『サーモン美味いか、寿司どうだ』sama7030さんの日記

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sama7030 (20代後半・女性・海外) 認証済

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 魚の話しその3

 今回はシャケ。子供の頃アタシにとってシャケってのは塩ジャケの事だった。だからシャケは焼いて喰うものでしたねぇ。

 そして時代は90年代半ばだろうか回転寿司でシャケの寿司を出してると聞いた。アタシゃルイベを出してんだろうって思ったのだが本当に生だって。
 読者諸兄は既にご存知とは思うが生のシャケには寄生虫がいるってのが常識だったからかなりびっくりした。なので当時はシャケの生食は出来ない、しないのが常識であったんだね。なのでアタシは非常に抵抗があった。

 日本にシャケの生食を広めたノルウェー食品・農林水産業研究所所長のオルセン氏によると80年代に日本への養殖サーモンの輸出、特に寿司で使ってもらう為の活動を始めて、やっと流通し出したのが95年であったと語っている事と時代が符合する。更に氏は当初日本人からはシャケは生で食べないとかなり拒否されたとも語っている。

 当初国内に輸入されたのはノルウェーから来たアトランティック・サーモンが主流。いっくら養殖で寄生虫がいないと言われてもなんか抵抗があったなぁ。
 しかし喰わずに批判、拒否するのもアタシのやり方じゃぁない。ってんで食べた。どこだったかなぁ。回転寿司であった事は間違いが無い。

 その時の感想。

 シャケって生で喰っても美味くないな、である

 個人の見解ですんでご勘弁を。もともと鮪の大トロ、寒鰤等の脂がキツイ刺身は苦手なので、アトランティック・サーモンはどんぴしゃりアタシの苦手の真ん中。特にあのシャケの脂独特の香りが苦手。

 それから十数年、自分から買ったり寿司屋で注文する事はあり得ないが、持ち帰りで入っちゃってる場合は仕方なく喰った。それも何度も。でも、どうも好きになれない。

 あ、因に知らない寿司屋でちらしや握りを頼む時は必ずシャケが入ってるかどうか聞く事にしている。その時の店側の反応のパターンはこうだ。

すいません、シャケは入ってますか?
パターン1
「はい!勿論です!サーモン入ってますよ〜」と自慢げ
パターン2
「申し訳ありません、それにはサーモン入ってないんですよ〜」と入ってない事を恐縮する。

 それに対するアタシの返事は
パターン1
「うわ!入ってんだ!すいませんシャケを外して他のに替えてください!」すると店員は怪訝な顔をする。
パターン2
「良かったぁ、入ってないんですね、それじゃこれください」するとこれまた店員は怪訝な顔をする。そんなにシャケ嫌いは変かね。

 一番笑ったのは渋谷駅ビルの中の寿司屋でランチを注文した時だねぇ。中居さんにシャケは入っているか聞いたら分からなかった。(自分ちのちらしに何が入ってるか知らない寿司屋の店員ってやだよね)

 そこで彼女は大きな声でカウンターの中にいる職人に聞いた、
「店長〜〜!ランチにサーモンって入ってますか?」
 すると店長はものすごく機嫌が悪そうに、どちらかと言うと怒った感じで
「ランチにサーモンなんか入ってるわけねぇだろ!」

 これってどういう意味でしょうねぇ。「うちはサーモンなんか使う様な寿司屋じゃぁねえんだ、バカにすんな」でしょうか、それとも「ランチは一番安いんだからサーモンなんか入れる訳ねぇだろ。サーモン喰いたかったら高い方のちらし頼め」でしょうか、あはは。
 このネタだけで懇意にしている寿司屋の主人と30分以上盛り上がったね、あはは。

 別の店では
「シャケですか?入ってませんよ。サーモンなら入ってますが」と言われた事もある。
 流石にその時は、電話がかかって来たフリをして出て来ちゃった、あはは。
 
 しかし、よく居る寿司屋原理主義者ではないんで、他人が生のシャケを好もうが、喰おうが勝手であるし、生のシャケを出す店も否定しない。

 アタシが生のシャケの味を好まないだけだからねぇ。

 あ、でもある所で国産の天然シャケをルイベにしたものを喰ったがそれは美味かった。あのシャケの脂独特の香りもせず、楽しめたなぁ。

 最後に先述した通り、古来日本では原則的にシャケを生食しなかった。だから海外の方に寿司で生のシャケを使うのが伝統的な日本のやり方だと思われるのはちょと抵抗があるなぁ。シャケの生食を持ち込み広めたのはノルウェー人だからだ。
 この件に関する考えはまた後日だ。
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