感がどこまでも楽しくてまいるね!】


 以前食ったときは、たいしか680円でしたがいまは720円です。消費税と材料費の高止まりは、あちこちのラーメン店でもうかがい知れるのでいたしかたないとしても、720円自体が今時安い!150g〜250gまで麺量変わっても料金同一ですからね。サービス精神が嬉しくてたまりません。言わずとしれた喜多方風の平打ち縮れ麺ですが、極端にピロピロしていて素朴さ満点の見栄え!


   このビロビロが・・・スープに絡みつつも、モチモチ弾力と啜る滑らかな抵抗感を醸し出してたまらん!


 食事自体が面白く思わせる麺ですね。最初の麺リフトでもサラサラスープが絡むようにも思える。そして前歯を当てて圧を強めに加えると、プツプツっと弾力めいて淡く千切れる。舌で奥歯へ運び込むときも内頬と舌触りに縮れを感じる。そして奥歯でのプレスでは明るく弾むようなモチモチ感を訴えかけて、あとは淡白にクチリと潰れる。そして次の動作へと啜りを始めると口当たりが表面の滑らかさもあって、とてもやさしいタッチ感。これら一連の動作と感じる流れ方が、ひとつひとつ楽しくてならいませんな。もちろん、今回は250gとさせていただきましたが、全然負担なくさらりと食えます。いい麺ってのは、そういう風に別腹で食えてしまいそうに思えるもんですよね。


【具:デフォルトでこの2種類の高質感!お刺身気分で丁寧に食いたいような素朴さとお上品さ!】


 二種チャーシューになっておりまして、サイズ感は伝わりにくいが、小さいように見えて実は相当に肉厚です。しかも2種チャーシュー。レアっぽいピンクの方は、実にいい塩梅で熟成すら感じる芳醇な肉味。それでいてフレッシュ感あり塩気も少なく、肉そのものの味わいが旨し。きめ細かい筋肉繊維が綺麗に順序だって千切れていく感覚が、奥歯から伝わるようです。また、一方のバラ肉も甘くてまるで角煮のごときの柔らかさと深い味わいです。見栄えはまるで立川断層のようですが、こういう断層ならwelcome !  綺麗に断層が割れ、繊維の隙間にスープが流れ込み、汁のジューシー感の中に脂が溶け出した甘さが芳しいです。


 また些細だがメンマも旨し!細くて小さいけれど、適度にコリコリ感があるかと思えばペッパー感があって不思議な旨さを感じます。このペッパー感は、スープの後半になってキャラクターを表し、微妙にスパイス感を放出して、少しスープが味変してこれまた旨し。


 総じまして、「一周回って斬新と思えるような醤油味!喜多方系再認識!!」なる一杯。一度食ってわかったような自身の認識の甘さまでもが、優しさに覆い尽くされるような懐の深さすら覚えますよ・・・。これは旨し!そして安し!店を含めて味わい全てがハールフルに包まれるお店でありますな。くじら食堂。どでかい図体の割に心優しいといった豊かさを感じつつ帰路につきました。ここは、夜遅くになっても行列絶えないイメージでして、なんとなく最近足が遠のいていたものの、ローテーションに組み入れない手はないなと考え中。今後、訪問機会が増えるかもです。確実に増えると言えないところが、今の私の置かれた状況(汗)。なので詠います!


   優しさと
   ピッチリ醤油で
   包み込む


   支える余裕
   くじらの如し


 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


<2014.10> 特製塩らー麺 200g

【スープ:やさしい塩風合いの中に・・・いろいろなエキスが溶け出し染み込む「しっとり感」が印象的】


<鶏豚スッキリ煮出しとコラーゲン感のバランス、魚介の落ち着き>


 今回は、少し奮発して「特製」です。なので配膳の瞬間、正直申してスープよりも「麺」と「具」の方に目が釘ずけで注意散漫になってしまいます。それでも、具に徐々に染み入るとか、沈んだ麺などの麺顔のあちこちの表情など見ていると、スープに独特の存在感を感じ出してしまいます。まさしく塩スープらしい優しく霞んだ黄色っぽいベージュ色!そして海苔3枚の黒に近い深緑色とのコントラストが強調されて、とても旨そうに思えてくる。麺顏は余裕で合格点です。


 そして味わい出すと、実に馴染み深いような塩味のようで、動物系エキスの豊かさ、そして落ち着き度合いを感じるといった印象でしょうか・・・。豚と鶏の煮出し感が豊富でしかも丁寧さを感じるほどに、いやなエッセンスが一つもない。その一方でコラーゲンもくどくない程度に豊かに滲んでいて、コクがあるのにどこかしらさっぱりとしたところも感じます。香味油の色気も多少は感じますが、甘さ控えめで香ばしさがじわじわとくるような塩感覚。巷の「塩そば」「鶏そば」等の清湯系淡麗とは、確実に一線を画する「動物系のじっとり感」はあります。


 それに全体的に落ち着き感ある香ばしさは、これは魚介の味わいです。煮干しのニボニボとした苦味は一切ないけれど、その甘みエキス感と香ばしさが、塩だれに滲んでいるように感じます。そういうところが、塩そばでなく「塩らー麺」といった馴染みやすさを感じるところです。


<麺の粉の風合いが徐々に溶け出すが如きのシットリ変化>


 後半になってスープを吸いだした麺が交換する粉の風味が、ややスープにも溶け込むようです。これが個性的な麺と思えるためにとても印象に残るイメージです。悪くありません。むしろ新たなエキスが加わった感覚で、旨味に厚みが増すというような感覚でとらえてます。ありふれた形容詞だと「まろやか」になると言いましょうか。啜り上げと咀嚼以外で粉風味を感じるというのは、オーバーだと思えるので、錯覚か?と半分考えていますが、それにしても、スープから麺との一体感を感じるという面白い一面は外せませんね~。


【麺:看板的存在感・・・このウネウネ・ピロピロに会いに来たようなものだ】


<中太平打ち縮れのランダムさが、素朴を通り過ぎてややワイルド>


 相変わらずの素朴さ満点の平打ち縮れタイプ。多加水で練り水の反応もナチュラルな色合いで小麦の風味がとても生きていると感じます。自家製麺の丁寧さがうかがえる質感で、注文を受ける度に麺箱から必要分をきっちり計量して、手もみを始める。手間だと思うのだけど、そういうところは手抜きなしがカウンター越しから良~く伺える次第です。しっかりと時間かけて手もみして、体重かけているのがわかりますもん。


 スープに投入されるとヌチヌチとした弾力が印象的で、優しい歯ごたえの中にしっかりとした食応えを感じる淡い反発を感じます。全体的には前歯でスパスパと切れ込む一方、奥歯の潰しではヌチヌチっとした感触があるという記憶です。そこに、麺にグルテンの風合い広がる部分を感じて、旨しと思える瞬間です。


 時折、その縮れの形状がすご過ぎて素朴を通り越して、ややワイルドと感じる部分もあるのですが、手作り感満載なのは実にいいですね。 


<いつも以上に絡みつき、ハグハグしながらすすり上げるといった感覚>


 その多少のワイルド感も影響してか、ときどき絡み付く部分はあります。でも丼投入の手抜きには非ずで、1~2回の上下でほぼ解れるといった感覚。なので、一般的な喜多方系のようなズボボボーっとすすり込む感覚の中に、「ちゅるりん」とした滑り込みがすごく効いた部分はあまりなく、啜り上げきれなかった部分は、舌と前歯でおさえてハグハグと切り込みながら食う・・・・といった感覚。この麺ならではの、スベリ心地かもしれませんね~。


【具:焼き目のキレイさ!隅々まで配慮を感じます】


<ジラフ文様の丁寧な焼き目が、全体的隅々まで香ばしくナイス!>


 麺を取り分けたり、よじれ潰したり、茹で上げの待ち時間などスキマの時間に、丁寧に焼き網に肉を並べて仕上げの焦げ目をつけよう! そんなご店主の動きはいつも活発です。しかし、焼き網上で裏返したりすることなく、両面焼きのごとく、上面はハンディーバーナーで手あぶりで仕上げます。これがまた小回りが効くみたいで、デコレーションケーキの焼き焦げを仕上げるがごとく、旨そうな焦げ目を肉表面に浮かび上がらせます。そして、その完成型の焦げ模様が・・・・まるでキリンの皮膚模様のような印象を与えます。


 肉質部分もよく薄味醤油タレが沁みていて、焦げるととても香ばしくて旨し!脂部分はさらにその上を行くように甘味すら感じます。これなら白飯を何杯でも食えそうです。また、丁寧な仕事ぶりだけでなく、サイズが大きくのも好印象!特に、私の一杯には、チャーシューブロックの端っこが含まれていて想像以上に肉厚で大満足でありました!


<甘くとろみ加減が色っぽい黄身、一方固めにプリッとした白身>


 味玉も捨て置けません。配膳の直前で釣り糸で半分にカットされるのですが、黄身のとろみ加減がとても妖艶で、また全体的に均一です。舌にまったりと全体的に纏わりつきます。その味濃厚な上に甘さが協調されます。白身の方は、わりと締まったプリプリ感でこれも味わいとしては薄味に深く染まった感じ。悪くありません!


 総じまして、「さすが夜遅くても行列誘う特製塩!」というそのままの質感と感想です。そう思うのも、たまたまなのか「特製塩」の注文率が異様に高かったのだけどそれはなぜ? 醤油の方がここでは一般的だと思っていたのだけど、最近メディアに載った影響なのかしらん・・・。ともあれ、夜遅い中央線のベットタウン・・・・そこで異様に引力を感じる「くじら食堂」の魔力は拡大中だということで。次はもっと元気な時に、つけ麺でも食おうかな?なので詠います!


   もう嫌だ
   今日も居眠り
   乗り過ごし


   疲れ溜まりて
   座席に根張る


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


<2014.07> 油そば 300g


【タレ:ベースの醤油タレがとてもダイレクトに!そして円やかに映える感覚がナイス!】


<醤油の円やか甘みと焦がしネギ油の香ばしさでスルスル食わせる>


 素朴な手揉み麺で知られた店。「七彩」出身とのことで、しっとりとした醤油ダレの使い手という認識ある一方で、ちょっとラー好きの心にひっかかる限定麺を提供する店ですね。ですから油そばが新登場してもさほど驚くことは無いです。さてその醤油タレですが、さすがに円やかなる醤油のエッジングが凄く好み。醤油を感じて甘みを味わうというのは少し妙なのかもしれませんが、醤油の熟成度と油分との結合が、塩気のエッジングに仄かな甘みを感じてしまうのです。


 しかも今回のは特に円やか〜〜〜。そして色っぽく香ばしい!!!。それは丼の淵にはりついた一物を見れば「焦がしネギ油」の影響だとすぐに分かります。いや、実に醤油ダレと焦がしネギ油の相性はいい!まさにテッパンのコンビネーションとも言え、既に食欲を司る琴線というものを鷲掴みです。このため、スルスルっと最初から無意識に食えるというか、たちまち爆食いスイッチON!状態ですよ。


<ラードの香味油に酢と辣油を投入!素朴持ち味キープ!>


 一方で、タレはどんな色合いなのだろうと丼を傾け、麺を片方によせてタレチェック!それはなかなかの漆黒ぶりです。そして豚骨系のエキス感も濁りの中に感じます。さらに表面にはラードっぽい香味油の層があり、まさに「油そば」たる存在感!。豚骨醤油のようなパンチはないですが、マイルドとか円やかそのもの。なのでこのまま、食べ進めてもよかったのだが・・・・・、(汗)やはりテーブルセットに、酢と辣油があると、試さずにはいられない。


 ここまで一通り味わってここでようやく、いつもの油そば作法として酢は控えめに投入します。何となく量がすくなかったかタレに吸い込まれて酸味が立ちにくい・・・そんなニュアンスを回想しながら(平行して、飽和点を越えると一気に酸っぱくさえてしまうので、控えめで丁度良いかと思いう)。続いて辣油の投入。またこいつが見事なまでのブラッドオレンジ色をしとりまして、一筋だけかけると、色合いが染まります。酢も辣油もそれほどビンビンという感じはなく、大抵一気に中華風の世界へ引きづり込む。


 ここで改めて思う。素朴な醤油ダレ感がそのままキープされて、中華へ傾き過ぎることはない(ベースのタレの影響なのか)!。和風中華の範囲といったところか。わりと、素朴さがそのままキープされるという印象です。これがまた、麺との相性において、重要そうな気もしないでもないです。


【麺:ピロピロ麺は、意外にも汁無し系ではちょいといつもより凛々しく思える歯応え】


<定番手揉み平打ち麺が密度感キープで程よい歯応え>


 中々円やかなタレに酢と辣油のアレンジを楽しんだ後、麺を落ち着いて確認します。そこで改めて考えると670円とうい価格が嬉しい上に、200gも300gも料金は同一が嬉しいではないか! 当然300gに致しましたが、丼が少しだけ大きいせいか配膳の瞬間には大盛り風な見栄えは抑えめです。そしていつも汁系で眺めているピロピロ麺が、こうやって汁無しで出て来ると、何か風貌が違って見えますね。タレの影響もあって、より茶褐色に見えて旨そうです。


 汁系のときよりも当然ながら、歯応え感が残っていてグルテンに密度を感じます。決して芯はありません。麺全体のグルテン感というか、ぷりっとした感覚が、ちょいとだけハード。それがまた、油そばとしては成立に貢献している。タレを少し吸ってコーティングされたように見えて、なぜか透明度を感じる地肌感がいいです。


<ウェービィーなフォルムが内頬タッチぶりが面白い>


 この手揉みは、汁系でも存分にたのしんできたけど、汁無しの方がアピール度が高いですね〜。最近、つけ麺食ってないけど、つけならもっとアピールするのかしらん。汁系よりもぐっと締まった感があるため、いつもの捩れによる啜りでの内頬の当たりが、はっきりと感じるような気にさせる・・・・。それがまた「食ってる!」という感覚を最大にしてくれて、麺食いとしては本望。やはりこれが、縮れ麺の味わいだよな・・・と改めて感服です。


【具:食欲を加速させる薬味の力!そしてひとまず停止してゆっくり味わいたいチャーシュー!】


<紅一点の上品さ・・・レアチャーシュー>


 感服といえば、やはりチャーシューも見逃せない。このレアっぽい全体的なピンク色なるロース肉はいい!薄味で肉本来の味わいを醸し出します。歯応えもほどよい噛み応えがあり、これは酒か焼酎でやっても非常にバランスが良い・・・・そんな、ちょいとこの麺顔の中で、別系統の上品さを感じる逸品です。腕前もさることながら・・・肉繊維もきめ細かくてシルキーとすら覚えてしまう。そうとうハマったなと自分でも思う。


<薬味バラエティーで甘くさっぱりと食える演出>


 特別目新しさがないとは言え、薬味が多くて良いバランスです。水菜の細切りとフレッシュ玉ねぎの粗微塵。極細小口切りの白ネギ。そして糸とうがらし。これらがしまった平打ちピロピロ麺とよく絡むのです。そして野菜汁が噛むほどに溢れ出し、自然の甘みもプラスされるという次第。特に玉ねぎの貢献度はとてもいいと思います。またメンマも質実さを感じる作り込みですね!こちらも甘み感じる醤油だれに上手に浸かっているような感覚。麺とは違った歯応えをところどころで演出してくれます。


 総じまして、「醤油のマイルドさと香ばしさが絡む・・・ピロピロ汁無し」といった感覚。そして「この質感で、大盛り無料で670円」という価格はお得感ありだと思いますがいかが!?そしてこの麺での「冷し系」にとても期待が寄せられると思えた一杯でした。今度は、計画的に寝過ごしてみようかしら・・・・。


 それにしても、寝過ごしてみっともないな〜と思えるのはオヤジならではか。目覚めて、仰天して、慌てて降りる中年男の姿に、どこか冷ややかな薄ら笑いを感じるのだが・・・。しかし、この疲れあってのこと。疲れに嘆いてはいかん、むしろ胸を張ろう。頑張っている証なのだから。その前の日から徹夜で、その上残業なのだから、せめて好きな物食わないとね。なので詠います!


   寝過ごして
   慌てるオヤジ
   笑われて


   徹夜明けでも
   麺は忘れず


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


<2014.01> 塩らー麺

【スープ:サラサラ感とじっとり感が交互に織りなすバランス感!意外に複雑なのにね・・・】

<「しっとり」&「しっかり」塩加減に魚介の風味がお出迎え~>

 麺顔もそうなのだが、スープの色合いが麺の地肌に非常に近く、一体感がある一方で単調なる感覚ある。しかしそれがむしろ素朴に思えてならない。色気や攻撃的なものから逃れたい一心のような和の感じ。しかしながら、チャーシューは一見定番のようでコンテンポラリーな感じがあって、やはり今風のラーメンなのだね・・・。スープは、サラサラっという感じのよう予測していたのだが、半透明な霞がかった感じが、塩だれの濃さを何となく予測させます。レンゲですくったときの表面の揺らめきが脂感を感じる。

 しかし、ひと度味わうと、それは丸みがありながらも、しっかりとした塩味を引いている。ボディ感を感じる塩なれど、ショッパイという尖がりは一切なく、味蕾にまとわりつくようなしっとり感がありなむな・・・・。そして、冒頭から前半に思うのは魚介の風味。魚介塩なのか?という意外な展開に少し興奮を覚える私自身だが、この時点でヲタク度アクセル全開になっとります。なるほど、こちらの麺は、店の看板である「中太平縮れ」という手打ち自家製麺。個性満開なので、それを受け止める塩味もボディ感がないとバランス取れないといったところでしょう。味の構成的には納得でして、スープのみチロチロと味合うよりも、麺と絡んだ一体感にピントを合わせたものかもしれない。塩ダレがインパクトあるということは、魚介のエキスもそこそこ濃ゆいというわけやねと、知ったかぶりを含めて自分を納得させてしまう。だって旨しなんだもの・・・。


<麺の個性に埋没しない、割と「じっとり」とした鶏豚動物感覚・・・>

 食し進めていくと舌が・・・味に・・・慣れてくるというか、中盤から一心不乱の満喫モードになるわけだが、このあたりでよりボディ感のアクセルを感じだす。魚介の風味は感じなくなる一方で、寧ろ鶏とか豚といった方の動物感が、まさにじっとりと攻めてくるような思いなのだ。この感覚で尚、麺とバランスをとった感覚を覚えますな。やはり動物感があると腹にズドンと落ちる食べ応えがあります。

 丁寧な豚骨・豚肉の煮出し感という感覚なれど、さらっとしている部分も失っていないので鶏ガラといった風味も感じる。そして麺の湯切りの余韻というか、麺のぬめりもスープに溶け出し、粉の風合いもじっとりとした海に感じる部分あり。中盤からちょいと複雑系に感じる塩スープ。動物感あるときって鶏油の色気を感じるものだけど、モノトーンのようなシンプルな動物感。好みが割れそうにも思えるが、標準のボーダーは既に超えていると思えます。塩気に続き動物感も、麺とのバランスを意識したような崇高な仕上がり感が決まっています。


【麺:まさにトレードマークと思えるような・・・オーラ感ある中太平打ち縮れ麺!】

<しなやかに・・・ぶるんぶるんと暴れ、やさしいモッチリFit感>

 箸で一つまみしようとして、ズボっと絡みあがる束。面倒なのでそのまま口へ放り込み、ずぼずぼずぼぼぼぼぼーーーと啜り上げるのがもはやエンタテイメント。口に入る前後でぶるんぶるんと暴れ出すところを、前歯で強引に抑えつけ、ぶちぶちぶちーーーーと千切り倒してそのまま奥歯へ。いやはや~、まさにモッチモチであります。ランダムな切り口とフォルムなので、モチモチ感が多彩です。しかしながら、全体的には剛麺とはまた違ったしっとり感ある優しさがあるため、モチモチした感触が口の中でフィット感があるという感覚に襲われます。うーーん、ちょっとまた新たな妄想が・・・・。この麺、つけ麺にしたらもっとモチモチ度にシャープさが加わるのだろうか・・・・。春夏には限定などで実現してくれないだろうかな・・・・。


<小麦のグルテン風な感覚と風味、そしてやや滑った感じが印象的>

 さて咀嚼の時ですが、さすがに風味がありますね。小麦の風合いという感じではなくて、水分と絡んでモチっとなったときのグルテン感を感じるのです。そこに淡い風味を感じて、まさに「麺の味!」」「麺の風合い!」と感じるのですが・・・・。うどん好きなら少し分かってもらえるかも?? そうそう、この辺り一帯の武蔵野エリアは、武蔵野うどんという地味な名物もありますので、なんとなくそれを彷彿とする。もっともこれほどに縮れたものではありませんが(笑)。

 そしてスベリの感覚だが、既述のずぼぼぼぼ~感とはまた別に、「ぬめり感覚」があるのも特徴的。この麺の形状だと、いくら丁寧にしつこくテボを振るったところでぬめりは完璧にとれまい・・・。されどそれが滑らかなスベリとなり、のど越しが良い。


【具:とっても淡々としているようで、実は崇高な仕上がり感覚!酒もってこい酒や酒や酒や~!(うそです)】

<テッパンと思える豚2種部位のチャーシュー・・・きっと酒のアテにもなります>

 ばら肉の方でありますが、しっかりと成型されているばかりでなく、脂層と肉層のミルフィーユ状態がとても美しい。そして肉層部分が網目のようになっていて隙間に軽く脂がさすという・・・それ旨いに決まってるやん!的なテッパンの旨さであります。噛むと柔らかくないはずがない。それでいて崩れすぎるというところがない絶妙さ。タレの染みこみが深いのに、色が明るいピンクのよう。程よい肉の旨みにタレ発酵感がほんのりあって、なかなか泣かせる旨さ。さらに加えて・・・・皮部分を極力残そうとしている仕上げぶりに、本当の豚肉の旨さを閉じ込めんとしたテクニック感を感じます。

 そして、モモ・・・・。鶏肉のようなパフパフっとした感覚がこれまた泣かせます。周囲はわりと醤油タレが染みこんでいるので香ばしいものの、塩味主体なところがまた変化があって実に旨い。これは・・・酒のアテにもなる崇高系な豚チャーシューでっせと感じります。これは、チャーシュー麺に大きく期待をさせます。


<やや洋に感じるスパイシーな細メンマが意外に合う>

 非常に「オーソドックス」な風貌でありますが、私の生まれの関西エリアではあまりお目にかからない形状です。そしてこれに少し濃い味わいと歯ごたえを感じるものだと決め込んでポリポリと食おうと思ったら、意外にもコショウがかったスパイシー系でして、何ならビールにも合うといったところ。スープに浸っているところで少し柔らかくなっているのもいい。意外にメンマって洋風に味つけしても旨いのかもしれない。


 総じまして、「涙を流したらここに毎回ここに辿りつくだろう」的な一杯。凹んだ心をこれからも、太い麺で激しく、そしてもっちりした風合いでやさしく包み込んでおくれよ・・・。


   疲れ果て
   ただ疲れ果て
   求めるは


   素朴さいっぱい
   モチモチの麺


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


<2013.10> 【限定】 トリパイタンマー油

<2013.09> 醤油味玉ら〜麺

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2016/05/25 更新

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