2回
2011/07 訪問
油そば。つけ麺。どれもうまい! 僕は券売機の前でいつも選択に苦悶する・・・
<2011.07> 油そば
【ご店主の顔を見に来たが・・・・・】
ご店主おられず、残念。思えば現在の場所に移転する前・・・・、奥さんがまだ接客していたころから、出張の度に訪れた店です。いつもご店主がニコニコしてお辞儀してくれるもんだから、会えないとなるとさみしく感じるもんでんな・・・。さて、昨年あたりでは、もうすっかり関西でも、油そばが浸透しきった気配があり、旨いものが食べられるのがうれしい! しかしそんな時、「兎に角の油そばと張り合えるかな・・・」といつも脳裏に浮かびますゆえ、ここは今後のマイ評価基準の確認が必要と感じまして・・・・定番の油そばをいただくこととしました。
訪問時、午後7時過ぎ・・・・行列なし(ラッキー!)。行列中オーダーを確認しにくる女の子店員もかなり可愛かったはずと記憶しますが、この点も少しさびしいですな。その代わりと言っては何ですが、厨房では男店員4名で・・・・いつもより増えてないか?と感じたりする(笑)。
【スッキリしたと考えるか・・・・・、痩せたなと感じるか・・・・そこが問題です】
関東のラー友と同じく「ネギ多目ね」といかにも常連きどったイチビリをかまします(笑)。どこにも書かれていない要望を通す・・・・。こんなヤツ俺らだけやろと思ってたら、そこへ、やたら声の通る「ツウ」と受け取れる風貌のお客人が現れ、あれ抜け、これも抜け、しかしあれは多目・・・などと、わがままな要求あり(汗)。上には上がいるものだと・・・・関東の広さを実感いたします(笑)。
などといつもと違う常連店の風景を眺めて待つこと10分少々で配膳されたのかこれ!相変わらずの麺顔ですな。これの好きなところは、その「ネギ」のフレッシュ感です。関西では青い部分がてんこ盛りされて出てくるのですが、あれはあれでいいけど、この関東風な白い部分の微塵てんこ盛りも好き!ネギの甘さの違いを楽しめますしね。
そしていよいよ食する・・・・・。なるほどいつもの味やねと、安堵感が広がります。この・・・・・カエシ主体の香ばしさがたまらんな!そして煮豚の汁を連想するその動物ボディー感! そしてちょっとまぜ返すのが足らなかったかなと、もう一回丁寧にまぜ返して食する。しかしこの時に少し気付いてしまった!! 『カエシの感じといいボディー感がスッキリしたな!』とね・・・・。なるほど、チューニング変えてきたんやね!とご店主のを見たいところだが・・・・・この日は不在。 その為、『ん・・・・・・・、チューニングの微調整か、味のブレなんか・・・・・ようわからん』という感じになりますが、ま、気にせずそのまま食することに・・・。
【麺とスープは一心同体だと、再認識させられまんな・・・麺の印象も変わる??】
当たり前のことなんですが、スープ(タレ)に変化があると、麺にも印象が違って見えますね・・・。アタクシ的には長い付き合いゆえ、その日その日で適度に変化というかぶれもある、ここの自家製麺はそれなりに好きです。ピッチリとハードに決まったと感じる時もあれば、少しマイルドずらしかなと感じるときもありで、その変化が楽しみであります。帰り路、関東のラー友とその変化を語るのが、もはや儀式です。
で、今回はどうだったかと言うと、はやりやや万人受け系な、ハードさをやや制御した感じの太麺と相成ります。タレの影響を強く意識に引きずっているのかもしれません。いつもより滑りを良く感じるのは有りかも。また、極太加水低めのストレート麺としては以前よりは、「クッシリ」とした度合いが低く、やや「ちゅるりん」と感じるところもあり。最近、女性の姿も良くみかけるところも考えると、こういうスペックにわざと変えてきたんだろか・・・・・、またブレなのか・・・・・・、ここのところもご店主不在ゆえ、不明ですな・・・。
【割りスープで、はっきりしたかも】
ここの油そばは、「割りスープ」を後から投入することにより、ミニラーメンに変化するのが楽しい!で、今回もそうするのですが、この投入により全体傾向が変わったと確信してしまいます。以前より、動物系より魚介系の出汁が前にでていますね。ブレではなく、チューニングが変わってきてるのかと、この日時点では、個人的には、そう感じた次第です。
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総じまして、たまたまなのか、違うのか・・・・全体的スッキリした一方で、その魔力もこじんまりしてしまったなというのが本音。それでも十分旨い!!!なので、アタクシの一番好きな油そばの地位はゆるぎないんですがね(笑)。なんか、魂感ないなと思うのは、やはり店主不在ゆえのことかな・・・・。ご店主がおられたら、手持ちぶたさであっても仕方がないが、厨房でうろうろするようなことはしないだろうし・・・・。つまり、手抜きとは絶対思わないけれど、訪問していて緊張感が薄いなというのも感じたのも事実。移転前の店舗での試行錯誤を、いちいち食してきたアタクシとしては、不完全であっても上り調子だった一杯が、懐かしく思えた夜でした。ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。
<2011.01> 味噌ラーメン
【名物油そばじゃなく、ここはあえて・・・味噌ラーメン(限定品)】
意外にもここのラーメンのレビューをしていない・・。その為、ラーメン食うのが当初の目的だったのですが、期間限定で味噌ラーメンがあるのがとても魅力的に感じてしまった・・・。関東のラー友も悪くないとの評価がありましたので、一番好き!な油そばをあえて外して、味噌ラーメンを食しました。何やら天気があやしいため、並びが少しだけで良かったのですが、ここは並んでもそこそこ回転が早いのがまた魅力的。あっと言う間の着席&実食に至りました。
【正式には、味噌魚介豚骨ラーメンだな・・・】
味の感じ方が、味噌→魚介→豚骨の順番でして、こちらのつけ麺やラーメンを食している方なら、おそらく予想がつく味わいです。スープ味の輪郭はしっかり味噌なんですが、ボディーはいつものスープストックで、濃い魚介をしっかり感じます。そしてデフォルトで軽くトッピングとして振られた一味唐辛子が、きちっと味噌の輪郭を強調しているかのようです。普通のラーメンも濃いものなのですが、のびしろ不足だったかも・・・。そこを上手く味噌がカバーした感じがしてGOODです。ということで、普通の味噌ラーメンとは異質ながら、味噌を感じる濃厚魚貝ラーメンと伝えておきますね。
【麺がちょっと面白くなったかも・・・】
丸い麺ながら、ちょっと二郎の麺にも似たよじれがあり、この辺りがまた食欲をそそるビジュアルでありました。表面の舌ざわりが以前よりつるりとした感じがしたし、ラーメンだから温度の関係でやや柔らかく感じる・・・。変わらないのは最後の噛みごたえで、中からやや低の加水と感じる抵抗感とそのあとスパっと千切れる感覚・・・。これは良いな・・・。ラーメン見直したという率直な意見です。
【トッピングは可もなく不可もなく】
この海苔が個人的にあまり好みじゃないこと。柚子とネギみじんは、良く合うなということ。また、チャーシューが今回については、特筆するところがなかったかと・・・。また、写真では一切見えないが、ミンチ肉が入っているんです。これは食べている前半は分からなかったんですが、後半になってようやくその欠片が発見できたという感じ・・・。ミンチ入れるならアピールしたほうがいいのにな・・・と思いました。味噌にミンチ肉は合うので、アピールポイントですよ・・・。
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総じまして、流石に兎に角さんといったところ。それでも油そばが強烈な看板メニューとなっていますので、常連さんでなければ、これを注文する方が少ないかも??ですので、寒い時期だけの期間限定メニューという扱いはGOODですね。ということで、春夏以降の期間限定も期待してますよ!とお伝えしたい気持ちですね・・・。今日も神戸から食べに来てよかった!ありがとうございます山田店主。いつもご丁寧なおじぎに、こちらこを頭がさがりますよん・・・・。今日も本当にごちそうさまでした。
<2010/07>
最近、つけ麺が続いたので、看板メニューの「油そば」を注文いたしましたが、今回は「葱増し」というオプションを初めてお願いいたしました。平日雨模様だったせいか、並びなしで入れて・・・・・こんな旨いものがすんなり食えて良いのかと思ったりして(ラッキー)。
僕の「油そば」デビューは、このお店でした。これまた逆に不幸だったりする?と最近感じています。
こちらの「油そば」は、極上のラーメンを、醤油ダレ、麺、豚骨魚介スープ、麺に分解し、供されているような錯覚です。「油そば」を体験し、最後に割りスープを投入したときに一体化され、今度は「ラーメン」を味わえるというもの・・・・。割りスープがデフォルトでセットされている油そばって。。。。あまり遭遇しないので、「油そば」と「ラーメン」を二度味わえるという点で、油そばの割りスープはとても評価しています。
まず気を引くのは、茹で上がった熱々の麺と、醤油ダレをまず絡ませる様子です。出来の良い醤油ダレを偏りがでないようにトングで何度も上下に麺をひっくりかえしながら、麺に満遍なくいきわたらせる。この時点で素で食べてもうまそうなのですが、チャーシュー(一枚&刻み)、メンマ、葱と海苔。少し辛めが好きな方は、一筋丸くラ油で糸を引いても旨そうです。箸でまぜこぜを少ししてから口に運ぶと、うまさにうなってしまうでしょう。
出来ることなれば、一気に完食するのをやめて残り3割くらいSTOP。そこへ、割スープを頂き投入するのがベスト。温泉卵も投入すれば、ベスト・オブ・ベスト!あー、無敵の油そば、ここにありっていう感じですね。
ところで今日は、ご店主が不在で当初心配でしたが、味にぶれなし。さすがです。別店舗への手伝いにいかれたのかなー。
今日も、日本一の油そばをありがとうございました。そして、ご馳走様でした。
<2010/06>
旧店舗(引越し前/ご店主のお子様が生まれるまえ)から応援している「兎に角」さん。関東出張のたびに、脚をはこんんでいます。さて、今回はどんな変化があるのでしゅうか・・・・?
(感想)
麺は、1年くらい前?から、少し平たい太麺になったようすです。初訪問の時の印象に比べると加水が少し多目? シコシコ感は、健在ですねー。表面がつるつるしていて、のど越し感も良いです。
・風味もしっかりありです。この麺は、こちらの看板メニュー「油そば」と共通なので、油そばとの相性で平たい麺になった?次回の課題。
つけ汁・具は、見た目以上に、濃厚豚骨魚介感あり。先日の品川駅の名店より濃厚でした・・。・チャーシューが大判で薄い塩味でGOODですね。濃いつけ汁とバランス合っています。海苔は、しっかりしたいい海苔って感じです。汁につけてもパリパリ感が持続します。魚介のざらつき感が、ありませんでした。以前より工夫されているのでしょうか?魚介と、豚骨(動物系)のバランスが今回はとてもよかったとの印象です。
スープ割は、これまでの訪問の中で一番旨かったです。以前は、ベースの汁が淡くなって味わいやすくなっただけという印象あり(辛口すぎる?) しかし今回は、しっかりと「旨い」スープ割を楽しめた感覚あり。割りの魚介風味が増した??
ともあれ、いつもおいしくいただける安心のベース店、兎に角さん。
今日も美味しい一杯ありがとう! 特に旨かったけど、味の上ブレ??(笑)次回も期待です。
本当にごちそうさまでした。
<2009/12>
関東出張のときに、必ず足を運んでいた、東のベース店。それが「兎に角」さんです。
つけ麺、油そば、ラーメン、どれを食べても、旨い!しかも甲乙つけがたしの完成度です。
すでに有名店になってしまいましたが、5年以上前から、店が引っ越す前からモニターしていて、年々味が改善されていく時期が楽しかったです。松戸と言えば「とみ田」さんも有名ですが、それほど待ち時間長くなく、食せるのがいい。待ち時間の短さも点数に入れば、結構上位ランクですねー。
つけ麺:関東のド・ストライクの、豚骨魚介系です。魚介系が濃い~。自家製麺も極太くバランス良い。
油そば:日本一!温泉卵と一緒に絡めて食べれば天国。
ラーメン:油そばをスープで割ったイメージだが、より味にエッジがたつ!
みーんなお勧めメニューです!
名物は、油そばだけじゃないDS!
ほこらしげか・・・看板。思えば有名店になったもんだ・・・
葱増の、油そば。完璧!
兎に角 味噌ラーメン
兎に角 味噌ラーメン 麺アップ
兎に角 油そば 201107
兎に角 油そば 201107 麺アップ
兎に角 油そば 割りスープ
2011/08/05 更新
<2017.08> 油そば
初めて食った油そばが、ここ「兎に角」の油そば。まだ兎に角が移転する前の話で、当時は「とみ田」が開店してしばらく経ったころだったか、割と近くにあったような記憶です。とみ田にフラれると、いつも兎に角で食ってた。松戸に友人が単身赴任してきて、そこを拠点に活動してたものだから、もうこの界隈のラーメンしか知らなかったあのころ。つけ麺と油そばの巨頭が爆発的に人気がでる夜明け前ってな感じでしたかねー。今回は、懐かしさもあって、常磐線界隈への外出機会の帰り道に、ちょこっと途中下車して寄ってみました。
山田店主居るかなーって思って入店したが、また店内が私の知っているころとは改装が進んで、厨房もカウンター席も広くなっておりました。スタフが5名おられましたがやっぱり居ないかー。昔を忍んで「ネギ増し」って伝えてみたら、快く対応してくれましたー。
<スパイス感とエキス感がマイルド化?に思えるのは相対的か・・・>
まあ昔の思い出の方が美しいに決まっているわけで、今回ご丁寧に配膳いただきましたが、昔のような煌めいたオーラはありません(笑)。私自身も相当食べなれてきたもんな・・・油そばに罪なし。ただやっぱり以前よりはマイルドになったような醤油ダレで、さらっと頂けるようになったという点は、進化というか変化というか・・・・です。醤油の香ばしさと節系の旨みが、麺の熱気で蒸気して、痛快さを与えているのは期待通り。何が心に引っかかっているか?と言うと、ペッパー感が減ったようなイメージ。
サラサラしている醤油ダレだと思いつつ、かき回してゆくと一気に乳化が進んで粘りを発します。昔のオレはそのコッテリさの中に温泉玉子を投入しネギと絡めてザクザクと食らうのが好きだったー。しかし、温泉玉子で味がぼやけそうで今回は止めた。その変わり辣油と酢を少々たらしてみたが、これで一気に武蔵野系油そばの味わい近くに傾いてしまった・・・。幸か不幸か。
<ニュルッとした滑らかさは増したようなイメージ>
自家製麺だったよねー。店の奥に製麺室がたしかあったはず。うねうねっとした太麺で加水はそんなに低くない。適度にモチモチっとした明るい弾力をキープしつつ、サクリッ!っと前歯で差し込む低反発感も両方併せ持つようないイメージです。もう少し茹で上げが早いと外固のイメージで食えそうなのかなーっと思いつつ、ズボボボボボーっと啜り食う。意外と太麺でもライトに食えるスベリ心地が印象的です。
思いのほかほぐし身チャーシューやネギと絡まないので、ざわざわそれらをレンゲで口に運び、麺と同時に味わうのですが・・・・これがやっぱり旨い。思い直してもう一度自分でまぜまぜし直して、乳化したタレを存分に絡めたりして、無難に食べ進めました。
<豚ほぐし身が懐かしい>
豚肉は大判一枚ロース肉に、ほぐし身チャーシュー。ロース肉は無難に結構旨いではないか!。程よい塩気と肉の下味がしっかりとしており、ビールに最高に合いそう。そしてほぐし身チャーシューですが、これが以前は真骨頂のように覆えていたのだ。醤油ダレと絡めるだけでなく、このほぐし身が麺全体に絡まるので、歯ごたえと味わいが昇華する。厨房で準備している途中で、スタフがほぐし身を入れる手が滑って多めに投入されないか・・・と祈る思いで見つめていたもんです。
ところがメンマはどうしたことか。味がしない。薄味といいたいが味が・・・薄すぎる。これはタレに絡めて食うのを前提に味設定しているのか知らぬが、下振れと思いたいー。多くを語らず。
<相変わらず、割スープで豚魚ラーメンに早変わり!はナイス!>
「この割スープは、口直しじゃなくて、ラーメンとして味わえるから二度楽しいぞ!」と教えてくれたのは、かつて松戸に単身赴任していた友人だ。その通り、麺を全部食いきらずに少し残して、割スープを投入しましょう。完璧な豚骨魚介らーめんに変貌しますから。これを知って以来、「兎に角」は私の中では「油そば専門店」という意識づけであります。
総じまして、「今も変わらぬ油そばのマスターピース!」という感覚でして、実に久しぶりなのもあって当時の幸せも噛みしめつつ、旨しといった思いです。この一杯と出会ったころは、まだ今よりも自分は若かったし、仕事も思うようにガッツで進めたし、働き盛りでおもろかったー。しかしたった8年やそこら経ったくらいで、こうもいろんな柵(しがらみ)を背負い下を向きながら歩いているオレ~。何が起こるか分からんよなーってなことをしみじみ感じつつ、逆に何がおこるか分からんから褌を締め直していかんとなーっと思い、店をあとにしました。・・・ってカッコつけすぎ~(笑)。ま、ぼちぼち本腰入れ直そうと思いつつ・・・夜も遅いからもう寝ますー。今回の感想を詠ってからね・・・。
汁なしを
初めて食った
時は過ぎ
昔のやる気
今や知るなし
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!