『自戒』Pen2510さんの日記

　美味しい不味いは、個人の主観。
最近のテクノロジーの発展は凄いらしいけど、分析機器による判定とは必ずしも一致しない。
それをもって人の感覚が優れているかのような事を主張する人がまわりにいるが、多数の官能テストの結果を見るとむしろ逆で、いい加減だから一致しない。
加えて、美味しい不味いは単純に味覚だけで決まる訳でもなく、視覚や聴覚はもちろん、個人の体調や周りの環境その他多くの事が絡んで判断され、脳で処理される。
ややこしい事に、過去の経験（記憶）までもその時の味の判断に影響する。
なので、今更ながら味だけ切り取って判断しているわけではないはず。
そうなると、店側がどんなに美味しい料理を提供したとしても、客に味わう準備が整っていないと不幸な結果になる場合もあるだろう。
味覚が敏感な自負を持つ人も、客観的なテストを繰り返すとほぼ勘違い。
むしろ、ファンタスティックな脳で情報を処理した結果かもしれない。
特別な存在なんてそうそういないし、まして自分自身がそうだなんて事は思わないようにしないと、どっかで笑い物にされちゃう。