2回
2017/12 訪問
伝統・正統、そして品格
ベストレストラン2017のことがありますので
予定外のUP、そして、2017年最後から2番目のレビューです。
今風なオーベルジュっぽい旅館や宿が増えている昨今、
アナログな私は、やっぱり伝統的なスタイルの旅館が好み。
できれば、お部屋でお食事して、仲居さんとおしゃべりして
地元のお話をうかがったり・・が好きなのです。
こちら柳生の庄さんは、思った通り、
そんな伝統的で、正統派なお宿でした。
そのうえ、痒いところに手が届くおもてなし。
これこそ、ニッポン!とうれしくなってしまいます(^O^)
たとえば・・・
「このあとお散歩でもしようかと・・・」とお話しすると
正面玄関にはちゃーんと、私たちの靴がもう用意されていたり・・・
お部屋をでるまえに仲居さんが館内履きをそろえていってくださるのですが
私が足袋をはいているときは草履を、
ストッキングをはいているときはスリッパを、準備してくれます。
細かなことなのですが、(気づかないお客さんもいるでしょうけれど)
そういうことの積み重ねが、信用とかリピとかそういう風にご縁を紡いでいってくれるんだろうな・・と。
そして、お楽しみのお食事とお風呂。
お食事は素材のクオリティーが高く、仕上げが上品。
器にもセンスを感じられました。
お湯も弱アルカリでお肌にやさしく、
大浴場の露天風呂も、清潔で広々としているだけでなく
自然を感じられるようなデザインになっていました。
具体的に宿泊をご検討の方用には、後ろのほうにいろいろ細かく
まとめておきましたので、そちらをご覧くださいね。
いずれにしても、伊豆方面でのお宿の中では、
いまのところ、マイベスト、だと思っています。
いいおお宿にやっとであえて、今年は本当によかった~。
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全体の満足度 ★★★★★
のんびり度 ★★★★★
お食事満足度 ★★★★☆
アメニティ満足度 ★★★★★
お部屋満足度 ★★★★☆
接客満足度 ★★★★★
お風呂満足度 ★★★★★
再訪度 ★★★★★
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◆夕食のお献立◆
・濁り酒
・黒ゴマ豆腐 ウニ載せ炒り酒で
・白子湯引きちり酢・とこぶし土佐煮・干柿なます大根菊花
・蝦真丈のお椀
・ひらめ・本マグロ・イカ
土佐醤油と炒酒盗で。 ヒラメとイカはねっとりうま味系
・ゆず釜みそ仕立て
牡蠣・ユリ根・銀杏・粟麩など入り
・蟹パパイヤ
・甘鯛汐焼き
・トンポウロウ
・海苔汁玉子とじ
・からすみかけご飯
・こうのもの
・伊豆冬苺とぜんざい
◆朝食のお献立◆
・パイナップルとオレンジの生ジュース
・生湯葉なべ
・青物のごまあえ
・嵯峨豆腐
・シイタケにゅう麺
・茶碗蒸し
・白菜あえ
・牛肉の有馬煮
・伊豆鯵干物とワサビ漬け
・ごはん
・おみそしる
・こうのもの
・常磐汁粉・栗
・シャーベット(オレンジ)
・コーヒー/紅茶
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宿泊をご検討されている方へ
◆ロケーション◆ 修善寺の温泉街中心地から歩いても10分程度。
温泉場バス停からでも15分程度です。
ほどよい距離があるので、逆に静かな環境で過ごすことができます。
◆お部屋◆ 様々なタイプのお部屋がありますが、今回は半露天風呂付のお部屋を選びました。
半露天といっても、内風呂のような感じではありましたが、
若干、外の風を感じながら入ることができるようになっていました。
本間と次の間とからなっていましたが、お茶室を改造したようなスタイルで
味があります。角部屋で、2方向がガラス窓でしたので、季節がら
室温がすこし寒く感じ、仲居さんにひざ掛けなどをお願いしました。
お部屋の広さもお風呂の広さも、2名で十分だと思います。
◆夕食◆ まず、クオリティーの高さが特徴です。
素材がよいですし、仕上げが丁寧で上品です。
そして、器のセンスが抜群。骨董を上手にとりいれ、
みせびらかすことのない奥ゆかしい感じのまとめ方。
日本文化の美を感じさせられました。
ボリュームは、女性では十分すぎるとおもいますが
男性では物足りなく感じる方もあるかもしれません。
個人的には最後のご飯は炊き込みご飯にしてもらえれば
なおよかったな・・と。
◆お飲み物◆ 日本酒は地酒を含め静岡のものを多く取り揃えてあります。
そのうえお値段もそれほどでもありません。
ビールも中瓶で800円くらいでした。
各種シャンパンもそろっていますので、お祝いでの利用にもてきしているかと。
グラスワインは1600円くらいから、とややお高めな印象でした。
◆接客◆ とても良いです。
ちょっと、あれ??とおもうことがいくつかあるにはありましたが
その分をさしひいても、痒い所に手が届くかんじですし
きちんと先を読んだサービスに、おもてなし感をとても強く感じました。
(たとえば、このあとちょっとお散歩にいきます、と告げますと
玄関には私たちの靴がきちんと用意されいたり、
靴下履きかストッキングかをみきわめて、お部屋の玄関に用意する履物を
スリッパ/ぞうりのいずれかを選んで用意したり、など)
◆大浴場◆ とても良いです。
清潔で、露天風呂もひろく、別に川沿いなどではないのに
せせらぎを感じられるような造りになっています。
露天の脇にも、お水をいただける休憩スペースがありましたし、
湯上りには柚子ジュースやお水などがいただけるようになっていました。
◆お客様◆ いろいろな国籍のかたがお見えでした。
アジア方面~ヨーロッパ方面まで。
館内の案内にピクトグラムや英語などの説明があまりなかったので
特に大浴場の利用方法に、やや不安を感じました。
湯上りスペースでも椅子を占領してる方などがあり
マナー向上にむけて、もうすこし対策があってもいいかもしれないとおもいました。
◆冷蔵庫◆ お部屋の冷蔵庫には、ミネラルウォータやお茶がありました。
利用しなかったので、有料化無料かは未確認です。
◆朝食◆ 8時、8時半、9時の3つの時間帯からスタート時間を選べました。
あたたかいものはあたたかく、ということで、
お酒をまず飲んでる私たちには、お味噌汁やご飯はよそらず
あとにしますね、と、宿の方からいってくださいました。
頃合いをみて、お味噌汁を温めてくださりご飯を持ってきてくださいます。
お料理も、すこしずついろいろ。
ごはんにもお酒にも合うメニューです。
◆その他◆ wi-fiはちゃんとつながりました。
貸自転車ありました 3時間1000円
ベープ、お部屋に備え付けありました。
大浴場のアメニティーはMIKIMOTOでした
竹林が柳生さんのトレードマーク
入口
ウェルカムドリンクとお菓子
湯上りに持ってきてくださいます
前菜その1 とこぶし 骨董のお皿が品があります
お酒はアイスバケツにいれてくださいました
前菜その2 白子ポン酢
前菜その3 柿なます
お椀 蝦しんじょう
膝ナプキンにも柳生の男傘と女傘
お部屋のお庭
お庭の灯
お庭の灯篭
館内の水路
お造り:本マグロ・ヒラメ・いか
ゆず釜
ゆず釜:できあがりました 生麩、銀杏などがはいってます
お凌ぎ パパイヤとカニ
夕刻になると灯がともります
お正月のしつらえ
甘鯛の焼き物
トンポウロウ
炊きものはトンポウロウ
半露天
アメニティー
次の間
本間
枕にも柳生の男傘と女傘
朝食の一例:茶碗蒸し
朝食の一例:生湯葉鍋
朝食の一例:生湯葉鍋
朝食の一例:鯵干物、牛肉有馬煮
朝食の一例:しいたけにゅう麺
朝食の一例:嵯峨豆腐 揚げ出し風
2019/01/18 更新
<コメント欄クローズ中のレビューです>
前回の感動を胸に、再訪。
ここのよいところは、竹やぶの里に迷い込んだかのような気分を味わえるところ。
それと、露天のお風呂が素晴らしい!
これ以上のお風呂のあるお宿を、わたしは知りません。
お料理は、前とくらべて、やや印象がうすくて、残念。
その点を差し引いても、好きなお宿です(が、点数はすこし変えました)
お宿の詳細は、前のレビューをご覧ください。
あとは、お写真でどうぞ。