winter556さんが投稿した雲仙そば 芋六兵衛(福岡/黒崎)の口コミ詳細

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掲載保留雲仙そば 芋六兵衛黒崎、黒崎駅前、西黒崎/そば、うどん、丼

1

  • 昼の点数:3.5

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 3.5
      • |サービス 3.5
      • |雰囲気 3.0
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク -
1回目

2008/12 訪問

  • 昼の点数:3.5

    • [ 料理・味3.5
    • | サービス3.5
    • | 雰囲気3.0
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

「六兵衛」

 うどん、そば、丼のほか、六兵衛を出すお店。
 六兵衛とは、200年前の雲仙の噴火によって発生した長崎県島原半島の飢饉の際に、代用食として考案されたという、うどんのような、細長い紐状の食べ物。切って干したさつまいもから作った粉で作られる。つなぎにはやまいもを使う。捏ねた生地を直径3mmくらいの穴のあいた薄い金属板に押し付けると穴から太い紐状の生地が飛び出す。これを茹でて、熱い汁に入れて食べる。田舎そばに似た色。千切れ易いようで、2~6cmくらいの長さしかないものも多い。このお店のは、やまいもの割合が高いのか、押し出す圧力が高めなのか、以前、本場の島原半島で食べたものよりも表面のツルツル感や弾力があって、モソモソ感はほとんどなく洗練されている。
 汁は、昔は干したワラスボ(←有明海付近に生息する珍魚)でダシをとったという。このお店では昆布、小魚、椎茸でダシをとっているそうだ。お箸で食べるよりも、レンゲにて汁と六兵衛をすくい、一緒に啜りこむのが食べ易く、しかもおいしい。甘みがひろがる優しい味わいだ。
 これに柚子こしょうを入れてみると、様相は一変し、シャープな柚子と唐辛子の風味が、ダシと六兵衛の奏でるハーモニーをピシッと引き締める。これは実においしい。
 過去に他店で六兵衛を食べたときは、好奇心を満たしただけで、味は一度食べればもうたくさん、無形文化財としての教育的価値だけか、という感想だったが、こちらのを食べたら、また食べたいと思うようになった。200年前のオリジナルのものとは似ても似つかないものになってきているのかもしれないが、味の面で進化を遂げるお店があってもいいと思う。(私などは、六兵衛の生地を、たとえば盛岡冷麺の製麺機なんかに入れて、超高圧で小さめの穴から圧出させてみたりしたら、そのとき発生する熱で案外面白いことになるんじゃないか、などと夢想している。)
 店員さんの言葉遣いは丁寧で好感が持てる。
 クレジットカード可。

2010/05/26 更新

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